JP2009219287A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】力行及び回生共に電動機のポテンシャルを十分に引き出すことのできる電動機の制御装置を提供すること。
【解決手段】永久磁石界磁型の電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けられた第1回転子及び第2回転子の相対変位角を制御する制御装置は、第1回転子又は第2回転子の回転数を検出する回転数検出部と、正負の符号を含む要求されたトルク値及び転数に基づいて、±180°の範囲のいずれかの値を相対変位角の指令値として決定する指令値決定部と、相対変位角の指令値に応じて、第1回転子及び第2回転子の相対変位角を制御する制御部とを備える。制御部は、指令値の符号が正の場合、電動機の固定子に対する第1回転子の回転方向と、第1の回転子に対する第2回転子の進角方向とが同じになるよう相対変位角を制御し、指令値の符号が負の場合、固定子に対する第1回転子の回転方向と、第1の回転子に対する第2回転子の進角方向とが逆になるよう相対変位角を制御する。
【選択図】図10

Description

本発明は、永久磁石界磁型の電動機の界磁弱め制御を、回転軸の周囲に同心円状に設けられた2つの回転子の相対変位角を変更することによって行う電動機の制御装置に関する。
永久磁石界磁型の回転電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1ロータ及び第2ロータを備え、回転速度に応じて第1ロータと第2ロータの位相差を変更することで界磁弱め制御を行う電動機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図18は、2重ロータを備えた電動機の断面図である。図18に示す電動機1は、永久磁石11a,11bの界磁が周方向に沿って等間隔に配設された内側ロータ11と、永久磁石12a,12bの界磁が周方向に沿って等間隔に配設された外側ロータ12と、内側ロータ11及び外側ロータ12に対する回転磁界を発生させるための電機子10aを有するステータ10とを備える。
内側ロータ11と外側ロータ12は、共に回転軸が電動機1の回転軸2と同軸となるように同心円状に配置されている。そして、内側ロータ11においては、N極を回転軸2側とする永久磁石11aとS極を回転軸2側とする永久磁石11bが交互に配設されている。同様に、外側ロータ12においても、N極を回転軸2側とする永久磁石12aとS極を回転軸2側とする永久磁石12bが交互に配設されている。
外側ロータ12と内側ロータ11の位相差は、少なくとも電気角で180度の範囲で進角側又は遅角側に変更することができる。このため、電動機1の状態は、外側ロータ12の永久磁石12a,12bと内側ロータ11の永久磁石11a,11bが異極同士を対向して配置された界磁強め状態と、外側ロータ12の永久磁石12a,12bと内側ロータ11の永久磁石11a,11bが同極同士を対向して配置された界磁弱め状態との間で、適宜設定可能である。
図19は、電動機1の界磁強め状態(a)及び界磁弱め状態(b)を示す図である。図19(a)に示す界磁強め状態では、外側ロータ12の永久磁石12a,12bの磁束Q2と内側ロータ11の永久磁石11a,11bの磁束Q1の向きが同一であるため、合成された磁束Q3は大きい。一方、図19(b)に示す界磁弱め状態では、外側ロータ12の永久磁石12a,12bの磁束Q2と内側ロータ11の永久磁石11a,11bの磁束Q1の向きが逆であるため、合成された磁束Q3は小さい。
図20は、界磁強め状態及び界磁弱め状態の各状態で、電動機1を所定回転数で作動させた場合にステータ10の電機子10aに生じる誘起電圧を示すグラフである。当該グラフの縦軸は誘起電圧(V)、横軸は電気角(度)を示す。また、図中の符号aは、電動機1が図19(a)に示した界磁強め状態のときの誘起電圧を示し、符号bは、電動機1が図19(b)に示した界磁弱め状態のときの誘起電圧を示す。図20に示すように、外側ロータ12と内側ロータ11の位相差を変更することで、生じる誘起電圧のレベルは大幅に変化する。
このように、2重ロータを備えた電動機1では、外側ロータ12と内側ロータ11の位相差を変更して、界磁の磁束を増減させることにより、電動機1の誘起電圧定数Keを変化させることができる。その結果、誘起電圧定数Keが一定である一つのロータを備えた一般的な電動機と比較して、電動機1の出力及び回転数に対する運転可能領域を拡大できる。また、電動機の制御として一般的なdq座標におけるd軸(界磁軸)側の電機子に通電して界磁弱め制御を行う場合に比べて、2重ロータの位相差変更による界磁制御では銅損が減少するため、電動機の運転効率を高めることができる。
