JP2009223200A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーの充填等により再生して繰返し使用しても、再生回数に拘らず一定の印刷濃度での画像形成が行なえるようにする。
【解決手段】 装置本体に着脱可能な感光体ドラムユニットに設けた無線ICタグ40の濃度補正データテーブル432には、装置本体に装着されてからの使用印刷枚数に応じて印刷濃度を補正する濃度補正データが記憶され、再生使用時濃度補正データテーブル433には再生使用印刷枚数に応じて印刷濃度を補正する再生使用時濃度補正データが記憶される。濃度補正制御部164は、印刷枚数格納部434に格納される使用印刷枚数および再生使用印刷枚数格納部435に格納される再生使用印刷枚数に基づき上記濃度補正データおよび再生使用時濃度補正データを用いて画像印刷時の印刷制御パラメータを補正する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、感光体ドラムユニット、及び画像形成装置に関する。
プリンタや、複合機等の画像形成装置では、画像形成に利用され、その都度減耗を生じる消耗品としてトナーや感光体ドラム等を用いている。
このうち、例えば、トナーについては、該トナーを充填するトナーカートリッジを装置本体に装着する形で提供され、現像プロセスに際し該トナーカートリッジからトナーが供給されてトナー像として現像される。
また、トナーカートリッジの中には、トナーが減耗する毎にトナーを充填することにより再生し、該再生後のトナーカートリッジを装置本体に装着して再使用可能なものもある。
他方、トナーカートリッジを装着する画像形成装置では、上記現像プロセスにおいて、現像バイアスを制御してトナー像の濃度を補正する制御が行なわれる。
この種の画像形成プロセス制御に関し、下記特許文献1には、画像形成のプロセス条件を変更するための、各々のカートリッジ(感光体ドラムを含むトナーカートリッジ)に固有の閾値情報を記憶する記憶手段を備えたカートリッジが取り外し可能に装着し、カートリッジの使用量を検知して、閾値情報とカートリッジの使用量情報とに基づいて画像形成のプロセス条件を変更する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、着脱可能な複数種類のカートリッジの各特性に応じて画像形成条件を設定するための複数の設定情報を記憶する記憶部を有し、複数種類の各カートリッジの使用量に係わる情報とカートリッジの記憶媒体に記憶される上記設定情報を選択するための情報とに基づいて、画像形成条件を設定する画像形成装置が開示されている。
特許文献1、2記載のプロセス制御においては、再生したトナーカートリッジを用いる場合に特有のトナー画像濃度制御については言及されていない。
特開2003−307994号公報 特開2006−106692号公報
本発明は、トナーの充填等により再生して繰返し使用しても、再生回数に拘らず一定の印刷濃度で画像形成が行なえる感光体ドラムユニット、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の感光体ドラムユニットの発明は、装置本体に装着されてからの使用印刷枚数を記憶する第1の記憶手段と、装置本体に装着される前の再生使用による再生使用印刷枚数を記憶する第2の記憶手段と、前記使用印刷枚数に対応して印刷濃度を補正する濃度補正データを記憶する第3の記憶手段と、前記再生使用印刷枚数に対応して前記印刷濃度を更に補正する再生使用時濃度補正データを記憶する第4の記憶手段とを具備し、前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数および前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に基づき、前記第3の記憶手段に記憶される濃度補正データおよび前記第4の記憶手段に記憶される再生使用時濃度補正データを用いて画像印刷時の印刷制御パラメータを補正する。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、再生する際の所定の情報操作指示に基づき、前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を読出し、該使用印刷枚数を前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に加算して該再生使用印刷枚数を更新する再生使用印刷枚数更新手段と、前記再生使用印刷枚数更新手段による再生使用印刷枚数の更新後、前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を初期値“零”に更新する使用印刷枚数更新手段とを具備する。
請求項3記載の画像形成装置の発明は、装置本体に装着されてからの使用印刷枚数を記憶する第1の記憶手段と、装置本体に装着される前の再生使用による再生使用印刷枚数を記憶する第2の記憶手段と、前記使用印刷枚数に対応して印刷濃度を補正する濃度補正データを記憶する第3の記憶手段と、前記再生使用印刷枚数に対応して前記印刷濃度を更に補正する再生使用時濃度補正データを記憶する第4の記憶手段とを具備する感光体ドラムユニットが着脱自在に装着され、画像印刷に際して前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を更新する更新手段と、前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数および前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に基づき、前記第3の記憶手段に記憶される濃度補正データおよび前記第4の記憶手段に記憶される再生使用時濃度補正データを用いて前記画像印刷時の印刷制御パラメータを補正する濃度補正手段とを有する。
