JP2009218831A - 放送受信装置、その制御方法、送信装置、その制御方法 - Google Patents

放送受信装置、その制御方法、送信装置、その制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】限定受信システムによる放送受信装置をユーザが変更する際の負担を軽減する。
【解決手段】所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化されたコンテンツと、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵と、を送信装置から受信する放送受信装置であって、再生対象のコンテンツを再生する権利を他の受信装置が保持しているか否かを当該他の受信装置に問い合わせる手段と、該権利を前記他の受信装置が保持している場合、前記他の受信装置に固有の第3暗号鍵の代わりに当該受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求し、その第2暗号鍵を前記送信装置から受信する手段と、前記受信した第2暗号鍵を前記第3暗号鍵で復号し、当該復号した第2暗号鍵で前記第1暗号鍵を復号し、当該復号した第1暗号鍵で前記コンテンツを復号し、再生する手段と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、放送受信装置及びその制御方法、並びに、送信装置及びその制御方法に関する。
有料放送の実現や著作権の保護などを目的とした、限定受信システムが知られている。限定受信システムに従って配信されたコンテンツは、特定の許可された放送受信装置(テレビ、録画装置等)でしか再生することができない。例えば、有料放送のコンテンツ(有料コンテンツ)を再生するためには、ユーザは、そのコンテンツを視聴する権利を購入する必要がある。
現在、限定受信システムを実現する方式の1つとして、B−CAS方式が用いられている。B−CAS方式では、暗号鍵として放送受信装置が備えるICカード(B−CASカード)に固有のマスタキーを使用し、放送受信装置ごとに視聴制限を制御する。従って、有料コンテンツの視聴に用いる放送受信装置をユーザが変更したい場合、ユーザは変更後の放送受信装置のために改めて有料コンテンツを視聴する権利を購入する必要がある。従って、同一のコンテンツを視聴するために、ユーザは二重に課金される。
近年、複数の放送受信装置を所有するユーザが増加しつつある。従って、使用する放送受信装置を変更する度に課金される現在のシステムは、ユーザにとって好ましくない。そこで、放送受信装置ごとではなくユーザごとに視聴制限を制御することが考えられている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、各放送受信装置に固有のマスタキーの代わりに契約者IDが使用される。契約者の認証のためには、指紋、虹彩、或いはパスワードなどが使用される。
特開2004−194212号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、契約者が認証を行えば複数の放送受信装置で同時にコンテンツを視聴することが可能となるため、視聴制限の実効性が十分に担保されない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、限定受信システムによる視聴制限の実効性が損なわれることを抑制しつつ、コンテンツを視聴するために使用する放送受信装置を変更する際のユーザの負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化されたコンテンツと、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵と、を送信装置から受信する放送受信装置であって、再生対象のコンテンツを再生する権利を他の放送受信装置が保持しているか否かを当該他の放送受信装置に問い合わせる問い合わせ手段と、前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持している場合、前記他の放送受信装置に固有の第3暗号鍵の代わりに当該放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する要求手段と、当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化された前記第2暗号鍵を前記送信装置から受信する受信手段と、前記受信した第2暗号鍵を当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で復号し、当該復号した第2暗号鍵で前記第1暗号鍵を復号し、当該復号した第1暗号鍵で前記コンテンツを復号し、当該復号したコンテンツを再生する再生手段と、を備えることを特徴とする放送受信装置を提供する。
また、第2の本発明は、所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化されたコンテンツと、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵と、を送信装置から受信する放送受信装置の制御方法であって、再生対象のコンテンツを再生する権利を他の放送受信装置が保持しているか否かを当該他の放送受信装置に問い合わせる問い合わせ工程と、前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持している場合、前記他の放送受信装置に固有の第3暗号鍵の代わりに当該放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する要求工程と、当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化された前記第2暗号鍵を前記送信装置から受信する受信工程と、前記受信した第2暗号鍵を当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で復号し、当該復号した第2暗号鍵で前記第1暗号鍵を復号し、当該復号した第1暗号鍵で前記コンテンツを復号し、当該復号したコンテンツを再生する再生工程と、を備えることを特徴とする制御方法を提供する。
