JP2009218822A - ミュート回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】DCカットコンデンサの充電時間を長くすることなく、小さい回路規模でポップノイズを防止可能なミュート回路を提供する。
【解決手段】ミュート回路は信号伝搬判定回路7を備える。TEST信号を用いて抵抗網3で生成された個々の分圧電圧の電圧レベルをモニターし、TEST信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを信号伝搬判定回路7で判定し、信号が伝搬しなくなる最大レベルの分圧電圧を選択するためのデータと、信号が伝搬し始める最低レベルの分圧電圧を選択するためのデータとをメモリ回路8に記憶しておき、どちらか一方のデータを選択して分圧電圧を生成するとともにDCカットコンデンサCの充電を開始し、信号伝搬判定回路7の出力であるDOUT信号が定常状態になった段階でDCカットコンデンサCの充電を停止し、その後に音声再生を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘッドホン等を介して音声出力を行う場合における電源投入時のポップノイズを抑制するミュート回路に関する。
ヘッドホンには、オーディオ信号の直流成分を除去する目的で、DCカットコンデンサを直列接続することが多い。電源投入時のポップノイズを防止するためには、オーディオ信号を再生するのに先立って、DCカットコンデンサの電位を電源電圧の中点電位まで充電する必要がある。この種のポップノイズを防止するミュート回路については、種々の回路構成が提案されている(特許文献1,2参照)。
特許文献1には、電源投入時に、基準電圧が閾値電圧より小さい間は基準電圧をヘッドホン側に供給し、基準電圧が閾値電圧以上になると、本来のオーディオ信号をヘッドホン側に供給する処理信号切替回路が記載されている。
特許文献2には、電源投入時にヘッドホンに印加される電圧が緩やかに変化するように制御してポップノイズを防止するポップノイズ防止回路が記載されている。
しかしながら、特許文献1の場合、基準電圧生成用と閾値電圧生成用に別個の抵抗列が必要となり、回路規模が大きくなる。
また、特許文献2の場合は、充電カーブをきめ細かく制御しており、ポップノイズ防止回路の内部構成が複雑になる。また、このポップノイズ防止回路はアンプの前段に接続されており、ポップノイズ防止回路の入力端子には基準電圧を保持するためのコンデンサを接続する必要がある。このコンデンサは数十μFの容量を必要とすることから、回路規模を縮小することは難しい。
特開平11−346124号公報 特開2005−217613号公報
本発明は、DCカットコンデンサの充電時間を長くすることなく、小さい回路規模でポップノイズを防止可能なミュート回路を提供するものである。
本発明の一態様によれば、2つの基準電圧端子間に複数の抵抗を縦続接続して、各抵抗間から分圧電圧を出力可能とした抵抗網と、
選択信号の論理に応じて、前記抵抗網から出力すべき分圧電圧を選択する制御を行う選択回路と、
交搬するテスト信号を用いて前記選択回路で選択された分圧電圧の電圧レベルをモニターし、前記テスト信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを判定する信号伝搬判定回路と、
前記信号伝搬判定回路の出力信号に応じたデータを前記選択信号と対応づけて記憶するメモリ回路と、
前記メモリ回路に記憶されたデータに応じた分圧電圧を前記選択回路が選択するようにデコード信号を生成するデコーダ回路と、
前記抵抗網における特定の抵抗間から出力された分圧電圧により、DCカットコンデンサを充電するか否かを切り替える第1の切替回路と、
前記2つの基準電圧端子のそれぞれに、互いに異なる基準電圧を印加するか、あるいは同一の基準電圧を印加するかを切り替える第2の切替回路と、
前記信号伝搬判定回路による判定結果が得られるまでは、前記DCカットコンデンサの充電が行われないように前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサへの充電経路を遮断し、かつ論理の異なる前記選択信号を順に前記選択回路に与えて前記抵抗網から互いに異なる分圧電圧を順に出力させて前記信号伝搬判定回路に判定処理を行わせ、前記信号伝搬判定回路による判定結果が得られた後は、前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサの充電を行い、かつ前記デコード信号を前記選択回路に与えて、前記信号伝搬判定回路の出力信号が定常状態になるまで待機し、定常状態になった後に前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサの充電を停止させる切替制御回路と、を備えることを特徴とするミュート回路が提供される。
本発明によれば、DCカットコンデンサの充電時間を長くすることなく、小さい回路規模でポップノイズを防止できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るミュート回路の概略構成を示すブロック図である。図1のミュート回路は、オーディオ信号を増幅するアンプ1の後段に接続された音声出力切替回路2とDCカットコンデンサCとの間に接続されている。DCカットコンデンサCの他端側にはヘッドホン等の音声出力機器RLが接続される。
図1のミュート回路は、直列接続された複数の抵抗からなる抵抗網3と、抵抗網3の各抵抗間の分圧電圧を選択するか否かを切り替える第1および第2のスイッチ網4,5と、選択信号(SEL信号)の論理に応じて第1および第2のスイッチ網4,5をオン/オフして一つの分圧電圧を選択する選択回路6と、交搬するTEST信号を用いて第1および第2のスイッチ網4,5で選択された分圧電圧の電圧レベルをモニターして、TEST信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを判定する信号伝搬判定回路7と、信号伝搬判定回路7の出力信号に応じたデータを選択信号と対応づけて記憶するメモリ回路8と、メモリ回路8に記憶されたデータに基づいて選択回路6に分圧電圧を選択させるためのデコード信号(DEC信号)を生成するデコーダ回路9と、抵抗網3の特定の抵抗間から出力された分圧電圧によりDCカットコンデンサCを充電するか否かを切り替える第1の切替回路SWcと、抵抗網3の一端側に基準電圧を供給するか接地電圧を供給するかを切替制御する第2の切替回路SWh,SWlと、DCカットコンデンサCの充電停止を制御するCSTOP回路10と、第1および第2の切替回路SWh,SWlを切替制御する切替制御回路11と、を備えている。