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、前記第4の記憶手段は、前記再生使用印刷枚数に対応して初期補正分に相当する濃度補正量を記憶し、前記濃度補正手段は、前記第3の記憶手段に記憶される前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数に対応する濃度補正データに、前記第4の記憶手段に記憶される前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に対応する初期補正分の濃度補正量を合算し、該合算した値に基づき前記印刷制御パラメータを補正する。
請求項5記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、前記第4の記憶手段は、前記再生使用印刷枚数に対応して、初期補正分に相当する濃度補正量と濃度変化率の情報を記憶し、前記濃度補正手段は、前記第3の記憶手段に記憶される前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数に対応する濃度補正データに、前記第4の記憶手段に記憶される前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に対応する初期補正分の濃度補正量及び濃度変化率を合算し、該合算した値に基づき前記印刷制御パラメータを補正する。
請求項1記載の感光体ドラムユニットの発明によれば、トナー量が少なくなる毎にトナーを充填して繰返し再生使用しながら、再生回数に拘らず一定の印刷濃度で画像を形成でき、再生品として利用する際も一定水準以上の印刷品質が保てる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、トナーを充填して再生する毎に、再生使用枚数(総数)を前回使用時の印刷枚数までを含む枚数に更新し、かつ、1回の使用毎の使用印刷枚数を初期値にクリアすることにより、再生回数が増えても品質が安定した印刷が行なえる再生品としての繰返し利用に供することができる。
請求項3記載の画像形成装置の発明によれば、感光体ドラムユニット内のトナー量が少なくなる毎にトナーを充填して繰返し再生使用しながら、再生回数に拘らず一定の印刷濃度で画像を形成でき、再生品に対しても一定水準以上の印刷品質を維持できる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、感光体ドラムユニットが、再生使用時には、標準の濃度補正データに対して、初期補正量のみが異なり、濃度変化率が同じ特性を有する場合に、再生回数に拘らず、印刷濃度を一定にするための適切な濃度補正が行なえる。
請求項5記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、感光体ドラムユニットが、再生使用時には標準の濃度補正データに対して初期補正量及び濃度の変化率が共に異なる特性を有する場合に、再生回数に拘らず、印刷濃度を一定にするための適切な濃度補正が行なえる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置10は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の機能を有する複合機であり、図1に示すように、所定の読取位置(プラテン上)に載置される原稿Gの画像を読取り、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部11、読取部11により原稿Gを読取走査して得られた画像データや、外部装置〔この例では、PC(パーソナル・コンピュータ)60〕から入力された画像データに対して画像処理を施す画像処理部12、画像データや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、画像処理部12により画像処理された画像信号(印刷データ)に基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成(印刷)する画像形成部14、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部15、スキャン、コピー、プリント及びFAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部16、PC60との通信インタフェースを司る外部インタフェース(I/F)部17を備えて構成される。
画像処理装置10において、画像形成部14には、感光体ドラムユニット30が着脱可能に装着されている。
画像形成部14には、感光体ドラムユニット30を着脱可能に保持する保持機構(不図示)が設けられ、ユーザは、画像形成装置10の製造メーカから適合する感光体ドラムユニット30を購入し、該感光体ドラムユニット30を上記保持機構により画像形成部14に装着して用いる。
図2は、本発明に係わる画像形成装置10の感光体ドラムユニット30を装着した状態の本体構造を示す概念断面構成図である。
図2に示すように、感光体ドラムユニット30は、感光体ドラム31、現像ローラ32を含み、感光体ドラム31上に形成される静電潜像を現像するための現像剤(トナー)を収容するトナー収容部33、感光体ドラム31に残留するトナーを回収する残留トナー回収部34等を備えて構成される。
この感光体ドラムユニット30は、装置本体の、例えば、同図の紙面に対して水平な一側面に設けられたカバー(不図示)を開けたうえで、同図の紙面に対する鉛直方向にスライドさせつつ(帯電器54、転写ドラム55等を避けるように)装置本体内の所定位置に装着し、上記カバーを締めた状態で、後述する電子写真方式の画像形成プロセスでの印刷を可能にする。
次に、感光体ドラムユニット30が装着された状態での画像形成プロセス(この例では、白黒印刷に係わる画像形成プロセスとする)について説明する。
図2に示すように、画像形成装置本体の上部には、プラテンカバー51によってプラテンガラス上に押圧(載置)された原稿Gを光源によって照明し、原稿Gからの反射光像をCCD等からなる画像読取素子上に走査露光して、この画像読取素子によって原稿Gの色材(白黒)反射光像を所定のドット密度で読み取る読取ユニット52(図1の読取部11に相当)が設けられる。
