JP2009219174A - モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力変換器105,106、交流モータ102,103、直流電源100、入力側中性点スイッチ104a,104b、モータ中性点スイッチ101a,101b、制御装置111を備え、この制御装置111は、故障素子判定部207と、故障相の出力端子と直流入力端子の中性点とを接続するべくスイッチ104a,104bを動作させるスイッチ駆動部208と、故障素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と電源100とを切り離すべくスイッチ101a,101bを動作させるスイッチ駆動部209と、V結線されたモータを駆動するために、故障素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する信号切替制御部205、PWMパルス生成部206等を備える。
【選択図】図1
Description
電源電圧を昇圧させるモータ駆動装置としては、図5に示すように、星形結線のモータ501に交流電力を供給する電力変換器502の直流入力端子の一端とモータ501の中性点との間に直流電源503を接続し、昇圧動作及びモータ駆動を同時に行うモータ駆動装置と、モータ504及び電力変換器505からなる昇圧機能のないモータ駆動装置とを前記直流入力端子に接続する方式が提案されている。なお、図5において、506は直流中間コンデンサ、507はCPU、メモリ等を備えた制御装置である(特許文献1を参照)。
この従来技術によれば、昇圧動作を行うモータ駆動装置により直流入力端子電圧を電源電圧よりも高い電圧に制御し、高効率化を図ると共に、各モータ501,504の運転を独立して制御している。
この従来技術によれば、直流入力端子電圧に対してそれぞれ電力変換器502,505の変調率を調整することで、特許文献1のように電力変換器502のみが昇圧動作する場合よりも制御自由度を大きくすることができる。
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記モータの中性点と前記電源とをそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と前記電源とを切り離すように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
を備えたものである。
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記電源の両端に接続されて前記モータの中性点を前記直流入力端子の一端と前記電源とに切り替えてそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点を前記電源から切り離して前記直流入力端子の一端に接続するように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、を備えたものである。
このため、緊急停止等の非常対策を採らずに速度制御を行いながらモータを安全に停止させることができる。
図1は、第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成を示している。ここでは、一例として、2台の電力変換器及びモータを有するモータ駆動装置について説明する。
また、モータ中性点スイッチ101a,101bや入力側中性点スイッチ104a,104bは、例えば電磁接触器や半導体スイッチ素子によって構成されている。ここで、モータ中性点スイッチ101a,101bや入力側中性点スイッチ104a,104bを半導体スイッチ素子により構成する場合には、例えばIGBTやパワーMOSFETとダイオードとを用いた双方向スイッチを用いることができる。
また、電圧検出器109により検出されたエネルギー蓄積要素108の電圧(直流入力端子電圧)Edc、及び、電流検出器110a,110bにより検出された零相電流I0a,I0bも制御装置111に入力されている。
図1において、制御装置111が、出力電流Iu1から半導体スイッチ素子Tr1が故障したと判断すると、この制御装置111は、
(1)故障相であるU相のスイッチ素子Tr1,Tr2のIGBTに対して、ゲートオフ信号を出力する、
(2)入力側中性点スイッチ104aのうち、U相の出力端子U1に接続されているスイッチをオンする信号Su1を出力する、
(3)電力変換器105側のモータ中性点スイッチ101aをオフする信号S1を出力する、
という三つの動作を行う。
通常動作の場合、6つの半導体スイッチ素子Tr1〜Tr6は制御装置111によりPWM制御されてモータ102に交流電力を供給するが、例えばU相のスイッチ素子Tr1が故障と判定された場合、故障したU相の上下アーム以外の4つのスイッチ素子Tr3〜Tr6が制御装置111によりPWM制御され、モータ102に交流電力を供給する。
ここで、通常動作時には、モータ中性点スイッチ101a,101bを何れもオン、入力側中性点スイッチ104a,104bをすべてオフとし、電力変換器105,106をインバータ動作させてモータ102,103をそれぞれ駆動すると共に、電力変換器105,106の上アームまたは下アームの半導体スイッチ素子の全オン期間(零電圧ベクトル出力期間)を制御することで、直流電源100の電圧を昇圧してエネルギー蓄積要素108に供給する動作を行う。このような電力変換器105,106による昇圧動作については、前述した特許文献1〜3に記載されているため、ここでは詳述を省略する。
