JP2009219319A - 回転電機用の固定子鉄心およびその製造方法 - Google Patents

回転電機用の固定子鉄心およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定子巻線の生産性の向上が期待できるクローポール型の回転電機は、固定子巻線全体を磁性体で覆う構造となるため、インダクタンスが大きくなり、力率を低下する問題がある。
【解決手段】各相の固定子鉄心を回転子の回転軸方向に複数個、独立して配置すると共に、各固定子鉄心の磁極を回転子の回転軸の周方向に波形状に配置し、各磁極間に回転軸方向に延びる溝を形成し、磁極の波形状の内側の端面側および回転軸の軸方向に形成された溝に固定子巻線を配置可能にした回転電機の固定子鉄心とする。
【選択図】図1

Description

本発明は固定子および回転子を備えた回転電機用の固定子鉄心およびその製造方法に関する。
従来のモータや発電機などの回転電機では、固定子巻線が複雑で、生産性の点で大きな課題を有していた。生産性を改善する回転電機として、例えば、特許文献1又は特許文献2に記載のクローポール型回転電機が知られている。
特開2006−296188号公報 特開2005−151785号公報
前記特許文献1又は特許文献2に記載のクローポールモータ型回転電機では固定子巻線のインダクタンスが大きい問題がある。例えばモータや発電機において固定子巻線のインダクタンスが大きくなると、電流と電圧の位相差が大きくなりモータや発電機の主要特性である力率を低下させる問題がある。
本発明の目的は、固定子の生産性に優れ、さらに固定子巻線のインダクタンスの増大を低減できる回転電機の固定子鉄心を提供することにある。
本発明の回転電機用の固定子鉄心は、回転可能に保持された回転子と、前記回転子の回転軸方向に並べて配置された少なくとも2つの固定子鉄心を有する固定子とを備えた回転電機用の固定子鉄心であって、前記回転子の回転軸の周方向に配置された固定子鉄心の複数個の磁極と、前記複数個の磁極の各磁極間に前記回転軸の軸方向に形成された固定子鉄心の溝と、を有し、前記周方向に配置された各磁極の前記回転軸の軸方向の端面が隣接する磁極毎に前記回転軸の軸方向に波状に成形して、前記磁極の波状の内側の端面側および前記回転軸の軸方向に形成された溝に固定子巻線を配置可能とし、前記回転軸の周方向に配置された複数個の固定子鉄心の磁極が前記回転軸の軸方向に積層した鋼板からなることを特徴とする。
また、本発明の回転電機用の固定子鉄心の製造方法は、鋼板から素材を切抜く工程1と、前記素材を積層する工程2と、前記素材を接合する工程3と、前記素材を波状に成形する工程4と、を備え、前記工程1乃至工程4の各工程を組み合わせて、回転電機の回転軸の周方向に固定子鉄心の複数個の磁極を形成し、前記複数個の磁極の各磁極間に前記回転軸の軸方向に溝を形成し、前記周方向に配置された各磁極の前記回転軸の軸方向の端面が隣接する磁極毎に前記回転軸の軸方向に波状にずれて配置されるよう成形することを特徴とする。
本発明によれば、固定子巻線のインダクタンスの増大を少なく抑える、あるいは低減できる効果がある。
また、本発明の実施の形態によれば、一般のクローポール型の固定子に見られる、周方向の固定子巻線と回転子面との間に設けられた軸方向に延びる爪が無いので、固定子鉄心を生産し易い利点がある。
また、本発明の実施の形態では、周方向の固定子巻線と回転子面との間に回転軸方向に延び、前記固定子巻線に鎖交する形状の爪が無いので、固定子巻線のインダクタンスを一般のクローポール型の固定子に比べ低くできる効果がある。
また、本発明の実施の形態では、一般のクローポール型の固定子に比べ、固定子巻線122を包む磁性体の領域が少ないので、固定子巻線のインダクタンスを大幅に低減できる。
また、本発明の実施の形態では、一般のスロットティース型回転電機のように、固定子巻線を回転軸方向に配置すると共に、回転子鉄心を相単位に分けて回転軸方向に並べて配置しているので、固定子巻線が生産し易い形状となり、生産性が優れている効果がある。
また、本発明の実施の形態では、周方向に配置された磁極間に回転軸方向に固定子巻線を配置しているので、固定子磁極の回転子側対向面を一般のクローポール型磁極に対して大きくでき、効率が向上する。
また、本発明の実施の形態では、固定子磁極は固定子鉄心を軸方向に積層して形成しているので、渦電流による鉄損を大幅に低減することができる。
また、本発明の実施の形態では、積層鋼板を使用しているので、圧粉磁心を使用する場合に比べ、機械的な強度が非常に強い効果がある。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔固定子の基本構成の説明〕
図1乃至図6を用いて本発明の一実施の形態である固定子102の基本構成を説明する。図1は、本発明の一実施の形態である、固定子102の基本構成を示す斜視図である。
図2は前記図1に示す固定子の基本構成の他の実施例で、図1の実施の形態である基本構成の各磁極部106に鍔108を設けた実施例である。図2(a)は他の実施例である固定子102の基本構成の全体図であり、図2(b)は図2(a)に示す固定子102の基本構成の部分断面図であり、図2(c)は図2(a)に示す固定子102の基本構成のさらに見方を変えた部分断面図であり、図2(d)は図2(a)に示す固定子102固定子の基本構成の回転軸に垂直な部分断面図である。