また、第3の本発明は、所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化したコンテンツを生成する第1暗号化手段と、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化した前記第1暗号鍵を生成する第2暗号化手段と、前記コンテンツを再生する権利を保持する第1放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成する第3暗号化手段と、前記第1暗号化手段で生成された前記コンテンツ、前記第2暗号化手段で生成された前記第1暗号鍵、及び前記第3暗号化手段で生成された前記第2暗号鍵を送信する送信手段と、第2放送受信装置としての請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放送受信装置の要求手段から、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように要求を受けると、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成するように前記第3暗号化手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする送信装置を提供する。
また、第4の本発明は、送信装置の制御方法であって、所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化したコンテンツを生成する第1暗号化工程と、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化した前記第1暗号鍵を生成する第2暗号化工程と、前記コンテンツを再生する権利を保持する第1放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成する第3暗号化工程と、前記第1暗号化工程で生成された前記コンテンツ、前記第2暗号化工程で生成された前記第1暗号鍵、及び前記第3暗号化工程で生成された前記第2暗号鍵を送信する送信工程と、第2放送受信装置としての請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放送受信装置の要求手段から、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように要求を受けると、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成するように前記第3暗号化工程を制御する制御工程と、を備えることを特徴とする制御方法を提供する。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態における記載によって更に明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、限定受信システムによる視聴制限の実効性が損なわれることを抑制しつつ、コンテンツを視聴するために使用する放送受信装置を変更する際のユーザの負担を軽減することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例を説明する。以下で説明される個別の実施例は、本発明の上位概念から下位概念までの種々の概念を理解するために役立つであろう。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施例によって限定されるわけではない。また、実施例の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが、本発明に必須とは限らない。
図1は、本発明の実施例1に係る放送システムの構成を示すブロック図である。ホーム1は、部屋2、3、及び4を備える。それぞれの部屋には放送受信装置が備え付けられている。部屋2には放送受信装置20A、部屋3には放送受信装置20B、部屋4には放送受信装置20Cがそれぞれ備けられている。
送信設備10から送信される放送コンテンツは伝送路8を経由して放送受信装置20A、放送受信装置20B、及び放送受信装置20Cに伝送され、各放送受信装置はこれを受信して再生する。
伝送路8は、電波を用いた無線伝送路として実装されてもよいし、通信ケーブルを用いた有線伝送路として実装されてもよい。
通信回線9は、双方向通信が可能なインターネットなどの回線である。各放送受信装置が送信設備10に対して情報を送信する場合は、通信回線9が用いられる。
次に、図2を用いて本実施例の放送システムの動作を説明する。
図2において、15、16、及び17は、伝送路8に含まれる情報の伝達経路を示したものである。
コンテンツCはスクランブル鍵Ks(第1暗号鍵)によって暗号化され、送信される。スクランブル鍵Ksによって暗号化されたコンテンツをKs[C]と示す。スクランブル鍵Ksは解読によるセキュリティ低下を防ぐために、比較的短い周期で変更される。ここではKsは1秒ごとに更新される。即ち、スクランブル鍵Ksは、コンテンツの所定長の再生区間(例えば、1秒の再生区間)ごとに更新される。
スクランブル鍵Ksは、視聴制御鍵Ky(第2暗号鍵)によって暗号化される。視聴制御鍵Kyは有効期間ごとに更新される鍵である。本実施例では、この有効期間がコンテンツの再生時間に比べて短く設定される。これにより、コンテンツを視聴する1つの権利によって複数の放送受信装置がコンテンツを同時に再生することを事実上不可能にする。本実施例の放送システムにおいては、視聴制御鍵Kyの有効期限を1分とし、有効期限ごとに視聴制御鍵Kyを更新する。即ち、視聴制御鍵Kyは、コンテンツの所定数の再生区間(例えば、1秒の再生区間を60個)ごとに更新される。
