JP2000196546A - 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム - Google Patents

放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム

Info

Publication number
JP2000196546A
JP2000196546A JP10371521A JP37152198A JP2000196546A JP 2000196546 A JP2000196546 A JP 2000196546A JP 10371521 A JP10371521 A JP 10371521A JP 37152198 A JP37152198 A JP 37152198A JP 2000196546 A JP2000196546 A JP 2000196546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
broadcast
viewing
information
signal
program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10371521A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Machida
和弘 町田
Takeshi Kimura
武史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Original Assignee
Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK filed Critical Jisedai Joho Hoso System Kenkyusho KK
Priority to JP10371521A priority Critical patent/JP2000196546A/ja
Publication of JP2000196546A publication Critical patent/JP2000196546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別情報の量を増大させることなく、個々の
番組毎に視聴期限を設定できる放送送受信方法、放送送
信装置、放送受信装置、及び放送送受信システムを提供
することを課題とする。 【解決手段】 放送送信側は、少なくとも、限定受信対
象となる特定の番組に係る原信号に対してスクランブル
処理を施したスクランブル信号を放送する際に、共通情
報中の番組情報に対し、特定の番組の視聴期限を含む視
聴期限情報を付加して放送するとともに、放送実時間を
含む実時間情報を暗号化して放送し、放送受信側は、ス
クランブル信号、視聴期限情報、及び実時間情報を受信
したとき、受信した実時間情報を復号化することで取得
した放送実時間が、受信した視聴期限情報に含まれる特
定の番組の視聴期限範囲内にあるか否かに係る期限判定
の結果に基づいて、特定の番組に係る視聴権有無を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限定受信対象とな
る特定の番組に係る信号を放送する際に用いられる放送
送受信方法に係り、特に、個別情報の量を増大させるこ
となく、個々の番組毎に視聴期限を設定可能な放送送受
信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信
システムに関する。
【0002】また、本発明は、受信した番組を蓄積後に
再生視聴する蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事
業者側の意図に反した視聴を可及的に抑制可能な放送送
受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受
信システムに関する。
【0003】
【従来の技術】最近時、既存の地上波放送に加えて、例
えば、デジタル衛星放送やインターネット情報放送など
を含む情報放送に係る社会基盤が急速に整備されつつあ
る。
【0004】このような社会基盤を用いて、放送事業者
は、映像、音声、又はデータ等を含む番組を視聴者宛に
放送することを事業としているが、例えば民間の放送事
業者が番組放送サービスを提供する対価として収入を得
る際に、主として2つの仕組みが存在する。
【0005】一方は、提供スポンサーからCM料金の出
資を受けて、提供スポンサーのCMを含む番組を、全て
の視聴者に無料で提供する仕組みであり、他方は、視聴
者毎の番組嗜好が多様化している実情に鑑みて、視聴者
毎の多様な嗜好に応える番組を、視聴契約を結んだ契約
視聴者に限定して有料で提供する仕組みである。
【0006】ここで、後者の仕組みを実現する手法とし
て、例えば有料放送番組等の特定の番組を、契約視聴者
のみに限定して受信させる限定受信方式が一般に知られ
ている。
【0007】この限定受信方式の概要について述べる
と、放送送信側は、限定受信対象となる特定の番組を、
その映像、音声、又はデータ等を含む原放送信号に対
し、契約視聴者のみが取得し得るスクランブル鍵を用い
てスクランブル処理を施したスクランブル信号を放送す
る一方、契約視聴者に属する放送受信側は、受信したス
クランブル信号に対し、取得したデスクランブル鍵を用
いたデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る
原放送信号を復元する。
【0008】ここで、契約視聴者に属する放送受信側に
おけるデスクランブル処理の流れについて、受信した番
組を実時間で視聴するストリーム型視聴と、受信した番
組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴とに分けて、さら
に詳しく説明する。
【0009】まず、ストリーム型視聴では、放送受信側
は、契約視聴者により特定の番組が選択されることで特
定の番組の視聴要求が生じると、特定の番組に伴って放
送されている、特定の番組に対応する共通情報ECM中
の番組情報に含まれるティア情報(以下、契約情報と言
う。)及び放送実時間情報と、放送事業者から周期的に
送信されることで前もって受信している個別情報EMM
中の契約情報及び契約情報に含まれる視聴期限情報とを
比較し、特定の番組が視聴契約対象であり、かつ放送実
時間が視聴期限範囲内にあれば、放送送信側から受信し
た特定の番組に係るスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元
する。
【0010】一方、蓄積型視聴では、放送受信側は、特
定の番組の視聴制限を解除することなくスクランブル状
態を維持したままで、受信した特定の番組を共通情報E
CM中の番組情報とともに蓄積しておき、蓄積しておい
た特定の番組を選択的に視聴する場合には、特定の番組
とともに蓄積しておいた共通情報ECM中の番組情報に
含まれる契約情報及び放送実時間情報と、前もって受信
している個別情報EMM中の契約情報及び契約情報に含
まれる視聴期限情報とを比較し、選択した特定の番組が
蓄積時点で視聴契約対象であり、かつ蓄積時点における
放送実時間が視聴期限範囲内にあれば、放送送信側から
受信した特定の番組に係るスクランブル信号に対してデ
スクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号
を復元する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の契約視聴者側の放送受信装置で実行されるデス
クランブル処理にあっては、下記に述べる複数の課題を
内在していた。
【0012】すなわち、第1に、ストリーム型視聴と蓄
積型視聴との両者に共通して、視聴期限は、個別情報E
MM中の契約情報に対して設定されるため、個々の番組
毎に視聴期限を設定することはできない。この課題を解
決するために、番組毎に契約情報を持たせることも考え
られるが、この場合、放送事業者から周期的に前もって
送信しておかなければならない個別情報EMMの量が増
大するといった新たな課題を生じてしまう。
【0013】第2に、蓄積型視聴を行う場合におけるス
クランブルの解除条件として、選択した特定の番組が蓄
積時点で視聴契約対象であり、かつ蓄積時点における放
送実時間が視聴期限範囲内にあれば、スクランブルを解
除することとしていたために、個別情報EMM中の契約
情報及び契約情報に含まれる視聴期限情報が放送受信装
置内に蓄積されており、かつ特定の番組を蓄積した時点
でスクランブルの解除条件を満たしてさえいれば、特定
の番組を何回でも視聴可能となる結果として、放送事業
者側の意図に反した視聴を許すことになってしまう。
【0014】そこで、個別情報の量を増大させることな
く、個々の番組毎に視聴期限を設定することができ、し
かも、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事業者側
の意図に反した視聴を可及的に抑制可能な新規な技術の
開発が関係者の間で久しく待ち望まれていた。
【0015】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、個別情報の量を増大させることな
く、個々の番組毎に視聴期限を設定できる放送送受信方
法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信シス
テムを提供することを課題とする。
【0016】また、本発明は、蓄積型視聴を行う場合で
あっても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及
的に抑制し得る放送送受信方法、放送送信装置、放送受
信装置、及び放送送受信システムを提供することを課題
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、映像、音声、又はデータ等を含
む信号を放送する際に用いられる放送送受信方法であっ
て、放送送信側は、少なくとも、限定受信対象となる特
定の番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施し
たスクランブル信号を放送する際に、共通情報中の番組
情報に対し、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限
情報を付加して放送するとともに、放送実時間を含む実
時間情報を暗号化して放送し、放送受信側は、前記スク
ランブル信号、前記視聴期限情報、及び前記実時間情報
を受信したとき、当該受信した実時間情報を復号化する
ことで取得した放送実時間が、前記受信した視聴期限情
報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否か
に係る期限判定を行い、当該期限判定の結果、前記放送
実時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下された
とき、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、前記受信したスクランブル信号に対してデスクラン
ブル処理を施すことで前記特定の番組に係る原信号を復
元することにより、当該特定の番組を実時間で視聴する
ストリーム型視聴を許可することを要旨とする。
【0018】請求項1の発明によれば、まず、放送送信
側は、少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係
る原信号に対してスクランブル処理を施したスクランブ
ル信号を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、
特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放
送するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化
して放送する。
【0019】一方、放送受信側は、スクランブル信号、
視聴期限情報、及び実時間情報を受信したとき、受信し
た実時間情報を復号化することで取得した放送実時間
が、受信した視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴
期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行い、この期
限判定の結果、放送実時間が視聴期限範囲内にある旨の
判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、受信したスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を
復元することにより、特定の番組のストリーム型視聴を
許可する。
【0020】このように、請求項1の発明によれば、放
送受信側は、送信側から暗号化されて放送された実時間
情報を復号化することで取得した放送実時間が、やはり
送信側から放送された特定の番組の視聴期限範囲内にあ
る旨の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が
存在するとみなして、送信側から受信したスクランブル
信号に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番
組に係る原信号を復元することにより、特定の番組のス
トリーム型視聴を許可するので、この結果、個別情報の
量を増大させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基
準とした視聴期限を設定可能な放送送受信方法を得るこ
とができる。
【0021】また、請求項2の発明は、映像、音声、又
はデータ等を含む信号を放送する際に用いられる放送送
受信方法であって、放送送信側は、少なくとも、限定受
信対象となる特定の番組に係る原信号に対してスクラン
ブル処理を施したスクランブル信号を放送する際に、共
通情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期限
を含む視聴期限情報を付加して放送するとともに、放送
実時間を含む実時間情報を暗号化して放送し、放送受信
側は、前記スクランブル信号及び前記視聴期限情報を受
信したとき、当該受信したスクランブル信号及び視聴期
限情報を蓄積しておき、当該蓄積されたスクランブル信
号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、当該
再生視聴要求時に受信した実時間情報を復号化すること
で取得した放送実時間が、前記蓄積された視聴期限情報
に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否かに
係る期限判定を行い、当該期限判定の結果、前記放送実
時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、前記蓄積されたスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元
することにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄
積型視聴を許可することを要旨とする。
【0022】請求項2の発明によれば、まず、放送送信
側は、少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係
る原信号に対してスクランブル処理を施したスクランブ
ル信号を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、
特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放
送するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化
して放送する。
【0023】一方、放送受信側は、スクランブル信号及
び視聴期限情報を受信したとき、受信したスクランブル
信号及び視聴期限情報を蓄積しておき、蓄積されたスク
ランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じた
とき、この再生視聴要求時に受信した実時間情報を復号
化することで取得した放送実時間が、蓄積された視聴期
限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか
否かに係る期限判定を行い、この期限判定の結果、放送
実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
き、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、蓄
積されたスクランブル信号に対してデスクランブル処理
を施すことで特定の番組に係る原信号を復元することに
より、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を
許可する。このように、請求項2の発明によれば、放送
受信側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番
組の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求時に
送信側から暗号化されて放送された実時間情報を復号化
することで取得した放送実時間が、蓄積された特定の番
組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、特
定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、送信側か
ら受信したスクランブル信号に対してデスクランブル処
理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元すること
により、特定の番組の蓄積型視聴を許可するので、した
がって、特定の番組を蓄積した時点は視聴期限範囲内に
あるが、再生視聴要求時点は視聴期限の範囲外にある場
合には、特定の番組の蓄積型視聴が許可されない結果と
して、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事業者側
の意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受
信方法を得ることができる。
【0024】しかも、請求項3の発明は、映像、音声、
又はデータ等を含む信号を放送する際に用いられる放送
送受信方法であって、放送送信側は、少なくとも、限定
受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してスクラ
ンブル処理を施したスクランブル信号を放送する際に、
共通情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期
限を含む視聴期限情報を付加して放送するとともに、放
送実時間を含む実時間情報を暗号化して放送し、放送受
信側は、前記スクランブル信号及び前記視聴期限情報を
受信したとき、当該受信したスクランブル信号及び視聴
期限情報を蓄積しておき、当該蓄積されたスクランブル
信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、当
該再生視聴要求時に受信した実時間情報を復号化するこ
とで取得した放送実時間が、前記蓄積された視聴期限情
報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否か
に係る期限判定を行う一方、前記放送実時間のうち、今
回と前回の放送実時間の間で時間的な連続性が失われて
いるか否かに係る連続性判定を行い、前記期限判定の結
果、前記放送実時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判
定が下され、かつ、前記連続性判定の結果、今回と前回
の放送実時間の間で時間的な連続性が失われていない旨
の判定が下されたときに初めて、前記特定の番組に係る
視聴権が存在するとみなして、前記蓄積されたスクラン
ブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで前記
特定の番組に係る原信号を復元することにより、当該特
定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可する
ことを要旨とする。
【0025】請求項3の発明によれば、まず、放送送信
側は、少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係
る原信号に対してスクランブル処理を施したスクランブ
ル信号を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、
特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放
送するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化
して放送する。
【0026】一方、放送受信側は、スクランブル信号及
び視聴期限情報を受信したとき、受信したスクランブル
信号及び視聴期限情報を蓄積しておき、蓄積されたスク
ランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じた
とき、この再生視聴要求時に受信した実時間情報を復号
化することで取得した放送実時間が、前記蓄積された視
聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあ
るか否かに係る期限判定を行う一方、放送実時間のう
