JP2009222369A - 横型回転式乾燥機 - Google Patents

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Satoshi Suwa
聡 諏訪
Yoichi Nakada
洋一 中田
Tsuneo Koike
恒夫 小池
Kazunori Nagano
一徳 長野
Akio Yoshikoshi
昭雄 吉越
Taro Kamiyama
太郎 神山
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Abstract

【課題】 回転筒の底部に堆積した被乾燥物を全体的に乾燥させることで、乾燥効率をより向上して被乾燥物の処理量を高め得る横型回転式乾燥機を提供する。
【解決手段】 回転式スチームドライヤ1は、軸心C廻りに回動自在な回転筒10及び、この回転筒10内に位置して蒸気を連通させる加熱管11を備える。回転筒10の内周面に沿った位置に、撹拌ガスKを案内しつつこの撹拌ガスKを回転筒10内に噴射し得る円形状断面のガス噴射管71が配置される。ガス噴射管71はそれぞれ端板部12の近傍で回転筒10の中心側に向かって屈曲されて管分岐部40に端部が接続され、ガス噴射管71が回転筒10の回転と同期して回転する。一端がガス噴射管71と接続された回転接続管72の他端側は回転継手63に繋がり、回転継手63の回転接続管72に対応する部分の他端側が送気管74を介して、ガス供給源73に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転筒の底部に堆積した被乾燥物を全体的に乾燥させることで、乾燥効率をより向上して被乾燥物の処理量を高め得る横型回転式乾燥機に関する。
従来の横型回転式乾燥機の代表例として、いわゆるスチームチューブドライヤが知られている。このスチームチューブドライヤは、図8に示すように軸心廻りに回動自在な回転筒110を備え、回転筒110を回転させながらその回転筒110の一端側から装入した被乾燥物を他端側から排出させる過程で、乾燥用外熱としての加熱蒸気により回転筒110内で乾燥させるものである。
より具体的には、回転筒110はたとえば10mから30mの長さを有しており、この回転筒110内において、湿潤粉体または粒状粉体等の被乾燥物を、熱媒体として加熱したスチームを加熱管111中に供給することにより乾燥させながら、回転筒110の回転につれて、排出口112側に順次移動させるようになっている。
従って、回転筒110の一端の原料装入口121から乾燥品排出口112へ原料を円滑に移送するために、回転筒110はやや下り勾配をもって設置されている。この回転筒110は、2箇所の基台131,131上にそれぞれ設けられた支承ローラ130,130上に、タイヤ114,114を介して支承されており、前記下り勾配は、前記2箇所の基台131,131および支承ローラ130,130の高さと角度とによって調節される。
一方、回転筒110を回転させるために、回転筒110の周囲には、従動ギア150が設けられており、これに駆動ギア153が噛合し、原動機151の回転力が減速機152を介して伝達され、回転筒110がその軸心回りに回転するようになっている。
また、スチームチューブドライヤにおいては、回転筒110の両端板間に軸心と平行的に多数の加熱管111が配設され、これらの加熱管111に熱媒体としての加熱蒸気は、回転継手160に取付けられた熱媒体入口管161を通して供給され各加熱管111に流通された後、熱媒体出口管162を介して排出される。
他方、回転筒110の端部には、キャリアガスを吹き込むためのガス吹込み口113が排出口112に連通して設けられ、回転筒110内で発生する蒸発ガスを同伴して他端側のガス排出口122からこのキャリアガスが排出されるようになっている。
ところで、横型回転式乾燥機において乾燥効率を向上させる手段として、被乾燥物の乾燥特性に対応したキャリアガスを減率乾燥区間及び恒率乾燥区間に供給して、被乾燥物から発生する水蒸気による蒸気圧を低下させる技術が知られている。そして、各乾燥区間においてこの蒸気圧を低下させるのに合わせて、乾燥速度の向上をねらったものとして、下記特許文献1が存在している。
