JP2009222063A - エンジンの気筒への燃料供給装置、インジェクタの制御方法、及び、インジェクタの作動回路 - Google Patents

エンジンの気筒への燃料供給装置、インジェクタの制御方法、及び、インジェクタの作動回路 Download PDF

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Abstract

【課題】コストが安価な2系統燃料噴射装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ポート燃料インジェクタ504、510及び直噴燃料インジェクタ503、509が、共通のインジェクタドライバ500を用いることで、作動され得る。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関(エンジン)の気筒への燃料供給装置、インジェクタの制御方法、及び、インジェクタの作動回路に関連する。
2系統燃料噴射式エンジンの燃料供給装置が特許文献1に記載されている。この特許文献1には、ポート式燃料インジェクタ(ポートインジェクタ又はPFIインジェクタ)及び直噴式燃料インジェクタ(直噴インジェクタ又はDIインジェクタ)を用いてエンジンの気筒に燃料を供給することが記述されている。気筒に噴射される燃料の総量を変更すべく、PFIインジェクタの燃料噴射タイミングとDIインジェクタの燃料噴射タイミングが変化させられ得る。この燃料供給装置は、別々の燃料ポンプ及びインジェクタドライバを用いてPFIインジェクタ及びDIインジェクタを独立して制御することによって、PFIインジェクタ又はDIインジェクタが供給する燃料の一部を、エンジン運転状態に応じて変化させるのを可能としている。
米国特許第7281517号明細書
上述の燃料供給装置は、幾つかの不利点を有している。例えば、燃料インジェクタ及び燃料ポンプの配設数を2倍に増やすことは、PFIインジェクタのみを備える同等の燃料供給装置に比べて、燃料インジェクタについて2倍を上回るコストを発生し得る。更に、追加のワイヤー及び制御回路が、二種類の燃料インジェクタを制御して作動させるのに必要となる。更に加えて、追加のワイヤー及び制御回路は、上述の燃料供給装置を実現するのに必要な空間及び重量を増大する場合がある。
本発明は、上述の不利点に対して実質的な改善を図る、エンジンの気筒への燃料供給装置、インジェクタの制御方法、及び、インジェクタの作動回路を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一つは、エンジンの第一気筒及び第二気筒に燃料を供給するPFIインジェクタ及びDIインジェクタを制御する方法を含む。その方法は、第二気筒に燃料を噴射すべく、第一指令によって、第一電流を第二DIインジェクタに流す工程と、第一気筒に燃料が噴射されるように、第二DIインジェクタが第二気筒に燃料を噴射している期間の少なくとも一部において、第一指令及び第二指令によって、第二電流を第一PFIインジェクタに流す工程とを備える。この方法は、上述の燃料供給装置における不利点の少なくとも幾つかを解決する。
PFIインジェクタ及びDIインジェクタのインジェクタドライバ及び制御回路は、2系統燃料噴射装置を実現するのに必要なワイヤー及びインジェクタドライバの数を低減するように構成され得る。例の一つにおいて、DIインジェクタ用のワイヤー及びインジェクタドライバは、異なる量の燃料が各インジェクタから噴射されるのを許容しつつ、PFIインジェクタ及びDIインジェクタを作動するように使用される場合がある。これによって、2系統燃料噴射装置が、低コストかつ低重量であって、省スペースに構成されるのが可能となる。
本発明は、幾つかの利点を提供し得る。すなわち、本発明の燃料供給装置及び制御方法、2系統燃料噴射装置用のワイヤーのコストを低減することが可能となる。更に、DIインジェクタのインジェクタドライバの制御回路が、DIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動させるのに使用されることも可能となる。更に加えて、2系統燃料噴射装置を作動させるのに必要な部品が他の2系統燃料噴射装置に比べて少なくなるので、自動車の重量が低減されることも可能となる。
上述の利点や他の利点、及び、本発明の特徴は、後述の「発明を実施するための最良の形態」から、それを単独で参照したとき又は添付図面と共に参照したときに、直ちに明らかになるであろう。
図1を参照すると、複数の気筒を有し、気筒の1つが図1に示されている内燃機関(エンジン)10が、電子エンジン制御器12によって制御される。エンジン10は、燃焼室30と、クランクシャフト40に結合されるピストン36をその中に備えた気筒壁32とを含む。燃焼室30は、各々吸気バルブ52及び排気バルブ54を介して、吸気マニフォールド44および排気マニフォールド48と連通するのが公知になっている。吸気バルブ52及び排気バルブ54の各々は、機械的駆動カム130によって作動させられる。或いは、吸気バルブ52及び/又は排気バルブ54は、電気的制御バルブによって作動させられる場合もある。
吸気マニフォールド44が、スロットル板62を調整する電子スロットル94と連通しているのが示される。燃料は、燃料インジェクタ66A及び66Bによって、気筒30内に直接的に噴射される。直噴式燃料インジェクタ(直噴インジェクタ又はDIインジェクタ)66Aは燃料を気筒30内に直接的に噴射する一方で、ポート式燃料インジェクタ(ポートインジェクタ又はPFIインジェクタ)66Bは燃料を、吸気バルブ52上流の吸気ポート内に噴射する。燃料は、噴射ポンプ(injection pump、不図示)によって、DIインジェクタ66Aに供給される。その噴射ポンプは、エンジン又は電動機(不図示)によって、機械的に駆動される。汲み上げポンプ(lift pump)は、自動車の燃料タンク(不図示)から噴射ポンプに、燃料を供給する。汲み上げポンプは、必要に応じて、燃料をPFIインジェクタ66Bに供給するように構成され得る。或いは、別の燃料ポンプが、自動車の燃料タンク(不図示)からPFIインジェクタ66Bに、燃料を供給するように構成される場合がある。
ディストリビューターレス(distributor-less)の点火装置88が、制御器12に応答して点火プラグ92を介して燃焼室30に点火火花を供給する。汎用排気ガス酸素(Universal Exhaust Gas Oxygen :UEGO)センサ76が、触媒コンバータ70の上流側にて排気マニフォールド48と結合されているのが示される。触媒コンバータ70は、一例として、複数の触媒ブリック(brick)を含む場合がある。他の例として、その各々が複数の触媒ブリックを伴った複数の排出物制御装置が使用される場合がある。触媒コンバータ70は、一例として、三元式触媒であり得る。
制御器12が、マイクロプロセッサ102、入出力ポート104、ROM(read only memory)106、RAM(random-access-memory)108、キープアライブメモリ(keep-alive-memory:KAM)110及び、従来のデータバスを含む従来のマイクロコンピュータとして、図1に示される。入出力ポート104は、種々の信号処理装置及びバッファー装置を含み得る。例えば、マイクロプロセッサからの信号は、大電流を要する装置(例えば燃料インジェクタ)を駆動するのに利用可能な電流容量を増大させるインジェクタドライバ回路に伝送される。制御器12が、前述した信号に加えて、ウォータージャケット114に結合された温度センサ112からのエンジン冷媒温度(ECT)、アクセルペダルに結合された位置センサ119の測定値、質量空気量検出装置115の測定値、吸気マニフォールド44に結合されたエンジン・マニフォールド圧力(MAP)センサ122の測定値、カム位置センサ150の測定値、スロットル位置センサ69の測定値、温度センサ117からのエンジン吸気温度又はマニフォールド温度(ACT)の計測値、及び、クランクシャフト40の位置を検出するホール効果センサ118からのエンジン位置信号を含む、エンジン10に結合されたセンサからの種々の信号を受信するように示される。本発明の一つの観点において、エンジン位置センサ118は、そこからエンジン速度(RPM)が判定され得るクランクシャフトの回転毎に所定数の等間隔のパルスを生成する。
