JP2009223013A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像剤担持体51に現像剤Gを供給するとともに現像剤担持体51から離脱された現像剤Gを長手方向に搬送する第1搬送部材55と、仕切部材58を介して第1搬送部材55に対向するとともに第1搬送経路53に連通する中継部に向けて現像剤Gを長手方向に搬送する第2搬送部材56と、を具備する。第1搬送経路53は、その底面の位置が第2搬送経路54の底面の位置よりも高くなるように配設される。また、第1搬送部材55は、その最上部が現像剤担持体51から離れて第2搬送部材56に近づく方向に回転するとともに、第2搬送部材56の回転方向と同方向に回転する。
【選択図】図4
Description
このような2成分現像方式の現像装置において、装置の小型化を目的として、2つの搬送スクリュ(搬送部材)によって現像剤を現像装置の長手方向に循環させながら、現像ローラ(現像剤担持体)に現像剤を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照。)。
そして、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一端に設けられたトナー補給口から装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、2つの搬送スクリュによって、装置内を長手方向(現像ローラの長手方向と同方向である。)に循環しながら混合される。その混合された現像剤は、その一部が、一方の搬送スクリュに対向する現像ローラ上に担持される。現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレードによって適量に規制された後に、その現像剤中のトナーが感光体ドラム(像担持体)との対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、画像形成装置としてのレーザプリンタを示す構成図である。図2は、そこに設置されるプロセスカートリッジ6の近傍を示す断面図である。図3は、現像装置5及び感光体ドラム1を上方からみた長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。図4は、現像装置5を示す断面図である。
その後、感光体ドラム1の表面は、露光部7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって静電潜像が形成される(露光工程である。)。
詳しくは、現像装置5内には、トナーとキャリア(磁性キャリア)とからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像装置5内の現像剤Gは、トナー濃度検知手段としての磁気センサ57によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)が所定の範囲内になるように調整される。すなわち、現像装置5内のトナー消費に応じて、トナー搬送パイプ43(トナー搬送部)からトナー補給口44を介して第2搬送経路54内に、トナーが補給される。なお、磁気センサ57は、その周囲を流動する現像剤の透磁率の変化からトナー濃度の変化を検知するセンサである。
なお、トナー搬送部は、上述した構成のものに限定されることなく、種々の構成のものを用いることができる。例えば、トナー搬送パイプを用いずに、トナーボトルから中継ホッパを介して現像装置5にトナーを供給する構成にすることもできる。
ここで、図3を参照して、現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に複数の磁極を形成するマグネット51bと、マグネット23a1の周囲を回転するスリーブ51aと、で構成される。そして、複数の磁極が形成されたマグネット51bの周囲をスリーブ51aが回転することで、その回転にともない現像剤Gが現像ローラ51上(スリーブ51a上である。)を移動することになる。
なお、本実施の形態では、現像ローラ51に印加される現像バイアスとして、AC成分の現像バイアスは印加されておらず、DC成分の現像バイアスのみが印加されている。これにより、現像バイアスを供給する電源部の構成と制御とが比較的簡易化されるとともに、抵抗の低いキャリアに対してボソツキ画像の発生を軽減することができる。
また、現像ローラ51と感光体ドラム1とのギャップ(現像ギャップ)は0.3±0.05mmに設定され、現像ローラ51とドクターブレード52とのギャップ(ドクターギャップ)は0.5±0.04mmに設定されている。なお、ドクターブレード52は、ステンレス材料で形成された板状部材である。
さらに、第1搬送スクリュ55及び第2搬送スクリュ56は、いずれも、外径が5mmの軸部上に、外径が14mmのスクリュ部(羽根)が20mmピッチで螺旋状に形成されたものである。
