JP2009224766A - 実装条件決定方法、実装条件決定装置、部品実装方法、部品実装機及びプログラム - Google Patents

実装条件決定方法、実装条件決定装置、部品実装方法、部品実装機及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009224766A
JP2009224766A JP2009020898A JP2009020898A JP2009224766A JP 2009224766 A JP2009224766 A JP 2009224766A JP 2009020898 A JP2009020898 A JP 2009020898A JP 2009020898 A JP2009020898 A JP 2009020898A JP 2009224766 A JP2009224766 A JP 2009224766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
component
mounting
type
components
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009020898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4995848B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Maenishi
康宏 前西
Yoshiaki Awata
義明 粟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009020898A priority Critical patent/JP4995848B2/ja
Publication of JP2009224766A publication Critical patent/JP2009224766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4995848B2 publication Critical patent/JP4995848B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保し、かつ面積生産性に優れた部品の実装条件を決定する実装条件決定方法を提供する。
【解決手段】RレーンおよびFレーンには基板種Aおよび基板種Bの基板がそれぞれ搬送される。また、部品実装機MC1およびMC2は、基板種Aの基板にのみ部品を実装し、部品実装機MC3および部品実装機MC4は、基板種Bの基板にのみ部品を実装するような実装条件を決定する。
【選択図】図13

Description

本発明は、基板に部品を実装する実装条件の決定方法に関し、特に、基板が搬送される複数の搬送レーンを並列に備える部品実装機を有する生産ラインにおける実装条件決定方法に関する。
電子部品をプリント配線基板等の基板に実装する部品実装機においては、複数の部品を実装した部品実装基板を、より短いタクトで生産することが望まれる。ここで、「タクト」とは、部品実装機毎に定められ、予め定められた複数の部品を1枚の基板に実装するのに要する実装時間のことである。
例えば、互いに異なる部品の組が予め配置されている複数の部品実装機の中で、基板に装着すべき部品を配置している部品実装機を選択し、選択された部品実装機へ基板を搬送することにより、複数の種類の部品実装基板を、より短いタクトで生産する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、生産ラインのスループット(単位時間あたりの部品実装基板の生産枚数)を向上させることができる。
特許第3391039号公報
しかしながら、生産対象の部品実装基板の種類が変更されると、変更後の基板種に対応した部品を基板に実装可能とするために、部品実装機の部品供給部に配置される部品の段取り替えをする必要がある。このため、部品の段取り替えを行なう間は、段取り替え対象となっている部品実装機による基板の生産を中止させなければならない。
また、部品の段取り替えをしなくて済むように、特許文献1に記載のように、複数の部品実装機の中から基板の搬送先となる部品実装機を選択する方法もある。しかし、この場合、選択されなかった部品実装機は、その間非稼働状態となる。このため、所有する部品実装機全体の稼働率が低くなるという問題がある。さらに、非稼働状態の部品実装機を含めた無駄な生産スペースがあり、面積生産性(単位時間及び単位面積あたりの基板の生産枚数)も低くなるという問題もある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保し、かつ面積生産性に優れた部品の実装条件を決定する実装条件決定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る実装条件決定方法は、各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおける部品の実装条件を決定する実装条件決定方法であって、前記複数の搬送レーンに複数の基板種の基板が搬送されるように、一連の経路を形成する搬送レーンの組ごとに、当該組に含まれる搬送レーンに、前記複数の基板種のいずれか1つを割り当てる割り当てステップと、前記複数の部品実装機の各々を、1つの基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する専用機に設定し、前記複数の専用機により前記複数の基板種の基板に部品を実装するように実装条件を決定する専用機設定ステップとを含むことを特徴とする。
好ましくは、前記専用機設定ステップでは、さらに、前記複数の専用機の各々が、当該専用機が部品の実装を行なう基板の基板種が割り当てられた搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に対して部品の実装を行ない、当該専用機が部品の実装を行なう基板の基板種が割り当てられた搬送レーン以外の搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことなく下流に搬出するための前記実装条件を決定することを特徴とする。
この構成によると、割り当てステップにおいて1つの搬送レーンに1つの基板種が割り当てられる。また、専用機設定ステップにおいて1つの部品実装機に1つの基板種のみが割り当てられる。このため、各部品実装機は、1種類の基板のみしか生産を行なわず、生産対象とする基板種の基板が当該基板種に割り当てられた搬送レーンに搬送された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことができる。また、各部品実装機は、それ以外の搬送レーンに基板が搬送された場合には、自身が生産対象とする基板種以外の基板種が搬送されたと判断し、下流に基板を搬出することができる。
生産ラインにおいて、生産対象とされる基板種の変更があった場合には、当該基板種を生産する部品実装機の部品供給部に配置されている部品カセット、ノズルステーションに載置されている交換用ノズル、サポートピンプレート上のサポートピンの配置等を変更する必要がある。しかし、この実装条件に従えば、このような変更作業をオペレータが行なっている最中であっても、部品実装機を停止させる必要はない。つまり、その間にも生産対象とする基板種以外の基板が部品実装機に搬入されるが、そのような基板を部品実装機は下流に搬出する作業を継続することができる。よって、段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保することができる。