記憶媒体であるROM106は、後述する方法、及び、具体的には記述されていなくとも想定され得る他の変形例を実行するために、マイクロ・プロセッサ・ユニット102によって実行可能な命令を表すコンピュータ読み取り可能なデータを備えてプログラムされ得る。
ここで図2を参照すると、2系統燃料噴射装置の制御方法に関するフローチャートの一例が示されている。図2の方法は、DIインジェクタ及びPFIインジェクタが、両種別のインジェクタ間で共有されるドライバ回路を用いて、気筒1サイクル中に、個別に又は協働して作動するのを可能にする。なお、気筒1サイクルは、その動作が反復的な燃焼に関連するクランクシャフト回転角度として、ここに定義され、例えば4ストローク気筒サイクルについては720°のクランクシャフト角であるものの、例えば2ストローク気筒サイクルについては360°のクランクシャフト角である。すなわち、気筒1サイクルは720°よりも大きい又は小さい場合があり得る。
幾つかの構成において、DIインジェクタのドライバ回路は、一対のDIインジェクタを作動すべく、三本の制御ライン及び三つのインジェクタドライバを使用するように構成され得る。従って、制御器と二つのDIインジェクタとの間に、3本のワイヤーが必要とされる。
その一方で、PFIインジェクタは一般的に、電圧源(又は電力源、電流源)に接続された電力ワイヤー、及び、ドライバ回路に接続された制御ワイヤーを介して電流が供給され、ドライバ回路は、制御器からの指令に応答して、制御ワイヤーを低基準電圧(例えばアース)に接続し得る。ドライバ回路が低基準電圧に接続された電流吸い込み経路を提供するときには、インジェクタは作動する。この構成は、電圧源に接続された電力ワイヤー、及び、ドライバ回路(制御器)に接続された制御ワイヤーを、PFIインジェクタ毎に必要とする。
本発明においては、DIインジェクタ及びPFIインジェクタは、四つの燃料インジェクタ(すなわち、二つのDIインジェクタ、及び、二つのPFIインジェクタ)が共通のドライバ回路を用いて作動させられ得るように構成される。
例の一つにおいて、低電圧側ドライバ(すなわち電流を吸い込むドライバ、又は電流吸い込みドライバ)は、DIインジェクタ及びPFIインジェクタの両方を制御するように使用される(例えば図5の501及び508参照)。DIインジェクタは低電圧側ドライバ及び高電圧側ドライバ(すなわちDIインジェクタに電流を供給する高電圧側ドライバ、又は電流供給ドライバ)によって駆動されるので、低電圧側ドライバは、DIインジェクタを必ずしも作動することなく、低基準電圧(例えばアース)に接続された電流吸い込み経路を提供し得る。これは、制御器が、電流吸い込み経路を用いることで、DIインジェクタとは独立してPFIインジェクタを作動させるのを可能にする。そして、PFIインジェクタに供給される電力が、DIインジェクタの高電圧側ドライバ及び低電圧側ドライバとは独立して低減され得るので、PFIインジェクタは、DIインジェクタの作動を妨げることなく、PFIインジェクタへの電力を遮断することによって、作動停止され得る。従って、DIインジェクタ及びPFIインジェクタは、DIインジェクタに必要とされるよりも若干多い回路を用いて、独立して又は協調して作動させられ得る。その結果として、インジェクタの制御器とインジェクタとの間に必要とされるワイヤーの数を少なくすることが可能となる。
図2における説明を続けると、ステップ200において、ルーチンは、PFIインジェクタを用いた作動が望ましいか否かを判定する。もしそうであるならば、ルーチンはステップ202に進む。もしそうでないならば、ルーチンはステップ201に進む。
PFIインジェクタを作動すべきか否かの判定は、幾つかの方法にて達成され得る。例の一つにおいて、PFIインジェクタの作動が望まれるときを判定すべく、エンジン速度及びエンジン負荷が用いられる。更に、PFIインジェクタの作動が望まれているか否かを判定すべく、他のエンジン/自動車の運転状態が使用され得る。例えば、吸気バルブが開くときに燃料が充分気化する場合にはエンジンの排出物特性が改善するので、エンジン温度が低いエンジン始動中に、PFIインジェクタを作動することが望ましい場合がある。しかしながら、二つのインジェクタ間で別種の燃料が噴射される幾つかの構成(例えば、ガソリン燃料がPFIインジェクタを介して噴射され、アルコール燃料がDIインジェクタを介して噴射される構成)において、PFIインジェクタの作動は、エンジン運転状態とともに燃料種別を用いて判定される。
ステップ202において、ルーチンは、DIインジェクタも作動させるのが望ましいか否かを判定する。もしそうであるならば、ルーチンはステップ204に進む。そうでないならば、ルーチンはステップ211に進む。ポート燃料噴射(PFI噴射)と同様に、直接燃料噴射(DI噴射)の作動が望まれているか否かは、上述した方法を含む種々の方法にて判定され得る。
ステップ204において、ルーチンは、DIインジェクタ及びPFIインジェクタにおける燃料要件(例えば燃料供給量、燃料種別、燃料噴射モード)を判定する。
例の一つにおいて、燃料噴射モード(すなわちDI噴射及び/又はPFI噴射)及び燃料種別は、予め記憶された経験的なマッピングデータに基づいて、構成及び充填又は調整され得る。実施形態の一つにおいて、燃料供給量は、運転者のトルク要求、エンジン温度、及びエンジン速度に関する開ループ推定値に基づいて決定される。例えば、運転者が、第一エンジン速度において第一目標エンジントルクを要求するならば、エンジンの制御器は、何れのインジェクタを作動させるべきかを規定するテーブル又は関数に指標付けする。すなわち、ルーチンは、直接燃料噴射(DI)モード、ポート+直接燃料噴射(PFI+DI)モード、又はポート燃料噴射(PFI)モードの何れかを選択する。或いは、状態機械(state machine)が、所定又は特定の運転状態において、何れのインジェクタを作動させるべきか選択するのに使用され得る。更に、燃料供給量は、インジェクタ及び燃料種別毎に求められる。例えば、ある運転状態における作動パラメータを求めることによって、6kg/時間でのガソリンのPFI噴射、及び、0.25kg/時間でのエタノールのDI噴射を行なう場合があり、その一方で、別の運転状態においては、8kg/時間でのエタノールのDI噴射を行なう場合もある。このように、異なる運転状態は、異なる噴射ストラテジー(すなわち、DIモード、DI+PFIモード、PFIモード)、異なる燃料種別、及び、気筒に燃料を供給する各インジェクタによって噴射される異なる燃料供給量をもたらし得る。
求められた燃料要求量は、検出された排気ガス酸素センサ及びエンジンノックセンサの検出値に基づいて調整され、これによって、要求エンジントルクは望ましい空燃比にて達成される。気筒におけるインジェクタ(DIインジェクタ及びPFIインジェクタ)毎の燃料要求量は、一つ又は複数のパルス幅(すなわち、燃料インジェクタに供給される電流又は電圧の持続時間)に変換され、このパルス幅は、燃料要求量を供給するのに必要となるDIインジェクタ及び/又はPFIインジェクタの開放持続時間に対応する。
DIインジェクタ又はPFIインジェクタに供給される燃料のパルス幅は、気筒1サイクル中に複数回の個別噴射を用いて、気筒に燃料を供給するように構成されることに留意すべきである。各パルス幅の持続時間は、経験的に決定された噴射タイミングを含むテーブル又は関数から求められる場合があり、これによって、現在の運転状態に関して所定クランクシャフト角期間において、所定量の燃料が気筒に供給される。
インジェクタ種別及び燃料供給量が選択された後に、ルーチンはステップ206に進む。
ステップ206において、ルーチンは、燃料インジェクタを作動させるべく、スイッチ又は類似装置を制御する。実施形態の一つにおいて、ルーチンは、PFIインジェクタから電力を吸い込むためのスイッチを制御することによって、PFIインジェクタを作動させる。ルーチンはまた、一つ又は複数のPFIインジェクタ群に電力を接続するように、及び、そのPFIインジェクタ群から電力を切断するように使用され得るスイッチを制御する(例えば図5のスイッチ512、501、及び508を参照)。このようにして、ルーチンは、PFIインジェクタ群への/からの電流の流れを制御する場合がある。