読取ユニット52によって読み取られた原稿Gの色材反射光像は、原稿反射率データとして画像処理部12(図2において不図示)に送られ、該画像処理部12では原稿Gの反射率データに対してシェーデイング補正等の画像処理を施す。
画像処理部12で所定の画像処理が施された画像データは、所定bitの原稿色材階調データとしてROS53(Raster Output Scanner)に送られ、ROS53では、原稿色材階調データに応じてレーザー光による画像露光の処理を行う。
ROS53は、図示しない半導体レーザーを原稿再現色材階調データに応じて変調し、この半導体レーザーからレーザー光LBを階調データに応じて出射する。
この半導体レーザーから出射されたレーザー光LBは、図示しない回転多面鏡によって偏向走査され、像担持体としての感光体ドラム31上に走査露光される。
ROS53によってレーザー光LBが走査露光される感光体ドラム31は、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動される。
感光体ドラム31の表面は、予め帯電器54によって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、原稿再現色材階調データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。
感光体ドラム31の表面は、例えば、−650Vに一様に帯電された後、画像部にレーザー光LBが走査露光されて、露光部分が−200Vとなる静電潜像が形成される。
感光体ドラム31上に形成された静電潜像は、トナー収容部33内から現像ローラ32によって供給される、例えば、感光体ドラム31の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナー(この例では黒色)によって現像され、トナー像Tとなる。
その際、現像ローラ32には、例えば、−500Vの現像バイアス電圧が印加される。
感光体ドラム31上に形成されたトナー像Tは、該感光体ドラム31の下部に配置された転写ローラ55の圧接力及び静電吸引力によって、両者の間を搬送される記録用紙Pに転写される。
転写ローラ55は、図示しない駆動手段により、感光体ドラム31の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。
記録用紙Pは、本体内の下部に配置された給紙カセット56からフィードローラ57によって給紙され、搬送路58を通って上記転写位置まで搬送される。
そして、この転写位置において、記録用紙Pには、感光体ドラム31から黒色のトナー像Tが転写される。
トナー像Tが転写された記録用紙Pは、定着装置59へと搬送され、該定着装置59の加熱ロール59a及び加圧ローラ59bによって、熱及び圧力でトナー像Tが記録用紙P上に原稿Gの画像として定着され、排出トレイ60に排出されて画像形成プロセスが終了する。
この画像形成プロセスにおいては、上述した、帯電器54での感光体ドラム31に対する帯電電位、ROS53による感光体ドラム31に対応する露光量、現像ローラ32による現像バイアスを適宜制御することにより、記録用紙Pに形成されるの画像の濃度を制御することができる。
上記画像形成プロセスでは、現像ローラ32での現像プロセスによりトナー収容部33内のトナーが減耗していく。
トナー残量がエンプティ状態まで減耗すると、図示しないトナー残量検出手段により該トナー残量の減耗状態が検出され、例えば、表示/操作部15の表示パネルに対する警告メッセージ表示等により報知される。
この警告報知に気付いたユーザは、感光体ドラムユニット30の再生操作に移行することができる。
再生操作においては、まず、装置本体内の上述したカバーを開け、感光体ドラムユニット30を上述とは逆方向に引き出すことにより装置本体から取り出す。
その後、この取り出した感光体ドラムユニット30のトナー収容部33に設けられるトナー補給口(不図示)を開けてトナーを充填したうえで、再度、上述した方法で装置本体に装着して再生品として利用でできる。
上述した構造を有する感光体ドラムユニット30には、例えば、その上面の所定位置に、RFID(Radio Frequency−Identification:電波方式認識)タグから成る無線ICタグ40が設けられている。
この無線ICタグ40には、例えば、不揮発性メモリ(nonvolatile memory:NVM)から成る記憶部が実装され、該記憶部には、製造メーカでの該ユニットの製造時にそれぞれ記録された、当該ユニット30を識別する情報(固有の型番、製造シリアル番号、製造工場情報、適合機種情報等の情報)や、画像の濃度補正に用いるデータなどの種々の情報が記憶されている。
一方、画像形成装置10の装置本体側には、例えば、図3に示すように、感光体ドラムユニット30が装置本体に装着された際に、該感光体ドラムユニット30に設けられた無線ICタグ40と非接触通信が可能な距離範囲内の適宜な位置に設置され、制御部16の情報読取/書込処理部162の制御下で、無線ICタグ40の記憶部からの情報読取りと、該記憶部への情報書込みとを行う情報読取/書込部161が設けられる。
制御部16は、感光体ドラムユニット30の装着後、無線ICタグ40の記憶部から必要な情報を読み込み、装置各部(画像形成プロセス時の濃度補正制御を含む)を制御する機能を有する。
図4は、画像形成プロセス実行時の濃度補正制御に係る機能構成を示すブロック図である。
図4において、画像形成装置10の制御部16には、上述した情報読取/書込部162の他、上記画像形成プロセスによる印刷の制御を行う印刷制御部163、該印刷制御に際して印刷濃度の補正制御を行う濃度補正制御部164、該印刷制御による印刷枚数(当該感光体ドラムユニット30を使用して印刷された使用印刷枚数)を計数し順次更新して管理する印刷枚数管理部165が設けられる。