まず、汲上げ磁極H2が磁性体としてのキャリアに作用して、第1搬送経路53内を移動する現像剤Gの一部が現像ローラ51上に担持される。現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード52(現像剤規制部材)の位置で掻き取られて、第1搬送経路53に戻される。一方、汲上げ磁極H2による磁力が作用するドクターブレード52の位置で、ドクターブレード52と現像ローラ51とのドクターギャップを通過して現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、主磁極H1の位置で穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体ドラム1に摺接する。こうして、現像ローラ51に担持された現像剤G中のトナーが感光体ドラム1上の潜像に付着する。その後、主磁極H1の位置を通過した現像剤Gは、搬送磁極H4によって剤離れ磁極H3の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極H3の位置で、反発磁界がキャリアに作用して、現像ローラ51上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ51から脱離される。脱離後の現像剤Gは、再び第1搬送経路53に戻されて、第1搬送経路53の下流側に向けて搬送され、第1中継部63を介して第2搬送経路54の上流側に移動する。さらに、第2搬送経路54の上流側に移動した現像剤は、トナー補給口44から補給された補給トナーとともに、第2搬送経路54の下流側に達して、第2中継部64(中継部)を介して第1搬送経路53の上流側に移動する。このような一連の現像剤Gの循環が繰り返される。
なお、剤離れ磁極H3の位置で現像ローラ51から離脱する現像剤Gの一部は、第1搬送経路53に落下することなく、再び現像ローラ51に保持される。
その後、感光体1の表面は、クリーニング部2との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1の表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写ベルト8用のクリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置本体100外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図4を参照して、第1搬送経路53は、その底面の位置が第2搬送経路54の底面の位置よりも高くなるように配設されている(距離Y1だけ高く配設されている。)。したがって、中継部としての第2中継部64の底面は、第2搬送経路54側から第1搬送経路53側に高くなるように傾斜している(第2中継部64の位置の断面を示す図5を参照できる。)。
また、第1搬送スクリュ55は、その最上部(スクリュ部の最上部である。)が現像ローラ51から離れて第2搬送スクリュ56に近づく方向に回転するとともに、第2搬送スクリュ56の回転方向と同方向に回転するように構成されている。すなわち、第1搬送スクリュ55及び第2搬送スクリュ56の回転方向は、図4の反時計方向になるように設定されている。なお、第1搬送スクリュ55の回転方向を反時計方向に設定することで、図4〜図6に示すように、現像ローラ51側に現像剤の剤面を近づけることができるため、汲上げ磁極H2の磁力が作用しやすくなって現像ローラ51上への現像剤の汲上げ性が向上することになる。
図5は現像装置5の第2中継部64の位置における断面図であり、図6は現像装置5の仕切部材58の位置における断面図である。
図6を参照して、第2搬送経路54内の長手方向中央部を移動する現像剤Gは、第2搬送スクリュ56の反時計方向の回転によって、外側壁面54a側の剤面が仕切部材58側の剤面よりも低くなる。したがって、トナー補給口44から補給された補給トナーのうち現像剤中に分散されないものは、剤面の傾きによって外側壁面54a側に沿うように長手方向に移動する。そして、その状態で第2搬送経路54の下流側に達した現像剤は、図5を参照して、第2中継部64にて、高い位置に配設された第1搬送経路53に向けて比較的緩やかな勢いで流動する。その際、現像剤中に分散されていない補給トナーは、外側壁面54a側にあるために、第2搬送スクリュ56の反時計方向の回転に沿って、現像剤G中に充分な時間をかけて撹拌・混合されながら、第2中継部64を介して第1搬送経路53側に流動することになる。したがって、補給トナーが充分に分散された状態の現像剤Gが、第2搬送経路54から第1搬送経路53に供給される。
図8及び図9に示す比較例1の現像装置5は、第1搬送経路53の底面の位置が第2搬送経路54の底面の位置よりも低く配設されるとともに、第1搬送スクリュ55が反時計方向であって第2搬送スクリュ56が時計方向に回転されている。図8は現像装置5の第2中継部64の位置における断面図であり、図9は現像装置5の仕切部材58の位置における断面図である。