また、各部品実装機は複数の搬送レーンを備えていることより、1つの生産ラインで複数の基板種の基板を生産することが可能となる。よって、面積生産性も向上する。
好ましくは、前記専用機設定ステップでは、さらに、前記専用機ごとに、基板に部品を装着する装着ヘッドが有する部品を吸着するための吸着ノズルの本数を決定し、決定された吸着ノズルの本数が多い装着ヘッドを備える専用機ほど前記生産ラインの上流に配置されるように、前記複数の専用機の配置を決定することを特徴とする。
吸着ノズルの本数が多い装着ヘッドほど小さい部品を吸着する。このため、上流の部品実装機ほど小さい部品を実装するので、下流の部品実装機はこの小さな部品を避けて部品の実装をすればよく、部品を実装しやすくなる。
本発明の他の局面に係る部品実装方法は、各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおいて部品を実装する部品実装方法であって、前記搬送レーンごとに、前記複数の基板種のいずれかが割り当てられており、前記基板の基板種ごとに、当該基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する部品実装機が、基板種間で割り当てられる部品実装機に重なりが生じないように少なくとも1台割り当てられており、前記部品実装機ごとに、前記複数の搬送レーンのいずれに基板が搬入されたかを判断する判断ステップと、前記部品実装機ごとに、当該部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行ない、当該部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーン以外の搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことなく下流に搬出する実装ステップとを含むことを特徴とする。
この構成によると、1つの搬送レーンに1つの基板種が割り当てられる。また、1つの部品実装機に1つの基板種のみが割り当てられる。このため、各部品実装機は、1種類の基板のみしか生産を行なわず、生産対象とする基板種の基板が当該基板種に割り当てられた搬送レーンに搬送された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことができる。また、各部品実装機は、それ以外の搬送レーンに基板が搬送された場合には、自身が生産対象とする基板種以外の基板種が搬送されたと判断し、下流に基板を搬出することができる。
生産ラインにおいて、生産対象とされる基板種の変更があった場合には、当該基板種を生産する部品実装機の部品供給部に配置されている部品カセット、ノズルステーションに載置されている交換用ノズル、サポートピンプレート上のサポートピンの配置等を変更する必要がある。しかし、この実装条件に従えば、このような変更作業をオペレータが行なっている最中であっても、部品実装機を停止させる必要はない。つまり、その間にも生産対象とする基板種以外の基板が部品実装機に搬入されるが、そのような基板を部品実装機は下流に搬出する作業を継続することができる。よって、段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保することができる。
また、各部品実装機は複数の搬送レーンを備えていることより、1つの生産ラインで複数の基板種の基板を生産することが可能となる。よって、面積生産性も向上する。
なお、本発明は、このような特徴的なステップを含む実装条件決定方法又は部品実装方法として実現することができるだけでなく、実装条件決定方法又は部品実装方法に含まれる特徴的なステップを手段とする実装条件決定装置又は部品実装機として実現したり、実装条件決定方法又は部品実装方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保し、かつ面積生産性に優れた部品の実装条件を決定する実装条件決定方法等を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る実装条件決定方法を実現する部品実装システム10の構成を示す外観図である。
部品実装システム10は、基板に部品を実装し、回路基板を生産する生産ラインであり、実装条件決定装置100と複数の部品実装機200(図1に示す例では、9台の部品実装機)とを備えている。
実装条件決定装置100は、本発明に係る実装条件決定方法を実行する装置である。この実装条件決定装置100は、生産ライン全体での部品実装機の稼働率を高く確保し、かつ優れた面積生産性を実現することができるように実装条件を決定する。
部品実装機200は、部品実装システム10の一部として、実装条件決定装置100により決定された条件で、電子部品などの部品を基板に実装する装置である。
具体的には、複数の部品実装機200は、上流から下流に向けて基板を送りながら部品を実装していく。つまり、まず上流側の部品実装機200が基板を受け取り、その基板に対して部品を実装する。そして、その部品が実装された基板が下流側の部品実装機200に送り出される。このようにして、各部品実装機200に基板が順次送られ、部品が実装される。
図2は、部品実装機200の内部の主要な構成を示す平面図である。ここで、基板の搬送方向をX軸方向、水平面内でX軸方向と直交する部品実装機の前後方向をY軸方向とする。
部品実装機200は、2つの基板21及び基板22がそれぞれ搬送される搬送レーン215及び搬送レーン216と、この2つの基板に対して部品を実装する2つの実装ユニット210a及び210bとを備えている。搬送レーン215及び搬送レーン216には異なる基板種の基板が搬送されることができる。なお、同じ基板であっても、表面と裏面とは、実装される部品種や実装位置等が異なるため、異なる基板種と考えられる。
搬送レーン215は実装ユニット210aの側に、搬送レーン216は実装ユニット210bの側に、それぞれがX軸方向と平行になるように配置されている。
そして、搬送レーン215は、それぞれがX軸方向に平行な固定レール215aと可動レール215bとから構成されている。固定レール215aの位置は予め固定されており、可動レール215bは、搬送される基板21のY軸方向の長さに応じてY軸方向に移動可能である。
また、搬送レーン215と同様に、搬送レーン216は、固定レール216aと可動レール216bとから構成されている。そして、固定レール216aの位置は予め固定されており、可動レール216bは、搬送される基板22のY軸方向の長さに応じてY軸方向に移動可能である。
また、搬送レーン215及び搬送レーン216には、基板21及び基板22がそれぞれ独立して搬送される。
2つの実装ユニット210a及び210bは、お互いが協調し、基板21及び基板22に対して実装作業を行う。
また、実装ユニット210aと実装ユニット210bはそれぞれ同様の構成を有している。つまり、実装ユニット210aは、部品供給部211a、装着ヘッド213a、ノズルステーション218a及び部品認識カメラ(図示せず)を備えている。同様に、実装ユニット210bは、部品供給部211b、装着ヘッド213b、ノズルステーション218b及び部品認識カメラ(図示せず)を備えている。