視聴制御鍵Kyもまた暗号化される。視聴制御鍵Kyは、放送受信装置に固有の暗号鍵(放送受信装置固有鍵(第3暗号鍵))によって暗号化される。各放送受信装置の放送受信装置固有鍵は、各放送受信装置によって保持される。本明細書では、放送受信装置固有鍵をKmx(x=a,b,c)と表す。即ち、放送受信装置20Aが備える放送受信装置固有鍵はKma、放送受信装置20Bが備える放送受信装置固有鍵はKmb、放送受信装置20Cが備える放送受信装置固有鍵はKmcである。
放送受信装置固有鍵Kmxは、暗号鍵を管理する団体により発行され、各放送受信装置が販売される際に添付される。ユーザが放送受信装置を購入後、ユーザ登録を行うと、送信設備10はKyを暗号化する際の鍵の候補にKmxを追加する。
暗号化された視聴制御鍵Kmx[Ky]、暗号化されたスクランブル鍵Ky「Ks」、及び暗号化されたコンテンツKs[C]は、伝送路8を経由して送信設備10から全ての放送受信装置に対して送信される。
次に、図3を参照して、本実施例に係る放送受信装置の構成を説明する。チューナー1001はアンテナ1020を用いて放送信号を受信して復調し、トランスポートストリーム(TS)を取得する。
デコーダ1002は、TSの復号とMPEGストリームの復号とを行う回路である。デコーダ1002は復号処理を行うため、メモリやメモリコントローラも備える。デコーダ1002は、TSから、コンテンツKs[C]と、共通情報ECM(entitlement control message)と、個別情報EMM(entitlement management message)とを取得する。ECMにはスクランブル鍵Ky[Ks]が含まれ、EMMには視聴制御鍵Kmx[Ky]が含まれる。デコーダ1002は、ECM及びEMMを暗号鍵復号回路1006に転送する。
暗号鍵復号回路1006は、放送受信装置固有鍵Kmx(本実施例では、x=a、b、又はc)を記憶している。放送受信装置固有鍵Kmxは、暗号鍵復号回路1006に対して着脱可能なICカードに記憶されていてもよい。暗号鍵復号回路1006は、放送受信装置固有鍵Kmxを用いて復号された視聴制御鍵KyをEMMから取得する。そして、視聴制御鍵Kyを用いて復号されたスクランブル鍵KsをECMから取得し、デコーダ1002に転送する。
デコーダ1002は、スクランブル鍵Ksを用いてKs[C]を復号することによりコンテンツCを取得する。このときのコンテンツCは平文のMPEGストリームであるが、デコーダは更にこれを映像信号と音声信号に分離し、画像処理回路1003及び音声処理回路1010に出力する。
表示パネル1004は画像処理回路1003が生成した映像信号を表示し、スピーカ1011は音声処理回路1010が生成した音声信号を再生する。
CPU1005は、メモリ(不図示)に格納された制御プログラムに従って放送受信装置の動作を制御するマイクロプロセッサである。
LANコントローラ1008は、通信回線1021及び内部信号1009を用いて通信ネットワークに接続される。これにより、放送受信装置は他の放送受信装置や送信設備10と通信することが可能となる。
LANコントローラ1008が送受信するデータは、CPU1005の制御により、デコーダ1002から、又はデコーダ1002に対して転送することが可能である。これにより、インターネット回線を用いたIP放送のデータを、デコーダ1002にて復号することが可能となり、放送受信装置によるIP放送の受信再生が可能となる。
ハードディスクドライブ(HDD)コントローラ1012は、ハードディスクドライブ(HDD)1013を制御する回路であり、CPU1005からの命令を受け、デコーダ1002が備えるメモリとHDD1013との間においてデータ転送を制御する。これにより、受信したコンテンツをHDD1013に蓄積したり、デコーダ1002を用いて蓄積されたコンテンツをデコードして再生したりすることが可能となる。
図4は、送信設備10に含まれる送信装置11の構成を示すブロック図である。
スクランブラ2001(第1暗号化手段)は、スクランブル鍵Ksを用いてコンテンツCを暗号化し、暗号化されたコンテンツKs[C]を生成する。暗号化器2002(第2暗号化手段)は、視聴制御鍵Kyを用いてスクランブル鍵Ksを暗号化し、暗号化されたスクランブル鍵Ky[Ks]を生成する。暗号化器2003(第3暗号化手段)は、制御部2004によって選択された1以上の放送受信装置固有鍵Kmxを用いて視聴制御鍵Kyを暗号化し、暗号化された視聴制御鍵Kmx[Ky]を生成する。
制御部2004は、鍵データベース(DB)2005に格納されている放送受信装置固有鍵Kmxのうち、暗号化器2003における暗号化に使用する鍵を選択する。例えば、コンテンツCが有料コンテンツであり、放送受信装置20Aと、不図示の放送受信装置20ZとがコンテンツCを視聴する権利を購入している場合、制御部2004は、放送受信装置固有鍵Kma及びKmzを暗号化器2003へ転送する。この場合、暗号化器2003は、2つの暗号化された視聴制御鍵Kma[Ky]及びKmz[Ky]を出力する。また、図5を参照して後述するように、制御部2004は、使用する放送受信装置固有鍵Kmxを変更又は追加する指示を放送受信装置から通信回線9を介して受信し、この指示に従って選択する鍵を変更又は追加する。
多重化器2006は、Ks[C]、Ky[Ks]、及びKmx[Ky]を多重化し、伝送路8を経由して各放送受信装置へ送出する。
本実施例の放送システム及び放送受信装置は、許可された放送受信装置しか再生できないコンテンツ(例えば、有料コンテンツ)の視聴中に、視聴に使用する放送受信装置を変更することを可能にする。以下に、この動作を説明する。
最初にユーザは部屋3にいるものとする。ユーザが放送受信装置20B(第1放送受信装置)でコンテンツを視聴する場合、ユーザは放送受信装置20Bを操作し、コンテンツの選択を行う。放送受信装置20Bは、選択されたコンテンツが有料コンテンツである場合、表示パネル1004にその旨を表示し、購入するか否かの選択を要求する。ユーザが有料コンテンツの購入を選択すると、放送受信装置20Bはその情報を送信設備10に対して通信回線9を用いて送信する。送信設備10は、決済を行う。