ルーチンはまた、DIインジェクタへの電流の流れを制御する。DIインジェクタは、二つの電圧源が切換えられて二つのDIインジェクタに電流が供給されるように、二つ一組で有線接続され得る(例えば図5のスイッチ502及び507参照)。ルーチンはまた、一対のインジェクタの各々から電流を吸い込む(すなわち低基準電圧に接続された電流吸い込み経路を提供する)二つの低電圧側ドライバを各々制御する(例えば、図5のスイッチ501及び508参照)。
代替実施形態において、他のワイヤー構成が想定されることに留意すべきである。例えば、複数のPFIインジェクタは、単一のスイッチが低基準電圧(例えばアース)に接続された一つの電流吸い込み経路を切断する一方で、個々の電流供給経路又はスイッチから電流が供給される。更なる例において、一対のDIインジェクタは、単一のスイッチ又は電流吸い込み経路がそのDIインジェクタからの電流吸い込みを制御する一方で、個々のスイッチによって、個々の電流供給経路から電流が供給される。
装置のコストを低減すべく、ルーチンはワイヤー構成に対応して動作し、それによって、各エンジン気筒におけるDIインジェクタ及びPFIインジェクタを、共用部品を利用して作動させることが可能となる。図5は、DIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動させる装置のコストを低減し得るワイヤー構成の一例である。この構成によって、ルーチンは、ステップ204にて判定された燃料要件に基づいて、DIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動するスイッチを制御する。
DIインジェクタとPFIインジェクタの両方の作動が望まれているとき、ルーチンは、他の気筒におけるPFIインジェクタの電流経路と同調して、ある気筒におけるDIインジェクタの電流経路を制御する。具体的には、ルーチンは、ステップ204にて判定された望ましいDIインジェクタのパルス幅に基づいて一つ又は複数のスイッチを開閉するように指令することによって、第一気筒に燃料を供給する第一DIインジェクタの電流供給経路を制御する。すなわち、電流が第一DIインジェクタを流れるのが許容又は停止され、それによって第一DIインジェクタは、望ましいパルス幅及び燃料供給量が提供されるように作動される。DI噴射は、吸気行程及び圧縮工程を含むクランクシャフト角期間中に行われる。同じ期間又はクランクシャフト回転期間(すなわち、第一DIインジェクタが第一気筒に燃料を噴射するクランクシャフト角期間)の間、ルーチンはまた、第二PFIインジェクタを作動するための一つ又は複数のスイッチを開閉することによって、第二気筒に燃料を噴射するように指令する。具体的には、第二PFIインジェクタは、第一DIインジェクタと共通して有線接続されたドライバを流れる電流を制御することによって、作動させられる。PFIインジェクタは、PFI噴射される気筒における排気行程、爆発行程、及び圧縮行程を含むクランクシャフト角期間中に作動させられ得る。同様に、第一気筒に燃料を供給するための第一PFIインジェクタは、第二気筒に燃料を供給するための第二DIインジェクタを作動するのに使用され得るスイッチと共用されるスイッチに指令することによって、作動させられる。スイッチが、ある気筒に燃料を供給するためのDIインジェクタ及び別の気筒に燃料を供給するためのPFIインジェクタに共通であるとき、その共通スイッチを作動する単一の指令が、両方のインジェクタを同時に作動させるように使用され得る。このようにして、ある気筒のPFIインジェクタは、インジェクタが適切に有線接続されている場合(例えば図5参照)には、単一の指令を発することによって、別の気筒のDIインジェクタと同時に作動させられ得る。第二指令は、前述したDIインジェクタ及びPFIインジェクタと同じ気筒に燃料を噴射する、別のDIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動するのに使用され得る。従って、第一指令は、DIインジェクタからある気筒に燃料を噴射するように使用され、第二指令は、PFIインジェクタを用いて、同じ気筒に燃料を噴射するように発せられ得る。互いに同一の第一指令及び第二指令はまた、DIインジェクタ及びPFIインジェクタを用いて、異なる気筒に燃料を噴射させる。
特定の気筒におけるDI噴射期間は、ある気筒サイクル中に噴射された燃料が同一気筒サイクル中に燃焼されるように、その気筒における吸気行程及び圧縮行程に制限され得る。その一方で、燃料が気筒内に吸入されるタイミングはバルブ開タイミングによって決定されるので、PFIインジェクタの噴射タイミングは、その持続時間が長くなり得る。DI噴射タイミングはPFI噴射タイミングよりも制約が多く、そして、DIインジェクタが燃料を噴射している間にPFIインジェクタは燃料を噴射するので、DI噴射タイミングは、PFIインジェクタ及びDIインジェクタが同じ気筒サイクルにて使用されるときに、その気筒サイクル中のPFI噴射タイミングにおける少なくとも最初のパルス幅を決定する。高電圧側ドライバがDIインジェクタに電流を供給していないときには、DIインジェクタの低電圧側ドライバへの電流吸い込み指令によって、DI噴射期間後にPFIインジェクタによる燃料の噴射が開始される。
他の気筒におけるDI噴射期間中に、望ましい燃料供給量の全てをPFIインジェクタを用いて噴射するのが不可能となる場合があるので、PFIインジェクタは、要求されたPFI噴射の燃料供給量の全てを噴射すべく、他の気筒におけるDI噴射期間の後に一回又は複数回作動させられる必要がある。これは、DIインジェクタにおける高電圧側ドライバを作動させることなく、DIインジェクタにおける低電圧側ドライバを用いて、PFIインジェクタから電流を吸い込ませることによって、達成され得る。
ある気筒に噴射される総燃料供給量は、(式1)のように表される。
Cyl_Fuel=DI_slope・DI_time+(PFI_slope・DI_time+PFI_slope・PFI_time (式1)
但し、Cyl_Fuelは気筒に供給される燃料の量であり、DI_slopeはDIインジェクタが所定燃料圧力にて供給する単位時間毎燃料量を特徴付ける関数であり、DI_timeはDIインジェクタの作動時間であり、PFI_slopeはPFIインジェクタが所定燃料圧力にて供給する単位時間毎燃料量を特徴付ける関数であり、PFI_timeはPFIインジェクタの作動時間である。
図2に記載されたステップは、エンジンの気筒毎に燃料供給量を決定するように使用されることに留意すべきである。
インジェクタドライバのスイッチ又はその均等装置は、ステップ204にて判定された望ましい燃料のパルス幅に応じて作動される。ステップ206にてインジェクタドライバを制御した後は、ルーチンは終了する。
ステップ201において、ルーチンは、DIインジェクタを作動させるのが望ましいか否かを判定する。もしそうでないならば、ルーチンは終了する。例の一つにおいて、燃料消費量を低減すべく、自動車の減速中にはDIインジェクタ及PFIインジェクタが作動されない場合がある。DIインジェクタの作動が要求されるならば、ルーチンはステップ203に進む。
ステップ203において、PFIインジェクタへの供給電圧は、PFIインジェクタから遮断される。PFIインジェクタへの電力を切断することによって、気筒における吸気ポート内に燃料を噴射することなく、DIインジェクタは自由に作動し得る。PFIインジェクタへの供給電圧は、インジェクタドライバのスイッチを開閉するように指令することによって、遮断される(PFIインジェクタにおけるインジェクタドライバのスイッチの一例として、図5のスイッチ512参照)。PFIインジェクタへの電圧供給が遮断された後に、ルーチンはステップ205に進む。
ステップ205において、DIインジェクタにおける燃料要件(例えば燃料供給量)を判定する。ステップ204と同様に、DIインジェクタにおける燃料要件は、運転者のトルク要求、エンジン温度、及びエンジン速度から判定される。運転者のトルク要求及びエンジン速度は、経験的に決定されたDI噴射の燃料供給量に関するテーブル又は関数に指標付けするのに用いられる。DI噴射の燃料供給量を決定した後に、ルーチンはステップ207に進む。