ち、今回と前回の放送実時間の間で時間的な連続性が失
われているか否かに係る連続性判定を行い、期限判定の
結果、放送実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下
され、かつ、連続性判定の結果、今回と前回の放送実時
間の間で時間的な連続性が失われていない旨の判定が下
されたときに初めて、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、蓄積されたスクランブル信号に対してデ
スクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号
を復元することにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴
する蓄積型視聴を許可する。このように、請求項3の発
明によれば、放送受信側は、蓄積されたスクランブル信
号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、この
再生視聴要求時に送信側から暗号化されて放送された実
時間情報を復号化することで取得した放送実時間が、蓄
積された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が
下され、かつ、今回と前回の放送実時間の間で時間的な
連続性が失われていない旨の判定が下されたときに初め
て、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、送
信側から受信したスクランブル信号に対してデスクラン
ブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元す
ることにより、特定の番組の蓄積型視聴を許可するの
で、したがって、請求項2の発明と同様に、特定の番組
を蓄積した時点は視聴期限範囲内にあるが、再生視聴要
求時点は視聴期限の範囲外にある場合には、特定の番組
の蓄積型視聴が許可されない結果として、蓄積型視聴を
行う場合であっても、放送事業者側の意図に反した番組
視聴を可及的に抑制可能な放送送受信方法を得ることが
できるのに加えて、さらに、例えば、蓄積されている特
定の番組の再生視聴を、悪意をもって試みた盗人が、擬
似的に暗号化した疑似実時間情報を、これを復号化する
部分、例えばセキュリティモジュールに供与すること
で、目的とする特定の番組になんとかたどりつけたとし
ても、擬似的に暗号化した疑似実時間情報を時間的な連
続性を保って供与し続けることは至難の技である結果と
して、きわめて高い耐タンパ性を持つ放送送受信方法を
得ることができる。
【0027】しかも、請求項4の発明は、映像、音声、
又はデータ等を含む信号を放送する際に用いられる放送
送受信方法であって、放送送信側は、少なくとも、限定
受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してスクラ
ンブル処理を施したスクランブル信号を放送する際に、
当該スクランブル信号の放送に先立って、個別情報に対
して特定の基準値及び許容範囲を付加して放送する一
方、前記スクランブル信号の放送に伴って、共通情報中
の番組情報に対して前記特定の基準値を基礎として第1
の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰的に生成し
た値のうちの最終生成値を付加して放送し、放送受信側
は、前記個別情報に付加された特定の基準値及び許容範
囲を受信したとき、当該受信した特定の基準値を基礎と
して、前記受信した許容範囲から求められる第2の特定
回数だけ前記放送送信側と共通の再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値を全てプールするとともに、前記
スクランブル信号及び前記最終生成値を受信したとき、
当該受信したスクランブル信号又は最終生成値を蓄積し
ておき、当該蓄積されたスクランブル信号に係る特定の
番組の再生視聴要求を生じたとき、前記蓄積された最終
生成値を基礎として前記再帰的関数を用いて再帰的に生
成した1つの値と、前記プールしておいた全ての値とを
順次比較することで、当該両者間で一致する値が存在す
るか否かに係る一致判定を行い、このとき、前記特定の
番組の再生視聴要求を生じる毎に、前記蓄積された最終
生成値を、前記生成した1つの値に更新記憶し、前記一
致判定の結果、前記両者間で一致する値が存在する旨の
判定が下されたとき、前記特定の番組に係る視聴権が存
在するとみなして、前記蓄積されたスクランブル信号に
対してデスクランブル処理を施すことで前記特定の番組
に係る原信号を復元することにより、当該特定の番組を
蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可することを要旨
とする。
【0028】請求項4の発明によれば、まず、放送送信
側は、少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係
る原信号に対してスクランブル処理を施したスクランブ
ル信号を放送する際に、スクランブル信号の放送に先立
って、個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付
加して放送する一方、スクランブル信号の放送に伴っ
て、共通情報中の番組情報に対して特定の基準値を基礎
として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰
的に生成した値のうちの最終生成値を付加して放送す
る。
【0029】一方、放送受信側は、初めに、個別情報に
付加された特定の基準値及び許容範囲を受信したとき、
受信した特定の基準値を基礎として、同様に受信した許
容範囲から求められる第2の特定回数だけ放送送信側と
共通の再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値を全
てプールするとともに、スクランブル信号及び最終生成
値を受信したとき、受信したスクランブル信号又は最終
生成値を蓄積しておく。
【0030】次に、放送受信側は、蓄積されたスクラン
ブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたと
き、蓄積された最終生成値を基礎として再帰的関数を用
いて再帰的に生成した1つの値と、プールしておいた全
ての値とを順次比較することで、両者間で一致する値が
存在するか否かに係る一致判定を行うが、このとき、特
定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、蓄積された最終
生成値を、今回生成した1つの値に更新記憶する。
【0031】そして、放送受信側は、一致判定の結果、
両者間で一致する値が存在する旨の判定が下されたと
き、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、蓄
積されたスクランブル信号に対してデスクランブル処理
を施すことで特定の番組に係る原信号を復元することに
より、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を
許可する。
【0032】このように、請求項4の発明によれば、放
送受信側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の
番組の再生視聴要求を生じたとき、蓄積された最終生成
値を基礎として再帰的関数を用いて再帰的に生成した1
つの値と、プールしておいた全ての値とを順次比較する
ことで、両者間で一致する値が存在するか否かに係る一
致判定を行い、このとき、特定の番組の再生視聴要求を
生じる毎に、蓄積された最終生成値を、今回生成した1
つの値に更新記憶し、上記一致判定の結果、両者間で一
致する値が存在する旨の判定が下されたとき、特定の番
組に係る視聴権が存在するとみなして、蓄積されたスク
ランブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで
特定の番組に係る原信号を復元することにより、特定の
番組の蓄積型視聴を許可するので、したがって、第2の
特定回数から第1の特定回数を減算することで得られた
回数制限下で蓄積型視聴が許可される結果として、蓄積
型視聴を行う場合であっても、放送事業者側の意図に反
した番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信方法を得
ることができる。
【0033】さらにまた、請求項5の発明は、前記再帰
的関数としては、一方向性のハッシュ関数が採用される
ことを要旨とする。
【0034】請求項5の発明によれば、再帰的関数とし
ては、一方向性のハッシュ関数が採用される。
【0035】一方、請求項6の発明は、映像、音声、又
はデータ等を含む信号を放送する放送送信装置であっ
て、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対し
てスクランブル処理を施すことでスクランブル信号を生
成するスクランブル手段と、共通情報中の番組情報に対
し、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付
加する視聴期限情報付加手段と、放送実時間を含む実時
間情報を暗号化する実時間情報暗号化手段と、前記スク
ランブル手段で生成したスクランブル信号と、前記視聴
期限情報付加手段で視聴期限情報が付加された番組情報
と、前記実時間情報暗号化手段で暗号化された実時間情
報と、を多重化する多重化手段と、を備え、前記多重化
された放送信号を変調して放送することを要旨とする。
【0036】請求項6の発明によれば、まず、放送信号
の送信準備として、スクランブル手段は、限定受信対象
となる特定の番組に係る原信号に対してスクランブル処
理を施すことでスクランブル信号を生成し、視聴期限情
報付加手段は、共通情報中の番組情報に対し、特定の番
組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加し、さらに、実
時間情報暗号化手段は、放送実時間を含む実時間情報を
暗号化する。そして、多重化手段は、スクランブル手段
で生成したスクランブル信号と、視聴期限情報付加手段
で視聴期限情報が付加された番組情報と、実時間情報暗
号化手段で暗号化された実時間情報と、を多重化し、こ
のようにして多重化された放送信号を変調して放送す
る。
【0037】このように、請求項6の発明によれば、特
定の番組に係るスクランブル信号と、特定の番組の視聴
期限情報が付加された番組情報と、暗号化された実時間
情報と、が多重化された放送信号を変調して放送するの
で、したがって、この信号を受信した放送受信側は、受
信したスクランブル信号に係る特定の番組を、ストリー
ム型又は蓄積型のうちのいずれか一方で視聴する際に、
視聴時期を基準とした特定の番組の視聴許可判定を行う
ことが可能となる結果として、放送受信側で視聴時期を
基準とした特定の番組の視聴許可判定を行う際に適した
信号を送信することができる。
【0038】また、請求項7の発明は、映像、音声、又
はデータ等を含む信号を放送する放送送信装置であっ
て、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対し
てスクランブル処理を施すことでスクランブル信号を生
成するスクランブル手段と、個別情報に対して特定の基
準値及び許容範囲を付加する特定基準情報付加手段と、
共通情報中の番組情報に対し、前記特定の基準値を基礎
として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰
的に生成した値のうちの最終生成値を付加する最終生成
値付加手段と、前記スクランブル手段で生成したスクラ
ンブル信号と、前記特定基準情報付加手段で特定の基準
値及び許容範囲が付加された個別情報と、前記最終生成
値付加手段で最終生成値が付加された番組情報と、を多
重化する多重化手段と、を備え、前記多重化された放送
信号を変調して放送する際に、前記個別情報は、前記ス
クランブル信号の放送に先立って放送される一方、前記
最終生成値は、前記スクランブル信号の放送に伴って放
送されることを要旨とする。請求項7の発明によれば、
まず、放送信号の送信準備として、スクランブル手段
は、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対し
てスクランブル処理を施すことでスクランブル信号を生
成し、特定基準情報付加手段は、個別情報に対して特定
の基準値及び許容範囲を付加し、さらに、最終生成値付
加手段は、共通情報中の番組情報に対し、特定の基準値
を基礎として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値のうちの最終生成値を付加する。
そして、多重化手段は、スクランブル手段で生成したス
クランブル信号と、特定基準情報付加手段で特定の基準
値及び許容範囲が付加された個別情報と、最終生成値付
加手段で最終生成値が付加された番組情報と、を多重化
し、このようにして多重化された放送信号を変調して放
送する際に、個別情報は、スクランブル信号の放送に先
立って放送される一方、最終生成値は、スクランブル信
号の放送に伴って放送される。
【0039】このように、請求項7の発明によれば、特
定の番組に係るスクランブル信号と、特定の基準値及び
許容範囲が付加された番組情報と、最終生成値が付加さ
れた番組情報と、が多重化された放送信号を変調して放
送するので、したがって、この信号を受信した放送受信
側は、受信したスクランブル信号に係る特定の番組を蓄
積型で視聴する際に、視聴回数を基準とした特定の番組
の視聴許可判定を行うことが可能となる結果として、放
送受信側で視聴回数を基準とした特定の番組の視聴許可
判定を行う際に適した信号を送信することができる。
【0040】さらに、請求項8の発明は、前記再帰的関
数としては、一方向性のハッシュ関数が採用されること
を要旨とする。
【0041】請求項8の発明によれば、再帰的関数とし
ては、一方向性のハッシュ関数が採用される。
【0042】一方、請求項9の発明は、映像、音声、又
はデータ等を含む放送信号を受信する放送受信装置であ
って、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対
してスクランブル処理を施したスクランブル信号に伴っ
て、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、及
び暗号化された放送実時間を含む実時間情報が多重化さ
れた放送信号を受信して復調するとともに、当該復調し
た放送信号から信号又は情報を各々分離して取り出す分
離手段と、当該分離手段で取り出された実時間情報を復
号化することで取得した放送実時間が、前記分離手段で
取り出された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴
期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定
手段と、当該期限判定手段における期限判定の結果、前
記放送実時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下
されたとき、前記特定の番組に係る視聴権が存在すると
みなして、前記分離手段で取り出されたスクランブル信
号に対してデスクランブル処理を施すデスクランブル手
段と、を備え、前記デスクランブル手段は、前記スクラ
ンブル信号に対するデスクランブル処理を施すことで前
記特定の番組に係る原信号を復元することにより、当該
特定の番組を実時間で視聴するストリーム型視聴を許可
することを要旨とする。
【0043】請求項9の発明によれば、まず、分離手段
は、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対し
てスクランブル処理を施したスクランブル信号に伴っ
て、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、及び暗
号化された放送実時間を含む実時間情報が多重化された
放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送信
号から信号又は情報を各々分離して取り出す。次に、期
限判定手段は、分離手段で取り出された実時間情報を復
号化することで取得した放送実時間が、分離手段で取り
出された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限
範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う。そして、デ
スクランブル手段は、期限判定手段における期限判定の
結果、放送実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下
されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみな
して、前記分離手段で取り出されたスクランブル信号に
対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係
る原信号を復元することにより、特定の番組を実時間で
視聴するストリーム型視聴を許可する。
【0044】このように、請求項9の発明によれば、放
送送信側から暗号化されて放送された実時間情報を復号
化することで取得した放送実時間が、やはり放送送信側
から放送された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の
判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、放送送信側から受信したスクランブル信
号に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組
に係る原信号を復元することにより、特定の番組のスト
リーム型視聴を許可するので、この結果、個別情報の量
を増大させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基準
とした視聴期限を設定可能な放送受信装置を得ることが
できる。
【0045】また、請求項10の発明は、映像、音声、
又はデータ等を含む放送信号を受信する放送受信装置で
あって、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に
対してスクランブル処理を施したスクランブル信号に伴
って、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、
及び暗号化された放送実時間を含む実時間情報が多重化
された放送信号を受信して復調するとともに、当該復調
した放送信号から信号又は情報を各々分離して取り出す
分離手段と、当該分離手段で取り出されたスクランブル
信号及び視聴期限情報を蓄積する番組蓄積手段と、当該
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴要求
時に前記分離手段で取り出された実時間情報を復号化す
ることで取得した放送実時間が、前記番組蓄積手段に蓄
積された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限
範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定手段
と、当該期限判定手段における期限判定の結果、前記放
送実時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下され
たとき、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみな
して、前記番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段
と、を備え、前記デスクランブル手段は、前記スクラン
ブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで前記
特定の番組に係る原信号を復元することにより、当該特
定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可する
ことを要旨とする。
【0046】請求項10の発明によれば、まず、分離手
段は、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対
してスクランブル処理を施したスクランブル信号に伴っ
て、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、及び暗
号化された放送実時間を含む実時間情報が多重化された
放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送信
号から信号又は情報を各々分離して取り出す。次に、番
組蓄積手段は、分離手段で取り出されたスクランブル信
号及び視聴期限情報を蓄積しておく。期限判定手段は、
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、再生視聴要求時に
分離手段で取り出された実時間情報を復号化することで
取得した放送実時間が、番組蓄積手段に蓄積された視聴
期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にある
か否かに係る期限判定を行う。そして、デスクランブル
手段は、期限判定手段における期限判定の結果、放送実
時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、
特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、番組蓄
