JP2009226937A - 液体移送装置及び液体移送装置の製造方法 - Google Patents

液体移送装置及び液体移送装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】共通電極を部分的に切り欠かれた複雑な形状とすることなく、配線部が通過する個別電極の間の領域における圧電層の歪み発生を抑制すること。
【解決手段】圧電アクチュエータ5は、振動板と30と、振動板30の複数の圧力室14と対向する領域にそれぞれ配置された複数の個別領域32と、複数の個別電極32からそれぞれ延びるとともに、対応する個別電極32以外の他の個別電極32の間の領域を通過するように配置された複数の配線部35と、複数の個別電極32を覆うように振動板30に配置された圧電層33と、圧電層33の振動板30と反対側の面に、複数の個別電極32と対向するように配置された共通電極34とを有する。そして、複数の配線部35の、少なくとも前記他の個別電極32の間を通過する部分が、第2絶縁層38によって覆われている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を移送する液体移送装置、及び、液体移送装置の製造方法に関する。
従来から、液体を移送する液体移送装置として、それぞれがノズルに連通する複数の圧力室を備えた流路ユニットと、複数の圧力室に選択的に圧力を付与する圧電式のアクチュエータとを備え、ノズルからインクの液体を噴射させるインクジェットヘッドが知られている。
特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、複数の圧力室を覆って流路ユニットの一表面に配置された圧電アクチュエータを備えている。この圧電アクチュエータは、複数の圧力室を覆う振動板と、振動板の圧力室と反対側の面において複数の圧力室に跨って配置された圧電層と、複数の圧力室にそれぞれ対応して圧電層に設けられた複数の個別電極と、複数の個別電極との間で圧電層を挟む共通電極とを有する。
複数の個別電極は絶縁層を介して金属製の振動板の表面に設けられ、圧電層に接している。また、これら複数の個別電極からはそれぞれ配線部が引き出され、各々の配線部は、振動板(絶縁層)の表面において、対応する個別電極以外の、他の個別電極の間を通るように引き回されている。また、共通電極は、圧電層の振動板と反対側の面に、複数の圧力室に跨って設けられ、この共通電極は常に一定電位(グランド電位)に保持されている。そして、ある個別電極に配線部を介して所定の駆動電位が付与されたときには、この個別電極と共通電極によって挟まれる圧電層の部分に圧電歪みが生じる。これにより、振動板が変形して圧力室の容積が変化し、圧力室内のインクに圧力が付与される。
ここで、ある圧力室を駆動する(インクに圧力を付与する)ために、その圧力室に対応する個別電極に駆動電位が付与される場合には、必然的に、この個別電極に連なる配線部にも同時に電位が付与される。これにより、配線部と共通電極との間に電位差が生じ、配線部が通過する、他の個別電極の間の領域において圧電層に圧電歪みが生じてしまう。このとき、この圧電歪みの影響を受けて、前記他の個別電極に対応する圧力室の駆動特性が変化してしまう。そこで、特許文献1に記載の圧電アクチュエータは、共通電極の、配線部と対向する領域が部分的に切り取られているので、共通電極と配線部との間で圧電層に電界が作用しない。
特開2005−349568号公報
共通電極は、全ての個別電極に対して共通の電位を付与するものである。この共通電位を安定させるという観点からは共通電極は圧電層の表面に全面的に形成されていることが好ましい。つまり、特許文献1の圧電アクチュエータのように、共通電極の、配線部と対向する領域が部分的に切り取られると、共通電極の形状が複雑となる。圧電アクチュエータの駆動中には、個別電極の電位が頻繁に変化するので、共通電極の電位が局所的に不安定になりやすく、圧電アクチュエータの駆動安定性が低下するという問題がある。
本発明の目的は、共通電極を部分的に切り欠かれた複雑な形状とすることなく、配線部が通過する個別電極の間の領域における圧電層の歪み発生を抑制することが可能な液体移送装置、及び、液体移送装置の製造方法を提供することである。
本発明の第1の態様に従えば、液体を移送する液体移送装置であって、平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の圧力室内の液体にそれぞれ圧力を付与する圧電アクチュエータであって、前記流路ユニットの表面に前記複数の圧力室を覆うように配置され、且つ、前記圧力室と反対側の面において絶縁性を有する振動板と、複数の個別電極であって、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記複数の圧力室と対向する第1領域にそれぞれ配置され、隣接する2つの個別電極がそれぞれ、電極間領域を画成する複数の個別電極と、複数の配線であって、それぞれ、前記振動板の前記圧力室と反対側の面において、前記複数の個別電極から延在し、前記電極間領域を通る複数の配線と、前記振動板の前記圧力室と反対側において、前記複数の個別電極、及び、前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と重なって配置された圧電層と、前記圧電層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極、及び前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と重なるように配置された共通電極と、前記配線と前記共通電極との間において、前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と重なるように配置された絶縁層と、を有する圧電アクチュエータとを備える液体移送装置が提供される。
本発明の第1の態様において、各々の個別電極から引き出された配線は、隣接する2つの個別電極により画成された領域の間を通過している。つまり、配線は、前記他の個別電極と対向して圧電歪みが生じる領域(活性領域)に近接している。ここで、本発明においては、各々の配線の、少なくとも他の個別電極の間を通過する部分が、絶縁層と重なっていることから、共通電極が配線と対向していても配線と共通電極との間の圧電層に電界が作用せず、圧電歪みの発生が抑制される。従って、従来構成のように、共通電極を、配線と対向する領域において部分的に切り欠かれた複雑な形状にする必要がない。つまり、本発明によれば、共通電極の電位を安定させつつ、隣接する個別電極の間の領域において圧電層に歪みが生じるのを抑制することができる。
