JP2009220656A

JP2009220656A - シフトレバー装置

Info

Publication number: JP2009220656A
Application number: JP2008065644A
Authority: JP
Inventors: Eigo Kuzutani; 英吾葛谷; Hideaki Wakabayashi; 秀明若林
Original assignee: Sakae Riken Kogyo Co Ltd; Mitsubishi Motors Corp
Current assignee: Sakae Riken Kogyo Co Ltd; Mitsubishi Motors Corp
Priority date: 2008-03-14
Filing date: 2008-03-14
Publication date: 2009-10-01
Anticipated expiration: 2028-03-14
Also published as: JP5117229B2

Abstract

【課題】シフトノブに内装された光源によってガイドパネルが照明されるシフトレバー装置の提供である。
【解決手段】シフトノブ４に、指向性を有する発光体（例えば、ＬＥＤ２１）を内装し、その光２８が下方に向けて照射されるようにする。そして、シフトノブ４の上側半球体８の透光性を低くさせるとともに、下側半球体９の外面にハーフミラー処理を施す。光源５の消灯時には、シフトノブ４に内装された光源５が視認されにくくなり、光源５の点灯時には、ＬＥＤ２１から照射された光２８によって、ガイドパネル２が光輝表示される。
【選択図】図２

Description

本発明は、シフトレバー装置の装置本体部からガイドパネルを介して突出されたシフトレバーを所定の位置に移動させることにより、車両のシフト操作を行うシフトレバー装置に関するものである。

車両（例えば、自動車）のシフトレバー装置は、車両のボディパネル又は前面のコンソールパネルに装着された装置本体部と、この装置本体部からガイドパネルを介して突出する棒状のシフトレバーとを備えている。シフトレバーの先端部には、運転者がシフトレバーの操作を容易にするためにシフトノブが取り付けられている。そして、ガイドパネルには、シフトレバーのシフトポジションを示す所定文字（例えば、「Ｐ」，「Ｒ」，「Ｎ」，「Ｄ」）が表示されている。

特に、夜間において、運転者が確実にシフト操作を行うことができるように、ガイドパネルを光輝表示させる技術が公知である。例えば、特許文献１に開示された技術では、ガイドパネルに設けられたガイド溝の周縁部に導光体を取り付け、この導光体に光源からの光を導くことにより、ガイドパネル（特に、ガイド溝の周縁部）を光輝表示させるというものである。しかし、ガイド溝は、多種類の形状のものが存している。このため、この技術では、ガイド溝の形状ごとに導光体を形成しなければならない。

また、シフトノブに光源を内装する技術も公知である（例えば、特許文献２，３を参照）。しかし、特許文献２，３に開示された技術は、シフトノブ自体を光輝表示させるためのものであり、ガイドパネルの照明に寄与するものではない。
特開２００７−２５３８２２号公報特開２００７−２０３８２３号公報実用新案登録第３０３５２４３号公報

本発明は、上記した不具合に鑑み、シフトノブに内装された光源によってガイドパネルが照明されるシフトレバー装置を提供することを課題としている。

課題を解決するための手段及び効果

上記課題を解決するための本発明は、
シフトレバー装置の装置本体部からガイドパネルを介して突出されたシフトレバーを、前記ガイドパネルに形成されたガイド溝に沿って所定の位置に移動させてシフト操作を行うシフトレバー装置であって、
前記シフトレバーの先端部又はその先端部に取り付けられたシフトノブに光源が内装され、
前記光源から照射され、前記シフトレバーの先端部又は前記シフトノブを透過した光により、前記ガイドパネルが照明されることを特徴としている。

シフトレバーの先端部又はシフトノブに内装された光源からの光により、装置本体部のガイドパネルが照明される。これにより、運転者は、夜間にガイドパネルのシフトポジションを表す文字の視認が容易になり、シフト操作を確実に行うことができる。そして、シフトレバーの先端部又はシフトノブが光輝表示されるため、シフトレバー装置の美感が向上する。光源を内装する部分は、シフトノブであっても、シフトレバーの先端部（例えば、シフトノブが設けられていない場合）であってもよい。また、シフトレバーの先端部又はシフトノブは、いかなる形状のものであってもよい。