他方、無線ICタグ40は、ループコイル状のアンテナ41と、通信回路42と、IC(制御部、記憶部の機能を有する半導体集積回路)部43から構成され、情報読取/書込部162(通信回路、アンテナから成る)からの無線送信信号によりIC部43内の制御部が起動して該IC部43内の記憶部に記憶された制御信号を情報読取/書込部162側に送信する通信機能を有する。
無線ICタグ40において、IC部43には、制御部431、濃度補正データテーブル(TB)432、再生使用時濃度補正データテーブル(TB)433、印刷枚数格納部434、再生使用印刷枚数格納部435が設けられる。
以下、本発明に係わる画像形成装置10の画像印刷処理と該画像印刷処理時の印刷濃度補正制御とについて各実施例を挙げて詳細に説明する。
実施例1に係る画像形成装置10では、感光体ドラムユニット30に設けられる無線ICタグ40において、濃度補正データテーブル432には、該感光体ドラムユニット30を装着してからの印刷枚数(使用印刷枚数)に対応して印刷画像の濃度を補正するための濃度補正データが記憶される。
一般に、感光体ドラムユニット30は、印刷枚数が増えるほど印刷画像の濃度が低下する特性を有するが(一定の帯電電位、露光量及び現像バイアスで電子写真プロセスを実施することが前提)、本実施例では、印刷枚数が増えるにつれて画像形成プロセスにおける目標濃度を高い値に可変制御することにより、印刷枚数に増えても印刷画像の濃度低下を補う(印刷濃度を一定にする)ものである。
図5は、本実施例に係る濃度補正データテーブル432に記憶される濃度補正データの特性を示す図である。
この例の濃度補正データによれば、感光体ドラムユニット30内のトナーが満杯の状態からエンプティ状態までの間に印刷可能な最大印刷枚数(例えば、7000枚)のそれぞれの値に対応して、印刷画像の濃度を一定に保つために必要な濃度の値が設定されている。
この濃度補正データは、画像形成装置10に感光体ドラムユニット30を装着して実際に印刷を実行させ、感光体ドラム31の経時劣化等の性質(印刷枚数に対する濃度の低下)を測定したうえで、該経時劣化を補って印刷画像を一定濃度にするための濃度を割り出し、印刷枚数との関連性を分析して登録したものである。
なお、画像形成装置10において、制御部16に設けられる濃度補正制御部164は、画像形成プロセスを実行する際、図5の濃度補正データにおける濃度の値に基づき、帯電電位、露光量、現像バイアスを適宜に可変制御する機能を有する。
また、本実施例の感光体ドラムユニット30に設けられる無線ICタグ40の再生使用時濃度補正データテーブル433には、該感光体ドラムユニット30が何回かの再生を経て再利用され、最後に再生されて装着される前までに印刷された総印刷枚数〔再生使用による印刷枚数(再生使用印刷枚数)〕に応じて印刷画像の濃度を更に補正するための再生使用時濃度補正データが記憶される。
図6は、本実施例に係る再生使用時濃度補正データテーブル433に記憶される再生使用時濃度補正データの特性を示す図である。
本実施例において、図6に示す特性を有する再生使用時濃度補正データを用いるのは、装着する感光体ドラムユニット30に関する、例えば、図7に示す如くの印刷枚数対濃度特性に基づくものである。
上述した如く、感光体ドラムユニット30は、印刷枚数が増えるほど印刷画像の濃度が低下する特性を有するが、特に、本実施例の如く、トナーがエンプティ状態になる毎にトナーを充填して再利用可能な感光体ドラムユニット30にあっては、再生前よりは再生後、更には、再利用の回数が増えれば増えるほど、規定の帯電電圧、露光量及び現像バイアスに対して、記録用紙上に形成されるトナー画像(印刷画像)の濃度が薄くなる性質がある。
かかる性質を持つ感光体ドラムユニット30の使用に際しては、印刷画像の濃度を一定に保つためには、再利用の回数が増えるにつれて濃度の補正量も大きくしていく必要がある。
この場合、感光体ドラムユニット30によっては、例えば、図7に例示するように、再生する前、1回目の再生時、2回目の再生時、及び3回目の再生時の使用状態との間で、濃度の補正量は異なるものの、濃度変化率については各回とも一定であるようなケースも想定する必要がある。
図6に示す再生使用時濃度補正データは、かかる特性(トナー充填後の濃度変化率が充填時の再生使用印刷枚数によらずに一定している)を有する感光体ドラムユニット30を用いる際の濃度補正に対応すべく用意されたものであり、該感光体ドラムユニット30を再生して装着する前までに実施された再生使用印刷枚数に対する初期補正分の値が格納されたものである。
図6の例によれば、例えば、感光体ドラムユニット30を用いて6,000枚印刷した後に1回目の再生を行った際には、初期補正量=(0.3)を読取ることができる。
同様に、13,000枚印刷した後に2回目の再生を行った際、18,000枚印刷した後に3回目の再生を行った際には、それぞれ、初期補正量=(0.4),(0.7)の値を読取ることができる。
また、本実施例に係る感光体ドラムユニット30の設けられる無線ICタグ40が保持する情報については、該感光体ドラムユニット30が始めて使用されるものである(再生されたものでない)場合、印刷枚数格納部434、及び再生使用印刷枚数格納部435には、それぞれ、印刷枚数(=0)が格納されている。
この再生されていない感光体ドラムユニット30を画像形成装置10に装着し、印刷が開始されると、その印刷枚数(使用印刷枚数)が印刷枚数管理部165により計数されて、該印刷枚数が印刷枚数格納部434に順次格納される。
この印刷処理中、濃度補正制御部164は、1枚の印刷に係る画像形成プロセス毎に、濃度補正データテーブル432から該印刷枚数格納部434に格納される印刷枚数に対応する濃度値を検索し、該検索された濃度値を達成するための帯電電圧、露光量、現像バイアスの値を求め、帯電、露光及び現像の各プロセスで、それぞれのパラメータを補正制御することにより、上記濃度値を有する画像を形成するように制御する。
上記印刷を継続していくうちに感光体ドラムユニット30のトナー収容部33内のトナー残量がエンプティ状態まで減耗すると、該感光体ドラムユニット30を取り出し、これを再利用するための再生操作を行う。
この再生操作として、取り出した感光体ドラムユニット30のトナー収容部33にトナーを例えば満杯となるまで装填する。