ここで、実装ユニット210aの詳細な構成について説明する。なお、実装ユニット210bの詳細な構成については、実装ユニット210aと同様であるため、その詳細な説明については繰り返さない。
部品供給部211aは、部品テープを収納する複数の部品カセット212aの配列からなる。なお、部品テープとは、例えば、同一部品種の複数の部品がテープ(キャリアテープ)上に並べられたものであり、リール等に巻かれた状態で供給される。また、部品テープに並べられる部品は、例えばチップ等であって、具体的には0402チップ部品(0.4mm×0.2mmのサイズのチップ部品)や1005チップ部品(1.0mm×0.5mmのサイズのチップ部品)などである。
装着ヘッド213aは、例えば最大10個の吸着ノズルを備えることができ、部品供給部211aから最大10個の部品を吸着して、基板21及び基板22に装着することができる。
ノズルステーション218aは、各種形状の部品種に対応するための交換用の吸着ノズルが置かれるテーブルである。
部品認識カメラは、装着ヘッド213aに吸着された部品を撮影し、その部品の吸着状態を2次元又は3次元的に検査するために用いられる。
なお、基板への部品実装時には、裏面から基板を支持するサポートピンが用いられ、このサポートピンを立てるためのサポートピンプレートが搬送レーン215及び216の直下(図2に示す基板22及び21の直下)に設けられている。
図3は、サポートピンプレート502及びサポートピン510等の外観図である。電子部品508の実装に先立って、操作者により、サポートピンプレート502のピン孔504にサポートピン510が差し込まれる。その上に、基板21及び22が載置され、装着ヘッド213a及び213bにより電子部品508が基板21及び22上に装着される。
このような複数の基板種の基板に実装を行う部品実装機200の基板の生産方法には、大きく分けて「同期モード」と呼ばれる方法と「非同期モード」と呼ばれる方法の2種類の方法がある。
「同期モード」では、2つの搬送レーンに基板が搬入された後に、部品の実装を開始するモードである。つまり、1つレーンのみにしか基板が搬入されていない場合には部品の実装は開始しない。同期モードでは、2つの装着ヘッドが2枚の基板に対して、交互に部品を実装する。なお、2つの装着ヘッドによる部品の実装順序は、2枚の基板を1枚の大きな基板とみなし、当該1枚の基板に対して決定される。なお、3つ以上の搬送レーンを有する部品実装機の場合には、2つ以上の搬送レーンに基板が搬入された後に、部品の実装を開始するモードを同期モードとしてもよい。
「非同期モード」では、複数の搬送レーンのうち、いずれか1つの搬送レーンに基板が搬入された後に、部品の実装を開始するモードである。非同期モードでは、2つの装着ヘッドが1枚の基板に対して、交互に部品を実装する。つまり、例えば搬送レーン215に基板21が先に搬入された場合には、2つの装着ヘッドが協調動作を行ない、搬送レーン215の基板21に対して部品を実装する。また、次に搬送レーン216に基板22が搬入された場合には、2つの装着ヘッドが協調動作を行ない、搬送レーン216の基板22に対して部品を実装する。
本実施の形態で説明する部品実装機200による基板の生産方法は、いずれのモードであってもよい。
図4は、装着ヘッド213aと部品カセット212aの位置関係を示す模式図である。
上述のように、装着ヘッド213aには、例えば最大10個の吸着ノズルnzを取り付けることが可能である。10個の吸着ノズルnzが取り付けられた装着ヘッド213aは、最大10個の部品カセット212aのそれぞれから部品を同時に(1回の上下動作で)吸着することができる。
図5は、部品を収めた部品テープ及びリールの例を示す図である。
チップ型電子部品などの部品は、図5に示すキャリアテープ221に一定間隔で複数個連続的に形成された収納凹部221aに収納されて、この上面にカバーテープ222を貼り付けて包装される。そしてこのようにカバーテープ222が貼り付けられたキャリアテープ221は、リール223に所定の数量分だけ巻回されたテーピング形態でユーザに供給される。また、このようなキャリアテープ221及びカバーテープ222によって部品テープが構成される。なお、部品テープの構成は、図5に示す構成以外の他の構成であってもよい。
このような部品実装機200の実装ユニット210aは、装着ヘッド213aを部品供給部211aに移動させて、部品供給部211aから供給される部品をその装着ヘッド213aに吸着させる。そして、実装ユニット210aは、装着ヘッド213aを部品認識カメラ上に一定速度で移動させ、装着ヘッド213aに吸着された全ての部品の画像を部品認識カメラに取り込ませ、部品の吸着位置を正確に検出させる。さらに、実装ユニット210aは、装着ヘッド213aを例えば基板21に移動させて、吸着している全ての部品を基板21の実装点に順次装着させる。実装ユニット210aは、このような装着ヘッド213aによる吸着、移動、及び装着という動作を繰り返し実行することにより、予め定められた全ての部品を基板21に実装する。同様に、実装ユニット210aは、予め定められた全ての部品を基板22に実装する。
また、実装ユニット210bも、実装ユニット210aと同様に、装着ヘッド213bによる吸着、移動、及び装着という動作を繰り返し実行することにより、予め定められた全ての部品を基板21及び基板22に実装する。
そして、実装ユニット210a及び実装ユニット210bはそれぞれ、相手の実装ユニットが部品を装着しているときには、部品供給部から部品を吸着し、逆に、相手の実装ユニットが部品供給部から部品を吸着しているときには、部品を装着するように、基板21及び基板22に対する部品の実装を交互に行う。すなわち、部品実装機200はいわゆる交互打ちの部品実装機として構成されている。
なお、本発明では、部品実装機200ごとに、基板21及び基板22のうち、予め部品を実装する対象の基板が実装条件として決定される。この実装条件に従い、2つの実装ユニット210a及び210bは、部品の実装対象とされる基板に対してのみ部品を実装する。このため、基板21及び基板22のうち、部品の実装対象とされない基板には、部品が実装されずに、その基板は、次の部品実装機に搬送される。
図6は、本実施の形態における実装条件決定装置100の機能構成を示すブロック図である。
この実装条件決定装置100は、生産ライン全体での部品実装機の稼働率を高く確保し、かつ優れた面積生産性を実現することができるように実装条件を決定する等の処理を行なうコンピュータである。この実装条件決定装置100は、演算制御部101、表示部102、入力部103、メモリ部104、プログラム格納部105、通信I/F(インターフェース)部106及びデータベース部107を備えている。
この実装条件決定装置100は、本発明に係るプログラムをパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータシステムが実行することによって実現され、部品実装機200と接続されていない状態で、スタンドアローンのシミュレータ(実装条件の決定ツール)としても機能する。なお、この実装条件決定装置100の機能が部品実装機200の内部に備わっていても構わない。
演算制御部101は、CPU(Central Processing Unit)や数値プロセッサ等であり、オペレータからの指示等に従って、プログラム格納部105からメモリ部104に必要なプログラムをロードして実行し、その実行結果に従って、各構成要素102〜107を制御する処理部である。