配線と共通電極との間に絶縁層が介在することにより、圧電アクチュエータの上面(共通電極表面)の、個別電極と重なる領域(圧電層の活性領域と重なる領域)よりも、その外側の、配線と重なる領域が盛り上がる。つまり、圧電アクチュエータの表面の、圧電層の活性領域に対応する部分がその周囲よりも一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置において、前記絶縁層は、前記配線の前記電極間領域を通る部分を直接覆って配置されていてもよい。この場合には、配線の電極間領域を通る部分(電極間部分)を、確実に絶縁層で覆うことができ、隣接する個別電極の間の領域において圧電層に歪みが生じるのを抑制することができる。また、特に、配線と圧電層との間に絶縁層が介在することにより、個別電極が配置されている領域(活性領域)よりも、その外側の、配線が配置されている領域において、圧電層が盛り上がることになる。つまり、活性領域の圧電層表面がその周囲よりも一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置において、前記共通電極の前記圧電層と反対側の面の、前記個別電極に重なる第1領域は、前記絶縁層に重なる第2領域に比べて、前記振動板から前記共通電極に向かう方向に低く形成されていてもよい。この場合にも、配線と共通電極との間に絶縁層が介在しているので、共通電極の、個別電極が配置されている第1領域よりも、その外側の、絶縁層に重なる第2領域の方が、絶縁層の厚さ分だけ盛り上がることになる。つまり、共通電極表面の、圧電層の活性領域に重なる部分が、その周囲よりも一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置において、前記共通電極の第2領域は、第1領域の周囲を取り囲んで配置されていてもよく、前記共通電極の第1領域は凹部として形成されていてもよい。この場合にも、共通電極表面の、圧電層の活性領域に重なる部分全体が、その周囲よりも一段低い凹部となることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置において、前記配線の、前記圧電層と重なる領域は、前記絶縁層によって覆われていてもよい。
この場合には、配線に共通電極の電位と異なる駆動電位が付与されたときに、この配線と共通電極との間の圧電層に発生する寄生容量を低減することができる。
本発明の液体移送装置において、前記圧電層は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の一部領域にのみ配置されてもよく、前記配線は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記圧電層が配置されない領域まで延在してもよく、前記配線は、前記圧電層が配置されない領域においても、前記絶縁層によって覆われていてもよい。
この場合には、振動板表面の、圧電層が配置される領域から、圧電層が配置されない領域まで、配線が延在している。圧電層が配置されない領域においても配線が絶縁層に覆われているので、配線の圧電層で覆われない部分が絶縁層によって保護されることになる。また、絶縁層によって配線間の短絡も防止される。
本発明の液体移送装置において、前記振動板の前記圧電層が配置された一部領域は、前記流路ユニットの前記表面に固着されてもよく、前記振動板の前記一部領域を除く他の領域は、前記流路ユニットよりも外側に向けて延出していてもよく、前記複数の配線に接続されて前記複数の個別電極と前記共通電極の間に駆動電圧を印加するための駆動回路が搭載されていてもよい。
この場合には、振動板の一部領域が流路ユニットに固着され、その他の領域においては流路ユニットから外側に延在して配線が引き出されるとともに駆動回路が搭載されて、配線基板として用いられる。振動板の、流路ユニットから外側に延在して配線基板として使用される部分には、圧電層が形成されない。そのため、配線基板として使用される部分を、湾曲させて引き回しが容易になるようにできるだけ薄くすることができる。
本発明の液体移送装置において、前記絶縁層は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面において、前記複数の個別電極を取り囲むように配置されていてもよい。
このように、絶縁層が、配線が配置される領域だけでなく、個別電極を取り囲むように形成されているので、圧電アクチュエータの上面の、個別電極の周囲領域と重なる部分が、個別電極の配置領域よりも、その全周にわたって盛り上がることになり、個別電極と対向する活性領域の圧電層が一層損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置において、前記配線の一部が、前記他の個別電極に対応する他の前記圧力室と対向する領域に形成されていてもよく、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記他の圧力室と対向する領域のうち、前記配線が配置されている領域にのみ前記絶縁層が形成されていてもよい。
この場合には、各々の配線を、他の個別電極に対応する他の圧力室と一部対向するように配置すれば、配線の配置可能領域が広がる。そのため、所定の間隔を空けて隣接する2つの個別電極間に、より多数の配線を通過させることができ、配線の引き回しが容易になるとともに、対応する個別電極や圧力室の一層の高密度配置が可能となる。しかし、各々の圧力室と対向する領域における振動板や圧電層の変形を促進して、アクチュエータ全体の変位量を大きくするという観点からは、この圧力室と対向する領域のアクチュエータの厚みはできるだけ小さい方がよいため、絶縁層が設けられる領域は極力少なくしたい。そこで、本発明においては、圧力室と対向する領域のうち、配線が設けられている領域にのみ絶縁層を配置させることで、絶縁層が設けられることによるアクチュエータの変位量低下を抑えることができる。
本発明の液体移送装置において、前記絶縁層は、前記配線と前記共通電極との間の、前記複数の配線と重ならない領域にも配置されていてもよい。この場合には、例えば、絶縁層を形成する際の配置自由度を高めることができる。
本発明の液体移送装置において、前記圧電アクチュエータの、前記凹部の深さは1〜4μmであってもよい。一般的なクリーンルームにおいて浮遊する埃などの径は、約1μm以下である。そのため、このような埃が凹部の上に付着したとしても、凹部の深さが1〜4μmであるので、埃が凹部の上に飛び出す恐れがなく、作業中に凹部に埃を噛みこむ虞がない。そのため、圧電アクチュエータの凹部と重なる駆動領域を破損する虞がない。
本発明の液体移送装置において、前記振動板は、圧力室に対向して配置された金属製の基板と、前記基板の圧力室と反対側の面に形成された絶縁膜とを有してもよい。この場合には、振動板は、金属製の基板を有しているので、十分な剛性を備えるとともに、表面に絶縁膜を有しているので、絶縁性を備えることができる。