ステップ207において、ルーチンは、スイッチ又は類似装置に、DIインジェクタへの電流を供給するように、及び、吸い込むように指令する。例の一つにおいて、DIインジェクタは、第一電圧によって開状態に移行され、その後第二電圧(<第一電圧)によってその状態に保たれる。DIインジェクタに電流を供給する指令は、必要に応じて、インジェクタの加熱を低減するように変調され得る。スイッチ又はその均等装置は、ステップ205にて判定された望ましい燃料のパルス幅に応じて作動される(DI噴射シーケンスの一例として、図7参照)。ルーチンは、DIインジェクタを制御した後に終了する。
ここでステップ211を参照すると、ルーチンは、DIインジェクタへの電力(或いは電流や電圧)供給が停止する開閉位置に移行すべく、スイッチ又は類似装置に指令することによって、DIインジェクタを作動停止させる。DIインジェクタへの供給電力を遮断することによって、DIインジェクタの低電圧側スイッチ又は類似装置は、DIインジェクタに燃料が流れることなくPFIインジェクタが作動するように、制御され得る(例えば、図5のスイッチ502及び507参照)。DIインジェクタへの供給電力を遮断した後に、ルーチンはステップ213に進む。
ステップ213において、PFIインジェクタにおける燃料要件(例えば燃料供給量)が判定される。ステップ204及び205と同様に、PFIインジェクタの燃料供給量は、エンジン速度、運転者の要求、及びエンジン温度に応じて判定される。これらのパラメータは、経験的に決定された燃料量(すなわち、気筒への噴射時に望ましいエンジントルクを生成する燃料供給量)を保持するテーブル又は関数に指標付けするのに用いられる。PFIインジェクタにおける燃料要件を判定した後に、ルーチンはステップ215に進む。
ステップ215において、ルーチンは、スイッチ又は類似装置に指令し、DIインジェクタ及びPFIインジェクタに対する電流吸い込み経路を制御する。DIインジェクタにおけるインジェクタドライバ用の電圧源(又は電力源、電流源)がオフ状態となるように指令されるので、電流吸い込みスイッチの動作はDIインジェクタに何ら影響を与えず、DIインジェクタはオフ状態を維持する。電流吸い込みスイッチ又はその均等装置は、ステップ213にて判定された望ましい燃料のパルス幅に応じて作動させられる。PFIインジェクタにおける燃料のパルス幅を制御した後に、ルーチンは終了する。
ここで図3を参照すると、DIインジェクタ及びPFIインジェクタについての噴射期間ウィンドウの一例が示されている。水平軸及び垂直軸は、気筒1サイクルにおける異なる位置を表す。リング状の領域203及び201は、各々、PFI噴射及びDI噴射が行われ得るクランクシャフト角期間を表す。「720°/0°」と記された垂直軸は、圧縮行程の気筒におけるピストンの上死点中心を示し、「180°」と記された水平軸は、爆発行程の気筒における下死点中心を示し、「360°」と記された垂直軸は、排気行程の気筒における上死点中心を示し、そして、「540°」と記された水平軸は、吸気行程の気筒における下死点中心を示す。吸気バルブ開(IVO)位置、及び、吸気バルブ閉(IVC)位置の例も示されており、気筒タイミングについての更なる参考情報を提供している。
領域201は、DI噴射が行われる気筒サイクル部分である。勿論、この噴射期間ウィンドウは、必要に応じて、幾らか拡張又は短縮され得る。
領域203は、PFI噴射が行われる気筒サイクル部分である。この噴射期間ウィンドウもまた、必要に応じて、拡張又は短縮され得る。
この図3は、DI噴射イベントとPFI噴射イベントをオーバーラップさせることなく、DIインジェクタ及びPFIインジェクタから燃料を供給することが可能であることを示している。その結果として、両方のインジェクタに共通のインジェクタドライバ及びワイヤーを用いて、DIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動することが可能である。
ここで図4を参照すると、従来技術である、DIインジェクタ及びPFIインジェクタの回路例の模式図が示される。DIインジェクタのインジェクタドライバは400にて示されている。このインジェクタドライバ400は幾つかのスイッチから構成される。スイッチ401は、そのスイッチ401が閉位置にあるときに低基準電圧(例えばアース)に接続された電流吸い込み経路を生成することから、低電圧側ドライバとして規定される。すなわち、スイッチ401が閉位置にあるときには、電流は低基準電圧に吸い込まれ得る。スイッチ402は、そのスイッチ402が閉位置にあるときにDIインジェクタ404及び406に電力を供給する二つの高電圧源の一方(すなわち第一高電圧源(65V))に接続された電流供給経路を提供する。加えて、スイッチ402は、共通ノードによって、スイッチ403に連結される。これは、高電圧源の何れか(65V又は12V)が、DIインジェクタ404及び406に連結されるのを許容する。スイッチ403は、そのスイッチ403が閉位置にあるときに第二高電圧源(12V)に接続された電流供給経路を提供する。DIインジェクタ404及び406を作動させるべく、スイッチ401及び405が閉じているときに、スイッチ402が閉じる。スイッチ401及び405は、DIインジェクタ404及び406を異なるクランクシャフト角期間にて作動させるべく、互いに独立して作動される場合がある。スイッチ402を用いた高い電圧(65V)の印加は、インジェクタ404及び406が高い燃料噴射圧にて作動するのを可能にする。DIインジェクタ404及び406が作動した後、スイッチ403が閉じられて、スイッチ402が開かれる。これは、作動済のDIインジェクタ404及び406を流れる電流の量を低減する。加えて、スイッチ402及び403は、作動済のDIインジェクタ404及び406を流れる電流を更に低減するように変調される場合もある。
PFIインジェクタ408は、一方の端子を介して電圧(又は電力)が供給され、他方の端子はスイッチ407に連結される。スイッチ407は、そのスイッチ407が閉位置にあるときに低基準電圧(例えばアース)に接続された電流吸い込み経路を提供する。その結果として、PFIインジェクタ408は、スイッチ407を開閉することによって作動させられる。
二つのPFIインジェクタ及び二つのDIインジェクタが、二つの気筒に燃料を供給するように構成される場合には、PFIインジェクタ408と同様に有線接続された別のPFIインジェクタが必要とされることに留意すべきである。
ここで図5を参照すると、装置における配線の複雑さ及びインジェクタドライバのコストを低減する回路の一例が示されている。
インジェクタドライバ500は、図4に示すインジェクタドライバ400と同一である。スイッチ502及び507は、高電圧源(65V又は12V)とDIインジェクタ503及び509との間に、電流を供給するための第一電流経路(電流供給経路)を提供する。スイッチ502及び507が同時にオン状態になったときには、スイッチ507に直列配置されたダイオード(不図示)が、65Vの電圧源が12Vの電圧源に短絡するのを防止する。この回路はまた、スイッチ501を介してDIインジェクタ503を流れる電流を吸い込むための、低基準電圧(例えばアース)に接続された第二電流経路(電流吸い込み経路)を提供する。スイッチ508は、DIインジェクタ509及びPFIインジェクタ510からの電流を低基準電圧(例えばアース)に吸い込ませることによって、第三電流経路(電流吸い込み経路)を提供する。
しかしながら、この構成において、インジェクタドライバ500は、PFIインジェクタ504及び510を制御することも可能である。スイッチ512が閉位置となるように指令されているとき、PFIインジェクタ504及び510は、スイッチ501及び508を閉じることによって作動し得る。スイッチ512は、全てのPFIインジェクタ504及び510を制御するのに共通であり得る。そのスイッチ512は、全てのPFIインジェクタ504及び510を作動又は作動停止するのに使用され得る。そのスイッチ512が高速変調されるのであれば、そのスイッチ512は、幾つかのPFIインジェクタ及びDIインジェクタの間で時分割制御する必要性を低減することが可能となるであろう。ダイオード506及び511は、スイッチ512及びスイッチ502が閉じている場合において、電流がインジェクタ504及び510を流れるのを防止する、或いは大幅に低減する。その結果として、スイッチ512は、必要に応じて、気筒1サイクル中にPFIインジェクタ504及び510を作動することなく、閉状態にて維持し得る。