表示部102はCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部103はキーボードやマウス等であり、これらは、演算制御部101による制御の下で、実装条件決定装置100とオペレータとが対話する等のために用いられる。
通信I/F部106は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、実装条件決定装置100と部品実装機200との通信等に用いられる。メモリ部104は、演算制御部101による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。
プログラム格納部105は、実装条件決定装置100の機能を実現する各種プログラムを記憶しているハードディスク等である。プログラムは、部品実装機200による実装条件を決定するプログラムであり、機能的に(演算制御部101によって実行された場合に機能する処理部として)、基板種割り当て部105a、実装条件最適化部105b及びソート部105cを備えている。
基板種割り当て部105aは、特許請求の範囲における割り当て手段の一例であり、後述する目標タクトデータ107cから、同一種の基板を搬送する搬送レーンごとに、ラインタクトの目標値である目標タクトを取得するとともに、搬送レーンごとに、搬送レーンに搬送される基板種を割り当てる処理部である。ここで、「ラインタクト」とは、生産ラインが有する各部品実装機のタクトのうち、最大のタクトである。また、「タクト」は、部品実装機200の搬送レーン毎に定められているものとする。つまり、ラインタクトは、生産ラインにおいて1枚の部品実装基板を生産するのに要する時間を示す。
実装条件最適化部105bは、特許請求の範囲における専用機設定手段の一例であり、基板種毎に、部品の実装条件を決定する処理部である。
ソート部105cは、生産ラインにおいて、部品を吸着する吸着ノズルnzの本数が多い装着ヘッドを備える部品実装機200ほど上流に配列することにより、部品実装機200の並びを決定する処理部である。
データベース部107は、この実装条件決定装置100による実装条件決定処理等に用いられるデータである実装点データ107a、部品ライブラリ107b及び目標タクトデータ107c等を記憶するハードディスク等である。
図7〜図9は、それぞれ、実装点データ107a、部品ライブラリ107b及び目標タクトデータ107cの一例を示す図である。
図7は、実装点データ107aの一例を示す図である。
実装点データ107aは、実装の対象となる全ての部品の実装点を示す情報の集まりである。1つの実装点piは、部品種ci、X座標xi、Y座標yi、制御データφi、及び実装角度θiからなる。ここで、部品種は、図8に示される部品ライブラリ107bにおける部品名に相当し、X座標及びY座標は、実装点の座標(基板上の特定位置を示す座標)であり、制御データは、その部品の実装に関する制約情報(使用可能な吸着ノズルnzのタイプ、装着ヘッドの最高移動加速度等)を示す。実装角度θiは、部品種ciの部品を吸着したノズルが回転すべき角度を示す。なお、最終的に求めるべきNC(Numeric Control)データとは、ラインタクトが最小となるような実装点の並びである。
図8は、部品ライブラリ107bの一例を示す図である。
部品ライブラリ107bは、部品実装機200が扱うことができる全ての部品種それぞれについての固有の情報を集めたライブラリである。この部品ライブラリ107bは、図8に示すように、部品種(部品名)ごとの部品サイズ、タクト(一定条件下における部品種に固有のタクト)、その他の制約情報(使用可能な吸着ノズルnzのタイプ、部品認識カメラによる認識方式、装着ヘッドの最高加速度比等)からなる。なお、本図には、参考として、各部品種の部品の外観も併せて示されている。部品ライブラリ107bには、その他に、部品の色や形状などの情報が含まれていてもよい。
図9は、目標タクトデータ107cの一例を示す図である。
目標タクトデータ107cは、同一基板を搬送する搬送レーンごとに目標タクトを示した情報の集まりである。この目標タクトデータ107cは、「搬送レーン」、「基板種」及び「目標タクト」などからなる。
「搬送レーン」は、目標タクトを取得する対象となる搬送レーンである。具体的には、搬送レーン215又は搬送レーン216を特定する名称である。搬送レーンを特定する名称とは、例えば、搬送レーン215はFレーンであり、搬送レーン216はRレーンである。
「基板種」は、対象となる搬送レーンに搬送する基板の種類である。例えば、搬送レーン216であるRレーンに搬送する基板の種類は、基板種Aである。
「目標タクト」は、ラインタクトの目標値である。例えば、Rレーンの「目標タクト」は、100s(sec)である。これは、基板種Aの基板を1枚あたり100sで生産する目標である。
図10は、本実施の形態における実装条件決定装置100の動作の一例を示すフローチャートである。以下では、搬送レーン215をFレーン、搬送レーン216をRレーンとして、具体例を挙げながら実装条件決定装置100の動作について説明する。
まず、基板種割り当て部105aは、目標タクトデータ107cより、基板種ごとの目標タクトを取得し、搬送レーンごとに、搬送レーンに搬送される基板種を割り当てる(S2)。例えば、図9に示す目標タクトデータ107cより、基板種Aの目標タクトとして100sが取得され、基板種Bの目標タクトとして100sが取得されたものとする。また、Rレーンに基板種Aが割り当てられ、Fレーンに基板種Bが割り当てられたものとする。
次に、実装条件最適化部105bは、実装点データ107a及び部品ライブラリ107bを用いて、基板種毎に、取得された目標タクトを満たすように、部品実装機200の台数、部品実装機200の部品供給部211a及び211bへの部品カセット212a及び212bの種類及び配置、ノズルステーション218a及び218bに載置される吸着ノズルの種類、装着ヘッド213a及び213bが備える吸着ノズルの本数、サポートピンプレート502におけるサポートピン510の配列(サポートピン510が差し込まれるピン孔504の位置)、並びに部品の実装順序を最適化する(S4、ループA)。これらの最適化処理については、公知の技術を用いることができ、本願の主眼ではない。このため、その詳細な説明は省略する。
なお、これらの実装条件は必ずしも最適化されている必要はない。例えば、基板種毎に、目標タクトを満たし、かつ当該基板種の基板を生産できる実装条件であってもよい。また、目標タクトを満たすか否かに関わらず、各部品実装機には、割り当てられた1つの基板種のみの生産が可能となる実装条件が設定されているものであってもよい。
なお、これらの最適化を行なう際に、実装条件最適化部105bは、基板種ごとに搬送レーンを割り当てて最適化を行なう。例えば、実装条件最適化部105bは、Rレーンに基板種Aを割り当て、Rレーンにおいて基板種Aの基板が生産されものとし、Fレーンに基板種Bを割り当て、Fレーンにおいて基板種Bの基板が生産されるものした上で、基板種毎に最適化を行なう。なお、1つの搬送レーンに複数の基板種が割り当てられることがないものとする。つまり、1つの搬送レーンには、必ず1つの基板種のみが割り当てられるものする。