図3は、図1に示す固定子102の基本構成の固定子鉄心104を示す斜視図であり、図4は図2に示す他の実施例である固定子102の基本構成の固定子鉄心104を示す斜視図である。また図5は図3に示す固定子鉄心104のさらに他の実施の形態である。図6は図1や図2に示す固定子102の基本構成に使用される固定子巻線122である。
図1あるいは図2に示す固定子102の基本構成は固定子鉄心104と固定子巻線122とを有している。固定子102の基本構成の回転子側には、固定子102の磁極として作用する磁極部106が全周に渡って等間隔に設けられており、後で動作を説明する都合上前記磁極部に交互に106Aと106Bの符号を付す、しかし磁極部106Aと106Bはそれぞれ同様の作用を為す。磁極部106Aと106Bの内側には上述の回転子が回転可能に設けられるが、図1乃至図4では説明の煩雑さを避けるため、回転子を図示していない。
また、回転電機では固定子102が回転子の外側にあるものと、固定子102が回転子の内側にあるものがあり、そのいずれの構造出であっても良いが、説明の煩雑さを避けるため、固定子が回転子の外側にある構造で説明している。回転子としては、本発明を交流発電機として使用する場合はルンデルタイプを使用する。また永久磁石を表面あるいは内部に有する永久磁石回転子、D軸あるいはQ軸の磁束を制限することでリラクタンストルクを発生するフラックスバリヤ回転子、あるいはかご型回転子を使用することも可能であり、上記回転子と上記固定子102とを組み合わせて回転電機を構成することができ、本回転電機はそれぞれのモータあるいは発電機として作用する。
図1に示す固定子102の基本構成と図2に示す固定子102の基本構成はほとんど同じであるが、図2に示す固定子102の基本構成は磁極部106の回転子側の隣接する磁極方向にそれぞれ鍔108を有し、固定子102の基本構成の回転子側面の面積を大きくし出力特性の改善を図っている。また図5に示す固定子鉄心104は図3や図4に示す固定子鉄心104のさらに他の実施の形態で、隣接する磁極部106を繋ぐ背面部112を曲線形状とし、生産性に優れている。
図2(a)及び図2(b)に記載の如く、回転軸に垂直な面である周方向面に磁極部106が等間隔で配置されており、前記磁極部106は交互に回転軸方向にずれて配置されているので、固定子102の基本構成の回転軸方向の端部に磁極部106に応じて1つおきに窪みが形成されている。前記窪みには固定子巻線122が配置され、固定子巻線122の回転軸端部での固定子鉄心104からの突出を少なくあるいは無くすことができる。
図2(b)に記載の磁極部106Aおよび磁極部106Bを回転軸に対し垂直な面で部分断面した断面図を図2(c)に示す。図2(c)に示す如く各磁極部106Aと磁極部106B間にスロットの如き回転軸方向に延びる溝114が形成され、この溝114に上記固定子巻線122が収納されている。従来の固定子と異なる点は単相の巻線が溝114に挿入されていることで、固定子巻線122が単純な構成であることである。このため生産性に優れ、信頼性が向上する。図2(c)に示すとおり、各磁極部106は背面部112でそれぞれ繋がっている。また各磁極部106の回転子側には鍔108が形成されており、各溝114の回転子側は鍔108により、狭くなっている。この構造により、回転子に対向する面の面積が増大し回転電機の特性が改善される。
図3乃至図5に示す固定子鉄心104は図1や図2に示す固定子102の基本構成の固定子鉄心104であり、複数の磁極部106を回転子側の周方向に沿って全周に渡って等間隔に有している。この実施の形態では20個の磁極部106が設けられている。これらの磁極部106は背面部112で隣接する磁極部106とそれぞれ繋がっており、隣接する磁極部106間には固定子巻線を挿入するための回転軸方向に延びる空間114あるいはスロット114が形成されている。
図1乃至図5に示す固定子鉄心104では、磁極部106を交互に回転軸方向にずらした形状を成しており、磁極部106Aは磁極部106Bに対して他方側にずれている。このため磁極部106の一方側に空間が形成され、この空間に固定子巻線122を配置することで固定子巻線122の一方側の出っ張りをなくすることができ、固定子102の基本構成を小型にすることができる。また銅損も少なくなる。同様に磁極部106Bは磁極部106Aに対して一方側にずれているので、磁極部106の他方側に空間が形成される。この空間に固定子巻線122を配置することで固定子巻線122の他方側の出っ張りをなくすことができ、上述と同様固定子102の基本構成を小型にすることができる。また銅損も少なくなる。
ただし、上述の磁極部106の交互のずれた配置構造は必須ではなく、ずれた構造が無くても回転電機の固定子102の基本構成として作用し、固定子巻線122の巻回作業が非常に簡単なため、従来の回転電機の固定子に対して生産性の点で非常に優れている。また特許文献1や特許文献2に記載の回転子側に多数の爪が設けられた一般的なクローポール型の固定子に対して、固定子のインダクタンスを大幅に低減できる効果がある。