特開2004−353927号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示された構造においては、回転筒を回転させる回転軸とほぼ平行な方向に沿ってキャリアガスを供給することで、蒸気圧を低下させて乾燥を促進できるものの、乾燥効率という観点から見ると十分ではなかった。例えば、この特許文献1の横型回転式乾燥機では、回転筒の底部に堆積した被乾燥物とキャリアガスとの接触が不十分であり、被乾燥物の乾燥効率を更に高めることはできなかった。
そこで、本発明の主たる課題は、回転筒の底部に堆積した被乾燥物を全体的に乾燥させることで、乾燥効率をより向上して被乾燥物の処理量を高め得る横型回転式乾燥機を提案することにある。
請求項1に係る横型回転式乾燥機は、軸心廻りに回動自在な回転筒を備え、この回転筒を回転させながら回転筒の一端側から装入した被乾燥物を他端側から排出させる過程で、被乾燥物を乾燥させる横型回転式乾燥機であって、
回転筒の回転と同期して回転するガス噴射管を有し、
外部に存在するガス供給源から送られた撹拌ガスをこのガス噴射管が回転筒内に噴射することを特徴とする。
請求項1に係る横型回転式乾燥機の作用を以下に説明する。
本請求項によれば、軸心廻りに回動自在な回転筒を回転させながら、この回転筒の一端側から被乾燥物を装入することで、被乾燥物を乾燥させてこの被乾燥物を他端側から排出することになる。また、ガス供給源から供給された撹拌ガスをガス噴射管が案内しつつこの撹拌ガスを回転筒内に噴射するが、この際に、このガス噴射管が回転筒の回転と同期して回転するようになっている。
つまり、本請求項によれば、回転筒の回転と同期してガス噴射管が回転することで、回転筒の回転に伴ってガス噴射管が回転筒の底部に堆積した被乾燥物内を通過して、この被乾燥物が撹拌される。さらに、湿潤粉体や粒状粉体等とされる被乾燥物相互間に存在する空間内に、ガス噴射管から噴射された撹拌ガスが実質的に注入されることになり、これに伴ってこの空間内に乾燥した気体である撹拌ガスが、被乾燥物内から生じる水蒸気を含んだ気体に置き換わって、存在するようになる。この結果として、被乾燥物内の水分による蒸気圧と被乾燥物相互間の空間内に存在する撹拌ガスの蒸気圧との差が、実質的に高まることになるので、回転筒の底部に堆積した被乾燥物の内部もこの撹拌ガスにより乾燥される。
以上より、本請求項によれば、被乾燥物が効率よく撹拌されるだけでなく、回転筒の底部に堆積した被乾燥物の内部も乾燥した撹拌ガスの噴射により乾燥されることで、回転筒の底部に堆積した被乾燥物が全体的に乾燥されて、被乾燥物の乾燥効率が高まるのに伴って乾燥能力が向上し、横型回転式乾燥機による被乾燥物の処理量を高めることが可能となる。
請求項2に係る横型回転式乾燥機の作用を以下に説明する。
本請求項に係る横型回転式乾燥機は請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、ガス噴射管の断面形状が円形状とされるという構成を有している。つまり、本請求項によれば、ガス噴射管の断面形状を円形状としたことで、ガス噴射管内を撹拌ガスがスムーズに流れて、このガス噴射管から撹拌ガスを回転筒内により確実に噴射できるようになる。
請求項3に係る横型回転式乾燥機の作用を以下に説明する。
本請求項に係る横型回転式乾燥機は請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、ガス噴射管の断面形状が多角形状とされるという構成を有している。つまり、本請求項によれば、ガス噴射管の断面形状を多角形状としたことで、多角形状に形成されたガス噴射管の角部分が被乾燥物に積極的に接触してより効率良く撹拌することになるので、撹拌効果を高めることが可能となる。
請求項4に係る横型回転式乾燥機の作用を以下に説明する。
本請求項に係る横型回転式乾燥機は請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、ガス噴射管からの撹拌ガスの吹出方向を回転筒の回転方向と逆向きの接線方向としたという構成を有している。
つまり、本請求項によれば、ガス噴射管からの撹拌ガスの吹出方向を上記の吹出方向としたことで、ガス噴射管が通過して撹拌された後の被乾燥物を更に撹拌ガスの噴射により乾燥することができる。これに伴って、回転筒の底部に堆積した被乾燥物をより確実に撹拌できると共に撹拌ガスを被乾燥物に噴射できる結果、被乾燥物の乾燥効率を一層高められるようになる。
請求項5に係る横型回転式乾燥機の作用を以下に説明する。
