JP2011043824A - 画像形成装置及びその方法、画像形成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成媒体への画像の形成数量に関する第1の情報が部品の交換を必要とするまでの期間に関する第2の情報に達すると、補正画像形成部により転写体に画質補正用画像を形成してその画質を画質検出部により検出し、この検出された画質に基づいて画質補正部により画像形成媒体に形成する画像の画質を補正し、この補正後に、再度、補正画像形成部により転写体に画質補正用画像を形成してその画質を画質検出部により検出し、この画質に基づいて画質補正部により画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、画像の画質の補正が正常でなければ、部品の交換を促す報知を行う。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成媒体への画像の形成数量に関する第1の情報が部品の交換を必要とするまでの期間に関する第2の情報に達すると、補正画像形成部により転写体に画質補正用画像を形成してその画質を画質検出部により検出し、この検出された画質に基づいて画質補正部により画像形成媒体に形成する画像の画質を補正し、この補正後に、再度、補正画像形成部により転写体に画質補正用画像を形成してその画質を画質検出部により検出し、この画質に基づいて画質補正部により画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、画像の画質の補正が正常でなければ、部品の交換を促す報知を行う。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、例えば感光体ドラムや現像材等の消耗品の寿命が近付くと、当該消耗品を交換して画像の画質を保つようにする画像形成装置及びその方法、画像形成プログラムに関する。
画像形成装置には、電子写真法を用いたものがある。当該画像形成装置には、静電潜像を形成するための感光体ドラムと、この感光体ドラムに形成されている静電潜像にトナー等の現像材を付着させて可視像とするための現像器とが設けられている。これら感光体ドラム及び現像材は、消耗品であり、使用され得る期間すなわち寿命になると交換を必要とする部品である。これら消耗品の交換に当たっては、例えば印刷枚数又は印刷画素数(ドット数)をカウントし、このカウント値が予め決められた寿命に対応する値に近付くと、例えばパネル上に消耗品の交換を促すメッセージを表示している。
消耗品の寿命は、マージンを持っており、印刷枚数又は印刷画素数が予め決められたカウント値に近付いても、記録用紙等の画像形成媒体に形成される画像の品質に影響を与えることはなく、感光体ドラム又は現像材等の消耗品は使用可能であることが多い。消耗品の交換を促すメッセージが表示されたときに、消耗品を新品に交換すると、使用可能な消耗品を破棄することになり、余計な費用が掛かってしまう。
実施の形態の画像形成装置によれば、使用され得る期間になると交換を必要とする部品を含み、静電潜像を形成し、この静電潜像に色材を付着させた可視像を転写体に保持させ、この転写体に保持されている可視像を画像として画像形成媒体に転写する転写プロセス部と、転写プロセス部により形成される画像の品質を制御可能な画像処理部と、転写プロセス部による画像形成媒体への画像の形成数量に関する第1の情報を計測する計測部と、転写プロセス部に含まれる部品の交換を必要とするまでの期間に関する第2の情報を予め記憶する記憶部と、計測部により計測された第1の情報が記憶部されている第2の情報に達したか否かを判定する判定部と、判定部による判定の結果、第1の情報が第2の情報に達すると、画像処理部に対して転写プロセス部により転写体に画質補正用画像を形成する補正画像形成部と、転写体に形成された画質補正用画像の画質を検出する画質検出部と、画質検出部により検出された画質に基づいて転写プロセス部又は画像処理部に対して画像形成媒体に形成する画像の画質を補正する画質補正部とを具備し、補正画像形成部は、画質補正部による画像の画質の補正後に、再度、転写体に画質補正用画像を形成し、画質検出部は、画像の画質の補正後に、再度転写体に形成された画質補正用画像の画質を検出し、画質補正部は、再度画質検出部により検出された画質に基づいて画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、画像の画質の補正が正常でなければ、部品の交換を促す。
以下、第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は画像形成装置の機能ブロック構成図を示す。本装置は、例えばコピー、プリンタ又はファクシミリ等を一体的に備えた複合機等の機能を有する。制御部1には、操作パネル2と、外部機器3と、画像読取部(スキャナー)4と、プリント部(転写プロセス部)5とが接続されている。制御部1は、本装置の画像形成動作の全体を制御する。この制御部1は、例えば、操作パネル2等からの指示に従い、画像読取部4やプリント部5等にそれぞれ各動作指令を発し、画像形成媒体52に画像を形成するという画像形成動作の全体の制御を行う。
図1は画像形成装置の機能ブロック構成図を示す。本装置は、例えばコピー、プリンタ又はファクシミリ等を一体的に備えた複合機等の機能を有する。制御部1には、操作パネル2と、外部機器3と、画像読取部(スキャナー)4と、プリント部(転写プロセス部)5とが接続されている。制御部1は、本装置の画像形成動作の全体を制御する。この制御部1は、例えば、操作パネル2等からの指示に従い、画像読取部4やプリント部5等にそれぞれ各動作指令を発し、画像形成媒体52に画像を形成するという画像形成動作の全体の制御を行う。
操作パネル2は、ユーザの操作を受けて印刷又は複写の枚数やその濃度、記録用紙等の画像形成媒体のサイズ等の設定を行ったり、又は各種メッセージの表示を行う。この操作パネル2は、ユーザの操作を受けて印刷又は複写の枚数やその濃度、記録用紙等の画像形成媒体のサイズ等の設定を行ったり、又は各種メッセージの表示を行う。この操作パネル2は、例えばタッチセンサを備えた液晶ディスプレイにより成る。
外部機器3は、例えばパーソナルコンピュータ等であって、プリント部5により印刷するための画像データを出力する。画像読取部4は、本装置がコピーとして動作する場合、原稿に記録されている画像を読み取り、この画像を画像信号として出力する。
プリント部5は、制御部1により画像処理された画像データを受け取り、この画像データを記録用紙等の画像形成媒体上に印字する。
外部機器3は、例えばパーソナルコンピュータ等であって、プリント部5により印刷するための画像データを出力する。画像読取部4は、本装置がコピーとして動作する場合、原稿に記録されている画像を読み取り、この画像を画像信号として出力する。
プリント部5は、制御部1により画像処理された画像データを受け取り、この画像データを記録用紙等の画像形成媒体上に印字する。
