JP2009219174A - モータ駆動装置 - Google Patents

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貴志 飯田
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Abstract

【課題】半導体スイッチ素子が故障した側のモータをV結線にし、直流入力端子電圧を昇圧しながら継続運転を可能にする。
【解決手段】電力変換器105,106、交流モータ102,103、直流電源100、入力側中性点スイッチ104a,104b、モータ中性点スイッチ101a,101b、制御装置111を備え、この制御装置111は、故障素子判定部207と、故障相の出力端子と直流入力端子の中性点とを接続するべくスイッチ104a,104bを動作させるスイッチ駆動部208と、故障素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と電源100とを切り離すべくスイッチ101a,101bを動作させるスイッチ駆動部209と、V結線されたモータを駆動するために、故障素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する信号切替制御部205、PWMパルス生成部206等を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、星形結線のモータ巻線の中性点に直流電源を接続し、電力変換器の直流入力端子電圧を昇圧しながらモータを駆動するモータ駆動装置において、電力変換器を構成する半導体スイッチ素子が故障してもモータを継続的に運転できるようにしたモータ駆動装置に関するものである。
モータを効率よく運転することを目的として、モータへの入力電流を低減させるため、電源電圧を昇圧して電力変換器によりモータを駆動する方法がある。
電源電圧を昇圧させるモータ駆動装置としては、図5に示すように、星形結線のモータ501に交流電力を供給する電力変換器502の直流入力端子の一端とモータ501の中性点との間に直流電源503を接続し、昇圧動作及びモータ駆動を同時に行うモータ駆動装置と、モータ504及び電力変換器505からなる昇圧機能のないモータ駆動装置とを前記直流入力端子に接続する方式が提案されている。なお、図5において、506は直流中間コンデンサ、507はCPU、メモリ等を備えた制御装置である(特許文献1を参照)。
この従来技術によれば、昇圧動作を行うモータ駆動装置により直流入力端子電圧を電源電圧よりも高い電圧に制御し、高効率化を図ると共に、各モータ501,504の運転を独立して制御している。
一方、図6に示すように2つの星形結線したモータ501,504を電力変換器502,505によってそれぞれ駆動すると共に、モータ501,504の巻線の中性点間を直流電源503を介して接続したモータ駆動装置が提案されている(特許文献2を参照)。
この従来技術によれば、直流入力端子電圧に対してそれぞれ電力変換器502,505の変調率を調整することで、特許文献1のように電力変換器502のみが昇圧動作する場合よりも制御自由度を大きくすることができる。
また、図6に示したようなモータ駆動装置において、電力変換器502または505の半導体スイッチ素子が故障した場合の対策として、故障した相以外の相から故障した分の電流を補って駆動することにより、モータ501または504を継続的に運転する方法が提案されている(特許文献3を参照)。
更に、モータ巻線の中性点を利用せずに通常のインバータにより三相モータを駆動するインバータ装置において、図7に示すように、インバータ508の故障した相の出力端子を、スイッチ509により直流入力端子の中性点Nに接続し、モータ510の巻線をV結線にする方式が提案されている。なお、図7において、511は三相交流電源、512は整流回路、513は分圧回路、514は故障素子判定手段、515はPWM制御器、516はスイッチ駆動回路である(特許文献4を参照)。
特開2002−10670号公報(図1等) 特許第3721116号公報(図1等) 特開2003−153579号公報(段落[0043]〜[0052]、図1等) 特開2004−120883号公報(段落[0013]〜[0018]、図1等)
特許文献3に記載された従来技術では、モータが複数ある場合に継続運転することができない。また、特許文献4に記載された従来技術では、モータの中性点に直流電源が接続される構成を想定していないため、直流入力端子電圧を昇圧してモータの入力電流を低減させる等の制御を行うことができない。
そこで、本発明の解決課題は、特許文献1,2に記載されているように直流入力端子電圧を昇圧可能なモータ駆動装置において、半導体スイッチ素子が故障した側のモータをV結線にして、緊急停止等の非常対策を講じることなく継続運転を可能にし、速度制御を行いながらモータを安全に停止できるようにしたモータ駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係るモータ駆動装置は、固定子巻線が星形結線された複数台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する複数台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各電力変換器の直流入力端子の一端と前記各モータの中性点とを電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記モータの中性点と前記電源とをそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と前記電源とを切り離すように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
を備えたものである。
請求項2に係るモータ駆動装置は、固定子巻線が星形結線された2台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する2台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各モータの中性点同士を電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記電源の両端に接続されて前記モータの中性点を前記直流入力端子の一端と前記電源とに切り替えてそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点を前記電源から切り離して前記直流入力端子の一端に接続するように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、を備えたものである。