切替制御回路11は、後で詳述するように、信号伝搬判定回路7による判定結果が得られるまでは、DCカットコンデンサCの充電が行われないように第1の切替回路SWcを切替制御してDCカットコンデンサCへの充電経路を遮断し、かつ論理の異なる選択信号を順に選択回路6に与えて、抵抗網3から互いに異なる分圧電圧を順に出力させ、信号伝搬判定回路7による判定結果が得られた後は、第1の切替回路SWcを切替制御してDCカットコンデンサCの充電を行い、かつデコード信号を選択回路6に与えて信号伝搬判定回路7の出力信号が定常状態になるまで待機し、定常状態になった後に第1の切替回路SWcを切替制御してDCカットコンデンサCの充電を停止させる。
抵抗網3の一端側は、第2の切替回路SWh,SWlにより電源電圧または接地電圧に設定可能であり、抵抗網3の他端側は接地されている。抵抗網3は、直列接続された第1および第2の抵抗列12,13を有し、これら抵抗列の接続ノードに第1の切替回路SWcの一端が接続されている。
第1の抵抗列12は、直列接続された複数の抵抗を有し、これら抵抗間には第1のスイッチ網4が接続されている。第2の抵抗列は、直列接続された複数の抵抗を有し、これら抵抗間には第2のスイッチ網が接続されている。第1のスイッチ網4は、各抵抗間の分圧電圧を選択するか否かを切り替える複数のスイッチを有する。第2のスイッチ網も同様に複数のスイッチを有する。選択回路6に入力されるSEL信号またはDEC信号の論理により、第1および第2のスイッチ網4,5におけるいずれか一つのスイッチのみがオンして、選択された分圧電圧Vrefが信号伝搬判定回路7に供給される。
第2の切替回路SWh,SWl内のスイッチSWhをオンして、スイッチSWlをオフすると、抵抗網3の一端側に電源電圧VDDが印加され、第1および第2の抵抗列12,13の接続ノードの電圧VcはVcx=VDD/2となる。
この状態で、第1の切替回路SWcをオンすると、DCカットコンデンサCの両端電位差VcがVcx未満の場合には、DCカットコンデンサCへの充電が行われ、Vcx≦Vcの場合には、DCカットコンデンサCの放電が行われる。電源投入時は、DCカットコンデンサCは電荷を蓄積していないため、第1の切替回路SWcをオンすると、DCカットコンデンサCへの充電が行われる。
音声再生を停止した場合は、電源を遮断する前に、第2の切替回路SWh,SWl内のスイッチSWhをオフして、スイッチSWlをオンするとともに、第1の切替回路SWcをオンする。これにより、DCカットコンデンサCの放電が行われる。
選択回路6は、MODE信号の論理に応じて、SEL信号とDEC信号のいずれか一方を選択し、選択したSEL信号またはDEC信号に基づいて第1および第2のスイッチ網4,5を切替制御して、一つの分圧電圧を選択する。
MODE信号がロウで、SEL信号のデータ値がiの場合には、選択回路6の出力信号のiビット目SWSEL[i]はハイで、それ以外のビットはロウになる。一方、MODE信号がハイで、DEC信号のデータ値がjの場合には、選択回路6の出力信号のjビット目SWSEL[j]はハイで、それ以外のビットはロウになる。このように、選択信号の出力信号SWSEL[n:1]のうち1ビットだけがハイになり、ハイになったビットに対応するスイッチがオンして、特定の分圧電圧が選択される。
切替制御回路11は、TEST信号のパルス数を計測し、その計測結果に基づいて、第1の切替回路SWcをオンするタイミングと、選択回路6に入力されるMODE信号の論理を切り替えるタイミングと、SEL信号の論理を制御する。切替制御回路11は、信号伝搬判定回路7が信号伝搬判定処理を行っている間は、MODE信号をロウにし、かつSEL信号の論理を順に切り替える。TEST信号のパルス信号の計測値が所定数に達すると、信号伝搬判定処理が終了したと判断して、MODE信号をハイにする。なお、TEST信号は、ミュート回路の外部から入力される。
図1のミュート回路は、電源を投入すると毎回、音声再生を開始する前に信号伝搬判定回路7による信号伝搬判定処理を行い、その結果に基づいてDCカットコンデンサCへの初期充電を行い、充電が完了した後に、音声再生を行う。信号伝搬判定処理を電源投入時に毎回行う理由は、電源電圧や周囲温度の変動により、信号伝搬判定結果が異なることから、実動作環境に対応した信号伝搬判定結果を得るために毎回実施される。毎回、信号伝搬判定処理を行った結果に基づいてキャパシタの初期充電を行うことにより、キャパシタの一端側電圧を常にVcxに設定することができる。
このように、音声再生を行う前にDCカットコンデンサCに初期充電を行うことにより、電源投入時のポップノイズの発生を防止できる。
以下、信号伝搬判定処理について詳述する。信号伝搬判定処理を行う際は、スイッチSWhをオン、スイッチSWlをオフ、第1の切替回路SWcをオン、MODE信号をロウに設定する。切替制御回路11は、TEST信号に同期して、SEL信号の論理を順に切り替える。これにより、選択回路6は、第1および第2のスイッチ網4,5のスイッチを順に切り替え、抵抗網3から順に異なる分圧電圧が信号伝搬判定回路7に供給される。
図2は信号伝搬判定回路7の内部構成の一例を示す回路図、図3(a)は信号伝搬判定回路7の入力特性を示す図、図3(b)は信号伝搬判定回路7の出力特性を示す図である。図2の信号伝搬判定回路7は、電源電圧VDDと接地電圧との間に縦続接続される4つのトランジスタPMOS1、PMOS2、NMOS1およびNMOS2と、PMOS2およびNMOS1の接続ノードの電圧を反転するインバータ14とを有する。
PMOS2とNMOS1のゲートに印加される電圧Viは、抵抗網3で選択された分圧電圧Vrefである。TEST信号は図3(a)のように一定周期で論理が変化するパルス信号である。電圧Viは、図3(a)のように、電圧レベルがステップ的に変化する。
電圧ViがNMOS1の閾値電圧Vthnより低い場合には、NMOS1はオフ状態であり、インバータ14の入力信号の論理はハイになり、信号伝搬判定回路7の出力であるDOUT信号はロウになる。
