JP2009219186A - ロータ冷却構造 - Google Patents

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文紀 棚橋
Yasuharu Taketsuna
靖治 竹綱
Kazutaka Tatematsu
和高 立松
Afu Arakawa
亜富 荒川
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Abstract

【課題】ロータ回転時の遠心力による冷却油の漏れを防止すること。
【解決手段】ロータ冷却構造は、ロータシャフト5と一体回転するロータコア6の軸方向端面に当接して設けられ、内周部11a,12aがロータシャフト5に固定されたエンドプレート11,12を備え、ロータコア6とエンドプレート11,12との間に冷却液24を供給してロータコア6を冷却するように構成される。ロータコア6とエンドプレート11,12との当接部は、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12aである。エンドプレート11,12の内周部11a,12aは、ロータコア6の方向へ予荷重を付与した状態でロータシャフト5に固定される。エンドプレート11,12の剛性が、その外周側に比べて内周側で高く設定される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、モータを構成するロータに係り、詳しくは、ロータを冷却するためのロータ冷却構造に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1乃至3に記載される技術が知られている。特に、特許文献1には、ロータとエンドプレートとの間に形成される通路に冷却液を流してロータを冷却する冷却構造が記載されている。詳しくは、モータハウジングに回転可能に支持されたロータシャフトにロータが一体回転可能に固定され、モータハウジングの内壁部には、ロータの外周面と微小な間隙をおいてステータが固定される。ロータに設けられる永久磁石の近傍には、軸方向に貫通する複数の冷却液通路が形成され、ロータシャフトの中心線に沿って冷却液圧送通路が形成され、ロータの一端面にはエンドプレートが密接して設けられ、そのエンドプレートのロータ端面との密着面には、上記した冷却液圧送通路と複数の冷却液通路にそれぞれ連通する複数の冷却液連結通路が形成される。一方、ロータの他端面には同じくエンドプレートが密接して設けられ、そのエンドプレートのロータ端面との密着面には、上記した複数の冷却液通路にそれぞれ連通し、ステータのコイルエンドに向けて開口する冷却液噴出孔が設けられる。このようにしてロータとエンドプレートとの間の通路に冷却液が流れるようになっている。
特開2007−20337号公報 特開2002−345188号公報 実開昭62−198857号公報
ところが、特許文献1に記載の冷却構造では、図10に示すように、ロータシャフト41と共にロータコア42が回転するとき、冷却液43に遠心力が作用してロータコア42の外周側にて冷却液43の圧力が上昇する。このため、ロータコア42とエンドプレート44との間では、冷却液43の圧力上昇によりエンドプレート44の自由端部が外側へ開いてエンドプレート44とロータコア42との間から冷却液43が漏れ出るおそれがあった。この結果、冷却液43が減少して冷却効果が低下する懸念があった。また、ロータコア42を構成する複数の板材(積層板)の間では、圧力上昇した冷却液43がステータ45の側へ漏れ出るおそれがあった。これによっても冷却効果が低下するおそれがあった。また、ロータコア42の回転時に冷却液43をせん断する力が発生して大きなトルク損失となる懸念もあった。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロータ回転時の遠心力による冷却液の漏れを防止することを可能としたロータ冷却構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ロータシャフトと一体回転するロータコアの軸方向端面に当接して設けられ、内周部がロータシャフトに固定されたエンドプレートを備え、前記ロータコアと前記エンドプレートとの間に冷却液を供給して前記ロータコアを冷却するロータ冷却構造において、ロータコアとエンドプレートとの当接部をエンドプレートの最外周部とし、エンドプレートの内周部を、ロータコアの方向へ予荷重を付与した状態でロータシャフトに固定したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、ロータコアとエンドプレートとの間に供給される冷却液は、ロータコアとエンドプレートとの当接部である最外周部にて封止される。ここで、ロータシャフトと共にロータコアが回転するとき、ロータコアとエンドプレートとの間の冷却液には遠心力が作用してロータコアの外周側にて冷却液の圧力が上昇する。