請求項3に係るモータ駆動装置は、請求項1または2において、前記入力側中性点スイッチ及び/または前記モータ中性点スイッチを、電磁開閉器または半導体スイッチ素子により構成したものである。
請求項4に係るモータ駆動装置は、請求項1〜3の何れか1項において、前記素子防爆手段がヒューズであることを特徴とする。
本発明によれば、電力変換器により昇圧動作を行いながらモータ駆動を同時に行うようにしたモータ駆動装置において、半導体スイッチ素子が故障した場合に故障側のモータをV結線に切り替えると共に、このモータに対応する電力変換器によって上記モータを継続的に運転することができる。
このため、緊急停止等の非常対策を採らずに速度制御を行いながらモータを安全に停止させることができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成を示している。ここでは、一例として、2台の電力変換器及びモータを有するモータ駆動装置について説明する。
このモータ駆動装置は、直流電源100と、固定子巻線が星形結線された2台の交流モータ(以下、単にモータという)102,103と、直流電源100とモータ102,103の中性点との間の接続を任意に入り切りする二つのモータ中性点スイッチ101a,101bと、モータ102,103に三相交流電力を供給する電力変換器105,106と、電力変換器105,106の直流入力端子間に形成された中性点Nを有する分圧回路107と、上記直流入力端子間に接続される電解コンデンサ等のエネルギー蓄積要素108と、電力変換器105,106の各相出力端子U,V,W,U,V,Wと分圧回路107の中性点Nとの間の接続を任意に入り切りする二つの入力側中性点スイッチ104a,104bと、エネルギー蓄積要素108の電圧を検出する電圧検出器109と、直流電源100からモータ102,103の中性点へ流れる電流を検出する電流検出器110a,110bと、電力変換器105,106の交流出力電流に基づいて故障した半導体スイッチ素子を判定し、この故障素子を有する電力変換器に接続されたモータをV結線してその運転を制御するための制御装置111と、を備えている。
なお、電力変換器105,106は、例えばIGBTと環流ダイオードとを逆並列接続してなる半導体スイッチ素子Tr〜Tr12と、これらの半導体スイッチ素子Tr〜Tr12にそれぞれ直列接続されて過電流による素子の破裂や爆発を防ぐヒューズ等の素子防爆手段f〜f12とから構成されている。
また、モータ中性点スイッチ101a,101bや入力側中性点スイッチ104a,104bは、例えば電磁接触器や半導体スイッチ素子によって構成されている。ここで、モータ中性点スイッチ101a,101bや入力側中性点スイッチ104a,104bを半導体スイッチ素子により構成する場合には、例えばIGBTやパワーMOSFETとダイオードとを用いた双方向スイッチを用いることができる。
電力変換器105,106の各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2は、図示されていない電流検出器により検出されて制御装置111に入力されている。
また、電圧検出器109により検出されたエネルギー蓄積要素108の電圧(直流入力端子電圧)Edc、及び、電流検出器110a,110bにより検出された零相電流I0a,I0bも制御装置111に入力されている。
以下に、電力変換器105の半導体スイッチ素子Trが故障したと仮定して本実施形態の動作を説明する。
図1において、制御装置111が、出力電流Iu1から半導体スイッチ素子Trが故障したと判断すると、この制御装置111は、
(1)故障相であるU相のスイッチ素子Tr,TrのIGBTに対して、ゲートオフ信号を出力する、
(2)入力側中性点スイッチ104aのうち、U相の出力端子Uに接続されているスイッチをオンする信号Su1を出力する、
(3)電力変換器105側のモータ中性点スイッチ101aをオフする信号Sを出力する、
という三つの動作を行う。
これにより、モータ102の固定子巻線はV結線されたのと同じ状態となる。
通常動作の場合、6つの半導体スイッチ素子Tr〜Trは制御装置111によりPWM制御されてモータ102に交流電力を供給するが、例えばU相のスイッチ素子Trが故障と判定された場合、故障したU相の上下アーム以外の4つのスイッチ素子Tr〜Trが制御装置111によりPWM制御され、モータ102に交流電力を供給する。
ここで、通常動作時には、モータ中性点スイッチ101a,101bを何れもオン、入力側中性点スイッチ104a,104bをすべてオフとし、電力変換器105,106をインバータ動作させてモータ102,103をそれぞれ駆動すると共に、電力変換器105,106の上アームまたは下アームの半導体スイッチ素子の全オン期間(零電圧ベクトル出力期間)を制御することで、直流電源100の電圧を昇圧してエネルギー蓄積要素108に供給する動作を行う。このような電力変換器105,106による昇圧動作については、前述した特許文献1〜3に記載されているため、ここでは詳述を省略する。
次に、図2(a)は、図1における制御装置111の構成を示している。
指令値演算部201,202は、電力変換器105,106に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算し、正相電圧指令値を生成して出力する。昇圧動作制御部203は、設定した直流入力端子電圧にするため、検出した直流入力端子電圧Edcと各零相電流I0a,I0bとをPI制御器により制御し、零相電圧指令値を生成する。
図2(b)は、昇圧動作制御部203の詳細な構成を示している。直流入力端子電圧指令値Edc と直流入力端子電圧Edcとの偏差をPI制御器203aにより制御して零相電流指令値I を得る。この零相電流指令値I を分配器203bにより電力変換器105,106に与える零相電流指令値I0a ,I0b に分配する。そして、零相電流指令値I0a ,I0b と零相電流I0a,I0bとの偏差をPI制御器203c,203dによりそれぞれ制御して零相電圧指令値V0a ,V0b を生成する。こうして生成した零相電圧指令値V0a ,V0b を前記正相電圧指令値に重畳することにより、電力変換器105,106の三相電圧指令値を演算して出力する。ここで、零相電圧指令値は電力変換器105,106に昇圧動作を行わせるための指令値であり、正相電圧指令値はモータ102,103を駆動するための指令値である。