積手段に蓄積されたスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元
することにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄
積型視聴を許可する。
【0047】このように、請求項10の発明によれば、
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求
時に送信側から暗号化されて放送された実時間情報を復
号化することで取得した放送実時間が、番組蓄積手段に
蓄積された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定
が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在すると
みなして、送信側から受信したスクランブル信号に対し
てデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原
信号を復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を
許可するので、したがって、特定の番組を蓄積した時点
は視聴期限範囲内にあるが、再生視聴要求時点は視聴期
限の範囲外にある場合には、特定の番組の蓄積型視聴が
許可されない結果として、蓄積型視聴を行う場合であっ
ても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に
抑制可能な放送受信装置を得ることができる。
【0048】さらに、請求項11の発明は、映像、音
声、又はデータ等を含む放送信号を受信する放送受信装
置であって、限定受信対象となる特定の番組に係る原信
号に対してスクランブル処理を施したスクランブル信号
に伴って、個別情報に付加された特定の基準値及び許容
範囲、並びに共通情報中の番組情報に付加された前記特
定の基準値を基礎として第1の特定回数だけ再帰的関数
を用いて順次再帰的に生成した値のうちの最終生成値が
多重化された放送信号を受信して復調するとともに、当
該復調した放送信号から信号又は情報を各々分離して取
り出す分離手段と、当該分離手段で取り出された特定の
基準値を基礎として、前記取り出された許容範囲から求
められる第2の特定回数だけ前記再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値を全てプールする値プール手段
と、前記分離手段で取り出されたスクランブル信号又は
最終生成値を蓄積する番組蓄積手段と、当該番組蓄積手
段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再
生視聴要求を生じたとき、前記番組蓄積手段に蓄積され
た最終生成値を基礎として前記再帰的関数を用いて再帰
的に生成した1つの値と、前記値プール手段にプールし
ておいた全ての値とを順次比較することで、当該両者間
で一致する値が存在するか否かに係る一致判定を行う視
聴権判定手段と、前記特定の番組の再生視聴要求を生じ
る毎に、前記番組蓄積手段に蓄積された最終生成値を、
前記視聴権判定手段で今回生成した1つの値に更新記憶
する最終生成値更新記憶手段と、当該視聴権判定手段に
おける一致判定の結果、前記両者間で一致する値が存在
する旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に係る視
聴権が存在するとみなして、前記番組蓄積手段に蓄積さ
れたスクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
すデスクランブル手段と、を備え、前記デスクランブル
手段は、前記スクランブル信号に対してデスクランブル
処理を施すことで前記特定の番組に係る原信号を復元す
ることにより、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する
蓄積型視聴を許可することを要旨とする。
【0049】請求項11の発明によれば、まず、分離手
段は、限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対
してスクランブル処理を施したスクランブル信号に伴っ
て、個別情報に付加された特定の基準値及び許容範囲、
並びに共通情報中の番組情報に付加された特定の基準値
を基礎として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値のうちの最終生成値が多重化され
た放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送
信号から信号又は情報を各々分離して取り出す。これを
受けて、値プール手段は、分離手段で取り出された特定
の基準値を基礎として、同様に取り出された許容範囲か
ら求められる第2の特定回数だけ再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値を全てプールする一方、番組蓄積
手段は、分離手段で取り出されたスクランブル信号又は
最終生成値を蓄積しておく。番組蓄積手段に蓄積された
スクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生
じたとき、視聴権判定手段は、番組蓄積手段に蓄積され
た最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再帰的に
生成した1つの値と、値プール手段にプールしておいた
全ての値とを順次比較することで、両者間で一致する値
が存在するか否かに係る一致判定を行う。このとき、最
終生成値更新記憶手段は、特定の番組の再生視聴要求を
生じる毎に、番組蓄積手段に蓄積された最終生成値を、
視聴権判定手段で今回生成した1つの値に更新記憶す
る。そして、デスクランブル手段は、視聴権判定手段に
おける一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する
旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に係る視聴権
が存在するとみなして、番組蓄積手段に蓄積されたスク
ランブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで
特定の番組に係る原信号を復元することにより、特定の
番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可する。
【0050】このように、請求項11の発明によれば、
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、番組蓄積手段に蓄
積された最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再
帰的に生成した1つの値と、値プール手段にプールして
おいた全ての値とを順次比較することで、両者間で一致
する値が存在するか否かに係る一致判定を行い、このと
き、特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、蓄積され
た最終生成値を、今回生成した1つの値に更新記憶し、
上記一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する旨
の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在
するとみなして、蓄積されたスクランブル信号に対して
デスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信
号を復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を許
可するので、したがって、第2の特定回数から第1の特
定回数を減算することで得られた回数制限下で蓄積型視
聴が許可される結果として、蓄積型視聴を行う場合であ
っても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的
に抑制可能な放送受信装置を得ることができる。
【0051】さらにまた、請求項12の発明は、前記再
帰的関数としては、一方向性のハッシュ関数が採用され
ることを要旨とする。
【0052】請求項11の発明によれば、再帰的関数と
しては、一方向性のハッシュ関数が採用される。
【0053】一方、請求項13の発明は、映像、音声、
又はデータ等を含む信号を放送する放送送信装置と、当
該放送送信装置から放送された信号を受信する放送受信
装置とを含んで構成される放送送受信システムであっ
て、前記放送送信装置は、限定受信対象となる特定の番
組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すことで
スクランブル信号を生成するスクランブル手段と、共通
情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期限を
含む視聴期限情報を付加する視聴期限情報付加手段と、
放送実時間を含む実時間情報を暗号化する実時間情報暗
号化手段と、前記スクランブル手段で生成したスクラン
ブル信号と、前記視聴期限情報付加手段で視聴期限情報
が付加された番組情報と、前記実時間情報暗号化手段で
暗号化された実時間情報と、を多重化する多重化手段
と、を備え、前記多重化された放送信号を変調して放送
し、前記放送受信装置は、前記多重化された放送信号を
受信して復調するとともに、当該復調した放送信号から
信号又は情報を各々分離して取り出す分離手段と、当該
分離手段で取り出された実時間情報を復号化することで
取得した放送実時間が、前記分離手段で取り出された視
聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあ
るか否かに係る期限判定を行う期限判定手段と、当該期
限判定手段における期限判定の結果、前記放送実時間が
前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、前
記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記
分離手段で取り出されたスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すデスクランブル手段と、を備え、
前記デスクランブル手段は、前記スクランブル信号に対
するデスクランブル処理を施すことで前記特定の番組に
係る原信号を復元することにより、当該特定の番組を実
時間で視聴するストリーム型視聴を許可することを要旨
とする。
【0054】請求項13の発明によれば、放送送信装置
に属する各機能手段において、下記に述べる処理が順次
実行される。
【0055】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル手段は、限定受信対象となる特定の番
組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すことで
スクランブル信号を生成し、視聴期限情報付加手段は、
共通情報中の番組情報に対し、特定の番組の視聴期限を
含む視聴期限情報を付加し、さらに、実時間情報暗号化
手段は、放送実時間を含む実時間情報を暗号化する。そ
して、多重化手段は、スクランブル手段で生成したスク
ランブル信号と、視聴期限情報付加手段で視聴期限情報
が付加された番組情報と、実時間情報暗号化手段で暗号
化された実時間情報と、を多重化し、このようにして多
重化された放送信号を変調して放送する。
【0056】一方、放送受信装置に属する各機能手段に
おいて、下記に述べる処理が順次実行される。
【0057】すなわち、まず、分離手段は、多重化され
た放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送
信号から信号又は情報を各々分離して取り出す。次に、
期限判定手段は、分離手段で取り出された実時間情報を
復号化することで取得した放送実時間が、分離手段で取
り出された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期
限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う。そして、
デスクランブル手段は、期限判定手段における期限判定
の結果、放送実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が
下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみ
なして、前記分離手段で取り出されたスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に
係る原信号を復元することにより、特定の番組を実時間
で視聴するストリーム型視聴を許可する。
【0058】このように、請求項13の発明によれば、
放送送信装置から暗号化されて放送された実時間情報を
復号化することで取得した放送実時間が、やはり放送送
信装置から放送された特定の番組の視聴期限範囲内にあ
る旨の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が
存在するとみなして、放送送信装置から受信したスクラ
ンブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで特
定の番組に係る原信号を復元することにより、特定の番
組のストリーム型視聴を許可するので、この結果、個別
情報の量を増大させることなく、個々の番組毎に視聴時
期を基準とした視聴期限を設定可能な放送送受信システ
ムを得ることができる。
【0059】また、請求項14の発明は、映像、音声、
又はデータ等を含む信号を放送する放送送信装置と、当
該放送送信装置から放送された信号を受信する放送受信
装置とを含んで構成される放送送受信システムであっ
て、前記放送送信装置は、限定受信対象となる特定の番
組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すことで
スクランブル信号を生成するスクランブル手段と、共通
情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期限を
含む視聴期限情報を付加する視聴期限情報付加手段と、
放送実時間を含む実時間情報を暗号化する実時間情報暗
号化手段と、前記スクランブル手段で生成したスクラン
ブル信号と、前記視聴期限情報付加手段で視聴期限情報
が付加された番組情報と、前記実時間情報暗号化手段で
暗号化された実時間情報と、を多重化する多重化手段
と、を備え、前記多重化された放送信号を変調して放送
し、前記放送受信装置は、前記多重化された放送信号を
受信して復調するとともに、当該復調した放送信号から
信号又は情報を各々分離して取り出す分離手段と、当該
分離手段で取り出されたスクランブル信号及び視聴期限
情報を蓄積する番組蓄積手段と、当該番組蓄積手段に蓄
積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴
要求を生じたとき、当該再生視聴要求時に前記分離手段
で取り出された実時間情報を復号化することで取得した
放送実時間が、前記番組蓄積手段に蓄積された視聴期限
情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否
かに係る期限判定を行う期限判定手段と、当該期限判定
手段における期限判定の結果、前記放送実時間が前記視
聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、前記特定
の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記番組蓄
積手段に蓄積されたスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すデスクランブル手段と、を備え、前記
デスクランブル手段は、前記スクランブル信号に対して
デスクランブル処理を施すことで前記特定の番組に係る
原信号を復元することにより、当該特定の番組を蓄積後
に再生視聴する蓄積型視聴を許可することを要旨とす
る。
【0060】請求項14の発明によれば、放送送信装置
に属する各機能手段において、下記に述べる処理が順次
実行される。
【0061】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル手段は、限定受信対象となる特定の番
組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すことで
スクランブル信号を生成し、視聴期限情報付加手段は、
共通情報中の番組情報に対し、特定の番組の視聴期限を
含む視聴期限情報を付加し、さらに、実時間情報暗号化
手段は、放送実時間を含む実時間情報を暗号化する。そ
して、多重化手段は、スクランブル手段で生成したスク
ランブル信号と、視聴期限情報付加手段で視聴期限情報
が付加された番組情報と、実時間情報暗号化手段で暗号
化された実時間情報と、を多重化し、このようにして多
重化された放送信号を変調して放送する。
【0062】一方、放送受信装置に属する各機能手段に
おいて、下記に述べる処理が順次実行される。
【0063】すなわち、まず、分離手段は、多重化され
た放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送
信号から信号又は情報を各々分離して取り出す。次に、
番組蓄積手段は、分離手段で取り出されたスクランブル
信号及び視聴期限情報を蓄積しておく。期限判定手段
は、番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る
特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、再生視聴要求
時に分離手段で取り出された実時間情報を復号化するこ
とで取得した放送実時間が、番組蓄積手段に蓄積された
視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内に
あるか否かに係る期限判定を行う。そして、デスクラン
ブル手段は、期限判定手段における期限判定の結果、放
送実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
き、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、番
組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を
復元することにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴す
る蓄積型視聴を許可する。
【0064】このように、請求項14の発明によれば、
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求
時に放送送信装置から暗号化されて放送された実時間情
報を復号化することで取得した放送実時間が、番組蓄積
手段に蓄積された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨
の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在
するとみなして、番組蓄積手段に蓄積されたスクランブ
ル信号に対してデスクランブル処理を施すことで特定の
番組に係る原信号を復元することにより、特定の番組の
蓄積型視聴を許可するので、したがって、特定の番組を
蓄積した時点は視聴期限範囲内にあるが、再生視聴要求
時点は視聴期限の範囲外にある場合には、特定の番組の
蓄積型視聴が許可されない結果として、蓄積型視聴を行
う場合であっても、放送事業者側の意図に反した番組視
聴を可及的に抑制可能な放送送受信システムを得ること
ができる。
【0065】さらに、請求項15の発明は、映像、音
声、又はデータ等を含む信号を放送する放送送信装置
と、当該放送送信装置から放送された信号を受信する放
送受信装置とを含んで構成される放送送受信システムで
あって、前記放送送信装置は、限定受信対象となる特定
の番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すこ
とでスクランブル信号を生成するスクランブル手段と、
個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付加する
特定基準情報付加手段と、共通情報中の番組情報に対
し、前記特定の基準値を基礎として第1の特定回数だけ
再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値のうちの最
終生成値を付加する最終生成値付加手段と、前記スクラ
ンブル手段で生成したスクランブル信号と、前記特定基
準情報付加手段で特定の基準値及び許容範囲が付加され
た個別情報と、前記最終生成値付加手段で最終生成値が
付加された番組情報と、を多重化する多重化手段と、を
備え、前記多重化された放送信号を変調して放送する際
に、前記個別情報は、前記スクランブル信号の放送に先
立って放送される一方、前記最終生成値は、前記スクラ
ンブル信号の放送に伴って放送され、前記放送受信装置
は、前記多重化された放送信号を受信して復調するとと
もに、当該復調した放送信号から信号又は情報を各々分
離して取り出す分離手段と、当該分離手段で取り出され
た特定の基準値を基礎として、前記取り出された許容範
囲から求められる第2の特定回数だけ前記放送送信装置
と共通の再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値を