DIインジェクタ503及びPFIインジェクタ504は、エンジンにおける、互いに360°位相がずれた異なる気筒に燃料を供給するように構成される。同様に、DIインジェクタ509及びPFIインジェクタ510は、エンジンにおける、互いに360°位相がずれた異なる気筒に燃料を供給するように構成される。共通スイッチ501及び508に連結されたPFIインジェクタ504及び510、及び、DIインジェクタ503及び509は、必要に応じて、その共通スイッチによって同時に作動され得る。例えば、1−3−4−2の燃焼順序を有する4行程サイクル4気筒エンジンは、第四気筒に燃料を供給する第二PFIインジェクタと同じ吸い込みスイッチに連結される第一気筒に燃料を供給する第一DIインジェクタを有する。スイッチ501が閉じるのと同時にスイッチ502又は507が閉じられるとき、DIインジェクタ503はある気筒に燃料を噴射し得る。スイッチ512及び501が同時に閉じられるとき、別の気筒の吸気ポートに燃料が噴射される。スイッチ512が開いていて、スイッチ501が閉じられるならば、PFIインジェクタ504は燃料を噴射することはない。スイッチ502及び507が閉じられていて、スイッチ501が開いているならば、DIインジェクタ503は燃料を噴射することがない。ダイオード506及び511が電流の流れを制限し、それによって、電流はスイッチ512を流れる必要があり、或いは、PFIインジェクタ504及び510は作動することがない。DIインジェクタ509及びPFIインジェクタ510は、DIインジェクタ503及びPFIインジェクタ504と同様に作動させられる。
この装置構成は、同一又は共通の電流吸い込み経路を用いてDIインジェクタ及びPFIインジェクタを作動することによって、二本のワイヤー及び二つのスイッチを削減する。燃料インジェクタを作動するのに必要なワイヤー及びドライバの数を低減することで、装置のコスト及び重量が低減され得る。
ここで図6を参照すると、図4に表わされたDIインジェクタのドライバ回路を用いて、図2の方法によって一対のDIインジェクタを作動する際のタイムチャートが示されている。なお、信号L1は図4におけるスイッチ(低電圧側ドライバ)401の状態を示し、信号H1は図4におけるスイッチ(高電圧側ドライバ)402の状態を示し、信号H2は図4におけるスイッチ(高電圧側ドライバ)403の状態を示し、信号L2は図4におけるスイッチ(低電圧側ドライバ)405の状態を示している。いずれの信号も、ハイ状態ではスイッチが閉じており、ロー状態でスイッチが開いていることを表している。信号L1がハイ状態のときスイッチ401は閉じられ、スイッチ(低電圧側ドライバ)401は、DIインジェクタ404から低基準電圧(例えばアース)に吸い込まれる電流吸い込み経路を提供する。信号L1がロー状態のときスイッチ401は開かれ、スイッチ(低電圧側ドライバ)401は、電流がDIインジェクタ404から低基準電圧(例えばアース)に吸い込まれるのを停止する。信号L2は、信号L1と同様に作動するものの、異なるクランクシャフト角期間にて、異なるDIインジェクタ406を作動する。
信号H1は、第一高電圧源(又は高電流源)65VからDIインジェクタ404及び/又は406に電流を供給するスイッチ(高電圧側ドライバ)402の状態を表す。信号H1がハイ状態のとき、電流を供給するスイッチ(高電圧側ドライバ)402は、第一高電圧源(又は高電流源)65VからDIインジェクタ404及び/又は406に電流が流れるのを許容する。
信号H2は、第二高電圧源(又は高電流源)12VからDIインジェクタ404及び/又は406に電流を供給するスイッチ(高電圧側ドライバ)403の状態を表す。信号H2及び信号H1がハイ状態のとき、電流を供給するスイッチ(高電圧側ドライバ)403(及び402)は、利用可能な中で最も高い電圧源(又は電流源)65VからDIインジェクタ404及び/又は406に電流が流れるのを許容する。信号H2は信号H1よりも低電圧(又は低電流)である。
領域601及び602は、信号L1、信号L2、信号H1、及び信号H2で示された各種スイッチ状態によって制御される二つの異なる気筒におけるDI噴射タイミングを表す。すなわち、領域601は、第一DIインジェクタ404が第一気筒内に燃料を噴射するように指令された時間を表し、領域602は、第二DIインジェクタ406が第二気筒内に燃料を噴射するように指令された時間を表す。
図示された各信号に対するDIインジェクタの実作動を、以下に記述する。第一気筒における噴射シーケンスは、垂直指標650にて開始する。信号L1、信号H1、及び信号H2は、ハイ状態に移行しているのが示されており、スイッチ(高電圧側ドライバ)402及び403から、スイッチ(低電圧側ドライバ)401に連結された低基準電圧(例えばアース)に至る電流吸い込み経路を提供する。電流は、信号H1がハイ状態である期間605中に、最も高い電圧源(又は電流源)65Vから流れる。電流は、信号L1がハイ状態にある期間603中に、スイッチ(低電圧側ドライバ)401を通って吸い込まれる。信号H1がロー状態に移行した後に、信号H2は606にてハイ状態を維持する。その後間もなく、信号H2は607にて変調される。スイッチ(高電圧側ドライバ)403の変調は、DIインジェクタ404に流れる電流を低減し、DIインジェクタ404の加熱を抑制する。垂直指標651において、信号L1はロー状態に移行し、信号H2はハイ状態に移行する。スイッチ(高電圧側ドライバ)403は、信号H2がハイ状態にある期間608中に、フリーホィーリング電流(free wheeling current)を還流させる電流還流経路を提供する。DIインジェクタ404が閉じる(すなわち作動停止する)前に、信号L1は604にてハイ状態に移行し、スイッチ(低電圧側ドライバ)401の連通を開始する。このシーケンスでは、信号H2が変調されているので、DIインジェクタ404に供給される電流を低下させるものの、燃料がDIインジェクタ404によって噴射され続けるのに充分な電流を維持する。垂直指標652において、DIインジェクタ404は閉じられ(すなわち作動停止され)、燃料の流れは停止する。このDIインジェクタ404は、スイッチ(高電圧側ドライバ)402及び403、及び、スイッチ(低電圧側ドライバ)401を開状態にすることによって、遮断される。
垂直指標654は、インジェクタドライバによって駆動される一対のDIインジェクタのうち第二インジェクタ406の作動開始を特定する。垂直指標650にて開始するシーケンスと同様に、信号H1は、信号H2及び信号L2と同様に、ハイ状態に設定される。この点において、DIインジェクタ406は作動し始め、領域602によって示された持続時間の間、燃料を噴射する。シーケンスは、領域601にて示されたシーケンスと同じパターンが後に続く。
この図は、DIインジェクタ404が、DIインジェクタ406とは独立して制御されるので、二つのDIインジェクタは、複数のスイッチ又は類似装置を備えた一つのDIインジェクタにおけるインジェクタドライバによって駆動され得ることを表す。
ここで図7を参照すると、図5に表わされたインジェクタドライバ回路を用いて一対のDIインジェクタ503及び509、及び、一対のPFIインジェクタ504及び510を作動する際のタイムチャートが示されている。なお、信号L1は図5におけるスイッチ(低電圧側ドライバ)501の状態を示し、信号H1は図5におけるスイッチ(高電圧側ドライバ)502の状態を示し、信号H2は図5におけるスイッチ(高電圧側ドライバ)507の状態を示し、信号L2は図5におけるスイッチ(低電圧側ドライバ)508の状態を示している。いずれの信号も、ハイ状態ではスイッチが閉じており、ロー状態でスイッチが開いていることを表している。また、図7において、DI1は図5におけるDIインジェクタ503を示し、PFI4は図5におけるPFIインジェクタ504を示し、DI4は図5におけるDIインジェクタ509を示し、PFI1は図5におけるPFIインジェクタ510を示すものとする。