図3乃至図5に記載の固定子鉄心104は磁極部106の反対側である背面部112の外周面を溶接で固定した溶接部116を有している。後述のとおり、生産性を良くする為にまた材料の無駄を少なくするために、後述のとおり、固定子鉄心104は薄板形状の連続した磁性鋼板を周方向に巻いて生産している。各磁極部106に対応した背面部112の外周面に溶接部116を形成しているので、前記連続した薄板形状の磁性鋼板を周方向に巻いて溶接部116でそれぞれ固定子、その後背面部112をプレスなどで成形することで、簡単に磁極部106を回転軸方向にずらすことが可能となる。
図6は固定子102の基本構成に使用される固定子巻線122で本実施例は波巻きの固定子巻線122である。波巻き以外の集中巻の巻線も使用できるが、波巻の固定子巻線122を例に説明する。図6に記載の波巻の固定子巻線122は固定子巻線の磁極間部124を固定子巻線122の一方の磁極端部126と固定子巻線の他方の磁極端部128とで繋ぐことで作られる連続した形状をしている。固定子巻線122の磁極間部124を固定子巻線122の一方の磁極端部126あるいは固定子巻線122の他方の磁極端部128で交互に繋いでおり、前記固定子巻線122の一方の磁極端部126が図2乃至図5に示す固定子鉄心104の回転軸方向に延びる形状を有する溝114にそれぞれ挿入される。
前記固定子鉄心104の軸方向端部は磁極部106に対応して交互に窪みが形成されており、固定子鉄心104の一方端に形成された窪みに固定子巻線122の一方の磁極端部126が挿入され、固定子鉄心104の他方端に形成された窪みに固定子巻線122の他方の磁極端部128が挿入される。上述の如く、固定子鉄心104の回転軸における両端に必ずしも窪みを形成する必要がなく、その場合には前記固定子巻線122の一方の磁極端部126や固定子巻線122の他方の磁極端部128は固定子鉄心104の両端部から回転軸方向にはみ出す形状となる。
図6に示す巻線を図3乃至図5に記載の固定子鉄心104に装着した場合、固定子鉄心104の軸方向に設けられた溝114に互い違いに渡る構造であり、スロットティース型モータの波巻構造と同様の巻線形態で、全てのスロットを巻線がカバーする構造となる。このため固定子102と回転子間に爪を有するクローポール型固定子に対し電気的特性が改善される。
〔3相交流回転電機用の固定子の説明〕
以上説明した固定子102の基本構成は固定子全体に対して一相分の固定子として作用する。次に3相交流の固定子100を図7と図8を用いて説明する。図7は、図1あるいは図2に示す固定子102の基本構成が組み合わせられて作られた3相回転電機の固定子100の斜視図である。図8は図7に示す3相交流の固定子100の展開図である。
図7に記載の3相交流の固定子100は3個の固定子102の基本構成をそれぞれU相固定子102UやV相固定子102V、W相固定子102Wとして使用する。U相固定子102UやV相固定子102V、W相固定子102Wはそれぞれ回転軸方向に分けられて並べて配置されているが、回転子は共通であり、各相の固定子102の基本構成は互いに位相を持って配置されている。
〔各相間の位相の説明〕
先に説明の固定子102の基本構成を使用して多相回転電機の固定子100を構成する場合、各相の固定子を軸方向に分けて配置する。各相の固定子の相対位置関係は、2相回転電機であれば、前記固定子の基本構成102を電気角で90度の位相を持たせて配置する。すなわち回転子側の一極対あたりの機械的な角度の1/4ずらして配置する。
また、3相回転電機の固定子100であれば、電気角で120度ずつ位相を持たせては配置する。すなわち回転子側の一極対あたりの機械的な角度の1/3ずらして配置する。上述の図7に3相回転電機の固定子100の一例を示す。図7は20極の3相回転電機の固定子を示す。20極であるから、極対数は10である。このため、相と相の極のずらしの機械角度は、極対数は10の機械角である36度の1/3、すなわち12度となる。
上記説明は、3相交流の固定子100を構成する各固定子102の基本構成に対して回転子を共通の構造とし、回転子に位相を持たせない構造の場合である。回転子を共通の構造とすることは回転電機全体の構成を簡単化でき、小型化や生産性の点で効果が大きい。特に交流発電機として上記回転電機を使用する場合には3相交流の固定子100を構成する各固定子102の基本構成は開示巻線をそれぞれ共用でき、高出力を得ることができる。
しかし固定子側の各相間の取り付け位置には位相を設けないで、回転子側を各相に対応して分割し、回転子側の各固定子に対応する部分の極にそれぞれ上記のように複数相回転電機を構成する位相を持たせて配置することも可能である。この位相関係は上記固定子側で説明した関係と同じである。
上記説明では、多相回転電機の固定子100の代表として2相交流や3相交流について述べたがさらに多層の交流に対しても同様の考え方で対応できる。例えば6相交流発電機の固定子100を構成する場合は固定子102の基本構成を6個軸方向に配置すればよく、電気角で60度の位相を持たせればよい。6相の交流発電機を3相ごとに分けて整流後に並列接続することで、各相あたりの最大電流を下げることができ、整流回路などの電流容量を小さくできる効果がある。
〔3相固定子構造の説明〕