全てプールする値プール手段と、前記分離手段で取り出
されたスクランブル信号又は最終生成値を蓄積する番組
蓄積手段と、当該番組蓄積手段に蓄積されたスクランブ
ル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、
前記番組蓄積手段に蓄積された最終生成値を基礎として
前記再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの値と、
前記値プール手段にプールしておいた全ての値とを順次
比較することで、当該両者間で一致する値が存在するか
否かに係る一致判定を行う視聴権判定手段と、前記特定
の番組の再生視聴要求を生じる毎に、前記番組蓄積手段
に蓄積された最終生成値を、前記視聴権判定手段で今回
生成した1つの値に更新記憶する最終生成値更新記憶手
段と、当該視聴権判定手段における一致判定の結果、前
記両者間で一致する値が存在する旨の判定が下されたと
き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、前記番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に
対してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段
と、を備え、前記デスクランブル手段は、前記スクラン
ブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで前記
特定の番組に係る原信号を復元することにより、当該特
定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可する
ことを要旨とする。
【0066】請求項15の発明によれば、放送送信装置
に属する各機能手段において、下記に述べる処理が順次
実行される。
【0067】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル手段は、限定受信対象となる特定の番
組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すことで
スクランブル信号を生成し、特定基準情報付加手段は、
個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付加し、
さらに、最終生成値付加手段は、共通情報中の番組情報
に対し、特定の基準値を基礎として第1の特定回数だけ
再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値のうちの最
終生成値を付加する。そして、多重化手段は、スクラン
ブル手段で生成したスクランブル信号と、特定基準情報
付加手段で特定の基準値及び許容範囲が付加された個別
情報と、最終生成値付加手段で最終生成値が付加された
番組情報と、を多重化し、このようにして多重化された
放送信号を変調して放送する際に、個別情報は、スクラ
ンブル信号の放送に先立って放送される一方、最終生成
値は、スクランブル信号の放送に伴って放送される。
【0068】一方、放送受信装置に属する各機能手段に
おいて、下記に述べる処理が順次実行される。
【0069】すなわち、まず、分離手段は、多重化され
た放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送
信号から信号又は情報を各々分離して取り出す。これを
受けて、値プール手段は、分離手段で取り出された特定
の基準値を基礎として、同様に取り出された許容範囲か
ら求められる第2の特定回数だけ再帰的関数を用いて順
次再帰的に生成した値を全てプールする一方、番組蓄積
手段は、分離手段で取り出されたスクランブル信号又は
最終生成値を蓄積しておく。番組蓄積手段に蓄積された
スクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生
じたとき、視聴権判定手段は、番組蓄積手段に蓄積され
た最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再帰的に
生成した1つの値と、値プール手段にプールしておいた
全ての値とを順次比較することで、両者間で一致する値
が存在するか否かに係る一致判定を行う。このとき、最
終生成値更新記憶手段は、特定の番組の再生視聴要求を
生じる毎に、番組蓄積手段に蓄積された最終生成値を、
視聴権判定手段で今回生成した1つの値に更新記憶す
る。そして、デスクランブル手段は、視聴権判定手段に
おける一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する
旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に係る視聴権
が存在するとみなして、番組蓄積手段に蓄積されたスク
ランブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで
特定の番組に係る原信号を復元することにより、特定の
番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可する。
【0070】このように、請求項15の発明によれば、
番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、番組蓄積手段に蓄
積された最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再
帰的に生成した1つの値と、値プール手段にプールして
おいた全ての値とを順次比較することで、両者間で一致
する値が存在するか否かに係る一致判定を行い、このと
き、特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、蓄積され
た最終生成値を、今回生成した1つの値に更新記憶し、
上記一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する旨
の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在
するとみなして、蓄積されたスクランブル信号に対して
デスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信
号を復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を許
可するので、したがって、第2の特定回数から第1の特
定回数を減算することで得られた回数制限下で蓄積型視
聴が許可される結果として、蓄積型視聴を行う場合であ
っても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的
に抑制可能な放送送受信システムを得ることができる。
【0071】そして、請求項16の発明は、前記再帰的
関数としては、一方向性のハッシュ関数が採用されるこ
とを要旨とする。
【0072】請求項16の発明によれば、再帰的関数と
しては、一方向性のハッシュ関数が採用される。
【0073】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る放送送受信
方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信シ
ステムの各実施形態について、図に基づいて詳細に説明
する。
【0074】図1(a)は、本発明に係る第1乃至第2
の放送送受信方法が適用される、第1乃至第2の放送送
信装置の機能ブロック構成図、図1(b)は、本発明に
係る第1乃至第2の放送送受信方法が適用される、第1
乃至第2の放送受信装置の機能ブロック構成図、図2
(a)は、本発明に係る第3の放送送受信方法が適用さ
れる、第3の放送送信装置の機能ブロック構成図、図2
(b)は、本発明に係る第3の放送送受信方法が適用さ
れる、第3の放送受信装置の機能ブロック構成図であ
る。
【0075】まず、本発明に係る第1の放送送受信方法
の概略について述べると、本第1の放送送受信方法は、
映像、音声、又はデータ等を含む信号を放送する際に用
いられるものであり、受信した番組を実時間で視聴する
ストリーム型視聴を行う場合に適用される。
【0076】詳しく述べると、本第1の放送送受信方法
では、放送送信側は、少なくとも、限定受信対象となる
特定の番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施
したスクランブル信号を放送する際に、共通情報中の番
組情報に対し、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期
限情報を付加して放送するとともに、放送実時間を含む
実時間情報を暗号化して放送し、放送受信側は、前記ス
クランブル信号、前記視聴期限情報、及び前記実時間情
報を受信したとき、当該受信した実時間情報を復号化す
ることで取得した放送実時間が、前記受信した視聴期限
情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否
かに係る期限判定を行い、当該期限判定の結果、前記放
送実時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下され
たとき、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみな
して、前記受信したスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで前記特定の番組に係る原信号を
復元することにより、当該特定の番組を実時間で視聴す
るストリーム型視聴を許可することを特徴としている。
【0077】本第1の放送送受信方法によれば、放送受
信側は、送信側から暗号化されて放送された実時間情報
を復号化することで取得した放送実時間が、やはり送信
側から放送された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨
の判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在
するとみなして、送信側から受信したスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に
係る原信号を復元することにより、特定の番組のストリ
ーム型視聴を許可するので、この結果、個別情報の量を
増大させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基準と
した視聴期限を設定可能な放送送受信方法を得ることが
できる。
【0078】次に、本発明に係る第2の放送送受信方法
の概略について述べると、本第2の放送送受信方法は、
映像、音声、又はデータ等を含む信号を放送する際に用
いられるものであり、受信した番組を蓄積後に視聴する
蓄積型視聴を行う場合に適用される。
【0079】詳しく述べると、本第2の放送送受信方法
では、放送送信側は、少なくとも、限定受信対象となる
特定の番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施
したスクランブル信号を放送する際に、共通情報中の番
組情報に対し、前記特定の番組の視聴期限を含む視聴期
限情報を付加して放送するとともに、放送実時間を含む
実時間情報を暗号化して放送し、放送受信側は、前記ス
クランブル信号及び前記視聴期限情報を受信したとき、
当該受信したスクランブル信号及び視聴期限情報を蓄積
しておき、当該蓄積されたスクランブル信号に係る特定
の番組の再生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴要求
時に受信した実時間情報を復号化することで取得した放
送実時間が、前記蓄積された視聴期限情報に含まれる特
定の番組の視聴期限範囲内にあるか否かに係る期限判定
を行い、当該期限判定の結果、前記放送実時間が前記視
聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、前記特定
の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記蓄積さ
れたスクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
すことで特定の番組に係る原信号を復元することによ
り、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許
可することを特徴としている。
【0080】本第2の放送送受信方法によれば、放送受
信側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組
の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求時に送
信側から暗号化されて放送された実時間情報を復号化す
ることで取得した放送実時間が、蓄積された特定の番組
の視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、特定
の番組に係る視聴権が存在するとみなして、送信側から
受信したスクランブル信号に対してデスクランブル処理
を施すことで特定の番組に係る原信号を復元することに
より、特定の番組の蓄積型視聴を許可するので、したが
って、特定の番組を蓄積した時点は視聴期限範囲内にあ
るが、再生視聴要求時点は視聴期限の範囲外にある場合
には、特定の番組の蓄積型視聴が許可されない結果とし
て、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事業者側の
意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信
方法を得ることができる。
【0081】また、上述した第2の放送送受信方法の一
部をさらに改良した放送送受信方法では、放送送信側
は、少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係る
原信号に対してスクランブル処理を施したスクランブル
信号を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、前
記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して
放送するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号
化して放送し、放送受信側は、前記スクランブル信号及
び前記視聴期限情報を受信したとき、当該受信したスク
ランブル信号及び視聴期限情報を蓄積しておき、当該蓄
積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴
要求を生じたとき、当該再生視聴要求時に受信した実時
間情報を復号化することで取得した放送実時間が、前記
蓄積された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期
限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う一方、前記
放送実時間のうち、今回と前回の放送実時間の間で時間
的な連続性が失われているか否かに係る連続性判定を行
い、前記期限判定の結果、前記放送実時間が前記視聴期
限範囲内にある旨の判定が下され、かつ、前記連続性判
定の結果、今回と前回の放送実時間の間で時間的な連続
性が失われていない旨の判定が下されたときに初めて、
前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前
記蓄積されたスクランブル信号に対してデスクランブル
処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元するこ
とにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視
聴を許可することを特徴としている。
【0082】第2の放送送受信方法の一部をさらに改良
した放送送受信方法によれば、放送受信側は、蓄積され
たスクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を
生じたとき、この再生視聴要求時に送信側から暗号化さ
れて放送された実時間情報を復号化することで取得した
放送実時間が、蓄積された特定の番組の視聴期限範囲内
にある旨の判定が下され、かつ、今回と前回の放送実時
間の間で時間的な連続性が失われていない旨の判定が下
されたときに初めて、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、送信側から受信したスクランブル信号に
対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係
る原信号を復元することにより、特定の番組の蓄積型視
聴を許可するので、したがって、第2の放送送受信方法
と同様に、特定の番組を蓄積した時点は視聴期限範囲内
にあるが、再生視聴要求時点は視聴期限の範囲外にある
場合には、特定の番組の蓄積型視聴が許可されない結果
として、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事業者
側の意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能な放送送
受信方法を得ることができるのに加えて、さらに、例え
ば、蓄積されている特定の番組の再生視聴を、悪意をも
って試みた盗人が、擬似的に暗号化した疑似実時間情報
を、これを復号化する部分、例えばセキュリティモジュ
ールに供与することで、目的とする特定の番組になんと
かたどりつけたとしても、擬似的に暗号化した疑似実時
間情報を時間的な連続性を保って供与し続けることは至
難の技である結果として、きわめて高い耐タンパ性を持
つ放送送受信方法を得ることができる。
【0083】そして、本発明に係る第3の放送送受信方
法の概略について述べると、本第3の放送送受信方法
は、映像、音声、又はデータ等を含む信号を放送する際
に用いられるものであり、受信した番組を蓄積後に視聴
する蓄積型視聴を行う場合に適用される。
【0084】詳しく述べると、本第3の放送送受信方法
では、放送送信側は、少なくとも、限定受信対象となる
特定の番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施
したスクランブル信号を放送する際に、当該スクランブ
ル信号の放送に先立って、個別情報に対して特定の基準
値及び許容範囲を付加して放送する一方、前記スクラン
ブル信号の放送に伴って、共通情報中の番組情報に対し
て前記特定の基準値を基礎として第1の特定回数だけ再
帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値のうちの最終
生成値を付加して放送し、放送受信側は、前記個別情報
に付加された特定の基準値及び許容範囲を受信したと
き、当該受信した特定の基準値を基礎として、前記受信
した許容範囲から求められる第2の特定回数だけ前記放
送送信側と共通の再帰的関数を用いて順次再帰的に生成
した値を全てプールするとともに、前記スクランブル信
号及び前記最終生成値を受信したとき、当該受信したス
クランブル信号又は最終生成値を蓄積しておき、当該蓄
積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴
要求を生じたとき、前記蓄積された最終生成値を基礎と
して前記再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの値
と、前記プールしておいた全ての値とを順次比較するこ
とで、当該両者間で一致する値が存在するか否かに係る
一致判定を行い、このとき、前記特定の番組の再生視聴
要求を生じる毎に、前記蓄積された最終生成値を、前記
生成した1つの値に更新記憶し、前記一致判定の結果、
前記両者間で一致する値が存在する旨の判定が下された
とき、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、前記蓄積されたスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで前記特定の番組に係る原信号を
復元することにより、当該特定の番組を蓄積後に再生視
聴する蓄積型視聴を許可することを特徴としている。
【0085】本第3の放送送受信方法によれば、放送受
信側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組
の再生視聴要求を生じたとき、蓄積された最終生成値を
基礎として再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの
値と、プールしておいた全ての値とを順次比較すること
で、両者間で一致する値が存在するか否かに係る一致判
定を行い、このとき、特定の番組の再生視聴要求を生じ
る毎に、蓄積された最終生成値を、今回生成した1つの
値に更新記憶し、上記一致判定の結果、両者間で一致す
る値が存在する旨の判定が下されたとき、特定の番組に
係る視聴権が存在するとみなして、蓄積されたスクラン
ブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで特定
の番組に係る原信号を復元することにより、特定の番組
の蓄積型視聴を許可するので、したがって、第2の特定
回数から第1の特定回数を減算することで得られた回数
制限下で蓄積型視聴が許可される結果として、蓄積型視
聴を行う場合であっても、放送事業者側の意図に反した
番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信方法を得るこ
とができる。
