JP2009218721A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数のアンテナで受信した信号を合成する受信装置及び受信方法において、効果的な合成を行うとともに、小型化を図った受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明における受信装置1は、複数のアンテナ2a〜2dと、アンテナ2a〜2dを介して入力される信号を受信処理の前段で合成する時間領域合成部6a,6bと、時間領域合成部6a,6bから出力される信号をさらに合成する周波数領域合成部11と、を備える。また、時間領域合成部6a,6bに入力される信号の相関が高くなるようにするために、アンテナ2a,2bと、アンテナ2c,2dと、は設置環境が同様になるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアンテナを用いて受信を行う受信装置、特に、移動体通信に用いられる受信装置に関する。また、これらの受信装置に用いられる受信方法に関する。
近年、デジタル圧縮符号化技術や高速通信技術の発展に伴い、衛星及び地上波による放送通信におけるデジタル化や、携帯電話などの移動体通信におけるデジタル化が実現されている。特に、放送通信のデジタル化が実現され、例えば、家などに配置される固定用の受信装置の他に、車などの移動体に搭載される移動体用の受信装置など、様々な受信装置が提案されている。
また、受信装置には、複数のアンテナを備え、それぞれのアンテナで受信される信号を合成することにより良好な受信信号を得るものがある(特許文献1〜特許文献3参照)。このような受信装置の例を、図12及び図13に示す。図12及び図13は、それぞれ従来の受信装置の構成の概略を示すブロック図である。また、これらの受信装置100、120は、OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式で変調された信号を受信して復調するものとする。
図12に示す受信装置100は、信号を受信するアンテナ101a,101bと、アンテナ101a,101bで受信されたRF(Radio Frequency)信号から所望の周波数の信号を選局するとともに中間周波数信号(Intermediate Frequency signal 以下、IF信号とする)に変換するチューナ部102a,102bと、アンテナ部100aと、復調部100bとを備える。アンテナ部100aは、複数のアンテナ101a,101bを介して入力される複数の信号を合成し、1つの信号を出力する。復調部100bは、アンテナ部100aから出力される信号を復調して出力信号を生成する。
アンテナ部100aは、チューナ部102a,102bから出力されるそれぞれのアナログ信号をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)部103a,103bと、ADC部103a,103bから出力されるそれぞれの信号をベースバンド信号に変換する直交復調部104a,104bと、直交復調部104a,104bから出力される信号を合成して出力する合成部105と、合成部105から出力される信号をIF信号に変換する直交変調部106と、直交変調部106から出力される信号をアナログ信号に変換するDAC(Digital to Analog Converter)部107と、を備える。
合成部105は、直交復調部104a,104bから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部105a,105bと、直交復調部104a,104bから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部105a,105bのそれぞれに入力する係数決定部105cと、積算部105a,105bから出力される信号を加算して合成する加算部105dと、を備える。また、加算部105dから出力される信号が、合成部105から出力される信号となる。
復調部100bは、DAC部107から出力される信号をアナログ信号に変換するADC部108と、ADC部108から出力される信号をベースバンド信号に変換する直交復調部109と、直交復調部109から出力される信号をサンプリングし直すリサンプラ110と、リサンプラ110から出力される信号のRF周波数誤差を除去するデロテータ111と、デロテータ111から出力される信号を高速フーリエ変換するFFT(Fast Fourier transform)部112と、FFT部から出力される信号に等化処理を施す等化部113と、等化部113から出力される信号を所定の復調方法で復調するデジタル復調部114と、デジタル復調部114から出力される信号のエラーを訂正して出力信号を出力するエラー訂正部115と、を備える。
また、図13に示す受信装置120について説明する。なお、図12に示す受信装置100と同様の動作をする部分については同じ名称を付し、その詳細な説明を省略する。図13に示すように、受信装置120は、アンテナ121a,121bと、アンテナ121a,121bから出力されるそれぞれの信号が入力されるチューナ部122a,122bと、チューナ部122a,122bから出力されるそれぞれの信号が入力されるADC部123a,123bと、ADC部123a,123bから出力されるそれぞれの信号が入力される直交復調部124a,124bと、直交復調部124a,124bから出力されるそれぞれの信号が入力されるリサンプラ125a,125bと、リサンプラ125a,125bから出力されるそれぞれの信号が入力されるデロテータ126a,126bと、デロテータ126a,126bから出力されるそれぞれの信号が入力されるFFT部127a,127bと、FFT部127a,127bから出力されるそれぞれの信号が入力される等化部128a,128bと、等化部128a,128bから出力される信号を合成して出力する合成部129と、合成部129から出力される信号が入力されるデジタル復調部130と、デジタル復調部130から出力される信号が入力されるエラー訂正部131と、を備える。
合成部129は、等化部128a,128bから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部129a,129bと、等化部128a,128bから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部129a,129bのそれぞれに入力する係数決定部129cと、積算部129a,129bから出力される信号を加算して合成する加算部129dと、を備える。また、加算部129dから出力される信号が、合成部129から出力される信号となる。
特開2007−13558号公報 特開2004−23277号公報 特開2006−54675号公報
しかしながら、例えば図12に示す受信装置100では、アンテナ101a,101bに入力される信号が所定の程度以上の相関性を有していない場合、合成による信号改善の効果が得難く、場合によっては合成によって信号が劣化してしまう問題があった。この問題は、係数決定部105cが、アンテナ101a,101bを介して入力されるそれぞれの信号に含まれるノイズを、その相関の低さに基づいて判定していることに起因している。
そのため、アンテナ101a,101bを介して入力される信号の相関を高くすれば、この問題を解消することができる。即ち、アンテナ101a,101bを近接して設けるなど設置環境を同様のものとすることにより、信号とノイズとの判定の正確性が向上し、合成による信号改善の効果を得ることが可能となる。
しかしながら、あらゆる受信環境の変化に対応することが求められる移動体通信においては、全てのアンテナ101a,101bを同様の設置環境としてしまうと、受信状況が単一化されてしまう問題が生じる。即ち、全てのアンテナ101a,101bから得られる信号が不良となる場合が生じ易くなり、合成したとしても良好な信号が得られない場合が頻発することとなる。そのため、アンテナ101a,101bを多数備えたとしても場合によっては受信が困難となってしまい、アンテナ101a,101bの数に見合った効果を得ることが困難となる。