多層回転電機の固定子100の代表例として図7に3相交流回転電機用の固定子100を記載した。この3相交流の固定子100の具体的な構造を図8を用いて説明する。図1や図2で説明した固定子102の基本構成をU相固定子102U、V相固定子102V、W相固定子102Wの3つの固定子ブロックを軸方向に並べて配置している。この構成で各相間には互いの相間の漏れ磁束を低減するために磁気的なシールド作用を有する磁気絶縁部材が設けられている。この磁気絶縁部材は、必要に応じて配置するものであり必須ではない、しかし漏れ磁束を減少させることは効率向上や特性改善に繋がる。
前記絶縁材料は、非磁性体の高分子材料や、セラミックなどの導電性を有しない物質で構成することが望ましい。さらには、熱伝導性の良い物質とすることで、放熱性向上などが期待できる。また、ここでは図示しないが、この磁気絶縁部材3に固定子鉄心を位置決めするための溝や、穴、または突起や軸、インローなどの嵌合形状機能を有することで、固定子ブロックの高精度な位置決めが実現できる。この位置決めは、固定子の周方向位置、及び同軸度などが、回転電機のトルクリプルなどに影響を及ぼすためである。
金属系の材料でこの磁気シールドを構成することも可能である。具体的な物質名を挙げると、金属では、アルミニウム系の合金、非磁性のステンレス合金、銅系合金などが適している。コストの問題はあるが軽量のチタンなども候補である。また、樹脂では、LCP(液晶ポリマー)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、PET(ポリエチレン系樹脂)、またはガラス繊維で強化されたナイロン、PC(ポリカーボネート樹脂)などが候補として挙げられる。また、炭素繊維強化樹脂や、エポキシ系、不飽和ポリエステル系などの熱硬化性の樹脂も候補である。それぞれ使用するモータや発電機などが必要とする熱的、機械的な強度の制約条件などにより、これらの材質は決定されることが望ましい。
これらの製造方法は、アルミニウム、銅合金はダイキャスト、ステンレス系の合金などは、機械加工や、冷間、温間による鍛造での製作。樹脂系材料は、射出成形などの工法によって製作することができる。金属系の材料を使用する場合は、渦電流の発生経路に注意して形状を決定する必要がある。
〔固定子鉄心104の製造方法〕
固定子鉄心の製造方法を図9乃至図11を用いて説明する。固定子鉄心104の製造方法は鋼板から素材1001を切抜く工程と、素材1001を積層する工程と、素材1001を接合する工程と、素材1001を波状に成形する工程からなっている。固定子鉄心104は図9記載の如く鋼板を切抜き、切抜いた素材1001を積層し、切抜いて積層した素材1001を接合し、切抜いて積層し接合した素材1001を波形に成形する工程の順番か、図10記載の如く鋼板を切抜き、切抜いた素材1001を積層し、積層した素材1001を波状に成形し、波状に成形した素材1001を接合する工程の順番か、図11記載の如く鋼板を切抜き、切抜いた素材1001を波状に成形し、波状に成形した素材1001を積層し、積層した素材1001を接合する工程の順番によって製造できる。
図9乃至図11に記載の鋼板から素材を切抜く工程では素板から磁極部106および背面部112を展開した形状に切抜く。素材を切抜く手段として、例えば、プレスによる打抜き加工等のせん断加工、ワイヤーカット、レーザーカット、プラズマ切断、ウォータージェット、機械加工などがあるが、生産性を考慮した場合には、プレスによる打抜き加工が好ましい。
図12は切抜いた素材1001の形状を示している。図12(a)のように環状につながっているか、図12(b)(c)のように磁極部106および背面部112が1磁極あるいは複数の磁極、帯状につながっている形状である。環状につながった形状の素材1001では、素材1001の内外径の精度が良い反面、中心部の材料が使われないため歩留まりが悪い。一方、磁極部106および背面部112が1磁極あるいは複数磁極帯状につながった素材形状では、歩留まりが良い反面、後述の積層工程により精度確保する必要がある。
図9乃至図11に記載の素材1001を積層する工程では、磁極部106が回転子軸方向に揃うよう積層する。磁極部106を回転子軸方向に揃える方法としては、例えば素材1001の背面部112にあらかじめ付けた凹形状をガイドとして積層すれば良い。また、この時の素材形状は環状につながっていても、磁極部が1磁極あるいは複数の磁極、帯状につながっている形状であってもよい。磁極部106および背面部112が複数磁極帯状につながった素材形状では図13に示すようにらせん状に積層する。その際、直線状の素材1001を周方向への面内曲げにより円弧形状にする。例えば、素材1001の背面部112を傾斜圧延することにより、素材1001を周方向面内に曲げる。
図9乃至図11に記載の素材を接合する工程では、磁極部106が軸方向に揃い、積層した状態で接合する。例えば、半抜きして成形された凸部と凹部を合わせた「かしめ」、レーザー溶接、TIG溶接、接着等により接合する。半抜きして成形された凸部と凹部を合わせた「かしめ」では、素材1001を切抜く際に凸部と凹部を半抜きにより成形し、積層後に回転軸方向にプレスなどで加圧することにより接合できる。レーザー溶接やTIG溶接の場合は磁気特性に影響の少ない背面部112で接合することが望ましい。また、磁気絶縁性のある材料で接着した場合、磁気特性は向上するが回転電機として使用した際に、接着が剥がれない温度の範囲で使用することに注意する必要がある。