図21は、2重ロータを備えた電動機1の界磁弱め制御が必要な領域を示すグラフである。当該グラフの縦軸は出力トルクTr、横軸は回転数Nを示す。また、図中の符号uは、電動機の直交ライン(界磁弱め制御を行わずに電動機を作動させたとき、回転数と出力トルクの組合わせにより電動機の相電圧が電源電圧と等しくなる点を結んだ線)を示す。また、符号Xは、界磁弱め制御が不要な領域を示し、符号Yは界磁弱め制御が必要な領域を示す。
特許文献2に開示されている電動機の制御装置は、当該電動機が備える多重ロータの位相差であるロータ位相差を、アクチュエータ及び遊星歯車機構によって構成されたロータ位相差変更手段を利用して変更することで界磁制御を行う。ロータ位相差変更手段は、d軸(界磁軸)側の電機子の通電量である界磁弱め電流指令値に応じたロータ位相差の指令値に基づいて動作する。
特開2002−204541号公報 特開2007−259549号公報 特開2002−359953号公報
電動機のトルクは、磁石トルクとリラクタンストルクの合成トルクである。このため、電動機のロータの回転方向とトルク方向に適した磁気変化を生じさせる方向に、多重ロータの位相差を生じさせる必要がある。但し、トルク方向には、互いに逆方向である力行時の方向と回生時の方向の2方向がある。さらに、図21に示したように、界磁弱め制御が必要な領域Yは、力行時と回生時とで異なる。このため、2重ロータを備えた電動機におけるロータ位相差の制御では、トルク方向の正負(力行及び回生)に応じた制御を行った方が望ましい。しかし、上記説明した特許文献2に開示されている電動機の制御装置は、ロータ位相差を電気角0度〜180度の範囲で変更しているため、力行及び回生のいずれか一方の性能特性に限定されてしまい、トルク特性や運転効率等のポテンシャルを十分に活かすことができない。
本発明の目的は、力行及び回生共に電動機のポテンシャルを十分に引き出すことのできる電動機の制御装置を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の電動機の制御装置は、永久磁石界磁型の電動機(例えば、実施の形態での電動機1)の回転軸(例えば、実施の形態での回転軸2)の周囲に同心円状に設けられた第1回転子(例えば、実施の形態での外側ロータ12)及び第2回転子(例えば、実施の形態での内側ロータ11)の相対変位角(例えば、実施の形態でのロータ位相差)を制御する電動機の制御装置であって、前記第1回転子又は前記第2回転子の単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出部(例えば、実施の形態でのレゾルバ101及び回転数算出部103)と、正負の符号を含む要求されたトルク値(例えば、実施の形態でのトルク指令値T)及び前記回転数検出部によって検出された回転数(例えば、実施の形態での回転数Nm)に基づいて、±180°の範囲のいずれかの値を前記相対変位角の指令値(例えば、実施の形態でのロータ位相差の指令値θc)として決定する指令値決定部(例えば、実施の形態での指令値決定部121)と、前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の指令値に応じて、前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の相対変位角を制御する制御部(例えば、実施の形態でのロータ位相差制御部123)と、を備え、前記制御部は、前記指令値の符号が+(正)の場合、前記電動機の固定子(例えば、実施の形態でのステータ10)に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが同じになるよう前記相対変位角を制御し、前記指令値の符号が−(負)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが逆になるよう前記相対変位角を制御することを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の電動機の制御装置では、前記指令値決定部は、トルク値及び回転数の組み合わせ毎に最適な相対変位角が記録されたデータマップ(例えば、実施の形態での最適θマップ)を参照して、前記相対変位角の指令値を決定することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の電動機の制御装置では、前記データマップには、前記電動機の電源である蓄電器の出力電圧(例えば、実施の形態でのバッテリ電圧Vdc)に応じて内容が異なる複数のテーブルが含まれ、前記指令値決定部は、前記蓄電器の出力電圧に対応するテーブルを参照して、前記相対変位角の指令値を決定することを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の電動機の制御装置では、前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の実際の相対変位角(例えば、実施の形態でのロータ位相差θs)を検出する相対変位角検出部(例えば、実施の形態でのロータ位相差検出部117)を備え、前記制御部は、前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の指令値と前記相対変位角検出部によって検出された相対変位角の偏差(例えば、実施の形態での偏差Δθ)が減少するよう制御することを特徴とする電動機の制御装置。
さらに、請求項5に記載の発明の電動機の制御装置では、永久磁石界磁型の電動機(例えば、実施の形態での電動機1)の回転軸(例えば、実施の形態での回転軸2)の周囲に同心円状に設けられた第1回転子(例えば、実施の形態での外側ロータ12)及び第2回転子(例えば、実施の形態での内側ロータ11)の相対変位角(例えば、実施の形態でのロータ位相差)を制御する電動機の制御装置であって、前記第1回転子又は前記第2回転子の単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出部(例えば、実施の形態でのレゾルバ101及び回転数算出部103)と、正負の符号を含む要求されたトルク値(例えば、実施の形態でのトルク指令値T)に基づいて、前記相対変位角の符号(例えば、実施の形態でのθ符号)を決定し、かつ、前記トルク値及び前記回転数検出部によって検出された回転数(例えば、実施の形態での回転数Nm)に基づいて、前記電動機の誘起電圧定数の指令値(例えば、実施の形態での誘起電圧定数の指令値Ke_c)を決定する指令値決定部(例えば、実施の形態での指令値決定部221)と、前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の符号及び前記誘起電圧定数の指令値に応じて、前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の相対変位角を制御する制御部(例えば、実施の形態でのロータ位相差制御部223)と、を備え、前記制御部は、前記相対変位角の符号が+(正)の場合、前記電動機の固定子(例えば、実施の形態でのステータ10)に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが同じになるよう前記相対変位角を制御し、前記相対変位角の符号が−(負)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが逆になるよう前記相対変位角を制御することを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明の電動機の制御装置では、前記指令値決定部は、トルク値及び回転数の組み合わせ毎に最適な誘起電圧定数が記録されたデータマップ(例えば、実施の形態での最適Keマップ)を参照して、前記誘起電圧定数の指令値を決定することを特徴としている。
さらに、請求項7に記載の発明の電動機の制御装置では、前記データマップには、前記電動機の電源である蓄電器の出力電圧(例えば、実施の形態でのバッテリ電圧Vdc)に応じて内容が異なる複数のテーブルが含まれ、前記指令値決定部は、前記蓄電器の出力電圧に対応するテーブルを参照して、前記誘起電圧定数の指令値を決定することを特徴としている。
さらに、請求項8に記載の発明の電動機の制御装置では、前記電動機の誘起電圧定数(例えば、実施の形態での誘起電圧定数Ke)を算出する誘起電圧定数算出部(例えば、実施の形態でのKe算出部219)を備え、前記制御部は、前記指令値決定部によって決定された前記誘起電圧定数の指令値と前記誘起電圧定数算出部によって算出された誘起電圧定数の偏差(例えば、実施の形態での偏差ΔKe)が減少するよう制御することを特徴としている。
請求項1〜8に記載の発明の電動機の制御装置によれば、電動機の第1回転子及び第2回転子の相対変位角を±180°の範囲で進角側又は遅角側に変更することができ、当該相対変位角は、大きなトルクを発生できる符号の電気角度に設定されるため、力行及び回生のいずれの場合にも電動機のポテンシャルを十分に引き出すことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態で用いられる電動機は、図18に示した永久磁石界磁型の電動機1と同様であり、回転軸2の周囲に同心円状に設けた内側ロータ11及び外側ロータ12と、電機子10aを有するステータ10とを備える。当該電動機は、例えばハイブリッド車両や電動車両の駆動源として使用され、ハイブリッド車両に搭載されたときは、電動機及び発電機として動作する。