一方、図13に示す受信装置120は、FFT部127a,127b及び等化部128a,128bから出力される信号を合成する構成としている。即ち、同期やノイズ除去などの処理が行われて構成が認識された後の信号に対して、周波数(サブキャリア)毎に合成が行われる。このような構成とすれば、信号の相関などから判断せずとも、信号の良否を信号の強度などに基づいて容易に判定して、効果的な合成を行うことが可能となる。したがって、アンテナ121a,121bの設置環境を異ならせることが可能になるとともに、アンテナ121a,121bの数に見合った効果を得ることが可能となる。
しかしながら、受信装置120の構成とすると、受信処理の後段で合成する必要が生じる。即ち、合成前の処理を行うリサンプラ125a,125bやデロテータ126a,126b、FFT部127a,127b、等化部128a,128bなどの装置が、アンテナ121a,121bと同数必要となる。そのため、受信装置120が大型となる問題が生じる。さらに、多数の信号を処理するための計算量も増大するため、消費電力が大きくなったり円滑な動作が妨げられたりすることも問題となる。
また、図12に示す受信装置100では、信号を合成した後に復調部100bに信号を伝達するために、直交変調部106やDAC部107、ADC部108や直交復調部109が必要となる。そのため、受信装置100においても大型化の問題がある。
このような問題を鑑みて、本発明は、複数のアンテナで受信した信号を合成する受信装置及び受信方法において、効果的な合成を行うとともに、小型化を図った受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明における受信装置は、複数のアンテナを介して複数の信号が入力されるとともに、入力される当該複数の信号を合成して出力する受信装置において、前記複数のアンテナのうち、少なくとも2つを含む組が少なくとも1つ備えられ、前記組に含まれる前記アンテナを介して入力される複数の時間軸の信号を合成して、1つの時間軸の信号を出力する時間領域合成部と、時間軸の信号を、周波数軸の信号に変換して出力する複数のFFT部と、当該複数のFFT部から出力される複数の周波数軸の信号を合成して、1つの周波数軸の信号を出力する周波数領域合成部と、を備えることを特徴とする。
また、上記構成の受信装置において、所定の組に含まれる複数の前記アンテナのそれぞれから、相関が高い信号が入力されることとしても構わない。
このように構成することによって、時間領域合成部が相関の低い信号をノイズと判定する場合に、判定の正確性を向上させることが可能となる。したがって、効果的な合成を行うことが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記所定の組に含まれる複数の前記アンテナの設置状況が、前記所定の組に含まれない他の前記アンテナの設置状況と、異なることとしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記所定の組に含まれる第1アンテナと、前記所定の組に含まれない第2アンテナと、の距離が、前記第1アンテナと、前記所定の組に含まれない第3アンテナと、の距離よりも短いこととしても構わない。
また、上記構成の受信装置において、前記所定の組に含まれる第1アンテナと、前記所定の組に含まれる第2アンテナと、の向きが等しく、前記第1アンテナと、前記所定の組に含まれない第3アンテナと、の向きが異なるものとしても構わない。
このように構成することによって、組に含まれるアンテナを介して入力される信号の相関を高くすることができる。そのため、設置状況を調整するだけで、容易に入力される信号の相関を高めることが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、少なくとも前記FFT部と、前記周波数領域合成部と、を備え、前記アンテナを介して信号が入力されるICを、少なくとも1つ備えることとしても構わない。
このように構成することによって、アンテナから信号が入力されるアンテナ部と、アンテナ部から出力される信号を周波数軸の信号に変換して処理する復調部と、を分ける構成ではなくなり、一体のICとすることが可能となる。そのため、アンテナ部と復調部とを接続するための装置(直交変調部やDAC部、ADC部、直交復調部など)が不要となり、受信装置を小型化することが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記ICが少なくとも2つ備えられ、前記ICが、前記周波数領域合成部から出力される信号を、他の前記ICに供給するための端子である出力端子と、他の前記ICから出力される信号を、入力させるための端子である入力端子と、の少なくとも一方を備えることとしても構わない。
このように構成することによって、ICを組み合わせるだけで容易に多様な構成を実現することができる。即ち、受信装置の設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記入力端子を備える前記ICが、当該ICに備えられる前記周波数領域合成部から出力される信号と、前記入力端子を介して入力される信号と、を合成する追加周波数領域合成部を、さらに備えることとしても構わない。
このように構成することによって、ICに接続されるアンテナから出力される信号を、全て合成して1つの信号とすることが可能となる。そのため、多数のアンテナを介して入力される信号を合成することが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記ICが、前記周波数領域合成部から出力される信号を、他の前記ICに供給するための端子である出力端子と、他の前記ICから出力される信号を、入力させるための端子である入力端子と、前記周波数領域合成部から出力される信号と、前記入力端子を介して入力される信号と、を合成する追加周波数領域合成部と、を備えることとしても構わない。このように構成することによって、1種類のICを組み合わせて接続するだけで、多様な構成を実現することが可能となる。
また、上記構成の受信装置において、前記複数のアンテナで受信されたそれぞれの信号が入力されるとともに、入力される信号を変換する複数のチューナ部と、当該複数のチューナ部から出力されるそれぞれの信号が入力され、入力される信号をアナログからデジタルへと変換して出力する複数のADC部と、をさらに備え、前記チューナ部が、入力される信号を中間周波数信号に変換するものであるとともに、1つの前記ADC部に変換後の信号を入力する第1型チューナ部と、入力される信号をベースバンド信号に変換するものであるとともに、ベースバンド信号に含まれる2つの成分の信号を、前記成分毎に2つの前記ADC部に分けて入力する第2型チューナ部と、のいずれかであり、交換自在であることとしても構わない。
このように構成することによって、ADC部の数に応じて容易にチューナ部を変更することが可能となる。特に、2つのアンテナを組にしてそれぞれに第1型チューナ部を接続する構成とすると、この構成を、1つのアンテナ及び1つの第2型チューナ部を備える構成に変更したとしても、ADC部の数が変動しない。そのため、追加のADC部を設ける必要がなく、設計の変更が容易となる。したがって、設計の自由度を向上させることが可能となる。