電圧ViがNMOS1の閾値電圧Vthn以上で、かつPMOS2の閾値電圧Vthp以下の場合は、TEST信号がハイであれば、NMOS1とNMOS2がオンしてインバータ14の入力信号がロウ(DOUT信号はハイ)になり、TEST信号がロウのときはPMOS1とPMOS2がオンしてインバータ14の入力信号がハイ(DOUT信号はロウ)になる。ただし、電圧Viの電圧が高くなるにしたがって、PMOS2はオンしにくくなるため、DOUT信号がロウになる期間が次第に短くなる。
電圧ViがPMOS2の閾値電圧Vthpより高くなると、PMOS2はオフ状態になり、インバータ14の入力信号の論理はロウになり、DOUT信号はハイになる。
図4は信号伝搬判定回路7およびメモリ回路8の動作タイミング図である。例えば、第1のスイッチ網4のスイッチSW1をオンした場合(期間T1)には、最低レベルの分圧電圧V1が信号伝搬判定回路7に供給される。このときは、信号伝搬判定回路7内のNMOS1がオフするため、インバータ14の入力信号はハイになり、DOUT信号はロウになる。
その後第1のスイッチ網4のスイッチを順次切り替えていき、スイッチSW4をオンした場合(期間T4)には、分圧電圧V4がNMOS1の閾値電圧を超えて、NMOS1がオンするようになる。これにより、DOUT信号にはハイのパルスが現われる。このパルス幅は、分圧電圧の電圧レベルが高くなるほど広くなる(期間T4〜Tn-4)。
その後第1のスイッチ網4のスイッチを順次切り替えていき、スイッチSWn-3をオンした場合(期間Tn-3)には、分圧電圧Vn-3がPMOS2の閾値電圧を超えてしまい、PMOS2はオフ状態になる。これにより、インバータ14の入力信号はロウになり、DOUT信号はハイになる。
電源投入時の電源状態により、信号伝搬判定回路7に入力される分圧電圧Viも変動し、また、周囲温度等によるPMOSやNMOSの閾値電圧の変動により、信号伝搬判定回路7のDOUT信号も変化する。そこで、本実施形態では、電源を投入するたびに、信号伝搬判定処理を行い、現時点でのDOUT信号に基づいてDCカットコンデンサCの充電を制御する。
DOUT信号は、SEL信号と対応づけて、メモリ回路8に記憶される。より具体的には、図4に示すように、DOUT信号がパルス状になる(すなわち交搬する)スイッチ切替期間をハイとし、DOUT信号がロウ固定またはハイ固定になるスイッチ切替期間をロウとして、各スイッチ切替期間に1ビットずつ割り振る。これにより、第1および第2のスイッチ網4,5の総数と同じの総計nビットのビット列が得られる。メモリ回路8は、このnビットのビット列を記憶する。
図5はメモリ回路8の内部構成の一例を示すブロック図である。図5のメモリ回路8は、nビット分のビット決定部15を有する。各ビット決定部15は、縦続接続された2つのフリップフロップ(以下、F/F)16,17と、各F/F16,17のクロック信号を生成するANDゲート18とを有する。このAND回路18は、選択回路6の出力信号の1ビット分SWSEL[i]とDOUT信号との論理積を演算する。F/F16のD入力にはENABLE信号が入力される。これにより、各スイッチの選択期間内にDOUT信号がロウからハイに遷移するとき、すなわちDOUT信号が交搬する場合には、F/F16,17はハイを出力する。また、DOUT信号がロウ固定またはハイ固定の場合には、F/F16,17はロウを出力する。これらF/F16,17は、スイッチSWhをオンする前にRESET信号が入力されて初期リセットされる。
なお、ENABLE信号には、スイッチSWhをオンするためのCharge信号を用いてもよいし、ハイレベル固定の信号を用いてもよい。
信号伝搬判定処理が終わると、デコーダ回路9は、メモリ回路8に記憶されたデータを読み出してDEC信号を生成する。デコーダ回路9は、第1のスイッチ網4の中から一つのスイッチを選択するためのデコード信号と、第2のスイッチ網5の中から一つのスイッチを選択するためのデコード信号とを生成する。どちらのデコード信号を出力するかは、UP信号の論理により決定される。例えば、UP信号がロウの場合は第1のスイッチ網4の中から一つのスイッチを選択するためのデコード信号を出力し、アップ信号がハイの場合は第2のスイッチ網の中から一つのスイッチを選択するためのデコード信号を出力する。UP信号は、例えば切替制御回路11で生成される。
図6はデコーダ回路9の内部構成の一例を示すブロック図である。図6のデコーダ回路9は、nビット分のデコード部21と、プリデコーダ回路22と、サーマルデコーダ回路23とを有する。各デコード部21は、メモリ回路8に記憶されたデータMOUT[n:1]中の隣接する2ビット同士の排他的論理和を演算するXORゲート24と、このXORゲート24の出力信号とXORゲート24の入力信号の一方との論理積を演算するANDゲート25とを有する。
XORゲート24は、隣接する2ビットの論理が異なる場合にハイを出力する。ANDゲート25は、メモリ回路8内の特定ビットが1で、かつXORゲート24の出力がハイの場合にハイを出力する。例えば、図4のスイッチSW4に対応するデコード部21はハイを出力する。このようにして、各デコード部21は、信号LOW[n:1]を出力する。
プリデコーダ回路22は、LOW[n:1]とMOUT[n:1]をサーモコードに変換する。より具体的には、LOW[k]がハイの場合は(kは1〜n)、UP信号がロウであれば、LOW[k−1:0]をすべてハイにする。また、UP信号がハイであれば、LOW[k−1:0]をすべてハイにしたビット列とMOUT[n:1]との論理和を演算してサーモコードを生成する。
以上により、メモリ回路8は、信号伝搬判定回路7の出力であるDOUT信号の論理を、選択回路6の出力であるSWSEL[n:1]と対応づけて記憶し、デコーダ回路9は、DOUT信号が特定の値になるときのSWSEL[n:1]を選択するためのDEC信号を出力する。
本実施形態のデコーダ回路9は、第1のスイッチ網4におけるスイッチSWn-3を選択するためのDEC信号と、第2のスイッチ網5におけるスイッチSW4を選択するためのDEC信号とを出力する。
信号伝搬判定処理が終了すると、切替制御回路11は、第1の切替回路SWcをオンしてDCカットコンデンサCへの充電を開始する。また、MODE信号の論理を切り替える。これにより、選択回路6は、SEL信号の代わりにDEC信号に基づいて、第1および第2のスイッチ網4,5の選択動作を行う。
