JP2009220947A - 用紙寸法検査機能を有する員数機 - Google Patents
用紙寸法検査機能を有する員数機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009220947A JP2009220947A JP2008067012A JP2008067012A JP2009220947A JP 2009220947 A JP2009220947 A JP 2009220947A JP 2008067012 A JP2008067012 A JP 2008067012A JP 2008067012 A JP2008067012 A JP 2008067012A JP 2009220947 A JP2009220947 A JP 2009220947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- sheets
- counting
- inspection
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
【課題】 用紙製造到底及び印刷工程において、必ず発生する員数工程を利用し、効率的に用紙寸法を検査する機能を備えた員数機を提供する。
【解決手段】 枚葉紙の計数管理において枚葉紙をめくる際に、所定のコーナーに対して、枚葉紙の正規寸法に該当する位置の検知及び正規の寸法よりも短い位置に該当する位置を検知する計数検査部と、枚葉紙の計数及び寸法検査のための各部の駆動及び制動の指令と、計数検査部における枚葉紙の寸法検査検知結果により、あらかじめ設定された正規の判定値と比較し、良否判定する制御部と、枚葉紙を一定数量積載し、枚葉紙の有り無しを検知し、枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う用紙積載部と、各部を作動させるための原動機構と用紙員数時に用いる用紙吸着のためのポンプ機構から成る駆動部を備えた用紙寸法検査機能を有する員数機である。
【選択図】 図7
【解決手段】 枚葉紙の計数管理において枚葉紙をめくる際に、所定のコーナーに対して、枚葉紙の正規寸法に該当する位置の検知及び正規の寸法よりも短い位置に該当する位置を検知する計数検査部と、枚葉紙の計数及び寸法検査のための各部の駆動及び制動の指令と、計数検査部における枚葉紙の寸法検査検知結果により、あらかじめ設定された正規の判定値と比較し、良否判定する制御部と、枚葉紙を一定数量積載し、枚葉紙の有り無しを検知し、枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う用紙積載部と、各部を作動させるための原動機構と用紙員数時に用いる用紙吸着のためのポンプ機構から成る駆動部を備えた用紙寸法検査機能を有する員数機である。
【選択図】 図7
Description
本発明は、用紙、特に各種印刷物に使用される用紙に対して、枚数管理に使用される員数機において、用紙の寸法不良を検査する機能を備えた員数機に関するものである。
一般的に用紙は、巻取紙と枚葉紙に大別され、そのままの用紙として使用されることもあるが、多くは印刷用として使用されている。枚葉紙として印刷に使用される用紙については、印刷模様等の印刷位置が重要となるが、それにはいくつかの要因が関係してくることとなる。その一つとして用紙自体の寸法がある。そもそも用紙の寸法にバラツキがあると、印刷機において、常に一定の位置に印刷模様等を印刷することは困難となり、不良製品の発生につながってしまう。また、枚葉紙への印刷を行う場合においても、最終的には印刷後に断裁を行い、枚葉の印刷物になるため、断裁後の各印刷物が正規の寸法に収まっていないと不良製品となってしまう。
用紙断裁において、巻取紙から枚葉紙へと断裁する際には、粗裁を行った用紙を突き揃えた後に精裁を行い、規定の寸法の用紙へと加工する。その際、規定寸法に満たない寸法異常紙(以下「寸短紙」という。)が発生するのは、図9のような突き揃え不良紙11を精裁ライン12で精裁することによる。
用紙の寸法を検査する方法としては、巻取紙から断裁された枚葉紙を、作業者が四つのコーナー及び4辺を点検することで、正規の寸法の範囲内であるか否かを検査する方法がある。ただし、この方法では、作業者が検査するため、作業時間を要するとともに、人が行う作業であることから、場合によっては見落しが発生してしまうこともある。
前述の作業者による寸法検査の問題点を解消するために、用紙寸法の検査を機械的に行うことが考えられるが、新たな工程を設ける必要があり、設備投資やその機械の設置場所等、各種の問題点が発生する。そこで、本願発明者は、従来の工程において、枚葉紙へと断裁した後の最初の工程が、一定数量を管理する必要性から、員数が必ず行われることに着目し、その員数の工程において用紙寸法を併せて検査することを考えた。