【0086】なお、第3の放送送受信方法の変形例とし
て、上述した再帰的関数としては、一方向性のハッシュ
関数を採用することができる。
【0087】次に、上述した第1乃至第2の放送送受信
方法が適用される第1乃至第2の放送送信装置、第1乃
至第2の放送受信装置、及び第1乃至第2の放送送受信
システムについて、以下に詳細に説明する。
【0088】図1は、第1乃至第2の放送送受信方法が
適用される、第1乃至第2の放送送信装置13、及び第
1乃至第2の放送受信装置15を含んで構成される第1
乃至第2の放送送受信システム11の機能ブロック構成
を表している。なお、第1乃至第2の放送送受信システ
ム11は、その構成が両者間で共通であるため、1つの
実施形態を説明することで、両者の説明に代えることと
する。
【0089】初めに、第1乃至第2の放送送信装置13
の構成について説明すると、第1乃至第2の放送送信装
置13は、スクランブル手段として機能するスクランブ
ル部21と、視聴期限情報付加手段及び実時間情報暗号
化手段として機能する第1の暗号部23と、暗号化され
た個別情報を解読する際に用いられるマスタ鍵Kmを管
理するKm管理部25と、第2の暗号部27と、多重化
手段として機能する多重部29と、を備えて構成されて
いる。
【0090】スクランブル部21は、限定受信対象とな
る特定の番組に係る原信号に対してスクランブル鍵Ks
を用いたスクランブル処理を施すことでスクランブル信
号を生成するスクランブル機能を有している。
【0091】第1の暗号部23は、共通情報中の番組情
報に対し、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を
付加する視聴期限情報付加機能と、放送実時間を含む実
時間情報を暗号化する実時間情報暗号化機能と、を有し
ており、第1の暗号部23において、視聴期限情報、実
時間情報、及びスクランブル鍵Ksが、ワーク鍵Kwを
用いて暗号化される。
【0092】第2の暗号部27は、Km管理部25で管
理されているマスタ鍵Kmを用いて個別情報を暗号化す
る機能を有している。
【0093】そして、多重部29は、スクランブル部2
1で生成したスクランブル信号と、第1の暗号部23で
暗号化された、番組情報、実時間情報、及びスクランブ
ル鍵Ksを含む情報と、第2の暗号部27で暗号化され
た、個別情報、及びワーク鍵Kwを含む情報とを、例え
ばMPEG−2 SYSTEMSで規定されているパケ
ット多重方式を用いて多重化する多重化機能を有して構
成されている。なお、多重部29で多重化された放送信
号は、例えばQPSKなどを用いて変調して放送され
る。
【0094】一方、第1乃至第2の放送受信装置15の
構成について説明すると、第1乃至第2の放送受信装置
15は、分離手段として機能する分離部31と、番組蓄
積手段として機能する番組蓄積管理部33と、切替器3
5と、期限判定手段を含む第1のセキュリティモジュー
ル37と、デスクランブル手段として機能するデスクラ
ンブル部39と、を備えて構成されている。
【0095】分離部31は、多重部29で多重化された
放送信号を受信して復調するとともに、復調した放送信
号からスクランブル信号又は各種情報を各々分離して取
り出す機能を有している。
【0096】番組蓄積管理部33は、分離部31で取り
出されたスクランブル信号及び番組情報を蓄積する番組
蓄積機能を有しており、分離部31で取り出されたスク
ランブル信号及び番組情報の蓄積制御を行う蓄積制御部
41と、スクランブル信号に係る特定の番組をスクラン
ブル状態を維持して蓄積する番組蓄積部43と、視聴期
限情報を含む番組情報を蓄積する番組情報蓄積部45
と、番組蓄積部43に蓄積されたスクランブル信号、又
は番組情報蓄積部45に蓄積された番組情報の出力制御
を行う出力制御部47と、を備えて構成されている。
【0097】切替器35は、分離部31で分離して取り
出されたスクランブル信号及び番組情報と、出力制御部
47から出力される、番組蓄積管理部33に一旦蓄積さ
れたスクランブル信号及び番組情報とのうち、いずれか
一方を選択的に切替え出力する切替機能を有している。
【0098】第1のセキュリティモジュール37は、番
組蓄積管理部33に一旦蓄積されたスクランブル信号に
係る特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、再生視聴
要求時に受信した実時間情報を復号化することで取得し
た放送実時間が、番組蓄積管理部33に蓄積された番組
情報中の視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限
範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定機能
と、時々刻々と変化する放送実時間のうち、今回と前回
の放送実時間の間で時間的な連続性が保たれているか否
かに係る連続性判定を行う連続性判定機能と、期限判定
機能を発揮することで得られた期限判定結果を主とし
て、連続性判定機能を発揮することで得られた連続性判
定結果を必要に応じて加味して、特定の番組に係る視聴
権が存在するか否かに係る視聴権判定を行う視聴権判定
機能と、を有している。
【0099】なお、第1のセキュリティモジュール37
は、第1の復号部51と、個別情報を復号化する際に用
いられるマスタ鍵Kmを管理するKm管理部53と、第
2の復号部55と、番組情報管理部57と、個別情報管
理部59と、視聴権判定部61と、Ks出力制御部63
と、を含んで構成されている。
【0100】第2の復号部55は、分離部31で分離し
て取り出された個別情報を、Km管理部53が管理して
いるマスタ鍵Kmを用いて復号化する機能を有してい
る。第2の復号部55で復号化された個別情報は、個別
情報管理部59に送出されて記憶管理される。
【0101】第1の復号部51は、切替器35の出力で
ある視聴期限情報を含む番組情報と、分離部31で分離
して取り出された実時間情報とを、個別情報管理部59
で記憶管理されている個別情報中のワーク鍵Kwを用い
て復号化する機能を有している。第1の復号部51で復
号化された番組情報及び放送実時間は、番組情報管理部
57に送出されて記憶管理される。
【0102】なお、番組情報管理部57は、時々刻々と
変化する放送実時間のうち、最新のタイミングで受信し
た今回の放送実時間と、直前のタイミングで受信した前
回の放送実時間とを常時更新しつつ記憶管理するととも
に、今回と前回の放送実時間の間での時間的な連続性が
保たれているか否かに係る連続性判定を行い、この連続
性判定結果を視聴権判定部61宛に伝える機能を有して
いる。
【0103】視聴権判定部61は、番組蓄積管理部33
に一旦蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の
再生視聴要求を生じたとき、再生視聴要求時に受信した
実時間情報を復号化することで取得した放送実時間が、
番組蓄積管理部33に蓄積された番組情報中の視聴期限
情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否
かに係る期限判定を行うとともに、この期限判定結果を
主として、さらに、番組情報管理部57から送られてき
た連続性判定結果を必要に応じて加味して、特定の番組
に係る視聴権が存在するか否かに係る視聴権判定を行う
視聴権判定機能を有している。具体的には、視聴権判定
部61は、放送実時間が特定の番組の視聴期限範囲内に
ある旨の判定が下されたとき、又は、放送実時間が特定
の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下され、か
つ、今回と前回の放送実時間の間で時間的な連続性が失
われていない旨の判定が下されたときに初めて、特定の
番組に係る視聴権が存在する旨の判定を下すように構成
されている。
【0104】なお、放送実時間が特定の番組の視聴期限
範囲内にある旨の判定が下され、かつ、今回と前回の放
送実時間の間で時間的な連続性が失われていない旨の判
定が下されたときに初めて、特定の番組に係る視聴権が
存在する旨の判定を下すように視聴権判定部61を構成
した場合には、例えば、蓄積されている特定の番組の再
生視聴を、悪意をもって試みた盗人が、擬似的に暗号化
した疑似実時間情報を、これを復号化する部分、すなわ
ちセキュリティモジュール37に供与することで、目的
とする特定の番組になんとかたどりつけたとしても、擬
似的に暗号化した疑似実時間情報を時間的な連続性を保
って供与し続けることは至難の技である結果として、き
わめて高い耐タンパ性を持つ放送受信装置、並びに放送
送受信システムを得ることができる。
【0105】さらに、Ks出力制御部63は、視聴権判
定部61において特定の番組に係る視聴権が存在する旨
の判定が下されたとき、視聴権判定部61からの指示に
基づき、特定の番組に係るスクランブル信号に対してデ
スクランブル処理を行う際に用いられるスクランブル鍵
Ksの出力制御を行う鍵出力制御機能を有して構成され
ている。
【0106】そして、デスクランブル部39は、Ks出
力制御部63からのスクランブル鍵Ksの出力を受け
て、特定の番組に係るスクランブル信号に対してデスク
ランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復
元するデスクランブル機能を有しており、これにより、
特定の番組を実時間で視聴するストリーム型視聴を許可
するか、又は特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型
視聴を許可するように構成されている。
【0107】次に、上述のように構成された第1乃至第
2の放送送受信システム11の動作について、ストリー
ム型視聴を行う場合と、蓄積型視聴を行う場合とに分け
て説明する。
【0108】まず、ストリーム型視聴を行う場合の第1
乃至第2の放送送受信システム11の動作について説明
すると、放送送信装置13に属する各機能部において、
下記に述べる処理が順次実行される。
【0109】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル部21は、限定受信対象となる特定の
番組に係る原信号に対してスクランブル鍵Ksを用いた
スクランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成
し、第1の暗号部23は、共通情報中の番組情報に対
し、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加
し、さらに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化す
る。そして、多重部29は、スクランブル部21で生成
したスクランブル信号と、第1の暗号部23で視聴期限
情報が付加された番組情報、及び暗号化された実時間情
報と、を多重化し、このようにして多重化された放送信
号が変調して放送される。なお、視聴期限情報が付加さ
れた番組情報を暗号化してスクランブル信号に併せて放
送する形態を採用することもできる。
【0110】一方、放送受信装置15に属する各機能部
において、下記に述べる処理が順次実行される。
【0111】すなわち、まず、分離部31は、多重化さ
れた放送信号を受信して復調するとともに、復調した放
送信号からスクランブル信号又は各種情報を各々分離し
て取り出す。次に、視聴権判定部61は、分離部31で
取り出された実時間情報を復号化することで取得した放
送実時間が、分離部31で取り出された視聴期限情報に
含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否かに係
る期限判定を行うことで、放送受信装置15自身が正当
な視聴権を有してか否かを判定する。そして、デスクラ
ンブル部39は、視聴権判定部61における期限判定の
結果、放送実時間が視聴期限範囲内にある旨の判定が下
されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみな
して、分離部31で取り出されたスクランブル信号に対
してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る
原信号を復元することにより、特定の番組を実時間で視
聴するストリーム型視聴を許可する。
【0112】このように、第1乃至第2の放送送受信シ
ステム11によれば、放送送信装置13から暗号化され
て放送された実時間情報を復号化することで取得した放
送実時間が、やはり放送送信装置13から放送された特
定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
き、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、放
送送信装置13から受信したスクランブル信号に対して
デスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信
号を復元することにより、特定の番組のストリーム型視
聴を許可するので、この結果、個別情報の量を増大させ
ることなく、個々の番組毎に視聴時期を基準とした視聴
期限を設定可能な放送送受信システムを得ることができ
る。
【0113】次に、蓄積型視聴を行う場合の第1乃至第
2の放送送受信システム11の動作について説明する
と、放送送信装置13に属する各機能部において、下記
に述べる処理が順次実行される。
【0114】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル部21は、限定受信対象となる特定の
番組に係る原信号に対してスクランブル鍵Ksを用いた
スクランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成
し、第1の暗号部23は、共通情報中の番組情報に対
し、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加
し、さらに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化す
る。そして、多重部29は、スクランブル部21で生成
したスクランブル信号と、第1の暗号部23で視聴期限
情報が付加された番組情報、及び暗号化された実時間情
報と、を多重化し、このようにして多重化された放送信
号が変調して放送される。なお、視聴期限情報が付加さ
れた番組情報を暗号化してスクランブル信号に併せて放
送する形態を採用することもできる。
【0115】一方、放送受信装置15に属する各機能部
において、下記に述べる処理が順次実行される。
【0116】すなわち、まず、分離部31は、多重化さ
れた放送信号を受信して復調するとともに、復調した放
送信号からスクランブル信号又は各種情報を各々分離し
て取り出す。次に、番組蓄積管理部33は、分離部31
で取り出されたスクランブル信号及び視聴期限情報を蓄
積しておく。視聴権判定部61は、番組蓄積管理部33
に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再生
視聴要求を生じたとき、再生視聴要求時に分離部31で
取り出された実時間情報を復号化することで取得した放
送実時間が、番組蓄積管理部33に蓄積された視聴期限
情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否
かに係る期限判定を行うとともに、この期限判定結果を
主として、さらに、番組情報管理部57から送られてき
た連続性判定結果を必要に応じて加味して、特定の番組
に係る視聴権が存在するか否かを判定する。そして、デ
スクランブル部39は、視聴権判定部61における視聴
権判定の結果、放送実時間が特定の番組の視聴期限範囲
内にある旨の判定が下されるか、又は、放送実時間が特
定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下され、か
つ、今回と前回の放送実時間の間で時間的な連続性が失
われていない旨の判定が下されたときに初めて、特定の
番組に係る視聴権が存在するとみなして、番組蓄積管理
部33に蓄積されたスクランブル信号に対してデスクラ
ンブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元
することにより、特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄
積型視聴を許可する。
【0117】このように、第1乃至第2の放送送受信シ
ステム11によれば、番組蓄積管理部33に蓄積された
スクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生
じたとき、この再生視聴要求時に放送送信装置13から
暗号化されて放送された実時間情報を復号化することで
取得した放送実時間が、番組蓄積管理部33に蓄積され
た特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下され
たとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、番組蓄積管理部33に蓄積されたスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に
係る原信号を復元することにより、特定の番組の蓄積型
視聴を許可するので、したがって、特定の番組を蓄積し
た時点は視聴期限範囲内にあるが、再生視聴要求時点は
視聴期限の範囲外にある場合には、特定の番組の蓄積型
視聴が許可されない結果として、蓄積型視聴を行う場合
であっても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可
及的に抑制可能な放送送受信システムを得ることができ
る。
【0118】しかも、さらに改良された第1乃至第2の
放送送受信システム11によれば、放送実時間が番組蓄
積管理部33に蓄積された特定の番組の視聴期限範囲内
にある旨の判定が下され、かつ、今回と前回の放送実時
間の間で時間的な連続性が失われていない旨の判定が下
されたときに初めて、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、番組蓄積管理部33に蓄積されたスクラ
ンブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで、
特定の番組に係る原信号を復元することにより、特定の
番組の蓄積型視聴を許可するので、したがって、特定の
番組を蓄積した時点は視聴期限範囲内にあるが、再生視
聴要求時点は視聴期限の範囲外にある場合には、特定の
番組の蓄積型視聴が許可されない結果として、蓄積型視
聴を行う場合であっても、放送事業者側の意図に反した
番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信システムを得
ることができるのに加えて、さらに、例えば、蓄積され
ている特定の番組の再生視聴を、悪意をもって試みた盗
人が、擬似的に暗号化した疑似実時間情報を、これを復
号化する部分、例えばセキュリティモジュールに供与す
ることで、目的とする特定の番組になんとかたどりつけ
たとしても、擬似的に暗号化した疑似実時間情報を時間
的な連続性を保って供与し続けることは至難の技である
結果として、きわめて高い耐タンパ性を持つ放送送受信
システムを得ることができる。
【0119】次に、上述した第3の放送送受信方法が適
用される第3の放送送信装置、第3の放送受信装置、及
び第3の放送送受信システムについて以下に説明する。
【0120】図2は、第3の放送送受信方法が適用され
る、第3の放送送信装置103、及び第3の放送受信装
置105を含んで構成される第3の放送送受信システム
101の機能ブロック構成を表している。なお、第3の
放送送受信システム101は、第1乃至第2の放送送受
信システム11との間で共通する構成部分を含んでいる
ため、両者間で共通する構成部分には同一の符号を付し
てその説明を省略し、両者間で相違する構成部分を中心
に説明する。
【0121】初めに、第3の放送送信装置103の構成
について説明すると、第1乃至第2の放送送信装置13
では、スクランブル信号を放送する際に、共通情報中の
番組情報に対し、特定の番組の視聴期限を含む視聴期限
情報を付加して放送するとともに、放送実時間を含む実
時間情報を暗号化して放送していたのに対し、第3の放
送送信装置103では、スクランブル信号を放送する際
に、スクランブル信号の放送に先立って、個別情報に対
して特定の基準値B及び許容範囲nを付加して放送する
一方、スクランブル信号の放送に伴って、共通情報中の
番組情報に対して特定の基準値を基礎として第1の特定
回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値の
うちの最終生成値を付加して放送するようにしている。
【0122】このため、第3の放送送信装置103は、
最終生成値付加手段として機能する数値生成部111を
有しており、この数値生成部111において、特定の基
準値を基礎として第1の特定回数mだけ再帰的関数を用
いて順次再帰的に値が生成され、生成した値のうちの最
終生成値が、共通情報中の番組情報に対して付加される
ように構成されている。
【0123】次に、第3の放送受信装置105の構成に
ついて説明すると、第1乃至第2の放送送信装置13で
は、例えば蓄積型視聴を行う場合には、第1のセキュリ
ティモジュール37は、番組蓄積管理部33に一旦蓄積
されたスクランブル信号に係る特定の番組の再生視聴要
求を生じたとき、再生視聴要求時に受信した実時間情報
を復号化することで取得した放送実時間が、番組蓄積管
理部33に蓄積された番組情報中の視聴期限情報に含ま
れる特定の番組の視聴期限範囲内にあるか否かに係る期
限判定を行うことで、特定の番組に係る視聴権が存在す
るか否かに係る視聴権判定を行い、視聴権判定部61に