また、本発明の受信方法は、入力される複数の時間軸の信号のうち、少なくとも2つを含む組を少なくとも1つ備え、前記組に含まれる複数の時間軸の信号を合成して、1つの時間軸の信号として出力する時間領域合成ステップと、時間軸の信号を、周波数軸の信号に変換して出力する変換ステップと、当該変換ステップによって変換された複数の周波数軸の信号を合成して、1つの周波数軸の信号として出力する周波数領域合成ステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の受信装置は、複数のアンテナを介して複数の信号が入力されるとともに、入力される当該複数の信号を合成して出力する受信装置において、前記アンテナを介して信号が入力されるとともに入力される信号を中間周波数信号に変換して出力する第1チューナ部と、当該第1チューナ部から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC部と、を2つずつ備えた組を少なくとも1つ備え、前記組に備えられる2つの前記アンテナ及び2つの前記第1チューナ部と、1つの前記アンテナ及び当該アンテナを介して信号が入力されるとともに入力される信号を2つの成分が含まれるベースバンド信号に変換して前記組に備えられる2つの前記ADC部に成分毎に分けて出力する第2チューナ部と、を交換自在とすることを特徴とする。
本発明によると、組に含まれるアンテナを介して入力される時間軸の信号を合成した後に、組に含まれないアンテナを介して入力される信号を周波数軸の信号に変換し、合成する構成となる。即ち、時間軸の信号を合成することにより信号改善の効果が得られるものを組にして前段で合成し、それ以外の信号は周波数軸の信号に変換した後に合成することになる。そのため、それぞれの合成において信号改善の効果が得られる。したがって、効果的に合成を行うことが可能となる。また、前段で合成を行うことにより、後段の処理を行う部分を減らすことが可能になる。したがって、受信装置を小型化することが可能となる。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態における受信装置の構成について図面を参照して説明する。なお、以下では、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式の地上波デジタルテレビジョン放送に対応する受信装置を例に挙げて説明するが、本発明の受信装置は他の通信方式に対応するものであっても構わない。
図1は、本実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す受信装置1は、デジタル放送信号を受信する複数のアンテナ2a〜2dを備える。図1では、例として4つのアンテナ2a〜2dを備えた場合について示している。アンテナ2a,2bは1つの組を構成しており、アンテナ2c,2dも1つの組を構成している。そして、この組毎に、アンテナ2a〜2dを介して入力される信号の相関が高くなるように構成されている。即ち、アンテナ2a,2bに入力されるそれぞれの信号の相関と、アンテナ2c,2dに入力されるそれぞれの信号の相関と、がそれぞれ高くなるように構成されている。
入力される信号の相関を高めるために、例えば、ある組を構成するあるアンテナどうしの間隔(例えばアンテナ2a,2bの間隔)を、ある組のアンテナとある組に含まれないアンテナとの間隔(例えばアンテナ2a,2cの間隔、アンテナ2a,2dの間隔、アンテナ2b,2cの間隔、アンテナ2b,2dの間隔)よりも短くなるようにしても構わない。また、組を構成するアンテナの向きが略等しくなるように構成しても構わない。
また、受信装置1は、アンテナ2a〜2dのそれぞれで受信されたRF信号から所望の帯域のデジタル放送信号を選局するとともにIF信号に変換したり増幅を行なったりするチューナ部3a〜3dと、チューナ部3a〜3dのそれぞれから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するADC部4a〜4dと、ADC部4a〜4dのそれぞれから出力される信号をベースバンド信号に変換する直交復調部5a〜5dと、を備える。
また、受信装置1は、直交復調部5a,5bから出力される信号を合成する時間領域合成部6aと、直交復調部5c,5dから出力される信号を合成する時間領域合成部6bと、を備える。さらに、時間領域合成部6a,6bから出力されるそれぞれの信号をサンプリングし直すリサンプラ7a,7bと、リサンプラ7a,7bから出力されるそれぞれの信号のRF周波数誤差を除去するデロテータ8a,8bと、デロテータ8a,8bから出力されるそれぞれの信号を高速フーリエ変換して時間軸の信号から周波数軸の信号へと変換するFFT部9a,9bと、FFT部9a,9bから出力されるそれぞれの信号に等化処理を施して伝送路による信号の歪みを除去する等化部10a,10bと、を備える。
また、受信装置1は、等化部10a,10bから出力される信号を合成する周波数領域合成部11と、周波数領域合成部11から出力される信号を変調方式に応じてデマッピングしてビットデータに変換するデジタル復調部12と、デジタル復調部12から出力されるデータを復号化してエラー訂正を行うとともに出力信号を出力するエラー訂正部13と、を備える。なお、図示していないが、出力信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)圧縮方式に基づいて復号化するMPEGデコーダや、ディスプレイやスピーカなどの出力装置に信号を出力するための処理を行う出力信号処理部などを備えても構わない。
時間領域合成部6aは、直交復調部5a,5bから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部6aa,6abと、直交復調部5a,5bから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部6aa,6abのそれぞれに入力する係数決定部6acと、積算部6aa,6abから出力される信号を加算して合成する加算部6adと、を備える。また、加算部6adから出力される信号が、時間領域合成部6aから出力される信号となる。
時間領域合成部6bも同様であり、直交復調部5c,5dから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部6ba,6bbと、直交復調部5c,5dから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部6ba,6bbのそれぞれに入力する係数決定部6bcと、積算部6ba,6bbから出力される信号を加算して合成する加算部6bdと、を備える。また、加算部6bdから出力される信号が、時間領域合成部6bから出力される信号となる。
周波数領域合成部11は、等化部10a,10bから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部11a,11bと、等化部10a,10bから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部11a,11bのそれぞれに入力する係数決定部11cと、積算部11a,11bから出力される信号を加算して合成する加算部11dと、を備える。また、加算部11dから出力される信号が、周波数領域合成部11から出力される信号となる。
また、アンテナ2a〜2dの実装例について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態における受信装置を車に実装した場合について示す模式的な斜視図である。図2に示す例では、車のフロントガラスFにアンテナ2a,2bが配置され、リアガラスRにアンテナ2c,2dが配置されている。また、それぞれのアンテナ2a〜2dにおいて受信された信号はアンテナケーブルACを介して受信装置本体Bに入力される。受信装置本体Bは、ディスプレイDなどの出力装置と出力ケーブルOCを介して接続されており、映像信号や音声信号などが出力装置に入力される。なお、アンテナ2a〜2dを実装する場所は上述した限りではなく、ボディの側面やスポイラーなど、どのような場所に実装しても構わない。
次に、受信装置1の受信動作について説明する。受信装置1は、まずOFDM伝送方式によるデジタル放送の信号をアンテナ2a〜2dのそれぞれで受信する。なお、OFDM方式は、1チャネルの帯域内に互いに直交する多数のサブキャリアを多重して伝送する方式である。チューナ部3a〜3dでは、所望するチャネルのRF信号であるOFDM信号(デジタル放送信号)を選局し、選局したOFDM信号をIF信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。