前記光源は指向性を有する発光体を備え、前記発光体が前記シフトレバーの下方に向けて光を照射するように配置されていることが望ましい。

指向性を有する発光体を使用することにより、ガイドパネルが局所的に照明され、シフトポジションを表す文字の視認性が一層良好になる。また、光量の小さい発光体で済む。

前記シフトレバーの先端部又は前記シフトノブは透光部材より成り、その外面にハーフミラー処理を施してもよい。

これにより、シフトレバーの先端部又はシフトノブの透光性を妨げることなく、外部から光源や内装部材を視認しにくくできる。この結果、シフトノブの見栄えが良好になる。

そして、シフトノブを不透光部材より成る上側半球体と、透光部材より成る下側半球体とが組み合わされた球形状であり、前記下側半球体の外面にハーフミラー処理を施してもよい。また、シフトノブを、下端面にのみ透光性を有する円柱形状とすることができる。

シフトノブを球形状としたり円柱形状としたりすることができる。特に、シフトノブが円柱形状である場合、その下端面から内部の光源を視認することは困難であるため、その上端面と周壁面との透光性を低くするだけで済む。換言すれば、シフトノブの下端面にハーフミラー処理をすることが不要になる。

更に、前記シフトレバーはパイプ状部材より成り、前記光源への配線は、前記装置本体部から前記シフトレバーの中空部分を通って前記光源に接続されているようにできる。

これにより、配線が外部に露出することを防止できる。また、シフトノブの交換も容易になる。

前記ガイドパネルを、蓄光部材より成るようにしてもよい。

これにより、車両の室内照明が消灯された後であっても、ガイドパネルが光輝表示される。このため、例えば運転者が降車しようとするときに、シフトレバーの位置を確認することが容易になる。

本発明の実施例について説明する。図１は本発明の実施例のシフトレバー装置１００の全体斜視図、図２はシフトノブ４の正面断面図、図３はシフトノブ４の分解図、図４の（ａ）は上側半球体８の底面図、同じく（ｂ）は下側半球体９に光源５を取り付けた状態の平面図である。

本発明の実施例のシフトレバー装置１００について説明する。図１に示されるように、シフトレバー装置１００は、車両のボディパネル（図示せず）に取り付けられる装置本体部１と、装置本体部１から、その上面を覆っているガイドパネル２を介して突出する棒状のシフトレバー３と、シフトレバー３の先端部に取り付けられた球形のシフトノブ４と、シフトノブ４に内装された光源５（図２参照）とを備えている。ガイドパネル２には、シフトレバー３を前後左右に移動させるためのガイド溝６がジグザグ状に設けられていて、ガイドパネル２におけるガイド溝６の周縁部の所定位置には、シフトポジションを示す所定の文字７（本実施例のシフトレバー装置１００の場合、「Ｐ」，「Ｒ」，「Ｎ」，「Ｄ」，「２」，「１」）が表示されている。運転者は、シフトノブ４を把持してシフトレバー３をガイド溝６の所定位置に移動させることにより、車両のシフト操作を行うことができる。

最初に、本実施例のシフトレバー装置１００のシフトノブ４について説明する。図２ないし図４に示されるように、このシフトノブ４は球形状であり、その中心Ｐよりも少し下側で上下に分割され、略半球形状の上側半球体８と同じく下側半球体９との２つの部材（樹脂材）より成る。上側半球体８は、透光性を有しない樹脂材又は透光性を有する樹脂材の外周面に透光性を低くする処理（例えば、塗装やメッキ）が施された部材より成る。そして、その下端面１１（平坦面）の中心から湾曲面の頂部に向けて、シフトレバー３を通すための上側通し穴１２が非貫通状態で設けられている。上側通し穴１２の内径は、シフトレバー３の外径よりも僅かに大きい。上側通し穴１２の底部（上端部）には、その内周面よりも軸線Ｃのに向かって突出する突起部１２ａが設けられている。この突起部１２ａは、シフトレバー３の上端部に設けられた切欠部３ａと係合して、シフトレバー３を周方向にの位置決めするためのものである。また、上側半球体８の下端面１１には、光源５を配置するための座繰り穴（嵌合穴１３）が設けられている。なお、図３において、１４は電線１５を配置させるための逃し部である。