図2はプリント部5の概略構成図を示す。このプリント部5は、使用され得る期間すなわち寿命になると交換を必要とする部品、例えばイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)別の各感光体ドラム53y、53m、53c、53kやイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)別の各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品を含む。このプリント部5は、複数のローラ51a〜51dが予め設定された各位置に設けられている。これらローラ51a〜51dには、転写体としての帯状に形成された無端の転写ベルト52が掛けられている。これらローラ51a〜51dのうち例えばローラ51aが駆動用ローラで、他のローラ51b〜51dが従動用ローラである。駆動用ローラ51aは、駆動モータに接続されている。この駆動用ローラ51aの回転により転写ベルト52は、例えば矢印A方向に移動する。
転写ベルト52上には、YMCKの各色用の4つの感光体ドラム53y、53m、53c、53kが転写ベルト52の移動方向Aに沿って下流側から所定間隔毎に設けられている。これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kは、それぞれ転写ベルト52に接触している。これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kの配置位置は、転写ベルト52の移動方向Aに沿って特に決められた配置順序がなく、如何なる配置順序に配置してもよい。
これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kに対応してそれぞれ各現像器54y、54m、54c、54kが設けられている。又、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kに対応してそれぞれ露光器としての各レーザ光源55y、55m、55c、55kが設けられている。
駆動用ローラ51aには、送りローラ56が駆動用ローラ51aと一対となるように設けられている。これら駆動用ローラ51aと送りローラ56との間に記録用紙等の画像形成媒体57が矢印B方向に搬送される。
例えばローラ51cには、当該ローラ51cと対を成すようにクリーナ58が設けられている。このクリーナ58は、転写ベルト52上に保持している可視像をクリーニングする。
転写ベルト52の上方で、かつ感光体ドラム53yの下流には、濃度検出部59が設けられている。この濃度検出部59は、例えば転写ベルト52上に形成される濃度補正用画像の濃度などを検出する。
例えばローラ51cには、当該ローラ51cと対を成すようにクリーナ58が設けられている。このクリーナ58は、転写ベルト52上に保持している可視像をクリーニングする。
転写ベルト52の上方で、かつ感光体ドラム53yの下流には、濃度検出部59が設けられている。この濃度検出部59は、例えば転写ベルト52上に形成される濃度補正用画像の濃度などを検出する。
このようなプリント部5の画像形成プロセスは、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面にそれぞれ均一な帯電が行われる。次に、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによって各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面における画像部以外のところの帯電電荷を除去し、画像部に静電的な電荷を残した像(静電潜像)が形成される。次に、静電潜像に例えば各現像器54y、54m、54c、54kからそれぞれイエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー等の現像材を付着させて可視像を作成する。次に、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの可視像を転写ベルト52上に保持させる。転写ベルト52は矢印A方向に移動すると共に、画像形成媒体57が矢印B方向に搬送されているので、転写ベルト52上に保持されている可視像は、画像として画像形成媒体57に転写される。
制御部1は、操作パネル2に設定されたプリント又はコピーの枚数やその濃度、記録用紙等の画像形成媒体のサイズ等に応じてプリント部5を動作制御する。プリンタとして機能する場合、制御部1は、外部機器3からの画像データをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。コピーとしてとして機能する場合、制御部1は、画像読取部4からの画像データを上記同様にプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。
この制御部1は、例えばCPU、ROM、RAM等から成るコンピュータを搭載し、ROMに記憶されている画像形成プログラムを実行して外部機器3からの画像データ又は画像読取部4からの画像データを画像形成媒体57に印刷する。
この制御部1は、例えばCPU、ROM、RAM等から成るコンピュータを搭載し、ROMに記憶されている画像形成プログラムを実行して外部機器3からの画像データ又は画像読取部4からの画像データを画像形成媒体57に印刷する。
画像形成プログラムは、制御部1に搭載されるコンピュータに、画像形成媒体57への画像の形成数量に関する第1の情報、例えば画像を形成した画像形成媒体57のプリント枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)を計測させる計測機能と、この計測された第1の情報がプリント部5に含まれる使用され得る期間になると交換を必要とする部品(消耗品)の期間、例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53k等の消耗品の寿命に関する第2の情報に達したか否かを判定させる判定機能と、この判定の結果、第1の情報が第2の情報に達すると、転写ベルト52に画質、例えば濃度補正用画像を形成させる補正画像形成機能と、転写ベルト52に形成された濃度補正用画像の濃度を濃度検出部59により検出させる画質検出機能と、濃度検出部59により検出された画質に基づいてプリント部5又は画像処理部10に対して画像形成媒体57に形成する画像の画質を補正させる画質補正機能とを有し、画質補正用画像形成機能は、画像の濃度の補正後に、再度、転写ベルト52に濃度補正用画像を形成し、画質検出機能は、再度転写ベルト52に形成された濃度補正用画像の濃度を検出し、画質補正機能は、再度画質検出部により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、画像の濃度の補正が正常でなければ、消耗品の交換を促す報知を行う。