本発明の液体移送装置において、前記絶縁膜は、セラミクス材料により形成されていてもよい。この場合には、絶縁膜を、金属基板からの原子の拡散を防ぐバリア層として利用できる。振動層の上に圧電層を形成した後、圧電層のアニールなどのために、振動板と圧電層の積層体を高温(例えば850℃程度)に加熱することがある。その際、振動板の金属製の基板から、金属原子が圧電層に拡散した場合には、圧電層の圧電特性を劣化させてしまう。ここで、セラミクス材料により形成された絶縁膜が、圧電層と、振動板の基板との間に配置されていると、金属製の基板から圧電層に向かって、金属原子が拡散することを抑制することができる。なお、セラミックス材料としては、アルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素などが好ましい。また、金属基板の上に、AD法により絶縁膜を形成することにより、緻密な膜を形成することができ、膜のバリア性能を高めることができる。
本発明の第2の態様に従えば、一平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の圧力室内の液体に圧力を付与する圧電アクチュエータとを備えた、液体移送装置の製造方法であって、前記流路ユニットを設けることと、前記流路ユニットの表面に前記複数の圧力室を覆うように、少なくとも前記圧力室と反対側に位置する面が絶縁性を有する振動板を配置することと、前記振動板の絶縁性面の、前記複数の圧力室とそれぞれ対向することとなる領域に、複数の個別電極を形成することと、前記振動板の絶縁性面において、前記複数の個別電極からそれぞれ延びる複数の配線を、2つの隣接する個別電極の間の電極間領域を通過するように形成することと、前記振動板の絶縁性面に、前記複数の個別電極、前記複数の配線の、前記電極間領域を通過する部分と重なるように圧電層を形成することと、前記圧電層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極と対向するように共通電極を形成することと、前記共通電極と前記配線との間において、前記複数の配線の、前記電極間領域を通過する部分と重なるように、絶縁層を形成することと、を備える液体移送装置の製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、各々の配線の、少なくとも他の個別電極の間を通過する部分が、絶縁層により覆われる。そのため、個別電極の間の領域において圧電層に圧電歪みを生じさせないようにするために、共通電極を部分的に切り欠く必要がない。従って、共通電極の電位を安定させつつ、隣接する個別電極の間の領域において圧電層に歪みが生じるのを抑制することができる。
また、配線と共通電極との間に絶縁層を介在させることにより、圧電アクチュエータの上面(共通電極表面)の、個別電極と重なる領域(圧電層の活性領域と重なる領域)よりも、その外側の、配線と重なる領域が盛り上がる。つまり、圧電アクチュエータの表面の、圧電層の活性領域に対応する部分がその周囲よりも一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置の製造方法において、前記絶縁層を、前記配線の前記電極間領域を通る部分を直接覆うように形成してもよい。
この場合には、特に、配線と圧電層との間に絶縁層を介在させることにより、個別電極が配置されている領域(活性領域)よりも、その外側の、配線が配置されている領域において、圧電層が盛り上がることになる。つまり、活性領域の圧電層表面が周囲よりも一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
本発明の液体移送装置の製造方法において、エアロゾルデポジション法により前記絶縁層を形成してもよい。
エアロゾルデポジション(AD)法は、膜を形成する粒子と気体(キャリアガス)との混合物(エアロゾル)を成膜対象である基板に吹き付け、粒子を高速で基板に衝突させることにより基板上に堆積させる成膜法である。このAD法を用いることにより、緻密で機械的強度の高い絶縁層を形成することができる。
本発明によれば、各々の配線の、少なくとも他の個別電極の間を通過する部分が、絶縁層により覆われる。そのため、この配線が配置された領域において圧電層に圧電歪みを生じさせないようにするために、配線と対向する領域において共通電極を部分的に切り欠く必要がない。従って、共通電極の電位を安定させつつ、配線が通過する個別電極の間の領域において圧電歪みが生じるのを抑制することができる。
さらに、例えば、配線と圧電層との間に絶縁層が介在する場合には、個別電極が配置されている領域(活性領域)よりも、その外側の、配線が配置されている領域において、圧電層が盛り上がることになる。言い換えれば、活性領域の圧電層表面がその周囲領域と比べて一段低くなることから、圧力室内の液体に圧力を付与する部分である活性領域が損傷しにくくなる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、インク流路内においてインクをノズルまで移送しつつ、そのノズルからインクの液滴を噴射する、液体移送装置としてのインクジェットヘッドに本発明を適用した一例である。
まず、このインクジェットヘッドを備えたプリンタについて説明する。図1は、プリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、図1の左右方向(走査方向)に往復移動可能なキャリッジ2と、このキャリッジ2に設けられ、記録用紙Pに対してインクを吐出するシリアル型のインクジェットヘッド1と、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する搬送ローラ3等を備えている。
そして、このインクジェットプリンタ100において、インクジェットヘッド1は、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動しつつ、インクジェットヘッド1のノズル20(図3〜図6参照)から記録用紙Pへインクを噴射する。記録用紙Pに所望の画像や文字等を記録するとともに、画像等が記録された記録用紙Pを搬送ローラ3により前方へ排出する。
次に、インクジェットヘッド1について説明する。図2は、インクジェットヘッドの平面図、図3は、流路ユニットの平面図である。また、図4は図2の一部拡大平面図、図5は図4のV-V線断面図、図6は図4のVI-VI線断面図である。尚、図2の紙面垂直方向に関して手前側を上方、向こう側を下方と定義して以下説明する。図2〜図6に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド1は、複数のノズル20を含むインク流路が形成された流路ユニット4と、この流路ユニット4の上面に配置された圧電アクチュエータ5とを備えている。