トナーの充填完了後、印刷枚数格納部434に格納されている印刷枚数を読み出し、該読み出した印刷枚数を再生使用印刷枚数格納部435に格納する。
その後、印刷枚数格納部434の印刷枚数を“0”にクリアしたうえで、当該感光体ドラムユニット30が再生品として使用可能になる。
こうした再生操作は、画像印刷によるトナーの使用によりトナー収容部33内のトナー残量がエンプティ状態まで減耗する毎に実施される。
なお、上記再生操作において、印刷枚数格納部434に格納されている印刷枚数に基づく再生使用印刷枚数格納部435内の再生使用印刷枚数の更新(累積加算)、印刷枚数格納部434に格納されている印刷枚数のクリア等の情報操作に関しては、PC等の操作端末に、画像形成装置10に備わる、例えば、図3に示す如くの情報読取/書込処理機能(情報読取/書込部161、情報読取/書込処理部162)を付加し、当該操作端末からの操作により行う構成が考えられる。
この場合、上述した情報操作を実現するためには、感光体ドラムユニット30に設けられた無線ICタグ40内の制御部431は、操作端末からの上記情報読取/書込処理機能を通じた所定の情報操作指示に基づき、印刷枚数格納部434に記憶される使用印刷枚数を読出し、該使用印刷枚数を再生使用印刷枚数格納部435に記憶される再生使用印刷枚数に加算して該再生使用印刷枚数を更新する再生使用印刷枚数更新機能と、該再生使用印刷枚数更新機能による再生使用印刷枚数の更新後、印刷枚数格納部434に記憶される使用印刷枚数を初期値“0”に更新する使用印刷枚数更新機能とを設ければ良い。
また、これに限らず、例えば、トナーエンプティ検出により印刷が停止した際に、再生準備モードを設定し、該再生準備モードにおいて、装置本体内の制御部16が、情報読取/書込処理部162から情報読取/書込部161通じて上述した情報操作を行う構成としても良い。
上述した再生操作により再生された感光体ドラムユニット30を画像形成装置10に装着し、印刷が開始されると、その印刷枚数が計数されて該計数値(使用印刷枚数)が印刷枚数格納部434に順次格納される。
この印刷動作において、濃度補正制御部164は、1枚の印刷に係る画像形成プロセス毎に、濃度補正データテーブル432から該印刷枚数格納部434に格納される印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データの値を読み出す一方、再生使用印刷枚数格納部435に格納される再生使用印刷枚数を読出し、再生使用時濃度補正データテーブル433から該再生使用印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データの値を読み出したうえで、該再生使用時濃度補正データの値と、濃度補正データテーブル432から読み出した上記濃度補正データの値とに基づいて帯電電圧、露光量、現像バイアスの値を制御し、一定濃度の画像を形成する。
次に、本実施例の画像形成装置10における印刷処理動作について図8に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施例の画像形成装置10において、感光体ドラムユニット30を装着した状態で原稿(紙文書)のコピー開始操作がなされると(ステップS100)、読取部11では原稿がスキャンされ(ステップS101)、印刷制御部163は、読取部11による原稿のスキャンデータを基に画像処理部12で印刷データを生成させ(ステップS102)、画像形成部14で該印刷データに基づく画像を記録用紙に形成(印刷)して紙文書として出力する印刷制御を実施する(ステップS103)。
この印刷制御の実行中、印刷制御部163は、1頁の印刷データの画像形成プロセスが終了したか否かを監視し(ステップS104)、ここで1頁の印刷データの画像形成プロセスが終了すると(ステップS104YES)、印刷枚数を“+1”の値に更新し(ステップS105)、次の頁があるか否かをチェックする(ステップS106)。
ここで、次の頁がある場合は(ステップS106YES)、ステップS102に戻り、以後、ステップS103〜ステップS106を経て次頁以降の各頁の印刷データの印刷処理を上記同様に実施する。
この間、上記ステップS106において、次の頁がないと判定されると(ステップS106NO)、該印刷処理を終了し、待機状態に戻る。
上記一連の印刷処理中、ステップS103において1頁の印刷に係る画像形成プロセスが実施される毎に、濃度補正制御部164は、該1頁の印刷に係る画像形成プロセスのうち、画像の濃度を決定する帯電、露光、現像の各プロセスにおいて、感光体ドラムユニット30の濃度補正データテーブル432、再生使用時濃度補正データテーブル433にそれぞれ格納される濃度補正データ、再生使用時濃度補正データに基づき、帯電電位、画像露光量及び現像バイアス電圧の値を補正する濃度補正制御を行う。
図9は、本実施例に係る画像形成装置10における濃度補正(印刷制御パラメータ補正)制御動作を示すフローチャートである。
この濃度補正制御は、図8に示す一連の処理中、ステップS103において各頁の印刷が実行されるのに合わせて行なわれる。
すなわち、図8のステップS103において、同、ステップS102で生成された当該頁の印刷データの印刷に係る画像形成プロセスの開始に際し、濃度補正制御部164は、感光体ドラムユニット30の印刷枚数格納部434から印刷枚数を読み込み(ステップS201)、該読み込んだ印刷枚数に対応する濃度補正データを濃度補正データテーブル432から検索する(ステップS202)。
引き続き、濃度補正制御部164は、感光体ドラムユニット30の再生使用印刷枚数格納部435から再生使用印刷枚数を読み込み(ステップS203)、該読み込んだ再生使用印刷枚数が“0”か否かをチェックする(ステップS204)。
ここで、再生使用印刷枚数が“0”である場合(ステップS204YES)、濃度補正制御部164は、上記ステップS202で検索した、印刷枚数に対応する濃度補正データに基づいて濃度補正制御を行なう(ステップS207)。