信号L1及びL2がハイ状態のとき、スイッチ(低電圧側ドライバ)501及び508は閉じられ、それらスイッチ501及び508は、DIインジェクタ503及び509から低基準電圧(例えばアース)に吸い込まれる電流吸い込み経路を提供する。信号L1及びL2がロー状態のとき、スイッチ(低電圧側ドライバ)501及び508は開かれ、それらスイッチ501及び508は、電流がDIインジェクタ503及び509から低基準電圧(例えばアース)に吸い込まれるのを停止する。信号L1及び信号L2は、クランクシャフト角で互いに360°位相がずれた異なる気筒における異なるDIインジェクタを作動するように構成されるものの、必要に応じて、クランクシャフト角で互いに360°位相がずれていない気筒を選択することによって、これら気筒間の位相差は増減され得る。
図7は、1−3−4−2の燃焼順序を有する4行程サイクル4気筒エンジンの二つの異なる気筒において作動するDIインジェクタ及びPFIインジェクタの噴射タイミングを示す。インジェクタPFI4(第四気筒に燃料を供給するPFIインジェクタ、504)は、インジェクタDI1(第一気筒に燃料を供給するDIインジェクタ、503)と、両方のインジェクタ504及び503をスイッチ(低電圧側ドライバ)501に連結することによって、組み合わされる。このようにして、スイッチ(低電圧側ドライバ)501が、低基準電圧(例えばアース)に接続された低インピーダンスな電流吸い込み経路を提供するときに、インジェクタDI1(503)及びインジェクタPFI4(504)が作動され、各々対応する気筒に燃料を噴射し得る。同様に、インジェクタDI4(第四気筒に燃料を供給するDIインジェクタ、509))は、インジェクタPFI1(第一気筒に燃料を供給するPFIインジェクタ、510)と、両方のインジェクタ509及び510をスイッチ(低電圧側ドライバ)508に連結することによって、組み合わされる。これによって、スイッチ(低電圧側ドライバ)508が低基準電圧(例えばアース)に接続された低インピーダンスな電流吸い込み経路を提供するときに、インジェクタDI4(509)及びインジェクタPFI1(510)を作動することが可能となる。
706において、信号L1はハイ状態にあり(すなわちスイッチ501は閉状態)、これは、インジェクタDI1(503)及びインジェクタPFI4(504)からの電流が、第一電流吸い込み経路を介して低基準電圧(例えばアース)に吸い込まれるのを許容する。707において、低基準電圧への電流の流れが停止され、インジェクタDI1(503)を通って流れる電流の量が低減する。708において信号L1がハイ状態に移行してスイッチ(低電圧側ドライバ)501が連通したときに、電流は、低基準電圧(例えばアース)へ流れることが許容される。信号L1は、708の後にロー状態に移行し(すなわちスイッチ501は開状態)、電流はインジェクタDI1(503)を通って流れるのを停止する。その後間もなく、信号L1は709にてハイ状態に移行し(すなわちスイッチ501は閉状態)、電流が再びインジェクタPFI4(504)を流れるのを許容する。インジェクタPFI4(504)への電流の流れは、インジェクタDI4(509)が714にて燃料を噴射し始める前に、停止される。信号L1は、インジェクタDI4(509)の噴射期間が終了した後にハイ状態に移行し(すなわちスイッチ501は閉状態)、それは別の燃料がインジェクタPFI4(504)を流れるのを許容する。
最も高い電圧源(第一電圧源)65Vから供給される電力は、信号H1によって制御される。信号H1がハイ状態であるとき、スイッチ(高電圧側ドライバ)502は閉じられ、電流は、第一電圧源65Vから第一電流経路(電流供給経路)を通って、一対のインジェクタDI1及びDI4(503及び509)の何れかに流れることが許容される。信号H1は、制御指令として、最初にインジェクタDI1(503)を開くのに使用されるので、その持続時間は短い。DIインジェクタ503が開いた後に、他の高電圧源(第二電圧源)12Vからの電力が使用され、インジェクタDI1(503)が閉ざされるまで、インジェクタDI1(503)を開位置に維持する。712において、インジェクタDI1(503)は開かれる。714において、インジェクタDI1(503)とは異なるインジェクタDI4(509)が開かれる。信号H1による噴射指令712及び714が、クランクシャフト角で360°離間させて発生されるものの、必要に応じて、クランクシャフト角で360よりも多く又は少なく、DI噴射又はPFI噴射を離間させることが可能である。
2番目に高い電圧源(第二電圧源)12Vは、信号H2によって制御される。信号H2がハイ状態であるとき、スイッチ(高電圧側ドライバ)507は閉じており、スイッチ(高電圧側ドライバ)507が閉じるのと実質的に同時に、電流の供給が許容される。信号H2の持続時間は長く、個別に作動されるインジェクタDI1(503)に流れる電流を低減すべく、変調される。スイッチ(高電圧側ドライバ)502と同様に、スイッチ(高電圧側ドライバ)507は、二つの異なる気筒で作動する二つの個々のインジェクタDI1及びDI4(503及び509)に、電流を供給する。715において、第二電圧源12Vは電流を供給し、インジェクタDI1(503)は燃料を供給し続ける。716において、信号H2は変調させられ、インジェクタDI1(503)に供給される電流を低減する。
信号L2は、信号L1とクランクシャフト角で360°位相がずれているものの、信号L1と実質的に同じパターンが後に続く。721において、信号L2はロー状態に保持され(すなわちスイッチ508は開状態)、インジェクタDI1(503)が燃料を噴射しているときに、インジェクタPFI1(510)が燃料を噴射するのが停止される。722において、信号L2はハイ状態に移行し(すなわちスイッチ508は閉状態)、インジェクタDI4(509)を通る電流が、第三電流経路(電流吸い込み経路)を介して流れるのが許容される。723において、信号L2はロー状態に移行し、スイッチ(低電圧側ドライバ)508を流れる電流を低減し、724において、信号L2はハイ状態に移行し(すなわちスイッチ508は閉状態)、低基準電圧(例えばアース)に接続された電流吸い込み経路が提供される。
DI1及びDI4は、一対のDIインジェクタの噴射持続時間を表している。705は、インジェクタDI1(503)が第一気筒に燃料を噴射する第一DI噴射期間を表す。噴射期間は、信号H1、信号H2、及び信号L1がハイ状態に移行するのと同時に開始する。上述したように、スイッチ(低電圧側ドライバ)501は、期間706中に連通し、707において一時的に開(すなわち電流遮断)状態となる。この電流遮断は、インジェクタ作動開始の終了時期、及び、インジェクタ保持期間における電流低減の開始時期を指標付ける。708において、信号L1が再びハイ状態に移行するので、スイッチ(低電圧側ドライバ)501は再び連通し、インジェクタDI1(503)は、電流をあまり追加することなく、開位置に保持される。708の終了時に信号H2及び信号L1がロー状態に移行するとき(すなわちスイッチ501及び507は開状態)、インジェクタDI1(503)の燃料噴射期間は停止し、燃料の流れは停止する。インジェクタDI1(503)が第一気筒に燃料を噴射している期間705中に、信号L2はロー状態に保持され(すなわちスイッチ508は開状態)、それによってインジェクタDI4(509)は作動することなく、第四気筒には燃料が噴射されない。このようにして、第一気筒の吸気行程及び/又は圧縮行程においてインジェクタDI1(503)が燃料を噴射するとき、インジェクタDI4(509)は、第四気筒の圧縮行程及び/又は排気行程において第四気筒への燃料の噴射が停止させられる。信号L1は707においてロー状態に移行している(すなわちスイッチ501は開状態)ものの、705に示すように、インジェクタDI1(503)の作動は中断されていないことに留意すべきである。なぜなら、フリーホィーリング電流は、この期間705中に、インジェクタDI1(503)を作動状態に維持するからである。