この画像形成プログラムは、コンピュータに、画質補正機能により濃度の補正が不可能であると判定されるまで、計測機能は、画像形成媒体57のプリント枚数又は画素数(ドット数)を計測し、判定機能は、計測された画像形成媒体57のプリント枚数又は画素数(ドット数)が消耗品の寿命に関する第2の情報に達したか否かを判定し、画像形成媒体57のプリント枚数又は画素数(ドット数)が消耗品の寿命に関する第2の情報に達すると、画質補正用画像形成機能は、転写ベルト52に濃度補正用画像を形成し、画質検出機能は、濃度補正用画像の濃度を検出し、画質補正機能は、画像の濃度の補正し、この後に、再度、画質補正用画像形成機能は、転写ベルト52に濃度補正用画像を形成し、画質検出機能は、再度転写ベルト52に形成された濃度補正用画像の濃度を検出し、画質補正機能は、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定する、ことを繰り返すことを実現させる。
制御部1は、CPUにより以下の機能、すなわち画像処理部10と、計測部11と、判定部12と、補正画像形成部13と、画質補正部14とを実現する。又、制御部1は、RAM、ROM等の記憶部15を有する。
記憶部15には、消耗品である例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53k及び各現像器54y、54m、54c、54kの各寿命に関する情報(第2の情報)が予め記憶されている。これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kと各現像器54y、54m、54c、54kとの各寿命に関する情報は、それぞれ例えば当該感光体ドラム53y、53m、53c、53k及び各現像器54y、54m、54c、54kを使用し得る各期間であって、画像を形成した画像形成媒体57のプリント枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)に換算されている。
記憶部15には、消耗品である例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53k及び各現像器54y、54m、54c、54kの各寿命に関する情報(第2の情報)が予め記憶されている。これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kと各現像器54y、54m、54c、54kとの各寿命に関する情報は、それぞれ例えば当該感光体ドラム53y、53m、53c、53k及び各現像器54y、54m、54c、54kを使用し得る各期間であって、画像を形成した画像形成媒体57のプリント枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)に換算されている。
画像処理部10は、外部機器3からの画像データや画像読取部4からの画像データをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。この画像処理部10は、画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理するときに、γ補正を行って例えば画像データの画質として濃度の濃淡を強調し、プリント部5の特性に合わせた画像濃度のキャリブレーションや好みの階調特性を得る。γ補正は、画像の明るさの変化に対する電圧換算値の変化の比であるγ(ガンマ)値の補正である。具体的にγ補正は、より自然に近い画像を得るためのYMCKの色空間のビットマップデータを有し、画像信号の濃度をビットマップデータに従って補正する。又、画像処理部10は、γ補正を行うときのターゲットのγカーブの傾き等を変換することにより画像信号の濃度を補正する。
計測部11は、プリント部5による画像形成媒体57への画像の形成数量に関する第1の情報、例えば画像を形成した画像形成媒体57の枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)を計測する。これら画像形成媒体57の枚数と画素数(ドット数)とは、外部機器3からの画像データや画像読取部4からの画像データを画像処理するときに計数可能である。なお、計測部11は、画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方を計測するように設定可能である。
判定部12は、計測部11により計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)が記憶部15に記憶されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数(例えば100枚)又は画素数(ドット数)に達したか否か、具体的には一致したか否かを判定する。ここで、消耗品の寿命は、当該消耗品が完全に使用不可能になるまでの期間でなく、品質に問題なく使用可能な期間である。従って、上記の通りマージンを持った消耗品の寿命である。
なお、判定部12は、計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方が各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54kの各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に一致したか否かを判定するように設定可能である。又、判定部12は、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の各消耗品別に、それぞれ各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に一致したか否かを判定する。
補正画像形成部13は、判定部12による判定の結果、計測部11により計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のいずれか一方又は両方が各感光体ドラム53y、53m、53c、53k及び各現像器54y、54m、54c、54kの各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のいずれか一方又は両方に一致すると、図3に示すようなプリント部5により転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成させる指令を画像処理部10に送る。この濃度補正用画像Dは、画像形成媒体57に形成する画像の濃度を補正するためのもので、複数の階調のパッチ、例えばYMCKの各色毎にベタ(塗り潰したベタ画像:FFh)Bと中間調(80h)Hとのパッチから成る。なお、濃度補正用画像Dは、YMCKの4色としているが、これら4色に限らず、これら色のうち少なくとも1色であっても良い。濃度補正用画像Dは、複数の階調のパッチ、例えばYMCKの各色毎にベタ(FFh)Bと中間調(80h)Hとのパッチから成っているが、これに限らず、単色、例えばブラック(K)のみでもよい。これにより、カラー画像だけでなく、ブラック(K)のモノクロームの画像にも適用できる。又、ベタ(FFh)Bと中間調(80h)Hとに限らず、他の濃度を用いた濃度補正用画像Dであってもよい。
画質補正部14は、濃度検出部59により検出されたYMCKの各色毎のベタBと中間調Hとの各濃度に基づいてYMCKの各色毎にプリント部5による画像形成媒体57への画像の濃度を補正する。