本実施形態では、後述するロータ位相差変更部を用いて、外側ロータ12と内側ロータ11の位相差を、電気角で±180°の範囲で進角側又は遅角側に変更することができる。以下の説明では、ステータ10に対する外側ロータ12の回転方向と外側ロータ12に対する内側ロータ11の進角方向が同じときの2重ロータの位相差を+(正)の値で表し、ステータ10に対する外側ロータ12の回転方向と外側ロータ12に対する内側ロータ11の進角方向が逆のときの2重ロータの位相差を−(負)の値で表す。
したがって、外側ロータ12の磁石のNS極間の中間に内側ロータ11の磁石が位置する場合を「中間位相」と呼ぶと、中間位相の位相差には、位相差の絶対値を90°とすると、図1(a)に示す+90°の場合と図1(b)に示す−90°の場合の2通りがある。また、半径方向に内側ロータ11及び外側ロータ12の磁石が逆極で並ぶ場合を「弱め位相」と呼ぶと、弱め位相の位相差には+180°の場合と−180°の場合の2通りがあるが、これらは電動機の磁気構成上は区別がつかない。また、半径方向に内側ロータ11及び外側ロータ12の磁石が同極で並ぶ場合を「強め位相」と呼ぶと、強め位相の位相差は0°である。
このように、位相差を±X°とすると、0<X<180のとき、+X°の場合と−X°の場合とでは、内側ロータ11及び外側ロータ12の同極同士又は異極同士の磁石の重なりは、向きが異なるだけで面積は同じである。したがって、図2に示すように、位相差が+90°の時(a)と−90°の時(b)とでインダクタンス(L)の相電流位相(θ)に対する変化が同等、すなわち、リラクタンストルクの相電流位相(θ)に対する変化は同じ傾向になる。しかし、この場合、中間位相時の磁石磁束(Φ)の分布は線対称性を有していないため、位相差が+90°の時と−90°の時とで磁石トルクには相対的に位相差が生じる。その結果、位相差が+90°の時と−90°の時とでは、相電流位相に対する合成トルクの波形が異なる。
なお、電動機1の突極性が外側ロータ12に依存する場合、図3に示すように、位相差が90°以外の中間位相時、位相差が+X°の時と−X°の時とでインダクタンス(L)の相電流位相(θ)に対する変化は同じであるが、磁石磁束(Φ)の分布には位相差が生じる。また、電動機1の突極性が外側ロータ12及び内側ロータ11に依存する場合、図4に示すように、位相差が90°以外の中間位相時、リラクタンストルクの相電流位相(θ)に対する変化は、中間位相時のインダクタンス分布が線対称性を有していないため、位相差が+X°の時と−X°の時とで異なる。同様に、中間位相時の磁石磁束分布も線対称性を有していないため、位相差が+X°の時と−X°の時とで磁石トルクには位相差が生じる。
その結果、例えば図5に示すように、位相差の符号が−(負)のときの電気角に対する誘起電圧波形(図5(a))と、位相差の符号が+(正)のときの電気角に対する誘起電圧波形(図5(b))は、ほぼ対称ではあるが微妙に異なる。このため、位相差の符号が+(正)のときと−(負)のときとでは電動機1のトルク特性が異なる。この位相差の符号によるトルク特性の相違は、力行時のトルク特性と回生時のトルク特性にも影響する。すなわち、所定の位相差(機械角)で力行運転されている電動機1が、その位相差のまま回生運転に切り替えられると、電気角での位相差は符号が反転する。このため、機械角で位相差が固定された状態の電動機1は、力行時と回生時とでトルク特性が異なる。
図6は、2重ロータの位相差が±90°の中間位相時の、一定振幅の相電流位相に対するリラクタンストルク、磁石トルク及び合成トルクを示すグラフである。図6に示すように、リラクタンストルクの相電流位相に対する変化は、2重ロータの位相差の符号にかかわらず同じであるが、リラクタンストルクに対する磁石トルクの位相は、位相差の符号が+(正)の場合と−(負)の場合とで異なる。このため、図6に示すように、リラクタンストルクと磁石トルクの合成である合成トルクも位相差の符号によって異なる。図6によれば、電動機1が力行トルクを発生する場合には2重ロータの位相差を+90°に設定し、回生トルクを発生する場合には位相差を−90°に設定すれば、電動機1は、力行時にも回生時にもそれぞれ大きなトルクを発生することができる。
図7は、中間位相時の相電流に対する合成トルクを示すグラフである。図8は、中間位相時の相電流に対する電動機1の運転効率(モータ効率)を示すグラフである。図7及び図8に示すように、より大きなトルクを発生できる位相差の符号の方が、より大きなモータ効率を実現できる。このため、大きなトルクを発生できる符号の位相差に設定することによって、より良いモータ効率が得られる。