また、1台の部品実装機200は、1つの基板種の基板のみを生産するものとする。つまり、1台の部品実装機200は、1つの基板種の基板を専用的に生産するものであり、複数の基板種の基板を生産しないものとする。このような部品実装機200は、特許請求の範囲における「専用機」の一例である。
例えば、基板種Aについて最適化を行なった結果、図11に示すように、各々が12本の吸着ノズルを有する2つの装着ヘッド213a及び213bを備える部品実装機MC1と、各々が8本の吸着ノズルを有する2つの装着ヘッド213a及び213bを備える部品実装機MC2とを用いて、部品実装することが決定されたものとする。なお、以下の図中では、装着ヘッド213a及び213bに記載されている数字は吸着ノズルの本数を示すものとする。
また、部品実装機MC1及びMC2の各々について、基板種Aの基板に実装される部品のみが部品供給部211a及び211bに配置されるように、部品供給部211a及び211bにおける部品の配置が決定される。
さらに、部品実装機MC1及びMC2の各々について、基板種Aの基板を当該基板の裏面から支持するのに適したサポートピンの配置を決定される。なお、Rレーンにおいて基板種Aの基板を当該基板の裏面から支持するのに適したサポートピンの配置が決定されていれば良く、Fレーンにおいては、基板に部品は実装されないためサポートピンは配置されなくても良い。
さらにまた、部品実装機MC1及びMC2の各々について、基板種Aの基板に実装される部品種の部品のみを吸着するのに必要な吸着ノズルの種類が決定され、装着ヘッド213a及び213bで用いられる吸着ノズルの種類及びノズルステーション218a及び218bに載置される吸着ノズルの種類が決定される。
また、基板種Bについて最適化を行なった結果、図12に示すように、各々が12本の吸着ノズルを有する2つの装着ヘッド213a及び213bを備える部品実装機MC3と、各々が3本の吸着ノズルを有する2つの装着ヘッド213a及び213bを備える部品実装機MC4とを用いて、部品実装することが決定されたものとする。
この場合、部品実装機MC3及びMC4の各々について、基板種Bの基板に実装される部品のみが部品供給部211a及び211bに配置されるように、部品供給部211a及び211bにおける部品の配置が決定される。
さらに、部品実装機MC3及びMC4の各々について、基板種Bの基板を当該基板の裏面から支持するのに適したサポートピンの配置を決定される。なお、Fレーンにおいて基板種Bの基板を当該基板の裏面から支持するのに適したサポートピンの配置が決定されていれば良く、Rレーンにおいては、基板に部品は実装されないためサポートピンは配置されなくても良い。
さらにまた、部品実装機MC3及びMC4の各々について、基板種Bの基板に実装される部品種の部品のみを吸着するのに必要な吸着ノズルの種類が決定され、装着ヘッド213a及び213bで用いられる吸着ノズルの種類及びノズルステーション218a及び218bに載置される吸着ノズルの種類が決定される。
最後に、ソート部105cは、最適化処理(S4、ループA)で最適化された部品実装機200を、吸着ノズルの本数が多い装着ヘッドを備えるものほど上流に配列するような、生産ラインにおける部品実装機の配列順を決定する(S6)。吸着ノズルの本数が多い装着ヘッドほど小さい部品を吸着する。このため、上流の部品実装機ほど小さい部品を実装するので、下流の部品実装機はこの小さな部品を避けて部品の実装をすればよく、部品を実装しやすくなる。
例えば、図11及び図12に示した計4台の部品実装機200について配列順を決定すると、図13に示すように、上流から、部品実装機MC1(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC3(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC2(吸着ノズル本数が8本)、部品実装機MC4(吸着ノズル本数が3本)の順となる。なお、図14に示すように、部品実装機MC1及び部品実装機MC3の配列順を入替え、部品実装機200の配列順を、上流から、部品実装機MC3(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC1(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC2(吸着ノズル本数が8本)、部品実装機MC4(吸着ノズル本数が3本)としてもよい。
なお、最適化処理(S4、ループA)の結果、装着ヘッド213aと装着ヘッド213bとで吸着ノズルの本数が異なる場合がある。例えば、図15に示すように、基板種Bについて最適化を行なった結果、部品実装機MC5と部品実装機MC4とを用いて部品実装することが決定されたものとする。このうち、部品実装機MC5は、8本の吸着ノズルを有する装着ヘッド213aと、12本の吸着ノズルを有する装着ヘッド213bとを備えるものとする。このような状況で、図11及び図15に示した計4台の部品実装機200について配列順を決定すると、図16に示すように、上流から、部品実装機MC1(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC5(吸着ノズル本数が12本又は8本)、部品実装機MC2(吸着ノズル本数が8本)、部品実装機MC4(吸着ノズル本数が3本)の順となる。なお、この場合に、図17に示すように、部品実装機MC1と部品実装機MC5との配列順を入替え、上流から、部品実装機MC5(吸着ノズル本数が12本又は8本)、部品実装機MC1(吸着ノズル本数が12本)、部品実装機MC2(吸着ノズル本数が8本)、部品実装機MC4(吸着ノズル本数が3本)の順とするのは望ましくない。なぜならば、部品実装機MC5で8本の吸着ノズルにより大きな部品を装着した後に、部品実装機MC1で12本の吸着ノズルにより小さな部品を装着することなる。よって、部品実装機MC1の装着ヘッドは、Fレーンに搬送される基板に装着された大きな部品を避けるように移動しなければならない。このため、部品実装機MC1の装着ヘッドの上下方向の移動距離が大きくなり、装着ヘッドの移動時間が大きくなるからである。これに伴い、部品実装基板の生産タクトも大きくなってしまうという問題が生じる。よって、このような生産ラインは望ましくない。
図18は、部品実装機200の動作を示すフローチャートである。
部品実装機200は、実装条件決定装置100が決定した実装条件に従い、基板に部品を実装していく。
部品実装機200は、基板が搬入されるまで待機し(S12)、基板が搬入されると(S12でYES)、部品実装機200の制御部(図示せず)は、搬入された基板が部品実装対象の基板種か否かを判断する(S14)。部品実装対象の基板種か否かは、基板が搬入された搬入レーンの違いにより判断される。例えば、図13に示すような4台の部品実装機200により生産ラインが形成されている場合を考えると、部品実装機MC1のRレーンに基板が搬入されてきた場合には、部品実装機MC1は、搬入された基板が部品実装対象の基板種(つまり、基板種A)であると判断し、Fレーンに基板が搬入されてきた場合には、部品実装機MC1は、搬入された基板が部品実装対象の基板種ではないと判断する。同様に、部品実装機MC3のFレーンに基板が搬入されてきた場合には、部品実装機MC3は、搬入された基板が部品実装対象の基板種(つまり、基板種B)であると判断し、Rレーンに基板が搬入されてきた場合には、部品実装機MC3は、搬入された基板が部品実装対象の基板種ではないと判断する。