画像の濃度補正は、例えば画像処理部10によるγ補正又はプリント部5におけるコントラスト電位等のプロセス条件の変更により行う。画像処理部10によるγ補正によりYMCKの中間調Hの補正が行われる。プリント部5におけるコントラスト電位等のプロセス条件の変更によりYMCKのベタBに対する補正が行われる。
画像の濃度補正は、例えば画像処理部10によるγ補正又はプリント部5におけるコントラスト電位等のプロセス条件の変更により行う。画像処理部10によるγ補正によりYMCKの中間調Hの補正が行われる。プリント部5におけるコントラスト電位等のプロセス条件の変更によりYMCKのベタBに対する補正が行われる。
プリント部(転写プロセス部)5では、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面にそれぞれ均一な帯電を行い、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによって各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面における画像部以外のところの帯電電荷を除去し、画像部に静電的な電荷を残した像(静電潜像)を形成する。
この静電潜像の形成過程では、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面の電荷分布からなる静電潜像の電位にコントラストが生じる。このコントラスト電位は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量に依存する。これにより、画質補正部14は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量を制御してコントラスト電位を調整して画像形成媒体57に形成する画像のYMCKのベタBの濃度を補正する。
この静電潜像の形成過程では、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kの各表面の電荷分布からなる静電潜像の電位にコントラストが生じる。このコントラスト電位は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量に依存する。これにより、画質補正部14は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量を制御してコントラスト電位を調整して画像形成媒体57に形成する画像のYMCKのベタBの濃度を補正する。
又、画質補正部14は、濃度検出部59により検出された転写ベルト52上に濃度補正用画像Dの濃度、すなわちYMCKの各色毎のベタBと中間調Hとの各濃度を受け取り、これら濃度が予め設定された濃度補正可能な範囲内であるか否かを判定する。この判定は、例えばYMCKの各色毎のベタBと中間調H毎に行われる。この濃度補正可能な範囲は、本装置により画像形成媒体57に形成する画像の濃度を補正可能であるか否かである。
画質補正部14は、濃度検出部59により検出されたYMCKの各色毎のベタBと中間調Hとの各濃度に基づいてYMCKの各色毎にプリント部5による画像形成媒体57への画像の濃度の補正が可能であれば、プリント部5又は画像処理部10に対して画像形成媒体57に形成する画像の濃度を補正させる。
一方、濃度の補正が不可能であれば、画質補正部14は、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の交換を促すメッセージを操作パネル2に表示する。このメッセージは、例えば各現像器54y、54m、54c、54kが寿命に近付いたのであれば、図4に示すように「現像材の交換時期が近付きました。サービスマンに交換を依頼してください。」の内容である。
一方、濃度の補正が不可能であれば、画質補正部14は、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の交換を促すメッセージを操作パネル2に表示する。このメッセージは、例えば各現像器54y、54m、54c、54kが寿命に近付いたのであれば、図4に示すように「現像材の交換時期が近付きました。サービスマンに交換を依頼してください。」の内容である。
本装置は、画質補正部14による画像の濃度の補正後に、以下の動作を行う。
補正画像形成部13は、画質補正部14による画像の画質の補正後に、再度、転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成する。
濃度検出部59は、画像の濃度の補正後に、再度転写ベルト52に形成された濃度補正用画像Dの濃度を検出する。
画質補正部14は、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、画像の濃度の補正が正常でなければ、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の交換を促すメッセージを操作パネル2に表示する。
制御部1は、画質補正部14により濃度の補正が不可能であると判定されるまで、計測部11と、判定部12と、補正画像形成部13と、画質補正部14とによる動作を繰り返す。
濃度検出部59は、画像の濃度の補正後に、再度転写ベルト52に形成された濃度補正用画像Dの濃度を検出する。
画質補正部14は、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、画像の濃度の補正が正常でなければ、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の交換を促すメッセージを操作パネル2に表示する。
制御部1は、画質補正部14により濃度の補正が不可能であると判定されるまで、計測部11と、判定部12と、補正画像形成部13と、画質補正部14とによる動作を繰り返す。
次に、上記の如く構成された装置の動作について図5に示す画像形成フローチャートに従って説明する。
制御部1は、操作パネル2に設定されたプリント又はコピーの枚数やその濃度、記録用紙等の画像形成媒体のサイズ等に応じてプリント部5を動作制御する。本装置がプリンタとして機能する場合、制御部1は、外部機器3からの画像データをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。本装置がコピーとしてとして機能する場合、制御部1は、画像読取部4からの画像データを上記同様にプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。プリント部5は、上記画像形成プロセスを行って、外部機器3又は画像読取部4からの画像データを画像形成媒体57に転写する。
制御部1は、操作パネル2に設定されたプリント又はコピーの枚数やその濃度、記録用紙等の画像形成媒体のサイズ等に応じてプリント部5を動作制御する。本装置がプリンタとして機能する場合、制御部1は、外部機器3からの画像データをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。本装置がコピーとしてとして機能する場合、制御部1は、画像読取部4からの画像データを上記同様にプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。プリント部5は、上記画像形成プロセスを行って、外部機器3又は画像読取部4からの画像データを画像形成媒体57に転写する。