また、チューナ部3a〜3dから出力されるそれぞれの信号は、ADC部4a〜4dにおいてアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、ADC部4a〜4dから出力されるそれぞれの信号は、直交復調部5a〜5dにそれぞれ入力され、ベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号は、実数成分であるI(In-phase)成分と虚数成分であるQ(Quadrature-phase)成分との2つの成分を有する。なお、以下において説明する処理はそれぞれの成分に対して行われるが、簡単のために1つの信号であるものとしてまとめて説明する。
直交復調部5a〜5dから出力されるそれぞれのベースバンド信号は、時間領域合成部6a,6bにおいて合成される。このとき、時間領域合成部6aは、アンテナ2a,2bを介して入力された時間軸の信号の合成を行い、時間領域合成部6bは、アンテナ2c,2dを介して入力された時間軸の信号の合成を行う。
上述したように、アンテナ2a,2bや、アンテナ2c,2dはそれぞれ組になっており、組を構成するアンテナ2a,2b、2c,2dからは、それぞれ相関の高い時間軸の信号が入力される。ただし、組を構成するそれぞれのアンテナ2a,2b、2c,2dには、信号が到達する際の行路差の影響があるため、組を構成するアンテナ2a,2b、2c,2dのそれぞれから出力される信号に位相回転差が生じていることがある。
時間領域合成部6a、6bは、まず、組を構成するアンテナ2a,2b、2c,2dを介して入力された信号の相関を取り、相関の低さからノイズ成分を検出するとともにそれぞれの信号に積算する複素係数を決定する。相関の判定や複素係数の決定は、係数決定部6ac、6bcで行う。また、係数決定部6ac、6bcは上述した位相回転差の発生を考慮した上で相関を取る。
そして、積算部6aa,6ab、6ba,6bbにおいて、直交復調部5a、5b、5c,5dから出力されるベースバンド信号に複素係数が積算される。また、積算部6aa、6abから出力される信号は加算部6ad、6bdで加算される。これによって、時間領域の合成が行われる。
時間領域合成部6a,6bから出力されるそれぞれの信号は、リサンプラ7a,7bに入力され、再度サンプリングが行われる。これにより、ADC部4a〜4dにおけるクロック速度と、後段の処理で要求されるクロック速度との誤差が修正される。また、リサンプラ7a,7bから出力されるそれぞれの信号は、デロテータ8a,8bに入力されてRF周波数誤差が修正される。
なお、ここでシンボル同期を行うこととしても構わない。シンボル同期は時間方向の同期であり、例えば図3の模式図に示すような信号に対して行う。図3に示すように、信号は、有効シンボルの後半の一部と同一の信号であるとともにシンボルの先頭に設けられるガードインターバルを備えている。シンボル同期は、信号と、有効シンボル分だけ遅らせた信号と、の相関を取ることによって行われる。より具体的には、相関が高くなることによってガードインターバルの位置が把握され、それに基づいてシンボルの先頭位置が検出される。
上述したように誤差の修正や同期が行われた信号は、次にFFT部9a,9bに入力される。FFT部9a,9bは、入力される信号にFFT処理を施して周波数軸の信号であるOFDM信号に変換する。OFDM信号は、周波数方向及び時間方向に配列されたデータシンボルとパイロットシンボルとを備える。また、図4にOFDMシンボル信号の一例を示す。
なお、ISDB−T方式では、パイロットシンボルとして、既知の値を有するスキャッタードパイロットシンボル(以下において、「SPシンボル」と呼ぶ)が用いられる。また、周波数方向及び時間方向は、それぞれキャリア方向及びシンボル方向とも呼ばれる。また、図4において、時間方向に対応するシンボル番号をs(s≧0の整数)で表し、周波数方向に対応するキャリア番号をl(0≦l≦(L−1)の整数、L:サブキャリアの総本数)で表す。また、sは、OFDM信号のシンボル長を単位としたときの時刻を表す。さらに、sとlとによって一意に定められるOFDMシンボル信号内の位置をキャリア位置と呼び、このキャリア位置を(s,l)で表すものとする。
SPシンボルは、l=3×(s mod 4)+12p、を満たすキャリア位置に配置される。なお、modは剰余演算を表しpは整数であるものとする。即ち、図4に示すように、ある時刻sの信号では、SPシンボルは周波数軸上に12サブキャリア毎に配置される。そして、時刻s+1におけるSP信号は、時刻sの状態から3サブキャリア分だけ周波数方向にシフトしたキャリア位置に配置されている。換言すると、SPシンボルが配置されるサブキャリアlでは、SPシンボルが時間軸上に4シンボル毎に配置されることとなる。
例えば、時刻s=0では、キャリア位置(0,0)、(0,12)、(0,24)、(0,36)、・・・にSPシンボルが配置され、時刻s=1では、キャリア位置(1,3)、(1,15)、(1,27)、(1,39)、・・・にSPシンボルが配置される。又、このSPシンボルが配置されたキャリア位置以外のキャリア位置には、データシンボルが配置される。
上述したOFDM信号が等化部10a,10bにそれぞれ入力されると、図4に示したSPシンボルによって、各サブキャリアのシンボル毎、即ち、キャリア位置毎の伝送路特性が推定される。そして、推定された伝送路特性に基づいて等化処理が行われる。また、伝送路特性の推定にはSPシンボルが用いられる。例えば、まず等化部10a,10b内で生成した所定の値のSPシンボルによって、受信信号より得られたSPシンボルを複素除算することで、SPシンボルの伝送路特性を推定する。
そして、同一サブキャリアに4シンボル毎に配置されたSPシンボルの伝送路特性を利用して、時間方向の補間を行う。これにより、SPシンボルを4シンボル毎に有するサブキャリアの全てのシンボルに対して、伝送路特性が推定される。即ち、時間方向に対して並ぶSPシンボルの間が補間されることで、各データシンボルの伝送路特性が推定される。この時間方向の伝送路特性の補間を行う際、IIR(Infinite Impulse Response)型の低域通過フィルタにより、SPシンボルより推定された伝送路特性の平均化処理が行われる。
次に、時間方向の補間によって得られた伝送路特性を用いて周波数方向の内挿を行う。そして、SPシンボルより直接、または、時間方向の補間により3サブキャリア毎に推定された伝送路特性により、SPシンボルが配置されていないサブキャリアの全てのシンボルに対して、伝送路特性を推定する。即ち、周波数方向に対してSPシンボルを有するサブキャリア間に配列されたサブキャリアの補間を行うことで、各データシンボルの伝送路特性が推定される。この周波数方向の伝送路特性の補間を行う際、例えば、FIR(Finite Impulse Response)型の低域通過フィルタに、SPシンボルを有するサブキャリアに対して推定された伝送路特性が入力されることで、SPシンボルの配置されていないサブキャリアの伝送路特性が推定される。
以上のようにSPシンボルに基づいて全てのデータシンボルの伝送路特性を推定し、FFT部9a,9bから出力されるそれぞれの周波数軸の信号から得られるデータシンボルを伝送路特性で複素除算することにより、等化処理を行う。等化処理により、マルチパスなどによる振幅や位相の歪みが除去される。なお、この等化処理として、推定された伝送路特性を直接除算するゼロ・フォーシング等化方式を用いても構わない。また、ゼロ・フォーシング等化処理では雑音強調の問題があるため、雑音強調を軽減するために最小平均2乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)等化方式を用いても構わない。MMSE等化方式を用いる場合、伝送路上で付加された雑音(付加雑音)の平均電力の値も推定することとする。