一般的に周知の員数機について図4及び図5を用いて説明すると、一般的な員数機は、員数されるコーナーと反対のコーナーで突き揃えられた積載シートを員数機に挿入し、員数開始スイッチを入れると員数機ヘッド1が上昇し、積載シートの最下部に接触し、サクションブレード2に備えられた吸引孔3を塞ぐ。最下部の用紙をサクションブレード2で吸引して1枚めくり、吸引した直後においてベローズスイッチ4が働き、それと同時に計数回路が構成され、サクションブレード2の周りをワイパーピン5が1回転するとカウント表示板に1枚計数するとともに、真空圧が下がるとベローズスイッチ4が元の状態に復帰して計数回路を断ち、余分な回転数を計数しないようにして、用紙枚数を員数する装置である。
また、この員数機に他の機能を持たせた装置としては、印刷物の端部に印刷され、複数の印刷色の中から選定された基準色で印刷され、互いに所定の間隔で配置された2個の基準色マークと、これらの基準色マークに対して所定の位置に印刷された各印刷色ごとの色マークから構成された検査マークと、これらの印刷物を1枚ずつめくり、その枚数を計数する計数機構と、この計数機構によってめくられた印刷物の端部に光を照射する光源機構と、上記の検査マークからの反射光を検出する光検出機構と、この光検出機構からの信号によってこの印刷物の印刷状態の良否を判定する信号処理回路を備え、この信号処理回路は、上記の基準色マークに対する各色マークの位置を算出して印刷状態の良否を判別するものであるとともに、上記の2個の基準色マーク間の距離を算出し、この基準色マーク間の距離を基準として上記の各色マークの位置を算出し、この印刷物の印刷状態の良否を判定するものであることを特徴とする印刷状態検出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、別の先行技術としては、厚さ、材質、色等の種別が異なる複数のシートが混在する異種厚シートが積層された異種厚積層シート丁合物の検査装置であって、複数の吸引孔から成るシート吸着部を有し、当該シート吸着部は、シートの厚さ及び材質に応じた吸引力により、シートを吸引して前記異種厚積層シート丁合物の各シートをめくるシートめくり手段と、前記めくり手段によりめくられたシートを押さえるシート押さえ手段と、シートの一方の面からシートに光を入射する投光部と、前記入射した光の反射光又は透過光を受光する受光部と、前記受光部の受光内容からシートの厚さ、材質、色等を判別するシート判別手段を備え、各丁合物の複数のシートが、あらかじめ設定された積層順序及び積層枚数と一致した場合は良品と判断し、積層枚数は設定枚数と一致するが、積層順序に誤りがある場合には乱丁と判断し、積層枚数が設定枚数より少ない場合には落丁又は角折れと判断し、良品、不良品の数及び不良品の内訳データを集計及び管理する機能を備えたことを特徴とする異種厚積層シート丁合物の検査装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載されている員数機については、印刷工程において、基材に印刷される模様等と併せて余白部分に検査マークを印刷し、員数機において印刷位置を検査し、印刷状態の良否を判定するものであり、員数以外の機能は備えているが、印刷位置の検査であって、そもそもの用紙寸法を検査する機能ではなかった。
また、特許文献2に記載されている員数機については、厚さ、材質及び色等の種別が異なる複数のシートが混在する場合において、投光部からの照射に対する反射光又は透過光を受光し、種別の異なるシートを判別し、乱丁、落丁、角折れを検査するものであり、やはり、員数以外の機能は備えているが、用紙寸法を検査する機能は備えていなかった。従来の一般的な員数機及び員数以外の機能を有する員数機には、寸法の良否を判定する機構が設けられていないため、寸法検査を別に行う必要があった。
本発明は、上記問題点等に対応するため発明したものであり、用紙製造工程及び印刷工程において、必ず発生する員数工程の中で、効率的に用紙寸法を検査する機能を備えた員数機を提供するものである。
本発明は、枚葉紙の計数管理に用いる員数機に、枚葉紙の寸法不良を検査する機能を備えた員数機であって、枚葉紙の所定のコーナーを一枚一枚吸着してめくることにより枚葉紙を計数し、枚葉紙をめくる際に、所定のコーナーに対して、枚葉紙の正規寸法に該当する位置の検知及び正規の寸法よりも短い位置に該当する位置を検知する計数検査部と、枚葉紙の計数及び寸法検査のための各部の駆動及び制動の指令と、計数検査部における枚葉紙の寸法検査検知結果により、あらかじめ設定された正規の判定値と比較し、良否判定する制御部と、枚葉紙を一定数量積載し、枚葉紙の有り無しを検知し、枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う用紙積載部と、各部を作動させるための原動機構及び用紙員数時に用いる用紙吸着のためのポンプ機構から成る駆動部を備えた用紙寸法検査機能を有する員数機である。