計測部11は、プリント部5により画像を形成した画像形成媒体57の枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方を計測する(ACT1)。
判定部12は、計測部11により計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方が記憶部15に記憶されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品のうちいずれか一方又は両方の寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に達したか否か、具体的には一致したか否かを判定する(ACT2)。
この判定の結果、画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方が記憶部15に記憶されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方に一致しなければ、計測部11は、ACT1に戻り、プリント部5により画像を形成した画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方を計測する。
画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方が記憶部15に記憶されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品のうちいずれか一方又は両方の寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方に一致すると、補正画像形成部13は、図3に示すようなプリント部5により転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成させる指令を画像処理部10に送る。画像処理部10は、濃度補正用画像Dをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。このプリント部5は、上記画像形成プロセスを行って、転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成する(ACT3)。
濃度検出部59は、転写ベルト52上に形成される濃度補正用画像の濃度をYMCKの各色毎のベタBと中間調H毎に検出し、これらの濃度検出信号を出力する。この濃度検出部59から出力される濃度検出信号は、画質補正部14に送られる(ACT4)。
画質補正部14は、濃度検出部59により検出されたYMCKの各色毎のベタBと中間調H毎の各濃度に基づいてプリント部5による画像形成媒体57への画像の濃度を補正する。(ACT5,6)。
この場合、画質補正部14は、例えば画像処理部10によるγ補正を行うときのターゲットのγカーブの傾きを予め設定された傾きで傾けて濃度の補正量を設定する(ACT5)。このγ補正によりYMCKの中間調Hの濃度が補正される(ACT6)。
又は、画質補正部14は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量を制御してコントラスト電位を調整して画像形成媒体57に形成する画像の濃度の補正量を設定する(ACT5)。このコントラスト電位の調整によりYMCKのベタBの濃度が補正される(ACT6)。
この場合、画質補正部14は、例えば画像処理部10によるγ補正を行うときのターゲットのγカーブの傾きを予め設定された傾きで傾けて濃度の補正量を設定する(ACT5)。このγ補正によりYMCKの中間調Hの濃度が補正される(ACT6)。
又は、画質補正部14は、各レーザ光源55y、55m、55c、55kから出力される各レーザによる露光量を制御してコントラスト電位を調整して画像形成媒体57に形成する画像の濃度の補正量を設定する(ACT5)。このコントラスト電位の調整によりYMCKのベタBの濃度が補正される(ACT6)。
補正画像形成部13は、再び、図3に示すようなプリント部5により転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成させる指令を画像処理部10に送る。画像処理部10は、濃度補正用画像Dをプリント部5により画像形成媒体に印刷し易いデータに画像処理してプリント部5に送る。このプリント部5は、上記画像形成プロセスを行って、転写ベルト52上に濃度補正用画像Dを形成する(ACT7)。
濃度検出部59は、再び、転写ベルト52上に形成される濃度補正用画像の濃度をYMCKの各色毎のベタBと中間調H毎に検出し、これらの濃度検出信号を出力する。この濃度検出部59から出力される濃度検出信号は、画質補正部14に送られる(ACT8)。
画質補正部14は、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定する(ACT9)。この判定は、例えば、濃度検出部59により検出された転写ベルト52上の濃度補正用画像DのYMCKの各色毎のベタBと中間調H毎の各濃度を受け取り、これら濃度が予め設定されたベタBと中間調H別の各濃度補正可能な範囲内であるか否かにより判定すればよい。
画像の濃度の補正が正常であれば、再び、計測部11は、ACT1に戻り、プリント部5により画像を形成した画像形成媒体57の枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)のいずれか一方又は両方を計測する。これにより、制御部1は、画質補正部14により補正された濃度が正常でなくなるまで、計測部11と、判定部12と、補正画像形成部13と、画質補正部14とによる動作を繰り返す。
画像の濃度の補正が正常であれば、再び、計測部11は、ACT1に戻り、プリント部5により画像を形成した画像形成媒体57の枚数又は画像形成媒体57に対して画像を形成した画素数(ドット数)のいずれか一方又は両方を計測する。これにより、制御部1は、画質補正部14により補正された濃度が正常でなくなるまで、計測部11と、判定部12と、補正画像形成部13と、画質補正部14とによる動作を繰り返す。
なお、一度、画像の濃度の補正が正常であるとの判定が行われた後、判定部12は、計測部11により計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)が記憶部15されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の各寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に一致したか否かを判定するが、このときの寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)は、初回の濃度の補正を行うときの画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)よりも一定値だけ少ない画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に設定される。