放送受信装置20Bには、送信設備10から伝送路8を介して、Ks[C]及びKy[Ks]が送られてくる。これらを復号化するためには視聴制御鍵Kyが必要である。決済がなされると、送信設備10はKyを放送受信装置20Bに固有の鍵であるKmbを用いて暗号化し、Kmb[Ky]を生成する。即ち、制御部2004は、Kmbを暗号化器2003へ転送し、暗号化器2003は、Kmbを用いてKyを暗号化し、Kmb[Ky]を多重化器2006に対して出力する。そして、多重化器2006は、Ks[C]及びKy[Ks]と共にKmb[Ky]を、伝送路8を用いて送信する。
放送受信装置20Bの暗号鍵復号回路1006は、Kmbを用いてKmb[Ky]を復号化してKyを取得することができる。従って、放送受信装置20Bは、購入した有料コンテンツの再生が可能となる。
ここで、何らかの事情により、ユーザは部屋4に移動したものとする。ユーザは部屋4において放送受信装置20C(第2放送受信装置)の電源を投入し、放送受信装置20Cを用いたコンテンツの視聴を開始する。
このときの放送受信装置20Cの動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。本フローチャートの処理は、CPU1005が放送受信装置20Cを制御することにより実現される。
S101で、放送受信装置20Cは、ユーザからの指示に従い、コンテンツ選択処理を開始する。
S102で、放送受信装置20Cは、再生対象のコンテンツの選択処理を行う。例えば、放送受信装置20Cは、選択可能なコンテンツを表示パネル1004に表示し、リモコンなどを用いてユーザに指示されたコンテンツを選択する。
S103で、放送受信装置20Cは、選択されたコンテンツが有料コンテンツであるかどうかを判断する。有料コンテンツでない場合はS104に進み、コンテンツの受信及び再生を開始する。有料コンテンツである場合はS110に進む。
S110で、放送受信装置20Cは、ホーム1内の他の放送受信装置と通信を行い、S102で選択されたコンテンツを他の放送受信装置が購入済みであるか否か、及び現在再生中であるか否かに関する情報を取得する。このとき、ホーム1内の他の放送受信装置は、電源がオフ状態である場合もある。しかし、オフ状態であっても、表示パネル1004や画像処理回路1003等に対しては電源が供給されていないが、LANコントローラ1008及びCPU1005等、システムを制御する部分には電源は供給されているものとする。従って、他の放送受信装置は、コンテンツの購入履歴などの情報を放送受信装置20Cに通知することができる。コンテンツの購入履歴は、例えばHDD1013に格納されている。
S111で、放送受信装置20Cは、ホーム1内の他の放送受信装置が同一のコンテンツを視聴中であるか否かを判定する。視聴中でない場合、更にS112において同一コンテンツが購入された履歴が存在するか否かを判定する。
●放送受信装置を変更可能な場合
S111にて同一コンテンツの視聴がなされていないと判断され、更にS112において同一コンテンツの購入の履歴が存在すると判断された場合、放送受信装置20Cは、処理をS113に進める。
S113で、放送受信装置20Cは、放送受信装置の変更を要求する処理を行う。これは、放送受信装置20Cから送信設備10に対して、視聴制御鍵Kyを暗号化している放送受信装置固有鍵Kmx(ここでは、Kmb)を放送受信装置20Cに対応するもの(Kmc)に変更することを要求する処理である。放送受信装置20Cは、変更要求を、LANコントローラ1008と通信回線9とを用いて送信設備10に対して送信する。変更要求は、変更元の放送受信装置固有鍵Kmbを明示してもよいし、しなくてもよい。明示しない場合、以下に説明するように、変更先の放送受信装置固有鍵Kmcと同一契約内に存在する放送受信装置固有鍵を検索することにより、送信設備10が変更元の放送受信装置固有鍵Kmbを検出する。
送信設備10は、放送受信装置の変更要求を受けた場合、以下の処理を行う。ここで説明する処理は、例えば図4の制御部2004が実行することができる。まず、送信設備10は、放送受信装置20Cから契約情報を確認する。契約情報において、契約されている放送受信装置を参照する。本実施例では、予めユーザにより、放送受信装置20A、放送受信装置20B、及び放送受信装置20Cが同一ホーム内で同一ユーザの所有による放送受信装置であることが登録されている。
次に、送信設備10は、同一契約内に存在する放送受信装置において、要求を受けたコンテンツの購入が既になされているかどうかを確認する。本実施例では既に放送受信装置20Bによりコンテンツの購入がなされていて、視聴制御鍵Kyは放送受信装置固有鍵Kmbを用いて暗号化され、これがKs[C]と共に送信されている。
変更要求を送信した放送受信装置20Cと、使用中の放送受信装置固有鍵Kmbに対応する放送受信装置20Bとが、同一契約内に含まれていることを確認した場合、送信設備10は、使用する放送受信装置固有鍵をKmbからKmcに変更する。そして、Kmb[Ky]の送信を停止し、代わりにKmc[Ky]の送信を開始する。即ち、制御部2004は、放送受信装置固有鍵Kmb及びKmcが同一の契約者に関連付けられている場合に、変更要求を受け付ける。
これにより、放送受信装置20CはKmc[Ky]を受信できるようになるので、S104においてKs[C]を復号してコンテンツCを再生することができるようになる。
視聴制御鍵Kyは1分おきに更新されるが、放送受信装置20Bは新たな視聴制御鍵Kyを取得することができない。即ち、取得済みの視聴制御鍵Kyは1分以内に使用不可能となるので、放送受信装置20BはコンテンツCを再生することができなくなる。
従って、有料コンテンツを再度購入する必要無しに、視聴に使用する放送受信装置を放送受信装置20Bから放送受信装置20Cに変更できる。また、放送受信装置20Bと放送受信装置20Cとが同時に同一のコンテンツを再生できる時間は短いので、同時に使用可能な放送受信装置を実質的に1台に限定される。
また、送信設備10は、変更要求を受けた場合、変更要求を送信した放送受信装置が変更元の放送受信装置と同一契約内容に含まれていることを確認した上で、Kyを暗号化する鍵を変更する。これにより、他人のなりすましによる変更要求が防止される。
●有料コンテンツの追加購入が必要な場合