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における計数検査部は、枚葉紙を一枚一枚吸着してめくるために、枚葉紙のすべてに対応する位置に設けられた枚葉紙めくり用吸引孔と、枚葉紙が正規の寸法よりも短い場合に枚葉紙を吸着しない位置に設けられた検査用吸引孔を有する寸法検査機構と、両吸引孔において、一定の真空圧が得られた場合に計数回路を構成して枚葉紙を一枚として計数する計数機構から成ることを特徴とする。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における計数検査部は、所定のコーナーの正規寸法に該当する位置及び正規寸法より短い寸法の位置に光源を投光し、反射光を受光する寸法検査機構と、枚葉紙を一枚一枚吸引孔により吸着してめくり、めくる際の真空圧が得られた場合に計数回路を構成して枚葉紙を一枚と計数する計数機構から成ることを特徴とする。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における制御部は、計数開始前の員数機ヘッドの上昇動作と、計数検査の開始並びに終了の条件を満たしたときの駆動及び制動の指令を出す指令機構と、枚葉紙の正規の寸法の許容範囲を判定値としてあらかじめ記憶する記憶機構と、用紙の寸法検査のために、あらかじめ記憶させられた判定値と比較の上、良否を判定する判定機構と、通常員数を行うために必要な吸引圧がサクションブレードの吸引孔により得られたときにのみ回路を構成し、カウント数を上昇させる計数回路機構から成ることを特徴とする。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における駆動部は、制御部からの指令に基づき、各部位を作動させるための原動機構と、枚葉紙を計数及び検査するための吸引を行うポンプ機構から成ることを特徴とする。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における用紙積載部は、枚葉紙を一定数量積載するための積載板と、積載板に前記枚葉紙が積載されているか否かを検知する積載板上に設けられた有り無しセンサと、有り無しセンサによって枚葉紙が積載板に積載された状態であることを検知した場合に、枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う、突き揃え機構から成ることを特徴とする。
また、本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機における計数機構は、枚葉紙の計数を行ったカウント数を表示する表示機構と、カウント数が設定枚数と異なる場合及び寸法検査機構において検出された検出値に基づき、良否判定機構で良否判定を行い、寸法不良である寸短紙を検知した場合に、異常発生を報知するための警報機構から成る表示部を更に備えたことを特徴とする。
本発明の用紙寸法検査機構を有する員数機を用いることで、用紙製造工程における巻取紙から枚葉紙への断裁後における員数工程及び印刷工程における製品寸法への断裁後における員数工程において、員数と同時に用紙寸法検査が可能となる。
また、員数工程において用紙寸法の検査が可能となることから、従来のように、後工程において、改めて検査人による全数検査の必要がなく、作業効率が向上する。
前述のとおり、用紙製造工程及び印刷工程において断裁した後、員数という最も早い次工程で検査が可能となるため、他の工程に不良製品を送ることがなくなる。
以下、本発明における用紙寸法検査機能を有する員数機について、図面を用いて説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための最良の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載における技術的思想の範囲内であれば、その他の色々な実施の形態が含まれる。
図1は、本発明における員数機の構成を示すブロック図である。本発明における用紙寸法検査機能を有する員数機の構成としては、用紙の積載を行うとともに、用紙の有無を検知し、突き揃えを行った後に員数コーナーへと挿入する用紙積載部と、員数機の各部位に関する全ての制御を行う制御部と、員数機本来の役割である用紙の計数を行うとともに、本発明の特徴点である寸法異常を検出する計数検査部と、制御部からの指令に基づき各部位を作動させるための原動機構と用紙員数時に用いる用紙吸引のためのポンプ機構からなる駆動部と、積載シートを員数時のカウント数を表示する表示機構と、合計表示枚数が設定枚数と異なるとき及び寸短紙を検出したときに警報を促す警報機構から構成される表示部から成る。