一方、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常でなければ、画質補正部14は、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54kの交換を促すメッセージ、例えば図4に示すように「現像材の交換時期が近付きました。サービスマンに交換を依頼してください。」のメッセージを操作パネル2に表示する(ACT10)。この場合、YMCKの各色別に、画質補正部14は、濃度の補正が可能であるか否かを判定するので、YMCKの各色別に各感光体ドラム53y、53m、53c、53k別又は各現像器54y、54m、54c、54k別に交換を促すメッセージを操作パネル2に表示することが可能である。
なお、画質補正部14は、再度濃度検出部59により検出された濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であると判定した場合、例えば図6に示すように「消耗品の寿命ですが画質に問題がないためこのまま使用することも可能です。使用しますか?」のメッセージを操作パネル2に表示すると共に、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k等の消耗品をこのまま使用することを選択するため「はい」と、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k等の消耗品の交換をするときに選択するための「いいえ」との各ボタンを表示してもよい。
このように上記第1の実施の形態によれば、画像形成媒体57のプリント枚数又は画素数(ドット数)が例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの寿命に対応するプリント枚数又は画素数(ドット数)に一致すると、転写ベルト52に形成した濃度補正用画像Dの濃度に基づいて画像形成媒体57に形成する画像の濃度を補正し、この補正後に、再度、転写ベルト52に濃度補正用画像Dを形成してその濃度を検出し、この濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、画像の濃度の補正が正常でなければ、例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53k等の消耗品の交換を促すメッセージを操作パネル2に表示する。
これにより、画像形成媒体57のプリント枚数又は画素数(ドット数)が例えば各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品の寿命になったと判定されても、画像形成媒体57への画像の濃度を補正することにより、記録用紙等の画像形成媒体57に形成される画像の品質に影響を与えることなく、画像形成媒体57への画像形成を継続できる。すなわち、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品の寿命は、マージンを持っているので、寿命と判定されたとても、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品は、使用可能であることが多い。
従って、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品は、寿命と判定されたとても、無駄に新品に交換することなく、最終的に使用不可能になるまで、使用することができる。又、各感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの交換を促すメッセージは、これら感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品が最終的に使用不可能に近い状態なので、これら消耗品を使い切った状態で新品に交換できる。感光体ドラム53y、53m、53c、53kなどの消耗品が使用可能な状態で破棄することなく、余計な費用を掛けることがない。
又、YMCKの各色別に濃度の補正が可能であるか否かを判定するので、YMCKの各色別に各感光体ドラム53y、53m、53c、53k別又は各現像器54y、54m、54c、54k別に交換を促すメッセージを操作パネル2に表示することができる。
又、YMCKの各色別に濃度の補正が可能であるか否かを判定するので、YMCKの各色別に各感光体ドラム53y、53m、53c、53k別又は各現像器54y、54m、54c、54k別に交換を促すメッセージを操作パネル2に表示することができる。
特に、画像の濃度補正後、再度、転写ベルト52に濃度補正用画像Dを形成してその濃度を検出し、この濃度に基づいて画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定するので、画像の濃度補正後の濃度が正常であるか否かの判定精度を高くすることができる。
次に、第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図7は画像形成装置の機能ブロック構成図を示す。制御部1は、濃度補正実行設定部16を有する。この濃度補正実行設定部16は、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かを設定する。この濃度補正実行設定部16は、例えば図8に示すような濃度補正実行切り替えボックスFを操作パネル2に表示する。この濃度補正実行切り替えボックスFは、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かを設定するために、「消耗品の寿命がきた時に補正処理を行いますか?」を表示すると共に、補正処理の実行を選択するため「はい」と、補正処理の実行を選択しない「いいえ」との各ボタンが表示される。
図7は画像形成装置の機能ブロック構成図を示す。制御部1は、濃度補正実行設定部16を有する。この濃度補正実行設定部16は、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かを設定する。この濃度補正実行設定部16は、例えば図8に示すような濃度補正実行切り替えボックスFを操作パネル2に表示する。この濃度補正実行切り替えボックスFは、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かを設定するために、「消耗品の寿命がきた時に補正処理を行いますか?」を表示すると共に、補正処理の実行を選択するため「はい」と、補正処理の実行を選択しない「いいえ」との各ボタンが表示される。
次に、上記の如く構成された装置の動作について図9に示す画像形成フローチャートに従って説明する。なお、上記図5に示す画像形成フローチャートと相違する動作について説明する。