搬入された基板が部品実装対象の基板種である場合には(S14でYES)、部品実装機200は、その基板に部品を実装し、下流に送り出す(S16)。搬入された基板が部品実装対象の基板種でない場合には(S14でNO)、部品実装機200は、当該基板に対して部品の実装を行なうことなく、下流に基板を送り出す(S18)。
部品実装機200は、以上の処理(S12〜S18)を全ての基板の生産が終了するまで繰り返し実行する(S20)。
以上説明したように、本実施の形態によると、各部品実装機は、1種類の基板のみしか生産を行なわず、生産対象とする基板種の基板が当該基板種に割り当てられた搬送レーンに搬送された場合には、当該基板に部品の実装を行なう。また、各部品実装機は、それ以外の搬送レーンに基板が搬送された場合には、自身が生産対象とする基板種以外の基板種が搬送されたと判断し、下流に基板を搬出する。
生産ラインにおいて、生産対象とされる基板種の変更があった場合には、当該基板種を生産する部品実装機の部品供給部に配置されている部品カセット、ノズルステーションに載置されている交換用ノズル、サポートピンプレート上のサポートピンの配置等を変更する必要がある。しかし、このような変更作業をオペレータが行なっている最中であっても、部品実装機を停止させる必要はない。つまり、その間にも生産対象とする基板種以外の基板が部品実装機に搬入されるが、そのような基板を部品実装機は下流に搬出する作業を継続することができる。また、段取り替え中の部品実装機は、部品実装を停止しており搬送されてくる基板を下流に送り出すだけであるが、段取り替えを行っていない他の部品実装機は、割り当てられた基板種の基板の生産を継続可能である。例えば、図13に示す生産ラインにおいて基板種Aの基板生産から基板種Cの基板生産に切り替える場合を考える。このとき、部品実装機MC1及びMC2は、段取り替え中になるため、搬送されてくる基板(基板種Bの基板)を下流に送り出すだけであるが、部品実装機MC3及びMC4は、基板種Bの基板の生産を継続可能である。よって、段取り替え中であっても部品実装機を停止させることなく、全ての部品実装機の稼働率を高く確保することができる。
また、各部品実装機が1つの基板種の基板生産のみを行なうことにより、各部品実装機に対して、1つの基板種の生産のみを考慮した実装条件を設定することができる。このため、各部品実装機に対して、1つの基板種の基板生産タクトの短縮のみを考えた実装条件の最適化を行えばよい。したがって、各部品実装機における基板の生産タクトを最小にすることができる。つまり、1台の部品実装機に対して、複数の基板種を考慮した実装条件の最適化を考えると、一方の基板種の基板の生産タクトが他方の基板種の基板の生産タクトに影響を与えてしまうため、それぞれの基板種の基板の生産タクトを同時に最小にすることは困難である。しかし、1台の部品実装機が1つの基板種の基板生産しか行わない場合には、各部品実装機に対して、1つの基板種の基板の生産タクトのみを最小にすることに専念することができるため、その基板種の基板の生産タクトを最小にすることが可能となる。
また、各部品実装機は複数の搬送レーンを備えていることより、1つの生産ラインで複数の基板種の基板を生産することが可能となる。よって、面積生産性も向上する。
以上、本発明に係る実装条件決定方法について、本実施の形態を用いて説明したが、本発明は、本実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、部品実装機200は、2つの搬送レーンを備えることとしたが、搬送レーンは3つ以上であってもよい。また、例えば、部品実装機200が3つの搬送レーンを備える場合でも、2つの搬送レーンに搬送される基板にしか部品を実装しないことにしてもよい。なお、搬送レーンが3つ以上ある場合には、基板種は3種類以上であってもよい。
また、本実施の形態では、部品実装機200は、交互打ちの部品実装機であることとしたが、部品実装機200は、交互打ちの部品実装機に限定されることなく、1つの基板に対し、1つの装着ヘッドで部品を実装する部品実装機であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、基板が搬送される複数の搬送レーンを並列に備える部品実装機を有する生産ラインにおける実装条件決定方法に適用でき、特に、生産ライン全体でのスループットが最大になるように、スループットを向上することができる実装条件決定方法等に適用できる。
本発明の実施の形態に係る部品実装システムの構成を示す外観図である。 部品実装機の内部の主要な構成を示す平面図である。 サポートピンプレート及びサポートピン等の外観図である。 装着ヘッドと部品カセットの位置関係を示す模式図である。 部品を収めた部品テープ及びリールの例を示す図である。 本実施の形態における実装条件決定装置の機能構成を示すブロック図である。 実装点データの一例を示す図である。 部品ライブラリの一例を示す図である。 目標タクトデータの一例を示す図である。 本実施の形態における実装条件決定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 基板種Aの基板に部品を実装する部品実装機の一例を示す図である。 基板種Bの基板に部品を実装する部品実装機の一例を示す図である。 図11及び図12に示した部品実装機を吸着ノズルの本数順に並べた生産ラインの一例を示す図である。 図11及び図12に示した部品実装機を吸着ノズルの本数順に並べた生産ラインの他の一例を示す図である。 基板種Bの基板に部品を実装する部品実装機の他の一例を示す図である。 図11及び図15に示した部品実装機を吸着ノズルの本数順に並べた生産ラインの一例を示す図である。 図11及び図15に示した部品実装機により構成される望ましくない生産ラインの一例を示す図である。 部品実装機の動作を示すフローチャートである。
10 部品実装システム
21、22 基板
100 実装条件決定装置
101 演算制御部
102 表示部
103 入力部
104 メモリ部
105 プログラム格納部
105a 基板種割り当て部
105b 実装条件最適化部
105c ソート部
106 通信I/F部
107 データベース部
107a 実装点データ
107b 部品ライブラリ
107c 目標タクトデータ
200 部品実装機
210a、210b 実装ユニット
211a、211b 部品供給部
212a、212b 部品カセット
213a、213b 装着ヘッド
215、216 搬送レーン
215a、216a 固定レール
215b、216b 可動レール
218a、218b ノズルステーション
221 キャリアテープ
221a 収納凹部
222 カバーテープ
223 リール
502 サポートピンプレート
504 ピン孔
508 電子部品
510 サポートピン

Claims (10)

  1. 各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおける部品の実装条件を決定する実装条件決定方法であって、
    前記複数の搬送レーンに複数の基板種の基板が搬送されるように、一連の経路を形成する搬送レーンの組ごとに、当該組に含まれる搬送レーンに、前記複数の基板種のいずれか1つを割り当てる割り当てステップと、
    前記複数の部品実装機の各々を、1つの基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する専用機に設定し、前記複数の専用機により前記複数の基板種の基板に部品を実装するように実装条件を決定する専用機設定ステップと