上述したように、DEC信号には2種類があり、どちらを選択してDCカットコンデンサCの充電を行ってもよい。以下では、第1のスイッチ網4の中からスイッチSWn-3を選択するためのDEC信号を用いてDCカットコンデンサCの充電を行う例を説明する。この場合、DEC信号に基づいて、選択回路6はスイッチSWn-3を選択する。これにより、スイッチSWn-3を介して、分圧電圧が参照電圧Vrefとして信号伝搬判定回路7に入力される。
DCカットコンデンサCへの充電を開始した直後は、DCカットコンデンサCの一端側電圧Vcが急激に下がるため、それに応じて、信号伝搬判定回路7に入力される参照電圧Vrefも本来の分圧電圧Vn-3よりも低下する。
図7は充電時に電圧VcとVrefの電圧レベルが変化する様子を示す電圧波形図である。図7の時刻t1でDCカットコンデンサCの充電を開始したとすると、その時点で、電圧VcとVrefの電圧レベルがともにいったん急降下した後、徐々に上昇する。
その後、時刻t2になると、電圧Vrefが本来の電圧Vn-3と等しくなり、信号伝搬判定回路7の出力信号DOUTは図4の期間Tn-3と同様に、ハイレベル固定になる。これにより、CSTOP回路10から出力されるSTOP信号がハイになる。このSTOP信号は切替制御回路11に入力されて、切替制御回路11はChargec信号をロウにする。これにより、第1の切替回路SWcはオフして、DCカットコンデンサCへの充電が停止される。
以上で、DCカットコンデンサCの初期充電が終了し、その後に音声再生処理が開始される。DCカットコンデンサCには電圧Vcx=VDD/2に応じた電荷が充電されているため、音声再生処理を開始した直後にポップノイズが発生するおそれはない。
図8はCSTOP回路10の内部構成の一例を示すブロック図である。図8のCSTOP回路10は、第1のスイッチ網4の中から特定のスイッチを選択した場合の充電停止タイミングを設定する第1のストップ制御部26と、第2のスイッチ網5の中から特定のスイッチを選択した場合の充電停止タイミングを設定する第2のストップ制御部27と、UP信号の論理により第1および第2のストップ制御部26,27の出力信号のいずれか一つを選択してSTOP信号として出力するマルチプレクサ28とを有する。
第1のストップ制御部26は、縦続接続された2つのF/F31,32と、インバータ33とを有する。これらF/F31,32のクロック端子にはTEST信号が入力され、F/F31のD入力端子にはChargec信号が入力され、これらF/F31,32のリセット端子には、DOUT信号の反転信号が入力される。
これにより、第1のストップ制御部26は、DOUT信号がロウになる場合にはF/F31,32をリセットにし、DOUT信号がハイ固定になった後のTEST信号の立ち上がりエッジでF/F32の出力をハイにする(図7の時刻t2)。
第2のストップ制御部27は、縦続接続された2つのF/F34,35と、ANDゲート36とを有する。これらF/F34,35のクロック端子にはANDゲート36の出力信号が入力され、F/F34,35のリセット端子はRESET信号によりリセットされる。
ANDゲート36は、Chargec信号とDOUT信号との論理積を演算する。これにより、DOUT信号が交搬している場合には、F/F34,35はクロッキング動作を行い、F/F35の出力はハイになる。図4を用いて説明すると、電圧Vrefが徐々に上昇してDOUT信号がパルス動作を開始するようになると(期間T4)、F/F35の出力がハイになって、STOP信号がハイになる。
このように、第1の実施形態では、交搬するTEST信号を用いて抵抗網3で生成された個々の分圧電圧の電圧レベルをモニターし、モニター結果を示す信号が伝搬するか否かを信号伝搬判定回路7で判定し、信号が伝搬しなくなる最大レベルの分圧電圧を選択するためのデータと、信号が伝搬し始める最低レベルの分圧電圧を選択するためのデータとをメモリ回路8に記憶しておき、どちらか一方のデータを選択して分圧電圧を生成するとともにDCカットコンデンサCの充電を開始し、信号伝搬判定回路7の出力であるDOUT信号が定常状態になった段階でDCカットコンデンサCの充電を停止し、その後に音声再生を開始するため、電源変動や周囲温度等に影響されずに、DCカットコンデンサCの一端側電圧を中点電圧Vcxに設定でき、音声再生時にポップノイズが発生しなくなる。
上述した実施形態では、信号伝搬判定処理が終了した後に、第1のスイッチ網4からスイッチSWn-3を選択した状態でDCカットコンデンサCの充電を行ったが、第2のスイッチ網5からスイッチSW4を選択した状態でDCカットコンデンサCの充電を行ってもよい。
あるいは、DCカットコンデンサCの充電を行う際に、必ず第1のスイッチ網4から一つのスイッチを選択するように設定してもよい。この場合、第2のスイッチ網5は不要となるため、第2のスイッチ網5を省略することが可能である。逆に、必ず第2のスイッチ網5から一つのスイッチを選択してDCカットコンデンサCの充電を行う場合には、第1のスイッチ網4を省略してもよい。このように、第1のスイッチ網4と第2のスイッチ網5のいずれか一方は省略することができる。いずれかのスイッチ網を省略した場合には、選択回路6とデコーダ回路9の内部構成も簡略化でき、ミュート回路の全体的な回路規模を縮小できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、電源投入時にDCカットコンデンサCを初期充電する場合に充電加速動作を行うものである。
図9は本発明の第2の実施形態に係るミュート回路の概略構成を示すブロック図である。図9のミュート回路は、図1と同様に、第1および第2の抵抗列12,13からなる抵抗網3と、第1の抵抗列12に対応する第1のスイッチ網4と、第2の抵抗列に対応する第2のスイッチ網5と、第1および第2の切替回路SWh,SWlとを備えている。
図9のミュート回路は、第1のスイッチ網4に対応させて、第1の選択回路6aと、第1の信号伝搬判定回路7aと、第1のメモリ回路8aと、第1のデコーダ回路9aと、第1のCSTOP回路10aとを有する。同様に、第2のスイッチ網5に対応させて、第2の選択回路6bと、第2の信号伝搬判定回路7bと、第2のメモリ回路8bと、第2のデコーダ回路9bと、第2のCSTOP回路10bとを有する。
この他、図9のミュート回路は、DCカットコンデンサCへの充電加速を行うための充電加速回路41と、この充電加速回路41を制御する充電制御回路42とを有する。