図9を参照して、第2搬送経路54内の長手方向中央部を移動する現像剤Gは、第2搬送スクリュ56の時計方向の回転によって、外側壁面54a側の剤面が仕切部材58側の剤面よりも高くなる。したがって、トナー補給口44から補給された補給トナーのうち現像剤中に分散されないものは、剤面の傾きによって仕切部材58側に沿うように長手方向に移動する。そして、その状態で第2搬送経路54の下流側に達した現像剤は、図8を参照して、第2中継部64にて、低い位置に配設された第1搬送経路53に向けて勢いよく流動する。その際、現像剤中に分散されていない補給トナーは、仕切部材58側にあるために、第2搬送スクリュ56の時計方向の回転に沿って、第2中継部64を介して第1搬送経路53側に勢いよく流動することになる。したがって、補給トナーが充分に分散されていない状態の現像剤Gが、第2搬送経路54から第1搬送経路53に大量に供給されて、出力画像上に画像濃度ムラや地肌汚れが生じたり、トナー飛散が生じてしまうことになる。
図11を参照して、第2搬送経路54内の長手方向中央部を移動する現像剤Gは、第2搬送スクリュ56の時計方向の回転によって、外側壁面54a側の剤面が仕切部材58側の剤面よりも低くなる。したがって、トナー補給口44から補給された補給トナーのうち現像剤中に分散されないものは、剤面の傾きによって外側壁面54a側に沿うように長手方向に移動する。そして、その状態で第2搬送経路54の下流側に達した現像剤は、図10を参照して、第2中継部64にて、低い位置に配設された第1搬送経路53に向けて勢いよく流動する。その際、現像剤中に分散されていない補給トナーは、外側壁面54a側にあるために、比較例1に比べて第1搬送経路53側に流動しにくいものの、低い位置に配設された第1搬送経路53側に勢いよく流動することになる。したがって、補給トナーが充分に分散されていない状態の現像剤Gが、第2搬送経路54から第1搬送経路53に大量に供給されて、出力画像上に画像濃度ムラや地肌汚れが生じたり、トナー飛散が生じてしまうことになる。
図13を参照して、第2搬送経路54内の長手方向中央部を移動する現像剤Gは、第2搬送スクリュ56の時計方向の回転によって、外側壁面54a側の剤面が仕切部材58側の剤面よりも高くなる。したがって、トナー補給口44から補給された補給トナーのうち現像剤中に分散されないものは、剤面の傾きによって仕切部材58側に沿うように長手方向に移動する。そして、その状態で第2搬送経路54の下流側に達した現像剤は、図12を参照して、第2中継部64にて、高い位置に配設された第1搬送経路53に向けて比較的緩い勢いで流動する。しかし、現像剤中に分散されていない補給トナーは、仕切部材58側にあるために、第2搬送スクリュ56の時計方向の回転に沿って、第2中継部64を介して第1搬送経路53側に流動してしまう。したがって、比較例1及び比較例2に比べて程度はよいものの、補給トナーが充分に分散されていない状態の現像剤Gが、第2搬送経路54から第1搬送経路53に供給されて、出力画像上に画像濃度ムラや地肌汚れが生じたり、トナー飛散が生じてしまうことになる。
図14に示すように、軸間距離Y3が0.5を超えたあたりで、第1搬送経路53への現像剤の供給量が激減してしまうことがわかる。したがって、第1搬送経路53の底面の位置が、第2搬送スクリュ56の回転中心の位置よりも低くなるように配設することで(第1搬送スクリュ55の回転中心の位置が第2搬送スクリュ56の最上部を超えないように配設する(距離Y4だけ低く配設する)ことで)、補給トナーが充分に分散された状態の現像剤Gを第2搬送経路54から第1搬送経路53に過不足なく供給することができる。
したがって、本実施の形態では、図4を参照して、第1搬送スクリュ55の回転中心の位置が、第2搬送スクリュ56の回転中心の位置よりも高くなるように配設されていることになる(距離Y3(=距離Y1)だけ高く配設されている。)。さらに換言すると、第1搬送スクリュ55の最上部(スクリュ部の最上部)の位置が、第2搬送スクリュ56の最上部(スクリュ部の最上部)の位置よりも高くなるように配設されていることになる(距離Y3(=距離Y1)だけ高く配設されている。)。
例えば、図16に示すように、第1搬送スクリュ55の外径が第2搬送スクリュの外径よりも小さくなるように形成された場合であっても、第1搬送経路53の底面の位置が第2搬送経路54の底面の位置に対して高くなるように形成することで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
これは、第2搬送経路54内の現像剤の剤面が、下流側に比べて上流側が低くなってしまうことによる。すなわち、磁気センサ57が現像剤量の少ない上流側に設置されてしまうと、現像剤中に補給トナーが充分に撹拌・混合されていない状態でトナー濃度の検知がされてしまうために、磁気センサ57の検知精度が不安定化してしまう。
第2搬送経路54の上流側の剤面が下流側の剤面に対して低くなってしまうのは、上述したように第2中継部64の位置では第2搬送経路54から上方に配設された第1搬送経路53に向けて比較的緩やかな勢いで現像剤が流動されるために、第2搬送経路54の下流側に現像剤の滞留による盛り上がりが生じてしまうことによる。また、第2中継部64の位置で第2搬送経路54から上方に配設された第1搬送経路53に向けて現像剤をある程度の力で押し上げるために第2搬送スクリュ56の回転数を増速する場合には、第2搬送経路54の上流側から下流側への現像剤の移送スピードが上がり、上流側の剤面が下流側の剤面に対してさらに低くなってしまう。