しかし、エンドプレートの内周部は、ロータコアの方向へ予荷重を付与した状態でロータシャフトに固定されるので、エンドプレートの最外周部にて冷却液の圧力が上昇してもその圧力に抗してエンドプレートに曲げ応力が生じ、その最外周部の変形が抑えられ、最外周部による封止状態が保持される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、エンドプレートの剛性を、その外周側に比べて内周側で高くしたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、エンドプレートを変形させたときの応力はその内周側に集中することから、外周側に比べて内周側の剛性を高くすることにより、エンドプレートの最外周部の変形が更に抑えられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ロータコアはその外周部に磁石を収容する磁石孔を含み、ロータコアとエンドプレートとの間に磁石孔の端面を塞ぐ閉塞部材を設け、エンドプレートと閉塞部材との間を封止したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、磁石孔の端面が閉塞部材により塞がれるので、エンドプレートと閉塞部材との間に冷却液が供給されても、その冷却液は磁石孔と磁石との間の隙間へ流れない。また、エンドプレートと閉塞部材との間が封止されるので、それらの間からの冷却液の漏れが抑えられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ロータコアはその外周部に磁石を収容する磁石孔を含み、エンドプレートとロータコアとの当接部に封止部材を設け、封止部材を磁石孔よりも外周側又は内周側に配置したことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、エンドプレートとロータコアとの間に供給される冷却液は、エンドプレートとロータコアとの当接部に設けられた封止部材により封止される。ここで、封止部材が磁石孔よりも外周側に配置される場合、磁石孔と磁石との間へ流れる冷却液は、当接部では封止部材によっても封止される。また、封止部材が磁石孔よりも内周側に配置される場合、磁石孔と磁石との間へ冷却液が流れることがない。
請求項1に記載の発明によれば、ロータ回転時にエンドプレートの最外周部からの遠心力による冷却液の漏れを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、エンドプレートの最外周部からの遠心力による冷却液の漏れをより確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、磁石孔と磁石との間の隙間からの冷却液の漏れを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、磁石孔と磁石との間の隙間からの冷却液の漏れを防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のロータ冷却構造を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態のロータ冷却構造を具体化した電気自動車用のモータ1の概略的構成を断面図により示す。モータ1は、ハウジング2と、ハウジング2に収容されたステータ3及びロータ4を備える。ロータ4は、ロータシャフト5と、ロータコア6と、磁石7とを含む。ロータシャフト5は、ハウジング2に回転可能に支持される。ロータコア6は、ロータシャフト5に一体回転可能に固定される。磁石7は、ロータコア6の外周部に組み付けられる。ステータ3は、ハウジング2の内部にて、ロータコア6の外周面と微小な間隙をおいて配置され、ボルト8により固定される。ステータ3は、円環状のステータコア9と、ステータコア9に組み付けられたコイル10とを含む。
この実施形態のモータ1は、その高出力時に発熱するロータ4を有効に冷却するためにロータ冷却構造を備える。このロータ冷却構造について以下に説明する。ロータシャフト5と一体回転するロータコア6の軸方向両端面には、それぞれエンドプレート11,12が設けられる。各エンドプレート11,12は、それぞれ略円板形状をなし、その内周部11a,12aがロータシャフト5に固定される。そして、ロータコア6とエンドプレート11,12との間に冷却液としての冷却油を供給することによりロータコア6を冷却するようになっている。そのために、ハウジング2及びロータシャフト5には、ロータコア6に冷却油を供給するための油通路13,14が形成される。これら油通路13,14に供給された冷却油は、太矢印で示すように、ロータコア6とエンドプレート11,12との間を流れるようになっている。