第1の実施形態では、一つの信号伝搬判定回路7を用いて、第1のスイッチ網4の中から各スイッチを順に選択して信号伝搬を判定する処理と、第2のスイッチ網5の中から各スイッチを順に選択して信号伝搬を判定する処理とを行ったが、第2の実施形態では、第1のスイッチ網4の中から各スイッチを順に選択して信号伝搬を判定する処理は第1の信号伝搬判定回路7aで行い、第2のスイッチ網5の中から各スイッチを順に選択して信号伝搬を判定する処理は第2の信号伝搬判定回路7bで行う。
第1の選択回路6aは、MODE信号がロウの場合で、SEL信号のデータ値がiの場合には、選択回路6の出力信号のiビット目SWSELP[i]はハイで、それ以外のビットはロウになる。一方、MODE信号がハイの場合で、DEC信号のデータ値がjの場合には、第1の選択回路6aの出力信号のjビット目SWSELP[j]はハイで、それ以外のビットはロウになる。
第2の選択回路6bは、MODE信号がロウの場合で、SEL信号のデータ値がiの場合には、選択回路6の出力信号のiビット目SWSELN[i]はハイで、それ以外のビットはロウになる。一方、MODE信号がハイの場合で、DEC信号のデータ値がjの場合には、第1の選択回路6aの出力信号のjビット目SWSELN[j]はハイで、それ以外のビットはロウになる。
第1のメモリ回路8aは、第1の信号伝搬判定回路7aの信号伝搬判定結果を記憶し、その記憶内容に基づいて、第1のデコーダ回路9aは第1の選択回路6aを選択するためのDECP信号を生成する。このDECP信号は、図4のスイッチSWn-3を選択するための信号である。
第2のメモリ回路8bは、第2の信号伝搬判定回路7bの信号伝搬判定結果を記憶し、その記憶内容に基づいて、第2のデコーダ回路9bは第2の選択回路6bを選択するためのDECN信号を生成する。このDECN信号は、図4のスイッチSW4を選択するための信号である。
第1および第2のデコーダ回路9bの内部構成は図6のデコーダ回路9と同様だが、第1および第2のスイッチ網54,5のそれぞれに対応してデコーダ回路9が設けられるため、プリデコーダは不要である。
このように、図9のミュート回路は、第1のスイッチ網4を利用した信号伝搬判定処理と第2のスイッチ網5を利用した信号伝搬判定処理とを並行して行うことができ、第1の実施形態に比べて、信号伝搬判定処理に要する時間を半減でき、高速処理が可能である。
充電加速回路41は、k個(kは2以上の整数)の充電加速部41aを有する。各充電加速部41aは、電源端子VDDとDCカットコンデンサCの一端との間に縦続接続されたPMOSトランジスタPli、抵抗RAiおよびスイッチSWc2を有する。スイッチSWc2は、第1の切替回路SWcをオンしてDCカットコンデンサCの充電を開始した後、しばらくした後(ただしDCカットコンデンサCの充電中)にオンする。スイッチSWc2をオンするタイミングを第1の切替回路SWcをオンするタイミングよりも遅らせる理由は、DCカットコンデンサCの充電開始直後に充電加速を行うと、ポップノイズが発生するおそれがあるためである。
PMOSトランジスタPliのゲート電圧は、充電制御回路42により制御される。図10は充電制御回路42の内部構成の一例を示すブロック図である。図10の充電制御回路42は、縦続接続された複数のF/F43と、各F/F43の出力信号を反転する複数のインバータ44と、初段のF/F43のD入力信号を生成するF/F45、NORゲート46およびANDゲート47と、F/F43のクロック信号を生成する分周器48とを有する。
分周器48は、例えばTEST信号の2倍の周期の信号を生成する。F/F45は、分周器48の出力信号の立ち上がりエッジで、Chargec信号をラッチする。DCカットコンデンサCの充電中は、Chargec信号はハイであるため、F/F45の出力であるChargef信号もハイになる。NORゲート46は、STOP1信号とSTOP2信号がともにロウのときにハイを出力する。したがって、ANDゲート47は、STOP1信号とSTOP2信号がともにロウで、かつDCカットコンデンサCの充電中にハイレベルになる。Chargef信号がハイになった時点で、スイッチSWc2がオンして、充電加速動作が開始される。
縦続接続された複数のF/F43の出力は左から順にハイになり、インバータ44の出力は順にロウになる。これにより、充電加速回路41内の各充電加速部41aのPMOSトランジスタPliは順にオンし、DCカットコンデンサCの充電加速が徐々に強まっていく。
STOP1信号とSTOP2信号の少なくとも一方がハイになると、NORゲート46の出力がロウになり、初段のF/F43の出力がロウに変化する。この信号論理は、徐々に後段のF/F43にも伝達されて、PMOSトランジスタPliは順にオフし、DCカットコンデンサCの充電加速が徐々に弱まっていく。
図11は図9のミュート回路の動作タイミング図である。時刻t1でDCカットコンデンサCの充電が開始され、その後時刻t2でChargef信号がハイになって、充電加速動作が開始される。まず、時刻t2で充電制御回路42の出力PON0がロウになり、以降、PON1〜PON3が徐々にロウになる。これにより、DCカットコンデンサCの一端側電圧Vcxの電圧が段階的に急速に上昇する。
その後、時刻t3になると、STOP2信号がハイになり、PON0信号がハイに切り替わる。以後、PON1〜PON3が順にハイに切り替わる。これに伴って、電圧Vcxの電圧レベルの上昇度合いも徐々に弱まる。
その後、時刻t4になると、STOP1信号もハイになり、Chargec信号がロウになって、第1の切替回路SWcがオフする。これにより、DCカットコンデンサCの充電動作が停止する。
このように、第2の実施形態では、第1のスイッチ網4を利用した信号伝搬判定処理を行う回路と、第2のスイッチ網5を利用した信号伝搬判定処理を行う回路とを別個に設けるため、両方の信号伝搬判定処理を並行して行うことができ、信号伝搬判定処理に要する時間を第1の実施形態よりも半減でき、高速処理が可能となる。また、電源投入時にDCカットコンデンサCを初期充電する際に加速充電を行うための充電加速回路41と充電制御回路42を設けるため、急速充電が可能となり、電源投入から音声再生を開始するまでの時間(すなわちミュート期間)を短縮でき、ユーザの利便性が向上する。