おいて特定の番組に係る視聴権が存在する旨の判定が下
されたとき、視聴権判定部61からの指示に基づき、特
定の番組に係るスクランブル信号に対してデスクランブ
ル処理を行う際に用いられるスクランブル鍵Ksの出力
制御を行うのに対し、第2のセキュリティモジュール1
13は、番組蓄積管理部33に一旦蓄積されたスクラン
ブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたと
き、番組情報管理部57に蓄積された最終生成値を基礎
として送信側と共通の再帰的関数を用いて再帰的に生成
した1つの値と、受信した特定の基準値Bを基礎とし
て、受信した許容範囲nから求められる第2の特定回数
nだけ放送送信側と共通の再帰的関数を用いて順次再帰
的に生成してプールしておいた全ての値とを順次比較す
ることで、両者間で一致する値が存在するか否かに係る
一致判定を行い、このとき、特定の番組の再生視聴要求
を生じる毎に、蓄積された最終生成値を、今回生成した
1つの値に更新記憶し、前記一致判定の結果、前記両者
間で一致する値が存在する旨の判定が下されたとき、特
定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、番組蓄積
管理部33に蓄積されたスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を行う際に用いられるスクランブル鍵K
sの出力制御を行うようにしている。
【0124】このため、第3の放送受信装置105は、
数値生成部115と、値プール手段として機能する数値
プール部117と、を有しており、数値生成部115に
おいて、特定の基準値Bを基礎として、許容範囲nから
求められる第2の特定回数nだけ放送送信側と共通の再
帰的関数を用いて順次再帰的に値が生成され、生成した
複数の値が数値プール部117にプールされるように構
成されている。
【0125】次に、上述のように構成された第3の放送
送受信システム101の動作について説明すると、放送
送信装置103に属する各機能部において、下記に述べ
る処理が順次実行される。
【0126】すなわち、まず、放送信号の送信準備とし
て、スクランブル部21は、限定受信対象となる特定の
番組に係る原信号に対してスクランブル処理を施すこと
でスクランブル信号を生成し、第1の又は第2の暗号部
23,27は、個別情報に対して特定の基準値B及び許
容範囲nを付加して暗号化し、さらに、共通情報中の番
組情報に対し、特定の基準値を基礎として第1の特定回
数mだけ再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値の
うちの最終生成値を付加して暗号化する。そして、多重
化部29は、スクランブル部21で生成したスクランブ
ル信号と、各自が暗号化されている、特定の基準値B及
び許容範囲nが付加された個別情報と、最終生成値が付
加された番組情報と、を多重化し、このようにして多重
化された放送信号が変調して放送される。この際に、個
別情報は、スクランブル信号の放送に先立って放送され
る一方、最終生成値は、スクランブル信号の放送に伴っ
て放送される。
【0127】一方、放送受信装置105に属する各機能
部において、下記に述べる処理が順次実行される。
【0128】すなわち、まず、分離部31は、多重化さ
れた放送信号を受信して復調するとともに、復調した放
送信号からスクランブル信号又は各種情報を各々分離し
て取り出す。これを受けて、数値生成部115は、分離
部31で取り出された特定の基準値Bを基礎として、同
様に取り出された許容範囲nから求められる第2の特定
回数nだけ再帰的関数を用いて順次再帰的に数値を生成
し、生成した値を数値プール部117に全てプールする
一方、番組蓄積管理部33は、分離部31で取り出され
たスクランブル信号又は最終生成値を蓄積する一方で、
番組情報管理部57は、最終生成値を蓄積しておく。番
組蓄積管理部33に蓄積されたスクランブル信号に係る
特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、視聴権判定部
61は、番組情報管理部57に蓄積された最終生成値を
基礎として再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの
値と、数値プール部117にプールしておいた全ての値
とを順次比較することで、両者間で一致する値が存在す
るか否かに係る一致判定を行う。このとき、最終生成値
更新記憶手段として機能する番組情報管理部57は、特
定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、番組蓄積管理部
33に蓄積された最終生成値を、視聴権判定部61で今
回生成した1つの値に更新記憶する。そして、デスクラ
ンブル部39は、視聴権判定部61における一致判定の
結果、両者間で一致する値が存在する旨の判定が下され
たとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、番組蓄積管理部33に蓄積されたスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に
係る原信号を復元することにより、特定の番組を蓄積後
に再生視聴する蓄積型視聴を許可する。
【0129】上述した動作をさらにわかりやすくするた
めに、契約視聴者が特定の番組を蓄積型で再生視聴する
際において、蓄積型再生視聴の回数を制限する形態を例
示して説明する。具体的には、蓄積した日付つまり放送
日から、蓄積型再生視聴回数を例えば15回に限定する
形態を例示して説明する。
【0130】まず、放送送信装置103側では、スクラ
ンブル信号の放送に伴って、以下の情報を放送する。す
なわち、特定の基準値B及び許容範囲n(n=30)
を、個別情報に付加して放送する。さらに、特定の基準
値B(B=0)を基礎として第1の特定回数m(m=1
5)だけ再帰的関数を用いて順次再帰的に生成した値の
うちの最終生成値B15を、共通情報中の番組情報に付
加して放送する。
【0131】放送受信装置105側では、個別情報を受
信したとき、個別情報中の特定の基準値Bを基礎とし
て、許容範囲n(n=30)から求められる第2の特定
回数n(n=30)だけ送信側と同様の再帰的関数を用
いて順次再帰的に生成した値(B1〜B30)を数値プ
ール部117にプールしておく。また、特定の番組に係
るスクランブル信号及び番組情報を受信したとき、スク
ランブル信号又は番組情報に含まれる最終生成値B15
を、番組蓄積管理部33に蓄積する一方で、番組情報管
理部57は、番組情報に含まれる最終生成値B15を蓄
積しておく。視聴契約者が特定の番組を初めて視聴しよ
うとした場合には、番組情報管理部57に蓄積されてい
る最終生成値B15を基礎として再帰的関数を用いて再
帰的に生成した1つの値B16と、数値プール部117
にプールしておいた全ての値(B1〜B30)とを順次
比較することで、両者間で一致する値が存在するか否か
に係る一致判定を行う。この場合、1つの値B16は、
数値プール部117にプールしておいた全ての値(B1
〜B30)のなかに一致する値が存在するので、蓄積型
視聴を許可する。このとき、番組情報管理部57は、特
定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、番組蓄積管理部
33に蓄積された最終生成値を、視聴権判定部61で今
回生成した1つの値B16に更新記憶する。以上の処理
を順次繰り返すことにより、第2の特定回数n(n=3
0)から第1の特定回数m(m=15)を減算すること
で得られた回数(n−m=15)制限下で蓄積型視聴が
許可されることになる。
【0132】このように、第3の放送送受信システム1
01によれば、番組蓄積管理部33に蓄積されたスクラ
ンブル信号に係る特定の番組の再生視聴要求を生じたと
き、番組情報管理部57に蓄積された最終生成値を基礎
として再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの値
と、数値プール部117にプールしておいた全ての値と
を順次比較することで、両者間で一致する値が存在する
か否かに係る一致判定を行い、このとき、特定の番組の
再生視聴要求を生じる毎に、蓄積された最終生成値を、
今回生成した1つの値に更新記憶し、上記一致判定の結
果、両者間で一致する値が存在する旨の判定が下された
とき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、
蓄積されたスクランブル信号に対してデスクランブル処
理を施すことで特定の番組に係る原信号を復元すること
により、特定の番組の蓄積型視聴を許可するので、した
がって、第2の特定回数nから第1の特定回数mを減算
することで得られた回数制限下で蓄積型視聴が許可され
る結果として、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送
事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能な
放送送受信システムを得ることができる。
【0133】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜の変更
を加えることにより、その他の態様で実施することが可
能である。
【0134】すなわち、例えば、本発明で言う限定受信
対象となる特定の番組として、例えば映像、音声、又は
データを含む形態を例示して説明したが、本発明はこの
形態のみに限定されることなく、制御データやアプリケ
ーションデータ、図形、写真、その他のあらゆる形態の
情報を含む番組を限定受信対象として取り扱うことが可
能であることは言うまでもない。
【0135】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放送受信側
は、送信側から暗号化されて放送された実時間情報を復
号化することで取得した放送実時間が、やはり送信側か
ら放送された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判
定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在する
とみなして、送信側から受信したスクランブル信号に対
してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る
原信号を復元することにより、特定の番組のストリーム
型視聴を許可するので、この結果、個別情報の量を増大
させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基準とした
視聴期限を設定可能な放送送受信方法を得ることができ
る。
【0136】また、請求項2の発明によれば、放送受信
側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の
再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求時に送信
側から暗号化されて放送された実時間情報を復号化する
ことで取得した放送実時間が、蓄積された特定の番組の
視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたとき、特定の
番組に係る視聴権が存在するとみなして、送信側から受
信したスクランブル信号に対してデスクランブル処理を
施すことで特定の番組に係る原信号を復元することによ
り、特定の番組の蓄積型視聴を許可するので、したがっ
て、特定の番組を蓄積した時点は視聴期限範囲内にある
が、再生視聴要求時点は視聴期限の範囲外にある場合に
は、特定の番組の蓄積型視聴が許可されない結果とし
て、蓄積型視聴を行う場合であっても、放送事業者側の
意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信
方法を得ることができる。
【0137】さらに、請求項3の発明によれば、請求項
2の発明と同様に、特定の番組を蓄積した時点は視聴期
限範囲内にあるが、再生視聴要求時点は視聴期限の範囲
外にある場合には、特定の番組の蓄積型視聴が許可され
ない結果として、蓄積型視聴を行う場合であっても、放
送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に抑制可能
な放送送受信方法を得ることができるのに加えて、さら
に、例えば、蓄積されている特定の番組の再生視聴を、
悪意をもって試みた盗人が、擬似的に暗号化した疑似実
時間情報を、これを復号化する部分、例えばセキュリテ
ィモジュールに供与することで、目的とする特定の番組
になんとかたどりつけたとしても、擬似的に暗号化した
疑似実時間情報を時間的な連続性を保って供与し続ける
ことは至難の技である結果として、きわめて高い耐タン
パ性を持つ放送送受信方法を得ることができる。
【0138】しかも、請求項4の発明によれば、放送受
信側は、蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組
の再生視聴要求を生じたとき、蓄積された最終生成値を
基礎として再帰的関数を用いて再帰的に生成した1つの
値と、プールしておいた全ての値とを順次比較すること
で、両者間で一致する値が存在するか否かに係る一致判
定を行い、このとき、特定の番組の再生視聴要求を生じ
る毎に、蓄積された最終生成値を、今回生成した1つの
値に更新記憶し、上記一致判定の結果、両者間で一致す
る値が存在する旨の判定が下されたとき、特定の番組に
係る視聴権が存在するとみなして、蓄積されたスクラン
ブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで特定
の番組に係る原信号を復元することにより、特定の番組
の蓄積型視聴を許可するので、したがって、第2の特定
回数から第1の特定回数を減算することで得られた回数
制限下で蓄積型視聴が許可される結果として、蓄積型視
聴を行う場合であっても、放送事業者側の意図に反した
番組視聴を可及的に抑制可能な放送送受信方法を得るこ
とができる。
【0139】一方、請求項6の発明によれば、特定の番
組に係るスクランブル信号と、特定の番組の視聴期限情
報が付加された番組情報と、暗号化された実時間情報
と、が多重化された放送信号を変調して放送するので、
したがって、この信号を受信した放送受信側は、受信し
たスクランブル信号に係る特定の番組を、ストリーム型
又は蓄積型のうちのいずれか一方で視聴する際に、視聴
時期を基準とした特定の番組の視聴許可判定を行うこと
が可能となる結果として、放送受信側で視聴時期を基準
とした特定の番組の視聴許可判定を行う際に適した信号
を送信することができる。
【0140】また、請求項7の発明によれば、特定の番
組に係るスクランブル信号と、特定の基準値及び許容範
囲が付加された番組情報と、最終生成値が付加された番
組情報と、が多重化された放送信号を変調して放送する
ので、したがって、この信号を受信した放送受信側は、
受信したスクランブル信号に係る特定の番組を蓄積型で
視聴する際に、視聴回数を基準とした特定の番組の視聴
許可判定を行うことが可能となる結果として、放送受信
側で視聴回数を基準とした特定の番組の視聴許可判定を
行う際に適した信号を送信することができる。
【0141】一方、請求項9の発明によれば、放送送信
側から暗号化されて放送された実時間情報を復号化する
ことで取得した放送実時間が、やはり放送送信側から放
送された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が
下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみ
なして、放送送信側から受信したスクランブル信号に対
してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に係る
原信号を復元することにより、特定の番組のストリーム
型視聴を許可するので、この結果、個別情報の量を増大
させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基準とした
視聴期限を設定可能な放送受信装置を得ることができ
る。
【0142】また、請求項10の発明によれば、番組蓄
積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組
の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求時に送
信側から暗号化されて放送された実時間情報を復号化す
ることで取得した放送実時間が、番組蓄積手段に蓄積さ
れた特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定が下さ
れたとき、特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
て、送信側から受信したスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を
復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を許可す
るので、したがって、特定の番組を蓄積した時点は視聴
期限範囲内にあるが、再生視聴要求時点は視聴期限の範
囲外にある場合には、特定の番組の蓄積型視聴が許可さ
れない結果として、蓄積型視聴を行う場合であっても、
放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に抑制可
能な放送受信装置を得ることができる。
【0143】さらに、請求項11の発明によれば、番組
蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番
組の再生視聴要求を生じたとき、番組蓄積手段に蓄積さ
れた最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再帰的
に生成した1つの値と、値プール手段にプールしておい
た全ての値とを順次比較することで、両者間で一致する
値が存在するか否かに係る一致判定を行い、このとき、
特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、蓄積された最
終生成値を、今回生成した1つの値に更新記憶し、上記
一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する旨の判
定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在する
とみなして、蓄積されたスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を
復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を許可す
るので、したがって、第2の特定回数から第1の特定回
数を減算することで得られた回数制限下で蓄積型視聴が
許可される結果として、蓄積型視聴を行う場合であって
も、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に抑
制可能な放送受信装置を得ることができる。
【0144】一方、請求項13の発明によれば、放送送
信装置から暗号化されて放送された実時間情報を復号化
することで取得した放送実時間が、やはり放送送信装置
から放送された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の
判定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在す
るとみなして、放送送信装置から受信したスクランブル
信号に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番
組に係る原信号を復元することにより、特定の番組のス
トリーム型視聴を許可するので、この結果、個別情報の
量を増大させることなく、個々の番組毎に視聴時期を基
準とした視聴期限を設定可能な放送送受信システムを得
ることができる。
【0145】また、請求項14の発明によれば、番組蓄
積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組
の再生視聴要求を生じたとき、この再生視聴要求時に放
送送信装置から暗号化されて放送された実時間情報を復
号化することで取得した放送実時間が、番組蓄積手段に
蓄積された特定の番組の視聴期限範囲内にある旨の判定
が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在すると
みなして、番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号
に対してデスクランブル処理を施すことで特定の番組に
係る原信号を復元することにより、特定の番組の蓄積型
視聴を許可するので、したがって、特定の番組を蓄積し
た時点は視聴期限範囲内にあるが、再生視聴要求時点は
視聴期限の範囲外にある場合には、特定の番組の蓄積型
視聴が許可されない結果として、蓄積型視聴を行う場合
であっても、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可
及的に抑制可能な放送送受信システムを得ることができ
る。
【0146】さらに、請求項15の発明によれば、番組
蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番
組の再生視聴要求を生じたとき、番組蓄積手段に蓄積さ
れた最終生成値を基礎として再帰的関数を用いて再帰的
に生成した1つの値と、値プール手段にプールしておい
た全ての値とを順次比較することで、両者間で一致する
値が存在するか否かに係る一致判定を行い、このとき、