図2に、図1におけるロータ4の下半分に係る構成を概略的に断面図により示す。ロータコア6は複数の板材21を積層して形成される。ロータコア6の外周部6aには、磁石孔22が形成され、その磁石孔22に磁石7が収容されて固定される。この実施形態では、従来例と同様にロータコア6と各エンドプレート11,12との間に冷却油24が供給されることから、ロータ4の回転時には、その冷却油24に遠心力が作用してロータコア6の外周側にて冷却油24の圧力が上昇することとなる。この冷却油24の圧力上昇に抗して各エンドプレート11,12の変形を抑えるために、この実施形態のロータ冷却構造は、以下のような構成を備える。
すなわち、第1に、この実施形態では、ロータコア6と各エンドプレート11,12との当接部が各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bとなっている。これら最外周部11b,12bは、ロータコア6の軸方向両端面の外周縁に当接して配置される。また、これら最外周部11b,12bには、ロータコア6に面して周溝25がそれぞれ形成される。この周溝25の中には、本発明の封止部材としての柔軟性のあるOリング26が装着される。
この実施形態では、エンドプレート11,12の最外周部11b,12bが、磁石孔22と干渉しないように磁石孔22より外周側に配置される。これにより、ロータコア6と各エンドプレート11,12との間に供給される冷却油24が、磁石孔22と磁石7との間の隙間にも流れるようになっている。図3に、図2の鎖線円S1の中のを拡大して断面図により示す。図3に示すように、ロータコア6の外周部6aにおいて、ロータコア6を構成する複数の板材21の間には、磁石孔22と磁石7との隙間を流れる冷却油24の漏れを防止するための接着剤27が設けられる。この接着剤27は、板材21を積層する際に塗布されたものである。
また、この実施形態では、各エンドプレート11,12の内周部11a,12aは、それぞれロータコア6の方向へ予荷重が付与された状態でロータシャフト5に固定される。具体的には、各エンドプレート11,12の内周部11a,12aは、ロータコア6の方向へ予め変形させた状態で、弾性を有するかしめ部品28により押圧した状態でロータシャフト5に固定される。かしめ部品28は、ロータシャフト5に掛け止めされた状態でその弾性力により各エンドプレート11,12の内周部11a,12aをロータコア6の方向へ付勢している。
更に、この実施形態では、各エンドプレート11,12の剛性が、その外周側に比べて内周側で高く設定される。具体的には、図2に示すように、各エンドプレート11,12の肉厚が、外周側に比べて内周側で大きく設定される。より詳しくは、各エンドプレート11,12は、最外周部11b,12bを除いては、外周側から内周側へ向けて徐々に肉圧が大きくなるように形成される。
以上説明したこの実施形態のロータ冷却構造によれば、ロータコア6と各エンドプレート11,12との間に供給される冷却油24は、ロータコア6と各エンドプレート11,12との当接部である最外周部11b,12bにより封止される。ここで、ロータシャフト5と共にロータコア6が回転するとき、ロータコア6と各エンドプレート11,12との間の冷却油24には遠心力が作用し、ロータコア6の外周側にて冷却油24の圧力が上昇する。しかしながら、各エンドプレート11,12の内周部11a,12aは、ロータコア6の方向へ予荷重を付与した状態でロータシャフト5に固定されるので、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bにて冷却油24の圧力が上昇しても、その圧力に抗して各エンドプレート11,12に曲げ応力が生じ、その最外周部11b,12bの変形が抑えられ、最外周部11b,12bによる封止状態が保持される。この結果、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bからの遠心力による冷却油24の漏れを防止することができる。このため、冷却油24が漏れない分だけロータ冷却構造による冷却効果の低下を抑えることができる。
この実施形態では、各エンドプレート11,12の剛性が、その外周側に比べて内周側で高く設定される。また、各エンドプレート11,12を変形させたときの応力は、それらの内周側に集中することとなる。従って、外周側に比べて内周側の剛性を高くすることにより、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bの変形が更に抑えられる。この結果、各最外周部11b,12bからの遠心力による冷却油24の漏れをより確実に防止することができる。このため、ロータ冷却構造による冷却効果の低下をより確実に抑えることができる。
この実施形態では、各エンドプレート11,12とロータコア6との間に供給される冷却油24は、ロータコア6との当接部である各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bにてOリング26により封止される。この実施形態では、Oリング26が磁石孔22よりも外周側に配置されるので、磁石孔22と磁石7との間へ流れる冷却油24は、各最外周部11b,12bではOリング26によっても封止される。例えば、ロータ4の回転時に遠心力により各エンドプレート11,12が多少変形しても、Oリング26がロータコア6と最外周部11b,12bとの隙間を埋めることとなる。この意味で、磁石孔22と磁石7との間の隙間から外部への冷却油24の漏れを防止することができる。この意味でもロータ冷却構造による冷却効果の低下を抑えることができる。