さらに、本発明の検査機能を有する員数機における各部位について、以下に詳細に説明する。まず、用紙積載部の構成を図3を用いて説明する。積載シートを載せるスライドテーブル6と、積載シートを突き揃えるための角度を変化させことが可能な突き揃えテーブル8と、用紙を突き揃えるために設けられたバイブレータ機能を有する突き揃え板9と、用紙の有無を検知する検出器から構成される。
ここで、突き揃え機構についての詳細な説明を図3及び図4を用いて行う。本発明の中で、用紙寸法検査をするためには、員数コーナー14と反対側の突き揃えコーナー15で突き揃えを行い、寸短紙が発生するコーナーを員数コーナー14に特定させる必要がある。
そこで、本発明では、用紙が載せられると、角度を変化させることが可能な突き揃えテーブル8が傾き、突き揃えコーナー15へと用紙を集めた後、バイブレータ機能が働くことにより、用紙が突き揃えられるものである。
次に、制御部について説明する。制御部は、計数検査部に、計数開始前の員数機ヘッド1の上昇動作と、計数検査の開始及び終了の条件を満たしたときの駆動及び制動と、員数終了後の員数機ヘッド1の下降動作等に対して指令を出すとともに、員数に必要となる吸引ポンプの作動に対して駆動及び制動の指令を出す指令機構と、用紙の寸法検査のために、あらかじめ記憶された判定値と、用紙を員数しながら測定している寸法検査の実測値とを比較し、許容範囲内か否かにより良否判定する機構と、通常員数を行うために必要な吸引圧がサクションブレード2の吸引孔3により得られたときにのみ回路を構成し、カウント数を上昇させる計数回路機構から構成される。
次に、計数検査部について説明する。図4は、装置の概略図を示すものであり、図5は、主要部を拡大して上から見た図である。員数を行う員数機ヘッド1、員数機ヘッド1の主要部分であるサクションブレード2、ワイパーピン5、スライドテーブル6、クランプ7等から構成されている。積層シートは、員数されるコーナーと反対のコーナーで突き揃えられた後に、突き揃えテーブル8から挿入される。積層シートが挿入されると員数機ヘッド1が上昇し、サクションブレード2とワイパーピン5の働きにより員数動作を行う。クランプ7については、員数中の積層シートの振動や散乱等を防ぐために積層シートを押さえる働きをする。
一枚一枚を確実にめくるための機構として、サクションブレード2には吸引孔3が設けられており、制御部からの指令により員数開始前に真空ポンプにより吸引を開始する。吸引孔により一枚一枚用紙を吸引し、一定の真空圧が得られたときに計数回路を構成して一枚をカウントする機構である。本発明においては、上記のサクションブレード2に、以下の実施の形態に示すような寸法検査機構を持たせることで員数を行うと同時に、用紙の寸法検査を可能とする。
(実施形態1)
まず、寸短紙発見方法として、吸引孔を用いた場合について詳細に説明する。
サクションブレード2の吸引孔3については、通常、坪量に応じた吸引孔面積が適宜選択されるものであり、それらについては、図12に示すように、坪量に応じて数種類のブレードが市販されている。本発明においては、寸短紙の検査に用いる新たな吸引孔を設けることとなるが、この新たな吸引孔の設置については、設置した際の吸引孔の合計面積が、図12に示した従来のブレードに設けられた吸引孔の大きさと同じ面積となるような大きさとする。また、新たな吸引孔の位置については、図7及び図10のように、従来の位置に加えて、正常な寸法用紙16のときには塞ぎ、寸短紙17のときには間隙が生じ、外気を吸引する位置に新たに寸短紙検出用吸引孔18を設ける。員数時には、図10に示すように外気を吸引することで、用紙の吸引圧が正常寸法用紙16吸引時と比較して減少する。以上のように、吸引圧の減少を検知し、検知した吸引圧を用いて制御部の良否判定機構において、あらかじめ記憶してある正規の吸引圧の許容範囲内であるか否かにより、良否判定を行うものである。
まず、寸短紙発見方法として、吸引孔を用いた場合について詳細に説明する。
サクションブレード2の吸引孔3については、通常、坪量に応じた吸引孔面積が適宜選択されるものであり、それらについては、図12に示すように、坪量に応じて数種類のブレードが市販されている。本発明においては、寸短紙の検査に用いる新たな吸引孔を設けることとなるが、この新たな吸引孔の設置については、設置した際の吸引孔の合計面積が、図12に示した従来のブレードに設けられた吸引孔の大きさと同じ面積となるような大きさとする。また、新たな吸引孔の位置については、図7及び図10のように、従来の位置に加えて、正常な寸法用紙16のときには塞ぎ、寸短紙17のときには間隙が生じ、外気を吸引する位置に新たに寸短紙検出用吸引孔18を設ける。員数時には、図10に示すように外気を吸引することで、用紙の吸引圧が正常寸法用紙16吸引時と比較して減少する。以上のように、吸引圧の減少を検知し、検知した吸引圧を用いて制御部の良否判定機構において、あらかじめ記憶してある正規の吸引圧の許容範囲内であるか否かにより、良否判定を行うものである。