図9乃至図11記載の波状に成形する工程では、磁極部106Aと106Bとが交互に波状となるように成形する。磁極部106Aの軸方向の端面を磁極部106Bの軸方向の端面に対して、相対的に回転軸方向に押込むことで波状に成形する。またこの波状に成形する工程で、磁極部106Aと106Bを回転軸半径方向に移動させることにより、素材1001周方向の伸びによる板厚減少および破断を抑制することができ、成形性が向上する。さらに、磁極部106Aと106Bを回転軸半径方向に移動させた際、磁極部106Aと106Bの回転軸半径方向の端面を工具に突き当てることにより、固定子鉄心104の内径精度を向上させることができる。この素材1001を波状に成形する工程では、素材は1枚であっても積層した状態であっても良い。
図14は波状に成形する工程の例を示しており、図14(a)は波状に成形する前、図14(b)は波状に成形した後を示している。図14では分かりやすいように手前1/4の素材1001上側の工具は表示していないが、実際には周方向他の部分と同様に工具が配置されている。また、前述の如く素材1001を波状に成形する工程では、素材は1枚であっても積層した状態であっても良いが、図12では素材1001を積層させた状態を示している。
図14(a)に示すように磁極部106Aと106Bの軸方向に押込む端面側に、回転軸周方向にパンチ1101を配置し、パンチ1101と素材1001を挟んで対向するカウンタ1102を配置する。カウンタ1102は、パンチ1101が回転軸方向に押込む向きとは逆方向に素材1001の板厚方向に力をかけ、素材1001の面外への変形を拘束する。実際の成形では、磁極部106Aを回転子軸方向に押込む場合、磁極部106Bは回転子軸方向の移動を拘束するか、磁極部106Bを回転子軸方向に押込む場合、磁極部106Aは回転子軸方向の移動を拘束するが、本説明では便宜上、磁極部106Aと106Bの回転子軸方向への相対的な変形であるため、磁極部106Aを回転子軸方向へ押込むパンチ1101A、磁極部106Bを回転子軸方向へ押込むパンチ1101Bとする。
また、パンチ1101Aと1101Bに対応させカウンタ1102Aと1102Bと符号を付ける。磁極部106Aを押込むパンチ1101Aの回転子軸方向の押込む向きと、磁極部106Bを押込むパンチ1101Bの回転子軸方向の押込む向きは相対的に逆方向となるよう回転子周方向に交互に配置する。また、パンチ1101Aと1101Bに合わせて、カウンタ1102Aと1102Bも回転子周方向に交互に配置する。この状態でパンチ1101Aと1101Bを回転子軸方向に相対的に押込むことにより図12(b)に示すような波状に成形する。この方法によれば、磁極部106Aと106Bをつなぐ背面部114の曲げ半径が回転子軸の半径方向外側になるにしたがい連続的に大きくなる。
パンチ1101を回転子軸方向に押込む工程で、磁極部106を回転子軸方向に移動させることで成形性が向上する。そのため、素材1001とパンチ1101およびカウンタ1102の摩擦力を小さくするか、あるいは、パンチ1101およびカウンタ1102を回転子半径方向へ移動自在にするか、あるいは、パンチ1101およびカウンタ1102をカム機構により強制的に回転子半径方向に移動するかの少なくとも1つを行うことで、素材1001周方向の伸びによる板厚減少および破断を抑制することができ、成形性を向上させることができる。また、磁極部106の回転子半径方向の変形を、最終的にストッパ1103に磁極部106の回転子半径方向の端面を突き当てることにより、固定子104の内径精度を高くすることができる。
カウンタ1102は、磁極部106の平坦度を確保するために使用する。金型構造としては例えばダイクッション、ガスダンパ、バネ等を使用することで、パンチ1101に対向する力をかける。上記説明ではカウンタ1102を使用した場合の成形方法を説明してきたが、磁極部106が曲面であっても性能上問題はないので、磁極部106の平坦度を確保する必要がない場合は、カウンタ1102はなくても良い。この場合、パンチ1101Aと1101Bで磁極部106Aと106Bを押込むだけでよいので、波形を転写したような形状の金型で簡単に成形できる。
波状に成形する工程で、磁極部106を回転子半径方向に移動させた場合、成形前後で回転子軸方向に投影した素材1001の形状が変わるため、成形前の素材1001は成形後の固定子鉄心104を展開した形状とする必要がある。磁極部106の形状は波状に成形した後もほとんど変わらないため固定子鉄心104の形状と同じでよいが、背面部114の長さを、固定子鉄心104を回転子軸方向に投影した場合の長さより長くする必要がある。また背面部114の長さは、磁極部106の回転子半径方向の移動量が多くなるにしたがい大きくする必要がある。
ここで、固定子鉄心104の具体的な製造方法の例を説明する。まず、複数の磁極が帯状に連続的につながった素材1001を、鋼板のフープ材から打ち抜き加工により切り抜く。次に複数の磁極が帯状に連続的につながった素材1001の背面部112を傾斜圧延して面内に曲げるとともに、図13に示すようにらせん状に積層する。所望の枚数部積層した後、素材1001の背面部112をレーザー溶接により接合する。次にレーザー溶接した素材1001をプレスで波状に成形することで、図5に示すような固定子鉄心104を製造することができる。