まず、流路ユニット4について説明する。図2〜図6に示すように、流路ユニット4はキャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及び、ノズルプレート13の4枚のプレートを備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接合されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12は、ステンレス鋼等の金属材料からなる平面視で略矩形状の板である。そのため、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができる。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着剤で接合される。あるいは、このノズルプレート13も、他の3枚のプレート10〜12と同様にステンレス鋼等の金属材料で形成されていてもよい。
キャビティプレート10には、それぞれプレート10を貫通する孔からなる複数の圧力室14が形成されている。図2、図3に示すように、これら複数の圧力室14は、紙送り方向に3列に配列されている。各圧力室14は、平面視で略楕円形状に形成されており、その長手方向が走査方向と平行になるように配置されている。
図3、図4に示すように、ベースプレート11の、平面視で各圧力室14の長手方向両端部に重なる位置には、それぞれ連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、3列の圧力室14の列に対応して3つのマニホールド17が形成されている。各マニホールド17は、紙送り方向(図3の上下方向)に延び、平面視で圧力室14の図3における右半分と重なる。各マニホールド17には、キャビティプレート10に形成されたインク供給口18を介してインクタンク(図示省略)からインクが供給される。また、マニホールドプレート12の、平面視で各圧力室14の図3における左端部と重なる位置には、連通孔19も形成されている。さらに、ノズルプレート13には、平面視で複数の圧力室14の左端部に重なる位置に、複数のノズル20がそれぞれ形成されている。ノズル20は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂の基板にエキシマレーザー加工を施すことにより形成される。
そして、図5に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット4内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路21が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ5について説明する。図2及び図4〜図6に示すように、圧電アクチュエータ5は、複数の圧力室14を覆うように流路ユニット4の上面に配置された振動板30と、この振動板30の上面(圧力室14と反対側の面)に形成された第1絶縁層31と、複数の圧力室14にそれぞれ対応して第1絶縁層31の上面に形成された複数の個別電極32と、これら複数の個別電極32に跨って第1絶縁層31の上面に形成された圧電層33と、この圧電層33の上面に形成された共通電極34とを備えている。
振動板30は、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる略矩形状の金属板であり、複数の圧力室14を覆うようにキャビティプレート10の上面に接合されている。この振動板30の上面全面には、アルミナ、ジルコニア、あるいは、窒化ケイ素等の、弾性率が高いセラミックス材料からなる第1絶縁層31が形成されている。言い換えれば、この第1絶縁層31が設けられることによって、振動板30の上面(圧力室14と反対側の面)が、絶縁性を有する面(絶縁性面)となっている。
第1絶縁層31の上面には、圧力室14よりも一回り小さい楕円形の平面形状を有する複数の個別電極32が配置されている。個別電極32は、平面視で、対応する圧力室14の中央部に重なる位置に、金、白金、パラジウム、銀などの導電性材料で形成されている。尚、個別電極32と金属製の振動板30との間、及び、隣接する個別電極32の間は、第1絶縁層31によって電気的に絶縁されている。
さらに、第1絶縁層31の上面には、複数の個別電極32の一端部(図2における右端部)から、それぞれ個別電極32の長手方向に平行に引き出された複数の配線部35が設けられている。各々の配線部35は、対応する個別電極32から、この個別電極32以外の他の個別電極32の間を通過して図2の右方へ延在している。さらに、これら複数の配線部35は、振動板30の右端部の上面に搭載されたドライバIC37と接続されている。なお、配線引き出し方向(図2の右方)の最も端に位置する個別電極32の配線部35は、他の個別電極32の間を通過せずにドライバIC37に接続されている。そして、各個別電極32に対して、ドライバIC37から、配線部35を介して、所定の駆動電位とグランド電位の、異なる2種類の電位のうち何れか一方の電位が選択的に付与される。
さらに、図2、図4に示すように、各々の配線部35は、対応する個別電極32以外の、他の個別電極32の間(個別電極32の傍)を通過する。ここで、その配線部35の一部は、前記他の個別電極32に対応する圧力室14と対向する領域(図4における領域A)にも形成されている。つまり、配線部35の一部は、他の個別電極32に対応する圧力室14と重なっている。このように、配線部35の一部が、平面視で圧力室14と重なるように配置されているので、隣接する個別電極32の間において、配線部35を配置可能な領域を広くすることができる。従って、2つの個別電極32の間に、より多数の配線部35を通過させることができることから、配線部35の引き回しが容易になる。また、対応する個別電極32や圧力室14を一層の高密度に配置することができる。
さらに、図4、図5に示すように、振動板30の上面には、個別電極32が配置されている領域を除いて、アルミナ、ジルコニア、あるいは、窒化ケイ素等の、弾性率が高いセラミックス材料からなる第2絶縁層38がほぼ全面的に形成されている。つまり、この第2絶縁層38は、複数の個別電極32を取り囲むとともに、これら複数の個別電極32からそれぞれ引き出されてドライバIC37まで延びる複数の配線部35のほぼ全てを覆うように形成されている。この第2絶縁層38が設けられている理由については後ほど説明する。
圧電層33は、振動板30(第1絶縁層31)の上面において、複数の個別電極32、複数の配線部35、及び、第2絶縁層38を連続的に覆うように配置されている。この圧電層33は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなり、予め厚み方向に分極されている。尚、図2に示すように、この圧電層33は、複数の圧力室14と対向する領域にのみ設けられ、圧力室14とは対向しない領域(図2の右端部のドライバIC37の周辺領域)においては、圧電層33は設けられず、この領域では複数の配線部35を覆う第2絶縁層38が露出している。