ユーザ又はサービスマンの操作によって画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かの選択が可能である。すなわち、ユーザ又はサービスマンは、操作パネル2上の予め設定された濃度補正実行切り替えのボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、例えば図8に示すような濃度補正実行切り替えボックスFを操作パネル2に表示する。この濃度補正実行切り替えボックスFにおいて、ユーザ又はサービスマンが「はい」のボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行う設定になる。一方、ユーザ又はサービスマンが「いいえ」のボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行わない設定になる。
ユーザ又はサービスマンの操作によって画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かの選択が可能である。すなわち、ユーザ又はサービスマンは、操作パネル2上の予め設定された濃度補正実行切り替えのボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、例えば図8に示すような濃度補正実行切り替えボックスFを操作パネル2に表示する。この濃度補正実行切り替えボックスFにおいて、ユーザ又はサービスマンが「はい」のボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行う設定になる。一方、ユーザ又はサービスマンが「いいえ」のボタンにタッチすると、濃度補正実行設定部16は、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行わない設定になる。
判定部12は、計測部11により計測された画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)のうちいずれか一方又は両方が記憶部15に記憶されている各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品のうちいずれか一方又は両方の寿命に対応する画像形成媒体57の枚数又は画素数(ドット数)に一致したか否かを判定する(ACT2)。
濃度補正実行設定部16は、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かを判断する(ACT11)。当該画像の濃度の補正を実行するか否かは、ユーザ又はサービスマンの操作によって予め設定されているので、濃度補正実行設定部16は、かかる設定状態から画像の濃度の補正を実行するか否かを判断する。
この判断の結果、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行う設定であれば、ACT3に移り、上記同様に、転写ベルト52上に濃度補正用画像Dが形成される。
この判断の結果、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行う設定であれば、ACT3に移り、上記同様に、転写ベルト52上に濃度補正用画像Dが形成される。
一方、消耗品の寿命がきた時に補正処理を行わない設定であれば、画質補正部14は、各感光体ドラム53y、53m、53c、53k又は各現像器54y、54m、54c、54k等の消耗品の交換を促すメッセージ、例えば図4に示すように「現像材の交換時期が近付きました。サービスマンに交換を依頼してください。」のメッセージを操作パネル2に表示する(ACT10)。
このように上記第2の実施の形態によれば、画質補正部14による画像の濃度の補正を実行するか否かが設定可能である。これにより、例えば、ユーザが決まった月額で契約している状況では、画像の濃度補正の機能をオフに設定し、予め定められた消耗品の寿命となった時点で直ぐに当該消耗品を交換することで、本装置を常にベストコンディションで使用することができる。又、メンテナンスごとに費用が発生する契約を結んでいる状況では、画像の濃度補正の機能をオンに設定すれば、消耗品が使用可能な範囲では、当該消耗品の交換を行わず使用し続けることができ、メンテナンスに必要なコストを抑制することが可能である。
なお、上記実施形態は、そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
各感光体ドラム53y、53m、53c、53k等の消耗品の交換を促すメッセージは、操作パネル2に表示するだけでなく、警報音を鳴動したり、メッセージを音声により知らせてもよい。
1:制御部、2:操作パネル、3:外部機器、4:画像読取部(スキャナー)、5:プリント部(転写プロセス部)、57:画像形成媒体、53y,53m,53c,53k:感光体ドラム、54y,54m,54c,54k:現像器、51a〜51d:ローラ、52:転写ベルト、55y,55m,55c,55k:レーザ光源、56:送りローラ、58:クリーナ、59:濃度検出部、10:画像処理部、11:計測部、12:判定部、13:補正画像形成部、14:画質補正部、15:記憶部、16:濃度補正実行設定部。
Claims (8)
- 使用され得る期間になると交換を必要とする部品を含み、静電潜像を形成し、この静電潜像に色材を付着させた可視像を転写体に保持させ、この転写体に保持されている前記可視像を画像として画像形成媒体に転写する転写プロセス部と、
前記転写プロセス部により形成される前記画像の品質を制御可能な画像処理部と、
前記転写プロセス部による前記画像形成媒体への前記画像の形成数量に関する第1の情報を計測する計測部と、
前記転写プロセス部に含まれる前記部品の交換を必要とするまでの前記期間に関する第2の情報を予め記憶する記憶部と、
前記計測部により計測された前記第1の情報が前記記憶部されている前記第2の情報に達したか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定の結果、前記第1の情報が前記第2の情報に達すると、前記画像処理部に対して前記転写プロセス部により前記転写体に画質補正用画像を形成する補正画像形成部と、
前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を検出する画質検出部と、
前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記転写プロセス部又は前記画像処理部に対して前記画像形成媒体に形成する前記画像の画質を補正する画質補正部と、
を具備し、
前記補正画像形成部は、前記画質補正部による前記画像の画質の補正後に、再度、前記転写体に前記画質補正用画像を形成し、
前記画質検出部は、前記画像の画質の補正後に、再度前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を検出し、
前記画質補正部は、再度前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、前記画像の画質の補正が正常でなければ、前記部品の交換を促す、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写プロセス部は、前記静電潜像を形成するための感光体と、
前記感光体に形成されている前記静電潜像に色材を付着させて可視像とするための現像器と、