    を含むことを特徴とする実装条件決定方法。
  2. 前記専用機設定ステップでは、さらに、前記複数の専用機の各々が、当該専用機が部品の実装を行なう基板の基板種が割り当てられた搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に対して部品の実装を行ない、当該専用機が部品の実装を行なう基板の基板種が割り当てられた搬送レーン以外の搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことなく下流に搬出するための前記実装条件を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の実装条件決定方法。
  3. 前記専用機設定ステップでは、さらに、前記専用機ごとに、基板に部品を装着する装着ヘッドが有する部品を吸着するための吸着ノズルの本数を決定し、決定された吸着ノズルの本数が多い装着ヘッドを備える専用機ほど前記生産ラインの上流に配置されるように、前記複数の専用機の配置を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の実装条件決定方法。
  4. 前記専用機設定ステップでは、前記専用機ごとに、当該専用機が部品を実装する基板種の基板へ実装される部品種の部品のみが部品供給部に配置されるように、前記部品供給部における部品の配置を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の実装条件決定方法。
  5. 前記専用機設定ステップでは、前記専用機ごとに、当該専用機が部品を実装する基板種の基板を当該基板の裏面から支持するのに適したサポートピンの配置を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の実装条件決定方法。
  6. 前記専用機設定ステップでは、前記専用機ごとに、基板に部品を装着する装着ヘッドで用いられる部品を吸着するための吸着ノズルであって、当該専用機が部品を実装する基板種の基板へ実装される部品種の部品のみを吸着するのに必要な吸着ノズルの種類を、前記装着ヘッドで用いられる吸着ノズルの種類及び交換用の吸着ノズルを載置するノズルステーションに載置される吸着ノズルの種類として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の実装条件決定方法。
  7. 各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおける部品の実装条件を決定する実装条件決定装置であって、
    前記複数の搬送レーンに複数の基板種の基板が搬送されるように、一連の経路を形成する搬送レーンの組ごとに、当該組に含まれる搬送レーンに、前記複数の基板種のいずれか1つを割り当てる割り当て手段と、
    前記複数の部品実装機の各々を、1つの基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する専用機に設定し、前記複数の専用機により前記複数の基板種の基板に部品を実装するように実装条件を決定する専用機設定手段と
    を備えることを特徴とする実装条件決定装置。
  8. 各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおいて部品を実装する部品実装方法であって、
    前記搬送レーンごとに、前記複数の基板種のいずれかが割り当てられており、
    前記基板の基板種ごとに、当該基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する部品実装機が、基板種間で割り当てられる部品実装機に重なりが生じないように少なくとも1台割り当てられており、
    前記部品実装機ごとに、前記複数の搬送レーンのいずれに基板が搬入されたかを判断する判断ステップと、
    前記部品実装機ごとに、当該部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行ない、当該部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーン以外の搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことなく下流に搬出する実装ステップと
    を含むことを特徴とする部品実装方法。
  9. 各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおける部品実装機であって、
    前記搬送レーンごとに、前記複数の基板種のいずれかが割り当てられており、
    前記基板の基板種ごとに、当該基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する部品実装機が、基板種間で割り当てられる部品実装機に重なりが生じないように少なくとも1台割り当てられており、
    前記複数の搬送レーンのいずれに基板が搬入されたかを判断する判断手段と、
    前記部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行ない、当該部品実装機に割り当てられた基板種に割り当てられた搬送レーン以外の搬送レーンに基板が搬入された場合には、当該基板に部品の実装を行なうことなく下流に搬出する実装手段と
    を備えることを特徴とする部品実装機。
  10. 各々が複数の搬送レーンを有し、かつ基板に部品を実装する複数の部品実装機が連結された生産ラインにおける部品の実装条件を決定するプログラムであって、
    前記複数の搬送レーンに複数の基板種の基板が搬送されるように、一連の経路を形成する搬送レーンの組ごとに、当該組に含まれる搬送レーンに、前記複数の基板種のいずれか1つを割り当てる割り当てステップと、
    前記複数の部品実装機の各々を、1つの基板種の基板に対してのみ部品を実装し、かつ当該1つの基板種の基板へ部品を実装するのに必要な機器だけを配置する専用機に設定し、前記複数の専用機により前記複数の基板種の基板に部品を実装するように実装条件を決定する専用機設定ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2009020898A 2008-02-21 2009-01-30 実装条件決定方法 Active JP4995848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009020898A JP4995848B2 (ja) 2008-02-21 2009-01-30 実装条件決定方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008040532 2008-02-21
JP2008040532 2008-02-21
JP2009020898A JP4995848B2 (ja) 2008-02-21 2009-01-30 実装条件決定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009224766A true JP2009224766A (ja) 2009-10-01