これまでらせん状も含め、環状につながった固定子鉄心104を中心に説明してきたが、次に幾つかの磁極毎に周方向に分割した固定子鉄心104について説明する。電気的特性からは固定子鉄心104は一体形状が必須ではない。図15は一極対(2極分)のコア形状で固定子の磁気回路を構成している。図15(a)は、図3乃至図5で示した固定子鉄心104の一極対を示している。
モータあるいは発電機である回転電機の構造では、回転子からの磁束の流れは、一極対分が回転子側の一極対分の磁束を賄うため、隣り合う極対間での磁束の流れを必要としない。したがって、鉄心を周方向に分割して配置することでも、一体とした場合と変わらない特性を満足することができる。そこで、図15(a)に示すようなティース106Aとティース106Bとを有する鉄心片で構成してこれを組み合わせて固定子鉄心104を組立ることで、モータあるいは発電機使用する前述の構造の固定子を構成することが可能となる。なお、同一符号は先に説明の同一符号の機能や作用効果を示す。
図15(b)は、図15(a)のティース106Aあるいは106Bの先端に鍔を有する形状としたものである。この鍔は、回転子からの流入磁束を有効に集める目的と、巻線した固定子巻線122の内側へのはみだし防止機能を有する。図15(c)には、軸方向に互い違いにする形状とした鉄心を示すが、その磁極の位置関係が、回転軸方向に重ならない構造を示している。固定子巻線122を配置するためのスペースを大きく確保するため、および、固定子巻線122の形状を単純化し生産性や作業性を向上するために、鉄心側の形状に工夫を凝らした実施例である。図3乃至図5あるいは図17の固定子鉄心104は磁性薄板の積層構成であるが、積層構造に限るものではなく、圧粉磁心などを圧縮成形して製造しても良い。しかし、強度や信頼性、磁気特性の観点で、積層鋼板の方が優れている。なお、図15(b)や図15(c)の記載において説明を省略しているが、先の記載と同一符号は同じような作用をし、同じような効果を有する。
図16には、図15(b)に示した鉄心を使用して、一相分の固定子鉄心である固定子鉄心104の製造概念を示す。ティース106Aとティース106Bとの間の回転軸方向に延びる溝114に図6に記載の固定子巻線122の磁極間部124をそれぞれ挿入する。その後図16(a)の各磁極対を溶接などで固定することで、周方向に一体化した固定子鉄心104が完成する。
上記図16(a)の構造あるいは図1乃至図5の構造は、回転軸に沿った溝114が存在し、前記溝114に固定子巻線122の固定子巻線の磁極間部124が挿入される形状である。一方、図16(b)に示す実施の形態は、ティース106Aとティース106Bが完全に回転軸方向にずれている。この形状においては、固定子巻線122はほとんど回転軸方向の屈曲を設けることなく、溝114に挿入可能である。このため、固定子巻線122の生産性にすぐれている、また固定子巻線122の溝114への挿入が容易であり、作業性に優れる。しかし回転子に面する磁気回路の断面積が小さくなり、出力が低下し易い欠点がある。ただ出力が小さくても良い場合には生産コストが安価となり、有効である。
最終的に完成した固定子102の基本構成は図1や図2と同じであり、固定子巻線122は、回転軸に沿って一方端と他方端との間を行き来する掲示用を成して巻回されており、図2(b)乃至図2(d)に示す構造である。上記図面の固定子鉄心104は、回転軸方向にずらしたティース106Aとティース106Bを成す固定子鉄心104の回転軸方向の中央部で一部重なっている形状であり、図2(d)に示す断面のように、スロットティース型回転電機の巻線配置とほぼ変わらない配置となっている。このため回転子と対向する面は効率良く磁気回路が構成され、優れた電気的な特性が得られる。一方固定子巻線122はスロットティース型回転電機に比べ大変簡素化されており、優れた生産性が得られ、また固定子巻線122の形状がシンプルなため、安全性や信頼性において優れた効果
がある。
図17に、固定子巻線122の他の実施の形態を示す。図1や図2に示した構造では、固定子巻線122が回転軸方向と周方向をつなぐ部分において略直角に近い角度で曲がっている。すなわち固定子巻線122が回転軸と略平行な部分を有している。実際の被覆付マグネットワイヤでは、直角に曲げると絶縁のための樹脂被膜が損傷する心配があり、作業時に色々注意を払うことが必要となる。ある程度の曲げR(半径)を持って形成することが望ましい。この点で、図1や図2に示す形状では固定子巻線122の形成作業に注意を払うことが望まれる。
図17に示す形状では、ティース106Aとティース106Bとの間の溝114を周方向に広くしている。鉄心の磁極間の隙間をゆるくして、固定子巻線122の回転軸方向の部分を斜めに配置できる構造とした。この構造では曲げR(半径)をゆるやかに出来る利点が有り、作業性が向上する。ただし図1や図2の構造のほうが固定子巻線122の占積率(スロットに対する導体断面積の割合)を高くでき、高出力を得やすい効果がある。図17の構造で固定子巻線122の占積率が小さくならないように考慮することが効率向上の点で望ましい。