<電動機1の制御装置>
電動機1の制御装置(以下、単に「制御装置」という。)は、トルク指令値等に基づいて電動機1に供給する電流を制御する電流制御系と、トルク指令値、当該トルク指令値の符号によって示される運転形態(力行運転又は回生運転)及び回転数等に応じて電動機1の2重ロータの位相差を制御する位相差制御系とから構成される。なお、電動機1は、位相差制御系による制御に応じて、内側ロータ11と外側ロータ12の位相差であるロータ位相差を変更するロータ位相差変更部を内部に有する。
図9は、電動機1が有するロータ位相差変更部の内部構造を示す図である。図9に示すように、ロータ位相差変更部30は、内側ロータ11の内周側の中空部に配置されたシングルピニオン型の遊星歯車機構であり、外側ロータ12と同軸且つ一体に形成された第1リングギアR1、内側ロータ11と同軸且つ一体に形成された第2リングギアR2、第1リングギアR1と噛合する第1プラネタリギア31、第2リングギアR2に噛合する第2プラネタリギア32、第1プラネタリギア31及び第2プラネタリギア32と噛合するアイドルギアであるサンギアS、第1プラネタリギア31を回転自在に支持すると共に回転軸2に回転可能に軸支された第1プラネタリキャリアC1、及び第2プラネタリギア32を回転自在に支持すると共にステータ10に固定された第2プラネタリキャリアC2を備える。
第1リングギアR1及び第2リングギアR2は略同等のギア形状であり、第1プラネタリギア31及び第2プラネタリギア32も略同等のギア形状である。また、サンギアSの回転軸33は電動機1の回転軸2と同軸に配置されると共に、軸受け34により回転可能に軸支されている。このため、第1プラネタリギア31及び第2プラネタリギア32がサンギアSと噛合し、外側ロータ12と内側ロータ11が同期して回転する。さらに、第1プラネタリキャリアC1の回転軸35は、電動機1の回転軸2と同軸に配置されると共にアクチュエータ25に接続されており、第2プラネタリキャリアC2はステータ10に固定されている。
アクチュエータ25は、制御装置の位相差制御系から入力される制御信号に応じて、油圧により第1プラネタリキャリアC1を正転方向又は逆転方向に回転させ、或いは回転軸2回りの第1プラネタリキャリアC1の回転を規制する。アクチュエータ25によって第1プラネタリキャリアC1が回転すると、外側ロータ12と内側ロータ11間の相対的な位置関係(位相差)が変化する。なお、油圧ではなく電動により第1プラネタリキャリアC1を回転させるアクチュエータを用いても良い。
(第1の実施例)
図10は、電動機1の制御装置の第1の実施例を示すブロック図である。図10に示すように、第1の実施例の制御装置は、レゾルバ101と、回転数算出部103と、電流制御系に含まれる電流指令算出部105、バンドパスフィルタ(BPF)107、3相−dp変換部109、電流FB制御部111、rθ変換部113及びPWM演算部115と、上記説明したアクチュエータ25と、ロータ位相差検出部117と、Ke算出部119と、位相差制御系に含まれる指令値決定部121及びロータ位相差制御部123とを備える。
レゾルバ101は、外側ロータ12の機械角度を検出し、検出した機械角度に応じた電気角度θmを出力する。レゾルバ101から出力された電気角度θmは、3相−dq変換部109及び回転数算出部103に送られる。回転数算出部103は、レゾルバ101から入力された電気角度θmから外側ロータ12の単位時間当たりの回転数Nmを算出する。回転数算出部103から出力された回転数Nmは、電流指令算出部105及び指令値決定部121に送られる。
電流指令算出部105は、外部から入力されたトルク指令値Tと、回転数算出部103によって算出された電動機1の回転数Nmと、Ke算出部119によって算出された誘起電圧定数Keとに基づいて、d軸側の電機子(以下「d軸電機子」という。)に流す電流(以下「d軸電流」という。)の指令値Id_c及びq軸側の電機子(以下「q軸電機子」という。)に流す電流(以下「q軸電流」という。)の指令値Iq_cを決定する。
3相−dq変換部109は、電流センサ131,133により検出されBPF107により不要成分が除去された電流検出信号Iu,Iwと、レゾルバ73によって検出された外側ロータ12の電気角度θmとに基づいて3相−dq変換を行って、d軸電流の検出値Id_s及びq軸電流の検出値Iq_sを算出する。
電流FB制御部111は、d軸電流の指令値Id_cと検出値Id_sの偏差ΔId及びq軸電流の指令値Iq_cと検出値Iq_sの偏差ΔIqが減少するよう、d軸電機子の端子間電圧(以下「d軸電圧」という。)の指令値Vd_c及びq軸電機子の端子間電圧(以下「q軸電圧」という。)の指令値Vq_cを決定する。なお、偏差ΔIdは、界磁制御部141によって制御される。また、偏差ΔIqは、電力制御部143によって制御される。