ところで、先に述べたように、振動板30の上面には、複数の個別電極32を取り囲むように第2絶縁層38が形成され、さらに、複数の個別電極32と第2絶縁層38を覆うように圧電層33が形成されている。そのため、図4〜図6に示すように、第2絶縁層38が存在する領域においては、個別電極32が配置された領域と比べて、第2絶縁層38の厚み分だけ圧電層33が盛り上がる。言い換えれば、個別電極32が配置された領域には、その周囲よりも圧電層33の上面の高さが低くなった凹部40が形成される。
圧電層33の上面には、共通電極34が、全ての個別電極32に対向するように全面的に形成されている。これにより、圧力室14と対向する領域において、圧電層33が下側の個別電極32と上側の共通電極34に挟まれている。共通電極34は1本の配線部(図示省略)によりドライバIC37のグランド配線と接続されており、共通電極34は常にグランド電位に保持されている。尚、この共通電極34も、個別電極32と同様、金、白金、パラジウム、銀などの導電性材料で形成されている。
次に、インクの液滴噴射時における圧電アクチュエータ5の作用について説明する。
ある個別電極32に対して、ドライバIC37から配線部35を介して駆動電位が付与されたときには、この駆動電位が付与された個別電極32とグランド電位に保持されている共通電極34の間に駆動電圧(電位差)が印加されることとなり、両電極32,34の間に挟まれた圧電層33に厚み方向の電界が生じる。この電界の方向は圧電層33の分極方向と平行であるから、個別電極32と対向する領域(活性領域)の圧電層33が厚み方向と直交する面方向に収縮する(圧電歪み)。ここで、圧電層33の下側の振動板30はキャビティプレート10に固定されているため、この振動板30の上面に位置する圧電層33が面方向に収縮するのに伴って、振動板30の圧力室14を覆う部分が圧力室14側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室14内の容積が減少するために圧力室14内のインク圧力が上昇し、この圧力室14に連通するノズル20からインクが噴射される。
ところで、ある圧力室14を駆動する(振動板30を変形させる)ために、その圧力室14に対応する個別電極32に駆動電位が付与される場合には、必然的に、この個別電極32に連なる配線部35にも同時に電位が付与される。そのため、この配線部35が通過する、他の個別電極32の間の領域においても圧電層33に厚み方向の電界が作用し、この領域に圧電歪みが生じてしまう。すると、その影響を受けて、近接する個別電極32によって駆動される圧力室14の駆動特性が変化する虞がある。さらには、噴射を予定していない圧力室14において圧力波が発生し、意図せずノズル20からインクが漏れだしてしまうという虞もある。
そこで、本実施形態の圧電アクチュエータ5においては、複数の配線部35が第2絶縁層38によって覆われている。そのため、圧力室14の駆動時(個別電極32への駆動電位の付与時)に、配線部35と共通電極34の間に挟まれる圧電層33に電界が作用して圧電歪みが発生するのが抑制される。また、配線部35が第2絶縁層38によって覆われているので、配線部35と共通電極34の間に圧電歪みが発生することが抑制されている。そのため、共通電極34に特別な工夫を施す必要がない。具体的には、従来のように、共通電極34の、配線部35と対向する領域を部分的に切り欠く必要がない。つまり、本実施形態の構成によれば、共通電極34を圧電層33の上面に全面的に形成できるので、共通電極34の電位を安定させることができ、さらに、圧電層33の、配線部35が通過する、隣接する個別電極32の間の領域において圧電歪みが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、振動板30の上面の、圧電層33が配置される領域において、配線部35は、圧電層33よりも誘電率の低いアルミナ等からなる第2絶縁層38によって覆われている。なお、配線部35の、他の個別電極32の間を通過する部分だけが第2絶縁層38に覆われるのではなく、配線部35全体が第2絶縁層38に覆われている。そのため、配線部35と共通電極34の間に電位差が生じたときに、両者の間の圧電層33に生じる寄生容量が低減される。
さらに、配線部35を覆うように第2絶縁層38が設けられているので、圧電アクチュエータ5の上面の、第2絶縁層38が存在する領域は、第2絶縁層38が設けられていない領域(個別電極32の配置領域、活性領域)と比べて、第2絶縁層38の厚み分だけ圧電層33が盛り上がる。つまり、活性領域においては、周囲よりも圧電層33の上面の高さが低くなる。そのため、個別電極32と対向して、圧力室14内のインクに圧力を付与する部分である活性領域の圧電層33が、外部の部材と接触するなどして損傷するのが極力防止される。さらに、第2絶縁層38が、配線部35が配置される領域にのみ設けられるのではなく、配線部35が配置されていない領域も含めて、個別電極32を取り囲むように形成されていることが好ましい。この場合には、圧電層33は、個別電極32が配置された活性領域の全周を取り囲むように高く形成される。即ち、図4に示すように、圧電層33上面の凹部40が閉じた形状となる。これにより、活性領域の圧電層33が一層損傷しにくくなる。ここで、凹部40の深さは、1〜4μm程度であることが好ましい。一般に、クリーンルームにおいて残留している塵などは、直径約1μm程度である。そのため、凹部40の深さが1〜4μm程度であれば、クリーンルームに浮遊する塵などを噛みこむことによって、凹部40に対応する活性領域を破損することを防止することができる。
尚、先にも述べたように、配線部35の一部が、この配線部35が接続される個別電極32以外の、他の個別電極32に対応する圧力室14と対向する領域(図4における領域A)にも形成されている場合には、個別電極32の間に多数の配線部35を配置することが可能となる。但し、各々の圧力室14と対向する領域における振動板30や圧電層33を変形しやすくして、圧電アクチュエータ5全体の変位量を大きくするという観点からは、この圧力室14と対向する領域の圧電アクチュエータ5の厚みはできるだけ小さい方がよいため、第2絶縁層38が設けられる領域は極力少なくしたい。そこで、本実施形態では、圧力室14と対向する領域においては、配線部35が設けられている領域にのみ第2絶縁層38が配置されている。具体的には、図4〜図6に示すように、振動板30の上面の、圧力室14と対向する領域のうち、圧力室14の短手方向両端側の、配線部35が配置されている領域には第2絶縁層38が設けられているが、圧力室14の長手方向両端側には第2絶縁層38は設けられていない。即ち、図4の凹部40が圧力室14の長手方向両端まで達している。これにより、第2絶縁層38が圧力室14上に設けられることによる、アクチュエータ5の変位量低下を抑えることができる。