上述した充電加速回路41と充電制御回路42を図1のミュート回路に接続してもよい。この場合、充電制御回路42の内部構成を若干変更することで適用可能である。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態は、電源投入時のポップノイズの発生を防止することを念頭に置いたが、本発明は、後述する第3の実施形態に示すように、楽曲再生中の楽曲の切り替わりでのポップノイズの発生を防止するためにも適用可能である。
図12は楽曲再生の切り替わりでのミュート動作の概略を説明する図である。図12の時刻t1で再生中の楽曲が終了したとすると、次の楽曲の再生を開始する前にミュート期間(時刻t1〜t2)を設ける。このミュート期間中に、DCカットコンデンサCの一端側電圧Vcが中点電圧Vcxになるように充放電を行う。その後、時刻t3で次の楽曲再生を開始する。
時刻t1の時点では、図12に示すように、DCカットコンデンサCの一端側電圧VcはVcxよりも高い電圧Vchである可能性と、Vcxよりも低い電圧Vclである可能性がある。Vc=Vch(>Vcx)の場合にはミュート期間中に放電動作を行い、Vc=Vcl(<Vcx)の場合にはミュート期間中に充電動作を行い、いずれの場合でもミュート期間終了時点(時刻t2)で、DCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxに等しくなるようにする。
図13は本発明の第3の実施形態によるミュート回路の概略構成を示すブロック図である。図13では、図9と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
図13のミュート回路は、図9にはなかった構成として、DETMODE回路51と、MEMSEL回路52と、ANDゲート53とを備えている。また、第1および第2のCSTOP回路10a,10bの代わりに、CSTOPH回路54とCSTOPL回路55を有する。
図13のミュート回路は、第2の実施形態と同様に、電源投入時に信号伝搬判定処理を行うことを前提としており、メモリ回路8には、抵抗網3の特定の分圧電圧を選択するためのデータが格納されている。楽曲の切り替わり時にも、このデータを利用する。
一つの楽曲再生の終了時点でのDCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxよりも高いVchの場合には、第1の信号伝搬判定回路7aの出力であるDOUT信号はハイになり、CSTOPH回路54の出力であるSTOP1信号はハイになる。一方、DCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxよりも低いVclの場合には、DOUT信号は交搬し、STOP1信号はロウになる。このように、STOP1信号の論理により、楽曲再生の終了時点でのDCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxよりも高いか低いかを検出できる。
DETMODE回路51は、一つの楽曲再生の終了時点でのSTOP1信号の論理を所定期間保持したCMODESEL信号を生成する。
図14はDETMODE回路51の内部構成の一例を示す回路図である。図14のDETMODE回路51は、縦続接続された複数のF/F61と、初段のF/F61の出力変化点と最終段のF/F61の出力変化点との間隔のパルス幅を持つパルス信号を生成するインバータ62およびANDゲート63と、ANDゲート63の出力とTEST信号との論理積を演算するANDゲート64と、ANDゲート64の出力をエッジとしてSTOP1信号をラッチするF/F65とを有する。
図14の構成により、DETMODE回路51は、一つの楽曲再生が終了してから、TEST信号の所定数クロック分だけSTOP1信号をラッチする。これにより、一つの楽曲再生が終了してから所定期間後のSTOP1信号の論理が最終的にラッチされてCMODESEL信号として出力される。
このCMODESEL信号はMEMSEL回路52に入力される。MEMSEL回路52は、DCカットコンデンサCの充電時と放電時で、第2の選択回路6bが選択する分圧電圧が変わるように、第2のデコーダに与える電圧を切り替える。充電時と放電時で分圧電圧を変える理由は、第2の信号伝搬判定回路7bは、その入力電圧が所定の電圧範囲のときに出力が変化しなくなり、適切な信号伝搬判定が行えなくなるためである。
本実施形態では、DCカットコンデンサCの放電時には、第2の選択回路6bが充電時より1段階低い分圧電圧を選択するように、メモリ回路8に格納されたデータをMEMSEL回路52が修正して第2のデコーダに供給する。
図4を用いて説明すると、第2の選択回路6bは、充電時にはスイッチSW4を選択するのに対して、放電時にはスイッチSW3を選択する。これにより、第2の信号伝搬判定回路7bの出力DOUTは交搬せずにロウ固定になる。
図15はMEMSEL回路52の内部構成の一例を示すブロック図である。図15のMEMSEL回路52は、MOUT[M:1]の各ビットに対応して、m個のマルチプレクサ66を有する。これらマルチプレクサ66はいずれも、CMODESEL信号の論理に応じて、2入力信号のいずれか一方を選択して出力する。最上位ビットに対応するマルチプレクサ66の2入力信号は同じデータであり、CMODESEL信号の論理にかかわらず、同じデータが出力される。それ以外のビットに対応するマルチプレクサ66の2入力信号はMOUT2[i]とMOUT2[i+1]であり、CMODESEL信号がロウの場合はMOUT2[i]を選択し、ハイの場合はMOUT2[i+1]を選択してMOUT3[m:1」として出力する。
図15のような回路構成により、一つの楽曲再生終了時にDCカットコンデンサCの充電が行われる場合には、CMODESEL信号がロウになるため、MOUT3[m:1」=MOUT2[m:1」となる。一方、一つの楽曲再生終了時にDCカットコンデンサCの放電が行われる場合には、CMODESEL信号がハイになるため、MOUT3[m:1]={MOUT2[m」、MOUT2[m:2]}になる。ここで、{}は論理代数で用いられるビット連結演算記号である。
図16はCSTOPH回路54の内部構成の一例を示す回路図、図17はCSTOPL回路55の内部構成の一例を示す回路図である。