rθ変換部113は、d軸電圧の指令値Vd_c及びq軸電圧の指令値Vq_cを大きさV1と角度θの成分に変換する。PWM演算部115は、大きさV1と角度θの成分をPWM制御により3相(U,V,W)の交流電圧に変換する。
ロータ位相差検出部117は、実際のロータ位相差θsを検出する。上述したように、ロータ位相差に応じて界磁の磁束が変化すると、電動機1の誘起電圧定数Keも変化する。したがって、Ke算出部119は、ロータ位相差検出部117によって検出された実際のロータ位相差θsから誘起電圧定位数Keを算出する。
指令値決定部121は、外部から入力されたトルク指令値Tと、回転数算出部103によって算出された電動機1の回転数Nmと、外部から入力された図示しない蓄電器のバッテリ電圧Vdcとに基づいて、ロータ位相差の指令値θcを決定する。指令値決定部121は、ロータ位相差の指令値θcを決定する際に、図示しないメモリに格納された図11に示す最適θマップを利用する。最適θマップは、図12に示すグラフに基づき予め作成されて、メモリに格納される。図12は、電動機1の回転数Nmとトルクとの関係に最適なロータ位相差を示すグラフである。
また、最適θマップには、バッテリ電圧Vdcに応じて内容が異なる複数のテーブルが設けられている。例えば、図11に示すように、バッテリ電圧VdcがV1程度のときに参照されるテーブル、V2程度のときに参照されるテーブル、V3程度のときに参照されるテーブルといった複数のテーブルが最適θマップに設けられている。
指令値決定部121は、図13に示すように、外部から入力されたバッテリ電圧Vdcに対応するテーブルの最適θマップを用いて、トルク指令値T及び回転数Nmに最適なロータ位相差θを決定し、ロータ位相差の指令値θcを出力する。なお、ロータ位相差の指令値θcは、電気角で−180°≦θc≦+180°である。
ロータ位相差制御部123は、指令値決定部121から出力されたロータ位相差の指令値θcとロータ位相差検出部117によって検出された実際のロータ位相差θsの偏差Δθが減少するよう制御信号を出力し、アクチュエータ25を制御する。
以上説明したように、第1の実施例の制御装置によれば、電動機1のロータ位相差を電気角で±180度の範囲で進角側又は遅角側に変更することができるため、力行及び回生のいずれの場合にもトルク特性や運転効率等のポテンシャルを十分に引き出すことができる。
(第2の実施例)
図14は、電動機1の制御装置の第2の実施例を示すブロック図である。図14に示すように、第2の実施例の制御装置は、レゾルバ101と、回転数算出部103と、電流制御系に含まれる電流指令算出部105、バンドパスフィルタ(BPF)107、3相−dp変換部109、電流FB制御部111、rθ変換部113及びPWM演算部115と、アクチュエータ25と、Ke算出部219と、位相差制御系に含まれる指令値決定部221及びロータ位相差制御部223とを備える。図14において、図10と共通する構成要素(レゾルバ101、回転数算出部103、電流指令算出部105、BPF107、3相−dp変換部109、電流FB制御部111、rθ変換部113、PWM演算部115、アクチュエータ25)には同じ参照符号が付され、第1の実施例と同様の動作であるため説明を省略する。
本実施形態のKe算出部219は、以下の式(1)から誘起電圧定数Keを算出する。
Ke=(Vq−ω・Ld・Id−R・Iq)/ω …(1)
(ω:電動機1の角速度、R:q軸電機子及びd軸電機子の抵抗、Iq:q軸電流、Vq:q軸電機子の端子間電圧、Ld:d軸電機子のインダクタンス、Id:d軸電流)
なお、本実施形態であっても、第1の実施例のように、ロータ位相差検出部117から得られた実際のロータ位相差から誘起電圧定位数Keを算出しても良い。
本実施形態の指令値決定部221は、外部から入力されたトルク指令値Tに基づいて、ロータ位相差の符号(以下「θ符号」という。)を決定し、かつ、トルク指令値Tと、回転数算出部103によって算出された電動機1の回転数Nmと、外部から入力された図示しない蓄電器のバッテリ電圧Vdcとに基づいて、誘起電圧定数の指令値Ke_cを決定する。指令値決定部221は、θ符号を決定する際、トルク指令値Tが0以上(T≧0)であればθ符号を+(正)に、トルク指令値Tが0未満(T<0)であればθ符号を−(負)に決定する。また、指令値決定部221は、誘起電圧定数の指令値Ke_cを決定する際に、図示しないメモリに格納された図15に示す最適Keマップを利用する。最適Keマップは、図16に示すグラフに基づき予め作成されて、メモリに格納される。図16は、電動機1の回転数Nmとトルクとの関係に最適な誘起電圧定数及びθ符号を示すグラフである。