特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、蓄積された最
終生成値を、今回生成した1つの値に更新記憶し、上記
一致判定の結果、両者間で一致する値が存在する旨の判
定が下されたとき、特定の番組に係る視聴権が存在する
とみなして、蓄積されたスクランブル信号に対してデス
クランブル処理を施すことで特定の番組に係る原信号を
復元することにより、特定の番組の蓄積型視聴を許可す
るので、したがって、第2の特定回数から第1の特定回
数を減算することで得られた回数制限下で蓄積型視聴が
許可される結果として、蓄積型視聴を行う場合であって
も、放送事業者側の意図に反した番組視聴を可及的に抑
制可能な放送送受信システムを得ることができるという
きわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る第1乃至第2の放送送受
信方法が適用される、第1乃至第2の放送送信装置、及
び第1乃至第2の放送受信装置を含んで構成される第1
乃至第2の放送送受信システムの機能ブロック構成図で
ある。
【図2】図2は、本発明に係る第3の放送送受信方法が
適用される、第3の放送送信装置、及び第3の放送受信
装置を含んで構成される第3の放送送受信システムの機
能ブロック構成図である。
【符号の説明】
11 第1乃至第2の放送送受信システム 13 第1乃至第2の放送送信装置 15 第1乃至第2の放送受信装置 21 スクランブル部 23 第1の暗号部 25 Km管理部 27 第2の暗号部 29 多重部 31 分離部 33 番組蓄積管理部 35 切替器 37 第1のセキュリティモジュール 39 デスクランブル部 41 蓄積制御部 43 番組蓄積部 45 番組情報蓄積部 47 出力制御部 51 第1の復号部 53 Km管理部 55 第2の復号部 57 番組情報管理部 59 個別情報管理部 61 視聴権判定部 63 Ks出力制御部 101 第3の放送送受信システム 103 第3の放送送信装置 105 第3の放送受信装置 111 数値生成部 113 第2のセキュリティモジュール 115 数値生成部 117 数値プール部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する際に用いられる放送送受信方法であって、 放送送信側は、 少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係る原信
    号に対してスクランブル処理を施したスクランブル信号
    を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、前記特
    定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放送
    するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化し
    て放送し、 放送受信側は、 前記スクランブル信号、前記視聴期限情報、及び前記実
    時間情報を受信したとき、当該受信した実時間情報を復
    号化することで取得した放送実時間が、前記受信した視
    聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内にあ
    るか否かに係る期限判定を行い、 当該期限判定の結果、前記放送実時間が前記視聴期限範
    囲内にある旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に
    係る視聴権が存在するとみなして、前記受信したスクラ
    ンブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで前
    記特定の番組に係る原信号を復元することにより、当該
    特定の番組を実時間で視聴するストリーム型視聴を許可
    することを特徴とする放送送受信方法。
  2. 【請求項2】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する際に用いられる放送送受信方法であって、 放送送信側は、 少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係る原信
    号に対してスクランブル処理を施したスクランブル信号
    を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、前記特
    定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放送
    するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化し
    て放送し、 放送受信側は、 前記スクランブル信号及び前記視聴期限情報を受信した
    とき、当該受信したスクランブル信号及び視聴期限情報
    を蓄積しておき、 当該蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再
    生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴要求時に受信し
    た実時間情報を復号化することで取得した放送実時間
    が、前記蓄積された視聴期限情報に含まれる特定の番組
    の視聴期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行い、 当該期限判定の結果、前記放送実時間が前記視聴期限範
    囲内にある旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に
    係る視聴権が存在するとみなして、前記蓄積されたスク
    ランブル信号に対してデスクランブル処理を施すことで
    前記特定の番組に係る原信号を復元することにより、当
    該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可
    することを特徴とする放送送受信方法。
  3. 【請求項3】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する際に用いられる放送送受信方法であって、 放送送信側は、 少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係る原信
    号に対してスクランブル処理を施したスクランブル信号
    を放送する際に、共通情報中の番組情報に対し、前記特
    定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報を付加して放送
    するとともに、放送実時間を含む実時間情報を暗号化し
    て放送し、 放送受信側は、 前記スクランブル信号及び前記視聴期限情報を受信した
    とき、当該受信したスクランブル信号及び視聴期限情報
    を蓄積しておき、 当該蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再
    生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴要求時に受信し
    た実時間情報を復号化することで取得した放送実時間
    が、前記蓄積された視聴期限情報に含まれる特定の番組
    の視聴期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う一
    方、前記放送実時間のうち、今回と前回の放送実時間の
    間で時間的な連続性が失われているか否かに係る連続性
    判定を行い、 前記期限判定の結果、前記放送実時間が前記視聴期限範
    囲内にある旨の判定が下され、かつ、前記連続性判定の
    結果、今回と前回の放送実時間の間で時間的な連続性が
    失われていない旨の判定が下されたときに初めて、前記
    特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記蓄
    積されたスクランブル信号に対してデスクランブル処理
    を施すことで前記特定の番組に係る原信号を復元するこ
    とにより、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積
    型視聴を許可することを特徴とする放送送受信方法。
  4. 【請求項4】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する際に用いられる放送送受信方法であって、 放送送信側は、 少なくとも、限定受信対象となる特定の番組に係る原信
    号に対してスクランブル処理を施したスクランブル信号
    を放送する際に、当該スクランブル信号の放送に先立っ
    て、個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付加
    して放送する一方、前記スクランブル信号の放送に伴っ
    て、共通情報中の番組情報に対して前記特定の基準値を
    基礎として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次
    再帰的に生成した値のうちの最終生成値を付加して放送
    し、 放送受信側は、 前記個別情報に付加された特定の基準値及び許容範囲を
    受信したとき、当該受信した特定の基準値を基礎とし
    て、前記受信した許容範囲から求められる第2の特定回
    数だけ前記放送送信側と共通の再帰的関数を用いて順次
    再帰的に生成した値を全てプールするとともに、前記ス
    クランブル信号及び前記最終生成値を受信したとき、当
    該受信したスクランブル信号又は最終生成値を蓄積して
    おき、 当該蓄積されたスクランブル信号に係る特定の番組の再
    生視聴要求を生じたとき、前記蓄積された最終生成値を
    基礎として前記再帰的関数を用いて再帰的に生成した1
    つの値と、前記プールしておいた全ての値とを順次比較
    することで、当該両者間で一致する値が存在するか否か
    に係る一致判定を行い、 このとき、前記特定の番組の再生視聴要求を生じる毎
    に、前記蓄積された最終生成値を、今回生成した1つの
    値に更新記憶し、 前記一致判定の結果、前記両者間で一致する値が存在す
    る旨の判定が下されたとき、前記特定の番組に係る視聴
    権が存在するとみなして、前記蓄積されたスクランブル
    信号に対してデスクランブル処理を施すことで前記特定
    の番組に係る原信号を復元することにより、当該特定の
    番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視聴を許可すること
    を特徴とする放送送受信方法。
  5. 【請求項5】 前記再帰的関数としては、一方向性のハ
    ッシュ関数が採用されることを特徴とする請求項4に記
    載の放送送受信方法。
  6. 【請求項6】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する放送送信装置であって、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成す
    るスクランブル手段と、 共通情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期
    限を含む視聴期限情報を付加する視聴期限情報付加手段
    と、 放送実時間を含む実時間情報を暗号化する実時間情報暗
    号化手段と、 前記スクランブル手段で生成したスクランブル信号と、
    前記視聴期限情報付加手段で視聴期限情報が付加された
    番組情報と、前記実時間情報暗号化手段で暗号化された
    実時間情報と、を多重化する多重化手段と、 を備え、 前記多重化された放送信号を変調して放送することを特
    徴とする放送送信装置。
  7. 【請求項7】 映像、音声、又はデータ等を含む信号を
    放送する放送送信装置であって、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成す
    るスクランブル手段と、 個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付加する
    特定基準情報付加手段と、 共通情報中の番組情報に対し、前記特定の基準値を基礎
    として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰
    的に生成した値のうちの最終生成値を付加する最終生成
    値付加手段と、 前記スクランブル手段で生成したスクランブル信号と、
    前記特定基準情報付加手段で特定の基準値及び許容範囲
    が付加された個別情報と、前記最終生成値付加手段で最
    終生成値が付加された番組情報と、を多重化する多重化
    手段と、 を備え、 前記多重化された放送信号を変調して放送する際に、前
    記個別情報は、前記スクランブル信号の放送に先立って
    放送される一方、前記最終生成値は、前記スクランブル
    信号の放送に伴って放送されることを特徴とする放送送
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記再帰的関数としては、一方向性のハ
    ッシュ関数が採用されることを特徴とする請求項7に記
    載の放送送信装置。
  9. 【請求項9】 映像、音声、又はデータ等を含む放送信
    号を受信する放送受信装置であって、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施したスクランブル信号に伴って、前
    記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、及び暗号
    化された放送実時間を含む実時間情報が多重化された放
    送信号を受信して復調するとともに、当該復調した放送
    信号から信号又は情報を各々分離して取り出す分離手段
    と、 当該分離手段で取り出された実時間情報を復号化するこ
    とで取得した放送実時間が、前記分離手段で取り出され
    た視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内
    にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定手段と、 当該期限判定手段における期限判定の結果、前記放送実
    時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
    き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
    て、前記分離手段で取り出されたスクランブル信号に対
    してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対するデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を実時間で視聴するストリーム型
    視聴を許可することを特徴とする放送受信装置。
  10. 【請求項10】 映像、音声、又はデータ等を含む放送
    信号を受信する放送受信装置であって、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施したスクランブル信号に伴って、前
    記特定の番組の視聴期限を含む視聴期限情報、及び暗号
    化された放送実時間を含む実時間情報が多重化された放
    送信号を受信して復調するとともに、当該復調した放送
    信号から信号又は情報を各々分離して取り出す分離手段
    と、 当該分離手段で取り出されたスクランブル信号及び視聴
    期限情報を蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る
    特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴
    要求時に前記分離手段で取り出された実時間情報を復号
    化することで取得した放送実時間が、前記番組蓄積手段
    に蓄積された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴
    期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定
    手段と、 当該期限判定手段における期限判定の結果、前記放送実
    時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
    き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
    て、前記番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に
    対してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段
    と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視
    聴を許可することを特徴とする放送受信装置。
  11. 【請求項11】 映像、音声、又はデータ等を含む放送
    信号を受信する放送受信装置であって、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施したスクランブル信号に伴って、個
    別情報に付加された特定の基準値及び許容範囲、並びに
    共通情報中の番組情報に付加された前記特定の基準値を
    基礎として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次
    再帰的に生成した値のうちの最終生成値が多重化された
    放送信号を受信して復調するとともに、当該復調した放
    送信号から信号又は情報を各々分離して取り出す分離手
    段と、 当該分離手段で取り出された特定の基準値を基礎とし
    て、前記取り出された許容範囲から求められる第2の特
    定回数だけ前記再帰的関数を用いて順次再帰的に生成し
    た値を全てプールする値プール手段と、 前記分離手段で取り出されたスクランブル信号又は最終
    生成値を蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る
    特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、前記番組蓄積
    手段に蓄積された最終生成値を基礎として前記再帰的関
    数を用いて再帰的に生成した1つの値と、前記値プール
    手段にプールしておいた全ての値とを順次比較すること
    で、当該両者間で一致する値が存在するか否かに係る一
    致判定を行う視聴権判定手段と、 前記特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、前記番組
    蓄積手段に蓄積された最終生成値を、前記視聴権判定手
    段で今回生成した1つの値に更新記憶する最終生成値更
    新記憶手段と、 当該視聴権判定手段における一致判定の結果、前記両者
    間で一致する値が存在する旨の判定が下されたとき、前
    記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記
    番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に対してデ
    スクランブル処理を施すデスクランブル手段と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視
    聴を許可することを特徴とする放送受信装置。
  12. 【請求項12】 前記再帰的関数としては、一方向性の
    ハッシュ関数が採用されることを特徴とする請求項11
    に記載の放送受信装置。
  13. 【請求項13】 映像、音声、又はデータ等を含む信号
    を放送する放送送信装置と、当該放送送信装置から放送
    された信号を受信する放送受信装置とを含んで構成され
    る放送送受信システムであって、 前記放送送信装置は、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成す
    るスクランブル手段と、 共通情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期
    限を含む視聴期限情報を付加する視聴期限情報付加手段
    と、 放送実時間を含む実時間情報を暗号化する実時間情報暗
    号化手段と、 前記スクランブル手段で生成したスクランブル信号と、
    前記視聴期限情報付加手段で視聴期限情報が付加された
    番組情報と、前記実時間情報暗号化手段で暗号化された
    実時間情報と、を多重化する多重化手段と、 を備え、 前記多重化された放送信号を変調して放送し、 前記放送受信装置は、 前記多重化された放送信号を受信して復調するととも
    に、当該復調した放送信号から信号又は情報を各々分離
    して取り出す分離手段と、 当該分離手段で取り出された実時間情報を復号化するこ
    とで取得した放送実時間が、前記分離手段で取り出され
    た視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴期限範囲内
    にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定手段と、 当該期限判定手段における期限判定の結果、前記放送実
    時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
    き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
    て、前記分離手段で取り出されたスクランブル信号に対
    してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対するデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を実時間で視聴するストリーム型
    視聴を許可することを特徴とする放送送受信システム。
  14. 【請求項14】 映像、音声、又はデータ等を含む信号
    を放送する放送送信装置と、当該放送送信装置から放送
    された信号を受信する放送受信装置とを含んで構成され
    る放送送受信システムであって、 前記放送送信装置は、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成す
    るスクランブル手段と、 共通情報中の番組情報に対し、前記特定の番組の視聴期
    限を含む視聴期限情報を付加する視聴期限情報付加手段
    と、 放送実時間を含む実時間情報を暗号化する実時間情報暗
    号化手段と、 前記スクランブル手段で生成したスクランブル信号と、
    前記視聴期限情報付加手段で視聴期限情報が付加された
    番組情報と、前記実時間情報暗号化手段で暗号化された
    実時間情報と、を多重化する多重化手段と、 を備え、 前記多重化された放送信号を変調して放送し、 前記放送受信装置は、 前記多重化された放送信号を受信して復調するととも
    に、当該復調した放送信号から信号又は情報を各々分離
    して取り出す分離手段と、 当該分離手段で取り出されたスクランブル信号及び視聴
    期限情報を蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る
    特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、当該再生視聴
    要求時に前記分離手段で取り出された実時間情報を復号
    化することで取得した放送実時間が、前記番組蓄積手段
    に蓄積された視聴期限情報に含まれる特定の番組の視聴
    期限範囲内にあるか否かに係る期限判定を行う期限判定
    手段と、 当該期限判定手段における期限判定の結果、前記放送実
    時間が前記視聴期限範囲内にある旨の判定が下されたと
    き、前記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなし
    て、前記番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に
    対してデスクランブル処理を施すデスクランブル手段
    と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視
    聴を許可することを特徴とする放送送受信システム。
  15. 【請求項15】 映像、音声、又はデータ等を含む信号
    を放送する放送送信装置と、当該放送送信装置から放送
    された信号を受信する放送受信装置とを含んで構成され
    る放送送受信システムであって、 前記放送送信装置は、 限定受信対象となる特定の番組に係る原信号に対してス
    クランブル処理を施すことでスクランブル信号を生成す
    るスクランブル手段と、 個別情報に対して特定の基準値及び許容範囲を付加する
    特定基準情報付加手段と、 共通情報中の番組情報に対し、前記特定の基準値を基礎
    として第1の特定回数だけ再帰的関数を用いて順次再帰
    的に生成した値のうちの最終生成値を付加する最終生成
    値付加手段と、 前記スクランブル手段で生成したスクランブル信号と、
    前記特定基準情報付加手段で特定の基準値及び許容範囲
    が付加された個別情報と、前記最終生成値付加手段で最
    終生成値が付加された番組情報と、を多重化する多重化
    手段と、 を備え、 前記多重化された放送信号を変調して放送する際に、前
    記個別情報は、前記スクランブル信号の放送に先立って
    放送される一方、前記最終生成値は、前記スクランブル
    信号の放送に伴って放送され、 前記放送受信装置は、 前記多重化された放送信号を受信して復調するととも
    に、当該復調した放送信号から信号又は情報を各々分離
    して取り出す分離手段と、 当該分離手段で取り出された特定の基準値を基礎とし
    て、前記取り出された許容範囲から求められる第2の特
    定回数だけ前記放送送信装置と共通の再帰的関数を用い
    て順次再帰的に生成した値を全てプールする値プール手
    段と、 前記分離手段で取り出されたスクランブル信号又は最終
    生成値を蓄積する番組蓄積手段と、 当該番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に係る
    特定の番組の再生視聴要求を生じたとき、前記番組蓄積
    手段に蓄積された最終生成値を基礎として前記再帰的関
    数を用いて再帰的に生成した1つの値と、前記値プール
    手段にプールしておいた全ての値とを順次比較すること
    で、当該両者間で一致する値が存在するか否かに係る一
    致判定を行う視聴権判定手段と、 前記特定の番組の再生視聴要求を生じる毎に、前記番組
    蓄積手段に蓄積された最終生成値を、前記視聴権判定手
    段で今回生成した1つの値に更新記憶する最終生成値更
    新記憶手段と、 当該視聴権判定手段における一致判定の結果、前記両者
    間で一致する値が存在する旨の判定が下されたとき、前
    記特定の番組に係る視聴権が存在するとみなして、前記
    番組蓄積手段に蓄積されたスクランブル信号に対してデ
    スクランブル処理を施すデスクランブル手段と、 を備え、 前記デスクランブル手段は、 前記スクランブル信号に対してデスクランブル処理を施
    すことで前記特定の番組に係る原信号を復元することに
    より、当該特定の番組を蓄積後に再生視聴する蓄積型視
    聴を許可することを特徴とする放送送受信システム。
  16. 【請求項16】 前記再帰的関数としては、一方向性の
    ハッシュ関数が採用されることを特徴とする請求項15
    に記載の放送送受信システム。
JP10371521A 1998-12-25 1998-12-25 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム Pending JP2000196546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371521A JP2000196546A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10371521A JP2000196546A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000196546A true JP2000196546A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18498848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10371521A Pending JP2000196546A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000196546A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004114051A2 (ja) * 2003-06-19 2004-12-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 視聴制御装置、視聴制御プログラム、セキュアモジュール
JP2009239965A (ja) * 2009-07-15 2009-10-15 Victor Co Of Japan Ltd 記録再生装置
JP2010016887A (ja) * 2009-10-19 2010-01-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ライセンス情報送信装置、ライセンス情報送信プログラム、ライセンス情報送信方法およびライセンス情報受信装置、ライセンス情報受信プログラム、ライセンス情報受信方法
US8098818B2 (en) 2003-07-07 2012-01-17 Qualcomm Incorporated Secure registration for a multicast-broadcast-multimedia system (MBMS)
US8121296B2 (en) 2001-03-28 2012-02-21 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for security in a data processing system
JP4927330B2 (ja) * 2002-08-28 2012-05-09 クゥアルコム・インコーポレイテッド 移動通信システムにおける安全なデータ伝送のための方法および装置
JP2012186868A (ja) * 2012-07-05 2012-09-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ライセンス情報受信装置、ライセンス情報受信プログラムおよびライセンス情報受信方法
US8369248B2 (en) 2007-02-23 2013-02-05 Konica Minolta Holdings, Inc. Information transmitting and receiving system, information transmitting device, and information receiving device
US8713400B2 (en) 2001-10-12 2014-04-29 Qualcomm Incorporated Method and system for reduction of decoding complexity in a communication system
US8718279B2 (en) 2003-07-08 2014-05-06 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for a secure broadcast system
US8724803B2 (en) 2003-09-02 2014-05-13 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for providing authenticated challenges for broadcast-multicast communications in a communication system
US8971790B2 (en) 2003-01-02 2015-03-03 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for broadcast services in a communication system
US8983065B2 (en) 2001-10-09 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for security in a data processing system
US9100457B2 (en) 2001-03-28 2015-08-04 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for transmission framing in a wireless communication system

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9100457B2 (en) 2001-03-28 2015-08-04 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for transmission framing in a wireless communication system
US8121296B2 (en) 2001-03-28 2012-02-21 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for security in a data processing system
US8983065B2 (en) 2001-10-09 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for security in a data processing system
US8713400B2 (en) 2001-10-12 2014-04-29 Qualcomm Incorporated Method and system for reduction of decoding complexity in a communication system
US8730999B2 (en) 2001-10-12 2014-05-20 Qualcomm Incorporated Method and system for reduction of decoding complexity in a communication system
JP4927330B2 (ja) * 2002-08-28 2012-05-09 クゥアルコム・インコーポレイテッド 移動通信システムにおける安全なデータ伝送のための方法および装置
US8971790B2 (en) 2003-01-02 2015-03-03 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for broadcast services in a communication system
WO2004114051A3 (ja) * 2003-06-19 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 視聴制御装置、視聴制御プログラム、セキュアモジュール
WO2004114051A2 (ja) * 2003-06-19 2004-12-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 視聴制御装置、視聴制御プログラム、セキュアモジュール
US8098818B2 (en) 2003-07-07 2012-01-17 Qualcomm Incorporated Secure registration for a multicast-broadcast-multimedia system (MBMS)
US8718279B2 (en) 2003-07-08 2014-05-06 Qualcomm Incorporated Apparatus and method for a secure broadcast system
US8724803B2 (en) 2003-09-02 2014-05-13 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for providing authenticated challenges for broadcast-multicast communications in a communication system
US8369248B2 (en) 2007-02-23 2013-02-05 Konica Minolta Holdings, Inc. Information transmitting and receiving system, information transmitting device, and information receiving device
JP2009239965A (ja) * 2009-07-15 2009-10-15 Victor Co Of Japan Ltd 記録再生装置
JP2010016887A (ja) * 2009-10-19 2010-01-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ライセンス情報送信装置、ライセンス情報送信プログラム、ライセンス情報送信方法およびライセンス情報受信装置、ライセンス情報受信プログラム、ライセンス情報受信方法
JP2012186868A (ja) * 2012-07-05 2012-09-27 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ライセンス情報受信装置、ライセンス情報受信プログラムおよびライセンス情報受信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4818559B2 (ja) 放送分野への条件付きアクセスシステムを操作する方法
US7356144B2 (en) Control of usage of contents in digital broadcasts
JP3841337B2 (ja) コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置およびコンテンツ送信プログラム、コンテンツ受信プログラム
US6985591B2 (en) Method and apparatus for distributing keys for decrypting and re-encrypting publicly distributed media
US7383561B2 (en) Conditional access system
KR101035893B1 (ko) 컨텐트 보호를 위한 조건적 접속 방법 및 시스템
KR100917720B1 (ko) 디지털 멀티미디어 콘텐트 데이터를 안전하게 배포하는 방법
US20040083177A1 (en) Method and apparatus for pre-encrypting VOD material with a changing cryptographic key
US20020083324A1 (en) Information embedding apparatus and method, information processing apparatus and method, content processing apparatus and method, monitoring apparatus and method, and storage media
CA2517648A1 (en) Method and apparatus for providing secured content distribution
US7298849B2 (en) Method and apparatus for simultaneous encryption and decryption of publicly distributed media
JP2000196546A (ja) 放送送受信方法、放送送信装置、放送受信装置、及び放送送受信システム
EP0461029A1 (fr) Procédé et dispositif transcontrôleurs pour installation de diffusion de programmes de télévision à accès conditionnel
JP2003507974A (ja) Ecm抑制を使用した予め暗号化されたコンテンツのオン・デマンド配信の安全を確保するためのシステム及びメソッド
JP2004294474A (ja) コンテンツ提供システム、方法およびプログラム
KR100526843B1 (ko) 디지털 컨텐츠 처리장치, 디지털 컨텐츠 처리시스템,디지털 방송시스템, 디지털 컨텐츠 처리방법,컴퓨터판독가능한 저장매체 및 컴퓨터 프로그램
EP1440578B1 (en) Conditional access system and copy protection
JP4291525B2 (ja) スクランブル方法、送信方法、送信装置、及び受信機
JP4495685B2 (ja) コンテンツ送信装置、及び、コンテンツ送信プログラム
CN108650549B (zh) 数字电视数据管理方法及系统
JP4847880B2 (ja) コンテンツ共有制御装置及びコンテンツ共有被制御装置、並びに、コンテンツ共有制御プログラム及びコンテンツ共有被制御プログラム
JP2002531013A (ja) 記録されたデジタルプログラムにアクセスするための方法及び装置
KR100497336B1 (ko) 공개키 기반 구조의 제한 수신 시스템에서의 자격관리메시지 변환 방법
JP2001223653A (ja) 番組受信端末装置及び番組提供方法
JP2005020218A (ja) ライセンス情報送信装置、ライセンス情報送信プログラム、ライセンス情報送信方法およびライセンス情報受信装置、ライセンス情報受信プログラム、ライセンス情報受信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710