インジェクタDI1(503)の噴射期間において、インジェクタPFI4(504)は、第四気筒に燃料を供給している。インジェクタPFI4(504)は、701にて燃料を噴射し、その後停止するものの、702にて燃料の噴射を再開する。インジェクタPFI4(504)は、703にて示す時間又はクランクシャフト角期間にて、燃料を連続的に噴射する。これは、信号L1が709にてハイ状態にあるとき(すなわちスイッチ501は閉状態)の時間又はクランクシャフト角期間と対応する。信号L1がハイ状態であろうとなかろうと、スイッチ512によってインジェクタPFI4(504)から電圧源(電力源)を遮断又は切断することによって、インジェクタPFI4(504)は、作動停止させられ得ることに留意すべきである。インジェクタPFI4(504)の噴射期間は、信号L1が710にてロー状態になるとき(すなわちスイッチ501は開状態)、終了させられる。信号L1は、やがてロー状態に戻り(すなわちスイッチ501は開状態)、インジェクタDI4(509)によって第四気筒内に燃料が噴射させられる前に、インジェクタPFI4(504)への燃料の流れを停止する。704にて示す時間又はクランクシャフト角期間にて、信号L1はハイ状態に戻ること(すなわちスイッチ501は開状態)が許容される一方で、インジェクタPFI4(504)は第一気筒における吸気ポートに燃料を再び供給する。
726にて示す時間又はクランクシャフト角期間にて、インジェクタDI4(509)によって、燃料は第四気筒に直接的に噴射される。インジェクタDI4(509)の噴射期間において、スイッチ(高電圧側ドライバ)502及び507は、インジェクタDI1(503)が第一気筒に燃料を供給しているときと同様に作動する。714にて信号H1はハイ状態に移行し(すなわちスイッチ501は閉状態)、その後、ロー状態に移行して(すなわちスイッチ501は開状態)、インジェクタDI4(509)への電流の流れを制限する。720にて信号H2はハイ状態に維持されるので(すなわちスイッチ507は閉状態)、スイッチ(高電圧側ドライバ)507は、インジェクタDI4(509)に電流を供給する。スイッチ(低電圧側ドライバ)508は、722にて信号L2はハイ状態となる(すなわちスイッチ508は閉状態)ので連通し、インジェクタDI4(509)への電流を低減すべく723にて連通を停止し、その後再び、インジェクタDI4(509)の噴射期間が終了するまで724にて連通する。
インジェクタPFI1(510)は、727、728、729、及び730にて示す時間又はクランクシャフト角期間にて、第一気筒における吸気ポートに燃料を供給する。インジェクタPFI4(504)と同様に、インジェクタPFI1(510)は、信号L2がハイ状態(すなわちスイッチ508は閉状態)であって電流が吸い込まれているときに、第一気筒における吸気ポートに燃料を噴射するのを許容する。これは、インジェクタPFI1(510)が、インジェクタDI4(509)の噴射期間前、その期間中、及びその期間後に、燃料を噴射するのを可能にする。このように、共通のインジェクタドライバを利用することで、PFI噴射はある気筒に行われる一方で、DI噴射は別の気筒に行われ得る。
図示されたタイミングは、第二気筒の噴射タイミングに対する第一気筒の噴射タイミングを単に説明しているに過ぎないことに留意すべきである。そういうものとして、タイミングは、本発明の主旨から逸脱することなく、図示されたものよりも短縮又は延長され得る。例えば、要求エンジントルクが更に少ないならば、DIインジェクタの噴射期間及びPFIインジェクタの噴射期間は短縮される場合がある。別の例において、PFIインジェクタの噴射期間が短縮される一方で、DIインジェクタの噴射期間は変更されない場合もある。更に別の例において、PFIインジェクタの噴射期間が短縮される一方で、DIインジェクタの噴射期間は延長される場合もある。更に別の例において、PFIインジェクタの噴射期間が延長される一方で、DIインジェクタの噴射期間は短縮される場合もある。
上述のDIインジェクタ及び/又はPFIインジェクタの噴射期間において、高オクタン価の燃料(例えば、エタノール、アルコール、プロパン、又はメタン)が気筒に噴射され得ることに留意すべきである。高い気化熱を有する燃料(すなわち、エタノール及びプロパン)はまた、吸気ポート又は気筒の冷却に関する利点(すなわち、耐ノック性、及び、充填密度の向上)を達成すべく、PFI噴射又はDI噴射が行われる場合がある。低オクタン価であって高いノック性を有する燃料は、必要に応じて、HCCI燃焼を促進するように選択的に噴射される場合がある。
ここで図8を参照すると、4気筒エンジン用に構成された燃料供給装置及びその制御方法のタイムチャートが示されている。信号の名称は図の左側に示されている。気筒1乃至気筒4に関するDIインジェクタの燃料噴射タイミングは、DI1乃至DI4にて示される。気筒1乃至気筒4に関するPFIインジェクタの燃料噴射タイミングは、PFI1乃至PFI4にて示される。圧縮行程の上死点中心に対する各気筒の位置は、各気筒に対応する各DIインジェクタの制御信号を伴って、以下に示される。ここに記述されている数は、各々右側の垂直指標に対応している。図8においては、時間は左から右に移動する。
図8は、図5に示すように配置された4気筒エンジンのDIインジェクタ及びPFIインジェクタに関して、図2の方法によって作動される際の燃料噴射タイミングのシミュレーション例を示す。図示された信号の一つがハイ状態であるとき、インジェクタは燃料を噴射すると共に、この燃料噴射タイミングは、あるインジェクタドライバに対応する信号がロー状態に移行するまでの、スイッチが低基準電圧又は高電圧源に接続された電流経路を有している時間に対応する。
インジェクタDI1の燃料噴射タイミングは801にて示される。インジェクタDI1において、信号がハイ状態であるとき、燃料は第一気筒に直接噴射される。インジェクタDI1の燃料噴射タイミングは、第一気筒における吸気行程及び圧縮行程に設定される。また、インジェクタPFI4は、インジェクタDI1の燃料噴射タイミング中に、第四気筒における吸気ポートに燃料を噴射していることに留意すべきである。これは、インジェクタDI1及びインジェクタPFI4を制御し得る電流吸い込みスイッチが閉じることに起因しており、これによって、電流がインジェクタDI1及びインジェクタPFI4を同時に流れるのが可能となる。同様に、インジェクタPFI1は、インジェクタDI4と同一の電流吸い込みスイッチに連結される。その結果として、インジェクタPFI1の燃料噴射タイミング803は、両方のインジェクタ(すなわちインジェクタPFI1及びインジェクタDI4)に共通の電流吸い込みドライバによって、インジェクタDI4の燃料噴射タイミング809と関係付けられる。同様に共通の電流吸い込みドライバによって、インジェクタDI3の燃料噴射タイミング805はインジェクタPFI2の燃料噴射タイミング815と関係付けられ、インジェクタDI2の燃料噴射タイミング813はインジェクタPFI3の燃料噴射タイミング807と関係付けられる。このように、図8は、図5と同様に構成されるインジェクタドライバを備えたエンジンにおいて、燃料噴射タイミングの相互関係の一例を示している。しかしながら、図8に示す燃料噴射タイミングは、本発明の主旨から逸脱することなく、必要に応じて、増減され得ることに留意すべきである。
多数の変形例が可能であることから、ここに記述された方法、ルーチン、及び構成は、あくまでも例示であり、本発明を限定する意味で考慮されるべきではない。例えば、上述の説明は、天然ガス、ガソリン、ディーゼル燃料、又は代替の燃料構成にて作動する、直列3気筒エンジン、直列4気筒エンジン、直列5気筒エンジン、V型6気筒エンジン、V型8気筒エンジン、V型10気筒エンジン、及びV型12気筒エンジンに適用される場合がある。
特許請求の範囲は、新規で非自明と見なされる特定の組み合わせを示している。この特許請求の範囲は、「一つの」構成要素、又は「第一の」構成要素、又は、それらの同義語に言及し得る。しかしながら、そのような特許請求の範囲は、その構成要素が一つ又は複数あるものを含み、その構成要素が二つ以上あるものを要求もしなければ、除外もしないと理解されるべきである。特許請求の範囲の変更又は組み合わせが、本件特許請求の範囲の補正又は関連出願の新しい請求の範囲の提供によって、請求され得る。これら特許請求の範囲の主題は、本明細書の主題に含まれると見なされる。