(実施形態2)
次に、別の実施形態として、光学的センサを用いた場合について説明する。図8に示すように投光部及び受光部を備えた検知器を設け、図11に示すような寸短紙発生時にサクションブレード2へと光源が投光される光源投光位置19に光源を投光し、反射光を受光する。投光するタイミングについては、常時投光し、サクションブレード2が回転するタイミングに合わせて受光するか、又は投光のタイミングについても、サクションブレード2の回転するタイミングに合わせても良い。受光された反射光量が、あらかじめ記憶されている正規の反射光量の許容範囲内であるか否かにより良否判定を行うことで、寸短紙を発見する。
次に、別の実施形態として、光学的センサを用いた場合について説明する。図8に示すように投光部及び受光部を備えた検知器を設け、図11に示すような寸短紙発生時にサクションブレード2へと光源が投光される光源投光位置19に光源を投光し、反射光を受光する。投光するタイミングについては、常時投光し、サクションブレード2が回転するタイミングに合わせて受光するか、又は投光のタイミングについても、サクションブレード2の回転するタイミングに合わせても良い。受光された反射光量が、あらかじめ記憶されている正規の反射光量の許容範囲内であるか否かにより良否判定を行うことで、寸短紙を発見する。
前述した二つの実施の形態により、寸短紙を検出した際の混入位置の明示方法について以下に説明する。まず、テープ発射による方法について図4を用いて説明する。テープ発射手段10を員数機ヘッド部に設け、寸法検査方法において、異常が生じた際の信号を受け、サクションブレード2で用紙をめくることにより生じる間隙にテープを挿入する方法がある。
また、テープ発射手段10の設置位置にインク発射手段21を設け、同様の方法で用紙に対しインクを付与しても良い。
なお、上記二つの明示方法においては、エラー警報を確認し、員数終了後に用紙をめくり、テープ発射又はインク付与されている位置を探索する必要がある。これに対し、寸短紙検出とともに員数機を停止するという方法もある。
次に、駆動部について説明する。駆動部は、各部を作動させるための原動機構と用紙員数時に用いる用紙吸着のためのポンプ機構から構成される。
次に、表示部について説明する。図6に示す表示部13は、積載シートの員数時のカウント数(計数回路が構成された回数)を表示する表示機構と、合計表示枚数が設定枚数と異なるとき及び寸短紙検出したときに警報を促す警報機構から構成される。
次に、発明の寸法検査機能付き本員数機を用いて員数を行うとともに、寸法検査を行う方法について図2のフローチャートを用いて説明する。用紙積載部に積載シートが載せられると、図3に示す光学的センサ22により用紙有無を確認する。用紙が確認された場合、積載シートは寸短紙を員数コーナー14に特定させるために、員数されるコーナーと反対側の突き揃えコーナー15へと角度を変化させることが可能な突き揃えテーブル8が傾くことにより集められ、突き揃え板9にバイブレータが働き、突き揃えられる。
突き揃えられた積載シートは員数機へと挿入され、員数コーナー部20に設けられた光学的センサにて検知された後に員数機ヘッド1が上昇する。上昇した員数機ヘッド1は、積載シート最下部に接し、サクションブレード2の吸引孔3を塞ぎ、員数開始となり、サクションブレード2に設けられた吸引孔3により用紙を一枚吸引し、サクションブレード2が下方へ傾き始めると同時にワイパーピン5がサクションブレード2の周りを回転し始め、その後サクションブレード2が更に下方へ傾き、めくった一枚と積層シートとの間にできた間隙にワイパーピン5が入り込み、用紙を押さえてサクションブレード2から剥がす。
上記の用紙をサクションブレード2でめくり、ワイパーピン5で押さえる動作をすると同時に寸法検査を実施する。寸法検査の方法については、二つの方法が考えられ、一つ目として、正常な寸法用紙16の吸引時には用紙を吸引し、寸短紙17を吸引した場合に間隙が生じて外気を吸引する位置に、新たな寸短紙検出用吸引孔18を従来の位置に加えて設ける。この機構により、図11に示すように正常な寸法用紙16の場合には用紙を吸引することとなるが、寸短紙17の場合には外気を吸引することとなるため、用紙の吸引圧が正常寸法用紙16を吸引したときと比較して減少することとなる。この吸引圧の変化に対して制御部における良否判定機構において、あらかじめ記憶してある正規の吸引圧の許容範囲か否かを比較及び判定することで、寸短紙17を発見する。
また、二つ目の方法としては、図8に示すように員数機ヘッド部に投光部及び受光部を備えた検知器を設け、寸短紙発生時にサクションブレード2へと光源が投光される光源投光位置19に光源を投光し、反射光を受光する。投光するタイミングについては常時投光し、サクションブレードが回転するタイミングに合わせて受光するか、又は投光のタイミングについても、サクションブレード2の回転するタイミングに合わせても良い。受光された反射光量に対して、制御部における良否判定機構において、あらかじめ記憶してある正規の受光量の許容範囲内か否かを比較及び判定することで、寸短紙を発見する。