本請求項に係る横型回転式乾燥機は請求項1と同一の作用を奏する。但し、本請求項では、ガス噴射管をパンチングメタル或いは燒結金属により形成したという構成を有している。つまり、本請求項によれば、ガス噴射管をパンチングメタル或いは燒結金属により形成したことで、ガス噴射管から撹拌ガスを回転筒内により確実に噴射できるようになる。
以上説明したように本発明の上記構成によれば、回転筒の底部に堆積した被乾燥物を全体的に乾燥させることで、乾燥効率をより向上して被乾燥物の処理量を高め得る横型回転式乾燥機を提供できるという優れた効果を有する。
本発明の横型回転式乾燥機の第1の実施の形態に係るスチームチューブドライヤである回転式スチームドライヤを図1及び図2に示し、これらの図を参照しながら本実施の形態を説明する。まず、本実施の形態の回転式スチームドライヤ1は、軸心C廻りに回動自在な回転筒10及び、この回転筒10内に位置して蒸気を連通させる蒸気配管である加熱管11を備えている。
この回転筒10内において、回転筒10の一端側の装入口より投入された湿潤粉体または粒状粉体である被乾燥物Hを、熱媒体(たとえば飽和蒸気)により加熱した加熱管11と接触させて乾燥させるとともに、回転筒10が下り勾配をもって設置されていることで、順次他端側に移動させて連続的に、排出口から排出させるようになっている。前記加熱管11は、前記回転筒10の両端部の端板間に軸心と平行的に多数配されており、これらの加熱管11に熱媒体として蒸気等の気体や加熱された温水、加熱油等の液体を供給し、回転筒10内において被乾燥物Hと熱交換を行うようになっている。
また、回転筒10に対して相対回転自在に投入シュート(図示せず)が接続されており、被乾燥物Hは、図8に示す原料装入口121から固定されているこの投入シュートを介して回転筒10内に装入される。つまり、前記投入シュートは、装入口側端板の中央に形成された開口部より回転筒10内にその一端が挿入されており、装入口より投入された被乾燥物Hが投入シュート内を重力によりすべり落ちて回転筒10内に装入されるようになっている。
以上より、本実施の形態では、回転筒10及び加熱管11を回転させながら回転筒10の一端側から装入した被乾燥物Hを他端側から排出させる過程で、加熱管11内の蒸気によりこの被乾燥物Hを乾燥させるようになっている。尚、装入部分の形態は、図8と同様な形態とするほか、他の公知の形態などを採ることができる。また、回転式スチームドライヤ1の回転機構は、図8と同様な形態とするほか、他の公知の形態などを採ることができる。
一方、図1及び図2に示されるように、回転筒10の他端側(被乾燥物の排出側)における排出口側の端板部12には、掻上げ用の掻上羽根13が放射状に6枚等間隔で設けられている。さらに、この端板部12の中央部には、回転筒10の他端方向(図1の右方向)の端部に開口部21、22を有する出口部20が一体的に設けられていて、この出口部20から被乾燥物Hを排出するようになっている。
この出口部20内には、出口部20を内周側と外周側とに仕切る円筒状の円筒隔壁23が配置されており、この円筒隔壁23の外周側は被乾燥物Hを送り出す送出し通路L1とされ、円筒隔壁23の内周側がキャリアガスであるガスGを通過させるガス通路L2とされている。
この送出し通路L1には、開口部21に向かって被乾燥物Hを送出す為の羽根であるスクリュウ羽根24が設けられており、同様にガス通路L2にも、開口部22に向かって被乾燥物Hを送出す為のリボンスクリュウ25が設けられている。尚、この送出し通路L1の羽根については、スクリュウ羽根24に代えて例えばパドル形状などの羽根でもよく、また、羽根を設けないで単に空間のみの送出し通路とすることも可能である。
さらに、この出口部20に隣り合った部分には、被乾燥物Hを排出する排出口31Aを下部側に有すると共に、回転筒10内へキャリアガスであるガスGを吹込むガス吹込み口31Bを上部側に有する排出ケーシング31が、設けられている。つまり、本実施の形態では、出口部20の開口部21、22に、排出ケーシング31の排出口31A及びガス吹込み口31Bがそれぞれ連通している構造とされている。
ここで、ガスGとしては、空気や不活性ガスなど適宜のガスを選択でき、また吹込み圧力は、外気の侵入防止の観点から加圧で吹込むことが望ましい。そして、最終的にこのガスGは、主に被乾燥物Hの入口側の例えば図8に示すガス排出口122から排出される。また、その一部は被乾燥物Hとともに被乾燥物Hを排出する排出口31Aから排出される。但しガスGの一部については、回収し被乾燥物Hと分離するなどした後、キャリアガスとして、再利用することができる。また、前記排出ケーシング31と出口部20との間は、排出ケーシング31と出口部20の外面との間に介在するシール部32によりシールされつつ、相対的に回転可能となっている。