図16におけるCSTOPH回路54は、縦続接続された2つのF/F71,72と、各F/F71,72のリセット信号を生成するインバータ73とを有する。これらF/F71,72は、第1の信号伝搬判定回路7aの出力DOUT1がロウの間はリセット状態であり、出力DOUTがハイで、かつTEST信号の立ち上がりエッジでChargec信号をラッチする。Chargec信号はDCカットコンデンサCを充電するときにハイになるため、充電時においてTEST信号の立ち上がりでSTOP1信号はハイになる。
図17におけるCSTOPL回路55は、DCカットコンデンサCの一端側電圧Vcが電圧Vcx以下の場合にストップ制御を行う第1のストップ制御部74と、DCカットコンデンサCの一端側電圧Vcが電圧Vcx以上の場合にストップ制御を行う第2のストップ制御部75と、第1または第2のストップ制御部74,75の出力を選択するマルチプレクサ76とを有する。
第1のストップ制御部74は、縦続接続された2つのF/F77,78と、これらF/F77,78のリセット信号を生成するORゲート79と、これらF/F77,78のクロック信号を生成するANDゲート80と、インバータ81とを有する。第1のストップ制御部74は、PLAY信号がハイのとき(すなわち楽曲の再生期間中)は2つのF/F77,78をリセットし、PLAY信号がロウのとき(すなわち再生停止中)は2つのF/F77,78のリセットを解除する。再生停止中は、Chargec信号とDOUT2信号がともにハイになった時点でF/F78はハイを出力し、STOP2信号はハイになる。
第2のストップ制御部75は、縦続接続された2つのF/F82,83と、これらF/F82,83のリセット信号を生成するインバータ84とを有する。これらF/F81,82はDOUT2信号でリセットされ、TEST信号の立ち上がりエッジでChargec信号をラッチする。
図18はDCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcx未満の場合のタイミング図、図19はDCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxより高い場合のタイミング図である。図18の時刻t1で一つの楽曲の再生が終了したとすると、Vc<Vcxであることから、出力DOUT1は交搬する。時刻t1から所定期間の間、図14に示したANDゲートの出力SPERIODがハイであり、このハイ期間中のTEST信号の立ち上がりでCMODESEL信号はローレベルを保持する。これにより、Vc<Vcxであることが検出される。
このように、VcとVcxの大小関係は、時刻t1aで、CMODESEL信号の論理により記憶される。時刻t1aでVcとVcxの大小関係を記憶する理由は、DCカットコンデンサCの充放電によりVcxの電位は時間経過に伴って変化するため、再生終了時のVcとVcxの大小関係を適切に保持する必要があるためである。
Vc<Vcxの場合は、徐々にDCカットコンデンサCが充電され、それに伴って電圧Vcが上昇する。やがて、時刻t1bになると、第2の信号伝搬判定回路7bの出力DOUTがハイになり、F/F78の出力はハイになって、STOP2信号もハイになる。
その後、時刻t2になると、STOP1信号もハイになり、図13のANDゲートの出力であるPLAYE信号がハイになる。これにより、切替制御回路11は、Chargec信号をロウにし、第1の切替回路SWcがオフになる。これにより、DCカットコンデンサCの充電が終了する。また、PLAY信号がハイになり、次の楽曲の再生が開始される。
一方、一つの楽曲の再生を停止したときにVc>Vcxであれば、図19に示すように、SPERIOD信号がハイからロウに切り替わる直前のTEST信号の立ち上がりで、CMODESEL信号はハイレベルを保持する。これにより、Vc>Vcxであることが検出される。
Vc>Vcxの場合は、DCカットコンデンサCの蓄積電荷が第2の抵抗列13を介して徐々に放電され、それに伴って電圧Vcが低下し、DOUT2信号ものパルス幅が次第に小さくなり、やがてロー固定になる(時刻t2)。DOUT2信号がロウ固定になると、図17のF/F82,83のリセットが解除され、TEST信号の立ち上がりエッジでF/F82はChargec信号をラッチし、STOP2信号はハイになる(時刻t2)。これにより、PLAYE信号がハイになり、DCカットコンデンサCの充電が終了する。その後、時刻t3になると、次の楽曲の再生が開始される。
このように、第3の実施形態では、楽曲の切り替わりの間にミュート期間を設けて、メモリ回路8に記憶された情報に基づいて第1および第2の選択回路6bにて特定の分圧電圧を選択して信号伝搬判定を行い、DCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxになるまで充放電を行うため、次の楽曲を再生する前にDCカットコンデンサCの一端側電圧VcをVcxに設定でき、ポップノイズの発生を確実に防止できる。
上述した図13の回路は、図9の充電加速回路41と充電制御回路42を備えていないが、これらの回路を追加してもよい。これにより、楽曲切り替わり時にDCカットコンデンサCの充電が必要な場合に、高速充電が可能となり、ミュート期間を短縮できる。また、放電加速回路と放電制御回路を備えてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るミュート回路の概略構成を示すブロック図。 信号伝搬判定回路7の内部構成の一例を示す回路図。 (a)は信号伝搬判定回路7の入力特性を示す図、(b)は信号伝搬判定回路7の出力特性を示す図。 信号伝搬判定回路7およびメモリ回路8の動作タイミング図。 メモリ回路8の内部構成の一例を示すブロック図。 デコーダ回路9の内部構成の一例を示すブロック図。 充電時に電圧VcとVrefの電圧レベルが変化する様子を示す電圧波形図。 CSTOP回路10の内部構成の一例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係るミュート回路の概略構成を示すブロック図。 充電制御回路42の内部構成の一例を示すブロック図。 図9のミュート回路の動作タイミング図。 楽曲再生の切り替わりでのミュート動作の概略を説明する図。 本発明の第3の実施形態によるミュート回路の概略構成を示すブロック図。 DETMODE回路51の内部構成の一例を示す回路図。 MEMSEL回路52の内部構成の一例を示すブロック図。 CSTOPH回路54の内部構成の一例を示す回路図。 CSTOPL回路55の内部構成の一例を示す回路図。 DCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcx未満の場合のタイミング図。 DCカットコンデンサCの一端側電圧VcがVcxより高い場合のタイミング図。