等化部10a,10bから出力される信号は、周波数領域合成部11においてサブキャリア毎に合成される。ここでは、例えば等化部10a,10bから出力されるそれぞれの信号の電力値や、SN(Signal to Noise)比などに基づいて、係数決定部11cが複素係数を決定する。なお、合成後のSN比が最大となるように合成することとしても構わない。
そして、積算部11a,11bにおいて、等化部10a,10bから出力されるサブキャリア毎の信号に複素係数が積算される。また、積算部11a,11bから出力される信号は加算部11dで加算される。これにより、周波数領域の合成が行われる。
周波数領域合成部11によって合成された信号は、デジタル復調部12に入力される。デジタル復調部12では、サブキャリア毎に設定されているデジタル変調方式に基づいた復調が行われる。即ち、デマッピングが行われ、入力される信号のI成分及びQ成分がビットデータに変換される。デジタル変調方式としては、例えば、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)などがある。
そして、デジタル復調部12から出力された信号は、エラー訂正部13でビタビ復号やリードソロモン復号が行われ、伝送中に生じたエラーが訂正される。そして、エラー訂正部13から出力される出力信号は、MPEG圧縮方式に基づいて復号化されたり、出力用のアナログ信号に変換されたりする。そして、図2に示すディスプレイDなどの出力装置に与えられることで、映像や音声などが出力される。
以上のように構成することによって、設置環境が同様のものとなるアンテナ2a,2b、2c,2dが受信する相関が高い信号は、時間領域合成部6a、6bで合成されることとなる。そのため、合成時の信号とノイズとの判定が正確なものとなり、合成による信号改善の効果を得ることが可能となる。また、設置環境が異なるそれぞれの組(アンテナ2a,2b及びアンテナ2c,2d)によって受信されて時間領域合成部6a,6bで合成される信号は、周波数領域合成部11で合成されることとなる。そのため、合成による信号改善の効果を得ることが可能となる。また、設置環境が異なる複数の組のアンテナ2a,2b、2c,2dを備えるため、多様な受信状況と成り得る移動体通信などにおいても、良好な信号を得ることが可能となる。したがって、アンテナ2a〜2dの数に応じた信号改善の効果を得ることが可能となる。
さらに、組を構成するアンテナ2a,2bと、アンテナ2c,2dと、を介して受信されるそれぞれの信号を、受信処理の前段で合成する構成とすることによって、リサンプラ7a,7bやデロテータ8a,8b、FFT部9a,9b、等化部10a,10bなどの後段の処理を行う装置の数を減少させることが可能となる。即ち、リサンプラ7a,7bやデロテータ8a,8b、FFT部9a,9b、等化部10a,10bなどの装置の数を、アンテナ2a〜2dの数よりも少なくすることが可能となる。したがって受信装置1の小型化を図ることが可能となる。
なお、上述の実施例では、4本のアンテナ2a〜2dを備える構成としたが、本実施形態はこれに限るものではない。例えば、総数k本のアンテナをm本と(k−m)本の2組に分け、k本のアンテナを介して入力される信号を組毎に時間領域合成部によって合成し、2つの合成後の信号を周波数領域合成部によって合成する構成としても構わない(ただし、kは3以上の整数、mはkより小さい自然数である)。この構成とすると、2セットのリサンプラやデロテータ、FFT部、等化部が必要となるだけであるため、(k−2)セット分は設ける必要がなくなる。そのため、受信装置の小型化を図ることが可能となる。
また、ある組に含まれるアンテナが1つであるとしても構わなく、このアンテナの後段に時間領域合成部を設けない構成としても構わない。ただし、複数のアンテナが含まれる他の組には、時間領域合成部が設けられることとする。このような構成とすることで、さらに受信装置1の小型化を図ることが可能となる。
また、上述の実施例では、時間領域合成部6a,6bの係数決定部6bcが直交復調部5a〜5dから出力される信号に基づいて複素係数を決定することとしたが、これ以外の信号に基づいて複素係数を決定することとしても構わない。同様に、周波数領域合成部11の係数決定部11cが、等化部10a,10b以外から出力される信号に基づいて複素係数を決定することとしても構わない。また、ベースバンド信号のI成分、Q成分毎に複素係数を決定することとしても構わない。
また、図1に示す受信装置1において、アンテナ2a〜2d及びチューナ部3a〜3d以外の部分が、LSI(Large Scale Integration)などの1つのIC(Integrated Circuit)に形成される構成としても構わない。この受信装置の構成例を示す模式的なブロック図を図5に示す。図5に示すように、本例の受信装置1は、複数のチューナ2a〜2dから出力された信号が1つのLSI14に入力され、LSI14によって信号処理された後に1つの出力信号が出力される構成となる。
このように構成すると、信号処理を行う装置を1つのICに収容することができるようになる。さらに、図12に示す受信装置100のようにアンテナ部100aと復調部100bとを分ける構成ではなくなるため、直交変調部106やDAC部107、ADC部108、直交復調部109などが不要となる。したがって、受信装置1を小型化することが可能となる。
また、上述の実施例では、IF信号が出力されるチューナ部3a〜3dを用いた構成について示しているが、図6の受信装置の別の構成例を示す模式的なブロック図に示すように、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yを接続する構成としても構わない。さらに、チューナ部3x,3yを用いる構成とする場合において、チューナ部3x,3yから出力されるベースバンド信号のI成分及びQ成分が、ADC部4a,4bや、ADC部4c,4dにそれぞれ入力される構成としても構わない。
このような構成とすると、IF信号が出力されるチューナ部3a〜3dと、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yと、を入れ替えて使用することができるようになる。特に、本例のようにADC部4a,4b、4c,4dが2つずつ組になるような場合、後段のリサンプラ7a,7bやデロテータ8a,8bなどが、1組のADC部4a,4b、4c,4dに対して1系統だけ備えられることとなる。そのため、組となるADC部4a,4b、4c,4dにチューナ部3x,3yの出力であるI成分及びQ成分をそれぞれ入力することとすれば、I成分及びQ成分が異なる系統で処理されることを防止することができる。
また、チューナ部3x,3yを用いる場合、I成分及びQ成分の信号に分かれて出力される部分が、ADC部4a〜4dの後段(直交復調部5a〜5d)から前段(チューナ部3x,3y)になる。そのため、従来の受信装置では、前段の入力信号が増えるためにADC部を追加する必要が生じていた。しかしながら本例の受信装置1では、時間軸の信号の合成を行うために、2つずつ組となるADC部4a,4b、4c,4dを備えているため、この構成を利用することができる。即ち、上述のように組となるADC部4a,4b、4c,4dに、チューナ部3x,3yの出力であるI成分及びQ成分をそれぞれ入力するだけで、ADC部を追加する必要がなくなる。そのため、大幅な設計変更を伴わずに構成を変更することができる。したがって、設計の自由度を向上することが可能となる。