一方、回転筒10の端部を形成する端板部12の中心部分には、蒸気供給管61及びドレン排出管62が相互に同軸となった形の同軸配管60が一体的に設けられており、この同軸配管60が回転筒10及び加熱管11と一体的に回転するようになっている。そして、この同軸配管60が、円筒隔壁23及び排出ケーシング31を貫いて延びる形で、これら円筒隔壁23及び排出ケーシング31内に配置されている。
さらに、この蒸気供給管61の一端側は、管分岐部40及び第1連結管41を介して端板部12における加熱管11の入口ヘッダ部に接続されていて、この蒸気供給管61がこの入口ヘッダ部を介して加熱管11内に蒸気Sを供給するようになっている。この蒸気供給管61の内周側にはドレン排出管62が存在しており、このドレン排出管62の一端側は、管分岐部40及び第2連結管42を介して端板部12における加熱管11の出口ヘッダ部に接続されていて、このドレン排出管62により出口ヘッダ部を介して加熱管11内に生じたドレンを排出するようになっている。
以上より、これら蒸気供給管61及びドレン排出管62は、加熱管11にそれぞれ繋がっていることになり、これに伴い蒸気を給排し得るこれら蒸気供給管61及びドレン排出管62が、蒸気給排管を構成することになる。
また、回転筒10の内周面に沿った位置には、撹拌ガスKを案内しつつこの撹拌ガスKを回転筒10内に噴射し得る6本のガス噴射管71が、周方向に等間隔で配置されており、このガス噴射管71の断面形状は図4に示す円形状となっている。つまり、それぞれ円管状とされた6本のガス噴射管71には、穴部71Aがそれぞれ形成されていて、図1に示すように撹拌ガスKを回転筒10内に噴射できるようになっている。そして、これらガス噴射管71はそれぞれ端板部12の近傍で回転筒10の中心側に向かって屈曲されて管分岐部40に端部が接続され、これらガス噴射管71が回転筒10の回転と同期して回転するようになっている。なお、ガス噴射管の本数は、6本に限定する必要はなく、適宜選定することができる。
蒸気供給管61及びドレン排出管62の内周側には、一端がガス噴射管71と接続された回転接続管72が配置されている。つまり、同軸配管60においてこれら3本の配管である蒸気供給管61、ドレン排出管62及び回転接続管72が同軸状に延びる構造とされている。また、中心に位置するこの回転接続管72の一端側が、管分岐部40の端部を介して管分岐部40の外周面に屈曲して延びている。そして、この管分岐部40の内部に形成された空間40Aを介して、ガス噴射管71と接続されている。
さらに、この同軸配管60の他端部は、ロータリジョイント等の回転継手63Aを介して、蒸気供給管64及びドレン排出管65にそれぞれ回転可能に支持されている。これに伴い、蒸気供給管61は回転継手63Aを介して蒸気供給管64に連通され、ドレン排出管62は回転継手63Aを介してドレン排出管65に連通されている。
また、前述の回転接続管72の他端側も回転継手63Bに繋がっていて、この回転継手63の回転接続管72に対応する部分の他端側が送気管74を介して、撹拌ガスKを供給するガス供給源73に接続されている。この送気管74はガス供給源73からの途中で分岐して回転筒10内にガスGを吹込むガス吹込み口31Bにも繋がっており、この送気管74の途中には、ガスの供給及び停止を可能とするバルブ75が配置されている。この為、このガス供給源73から送り出されるガスが、キャリアガスとしても用いられている。尚、このガス供給源73としては、気体を供給する供給源であるブロワやコンプレッサ等の送風機や圧縮機の他に、回転式スチームドライヤ1以外の排ガスを排出する他の設備としても良く、この他の設備から排出される排ガスを撹拌ガスKとして適用するようにすることも考えられる。そして、これらの供給源を上記と同様にキャリアガスの供給源と兼用しても良い。
つまり、本実施の形態では、回転接続管72の一端が回転筒10内に噴射し得るガス噴射管71と接続されると共に、この回転接続管72の他端が回転継手63及び送気管74を介してガス供給源73と接続されている。