下側半球体９は透光性を有する樹脂材より成り、その外周面にアルミ等の金属が蒸着されてハーフミラー処理面１６が形成されている。図３において、下側半球体９のハーフミラー処理面１６を一点鎖線で示す。下側半球体９の上面１７には、光源５のリング状の基板１８（後述）を嵌合させるための凸部１９が設けられているとともに、光源５の基板１８に取り付けられた各ＬＥＤ２１を挿入させるための挿入穴２２が設けられている。また、下側半球体９の凸部１９の上端面の中心から下側の湾曲面の最下端部に向けて、シフトレバー３を通すための下側通し穴２３が貫通状態で設けられている。下側通し穴２３の内径は、シフトレバー３の外径よりも僅かに大きい。なお、図３において、２４は、電線１５を通すために凸部１９に軸直角方向に設けられた溝部である。

次に、光源５について説明する。図２ないし図４に示されるように、光源５は、リング状の基板１８と、その下面から突出する複数個のＬＥＤ２１（本実施例の場合、周方向に一定の角度をおいて８個）とを備えている。光源５は、各ＬＥＤ２１を下側半球体９の対応する挿入穴２２に挿入させるとともに、基板１８の内周面を下側半球体９の凸部１９に嵌合させて配置される。図４において、光源５を二点鎖線で示す。そして、上方から上側半球体８が下側半球体９及び光源５に覆い被さる。この状態で、光源５の基板１８は上側半球体８の嵌合穴１３に配置される。そして、上側半球体８の上側通し穴１２と下側半球体９の下側通し孔２３とは、同一直線上に配置される。

次に、シフトレバー３について説明する。シフトレバー３はパイプ状で、軸線Ｃの部分に電線１５を通す電線通し穴２５が設けられている。また、シフトレバー３の上部には、電線通し穴２５に挿入された電線１５を、シフトレバー３の外部に引き出すための引出し穴２６が、軸直角方向に設けられている。シフトレバー３の上端部は、引出し穴２６の軸線と直交する方向に切り欠かれていて、当該切欠き部分に切欠部２７が形成されている。シフトレバー３が上側半球体８の上側通し穴１２に挿入されたとき、この切欠部２７は、上側通し穴１２の底部に設けられた突起部１２ａに係合される。これにより、シフトレバー３の引出し孔２６を、上側半球体８の逃し部１４の直下に配置させることができる。

装置本体部１から延設された電線１５は、シフトレバー３の電線通し穴２５を通り、引出し穴２６からシフトレバー３の外側に引き出され、光源５の基板１８に接続される。このとき、電線１５は、下側半球体９の溝部２４を通る。また、直角に屈曲されて抜き出されることにより撓んだ電線１５の屈曲部は、上側半球体８の逃し部１４に配置される。このため、電線１５に無理な力が加わらず、電線１５を切断するおそれが小さい。

本実施例のシフトレバー装置１００の作用について説明する。図１に示されるように、シフトノブ４における上側半球体８は、塗装、メッキ等が施されて透光性を低くされている。このため、光源５が点灯・消灯のいずれの状態にあっても、上側半球体８に内装されたシフトレバー３や光源５の基板１８が、上側半球体８の外部から視認されることはない。また、シフトノブ４における下側半球体９の外周面には、ハーフミラー処理がなされている。このため、昼間（光源５が点灯していない状態）においては、下側半球体９の外周面が鏡状となり、シフトレバー３や光源５のＬＥＤ２１が外部から視認されることはない。この結果、シフトノブ４の見栄えが良好になる。

そして、夜間になって光源５を点灯させた状態においては、光源５のＬＥＤ２１から照射された光２８は、下側半球体９のハーフミラー処理面１６を透過してガイドパネル２を照明する。これにより、運転者がガイドパネル２の文字７を視認し易くなり、運転者がより的確なシフト操作を行うことができるようになる。

上記した実施例のシフトノブ４は、略球形状である。しかし、図５に示される実施例のシフトノブ２９のように円柱形状としてもよい。このシフトノブ２９の場合、下側円柱体３１の下面からシフトレバー３や光源５が視認されることはないため、下側円柱体３１の下面にハーフミラー処理を施すことが不要となる。