一方、故障時指令値演算部204は、半導体スイッチ素子の故障時に電力変換器105,106に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算する。具体的には、位相が60°ずつ異なる二種類の変調波に直流入力端子の中性点電圧の変動割合を加算して二相電圧指令値を生成する。
信号切替制御部205は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2が入力されている故障素子判定部207からの故障素子判定信号から、通常動作時と故障動作時により出力する電圧指令値を切り替える。
信号切替制御部205において、通常動作時は、昇圧動作制御部203からの三相電圧指令値をそのままPWMパルス生成部206に出力し、故障動作時は、故障した半導体スイッチ素子が属する相の電圧指令値を0にし、故障していない相には故障時指令値演算部204からの二相電圧指令値をPWMパルス生成部206に出力する。
PWMパルス生成部206は、入力される電圧指令値を三角波キャリアと比較し、電力変換器105,106の半導体スイッチ素子に対するPWMパルスPWM,PWMをそれぞれ生成する。
故障素子判定部207は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2の有無及び大小から、故障した半導体スイッチ素子の有無を判定し、故障素子判定信号を信号切替制御部205、入力側中性点スイッチ駆動部208及びモータ中性点スイッチ駆動部209に出力する。
入力側中性点スイッチ駆動部208は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と直流入力端子の中性点Nとを接続する入力側中性点スイッチ104aまたは104bのオン信号(Su1〜Sw2の何れか)を出力する。また、モータ中性点スイッチ駆動部209は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む電力変換器が駆動するモータの中性点と直流電源100とを切り離すようにモータ中性点スイッチ101aまたは101bをオフさせる信号SまたはSを出力する。
以上のように制御装置111を動作させることにより、故障した半導体スイッチ素子を有する電力変換器を、V結線のモータを駆動するインバータとして制御することができる。
次に、図3は本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の構成を示している。
この第2実施形態が図1の第1実施形態と異なる点は、一方のモータ中性点スイッチ301aを、直流電源300の正極がモータ302の中性点または直流入力端子の正極に接続されるように切替可能とし、他方のモータ中性点スイッチ301bを、直流電源300の負極がモータ303の中性点または直流入力端子の負極に接続されるように切替可能とした点であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
なお、図3において、304a,304bは入力側中性点スイッチ、305,306は電力変換器、307は分圧回路、308はエネルギー蓄積要素、309は電圧検出器、310は電流検出器、311は制御装置である。
以下に、電力変換器305の半導体スイッチ素子Trが故障したと仮定して本実施形態の動作を説明する。
図3において、制御装置311が、出力電流Iu1から半導体スイッチ素子Trが故障したと判断すると、この制御装置311は、
(1)故障相であるU相のスイッチ素子Tr,TrのIGBTに対して、ゲートオフ信号を出力する、
(2)入力側中性点スイッチ304aのうち、U相の出力端子Uに接続されているスイッチをオンする信号Su1を出力する、
(3)電力変換器305側のモータ中性点スイッチ301aの接続を、モータ302の中性点側から直流入力端子の正極側に切り替える信号を出力する、
という三つの動作を行う。
これにより、第1実施形態と同様に、モータ302の固定子巻線はV結線されたのと同じ状態となる。通常動作の場合、6つの半導体スイッチ素子Tr〜Trは制御装置311によりPWM制御されてモータ302に交流電力を供給するが、例えばU相のスイッチ素子Trが故障と判定された場合、故障したU相の上下アーム以外の4つのスイッチ素子Tr〜Trが制御装置311によりPWM制御され、モータ302に交流電力を供給する。
なお、電力変換器305,306による昇圧動作については第1実施形態と同様である。
図4は、図3における制御装置311の構成を示している。
図4において、401,402は電力変換器305,306に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算し、正相電圧指令値を生成して出力する指令値演算部、403は故障素子判定部407からの故障素子判定信号に応じて直流入力電圧の制御を変更する昇圧動作制御部403である。
図3の回路では、通常動作時に、電力変換器305,306の上アームIGBTの全オン期間と下アームIGBTの全オン期間との比(変調率)をそれぞれd,dとし、直流電源電圧をEとしたとき、直流入力端子電圧Edcは数式1によって表される。
[数式1]
dc=E/(d−d
このため、直流入力端子電圧の設定値に応じてd,dを演算し、これらのd,dを零相電圧指令値として正相電圧指令値に重畳することで電力変換器305,306の三相電圧指令値が得られる。
また、半導体スイッチ素子の故障動作時には、モータ中性点スイッチ301aまたは301bにより直流電源300の一端が直流入力端子と接続されるため、第1実施形態における昇圧動作制御部203と同様に制御する。
故障時指令値演算部404は、半導体スイッチ素子の故障時に電力変換器305,306に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算する。具体的には、位相が60°ずつ異なる二種類の変調波に直流入力端子の中性点電圧の変動割合を加算して二相電圧指令値を生成する。
信号切替制御部405は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2が入力されている故障素子判定部407からの故障素子判定信号から、通常動作時と故障動作時により出力する電圧指令値を切り替える。