以上より、本実施の形態において、図1に示すように、ガス供給源73からキャリアガスであるガスGは排出ケーシング31の上部のガス吹き込み口31Bから円筒隔壁23の内周側に送入される。但し、本実施の形態と異なりガスGに再利用ガスを含んでいる場合には、被乾燥物由来の粉塵等もガスGに含まれることになる。この場合でも、ガスGの装入される前記円筒隔壁23の内周側のガス通路L2には、上記のとおりリボンスクリュウ25が配されているので、当該ガスGに混入している被乾燥物由来の粉塵等のうち円筒隔壁23に堆積した粉塵等は、このリボンスクリュウ25によって排出される。
一方、本実施の形態において、このリボンスクリュウ25は前記円筒隔壁23に溶接により固定されており、ガス通路L2の中心部分であるドレン排出管62の近傍は、空洞となっている。よって、ガスGはこの空洞部分をとおりリボンスクリュウ25によって妨げられることなく回転筒10内へ装入され、ガスGに含まれる粉体のうち円筒隔壁23に堆積した粉塵等はリボンスクリュウ25によって排出される。
さらに、当該リボンスクリュウ25は、前記回転筒10の回転に伴って回転するので、前記リボンスクリュウ25によって捕捉された被乾燥物Hは、リボンスクリュウ25の送り作用により開口部21に向かって送られ、排出ケーシング31内に排出される。排出された被乾燥物Hは、自由落下により排出ケーシング31下方の排出口31Aから排出される。
他方、回転筒10の回転に伴って、スクリュウ羽根24も軸心周りに回転するので、被乾燥物Hは、開口部21に向かってスクリュウ羽根24の送り作用により送られ、開口部21から排出され、やがて自重により排出ケーシング31内に落とし込まれ、その排出口31Aから機外に排出される。
次に、本実施の形態に係る回転式スチームドライヤ1の作用を説明する。
本実施の形態によれば、軸心C廻りに回動自在な回転筒10及び、回転筒10内に位置して蒸気を連通させる加熱管11を回転させながら、回転筒10の一端側から被乾燥物Hを装入することで、加熱管11内の蒸気の熱により被乾燥物Hを乾燥させて被乾燥物Hを回転筒10の他端側から排出するようになっている。
また、ガス供給源73から供給された撹拌ガスKを図4に示す円形状に断面形状をしたガス噴射管71が案内しつつこの撹拌ガスKを回転筒10内に噴射するが、この際に、このガス噴射管71が回転筒10の回転と同期して回転するようになっている。そして、加熱管11と一体的に回転する蒸気供給管61及びドレン排出管62内に設けられた回転接続管72の一端がガス噴射管71と接続されると共に、この回転接続管72の他端が回転継手63及び送気管74を介してガス供給源73と接続されて、ガス供給源73からガス噴射管71に撹拌ガスKが供給される。
つまり、本実施の形態によれば、図3に示すように、回転筒10の回転と同期してガス噴射管71が回転することで、回転筒10の回転に伴ってガス噴射管71が回転筒10の底部に堆積した被乾燥物H内を通過して、この被乾燥物Hが撹拌されるようになる。さらに、被乾燥物H相互間に存在する空間内に、ガス噴射管71から噴射された撹拌ガスKが実質的に注入されることになり、これに伴ってこの空間内に乾燥した気体である撹拌ガスKが、被乾燥物H内から生じる水蒸気を含んだ気体に置き換わって、存在するようになる。この結果として、被乾燥物H内の水分による蒸気圧と被乾燥物H相互間の空間内に存在する撹拌ガスKの蒸気圧との差が、実質的に高まることになるので、回転筒10の底部に堆積した被乾燥物Hの内部もこの撹拌ガスKにより乾燥される。
以上より、本実施の形態によれば、被乾燥物Hが効率よく撹拌されるだけでなく、回転筒10の底部に堆積した被乾燥物Hの内部も乾燥した撹拌ガスKの噴射により乾燥されることで、回転筒10の底部に堆積した被乾燥物Hが全体的に乾燥されて、被乾燥物Hの乾燥効率が高まるのに伴って乾燥能力が向上し、回転式スチームドライヤ1による被乾燥物Hの処理量を高めることが可能となる。
他方、本実施の形態によれば、ガス噴射管71の断面形状を円形状としたことで、ガス噴射管71内を撹拌ガスKがスムーズに流れて、このガス噴射管71に形成された穴部71Aから撹拌ガスKを回転筒10内により確実に噴射できるようになる。
尚、本実施の形態ではガス噴射管71の断面形状を円形状としたが、断面形状を図5(A)に示す正方形や図5(B)に示す長方形等の多角形状とする形に変形してもよい。ガス噴射管71の断面形状をこのように多角形状に変形することで、このガス噴射管71がかき上げ羽根としての機能を果たすようになるのに伴い、多角形状断面のガス噴射管71の角部分が被乾燥物Hに積極的に接触してより効率良く撹拌することになる結果として、撹拌効果を一層高めることが可能となる。尚、上記の正方形や長方形だけでなく、菱形としたり、三角形、五角形及び六角形等の他の多角形としても良いが、特に図6に示すように軸心Cに向かって長辺が伸びる長方形とすることが、かき上げ羽根としての機能を果たすこととの関係で好適である。