図18に、占積率を向上するための固定子巻線122の断面形状を示す。通常、図18(a)に示すように、丸断面のマグネットワイヤを巻線として使用することが考えられるが、占積率を向上するためには、平角のマグネットワイヤを用いて、図18(b)や図18(c)のように整列配置することでその占積率を高めることが可能である。また、図6に示したように固定子巻線122を予め製造し、その後固定子鉄心104と一体化する場合には、固定子巻線122の断面形状を望ましい形に成形する工程を設けることが望ましい。固定子巻線122の断面形状を成形する場合には、断面が略円形状の線を、図18(d)に示すような形状に成形することで上記占積率を高めることが出来る。
〔モータ等の回転電機への応用〕
図19(b)は図7に示す3相交流の固定子100を回転電機に適用した場合の回転電機の斜視図であり、図19(a)は図19(b)に示す前記回転電機の展開図である。前側ハウジング418と後側ハウジング416に軸受414と軸受412とがそれぞれ固定されており、シャフト436が上記軸受414と412とに回転可能に保持されている。前記シャフト436には回転子404が固定されている。前記回転子404の外側には空隙を介して図7に記載の3相交流の固定子100が設けられている。前側ハウジング418と後側ハウジング416とを通しボルト452で固定することにより、前側ハウジング418と後側ハウジング416との間に3相交流の固定子100が固定され保持される。なお、3相交流の固定子100の外周に更にアルミニウム材などで作られた外環401が設けられ、回転電機が密閉されている。
上述の3相交流の固定子100は色々な回転子との組合せにより、発電機として作用し、あるいはモータとして作用し、色々な用途に使用可能である。いずれにおいても3相交流の固定子100の形状がシンプルで、特に固定子巻線122の形状がシンプルとなるため、生産性に優れている。また上記実施の形態では、軸方向の固定子巻線122のコイルエンドを少なくあるいは無くすことができ、小型化でき、さらに銅損を少なくできる。
本発明の一実施の形態である、固定子の基本構成を示す斜視図である。 前記図1に示す固定子の基本構成の他の実施例を示す斜視図で、図2(a)は実施例である固定子の基本構成の全体を示す斜視図、図2(b)は図2(a)に示す固定子の基本構成の部分断面図、図2(c)は図2(a)に示す固定子の基本構成のさらに見方を変えた部分断面図、図2(d)は図2(a)に示す固定子の基本構成の回転軸に垂直な部分断面図である。 図1に示す固定子の基本構成の固定子鉄心を示す斜視図である。 図2に示す他の実施例である固定子の基本構成の固定子鉄心を示す斜視図である。 図3に示す固定子鉄心のさらに他の実施の形態である。 図1や図2に示す固定子の基本構成に使用される固定子巻線である。 本発明の一実施の形態である、固定子の斜視図である。 図7に示す固定子の展開図である。 本発明の一実施の形態である、製造方法第1の例である。 本発明の一実施の形態である、製造方法第2の例である。 本発明の一実施の形態である、製造方法第3の例である。 固定子鉄心の素材形状の平面図で、図12(a)は環状につながった素材、図12(b)は複数の磁極部が極率をもって帯状につながっている形状、図12(c)は複数の磁極部が直線上に帯状につながっている形状である。 素材をらせん状に積層する製造工程の斜視図である。 素材を波状に成形する工程の斜視図であり、図14(a)は波状に成形する前、図14(b)は波状に成形した後を示した図である。 一極対の固定子鉄心を示し、図15(a)は、図3乃至図5で示した固定子鉄心の一極対を示し、図15(b)は鍔付きの固定子鉄心の一極対を示し、図15(c)は更に他の固定子鉄心の一極対を示す。 1相分固定子の製造方法の他の実施の形態を示す。 1相分固定子の他の実施の形態を示す斜視図である。 固定子巻線の部分断面図である。 回転電機への適用を示す斜視図である。
符号の説明
100 3相交流の固定子
102 固定子
102U U相固定子
102V V相固定子
102W W相固定子
104 固定子鉄心
104U U相固定子鉄心
104V V相固定子鉄心
104W W相固定子鉄心
106A ティース
106B ティース
108 鍔
112 背面部
114 溝
116 溶接部
122 固定子巻線
122U U相固定子巻線
122V V相固定子巻線
122W W相固定子巻線
124 磁極間部
126 磁極端部
128 磁極端部
130 磁気絶縁板
401 外環
404 回転子
412 軸受
414 軸受
416 後側ハウジンング
418 前側ハウジング
436 シャフト
452 通しボルト
1001 素材
1101A パンチ
1101B パンチ
1102A カウンタ
1102B カウンタ
1103 ストッパ

Claims (13)

  1. 回転可能に保持された回転子と、前記回転子の回転軸方向に並べて配置された少なくとも2つの固定子鉄心を有する固定子とを備えた回転電機用の固定子鉄心において、
    前記回転子の回転軸の周方向に配置された固定子鉄心の複数個の磁極と、
    前記複数個の磁極の各磁極間に前記回転軸の軸方向に形成された固定子鉄心の溝と、を有し、
    前記周方向に配置された各磁極の前記回転軸の軸方向の端面が隣接する磁極毎に前記回転軸の軸方向に波状に成形して、前記磁極の波状の内側の端面側および前記回転軸の軸方向に形成された溝に固定子巻線を配置可能とし、
    前記回転軸の周方向に配置された複数個の固定子鉄心の磁極が前記回転軸の軸方向に積層した鋼板からなることを特徴とする回転電機用の固定子鉄心。