また、図2に示すように、配線部35は、振動板30の上面の、圧電層33が配置される領域から、圧電層33が配置されない、ドライバIC37の設置領域まで延びている。そして、本実施形態では、圧電層33が配置されない領域にも第2絶縁層38が形成されて、圧電層33によって覆われない配線部35の部分を覆っている。従って、圧電層33が配置されない領域においても、配線部35が第2絶縁層38によって保護されることになる。また、配線部35間の短絡も防止される。
次に、本実施形態のインクジェットヘッド1の製造方法について、図7、図8を参照して説明する。まず、流路ユニット4を構成するプレートのうちの、キャビティプレート10、ベースプレート11、及び、マニホールドプレート12に、圧力室14やマニホールド17等のインク流路を構成する孔を形成する。これらのプレート10〜12は金属材料からなるため、エッチングによりインク流路を構成する孔を容易に形成することができる。
そして、図7(a)に示すように、振動板30、キャビティプレート10、ベースプレート11、及び、マニホールドプレート12の4枚の金属プレートを積層して接合する。この接合工程においては、例えば、積層したプレートを所定温度(例えば、1000℃)以上に加熱しながら加圧することにより、4枚のプレートを金属拡散接合により接合することができる。
次に、図7(b)に示すように、振動板30の上面の全域に第1絶縁層31を形成する(第1絶縁層形成工程)。ここで、第1絶縁層31として、アルミナやジルコニア等の絶縁性セラミックス材料を用いる場合には、エアロゾルデポジション法(AD法)や、スパッタ法、あるいは、化学蒸着法(CVD法)等により、セラミックス材料の粒子を振動板30の上面に堆積させることにより、第1絶縁層31を形成することができる。さらに、上述した方法の中でも、特に、AD法を採用することが好ましい。
AD法は、膜を形成する粒子と気体(キャリアガス)との混合物(エアロゾル)を、成膜対象である基板に吹き付けて、粒子を高速で基板に衝突させることにより基板上に堆積させる成膜法であるが、このAD法を用いることにより、緻密で機械的強度の高い第1絶縁層31を形成することができる。
次に、図7(c)に示すように、第1絶縁層31で覆われた振動板30の上面の、複数の圧力室14と対向する領域に、複数の個別電極32をそれぞれ形成する(個別電極形成工程)。また、同じく振動板30の上面に、複数の個別電極32からそれぞれ延びる複数の配線部35を形成する(配線部形成工程)。ここで、図2に示すように、複数の配線部35を対応する個別電極32の長手方向端部から右方へ引き出すとともに、最も右端に位置する個別電極32の配線部35を除いた、配線部35の各々に関しては、対応する個別電極32以外の他の個別電極32の間の領域を通過させる。尚、複数の個別電極32と複数の配線部35は、スクリーン印刷、蒸着法、スパッタ法などにより一度に形成することができる。
さらに、図7(d)に示すように、第1絶縁層31で覆われた振動板30の上面の、複数の個別電極32が形成された領域を除いた、ほぼ全ての領域に、第2絶縁層38を形成する(第2絶縁層形成工程)。即ち、複数の個別電極32を取り囲み、且つ、複数の配線部35を全て覆うように、第2絶縁層38を形成する。
尚、この第2絶縁層38が、前記第1絶縁層31と同様に、アルミナやジルコニア等の絶縁性セラミックス材料を用いて形成される場合には、エアロゾルデポジション法(AD法)や、スパッタ法、あるいは、化学蒸着法(CVD法)等により、セラミックス材料の粒子を振動板30の上面に堆積させることにより、第2絶縁層38を形成することができる。また、このような種々の成膜法の中でも、緻密で機械的強度の高い第2絶縁層38を形成できるという点で、AD法を採用することが好ましい。
次に、図8(a)に示すように、第1絶縁層31で覆われた振動板30の上面に、複数の個別電極32、複数の配線部35、及び、第2絶縁層38を覆うように圧電層33を形成する(圧電層形成工程)。この圧電層33は、エアロゾルデポジション法(AD法)や、スパッタ法、化学蒸着法(CVD法)、ゾルゲル法等により形成することができる。
このとき、第2絶縁層38が、個別電極32が配置された領域を除いて、振動板30の全面に形成されていることから、その上にAD法等によって圧電層33をほぼ均一な厚みで形成すると、個別電極32が配置された領域において、圧電層33の上面高さが周囲よりも低くなった凹部40が形成されることになる。
次に、図8(b)に示すように、圧電層33の上面全域に共通電極34を形成する。この共通電極34は、例えば、蒸着法やスパッタ法等により形成することができる。尚、前述したように、複数の配線部35が第2絶縁層38によって覆われているため、配線部35と共通電極34に挟まれる圧電層33に圧電歪みが生じるのを防止するために、配線部35と重なる領域において共通電極34を部分的に切り欠く必要はない。
最後に、図8(c)に示すように、合成樹脂製のノズルプレート13に複数のノズル20をレーザー加工等で形成した後に、このノズルプレート13をマニホールドプレート12の下面に接着剤等で接合する。
尚、ノズルプレート13を、流路ユニット4を構成する他の3枚のプレート10〜12と同様に、ステンレス鋼等の金属材料で形成されてもよく、その場合には、図7(a)に示すプレート接合工程において、プレート10〜12及び振動板30と、ノズルプレート13を一度に接合してもよい。また、ノズルプレート13が合成樹脂材料で形成されている場合であっても、金属製のプレート10〜12及び振動板30を、熱硬化性接着剤を用いて接合する場合には、その接合温度は低いことから、プレート10〜12及び振動板30と、ノズルプレート13を一度に接合することも可能である。
また、振動板30を流路ユニット4のキャビティプレート10に接合する前に、この振動板30に圧電層33等を積層させて圧電アクチュエータ5の作製を完了してから、この圧電アクチュエータ5を流路ユニット4に接合するようにしてもよい。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
第1変更形態として、図9に示すように、振動板30の圧電層33が配置された領域が、流路ユニット4の上面に複数の圧力室14を覆うように固着される一方で、圧電層33が配置されない領域は流路ユニット4よりも外側に延出された上で、この延出した部分に、第2絶縁層38に覆われた複数の配線部35と接続されるドライバIC37(駆動回路)が搭載されてもよい。このように、振動板30の一部が複数の配線部35とそれらに接続されるドライバIC37を有する配線基板として用いられる場合には、配線基板として使用される部分は、湾曲させて引き回しが容易になるように、できるだけ薄い方が好ましい。そこで、図9の形態では、振動板30の、流路ユニット4よりも外側に延在して配線基板として使用される部分には、圧電層33が形成されない。