本実施例のシフトレバー装置１００では、シフトノブ４に内装された光源５のＬＥＤ２１から発光された光２８によってガイドパネル２が照明される。このため、ガイドパネル２のガイド溝６の形状がいかなるものであっても、ガイドパネル２の文字７を確実に照明することができる。また、ガイドパネル２に何らの加工を施す必要がないため、既存の設備にも対応できる。

また、シフトノブ４，２９に内装された光源５に電源を供給するための電線１５は、シフトレバー３の電線通し穴２５に配置されている。これにより、電線１５が外部に露出しなくなり、シフトレバー装置１００の見栄えが良好になるとともに、断線のおそれが小さくなる。また、シフトノブ４，２９の交換にも、容易に対応できる。

シフトノブ４に内装される光源５は、シフトノブ４の下方に向けて光２８を発光させるため、指向性を有するＬＥＤ２１とすることが望ましい。そして、ＬＥＤ２１によって、シフトノブ４の直下方のみを照明すれば済むため、ＬＥＤ２１の光量も小さいものでよい。

本実施例のシフトレバー装置１００のシフトノブ４，２９では、シフトノブ４，２９に内装された光源５のＬＥＤ２１からの光２８が、下方のガイドパネル２に向かって照射されるようになっている。このため、シフトノブ４，２９自体は光輝表示されない。しかし、光源５からの光２８によって、シフトノブ４，２９の全体を光輝表示させながら、ガイドパネル２を照明する形態であってもよい。

シフトレバー装置１００のガイドパネル２が、蓄光部材より成るものであってもよい。これにより、夜間、車両の室内照明が消灯された後であっても、ガイドパネル２が光輝表示される。このため、例えば運転者が降車しようとするときに、シフトレバー３の位置を確認することが容易になる。

本明細書に記載した実施例のシフトレバー装置１００におけるシフトノブ４は球形状であり、シフトノブ２９は略円柱形状である。しかし、シフトノブ４，２９が、これら以外のいかなる形状（例えば、紡錘形状、角柱形状）であってもよい。

本発明の実施例のシフトレバー装置１００の全体斜視図である。シフトノブ４の正面断面図である。シフトノブ４の分解図である。（ａ）は上側半球体８の底面図、（ｂ）は下側半球体９に光源５を取り付けた状態の平面図である。円柱形状のシフトノブ２９を備えたシフトレバー装置１００の正面断面図である。

符号の説明

１００シフトレバー装置
１装置本体部
２ガイドパネル
３シフトレバー
４，２９シフトノブ
５光源
６ガイド溝
８上側半球体
９下側半球体
１５電線（配線）
１６ハーフミラー処理面
２１ＬＥＤ（発光体）
２５電線通し穴（中空部分）
２８光

Claims

シフトレバー装置の装置本体部からガイドパネルを介して突出されたシフトレバーを、前記ガイドパネルに形成されたガイド溝に沿って所定の位置に移動させてシフト操作を行うシフトレバー装置であって、
前記シフトレバーの先端部又はその先端部に取り付けられたシフトノブに光源が内装され、
前記光源から照射され、前記シフトレバーの先端部又は前記シフトノブを透過した光により、前記ガイドパネルが照明されることを特徴とするシフトレバー装置。
前記光源は指向性を有する発光体を備え、前記発光体が前記シフトレバーの下方に向けて光を照射するように配置されていることを特徴とする請求項１に記載のシフトレバー装置。
前記シフトレバーの先端部又は前記シフトノブは透光部材より成り、その外面にハーフミラー処理がされていることを特徴とする請求項１又は２に記載のシフトレバー装置。
前記シフトノブは不透光部材より成る上側半球体と、透光部材より成る下側半球体とが組み合わされた球形状であり、前記下側半球体の外面にハーフミラー処理がされていることを特徴とする請求項１又は２に記載のシフトレバー装置。
前記シフトノブは、下端面にのみ透光性を有する円柱形状であることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか1項に記載のシフトレバー装置。
前記シフトレバーはパイプ状部材より成り、前記光源への配線は、前記装置本体部から前記シフトレバーの中空部分を通って前記光源に接続されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載のシフトレバー装置。
前記ガイドパネルは、蓄光部材より成ることを特徴とする請求項１ないし６のいずれか１項に記載のシフトレバー装置。