また、最適Keマップには、第1の実施例の最適θマップと同様に、バッテリ電圧Vdcに応じて異なる複数のテーブルが設けられている。例えば、図15に示すように、バッテリ電圧VdcがV1程度のときに用いられるテーブル、V2程度のときに用いられるテーブル、V3程度のときに用いられるテーブルといった複数のテーブルが最適Keマップに設けられている。
指令値決定部221は、図17に示すように、トルク指令値Tに応じてθ符号を決定し、かつ、外部から入力されたバッテリ電圧Vdcに対応するテーブルの最適Keマップを用いて、トルク指令値T及び回転数Nmに最適な誘起電圧定数Keを決定し、θ符号及び誘起電圧定数の指令値ke_cを出力する。
本実施形態のロータ位相差制御部223は、指令値決定部221から出力された誘起電圧定数の指令値Ke_cとKe算出部219によって算出された誘起電圧定数Keの偏差ΔKeが減少するよう、指令値決定部221から出力されたθ符号に応じて制御信号を出力し、アクチュエータ25を制御する。なお、アクチュエータ25によってロータ位相差が変わると界磁の磁束が変化するため、電動機1の誘起電圧定数Keも変化する。
以上説明したように、第2の実施例の制御装置によれば、誘起電圧定数Ke及びθ符号の2つのパラメータに基づいて、電動機1のロータ位相差を電気角で±180度の範囲で進角側又は遅角側に変更することができるため、力行及び回生のいずれの場合にもトルク特性や運転効率等のポテンシャルを十分に引き出すことができる。
中間位相時の内側ロータ及び外側ロータの状態を示す図 位相差が±90°の中間位相時のインダクタンス分布及び磁石磁束分布を示す図 電動機の突極性が外側ロータに依存する場合の、位相差が±X°の中間位相時のインダクタンス分布及び磁石磁束分布を示す図 電動機の突極性が外側ロータ及び内側ロータに依存する場合の、位相差が±X°の中間位相時のインダクタンス分布及び磁石磁束分布を示す図 中間位相時の誘起電圧波形を示す図 2重ロータの位相差が±90°の中間位相時の、一定振幅の相電流位相に対するリラクタンストルク、磁石トルク及び合成トルクを示すグラフ 中間位相時の相電流に対する合成トルクを示すグラフ 中間位相時の相電流に対する電動機の運転効率(モータ効率)を示すグラフ 電動機1が有するロータ位相差変更部の内部構造を示す図 電動機1の制御装置の第1の実施例を示すブロック図 第1の実施例の制御装置で用いられる最適θマップを示す図 電動機1の回転数Nmとトルクとの関係に最適なロータ位相差を示すグラフ 第1の実施例の制御装置が備える指令値決定部121の動作を示すフローチャート 電動機1の制御装置の第2の実施例を示すブロック図 第2の実施例の制御装置で用いられる最適Keマップを示す図 電動機1の回転数Nmとトルクとの関係に最適な誘起電圧定数及びθ符号を示すグラフ 第2の実施例の制御装置が備える指令値決定部221の動作を示すフローチャート 2重ロータを備えた電動機の断面図 電動機の界磁強め状態(a)及び界磁弱め状態(b)を示す図 界磁強め状態及び界磁弱め状態の各状態で、電動機を所定回転数で作動させた場合にステータの電機子に生じる誘起電圧を示すグラフ 2重ロータを備えた電動機の界磁弱め制御が必要な領域を示すグラフ
符号の説明
1 電動機
2 回転軸
11 内側ロータ
12 外側ロータ
10a 電機子
10 ステータ
30 ロータ位相差変更部
R1 第1リングギア
R2 第2リングギア
31 第1プラネタリギア
32 第2プラネタリギア
33,35 回転軸
34 軸受け
S サンギア
C1 第1プラネタリキャリア
C2 第2プラネタリキャリア
101 レゾルバ
103 回転数算出部
105 電流指令算出部
107 バンドパスフィルタ(BPF)
109 3相−dp変換部
111 電流FB制御部
113 rθ変換部
115 PWM演算部
25 アクチュエータ
117 ロータ位相差検出部
119,219 Ke算出部
121,221 指令値決定部
123,223 ロータ位相差制御部

Claims (8)

  1. 永久磁石界磁型の電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けられた第1回転子及び第2回転子の相対変位角を制御する電動機の制御装置であって、
    前記第1回転子又は前記第2回転子の単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出部と、
    正負の符号を含む要求されたトルク値及び前記回転数検出部によって検出された回転数に基づいて、±180°の範囲のいずれかの値を前記相対変位角の指令値として決定する指令値決定部と、