ある配線部35と共通電極34とに挟まれる圧電層33に圧電歪みが生じたときに、他の圧力室14に最も悪い影響を及ぼすのは、圧電層33の、個別電極32に近接する部分、より具体的には、個別電極32の間を通過する部分における圧電歪みである。そこで、第2変更形態として、図10に示すように、配線部35が、他の個別電極32の間を通過する領域(図10の領域B)においてのみ、第2絶縁層38が形成されてもよい。この場合でも、個別電極32が配置された活性領域における圧電層33の上面高さは、圧力室14の短手方向に関する両側の領域(領域B)と比べると低くなって、活性領域に凹部40が形成されるため、活性領域の圧電層33の破損が防止される。
上記実施形態及び変更形態では、配線部35は、個別電極32の間において、圧力室の長手方向に沿って延在していたが、例えば図11に示すように、配線部35が、個別電極32の間において、圧力室の長手方向に略直交する方向に延在してもよい。この場合においても、少なくとも配線部35の、圧力室14と重なる部分を覆うように第2絶縁層が形成されていればよい。なお、個別電極32の間において配線部35が延在する方向はこれらに限られず、任意に設定しうる。
以上の説明において、第2絶縁層38は、配線部35の上に直接積層されている。つまり、第2絶縁層38と配線部35とは、互いに接するように積層されている。しかしながら、本発明はこれに限られず、例えば図12に示されるように、配線部35の上に圧電層33が積層され、圧電層33の上面の、平面視で、個別電極32と重ならない領域全体に、第2絶縁層38が積層され、さらに圧電層33及び第2絶縁層38の上面に共通電極34が形成されてもよい。この場合であっても、圧電層33の、配線部35と共通電極34との間の領域に電界が発生して、意図しない圧電歪みが生じることを防ぐことができる。
このように、第2絶縁層38は、配線部35、共通電極34、圧電層33などが積層される積層方向において、配線部35と共通電極34との間に配置されればよい。例えば、圧電層33が複数の圧電層を積層して形成されている場合には、いずれかの圧電層の上面に第2絶縁層38を形成すればよい。積層方向において、配線部35と共通電極34との間に第2絶縁層38が配置されることにより、圧電層33の、配線部35と共通電極34との間の領域に電界が発生して、意図しない圧電歪みが生じることを防ぐことができる。このように積層方向において、配線部35と共通電極34との間に第2絶縁層38が配置される場合であっても、圧電アクチュエータ5の上面(共通電極34の上面)の、第2絶縁層38と重なる領域は、個別電極32と重なる領域と比べて高くなる。そのため、上記実施形態と同様に、圧電アクチュエータ5の上面の、個別電極32と重なる領域を保護することができる。なお、この場合においても、少なくとも配線部35の、圧力室14と重なる部分を覆うように第2絶縁層が形成されていればよい。
前記実施形態では、振動板30が金属板であり、この振動板30の上面を絶縁性面にして複数の個別電極32や複数の配線部35を配置することが可能とするために、振動板30に第1絶縁層31が設けられているが、振動板30がセラミックス材料や樹脂材料等の絶縁材料で形成されている場合には、第1絶縁層31は不要である。また、シリコン製の振動板を採用することもでき、この場合には、振動板30の上面を一部酸化させることにより、シリコン酸化膜からなる第1絶縁層31を形成してもよい。なお、シリコン製の振動板30の上面にシリコン酸化膜からなる第1絶縁層31を形成し、さらに上記実施形態で示されたように個別電極32、配線部35及び第2絶縁層38を形成するとともに、ゾルゲル法により圧電層33を形成してもよい。この場合において、第1絶縁層31はシリコン酸化膜に限られず、上記実施形態と同様に、アルミナやジルコニア等の絶縁性セラミックスであってもよい。
なお、上記実施形態及び変更形態において、金属又はシリコン製の振動板の表面に形成された、アルミナやジルコニア等の絶縁性セラミックス製の第1絶縁層31は、振動板30の構成原子が圧電層33へと拡散することを防止する拡散防止層としても機能する。圧電層33をAD法などにより形成した後、圧電特性を持たせるために850℃以上の高温に加熱するなどして、圧電層33をアニール処理する必要がある。このとき、振動板30も加熱されることになるため、振動板30を構成する原子が拡散しやすくなる。振動板30を構成する原子が圧電層33に拡散すると、圧電特性を損なうことが知られている。しかしながら、振動板30の、圧電層33と対向する表面に、絶縁性セラミックス製の第1絶縁層31が形成されている場合には、第1絶縁層31が、振動板30の構成原子が圧電層33へと拡散することを防止する拡散防止層(バリア層)として機能するため、圧電層33の圧電特性の劣化を防ぐことができる。
また、上記実施形態及び変更形態において、振動板の、絶縁性の表面(圧力室と反対側の表面)に個別電極が形成され、圧電層の、振動板と反対側の表面に共通電極が形成されている。この場合には、個別電極が圧電アクチュエータの表面に露出しないので、個別電極と他の素子との間で電気的にショートする虞がない。また、前述のように、振動板の表面が絶縁性を有しており、その絶縁性の表面に個別電極及び配線を形成しているため、アクチュエータの表面に個別電極が形成されている場合と異なり、FPC等の高コストの配線部材を省略することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態として、インク流路内のインクに圧力を付与してノズルから噴射させる、インクジェットヘッドに本発明を適用した例を挙げて説明したが、本発明の適用対象は、このようなインクジェットヘッドに限られるものではない。即ち、インク以外の液体、例えば、薬液、化学溶液、冷媒等の液体を、外部への液滴噴射以外の目的で所定の位置まで移送する、様々な分野で使用される液体移送装置に本発明を適用することもできる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 流路ユニットの平面図である。 図2の一部拡大平面図である。 図4のV-V線断面図である。 図4のVI-VI線断面図である。 インクジェットヘッドの製造方法の前半工程を示す図であり、(a)はプレート接合工程、(b)は第1絶縁層形成工程、(c)は個別電極形成工程及び配線部形成工程、(d)は第2絶縁層形成工程をそれぞれ示す。 インクジェットヘッドの製造方法の後半工程を示す図であり、(a)は圧電層形成工程、(b)は共通電極形成工程、(c)はノズルプレートの接合工程をそれぞれ示す。 変更形態のインクジェットヘッドの図5相当の断面図である。 別の変更形態のインクジェットヘッドの図4相当の一部拡大平面図である。 更に別の変形形態のインクジェットヘッドの図2相当の平面図である。 更に別の変形形態のインクジェットヘッドの図5相当の断面図である。
1 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
5 圧電アクチュエータ
14 圧力室
30 振動板
31 第1絶縁層
32 個別電極
33 圧電層
34 共通電極
35 配線部