また、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yをLSI14に接続することによって、図1に示す直交復調部5a〜5dや時間領域合成部6a,6dに信号が入力されなくなったり、これらの部分の動作が無効化されたりするようにしても構わない。即ち、ADC部4a〜4dから出力される信号が、直接的にリサンプラ7a,7bに入力される構成としても構わない。このように構成すると、ユーザまたはこのLSI14を用いて受信装置を製造する者が、容易かつ自由にチューナ3a〜3d,3x,3yを選択することが可能となる。また、IF信号が出力されるチューナ部3a〜3dと、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yと、が併用可能な構成としても構わない。このように構成すると、1つのLSIに接続されるアンテナ及びチューナ部の数を自在に変更することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態における受信装置の構成について、図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、動作などの詳細な説明については省略する。
図7は、第2実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。図7に示す受信装置20は、アンテナ2a,2eと、アンテナ2a,2eで受信されたそれぞれの信号が入力される時間領域処理部15eと、時間領域処理部15eから出力される信号が入力されるFFT部9eと、FFT部9eから出力される信号が入力される等化部10eと、を備える。また、アンテナ2b,2fと、アンテナ2b,2fで受信されたそれぞれの信号が入力される時間領域処理部15fと、時間領域処理部15fから出力される信号が入力されるFFT部9fと、FFT部9fから出力される信号が入力される等化部10fと、を備える。また、等化部10e,10fから出力される周波数軸の信号を合成する周波数領域合成部11aを備える。
周波数領域合成部11aは、等化部10e,10fから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部11aa,11abと、等化部10e,10fから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部11aa,11abのそれぞれに入力する係数決定部11acと、積算部11aa,11abから出力される信号を加算して合成する加算部11adと、を備える。また、加算部11adから出力される信号が、周波数領域合成部11aから出力される信号となる。
また、図7に示す受信装置20は、アンテナ2c,2gと、アンテナ2c,2gで受信されたそれぞれの信号が入力される時間領域処理部15gと、時間領域処理部15gから出力される信号が入力されるFFT部9gと、FFT部9gから出力される信号が入力される等化部10gと、を備える。また、アンテナ2d,2hと、アンテナ2d,2hで受信されたそれぞれの信号が入力される時間領域処理部15hと、時間領域処理部15dから出力される信号が入力されるFFT部9hと、FFT部9hから出力される信号が入力される等化部10hと、を備える。また、等化部10g,10hから出力される周波数軸の信号を合成する周波数領域合成部11bを備える。
周波数領域合成部11bは、等化部10g,10hから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部11ba,11bbと、等化部10g,10hから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部11ba,11bbのそれぞれに入力する係数決定部11bcと、積算部11ba,11bbから出力される信号を加算して合成する加算部11bdと、を備える。また、加算部11bdから出力される信号が、周波数領域合成部11bから出力される信号となる。
また、図7に示す受信装置20は、周波数領域合成部11a,11bから出力されるそれぞれの信号をさらに合成する追加周波数領域合成部16と、追加周波数領域合成部16から出力される信号が入力されるデジタル復調部12と、デジタル復調部12から出力される信号が入力されるエラー訂正部13と、を備える。
追加周波数領域合成部16は、周波数領域合成部11a,11bから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部16a,16bと、周波数領域合成部11a,11bから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部16a,16bのそれぞれに入力する係数決定部16cと、積算部16a,16bから出力される信号を加算して合成する加算部16dと、を備える。また、加算部16dから出力される信号が、追加周波数領域合成部16から出力される信号となる。
時間領域信号処理部15e〜15hは、チューナ部3a〜3hと、ADC部4a〜4hと、直交復調部5a〜5hと、時間領域合成部6e〜6hと、リサンプラ7e〜7hと、デロテータ8e〜8hと、をまとめて省略して記載したものである。また、時間領域信号処理部15e〜15hの構成は、図1の受信装置1において対応する部分の構成と同様のものとなる。時間領域信号処理部15e〜15hの構成について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の受信装置における時間領域信号処理部の構成について示したブロック図である。
図8に示すように、時間領域処理部15e〜15hは、チューナ部3a,3e〜3d,3hと、チューナ部3a,3e〜3d,3hから出力されるそれぞれの信号が入力されるADC部4a,4e〜4d,4hと、ADC部4a,4e〜4d,4hから出力されるそれぞれの信号が入力される直交復調部5a,5e〜5d,5hと、直交復調部5a,5e〜5d,5hから出力されるそれぞれの信号が入力される時間領域合成部6e〜6hと、時間領域合成部6e〜6hから出力されるそれぞれの信号が入力されるリサンプラ7e〜7hと、リサンプラ7e〜7hから出力されるそれぞれの信号が入力されるデロテータ8e〜8hと、を備える。
時間領域合成部6e〜6hは、直交復調部5a,5e〜5d,5hから出力されるそれぞれの信号に複素係数を積算する積算部6ea,6eb〜6ha,6hbと、直交復調部5a,5e〜5d,5hから出力される信号に基づいて複素係数を決定し積算部6ea,6eb〜6ha,6hbのそれぞれに入力する係数決定部6ec〜6hcと、積算部6ea,6eb〜6ha,6hbから出力される信号を加算して合成する加算部6ed〜6hdと、を備える。また、加算部6ed〜6hdから出力されるそれぞれの信号が、時間領域合成部6e〜6hから出力されるそれぞれの信号となる。
また、アンテナ2a〜2hの実装例について図9を用いて説明する。図9は、本実施形態における受信装置を車に実装した場合について示す模式的な斜視図であり、第1実施形態について示した図2に相当するものである。図9に示すように、車のフロントガラスFにアンテナ2a,2e、2b,2fが配置され、リアガラスRにアンテナ2c,2g、2d,2hが配置されている。また、それぞれのアンテナ2a〜2hにおいて受信された信号はアンテナケーブルACを介して受信装置本体Bに入力される。受信装置本体Bは、ディスプレイDなどの出力装置と出力ケーブルOCを介して接続されており、映像信号や音声信号などが出力装置に入力される。なお、アンテナ2a〜2hを実装する場所は上述した限りではなく、ボディの側面やスポイラーなど、どのような場所に実装しても構わない。
本実装例では、アンテナ2a,2eと、アンテナ2b,2fと、アンテナ2c,2gと、アンテナ2d,2hと、がそれぞれ組になっており、組を構成するそれぞれのアンテナ2a,2e〜2d,2hで受信されるそれぞれの信号の相関が、高いものとなるように設置されている。例えば、アンテナ2aの最も近くに設置されるアンテナがアンテナ2eであり、アンテナ2bの最も近くに設置されるアンテナがアンテナ2fであり、アンテナ2cの最も近くに設置されるアンテナがアンテナ2gであり、アンテナ2dの最も近くに設置されるアンテナがアンテナ2hであるように配置される。また、組を構成するそれぞれのアンテナ2a,2e〜2d,2hの向きをそれぞれ略等しいものとしても構わない。
以上のように構成することによって、第1実施形態の受信装置1と同様の効果を得ることができる。即ち、設置環境が同様のものとなるアンテナ2a,2b〜2d,2hが受信する相関が高い信号が、時間領域合成部6e〜6hで合成されることとなるため、合成時の信号とノイズとの判定が正確なものとなり、合成による信号改善の効果を得ることが可能となる。