図15において、縦軸に示す「磁気センサ57近傍の剤面高さ」は、第2中継部64の位置に磁気センサ57を設置したときの剤面高さに対する相対値であらわしている。
図15に示すように、磁気センサ57と第2中継部64との距離Xが70mm以内であれば、磁気センサ57の近傍の剤面高さは充分に確保されることがわかる。したがって、磁気センサ57の検知精度が高精度化・安定化することになる。
このような構成により、磁気センサ57の近傍を流動する現像剤が詰まった状態になって現像剤の嵩密度の変動が少なくなる。したがって、磁気センサ57の検知精度が高精度化・安定化することになる。なお、本実施の形態では、天井部59を磁気センサ57の近傍のみに設置したが、第2搬送経路54の長手方向全域にわたって天井部59を設けることもできる。
図17は、第2搬送経路54を長手方向にみた背面図である。図17に示すように、天井部59は、上壁から第2搬送スクリュ56に向けて突出している。
また、天井部59は、第2搬送スクリュ56の搬送方向上流側から磁気センサ57に最近接する面(流路断面積が最も小さくなるようにされている部分である。)まで、上壁から下方に向かって緩やかな傾斜面59aが設けられている。これにより、磁気センサ57と天井部59との間に現像剤がもぐりこみやすくなる。
また、天井部59において磁気センサ57に最近接する面は、第2搬送スクリュ56の形状に沿って円弧を描いており、効率的に現像剤の圧力を高めることが可能になっている。
さらに、天井部59は、流路断面積が最も小さくなっている部分から第2搬送スクリュ56の下流側に向けて、上述した上流側の傾斜面59aよりも急な傾斜面59b(上壁に対して垂直でも問題は無い。)が設けられている。これにより、磁気センサ57の近傍に現像剤が逆流する不具合が防止される。また、第2中継部64近傍の現像剤の逆流も防止されて、現像剤が第2中継部64近傍にある程度滞留するため、第2搬送経路54から第1搬送経路53への現像剤の受け渡しがスムーズにおこなわれることになる。
現像剤G中のキャリアは、芯材表面に樹脂被覆層を有したものである。キャリアの樹脂被覆層の層中には、基体粒子表面に二酸化スズ層と二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子が含有されている。樹脂被覆層中に含有された導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されている。
なお、導電性粒子の吸油量は、JIS−K5101「顔料試験方法」における「21吸油量」に準じて測定することができる。
また、樹脂被覆層中に含有された導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成されている。ここで、吸油量が10ml/100g未満の場合には、被覆樹脂に対する相溶性が不充分になって密着性が低下して、分散性も低下するために、長期にわたりキャリアの抵抗調整をおこなうことができなくなる。吸油量が300ml/100gを超える場合には、結着樹脂との密着性が強くなり過ぎて、導電性粒子表面を覆ってしまうために、抵抗調整を充分におこなうことができなくなってしまう。
このように構成されたキャリアは、抵抗調整剤としてカーボンブラックを含有させることなく抵抗調整がされて、キャリア付着等を防止するとともに経時において帯電量を安定させることができる。
キャリアの重量平均粒径が20μmよりも小さいときには、キャリアの1個当たりに作用する磁力が小さくなるためにキャリア付着が生じてしまう。これに対して、キャリアの粒径が65μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまう。
なお、トナーの平均粒径は、3.5〜7.5μmの範囲になるように形成することが好ましい。トナーの平均粒径が3.5μmよりも小さいときには、トナー像におけるトナー付着量が少なくなるために、後端白抜け、ハロー画像が発生し易くなってしまう。これに対して、トナーの平均粒径が7.5μmよりも大きいときには、トナーが付着すべき潜像に対してトナーが忠実に付着しにくくなるために、出力画像の粒状性が低下してしまう。
ハイブリッド樹脂は、縮重合系樹脂の原料モノマーと付加重合系樹脂の原料モノマーを含む混合物を用いて、同一反応容器中で縮重合反応と付加重合反応とを同時に又はそれぞれ独立におこなうことで得られる。離型剤は、カルナウバワックス、モンタンワックス、酸化ライスワックス等を用いることができて、その含有量を3.5〜10重量%とすることが好ましい。
このように構成されたトナーは、耐久性が高くて、光沢ムラ等のない高画質で、トナー凝集や定着オフセット等の不具合の少ない出力画像を提供するものである。その反面、このように構成されたトナーの比重は現像剤G(又はキャリア)に比べて小さいために、トナー補給口44から補給されたトナーが第2搬送経路内の現像剤Gの剤面上に浮遊しやすく、現像剤G中に分散されにくい。したがって、上述したように第1搬送経路53及び第2搬送経路54の底面の位置関係と回転方向とを最適化する効果が大きくなる。
5 現像装置(現像部)、
6、6Y、6M、6C、6K プロセスカートリッジ(作像部)、