    前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の指令値に応じて、前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の相対変位角を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記指令値の符号が+(正)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが同じになるよう前記相対変位角を制御し、
    前記指令値の符号が−(負)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが逆になるよう前記相対変位角を制御することを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記指令値決定部は、トルク値及び回転数の組み合わせ毎に最適な相対変位角が記録されたデータマップを参照して、前記相対変位角の指令値を決定することを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 請求項2に記載の電動機の制御装置であって、
    前記データマップには、前記電動機の電源である蓄電器の出力電圧に応じて内容が異なる複数のテーブルが含まれ、
    前記指令値決定部は、前記蓄電器の出力電圧に対応するテーブルを参照して、前記相対変位角の指令値を決定することを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 請求項1、2又は3に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の実際の相対変位角を検出する相対変位角検出部を備え、
    前記制御部は、前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の指令値と前記相対変位角検出部によって検出された相対変位角の偏差が減少するよう制御することを特徴とする電動機の制御装置。
  5. 永久磁石界磁型の電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けられた第1回転子及び第2回転子の相対変位角を制御する電動機の制御装置であって、
    前記第1回転子又は前記第2回転子の単位時間当たりの回転数を検出する回転数検出部と、
    正負の符号を含む要求されたトルク値に基づいて、前記相対変位角の符号を決定し、かつ、前記トルク値及び前記回転数検出部によって検出された回転数に基づいて、前記電動機の誘起電圧定数の指令値を決定する指令値決定部と、
    前記指令値決定部によって決定された前記相対変位角の符号及び前記誘起電圧定数の指令値に応じて、前記電動機の前記第1回転子及び前記第2回転子の相対変位角を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記相対変位角の符号が+(正)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが同じになるよう前記相対変位角を制御し、
    前記相対変位角の符号が−(負)の場合、前記電動機の固定子に対する前記第1回転子の回転方向と、前記第1の回転子に対する前記第2回転子の進角方向とが逆になるよう前記相対変位角を制御することを特徴とする電動機の制御装置。
  6. 請求項5に記載の電動機の制御装置であって、
    前記指令値決定部は、トルク値及び回転数の組み合わせ毎に最適な誘起電圧定数が記録されたデータマップを参照して、前記誘起電圧定数の指令値を決定することを特徴とする電動機の制御装置。
  7. 請求項6に記載の電動機の制御装置であって、
    前記データマップには、前記電動機の電源である蓄電器の出力電圧に応じて内容が異なる複数のテーブルが含まれ、
    前記指令値決定部は、前記蓄電器の出力電圧に対応するテーブルを参照して、前記誘起電圧定数の指令値を決定することを特徴とする電動機の制御装置。
  8. 請求項5、6又は7に記載の電動機の制御装置であって、
    前記電動機の誘起電圧定数を算出する誘起電圧定数算出部を備え、
    前記制御部は、前記指令値決定部によって決定された前記誘起電圧定数の指令値と前記誘起電圧定数算出部によって算出された誘起電圧定数の偏差が減少するよう制御することを特徴とする電動機の制御装置。
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