また、設置環境が異なるそれぞれの組(アンテナ2a,2e、アンテナ2b,2f、アンテナ2c,2g及びアンテナ2d,2h)によって受信されて時間領域合成部6e〜6hで合成された信号は、周波数領域合成部11a,11b及び追加周波数領域合成部16で合成されることとなる。そのため、合成による信号改善の効果を得ることが可能となる。また、設置環境が異なる複数の組のアンテナ2a,2e〜2d,2hを備えるため、多様な受信状況と成り得る移動体通信などにおいても、良好な信号を得ることが可能となる。したがって、アンテナ2a〜2hの数に応じた信号改善の効果を得ることが可能となる。
さらに、組を構成するアンテナ2a,2e〜2d,2hを介して入力されるそれぞれの信号を、受信処理の前段で合成する構成とすることによって、リサンプラ7e〜7hやデロテータ8e〜8h、FFT部9e〜9h、等化部10e〜10hなどの後段の処理を行う装置の数を減少させることが可能となる。そのため、リサンプラ7e〜7hやデロテータ8e〜8h、FFT部9e〜9h、等化部10e〜10hなどの装置の数を、アンテナ2a〜2hの数よりも少なくすることが可能となる。したがって受信装置1の小型化を図ることが可能となる。
なお、上述の実施例では、8本のアンテナ2a〜2hを備える構成としたが、本実施形態はこれに限るものではない。例えば、総数k本のアンテナをp組に分け、k本のアンテナを介して入力される信号を組毎に時間領域合成部によって合成するとともに、出力されるp個の合成後の信号を周波数領域合成部及び追加周波数領域合成部によって合成する構成としても構わない(ただしk、pは、k≧3、p≧2、k>pを満たす整数とする)。この場合、pセットのリサンプラやデロテータ、FFT部、等化部が必要となるだけであるため、(k−p)セット分は設ける必要がなくなる。したがって、受信装置20の小型化を図ることが可能となる。
また、ある組に含まれるアンテナが1つであるとしても構わなく、このアンテナの後段に時間領域合成部を設けない構成としても構わない。ただし、複数のアンテナが含まれる他の組には、時間領域合成部が設けられることとする。このような構成とすることで、さらに受信装置20の小型化を図ることが可能となる。
また、追加周波数領域合成部16を設けない構成として、1つの周波数領域合成部で周波数軸の信号の合成を行うこととしても構わない。このような構成とすることで、受信装置20のさらなる小型化を図ることが可能となる。
また、上述の実施例では、時間領域合成部6e〜6hの係数決定部6ec〜6hcが直交復調部5a,5e〜5d,5hから出力される信号に基づいて複素係数を決定することとしたが、これ以外の信号に基づいて複素係数を決定することとしても構わない。同様に、周波数領域合成部11a,11bの係数決定部11ac,11bcが、等化部10e,10f、10g,10h以外から出力される信号に基づいて複素係数を決定することとしても構わない。また、信号中のI成分、Q成分毎に複素係数を決定することとしても構わない。
また、図7及び図8に示す受信装置20において、アンテナ2a〜2h及びチューナ部3a〜3h以外の部分が、LSIなどのICに形成される構成としても構わない。この受信装置の構成例を示す模式的なブロック図を図10に示す。図10に示すように、本例の受信装置20は、チューナ2a,2e,2b,2fから出力された信号がLSI14aに入力され、チューナ2c,2g,2d,2hから出力された信号がLSI14bに入力される。そして、周波数領域合成部11bから出力される信号が、LSI14bのLSI出力端子14baから出力され、LSI14aのLSI入力端子14abに入力される。このLSI入力端子14abから入力される信号は、上述のように追加周波数領域合成部16で合成されるとともにデジタル復調部12やエラー訂正部13により信号処理され、1つの出力信号となり出力される。
このように構成すると、信号処理を行う装置をICに収容することができるようになる。さらに、図12に示す受信装置100のようにアンテナ部100aと復調部100bとを分ける構成ではなくなるため、直交変調部106やDAC部107、ADC部108、直交復調部109などが不要となる。したがって、受信装置20を小型化することが可能となる。なお、LSI14aの追加周波数領域合成部16が、複数の周波数軸の信号を合成することが可能である構成としても構わない。そして、LSI14aがLSI入力端子14abを複数備える構成としても構わない。
また、図10に示すLSI14a,14bは、LSI出力端子14ba及びLSI入力端子14abのいずれか一方のみを備える構成としているが、両方備える構成としても構わない。このようなLSIについて図11に示す。図11は、本実施形態における受信装置の別の構成例を示す模式的なブロック図である。図11に示すLSI14cは、図10に示すLSI14aと同様の構成である。ただし、LSI14cは、追加周波数領域合成部16から出力される信号が出力されるLSI出力端子14caを備えている。また、LSI入力端子14cbから信号が入力されない場合、周波数領域合成部11aから出力される信号がそのまま追加周波数領域合成部16の出力になることとしても構わない。
このように構成する場合、1種類のLSI14cを任意の数接続することにより、多数のアンテナを備える構成とすることができる。即ち、LSIの大幅な設計変更を行うことなく、容易に構成を変更することが可能となる。したがって、設計の自由度を向上させることが可能となる。なお、このLSI14cにおいて、LSI出力端子14ca側に信号を出力する場合と、デジタル復調部12側に信号を出力する場合と、を切り替えるスイッチなどの切替部を設けても構わない。
また、第1実施形態について示した図6の受信装置1bのように、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yを用いる構成としても構わない。さらに、チューナ部3x,3yを用いる構成とする場合において、ベースバンド信号のI成分及びQ成分が、ADC部4a,4e、ADC部4b,4f、ADC部4c,4g、ADC部4d,4hに入力される構成としても構わない。
このような構成とすると、IF信号が出力されるチューナ部3a,3e〜3d,3hと、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yと、を入れ替えて使用することができるようになる。特に、本例のようにADC部4a〜4hが2つずつ組になるような場合は、後段のリサンプラ7e〜7hやデロテータ8e〜8hなどが、1組のADC部4a,4e〜4d,4hに対して1つ備えられることとなる。そのため、組となるADC部4a,4e〜4d,4hにチューナ部3x,3yの出力であるI成分及びQ成分をそれぞれ入力することとすれば、I成分及びQ成分が異なる系統で処理されることを防止することができる。
また、チューナ部3x,3yを用いる場合、I成分及びQ成分の信号に分かれて出力される部分が、ADC部4a〜4hの後段(直交復調部5a〜5h)から前段(チューナ部3x,3y)になる。そのため、従来の受信装置では、前段の入力信号が増えるためにADC部を追加する必要が生じていた。しかしながら本例の受信装置1では、時間軸の信号の合成を行うために、2つずつ組となるADC部4a,4e〜4d,4hを備えているため、この構成を利用することができる。即ち、上述のように組となるADC部4a,4e〜4d,4hに、チューナ部3x,3yの出力であるI成分及びQ成分をそれぞれ入力するだけで、ADC部を追加する必要がなくなる。そのため、大幅な設計変更を伴わずに構成を変更することができる。したがって、設計の自由度を向上することが可能となる。