符号の説明
3 抵抗網
4 第1のスイッチ網
5 第2のスイッチ網
6 選択回路
6a 第1の選択回路
6b 第2の選択回路
7 信号伝搬判定回路
7a 第1の信号伝搬判定回路
7b 第2の信号伝搬判定回路
8 メモリ回路
8a 第1のメモリ回路
8b 第2のメモリ回路
9 デコーダ回路
9a 第1のデコーダ回路
9b 第2のデコーダ回路
10 CSTOP回路
10a 第1のCSTOP回路
10b 第2のCSTOP回路
11 切替制御回路
12 第1の抵抗列
13 第2の抵抗列
41 充電加速回路
42 充電制御回路
51 DETMODE回路
52 MEMSEL回路
54 CSTOPH回路
55 CSTOPL回路

Claims (5)

  1. 2つの基準電圧端子間に複数の抵抗を縦続接続して、各抵抗間から分圧電圧を出力可能とした抵抗網と、
    選択信号の論理に応じて、前記抵抗網から出力すべき分圧電圧を選択する制御を行う選択回路と、
    交搬するテスト信号を用いて前記選択回路で選択された分圧電圧の電圧レベルをモニターし、前記テスト信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを判定する信号伝搬判定回路と、
    前記信号伝搬判定回路の出力信号に応じたデータを前記選択信号と対応づけて記憶するメモリ回路と、
    前記メモリ回路に記憶されたデータに応じた分圧電圧を前記選択回路が選択するようにデコード信号を生成するデコーダ回路と、
    前記抵抗網における特定の抵抗間から出力された分圧電圧により、DCカットコンデンサを充電するか否かを切り替える第1の切替回路と、
    前記2つの基準電圧端子のそれぞれに、互いに異なる基準電圧を印加するか、あるいは同一の基準電圧を印加するかを切り替える第2の切替回路と、
    前記信号伝搬判定回路による判定結果が得られるまでは、前記DCカットコンデンサの充電が行われないように前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサへの充電経路を遮断し、かつ論理の異なる前記選択信号を順に前記選択回路に与えて前記抵抗網から互いに異なる分圧電圧を順に出力させて前記信号伝搬判定回路に判定処理を行わせ、前記信号伝搬判定回路による判定結果が得られた後は、前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサの充電を行い、かつ前記デコード信号を前記選択回路に与えて、前記信号伝搬判定回路の出力信号が定常状態になるまで待機し、定常状態になった後に前記第1の切替回路を切替制御して前記DCカットコンデンサの充電を停止させる切替制御回路と、を備えることを特徴とするミュート回路。
  2. 前記抵抗網は、それぞれが複数の抵抗を縦続接続して構成され、前記2つの基準電圧端子間に直列接続される第1および第2の抵抗列を有し、
    前記選択回路は、
    第1の選択信号の論理に応じて、前記第1の抵抗列から出力すべき第1の分圧電圧を選択する制御を行う第1の選択部と、
    第2の選択信号の論理に応じて、前記第2の抵抗列から出力すべき第2の分圧電圧を選択する制御を行う第2の選択部と、を有し、
    前記信号伝搬判定回路は、
    前記テスト信号を用いて前記第1の選択部で選択された分圧電圧の電圧レベルをモニターし、前記テスト信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを判定する第1の信号伝搬判定部と、
    前記テスト信号を用いて前記第2の選択部で選択された分圧電圧の電圧レベルをモニターし、前記テスト信号と同じ周期のモニター結果を示す信号が伝搬するか否かを判定する第2の信号伝搬判定部と、を有し、
    前記メモリ回路は、
    前記第1の信号伝搬判定部の出力信号に応じたデータを前記第1の選択信号と対応づけて記憶する第1のメモリ部と、
    前記第2の信号伝搬判定部の出力信号に応じたデータを前記第2の選択信号と対応づけて記憶する第2のメモリ部と、を有し、
    前記デコーダ回路は、
    前記第1のメモリ部に記憶されたデータに応じた分圧電圧を前記第1の選択部が選択するように第1のデコード信号を生成する第1のデコード部と、
    前記第2のメモリ部に記憶されたデータに応じた分圧電圧を前記第2の選択部が選択するように第2のデコード信号を生成する第2のデコード部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のミュート回路。
  3. 一つの楽曲再生が終了した時点で前記DCカットコンデンサの一端側電圧が予め定めた参照電圧よりも高いか否かを判定する再生終了電圧判定回路を備え、
    前記第1および第2の選択部は、前記再生終了電圧判定回路により高いと判定されると、前記第1および第2のメモリ部に記憶されたデータに応じた分圧電圧を選択し、
    前記切替制御回路は、前記再生終了電圧判定回路により高いと判定されると、前記第1および第2の信号伝搬判定部の出力信号が定常状態になるまで前記DCカットコンデンサが放電を行うように前記第1の切替回路を切替制御し、前記再生終了電圧判定回路により低いと判定されると、前記第1および第2の信号伝搬判定部の出力信号が定常状態になるまで前記DCカットコンデンサが充電を行うように前記第1の切替回路を切替制御することを特徴とする請求項2に記載のミュート回路。
  4. 前記切替制御回路は、電源投入時には毎回、前記信号伝搬判定回路による判定処理と前記切替制御回路による前記DCカットコンデンサの充電制御とを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のミュート回路。
  5. 前記DCカットコンデンサに対する充電速度を段階的に向上させる充電加速回路を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のミュート回路。
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