  2. 請求項1記載の回転電機用の固定子鉄心において、
    隣接する前記磁極をつなぐ固定子背面部の曲げ半径が、前記回転子の回転軸から半径方向外側になるしたがい連続的に大きくなるように形成されることを特徴とする回転電機用の固定子鉄心。
  3. 鋼板から素材を切抜く工程1と、
    前記素材を積層する工程2と、
    前記素材を接合する工程3と、
    前記素材を波状に成形する工程4と、を備え、
    前記工程1乃至工程4の各工程を組み合わせて、
    回転電機の回転軸の周方向に固定子鉄心の複数個の磁極を形成し、
    前記複数個の磁極の各磁極間に前記回転軸の軸方向に溝を形成し、
    前記周方向に配置された各磁極の前記回転軸の軸方向の端面が隣接する磁極毎に前記回転軸の軸方向に波状にずれて配置されるよう成形することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  4. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程2では前記工程1で切抜いた前記素材を積層し、
    前記工程3では前記工程2で積層した前記素材を接合し、
    前記工程4では前記工程3で接合した前記素材を波状に成形することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  5. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程2では前記工程1で切抜いた前記素材を積層し、
    前記工程4では前記工程2で積層した前記素材を波状に成形し、
    前記工程3では前記工程4で波状に成形した前記素材を接合することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  6. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程4では前記工程1で切抜いた前記素材を波状に成形し、
    前記工程2では前記工程4波状に成形した前記素材を積層し、
    前記工程3では前記工程2で積層した前記素材を接合することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  7. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程4では、前記磁極の回転子軸方向の端面を隣接する前記磁極の回転子軸方向の端面と相対的に回転子の回転軸方向に押込むことを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  8. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程4では、前記磁極を回転子の回転軸の半径方向の中心側に移動させることを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  9. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程4では、前記磁極の回転子の回転軸の半径方向の中心側の面を工具に突き当てることを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  10. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程4では、
    前記磁極の回転子軸方向の端面を隣接する前記磁極の回転子軸方向の端面と相対的に回転子の回転軸方向に押込む方法、あるいは、
    前記磁極を回転子の回転軸の半径方向の中心側に移動させる方法、あるいは、
    前記磁極の回転子の回転軸の半径方向の中心側の面を工具に突き当てる方法、
    の少なくとも2つの方法を同一工程で行うことを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  11. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程1では、環状につながった形状に切抜くか、あるいは、前記固定子の1磁極分または複数磁極分が帯状につながった形状に切抜くことを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  12. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程2では、前記環状につながった形状に切抜いた板材を積層するか、あるいは、前記固定子の1磁極分または複数磁極分が帯状につながった形状の板材を積層するか、あるいは、帯状につながった板材をらせん状に積層することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
  13. 請求項3記載の回転電機用の固定子鉄心の製造方法において、
    前記工程3では、半抜きして成形された凸部と凹部を合わせてかしめるか、レーザー溶接か、TIG溶接か、接着かにより板材を接合することを特徴とする回転電機用の固定子鉄心の製造方法。
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