信号切替制御部405において、通常動作時は、昇圧動作制御部403からの三相電圧指令値をそのままPWMパルス生成部406に出力し、故障動作時は、故障した半導体スイッチ素子が属する相の電圧指令値を0にし、故障していない相には故障時指令値演算部404からの二相電圧指令値をPWMパルス生成部406に出力する。PWMパルス生成部406は、入力される電圧指令値を三角波キャリアと比較し、電力変換器305,306の半導体スイッチ素子に対するPWMパルスPWM,PWMをそれぞれ生成する。
故障素子判定部407は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2の有無及び大小から、故障した半導体スイッチ素子の有無を判定し、故障素子判定信号を信号切替制御部405、入力側中性点スイッチ駆動部408及びモータ中性点スイッチ駆動部409に出力するほか、昇圧動作制御部403にも出力する。
入力側中性点スイッチ駆動部408は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と直流入力端子の中性点Nとを接続する入力側中性点スイッチ304aまたは304bのオン信号(Su1〜Sw2の何れか)を出力する。また、モータ中性点スイッチ駆動部409は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む電力変換器が駆動するモータの中性点を直流電源300から切り離すと共に、切り離した直流電源300の一端を直流入力端子の一端と接続するようにモータ中性点スイッチ301aまたは301bに信号SまたはSを出力する。
以上のように制御装置311を動作させることにより、第1実施形態と同様に、故障した半導体スイッチ素子を有する電力変換器を、V結線のモータを駆動するインバータとして制御することができる。
本発明の第1実施形態を示す構成図である。 第1実施形態における制御部の構成図である。 本発明の第2実施形態を示す構成図である。 第2実施形態における制御部の構成図である。 特許文献1に記載された従来技術を示す構成図である。 特許文献2に記載された従来技術を示す構成図である。 特許文献4に記載された従来技術を示す構成図である。
符号の説明
100,300:直流電源
101a,101b,301a,301b:モータ中性点スイッチ
102,103,302,303:交流モータ
104a,104b,304a,304b:入力側中性点スイッチ
105,106,305,306:電力変換器
107,307:分圧回路
108,308:エネルギー蓄積要素
109,309:電圧検出器
110,310:電流検出器
111,311:制御装置
201,202,401,402:指令値演算部
203,403:昇圧動作制御部
203a,203c,203d:PI制御器
203b:分配器
204,404:故障時指令値演算部
205,405:信号切替制御部
206,406:PWMパルス生成部
207,407:故障素子判定部
208,408:入力側中性点スイッチ駆動部
209,409:モータ中性点スイッチ駆動部
N:中性点
Tr〜Tr12:半導体スイッチ素子
〜f12:素子防爆手段
,V,W,U,V,W:出力端子

Claims (4)

  1. 固定子巻線が星形結線された複数台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する複数台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各電力変換器の直流入力端子の一端と前記各モータの中性点とを電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
    前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記モータの中性点と前記電源とをそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
    前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
    前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と前記電源とを切り離すように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
    前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 固定子巻線が星形結線された2台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する2台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各モータの中性点同士を電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
    前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記電源の両端に接続されて前記モータの中性点を前記直流入力端子の一端と前記電源とに切り替えてそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
    前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
    前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点を前記電源から切り離して前記直流入力端子の一端に接続するように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
    前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載したモータ駆動装置において、
    前記入力側中性点スイッチ及び/または前記モータ中性点スイッチを、電磁開閉器または半導体スイッチ素子により構成したことを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 前記請求項1〜3の何れか1項に記載したモータ駆動装置において、
    前記素子防爆手段がヒューズであることを特徴とするモータ駆動装置。
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