次に、S111において同一コンテンツが他の放送受信装置で視聴中と判断された場合における処理の流れを説明する。この場合、放送受信装置20Cは処理をS115に進める。
S115で、放送受信装置20Cは、放送受信装置の追加要求を行う。放送受信装置20Cは、通信回線9を用いて送信設備10に対して放送受信装置の追加要求を送信する。
送信設備10は、放送受信装置の追加要求を受けた場合、以下の処理を行う。ここで説明する処理は、例えば図4の制御部2004が実行することができる。まず、送信設備10は、放送受信装置20Cから契約情報を確認する。契約情報において、契約されている放送受信装置を参照する。本実施例では、予めユーザにより、放送受信装置20A、放送受信装置20B、及び放送受信装置20Cが同一ホーム内で同一ユーザの所有による放送受信装置であることが登録されている。
次に、送信設備10は、同一契約内に存在する放送受信装置において、要求を受けたコンテンツの購入が既になされているかどうかを確認する。本実施例では既に放送受信装置20Bによりコンテンツの購入がなされていて、視聴制御鍵Kyは放送受信装置固有鍵Kmbを用いて暗号化され、これがKs[C]と共に送信されている。
ここで、送信設備10は決済処理を行う。ここでは、ユーザによりすでにコンテンツの購入がなされていて、更に同一コンテンツを別の放送受信装置でも視聴することが要求されている。この場合、送信設備10は、コンテンツの追加を、新規購入と比較して割安に設定した料金にて決済する。
変更要求(S113参照)の場合とは異なり、送信設備10は、放送受信装置固有鍵Kmbに加えてKmcを用いて視聴制御鍵Kyを暗号化し、Kmb[Ky]とKmc[Ky]の両者を送信する。
これにより、S104において放送受信装置20CはコンテンツCを再生することが可能となり、放送受信装置20BもコンテンツCの再生を継続できる。
以上のように、コンテンツ選択時に、同一コンテンツが他の放送受信装置で視聴中である場合は、放送受信装置は変更要求を行わず、代わりに追加要求を行う。これにより、視聴中の番組を他の放送受信装置により横取りされてしまうことが防止される。また、新規購入に比べて割安な料金を設定するなど、有料コンテンツの柔軟な料金設定が可能になる。即ち、ユーザが事情によりコンテンツの視聴に使用する放送受信装置を追加したい場合に、割安な課金により視聴可能な放送受信装置を追加することも可能とし、課金の制御を従来よりも柔軟に行うことを可能とする。
●新規購入が必要な場合
S111にて同一コンテンツは視聴中ではなく、S112において同一コンテンツの購入履歴が無いと判断された場合、放送受信装置20Cは処理をS114に進める。
S114で、放送受信装置20Cは、コンテンツを新規に購入する手続きを行う。この場合、放送受信装置20Cはコンテンツの購入要求を送信設備10に送信し、送信設備10は決済を行うと共に暗号鍵Kmc[Ky]の生成とこれの送信を開始する。その後、S104において、放送受信装置20Cは選択されたコンテンツの再生を開始する。
以上説明したように、本実施例によれば、放送受信装置は、許可された放送受信装置しか再生できないコンテンツを再生しようとする際に、そのコンテンツの再生を許可された他の放送受信装置が存在するか否かを判定する。存在する場合、放送受信装置は送信設備に対して、許可対象の放送受信装置を自分に変更するように要求する。要求を受けて、放送設備は、他の放送受信装置の放送受信装置固有鍵で暗号化した視聴制御鍵の代わりに、要求した放送受信装置の放送受信装置固有鍵で暗号化した視聴制御鍵の送信を開始する。
これにより、コンテンツを視聴するために使用する放送受信装置を変更する際のユーザの負担(例えば、同一の有料コンテンツに対する二重の課金などの負担)を軽減することができる。また、視聴制御鍵は定期的(例えば、1分ごと)に変更されるので、限定受信システムによる視聴制限の実効性が損なわれることが抑制される。
また、放送受信装置は、変更要求を行う前に他の放送受信装置でのコンテンツの視聴状況を確認するので、他の放送受信装置でコンテンツを視聴中であるにも関わらずそのコンテンツを視聴する権利を移動させてしまう事態を防止できる。
ディジタル放送システムにおいて、コンテンツを一旦蓄積装置に保存してからコンテンツの視聴を行う、蓄積型放送という放送形態があり、この場合も有料放送が存在する。実施例2は、蓄積型放送に関するものである。
図6を用いて本実施例の放送システムの動作を説明する。
図6において、部屋2に放送受信装置20D、部屋3に放送受信装置20E、部屋4に放送受信装置20Fが存在する。各放送受信装置は、HDDなどの記録装置を持ち、蓄積型放送に対応する構成を持っている。
各放送受信装置は、実施例1と同様、図3に示す構成を持ち、例えばHDD1013が記録装置として機能する。また、送信設備10、及びそこに含まれる送信装置11の構成は、実施例1と同様である(図4参照)。
蓄積型放送の場合、各放送受信装置は、スクランブルされたコンテンツKs[C]及び視聴制御鍵Kys(第2暗号鍵)で暗号化されたスクランブル鍵Kys[Ks]を、HDD1013に蓄積する。
コンテンツの視聴には、視聴制御鍵Kysが必要になるが、これは視聴時に送信設備10から取得される。このとき、視聴制御鍵Kysは、放送受信装置固有鍵Kmxにて暗号化されたKmx[Kys]として、送信設備10から通信回線9を介して伝送される。視聴制御鍵Kysには、有効期限が設定されている。そのため、放送受信装置はコンテンツを視聴する度に送信設備に視聴制御鍵Kysの送信を要求する。本実施例では視聴制御鍵Kysの有効期限は2分とする。この時間の内訳は、コンテンツの再生に必要な1分と、送信設備10からの鍵の取得に要する時間(本実施例では、1分とする)である。
視聴制御鍵Kysの有効期限を短く設定し、且つ、視聴制御鍵Kysを放送受信装置固有鍵Kmx(x=d、e、又はf)で暗号化することにより、この視聴制御鍵Kysを蓄積したり、他の放送受信装置で使用したりすることをできなくする。これにより、送信設備10は、蓄積されたコンテンツを再生可能な放送受信装置の台数や、コンテンツの再生回数などを制御することが可能となる。