51 現像ローラ(現像剤担持体)、
52 ドクターブレード、
53 第1搬送経路(第1現像剤収容部)、
54 第2搬送経路(第2現像剤収容部)、
55 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
56 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、
57 磁気センサ(トナー濃度検知手段)、
58 仕切部材、
64 第2中継部(中継部)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 G 現像剤。
Claims (13)
- キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、
装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する複数の搬送部材と、
を備え、
前記複数の搬送部材は、
前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給するとともに前記現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する第1搬送部材と、
仕切部材を介して前記第1搬送部材に対向するとともに、前記第1搬送部材による第1搬送経路の上流側に連通する中継部に向けて現像剤を長手方向に搬送する第2搬送部材と、
を具備し、
前記第1搬送経路は、その底面の位置が前記第2搬送部材による第2搬送経路の底面の位置よりも高くなるように配設され、
前記第1搬送部材は、その最上部が前記現像剤担持体から離れて前記第2搬送部材に近づく方向に回転するとともに、前記第2搬送部材の回転方向と同方向に回転することを特徴とする現像装置。 - 前記第1搬送経路は、その底面の位置が前記第2搬送部材の回転中心の位置よりも低くなるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記第1搬送部材は、その外径が前記第2搬送部材の外径と同じになるように形成され、その回転中心の位置が前記第2搬送部材の回転中心の位置よりも高くなるように配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
- 前記第1搬送部材は、その回転中心の位置が前記第2搬送部材の最上部を超えないように配設されたことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
- 装置内に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を前記中継部の近傍に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
- 前記トナー濃度検知手段は、前記第2搬送経路内であって前記中継部から長手方向に70mm以内の範囲に配設されたことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
- 前記第2搬送経路は、前記トナー濃度検知手段が設置された位置近傍の流路断面積がその他の位置の流路断面積よりも小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の現像装置。
- 前記キャリアは、芯材表面に樹脂被覆層を有したものであって、
前記樹脂被覆層は、基体粒子表面に二酸化スズ層と当該二酸化スズ層上に設けた二酸化スズを含む酸化インジウム層とからなる導電性被覆層を設けてなる導電性粒子を含有して、
前記導電性粒子は、その吸油量が10〜300ml/100gになるように形成され、
前記トナーは、結着樹脂と離型剤と着色剤とを備え、
前記結着樹脂は、ビニル系重合体とポリエステル系重合体とを有するハイブリッド樹脂を含有して、
前記離型剤の含有量に対する前記ハイブリッド樹脂の含有量が0.5〜3の範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。 - 前記キャリアは、重量平均粒径が20〜65μmの範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8に記載の現像装置。
- 前記トナーは、平均粒径が3.5〜7.5μmの範囲になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項9に記載の現像装置。
- 装置内に収容された現像剤のトナー濃度が4〜12重量%の範囲になるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項10に記載の現像装置。
- 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2008067627A JP5459572B2 (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 |
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