この場合、濃度補正制御部164は、上記濃度補正データに基づき、画像形成プロセスにおける印刷制御パラメータ(帯電電圧、露光量、現像バイアス)の補正値を算出し、該印刷制御パラメータを用いるプロセスタイミング(帯電、露光及び現像の各プロセス)に至る毎に、当該プロセスに対応する印刷制御パラメータを上記算出した補正値の値に制御して当該プロセスを実施し、印刷が終了すると、図8のステップS104に進む。
これに対し、上記ステップS204において、再生使用印刷枚数が“0”でないと判定された場合(ステップS204NO)、濃度補正制御部164は感光体ドラムユニット30の再生使用時濃度補正データテーブル433から、この再生使用印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データを検索する(ステップS205)。
次いで、濃度補正制御部164は、上記ステップS202で検索した、印刷枚数に対応する濃度補正データと、上記ステップS205で検索した、再生使用印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データとに基づいて濃度補正制御を行なう(ステップS206)。
この場合、濃度補正制御部164は、上記の如く検索した濃度補正データと再生使用時濃度補正データとに基づき、画像形成プロセスにおける印刷制御パラメータ(帯電電圧、露光量、現像バイアス)の補正値を算出し、該印刷制御パラメータを用いるプロセスタイミング(帯電、露光及び現像の各プロセス)に至る毎に、当該プロセスに対応する印刷制御パラメータを上記算出した補正値の値に制御して当該プロセスを実施し、印刷が終了すると、図8のステップS104に進む。
次に、図9に示す一連の濃度補正処理の具体例について説明する。
図9の濃度補正処理からも分かるように、本実施例の画像形成装置10では、装着する感光体ドラムユニット30が再生品でない場合は、同図のステップS207において、該感光体ドラムユニット30の濃度補正データテーブル432に格納される濃度補正データに基づいて濃度補正制御を実施する。
これに対し、装着する感光体ドラムユニット30が1回でも再生されたものである場合は、同図のステップS205、S206を経て、該感光体ドラムユニット30の濃度補正データテーブル432に格納される現在の印刷枚数に対応する濃度補正データと、再生使用濃度補正データテーブル433に格納される、現在までに該感光体ドラムユニット30を使用して印刷された再生使用印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データとに基づいて濃度補正制御を行なう。
特に、本実施例では、図9のステップS205、S206での濃度補正データと再生使用時濃度補正データの両方に基づく濃度補正制御に際し、図6に示す如くの特性を有する再生使用時濃度補正データを用いる。
これにより、図5に示す如くの濃度補正データと合わせて、図6に示す如くの再生使用時濃度補正データをそれぞれ該当格納部に格納する感光体ドラムユニット30を用いた場合、図9のステップS206での濃度補正制御においては、該感光体ドラムユニット30の再生使用印刷枚数格納部435に格納される再生使用印刷枚数の値に応じて、図10に実線に示す如くの濃度補正データが適用された濃度補正が実施されることになる。
図10において、濃度補正データa11は、図6において1回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(6,000枚)に対応する補正濃度の値d1(=0.3:図6参照)が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該補正濃度の値が、濃度補正データテーブル432から印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度印刷データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
また、濃度補正データa12は、図6において2回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(13,000枚)に対応する補正濃度の値d2(=0.4:図6参照)が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該補正濃度の値が、濃度補正データテーブル432から印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度印刷データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
また、濃度補正データa13は、図6において6回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(18,000枚)に対応する補正濃度の値d3(=0.7:図6参照)が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該補正濃度の値が、濃度補正データテーブル432から印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度印刷データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
かかる濃度補正データa11,a12及びa13を適用した濃度補正によれば、再生使用時には、標準の濃度補正データ(図5参照:図10ではa0に相当)に対して、初期補正量のみが異なり、濃度変化率が同じ特性(図7参照)を有する感光体ドラムユニット30を装着した場合において、再生回数に拘らず、印刷濃度を一定にするための適切な濃度補正が行なえる。
実施例2に係る画像形成装置10において、実施例1と同等の構成を有する感光体ドラムユニット30を用い、該感光体ドラムユニット30を装着した状態で図8に示す如くの印刷処理を行い、その中のステップS103において、図9に示す流れに従がった濃度補正制御を行なう点は実施例1と同等である。