また、この実施形態では、ロータコア6を構成する複数の板材21の間に接着剤27が介在するので、ロータ4の回転時に冷却油24の圧力が上昇しても、その圧力が隣り合う板材21の間に作用することがなく、板材21の間の隙間から冷却油24が外部へ漏れることがない。この意味でも、冷却油24の減少による冷却効果の低下を抑えることができる。また、冷却油24が、ロータコア6とステータ3との間の隙間に浸入することがないので、ロータ4の回転時に冷却油24をせん断する力によるトルク損失が発生することがない。
[第2実施形態]
次に、本発明のロータ冷却構造を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する各実施形態において前記第1実施形態と同じ構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明するものとする。
この実施形態では、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bの形状の点で第1実施形態と構成が異なる。図4には、この実施形態のエンドプレート11の最外周部11bに係る構成を拡大断面図により示す。図5には、比較のために、第1実施形態のエンドプレート11の最外周部11bに係る構成を拡大断面図により示す。この実施形態では、図4に示すように、最外周部11bにOリング26を設けるための周溝25につき、その周溝25を形成する内側の堤部29が外側の堤部25bよりも低く設定される。エンドプレート12の最外周部12bについても同様の構成である。この点で、本実施形態は第1実施形態と構成が異なる。
従って、この実施形態のロータ冷却構造によれば、ロータコア6とエンドプレート11との間に供給された冷却油24は、図4に示すように、エンドプレート11の最外周部11bにてOリング26を収容する周溝25にも入り込むこととなる。このため、周溝25に入る冷却油24によりロータコア6の外周部6a及びエンドプレート11の最外周部11bを冷却することができ、その分だけロータ冷却構造による冷却効果を高めることができる。これに対し、第1実施形態では、図5に示すように、冷却油24が周溝25には入らないので、ロータコア6の外周部6a及びエンドプレート11の最外周部11bが冷却油24により冷却されることがない。本実施形態のその他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明のロータ冷却構造を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図6に、ロータコア6の端面の一部を概念図により示す。第1実施形態のロータ冷却構造では、各エンドプレート11,12の最外周部11b,12bにOリング26を設けたが、図6に示すように、このOリング26と磁石孔22が干渉する位置関係となる場合がある。この場合、磁石孔22と磁石7との隙間の一部がOリング26より外側にはみ出ることがあり、Oリング26より内側にて封止される冷却油が、磁石孔22の隙間を経由してロータコア6の外へ漏れ出るおそれがある。この実施形態では、上記課題に対処した。
図7に、この実施形態のロータ冷却構造につきロータコア6の右側下半分に係る構成を断面図により示す。すなわち、この実施形態では、ロータコア6とエンドプレート11との間に磁石孔22の端面を塞ぐ閉塞部材としての中間プレート29が設けられ、エンドプレート11と中間プレート29との間がエンドプレート11により封止される。すなわち、エンドプレート11の最外周部11bが中間プレート29の外周部に当接して設けられ、その最外周部11bの周溝25にOリング26が装着される。そして、エンドプレート11と中間プレート29との間に冷却油24が供給されるようになっている。ロータコア6の左側の構成についても上記と同様であることから、以下においてロータコア6の左側の説明は省略する(以下同様)。この実施形態では、ロータコア6を構成する板材21の間に接着剤は塗布されていない。これらの点で、本実施形態は第2実施形態と構成が異なる。