視聴制御鍵Kysはスクランブル鍵Ksを暗号化する暗号鍵である。スクランブル鍵Ksはコンテンツ1秒につき1回更新され、視聴制御鍵Kysはコンテンツ1分につき1回更新される。従って、1つのKysにより60個のKsが暗号化されることになる。
放送受信装置はコンテンツを再生するために、Kysを1分ごとに要求し、これを取得する。Kysはスクランブル鍵Ksに同期している必要があるため、放送受信装置は次に再生する1分相当のコンテンツに必要な視聴制御鍵Kysを送信設備10に要求し、これを取得する。この動作はコンテンツ再生と並行して繰り返し行われる。
次に、放送受信装置の動作を説明する。
送信設備10は、スクランブルされたコンテンツKs[C]、視聴制御鍵で暗号化されたスクランブル鍵Kys[Ks]を送信する。放送受信装置20D、放送受信装置20E、及び放送受信装置20FはこれをHDD1013に保存する。
ここで、ユーザは放送受信装置20Eを用いてコンテンツの視聴を開始するものとする。放送受信装置20Eは有料放送の決済を行い、放送受信装置固有鍵Kmeで暗号化された視聴制御鍵Kme[Kys]を送信設備10に対して要求する。放送受信装置20Eはこの暗号鍵要求を、コンテンツの再生に同期して行う。なぜなら視聴制御鍵Kysの有効期限は2分であるから、取得後2分を経過すると、このKysを使用してスクランブル鍵Ksを得ることができなくなるからである。即ち、設定された有効期限が切れた視聴制御鍵Kysを用いた復号処理を行わないように、暗号鍵復号回路1006は構成される。従って、放送受信装置20Eは、コンテンツの対象部分を再生する前1分以内の間に視聴制御鍵Kme[Kys]を取得する。
ここで、何らかの事情により、ユーザは部屋4に移動したものとする。ユーザは部屋4において放送受信装置20Fの電源を投入し、放送受信装置20Fを用いたコンテンツの視聴を開始する。
このときの放送受信装置20Fの動作を図7に示すフローチャートを用いて説明する。本フローチャートの処理は、CPU1005が放送受信装置20Fを制御することにより実現される。
S201で、放送受信装置20Fは、ユーザからの指示に従い、コンテンツ選択処理を開始する。
S202で、放送受信装置20Fは、コンテンツ選択処理を行う。例えば、放送受信装置20Fは、選択可能なコンテンツを表示パネル1004に表示し、リモコンなどを用いてユーザに指示されたコンテンツを選択する。ここで、ユーザは蓄積されたコンテンツを選択する。
S203で、放送受信装置20Fは、選択されたコンテンツが有料コンテンツであるかどうかを判断する。有料コンテンツでない場合はS204で視聴制御鍵Kmf[Kys]を取得し、S205でコンテンツの再生を開始する。有料放送である場合はS210に進む。
S210で、放送受信装置20Fは、ホーム1内の他の放送受信装置と通信を行い、S202選択されたコンテンツを他の放送受信装置が購入済みであるか否か、及び現在再生中であるか否かに関する情報を取得する。このとき、ホーム1内の他の放送受信装置は、電源がオフ状態である場合もある。しかし、実施例1と同様、放送受信装置は電源がオフ状態であっても、コンテンツの購入履歴などの情報を放送受信装置20Fに通知することができる。コンテンツの購入履歴は、例えばHDD1013に格納されている。
S211で、放送受信装置20Fは、ホーム1内の他の放送受信装置が同一のコンテンツを再生中であるか否かを判定する。視聴中でない場合、更にS212において同一コンテンツが購入された履歴が存在するか否かを判定する。
●放送受信装置を変更可能な場合
S211にて同一コンテンツの視聴がなされていないと判断され、更にS212において同一コンテンツの購入の履歴が存在すると判断された場合、放送受信装置20Fは、処理をS213に進める。
S213で、放送受信装置20Fは、放送受信装置の変更を要求する処理を行う。これは、放送受信装置20Fから送信設備10に対して、視聴制御鍵Kysを暗号化している放送受信装置固有鍵を放送受信装置20Fに対応するもの(Kmf)に変更することを要求する処理である。ここで送信設備10において行われる処理は、実施例1でS113を参照して説明したものと同様である。
S214で、放送受信装置20Fは、放送受信装置20Eより取得したコンテンツの視聴履歴より、コンテンツの視聴終了位置を取得する。そしてユーザに対して、再生開始位置の選択を要求する表示を行う。選択肢として、放送受信装置20Eで再生中断した位置か、コンテンツの先頭が示される。
放送受信装置20Fは、Kmf[Kys]を要求する際に、これが対応するコンテンツの再生開始位置を送信設備10に対して通知する。この通知が必要な理由は、視聴制御鍵Kysがコンテンツの再生位置に同期して更新されることと、有効期限が存在することである。
次いで、S204で、放送受信装置20Fは、視聴制御鍵Kmf[Kys]の受信を開始し、S205にてKysとKsとを復号し、更にコンテンツCを復号して再生することを開始する。
●有料コンテンツの追加購入が必要な場合
次に、S211において同一コンテンツが他の放送受信装置で視聴中と判断された場合における処理の流れを説明する。この場合、放送受信装置20Fは処理をS215に進める。
S215で、放送受信装置20Fは、放送受信装置の追加要求を行う。放送受信装置20Fは、通信回線9を用いて送信設備10に対して放送受信装置の追加要求を送信する。ここで送信設備10において行われる処理は、実施例1でS115を参照して説明したものと同様である。
S216で、放送受信装置20Fは、S214と同様に、再生開始位置を決定する。
●新規購入が必要な場合
S211にて同一コンテンツは視聴中ではなく、S212において同一コンテンツの購入履歴が無いと判断された場合、放送受信装置20Fは処理をS217に進める。
S217で、放送受信装置20Fは、実施例1でS214を参照して説明したものと同様に、コンテンツを新規に購入する手続きを行う。