但し、本実施例では、装着する感光体ドラムユニット30が1回でも再生されたものである場合、図9のステップS205、S206を経て、該感光体ドラムユニット30の濃度補正データテーブル432に格納される現在の印刷枚数に対応する濃度補正データと、再生使用時濃度補正データテーブル433に格納される、現在までの再使用による再生使用印刷枚数に対応する再生使用時濃度補正データとに基づいて濃度補正制御を実施する際に、図11に示す如くの特性を有する再生使用時濃度補正データを用いる。
この再生使用時濃度補正データを用いるのは、再生して再利用が可能な感光体ドラムユニット30に関する、例えば、図12に示す如くの濃度特性に基づくものである。
この種の感光体ドラムユニット30では、再利用の回数が増えれば増えるほど記録用紙上に形成されるトナー画像の濃度が薄くなる傾向にあり、該トナー画像の濃度を一定に保つには、再利用の回数が増えるにつれて濃度の補正量も大きくしていく必要があることは上述した通りである。
この場合、感光体ドラムユニット30によっては、実施例1で説明した図7に示す如くの特性を有するものとは違い、例えば、図12に例示するように、1回目の再生時と、2回目の再生時、及び3回目の再生時との間で、濃度の補正量も濃度変化率も共に異なるケースも想定する必要がある。
図11に示す再生使用時濃度補正データは、かかる特性(トナー充填後の濃度の補正量も濃度変化率も非再生時とは異なる)を有する感光体ドラムユニット30を用いる際の濃度補正に対応すべく用意されたものであり、同図(a)に示すように、再生時の印刷枚数に対する初期補正分の値と、同図(b)に示すように、標準の濃度補正データ(図5参照)に対する濃度変化率との差分の値が格納されたものである。
これにより、図5に示す如くの濃度補正データと、図11に示す如くの再生使用時濃度補正データをそれぞれ該当格納部に格納して成る感光体ドラムユニット30を用いた場合、図9のステップS206での濃度補正制御においては、該感光体ドラムユニット30の再生使用印刷枚数格納部435に格納される再生使用印刷枚数の値に応じて、図13に示す如くの濃度補正データが適用された濃度補正が実施されることになる。
図13において、濃度補正データa21は、図11(a)において1回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(6,000枚)に対応する初期補正分の値d1〔=0.3:図11(a)参照〕と、当該再生(1回目の再生)後における印刷枚数(使用印刷枚数)に対応する濃度変化率の値〔図11(b)参照〕が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該初期補正分の濃度の値及びこの時の使用印刷枚数に対する濃度変化率の値が、濃度補正データテーブル432から使用印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度補正データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
また、濃度補正データa22は、図11(a)において2回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(13,000枚)に対応する初期補正分の値d2〔=0.4:図11(a)参照〕と、当該再生(2回目の再生)後における印刷枚数(使用印刷枚数)に対応する濃度変化率の値〔図11(b)参照〕が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該初期補正分の濃度の値及びこの時の使用印刷枚数に対する濃度変化率の値が、濃度補正データテーブル432から使用印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度補正データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
また、濃度補正データa23は、図11(a)において3回目のリサイクルが行なわれた感光体ドラムユニット30使用時の濃度補正に適用されるものであり、当該再生時時点までの再生使用印刷枚数(18,000枚)に対応する初期補正分の値d3〔=0.7:図11(a)参照〕と、当該再生(3回目の再生)後における印刷枚数(使用印刷枚数)に対応する濃度変化率の値〔図11(b)参照〕が再生使用時濃度補正データテーブル433から読取られ、該初期補正分の濃度の値及びこの時の使用印刷枚数に対する濃度変化率の値が、濃度補正データテーブル432から使用印刷枚数に対応して読取られた補正濃度の値a0〔基準濃度補正データ(図5参照)〕に加算されて濃度補正に適用される場合の例を示している。
かかる濃度補正データa21,a22及びa23を適用した濃度補正によれば、再生使用時には標準の濃度補正データ(図5参照:図13ではa0に相当)に対して初期補正量及び濃度の変化率が共に異なる特性(図11参照)を有する感光体ドラムユニット30を装着した場合において、再生回数に拘らず、印刷濃度を一定にするための適切な濃度補正が行なえる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例では、画像形成装置10において複写する際の画像形成プロセスでの濃度補正制御について述べた、PC60等の外部装置からの印刷ジョブに基づく画像形成プロセスに際しての同様の濃度補正制御が行なえる。
また、上記実施例では、黒色トナーのみを収容する感光体ドラムユニットへの適用例を挙げているが、(Y),(M),(C),(K)等の多色のトナーの現像機能を備える感光体ドラムユニットにおける各色の濃度補正制御にも適用できる。
本発明は、再生して繰返し利用可能な感光体ドラムユニット、及び該感光体ドラムユニットを着脱可能に装着するプリンタや複合機等の画像形成装置全般に適用できる。