JP4995848B2 JP4995848B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=41241198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009020898A Active JP4995848B2 (ja) 2008-02-21 2009-01-30 実装条件決定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4995848B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104798457A (zh) * 2012-11-19 2015-07-22 松下知识产权经营株式会社 电子元件安装系统及电子元件安装方法
US9629292B2 (en) 2012-11-19 2017-04-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system and electronic component mounting method
US9661793B2 (en) 2012-11-19 2017-05-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system and electronic component mounting method
CN111819915A (zh) * 2018-03-15 2020-10-23 株式会社富士 安装关联装置及安装系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0414297A (ja) * 1990-05-07 1992-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 実装機の電子部品供給装置及び電子部品供給方法
JP2004128400A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Fuji Mach Mfg Co Ltd 部品実装装置、その作動を制御するプログラムおよび部品実装システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0414297A (ja) * 1990-05-07 1992-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 実装機の電子部品供給装置及び電子部品供給方法
JP2004128400A (ja) * 2002-10-07 2004-04-22 Fuji Mach Mfg Co Ltd 部品実装装置、その作動を制御するプログラムおよび部品実装システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104798457A (zh) * 2012-11-19 2015-07-22 松下知识产权经营株式会社 电子元件安装系统及电子元件安装方法
US9615495B2 (en) 2012-11-19 2017-04-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system and electronic component mounting method
US9629292B2 (en) 2012-11-19 2017-04-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system and electronic component mounting method
US9661793B2 (en) 2012-11-19 2017-05-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electronic component mounting system and electronic component mounting method
CN104798457B (zh) * 2012-11-19 2017-10-24 松下知识产权经营株式会社 电子元件安装系统及电子元件安装方法
CN111819915A (zh) * 2018-03-15 2020-10-23 株式会社富士 安装关联装置及安装系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4995848B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4996634B2 (ja) 実装条件決定方法および実装条件決定装置
JP5144548B2 (ja) 実装条件決定方法
US7603193B2 (en) Method for optimization of an order for component mounting and apparatus for optimization of an order for component mounting
JP2009200475A (ja) 実装条件決定方法
JP4995845B2 (ja) 実装条件決定方法
JP5009939B2 (ja) 実装条件決定方法
JP4995848B2 (ja) 実装条件決定方法
JP5700694B2 (ja) 製造支援システム
JP5038970B2 (ja) 実装条件決定方法、実装条件決定装置、部品実装方法、部品実装機およびプログラム
JP4332586B2 (ja) 部品実装順序決定方法
JP2012134303A (ja) 電子部品装着装置、および、電子部品装着方法
WO2006129437A1 (ja) 生産設備配置決定方法
JP4887328B2 (ja) 実装条件決定方法
JP2005216945A (ja) フィーダ配置設定方法および同装置
JP4769237B2 (ja) 実装設備、実装機、実装ライン、実装作業適性化装置および実装作業適性化方法
JP2007150340A (ja) 部品実装最適化方法、部品実装最適化装置、部品実装最適化プログラム、及び部品実装装置
JP2006245139A (ja) 部品実装順序決定方法
JP2013084646A (ja) 基板処理システム、基板供給順序決定方法、プログラム、記録媒体
JP2005101574A (ja) 部品実装順序最適化方法および部品実装順序最適化装置
JP4869383B2 (ja) 実装条件決定方法
JP4891196B2 (ja) 部品実装方法
JP2006171916A (ja) 生産計画方法
JP2013093387A (ja) 電子部品実装システム、電子部品実装方法及び電子部品実装用コンピュータプログラム
JP2004079962A (ja) 部品実装最適化方法、部品実装最適化装置、部品実装最適化プログラム、及び部品実装装置
WO2009144908A1 (ja) 実装条件決定方法、実装条件決定装置、部品実装方法及び部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120510

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4995848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150