エンジン、その燃料噴射装置、及びその制御装置の概略図である。 燃料噴射制御ストラテジーの一例のフローチャートである。 DIインジェクタ及びPFIインジェクタについての噴射期間ウィンドウの一例である。 従来技術の燃料噴射装置についての回路図の一例である。 本発明の燃料噴射装置についての回路図の一例である。 従来技術の燃料噴射装置についてのタイムチャートである。 本発明の燃料噴射装置についてのタイムチャートである。 4気筒エンジン用に構成された本発明の燃料噴射装置に関する燃料噴射シーケンスである。
500、インジェクタドライバ
501、502、507、508、512、スイッチ
503、509、DIインジェクタ(直噴インジェクタ)
504、510、PFIインジェクタ(ポートインジェクタ)

Claims (25)

  1. エンジンの第一気筒及び第二気筒への燃料供給装置であって、
    上記第一気筒の吸気ポートに燃料を噴射する第一ポートインジェクタ、
    上記第二気筒の吸気ポートに燃料を噴射する第二ポートインジェクタ、
    上記第一気筒に直接的に燃料を噴射する第一直噴インジェクタ、
    上記第二気筒に直接的に燃料を噴射する第二直噴インジェクタ、及び、
    上記第一ポートインジェクタを作動させて上記第一気筒に燃料を噴射させる第一指令を出力するように構成された制御器を備え、
    上記第一指令はまた、上記第二直噴インジェクタを作動させて上記第二気筒に燃料を噴射させるように作用し、
    上記制御器はまた、上記第二ポートインジェクタを作動させて上記第二気筒に燃料を噴射させる第二指令を出力するように構成され、
    上記第二指令はまた、上記第一直噴インジェクタを作動させる、燃料供給装置。
  2. 上記第一指令によって、電流が供給される第一電流経路及び電流が吸い込まれる第二電流経路とを少なくとも備えた複数の電流経路が制御される、請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 上記第一ポートインジェクタから流れる電流は上記第二電流経路を通って吸い込まれる、請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 電流は上記第一電流経路から上記第二直噴インジェクタに流れ、
    電流は上記第二電流経路を通って吸い込まれる、請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
  5. 第三電流経路を更に備え、
    上記第二ポートインジェクタを流れる電流が上記第三電流経路を通って吸い込まれ、それによって、上記第二ポートインジェクタが駆動される、請求項2乃至4の何れかに記載の燃料供給装置。
  6. 電流は上記第一電流経路から上記第一直噴インジェクタに流れ、
    電流は上記第三電流経路を通って吸い込まれる、請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 上記ポートインジェクタと上記直噴インジェクタとの間の一つ又は複数のワイヤー結合が、上記制御器の外部に設けられる、請求項1乃至6の何れかに記載の燃料供給装置。
  8. 上記ポートインジェクタを流れる電流の方向を制限する受動半導体を更に備える、請求項7に記載の燃料供給装置。
  9. エンジンの第一気筒及び第二気筒に燃料を供給するように構成されたインジェクタの制御方法であって
    上記第二気筒に燃料を噴射すべく、第一指令によって、第一電流を第二直噴インジェクタに流す工程、及び、
    上記第一気筒に燃料が噴射されるように、上記第二直噴インジェクタが上記第二気筒に燃料を噴射している期間の少なくとも一部において、上記第一指令及び第二指令によって、第二電流を第一ポートインジェクタに流す工程、を備える制御方法。
  10. 上記第一電流及び上記第二電流は、実質的に同一のクランクシャフト角期間にて流れる、請求項9に記載の制御方法。
  11. 上記第二電流は、上記第一ポートインジェクタの作動開始電流及び、その後の上記第一ポートインジェクタの保持電流に調整される、請求項9又は10に記載の制御方法。
  12. 上記第一電流は、上記第二電流よりも、長いクランクシャフト角期間にわたって流れる、請求項9乃至11の何れかに記載の制御方法。
  13. 上記第一電流は、吸気行程又は圧縮行程の少なくとも一部において、上記第二気筒に燃料を噴射させる、請求項9乃至12の何れかに記載の制御方法。
  14. 上記第二電流は、爆発行程又は排気行程の少なくとも一部において、上記第一気筒に燃料を噴射させる、請求項9乃至13の何れかに記載の制御方法。
  15. エンジンの第一気筒及び第二気筒に燃料を供給するように構成されたインジェクタの制御方法であって、
    上記第二気筒に燃料を噴射すべく、第一指令によって、第一電流を第二直噴インジェクタに流す工程、
    上記第一気筒に燃料が噴射されるように、上記第二直噴インジェクタが上記第二気筒に燃料を噴射している期間の少なくとも一部において、上記第一指令及び第二指令によって、第二電流を第一ポートインジェクタに流す工程、及び、
    同一の気筒サイクル中に、上記第一電流を停止して、追加の燃料を上記第一気筒に噴射する工程、を備える制御方法。
  16. 上記第一気筒の圧縮行程中に上記第一電流が停止し、
    上記第一気筒の爆発行程中に上記第二電流が流れる、請求項15に記載の制御方法。
  17. 上記第一気筒の排気行程の少なくとも一部において、上記第二電流が流れる、請求項16に記載の制御方法。
  18. 上記第一電流が、高オクタン価の燃料を上記第二気筒に供給させる、請求項15乃至17の何れかに記載の制御方法。
  19. 上記第一電流が、上記第二気筒の吸気行程又は圧縮行程の少なくとも一部において、上記第二気筒に燃料を噴射させる、請求項15乃至18の何れかに記載の制御方法。
  20. エンジンの第一気筒及び第二気筒に燃料を供給するように構成されたインジェクタの制御方法であって、
    第一モード、及び、第二モードを備え、
    上記第一モードにおいて、
    上記第二気筒に燃料を噴射すべく、第一指令によって、第一電流を第二直噴インジェクタに流し、
    上記第一気筒に燃料が噴射されるように、上記第二直噴インジェクタが上記第二気筒に燃料を噴射している期間の少なくとも一部において、上記第一指令及び第二指令によって、第二電流を第一ポートインジェクタに流し、
    上記第二モードにおいて、
    上記エンジンの第二気筒に燃料を噴射すべく、第三指令によって、第三電流を第二直噴インジェクタに流し、
    上記第三電流が流れている気筒サイクル中には、上記第一ポートインジェクタによって燃料が噴射されることがない、制御方法。
  21. 上記第一気筒の圧縮行程中に上記第一電流が停止し、
    上記第一気筒の爆発行程中に上記第二電流が流れる、上記請求項20に記載の制御方法。
  22. 上記第一気筒の排気行程の少なくとも一部において、上記第二電流が流れる、請求項21に記載の制御方法。
  23. 第一気筒及び第二気筒に燃料を供給するように構成された直噴インジェクタ、及び、上記第一気筒及び上記第二気筒に燃料を供給するように構成されたポートインジェクタの作動回路であって、
    第一直噴インジェクタ及び第二直噴インジェクタに電流を供給することで、二つの異なる気筒に燃料を噴射するのを可能にする第一電流経路、
    上記第一直噴インジェクタ及び第二ポートインジェクタのための電流引き込み能力を提供し得る第二電流経路
    上記第二直噴インジェクタ及び第一ポートインジェクタのための電流引き込み能力を提供し得る第三電流経路、及び、
    上記第二電流経路及び上記第三電流経路を開閉することで、上記第一直噴インジェクタ、上記第二直噴インジェクタ、上記第一ポートインジェクタ、及び上記第二ポートインジェクタを作動又は作動停止させる第一及び第二スイッチ、を備えた作動回路。
  24. 電流が流れる方向を制限するダイオードを更に備える、請求項23に記載の作動回路。
  25. 上記作動回路に電流を供給する複数の電圧源を更に備える、請求項23又は24に記載の作動回路。
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