S212からS213へ移行する場合の放送受信装置の動作を、図8を用いて説明する。ユーザは、図8の時刻A以前から放送受信装置20Eを用いて蓄積型放送の視聴を行っている。時刻Aから時刻Bの間において、コンテンツはスクランブル鍵Ks1〜Ks60で暗号化され、更にスクランブル鍵Ks1〜Ks60は視聴制御鍵Kys1を用いて暗号化されている。更に、視聴制御鍵Kys1は放送受信装置20Eが備える放送受信装置固有鍵Kmeで暗号化される。放送受信装置が時刻Aから時刻Bまでの時間においてコンテンツを再生することに同期して、放送受信装置20Eは時刻A以前にKme[Kys1]を送信設備10から取得しておく。これらにより放送受信装置20Eはコンテンツの再生が可能となる。
この後、時刻BにてKysは更新される、放送受信装置20Eは時刻Aから時刻Bの間でKme[Kys2]を取得しておく。
時刻Cにて、ユーザはコンテンツを視聴する放送受信装置を、現在視聴中の放送受信装置20Eから他の放送受信装置20Fに変更し、時刻Dにて放送受信装置20Fにより、これまで視聴していたコンテンツを視聴することを選択する。放送受信装置20Fは視聴制御鍵Kysを持っていないので、時刻Dにてこれを送信設備10に対して要求する。送信設備10は要求を受けてKysを暗号化する放送受信装置固有鍵をKmeからKmfに変更し、時刻F以前にこれを放送受信装置20Fに対して送信する。放送受信装置20Fは、時刻F以前にKmf[Kys3]を取得し、これによってスクランブル鍵を復号することが可能となる。放送受信装置20Fは時刻Fにてコンテンツの再生が可能となり、これ以後再生を行う。
以上説明したように、本実施例によれば、放送受信装置は、有効期限が設定された視聴制御鍵を取得してコンテンツを再生する。
これにより、蓄積型放送の場合であっても、コンテンツを視聴するために使用する放送受信装置を変更する際のユーザの負担を軽減することができると共に、限定受信システムによる視聴制限の実効性が損なわれることが抑制される。
[その他の実施例]
上述した各実施例の機能を実現するためには、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、上述した各実施例の機能が実現される。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
また、上述した各実施例の機能を実現するための構成は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することだけには限られない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施例の機能が実現される場合も含まれている。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した各実施例の機能が実現される場合も含むものである。
本発明の実施例1に係る放送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る放送システムの動作を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例1に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る送信設備に含まれる送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る放送受信装置を用いたコンテンツ視聴の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る放送システムの動作を説明するためのブロック図である。 本発明の実施例2に係る放送受信装置を用いたコンテンツ視聴の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2において放送受信装置が変更される処理を説明する図である。

Claims (9)

  1. 所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化されたコンテンツと、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵と、を送信装置から受信する放送受信装置であって、
    再生対象のコンテンツを再生する権利を他の放送受信装置が保持しているか否かを当該他の放送受信装置に問い合わせる問い合わせ手段と、
    前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持している場合、前記他の放送受信装置に固有の第3暗号鍵の代わりに当該放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する要求手段と、
    当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化された前記第2暗号鍵を前記送信装置から受信する受信手段と、
    前記受信した第2暗号鍵を当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で復号し、当該復号した第2暗号鍵で前記第1暗号鍵を復号し、当該復号した第1暗号鍵で前記コンテンツを復号し、当該復号したコンテンツを再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記問い合わせ手段は、前記再生対象のコンテンツを前記他の放送受信装置が再生中であるか否かを更に問い合わせ、
    前記要求手段は、前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持しており、且つ前記再生対象のコンテンツを前記他の放送受信装置が再生中でない場合に、前記他の放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する
    ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記要求手段は、前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持しており、且つ前記再生対象のコンテンツを前記他の放送受信装置が再生中である場合に、前記他の放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵に加えて、当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する