また、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yをLSI14a〜14cに接続することによって、図8に示す直交復調部5a,5e〜5d,5hや時間領域合成部6e〜6hに信号が入力されなくなったり、これらの部分の動作が無効化されたりするようにしても構わない。即ち、ADC部4a,4e〜4d,4hから出力される信号が、直接的にリサンプラ7e〜7hに入力される構成としても構わない。このように構成すると、ユーザまたはこのLSI14a〜14cを用いて受信装置を製造する者が、容易かつ自由にチューナ3a〜3h,3x,3yを選択することが可能となる。また、IF信号が出力されるチューナ部3a〜3hと、ベースバンド信号が出力されるチューナ部3x,3yと、が併用可能な構成としても構わない。このように構成すると、1つのLSIに接続されるアンテナ及びチューナ部の数を自在に変更することが可能となる。
また、上述した第1実施形態及び第2実施形態の受信装置1,20において、受信装置1,20が行う信号処理などの動作を、マイコンなどの制御装置が行うこととしても構わない。さらに、このような制御装置によって実現される機能の全部または一部をプログラムとして記述し、該プログラムをプログラム実行装置(例えばコンピュータ)上で実行することによって、その機能の全部または一部を実現するようにしても構わない。
また、上述した場合に限らず、受信装置1,20は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。また、ソフトウェアを用いて受信装置1,20を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すこととする。
以上、本発明における実施形態についてそれぞれ説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
本発明は、複数のアンテナを備える受信装置、特に、移動体通信を行う受信装置に関する。また、この受信装置に用いられる受信方法に関する。
は、第1実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 は、第1実施形態における受信装置を車に実装した場合について示す模式的な斜視図である。 は、シンボル同期を行う信号の模式図である。 は、OFDMシンボル信号の模式図である。 は、第1実施形態における受信装置の構成例を示す摸式的なブロック図である。 は、第1実施形態における受信装置の別の構成例を示す模式的なブロック図である。 は、第2実施形態における受信装置の構成を示すブロック図である。 は、第2実施形態における受信装置の時間領域信号処理部の構成を示すブロック図である。 は、第2実施形態における受信装置を車に実装した場合について示す模式的な斜視図である。 は、第2実施形態における受信装置の構成例を示す模式的なブロック図である。 は、第2実施形態における受信装置の別の構成例を示す模式的なブロック図である。 は、従来の受信装置の構成の概略を示すブロック図である。 は、従来の受信装置の構成の概略を示すブロック図である。
符号の説明
1、20 受信装置
2a〜2h アンテナ
3a〜3h,3x,3y チューナ部
4a〜4h ADC部
5a〜5h 直交復調部
6a,6b,6e〜6h 時間領域合成部
6aa,6ba,6ab,6bb,6ea〜6ha,6eb〜6hb 積算部
6ac,6bc,6ec〜6hc 係数決定部
6ad,6bd,6ed〜6hd 加算部
7a,7b,7e〜7h リサンプラ
8a,8b,8e〜8h デロテータ
9a,9b,9e〜9h FFT部
10a,10b,10e〜10h 等化処理部
11,11a,11b 周波数領域合成部
12 デジタル復調部
13 エラー訂正部
14,14a〜14c LSI
14ba,14ca LSI出力端子
14ab,14cb LSI入力端子
15e〜15h 時間領域信号処理部
16 追加周波数領域合成部
B 受信装置本体
D ディスプレイ
F フロントガラス
R リアガラス
AC アンテナケーブル
OC 出力ケーブル

Claims (9)

  1. 複数のアンテナを介して複数の信号が入力されるとともに、入力される当該複数の信号を合成して出力する受信装置において、
    前記複数のアンテナのうち、少なくとも2つを含む組が少なくとも1つ備えられ、
    前記組に含まれる前記アンテナを介して入力される複数の時間軸の信号を合成して、1つの時間軸の信号を出力する時間領域合成部と、
    時間軸の信号を、周波数軸の信号に変換して出力する複数のFFT部と、
    当該複数のFFT部から出力される複数の周波数軸の信号を合成して、1つの周波数軸の信号を出力する周波数領域合成部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 所定の組に含まれる複数の前記アンテナのそれぞれから、相関が高い信号が入力されることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記所定の組に含まれる複数の前記アンテナの設置状況が、前記所定の組に含まれない他の前記アンテナの設置状況と、異なることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記所定の組に含まれる第1アンテナと、前記所定の組に含まれる第2アンテナと、の距離が、
    前記第1アンテナと、前記所定の組に含まれない第3アンテナと、の距離よりも短いことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 少なくとも前記FFT部と、前記周波数領域合成部と、を備え、前記アンテナを介して信号が入力されるICを、
    少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の受信装置。
  6. 前記ICが少なくとも2つ備えられ、
    前記ICが、
    前記周波数領域合成部から出力される信号を、他の前記ICに供給するための端子である出力端子と、
    他の前記ICから出力される信号を、入力させるための端子である入力端子と、
    の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記入力端子を備える前記ICが、
    当該ICに備えられる前記周波数領域合成部から出力される信号と、前記入力端子を介して入力される信号と、を合成する追加周波数領域合成部を、
    さらに備えることを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
  8. 前記複数のアンテナで受信されたそれぞれの信号が入力されるとともに、入力される信号を変換する複数のチューナ部と、
    当該複数のチューナ部から出力されるそれぞれの信号が入力され、入力される信号をアナログからデジタルへと変換して出力する複数のADC部と、をさらに備え、
    前記チューナ部が、
    入力される信号を中間周波数信号に変換するものであるとともに、1つの前記ADC部に変換後の信号を入力する第1型チューナ部と、
    入力される信号をベースバンド信号に変換するものであるとともに、ベースバンド信号に含まれる2つの成分の信号を、前記成分毎に2つの前記ADC部に分けて入力する第2型チューナ部と、
    のいずれかであり、交換自在であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の受信装置。
  9. 入力される複数の時間軸の信号のうち、少なくとも2つを含む組を少なくとも1つ備え、
    前記組に含まれる複数の時間軸の信号を合成して、1つの時間軸の信号として出力する時間領域合成ステップと、
    時間軸の信号を、周波数軸の信号に変換して出力する変換ステップと、
    当該変換ステップによって変換された複数の周波数軸の信号を合成して、1つの周波数軸の信号として出力する周波数領域合成ステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
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