前記感光体に形成された前記可視像を保持し、当該可視像を画像形成媒体に転写して前記画像を形成する転写体とを有し、
前記交換を必要とする部品は、少なくとも前記感光体及び前記現像器を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 使用され得る期間になると交換を必要とする部品を含み、静電潜像を感光体に形成し、この静電潜像に色材を現像器により付着させた可視像を転写体に保持し、この転写体に保持されている前記可視像を画像として画像形成媒体に転写して画像形成を行う画像形成方法において、
前記画像形成媒体への前記画像の形成数量に関する第1の情報を計測部により計測し、
前記計測された前記第1の情報が前記転写プロセス部に含まれる前記部品の交換を必要とするまでの前記期間に関する第2の情報に達したか否かを判定し、
この判定の結果、前記第1の情報が前記第2の情報に達すると、前記転写体に画質補正用画像を形成し、
前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を画質検出部により検出し、
前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記転写プロセス部又は前記画像処理部に対して前記画像形成媒体に形成する前記画像の画質を補正し、
前記画像の画質の補正後に、再度、前記転写体に画質補正用画像を形成し、
再度前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を検出し、
再度前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、
前記画像の画質の補正が正常でなければ、前記部品の交換を促す報知を行う、
ことを特徴とする画像形成方法。 - 前記画質補正用画像として濃度補正用画像を形成し、
前記画質検出部として濃度検出部により前記濃度補正用画像の濃度を検出し、
前記画像の濃度の補正後に、再度、前記転写体に濃度補正用画像を形成し、
再度前記転写体に形成された前記濃度補正用画像の濃度を前記濃度検出部により検出し、
再度前記濃度検出部により検出された前記濃度に基づいて前記画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、
前記画像の濃度の補正が正常でなければ、前記部品の交換を促す報知を行う、
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成方法。 - 前記補正後の前記画像の濃度が正常でないと判定されるまで、
前記画像形成媒体への前記画像の形成数量に関する第1の情報を計測し、
前記計測された前記第1の情報が前記期間に関する第2の情報に達したか否かを判定し、
前記第1の情報が前記第2の情報に達すると、前記転写体に前記濃度補正用画像を形成し、前記濃度補正用画像の濃度を検出し、
前記画像の濃度の補正し、
この後に、再度、前記転写体に濃度補正用画像を形成し、
再度前記転写体に形成された前記濃度補正用画像の濃度を前記濃度検出部により検出し、
再度前記濃度検出部により検出された前記濃度に基づいて前記画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定する、
ことを繰り返すことを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。 - 静電潜像を感光体に形成し、この静電潜像に色材を現像器により付着させた可視像を転写体に保持し、この転写体に保持されている前記可視像を画像として画像形成媒体に転写して画像形成を行う画像形成装置のコンピュータに、
前記画像形成媒体への前記画像の形成数量に関する第1の情報を計測部させる計測機能と、
前記計測された前記第1の情報が前記転写プロセス部に含まれる前記部品の交換を必要とするまでの前記期間に関する第2の情報に達したか否かを判定させる判定機能と、
この判定の結果、前記第1の情報が前記第2の情報に達すると、前記転写体に画質補正用画像を形成させる画質補正用画像形成機能と、
前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を画質検出部により検出させる画質検出機能と、
前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記転写プロセス部又は前記画像処理部に対して前記画像形成媒体に形成する前記画像の画質を補正させる画質補正機能と、
を有し、
前記画質補正用画像形成機能は、前記画像の画質の補正後に、再度、前記転写体に画質補正用画像を形成し、
前記画質検出機能は、再度前記転写体に形成された前記画質補正用画像の画質を検出し、
前記画質補正機能は、再度前記画質検出部により検出された前記画質に基づいて前記画像の画質の補正が正常であるか否かを判定し、前記画像の画質の補正が正常でなければ、前記部品の交換を促す報知を行う、
ことを実現させる画像形成プログラム。 - 前記画質補正用画像形成機能は、前記画質補正用画像として濃度補正用画像を形成し、
前記画質検出機能は、前記転写体に形成された前記濃度補正用画像の濃度を濃度検出部により検出し、
前記画質補正機能は、再度前記濃度検出部により検出された前記濃度に基づいて前記画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定し、前記画像の濃度の補正が正常でなければ、前記部品の交換を促す報知を行う
ことを実現させる請求項6記載の画像形成プログラム。 - 前記画質補正機能により前記補正後の前記画像の濃度が正常でないと判定されるまで、
前記計測機能は、前記画像形成媒体への前記画像の形成数量に関する第1の情報を計測し、
前記判定機能は、前記計測された前記第1の情報が前記期間に関する第2の情報に達したか否かを判定し、
前記第1の情報が前記第2の情報に達すると、前記画質補正用画像形成機能は、前記転写体に前記濃度補正用画像を形成し、
前記画質検出機能は、前記濃度補正用画像の濃度を検出し、
前記画質補正機能は、前記画像の濃度の補正し、
この後に、再度、前記画質補正用画像形成機能は、前記転写体に濃度補正用画像を形成し、
前記画質検出機能は、再度前記転写体に形成された前記濃度補正用画像の濃度を検出し、
前記画質補正機能は、再度前記濃度検出部により検出された前記濃度に基づいて前記画像の濃度の補正が正常であるか否かを判定する、
ことを繰り返すことを特徴とする請求項7記載の画像形成プログラム。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2015079203A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | シャープ株式会社 | 画像形成装置、消耗品容器交換準備の通知表示方法及びプログラム |
-
2010
- 2010-08-19 JP JP2010184248A patent/JP2011043824A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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