    ことを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。
  4. 前記第2暗号鍵には有効期限が設定されており、
    前記再生手段は、前記有効期限が切れた第2暗号鍵を用いた復号処理を行わないように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放送受信装置。
  5. 前記送信装置から受信した、前記第1暗号鍵で暗号化された前記コンテンツと、前記第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵とを記録する記録手段を更に備え、
    前記要求手段は、前記再生対象のコンテンツが前記記録手段に記録されたコンテンツである場合、当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵の前記送信を、前記再生対象のコンテンツの再生開始位置を含む再生区間に対応するものから開始するように前記送信装置に要求する
    ことを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。
  6. 所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化されたコンテンツと、所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化された前記第1暗号鍵と、を送信装置から受信する放送受信装置の制御方法であって、
    再生対象のコンテンツを再生する権利を他の放送受信装置が保持しているか否かを当該他の放送受信装置に問い合わせる問い合わせ工程と、
    前記再生対象のコンテンツを再生する権利を前記他の放送受信装置が保持している場合、前記他の放送受信装置に固有の第3暗号鍵の代わりに当該放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように前記送信装置に要求する要求工程と、
    当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化された前記第2暗号鍵を前記送信装置から受信する受信工程と、
    前記受信した第2暗号鍵を当該放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で復号し、当該復号した第2暗号鍵で前記第1暗号鍵を復号し、当該復号した第1暗号鍵で前記コンテンツを復号し、当該復号したコンテンツを再生する再生工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
  7. 所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化したコンテンツを生成する第1暗号化手段と、
    所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化した前記第1暗号鍵を生成する第2暗号化手段と、
    前記コンテンツを再生する権利を保持する第1放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成する第3暗号化手段と、
    前記第1暗号化手段で生成された前記コンテンツ、前記第2暗号化手段で生成された前記第1暗号鍵、及び前記第3暗号化手段で生成された前記第2暗号鍵を送信する送信手段と、
    第2放送受信装置としての請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放送受信装置の要求手段から、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように要求を受けると、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成するように前記第3暗号化手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵と前記第2放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵とが同一の契約者に関連付けられている場合に、前記第2放送受信装置の要求手段からの前記要求を受け付ける
    ことを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
  9. 送信装置の制御方法であって、
    所定長の再生区間ごとに更新される第1暗号鍵で暗号化したコンテンツを生成する第1暗号化工程と、
    所定数の前記再生区間ごとに更新される第2暗号鍵で暗号化した前記第1暗号鍵を生成する第2暗号化工程と、
    前記コンテンツを再生する権利を保持する第1放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成する第3暗号化工程と、
    前記第1暗号化工程で生成された前記コンテンツ、前記第2暗号化工程で生成された前記第1暗号鍵、及び前記第3暗号化工程で生成された前記第2暗号鍵を送信する送信工程と、
    第2放送受信装置としての請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放送受信装置の要求手段から、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を送信するように要求を受けると、前記第1放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵の代わりに前記第2放送受信装置に固有の前記第3暗号鍵で暗号化した前記第2暗号鍵を生成するように前記第3暗号化工程を制御する制御工程と、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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