38 第2絶縁層
37 ドライバIC

Claims (16)

  1. 液体を移送する液体移送装置であって、
    平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記複数の圧力室内の液体にそれぞれ圧力を付与する圧電アクチュエータであって、
    前記流路ユニットの表面に前記複数の圧力室を覆うように配置され、且つ、前記圧力室と反対側の面において絶縁性を有する振動板と、
    複数の個別電極であって、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記複数の圧力室と対向する第1領域にそれぞれ配置され、隣接する2つの個別電極がそれぞれ、電極間領域を画成する複数の個別電極と、
    複数の配線であって、それぞれ、前記振動板の前記圧力室と反対側の面において、前記複数の個別電極から延在し、前記電極間領域を通る複数の配線と、
    前記振動板の前記圧力室と反対側において、前記複数の個別電極、及び、前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と重なって配置された圧電層と、
    前記圧電層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極、及び前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と対向するように配置された共通電極と、
    前記配線と前記共通電極との間において、前記複数の配線の前記電極間領域を通る部分と重なるように配置された絶縁層と、
    を有する圧電アクチュエータとを備えることを特徴とする液体移送装置。
  2. 前記絶縁層は、前記配線の前記電極間領域を通る部分を直接覆って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
  3. 前記共通電極の前記圧電層と反対側の面の、前記個別電極に重なる第1領域は、前記絶縁層に重なる第2領域に比べて、前記振動板から前記共通電極に向かう方向に低く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体移送装置。
  4. 前記共通電極の第2領域は、第1領域の周囲を取り囲んで配置されており、前記共通電極の第1領域は凹部として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体移送装置。
  5. 前記配線の、前記圧電層と重なる領域は、前記絶縁層によって覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体移送装置。
  6. 前記圧電層は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の一部領域にのみ配置され、
    前記配線は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記圧電層が配置されない領域まで延在しており、
    前記配線は、前記圧電層が配置されない領域においても、前記絶縁層によって覆われていることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
  7. 前記振動板の前記圧電層が配置された一部領域は、前記流路ユニットの前記表面に固着され、
    前記振動板の前記一部領域を除く他の領域は、前記流路ユニットよりも外側に向けて延出しているとともに、前記複数の配線に接続されて前記複数の個別電極と前記共通電極の間に駆動電圧を印加するための駆動回路が搭載されていることを特徴とする請求項6に記載の液体移送装置。
  8. 前記絶縁層は、前記振動板の前記圧力室と反対側の面において、前記複数の個別電極を取り囲むように配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体移送装置。
  9. 前記配線の一部が、前記他の個別電極に対応する他の前記圧力室と対向する領域に形成されており、
    前記振動板の前記圧力室と反対側の面の、前記他の圧力室と対向する領域のうち、前記配線が配置されている領域にのみ前記絶縁層が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の液体移送装置。
  10. 前記絶縁層は、前記配線と前記共通電極との間の、前記複数の配線と重ならない領域にも配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体移送装置。
  11. 前記アクチュエータの、前記凹部の深さは1〜4μmであることを特徴とする請求項4に記載の液体移送装置。
  12. 前記振動板は、圧力室に対向して配置された金属製の基板と、前記基板の圧力室と反対側の面に形成された絶縁膜とを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液体移送装置。
  13. 前記絶縁膜は、セラミクス材料により形成されていることを特徴とする請求項12に記載の液体移送装置。
  14. 一平面に沿って配置された複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記複数の圧力室内の液体に圧力を付与する圧電アクチュエータとを備えた、液体移送装置の製造方法であって、
    前記流路ユニットを設けることと、
    前記流路ユニットの表面に前記複数の圧力室を覆うように、少なくとも前記圧力室と反対側に位置する面が絶縁性を有する振動板を配置することと、
    前記振動板の絶縁性面の、前記複数の圧力室とそれぞれ対向することとなる領域に、複数の個別電極を形成することと、
    前記振動板の絶縁性面において、前記複数の個別電極からそれぞれ延びる複数の配線を、2つの隣接する個別電極の間の電極間領域を通過するように形成することと、
    前記振動板の絶縁性面に、前記複数の個別電極、前記複数の配線の、前記電極間領域を通過する部分と重なるように圧電層を形成することと、
    前記圧電層の前記振動板と反対側の面に、前記複数の個別電極と対向するように共通電極を形成することと、
    前記共通電極と前記配線との間において、前記複数の配線の、前記電極間領域を通過する部分と重なるように、絶縁層を形成することと、
    を備えることを特徴とする液体移送装置の製造方法。
  15. エアロゾルデポジション法により前記絶縁層を形成することを特徴とする請求項14に記載の液体移送装置の製造方法。
  16. 前記絶縁層を、前記配線の前記電極間領域を通る部分を直接覆うように形成することを特徴とする請求項14又は15に記載の液体移送装置の製造方法。
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