指令値演算部201,202は、電力変換器105,106に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算し、正相電圧指令値を生成して出力する。昇圧動作制御部203は、設定した直流入力端子電圧にするため、検出した直流入力端子電圧Edcと各零相電流I0a,I0bとをPI制御器により制御し、零相電圧指令値を生成する。
図2(b)は、昇圧動作制御部203の詳細な構成を示している。直流入力端子電圧指令値Edc *と直流入力端子電圧Edcとの偏差をPI制御器203aにより制御して零相電流指令値I0 *を得る。この零相電流指令値I0 *を分配器203bにより電力変換器105,106に与える零相電流指令値I0a *,I0b *に分配する。そして、零相電流指令値I0a *,I0b *と零相電流I0a,I0bとの偏差をPI制御器203c,203dによりそれぞれ制御して零相電圧指令値V0a *,V0b *を生成する。こうして生成した零相電圧指令値V0a *,V0b *を前記正相電圧指令値に重畳することにより、電力変換器105,106の三相電圧指令値を演算して出力する。ここで、零相電圧指令値は電力変換器105,106に昇圧動作を行わせるための指令値であり、正相電圧指令値はモータ102,103を駆動するための指令値である。
信号切替制御部205は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2が入力されている故障素子判定部207からの故障素子判定信号から、通常動作時と故障動作時により出力する電圧指令値を切り替える。
PWMパルス生成部206は、入力される電圧指令値を三角波キャリアと比較し、電力変換器105,106の半導体スイッチ素子に対するPWMパルスPWM1,PWM2をそれぞれ生成する。
入力側中性点スイッチ駆動部208は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と直流入力端子の中性点Nとを接続する入力側中性点スイッチ104aまたは104bのオン信号(Su1〜Sw2の何れか)を出力する。また、モータ中性点スイッチ駆動部209は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む電力変換器が駆動するモータの中性点と直流電源100とを切り離すようにモータ中性点スイッチ101aまたは101bをオフさせる信号S1またはS2を出力する。
以上のように制御装置111を動作させることにより、故障した半導体スイッチ素子を有する電力変換器を、V結線のモータを駆動するインバータとして制御することができる。
この第2実施形態が図1の第1実施形態と異なる点は、一方のモータ中性点スイッチ301aを、直流電源300の正極がモータ302の中性点または直流入力端子の正極に接続されるように切替可能とし、他方のモータ中性点スイッチ301bを、直流電源300の負極がモータ303の中性点または直流入力端子の負極に接続されるように切替可能とした点であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
なお、図3において、304a,304bは入力側中性点スイッチ、305,306は電力変換器、307は分圧回路、308はエネルギー蓄積要素、309は電圧検出器、310は電流検出器、311は制御装置である。
図3において、制御装置311が、出力電流Iu1から半導体スイッチ素子Tr1が故障したと判断すると、この制御装置311は、
(1)故障相であるU相のスイッチ素子Tr1,Tr2のIGBTに対して、ゲートオフ信号を出力する、
(2)入力側中性点スイッチ304aのうち、U相の出力端子U1に接続されているスイッチをオンする信号Su1を出力する、
(3)電力変換器305側のモータ中性点スイッチ301aの接続を、モータ302の中性点側から直流入力端子の正極側に切り替える信号を出力する、
という三つの動作を行う。
なお、電力変換器305,306による昇圧動作については第1実施形態と同様である。
図4において、401,402は電力変換器305,306に与える交流電圧の大きさと周波数とを演算し、正相電圧指令値を生成して出力する指令値演算部、403は故障素子判定部407からの故障素子判定信号に応じて直流入力電圧の制御を変更する昇圧動作制御部403である。
[数式1]
Edc=E/(d1−d2)
このため、直流入力端子電圧の設定値に応じてd1,d2を演算し、これらのd1,d2を零相電圧指令値として正相電圧指令値に重畳することで電力変換器305,306の三相電圧指令値が得られる。
また、半導体スイッチ素子の故障動作時には、モータ中性点スイッチ301aまたは301bにより直流電源300の一端が直流入力端子と接続されるため、第1実施形態における昇圧動作制御部203と同様に制御する。
信号切替制御部405は、各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1,Iu2,Iv2,Iw2が入力されている故障素子判定部407からの故障素子判定信号から、通常動作時と故障動作時により出力する電圧指令値を切り替える。