前述した二つの寸法検査の方法について、どちらの方法を用いるかは、実施者が適宜選択すればよく、いずれの場合も本発明の技術的思想の範囲である。
以上の動作を、用紙がなくなり、真空度の上昇が得られなくなるまで繰り返す。繰り返し動作が行われる中で、寸法異常が発見された場合には、図4に示す位置にテープ発射手段10もしくはインク発射手段21を設けること又は機械を停止する制御をかけることで寸短紙の位置を明確にし、寸短紙を取り除き、最初の工程へと差し戻す。寸短紙が発見されなかった場合は、あらかじめ設定された用紙枚数と一致する場合は員数終了となる。
1 員数機ヘッド
2 サクションブレード
3 吸引孔
4 ベローズスイッチ
5 ワイパーピン
6 スライドテーブル
7 クランプ
8 突き揃えテーブル
9 突き揃え板
10 テープ発射手段
11 突き揃え不良紙
12 精裁ライン
13 表示部
14 員数コーナー
15 突き揃えコーナー
16 正常寸法用紙
17 寸短紙
18 寸短紙検出用吸引孔
19 光源投光位置
20 員数コーナー部
21 インク発射手段
22 光学的センサ
2 サクションブレード
3 吸引孔
4 ベローズスイッチ
5 ワイパーピン
6 スライドテーブル
7 クランプ
8 突き揃えテーブル
9 突き揃え板
10 テープ発射手段
11 突き揃え不良紙
12 精裁ライン
13 表示部
14 員数コーナー
15 突き揃えコーナー
16 正常寸法用紙
17 寸短紙
18 寸短紙検出用吸引孔
19 光源投光位置
20 員数コーナー部
21 インク発射手段
22 光学的センサ
Claims (7)
- 枚葉紙の計数管理に用いる員数機に、前記枚葉紙の寸法不良を検査する機能を備えた員数機であって、
前記枚葉紙の所定のコーナーを一枚一枚吸着してめくることにより前記枚葉紙を計数し、前記枚葉紙をめくる際に、前記所定のコーナーに対して、前記枚葉紙の正規寸法に該当する位置の検知及び前記正規の寸法よりも短い位置に該当する位置を検知する計数検査部と、
前記枚葉紙の計数及び寸法検査のための各部の駆動及び制動の指令と、前記計数検査部における前記枚葉紙の寸法検査検知結果により、あらかじめ設定された正規の判定値と比較し、良否判定する制御部と、
前記枚葉紙を一定数量積載し、前記枚葉紙の有り無しを検知し、前記枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う用紙積載部と、
各部を作動させるための原動機構と用紙員数時に用いる用紙吸着のためのポンプ機構から成る駆動部を備えた用紙寸法検査機能を有する員数機。 - 前記計数検査部は、前記枚葉紙を一枚一枚吸着してめくるために、前記枚葉紙のすべてに対応する位置に設けられた枚葉紙めくり用吸引孔と、前記枚葉紙が正規の寸法よりも短い場合に前記枚葉紙を吸着しない位置に設けられた検査用吸引孔とを有する寸法検査機構と、前記両吸引孔において、一定の真空圧が得られた場合に計数回路を構成して枚葉紙を一枚として計数する計数機構から成る請求項1記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
- 前記計数検査部は、前記所定のコーナーの正規寸法に該当する位置及び前記正規寸法より短い寸法の位置に光源を投光し、反射光を受光する寸法検査機構と、前記枚葉紙を一枚一枚吸引孔により吸着してめくり、めくる際の真空圧が得られた場合に計数回路を構成して枚葉紙を一枚と計数する計数機構から成る請求項1記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
- 前記制御部は、計数開始前の員数機ヘッドの上昇動作と、計数検査の開始並びに終了の条件を満たしたときの駆動及び制動の指令を出す指令機構と、前記枚葉紙の正規の寸法の許容範囲を判定値としてあらかじめ記憶する記憶機構と、用紙の寸法検査のために、あらかじめ記憶された判定値と比較の上、良否を判定する判定機構と、通常員数を行うために必要な吸引圧がサクションブレードの吸引孔により得られたときにのみ回路を構成し、カウント数を上昇させる計数回路機構から成る請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
- 前記駆動部は、前記制御部からの指令に基づき、各部位を作動させるための原動機構と、前記枚葉紙を計数及び検査するための吸引を行うポンプ機構から成る請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