本発明に係わる画像形成装置の機能構成を示すブロック図。 感光体ドラムユニット装着状態の装置本体構造を示す概念断面構成図。 感光体ドラムユニットに設けられた無線ICタグとの間の情報読取/書込処理に係わる機能構成を示すブロック図。 画像形成プロセス実行時の濃度補正制御に係る機能構成を示すブロック図。 実施例1に係る濃度補正データの特性を示す図。 実施例1に係る再生使用時濃度補正データの特性を示す図。 図6の再生使用時濃度補正データに基づく濃度補正制御を適用する感光体ドラムユニットの印刷枚数対濃度特性を示す図。 実施例1に係わる画像形成装置の印刷処理動作を示すフローチャート。 図8のS103における濃度補正制御動作を示すフローチャート。 実施例1に係わる感光体ドラムユニットの再生回数に応じた濃度補正データの特性を示す図。 実施例2に係る再生使用時濃度補正データの特性を示す図。 図11の再生使用時濃度補正データに基づく濃度補正制御を適用する感光体ドラムユニットの印刷枚数対濃度特性を示す図。 実施例2に係わる感光体ドラムユニットの再生回数に応じた濃度補正データの特性を示す図。
符号の説明
10…画像形成装置、11…読取部、12…画像処理部、13…記憶部、14…画像形成部、15…表示/操作部、16…制御部、161…情報読取/書込部、162…情報読取/書込処理部、163…印刷制御部、164…濃度補正制御部、165…印刷枚数管理部、17…外部インタフェース(I/F)部、30…感光体ドラムユニット、31…感光体ドラム、32…現像ローラ、33…トナー収容部、34…残留トナー収容部、40…無線ICタグ、41…アンテナ、42…通信回路、43…IC(半導体集積回路)部、431…制御部、432…濃度補正データテーブル(TB)、433…再生使用時濃度補正データ管理テーブル(TB)、434…印刷枚数格納部、435…再生使用印刷枚数格納部、60…外部装置(PC:パーソナル・コンピュータ)

Claims (5)

  1. 装置本体に装着されてからの使用印刷枚数を記憶する第1の記憶手段と、
    装置本体に装着される前の再生使用による再生使用印刷枚数を記憶する第2の記憶手段と、
    前記使用印刷枚数に対応して印刷濃度を補正する濃度補正データを記憶する第3の記憶手段と、
    前記再生使用印刷枚数に対応して前記印刷濃度を更に補正する再生使用時濃度補正データを記憶する第4の記憶手段と
    を具備し、
    前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数および前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に基づき、前記第3の記憶手段に記憶される濃度補正データおよび前記第4の記憶手段に記憶される再生使用時濃度補正データを用いて画像印刷時の印刷制御パラメータを補正する感光体ドラムユニット。
  2. 再生する際の所定の情報操作指示に基づき、前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を読出し、該使用印刷枚数を前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に加算して該再生使用印刷枚数を更新する再生使用印刷枚数更新手段と、
    前記再生使用印刷枚数更新手段による再生使用印刷枚数の更新後、前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を初期値“零”に更新する使用印刷枚数更新手段と
    を具備する請求項1記載の感光体ドラムユニット。
  3. 装置本体に装着されてからの使用印刷枚数を記憶する第1の記憶手段と、
    装置本体に装着される前の再生使用による再生使用印刷枚数を記憶する第2の記憶手段と、
    前記使用印刷枚数に対応して印刷濃度を補正する濃度補正データを記憶する第3の記憶手段と、
    前記再生使用印刷枚数に対応して前記印刷濃度を更に補正する再生使用時濃度補正データを記憶する第4の記憶手段と
    を具備する感光体ドラムユニットが着脱自在に装着され、
    画像印刷に際して前記第1の記憶手段に記憶される使用印刷枚数を更新する更新手段と、
    前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数および前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に基づき、前記第3の記憶手段に記憶される濃度補正データおよび前記第4の記憶手段に記憶される再生使用時濃度補正データを用いて前記画像印刷時の印刷制御パラメータを補正する濃度補正手段と
    を有する画像形成装置。
  4. 前記第4の記憶手段は、
    前記再生使用印刷枚数に対応して初期補正分に相当する濃度補正量を記憶し、
    前記濃度補正手段は、
    前記第3の記憶手段に記憶される前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数に対応する濃度補正データに、前記第4の記憶手段に記憶される前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に対応する初期補正分の濃度補正量を合算し、該合算した値に基づき前記印刷制御パラメータを補正する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記第4の記憶手段は、
    前記再生使用印刷枚数に対応して、初期補正分に相当する濃度補正量と濃度変化率の情報を記憶し、
    前記濃度補正手段は、
    前記第3の記憶手段に記憶される前記更新手段により更新された前記使用印刷枚数に対応する濃度補正データに、前記第4の記憶手段に記憶される前記第2の記憶手段に記憶される再生使用印刷枚数に対応する初期補正分の濃度補正量及び濃度変化率を合算し、該合算した値に基づき前記印刷制御パラメータを補正する
    請求項3記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023063293A1 (ja) * 2021-10-14 2023-04-20 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、消耗品メモリおよびリサイクル方法

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