次に、本発明の横型回転式乾燥機の第2の実施の形態に係る回転式スチームドライヤを図7に示し、この図を参照しながら本実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
第1の実施の形態では、回転筒10の中心側に向かって撹拌ガスKが噴射するように、ガス噴射管71に穴部71Aが設けられているのに対して、本実施の形態では、穴部71Aの配置を変えることで、ガス噴射管71からの撹拌ガスKの吹出方向を回転筒10の回転方向Rと逆向きの接線方向としている。つまり、本実施の形態によれば、ガス噴射管71が回転筒10の回転と単に同期して回転するだけでなく、ガス噴射管71からの撹拌ガスKの吹出方向を回転筒10の回転方向Rと逆向きの接線方向としている。
このことで、ガス噴射管71が回転して回転筒10の底部に位置した時点において、回転筒10の回転方向Rと逆向きの接線方向に撹拌ガスKを吹出すことで、ガス噴射管71が通過して撹拌された後の被乾燥物Hを更に撹拌ガスKの噴射により乾燥することができる。これに伴って、回転筒10の底部に堆積した被乾燥物Hがより確実に撹拌出来ると共に撹拌ガスを被乾燥物に噴射できる結果として、被乾燥物Hの乾燥効率が一層高まるようになる。
他方、上記各実施の形態と異なって、それぞれ周囲に多数の穴部が存在することになるパンチングメタル或いは燒結金属によりガス噴射管71を形成することも考えられる。つまり、このように周囲に多数の穴部が存在するパンチングメタル或いは燒結金属によりガス噴射管71を形成することで、ガス噴射管71から撹拌ガスKを回転筒10内により確実に噴射できるようになる。
また、上記各実施の形態ではガス噴射管71を6本としたが、回転筒10の底部に堆積した被乾燥物Hを確実に撹拌出来るのであれば、4本や3本等の少ない他の本数としても良い。さらに、被乾燥物Hの掻上面がより広い平面になるように、ガス噴射管71を図5(B)に示す長方形よりも細長い断面形状とすることによって、攪拌効果をより一層高めるようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態に係る回転式スチームドライヤを示す要部断面図である。 図1の2−2矢視線断面図である。 図1の2−2矢視線断面図であって、回転筒が回転している状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る回転式スチームドライヤに適用されるガス噴射管を示す拡大横断面図である。 本発明の第1の実施の形態に適用されるガス噴射管の変形例を示す拡大横断面図であって、(A)は断面を正方形としたガス噴射管の図であり、(B)は断面を長方形としたガス噴射管の図である。 図5(B)に示す断面を長方形としたガス噴射管を回転筒内に適用した状態を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る回転式スチームドライヤの図2に対応する断面図である。 横型回転式乾燥機の概念斜視図である。
符号の説明
1 回転式スチームドライヤ(横型回転式乾燥機)
10 回転筒
71 ガス噴射管
72 回転接続管
73 ガス供給源

Claims (5)

  1. 軸心廻りに回動自在な回転筒を備え、この回転筒を回転させながら回転筒の一端側から装入した被乾燥物を他端側から排出させる過程で、被乾燥物を乾燥させる横型回転式乾燥機であって、
    回転筒の回転と同期して回転するガス噴射管を有し、
    外部に存在するガス供給源から送られた撹拌ガスをこのガス噴射管が回転筒内に噴射することを特徴とする横型回転式乾燥機。
  2. ガス噴射管の断面形状が円形状とされることを特徴とする請求項1記載の横型回転式乾燥機。
  3. ガス噴射管の断面形状が多角形状とされることを特徴とする請求項1記載の横型回転式乾燥機。
  4. ガス噴射管からの撹拌ガスの吹出方向を回転筒の回転方向と逆向きの接線方向としたことを特徴とする請求項1記載の横型回転式乾燥機。
  5. ガス噴射管をパンチングメタル或いは燒結金属により形成したことを特徴とする請求項1記載の横型回転式乾燥機。
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