従って、この実施形態では、図7に示すように、磁石孔22の端面が中間プレート29により塞がれるので、エンドプレート11と中間プレート29との間に冷却油24が供給されても、その冷却油24が磁石孔22と磁石7との間の隙間へは流れない。また、エンドプレート11と中間プレート29との間が最外周部11bにより封止されるので、それらの間からの冷却油24の漏れが抑えられる。このため、磁石孔22と磁石7との隙間を冷却油24が流れることがなく、それらの隙間やロータコア6の外周部6aの板材21の間隙から冷却油24が漏れ出ることを防止することができる。この意味で、ロータ冷却構造による冷却効果の低下を抑えることができる。その他の作用効果は、第2実施形態のそれと同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明のロータ冷却構造を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、第3実施形態と同様の課題に対処するための構成を備える。図8に、この実施形態のロータ冷却構造につきロータコア6の右側下半分に係る構成を断面図により示す。この実施形態では、上記した中間プレート29を省略する代わりに、エンドプレート11の外径を上記各実施形態よりも小さくし、ロータコア6に対するエンドプレート11の最外周部11bを磁石孔22よりも内周側に配置している。これにより、最外周部11bに設けられたOリング26の位置を磁石孔22よりも内周側に配置している。その他の構成は第2実施形態のそれと同じである。
従って、この実施形態では、Oリング26が磁石孔22よりも内周側に配置されるので、磁石孔22と磁石7との間へ冷却油24が流れることがない。このため、磁石孔22と磁石7との隙間へ冷却油24が流れることがなく、それらの隙間やロータコア6の外周部6aの板材21の間隙から冷却油24が漏れ出ることを防止することができる。この意味で、ロータ冷却構造による冷却効果の低下を抑えることができる。その他の作用効果は、第2実施形態のそれと同じである。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより以下のように実施することもできる。
例えば、前記第1実施形態では、エンドプレート11,12の剛性を、その外周側に比べて内周側で高くするために、内周部11a,12aの肉厚を外周部の肉厚よりも大きく設定した。これに対し、図9に示すように、エンドプレート11の肉厚をその最外周部11bを除いて、内周側から外周側にかけて同じに設定してもよい。この場合、エンドプレート11は、その内周部11aに与えられた予荷重のみにより変形が抑えられる。この場合、遠心力によるエンドプレート11の変形をエンドプレート11に対する予荷重によって抑えることができるのは第1実施形態と同様である。
第1実施形態に係り、ロータ冷却構造を具体化した電気自動車用モータの概略的構成を示す断面図。 同じく、図1におけるロータの下半分に係る構成を概略的に示す断面図。 図2の鎖線円の中のを拡大して示す断面図。 第2実施形態に係り、エンドプレート最外周部に係る構成を示す拡大断面図。 同じく、比較のためのエンドプレート最外周部に係る構成を示す拡大断面図。 第3実施形態に係り、ロータコアの端面の一部を示す概念図。 同じく、ロータコアの右側下半分に係る構成を示す断面図。 第4実施形態に係り、ロータコアの右側下半分に係る構成を示す断面図。 別の実施形態に係り、ロータコアの右側下半分に係る構成を示す断面図。 従来例に係り、ロータコアの右側下半分に係る構成を示す断面図。
符号の説明
4 ロータ
5 ロータシャフト
6 ロータコア
7 磁石
11 エンドプレート
11a 内周部
11b 最外周部
12 エンドプレート
12a 内周部
12b 最外周部
22 磁石孔
24 冷却油(冷却液)
25 周溝
26 Oリング(封止部材)
28 かしめ部品
29 中間プレート(閉塞部材)

Claims (4)

  1. ロータシャフトと一体回転するロータコアの軸方向端面に当接して設けられ、内周部がロータシャフトに固定されたエンドプレートを備え、前記ロータコアと前記エンドプレートとの間に冷却液を供給して前記ロータコアを冷却するロータ冷却構造において、
    前記ロータコアと前記エンドプレートとの当接部を前記エンドプレートの最外周部とし、前記エンドプレートの内周部を、前記ロータコアの方向へ予荷重を付与した状態で前記ロータシャフトに固定したことを特徴とするロータ冷却構造。
  2. 前記エンドプレートの剛性を、その外周側に比べて内周側で高くしたことを特徴とする請求項1に記載のロータ冷却構造。
  3. 前記ロータコアはその外周部に磁石を収容する磁石孔を含み、前記ロータコアと前記エンドプレートとの間に前記磁石孔の端面を塞ぐ閉塞部材を設け、前記エンドプレートと前記閉塞部材との間を封止したことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータ冷却構造。
  4. 前記ロータコアはその外周部に磁石を収容する磁石孔を含み、前記エンドプレートと前記ロータコアとの当接部に封止部材を設け、前記封止部材を前記磁石孔よりも外周側又は内周側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータ冷却構造。
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