入力側中性点スイッチ駆動部408は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と直流入力端子の中性点Nとを接続する入力側中性点スイッチ304aまたは304bのオン信号(Su1〜Sw2の何れか)を出力する。また、モータ中性点スイッチ駆動部409は、故障素子判定信号から、故障している半導体スイッチ素子を含む電力変換器が駆動するモータの中性点を直流電源300から切り離すと共に、切り離した直流電源300の一端を直流入力端子の一端と接続するようにモータ中性点スイッチ301aまたは301bに信号S1またはS2を出力する。
101a,101b,301a,301b:モータ中性点スイッチ
102,103,302,303:交流モータ
104a,104b,304a,304b:入力側中性点スイッチ
105,106,305,306:電力変換器
107,307:分圧回路
108,308:エネルギー蓄積要素
109,309:電圧検出器
110,310:電流検出器
111,311:制御装置
201,202,401,402:指令値演算部
203,403:昇圧動作制御部
203a,203c,203d:PI制御器
203b:分配器
204,404:故障時指令値演算部
205,405:信号切替制御部
206,406:PWMパルス生成部
207,407:故障素子判定部
208,408:入力側中性点スイッチ駆動部
209,409:モータ中性点スイッチ駆動部
N:中性点
Tr1〜Tr12:半導体スイッチ素子
f1〜f12:素子防爆手段
U1,V1,W1,U2,V2,W2:出力端子
Claims (4)
- 固定子巻線が星形結線された複数台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する複数台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各電力変換器の直流入力端子の一端と前記各モータの中性点とを電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記モータの中性点と前記電源とをそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点と前記電源とを切り離すように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。 - 固定子巻線が星形結線された2台の交流モータと、直流入力端子が並列接続され、かつ前記各モータに交流電力をそれぞれ供給する2台の電力変換器と、を有し、前記電力変換器は複数の半導体スイッチ素子とこれらの半導体スイッチ素子の破損を防止するための素子防爆手段とを備えると共に、前記各モータの中性点同士を電源を介して接続可能に構成されたモータ駆動装置であって、前記電力変換器により前記電源の電圧を昇圧して前記直流入力端子側に供給する機能を備えたモータ駆動装置において、
前記電力変換器の出力端子と前記直流入力端子の中性点とをそれぞれ接続可能な入力側中性点スイッチと、前記電源の両端に接続されて前記モータの中性点を前記直流入力端子の一端と前記電源とに切り替えてそれぞれ接続可能なモータ中性点スイッチと、前記半導体スイッチ素子の駆動信号を生成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記半導体スイッチ素子の故障を検出する故障素子判定手段と、
前記故障素子判定手段による判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む相の出力端子と前記直流入力端子の中性点とを接続するように前記入力側中性点スイッチを動作させる入力側中性点スイッチ駆動手段と、
前記判定結果により、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に接続されたモータの中性点を前記電源から切り離して前記直流入力端子の一端に接続するように前記モータ中性点スイッチを動作させるモータ中性点スイッチ駆動手段と、
前記入力側中性点スイッチ及びモータ中性点スイッチの動作によりV結線されたモータを駆動するために、故障した半導体スイッチ素子を含む電力変換器に対する駆動信号を生成する手段と、
を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。 - 請求項1または2に記載したモータ駆動装置において、
前記入力側中性点スイッチ及び/または前記モータ中性点スイッチを、電磁開閉器または半導体スイッチ素子により構成したことを特徴とするモータ駆動装置。 - 前記請求項1〜3の何れか1項に記載したモータ駆動装置において、
前記素子防爆手段がヒューズであることを特徴とするモータ駆動装置。
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2008
- 2008-03-07 JP JP2008057151A patent/JP2009219174A/ja active Pending
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