- 前記用紙積載部は、前記枚葉紙を一定数量積載するための積載板と、前記積載板に前記枚葉紙が積載されているか否かを検知する前記積載板上に設けられた有り無しセンサと、前記有り無しセンサによって前記枚葉紙が前記積載板に積載された状態であることを検知した場合に、前記枚葉紙に振動を与えながら所定のコーナーを基準に突き揃えを行う突き揃え機構から成る請求項1乃至5のいずれかに記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
- 前記計数機構において前記枚葉紙の計数を行ったカウント数を表示する表示機構と、前記カウント数が設定枚数と異なる場合及び前記寸法検査機構において検出された検出値に基づき、前記良否判定機構で良否判定を行い、寸法不良である寸短紙を検知した場合に、異常発生を報知するための警報機構から成る表示部を更に備えた請求項1乃至6のいずれかに記載の用紙寸法検査機構を有する員数機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008067012A JP2009220947A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 用紙寸法検査機能を有する員数機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008067012A JP2009220947A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 用紙寸法検査機能を有する員数機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009220947A true JP2009220947A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41238165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008067012A Pending JP2009220947A (ja) | 2008-03-17 | 2008-03-17 | 用紙寸法検査機能を有する員数機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009220947A (ja) |
-
2008
- 2008-03-17 JP JP2008067012A patent/JP2009220947A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4264383B2 (ja) | 平坦なワークピースの品質を検査するための方法及びかかる方法を実施するための装置 | |
JP2006159385A (ja) | 厚み検出器付断裁機 | |
JP2009220947A (ja) | 用紙寸法検査機能を有する員数機 | |
JP2003175491A (ja) | 積載シートの状態判別方法及び積載シートの断裁装置 | |
JP4714847B2 (ja) | インキ供給監視装置 | |
JP5288352B2 (ja) | 記番号を有する紙葉類の補刷差替システム | |
JP2005147739A (ja) | カード材料表面検査装置 | |
JPH117496A (ja) | カード方向検知機 | |
JP3661940B2 (ja) | 異種厚積層シート丁合物の検査装置 | |
JP4706064B2 (ja) | Ovd箔検査装置及びovd箔検査方法 | |
JP2524734B2 (ja) | 段ボ−ル印刷機におけるバ−コ−ド印刷不良のシ−ト排除装置 | |
JP2000351288A (ja) | カレンダーの乱丁検査装置及び乱丁検査方法 | |
JP2669744B2 (ja) | 紙葉類計数機 | |
JP2007168922A (ja) | 用紙セットミス検知装置および方法 | |
EP4183727A1 (en) | Sheet stacker with sheet flipping confirmation | |
JP4517171B2 (ja) | 積層体の構成物へのラベル貼付装置及びラベル貼付方法 | |
JP6187821B2 (ja) | 検知マークを用いた折れ込み検出方法 | |
JPH07141483A (ja) | 枚数計数装置 | |
CN111842206B (zh) | 一种板材质量检测方法 | |
JPH1159975A (ja) | 給紙装置 | |
JP7195831B2 (ja) | 紙葉類処理装置及び紙葉類処理システム | |
JP2018111170A (ja) | 断裁制御機構を有した断裁装置 | |
JP3295971B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP2001261215A (ja) | 製本の断裁装置 | |
JPH01231765A (ja) | 乱丁防止装置 |