JP4541199B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4541199B2
JP4541199B2 JP2005079793A JP2005079793A JP4541199B2 JP 4541199 B2 JP4541199 B2 JP 4541199B2 JP 2005079793 A JP2005079793 A JP 2005079793A JP 2005079793 A JP2005079793 A JP 2005079793A JP 4541199 B2 JP4541199 B2 JP 4541199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
multiplexed
frequency
converting
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005079793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006262331A (ja
Inventor
政弘 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005079793A priority Critical patent/JP4541199B2/ja
Publication of JP2006262331A publication Critical patent/JP2006262331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4541199B2 publication Critical patent/JP4541199B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、受信装置に関するものであり、特に、多重化変調信号を復調可能な受信装置に関するものである。
近年、携帯電話や、テレビジョン放送、あるいは無線を利用した音楽伝送・映像伝送など、伝送情報がディジタル化されるとともに、伝送情報の処理においてもディジタル処理技術が利用され、ディジタル化の波は無線通信の分野にも及んでいる。一方、伝送情報のディジタル化が進展しても、これらの情報伝送を支える伝送技術としては、依然としてアナログ伝送の技術が重要な役目を果たしている。周波数分割多重(FDM)伝送と呼ばれる伝送方式もその一つであり、例えば、ディジタル携帯電話や、ディジタルテレビジョン放送では周波数分割された通信チャネルを利用したディジタル伝送が行われている。
かかる状況の中で、単一の送信機と受信機を用いて、周波数多重化された信号を送受信するセルラ電話システムを開示した公報が存在する(例えば、特許文献1など)。ここで、この特許文献1に示されたセルラ電話システムの受信機の処理について、FM変調信号が周波数多重された周波数多重FM変調信号を受信する場合を例にとり説明する。
このセルラ電話システムの受信機において、音声信号の多重数をK(Kは整数)とするとき、個々にFM変調されたK波の音声信号が周波数多重された状態で受信され、これらK波の周波数多重FM変調信号が一括でAD変換され、ディジタル信号に変換される。このディジタル信号は、ベースバンドにダウンコンバートされる過程でK個のチャネルに分離される。K個のチャネルに分離された信号は、FM復調処理や、音声信号帯への周波数変換処理、ディエンファシス処理等が施された後、所望の音声信号が出力される。このように、特許文献1に示された受信機は、周波数多重信号が分離された分離信号のダウンコンバート以降の処理をK波分(多重数分)用意することにより、単一の受信機にてK波のFM変調信号の受信を行うものとして構成されている。
特開平06−204958号公報(図13など)
しかしながら、上記特許文献1に示される従来技術では、周波数多重信号の周波数分離に関し、上述のように分離すべき各信号にそれぞれ対応する復調装置を用意する必要があるので、多重数が増大した場合には回路規模が大きくなるといった問題点があった。
また、上記特許文献1に示される従来技術では、例えばアナログ変調された信号が周波数多重されるようなアナログ多重変調信号に対して適用することはできるが、例えば異なる通信システムから収集された信号が多重化された後に一括的にアナログ変調されるような多重アナログ変調信号に対して適用することができないといった問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多重化信号の多重数が増大した場合であっても、回路規模の増大を抑止することができる受信装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、多重アナログ変調信号を受信処理することができる受信装置を提供することを第2の目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる受信装置は、複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を受信処理する受信装置であって、前記多重化変調信号をダウンコンバートするミキサと、前記ミキサの出力信号をディジタルIF信号に変換するディジタル信号変換手段と、前記ディジタルIF信号を前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、前記複素ベースバンド信号を復調して前記多重化信号を生成する復調手段と、前記多重化信号を多重分離する多重信号分離手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、ミキサでは、多重化変調信号がダウンコンバートされたIF信号(アナログIF信号)が生成され、ディジタル信号変換手段では、ミキサの出力信号がディジタルIF信号に変換され、ダウンコンバート手段では、ディジタルIF信号が多重化信号のベースバンド帯域(すなわち、多重化された変調信号全体から見たベースバンド帯域)における複素ベースバンド信号に変換され、復調手段では、複素ベースバンド信号が復調された多重化信号が生成され、多重信号分離手段では、多重化信号が多重分離される。
本発明にかかる受信装置によれば、多重化変調信号が一括的にディジタル変換され、この変換されたディジタル信号が復調処理された多重化信号を用いて時分割的に情報信号を分離するようにしているので、多重化信号の多重数が増大した場合であっても、回路規模の増大を抑止できるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。同図に示す受信装置10は、局部発振器11と、局部発振器11の出力信号(局発信号)102に基づいてIF信号103を出力するミキサ12と、IF信号103をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器(以下「AD変換器」という)13と、AD変換器13の出力信号(受信ディジタルIF信号)をダウンコンバートおよび直交検波するディジタルダウンコンバート器14と、ディジタルダウンコンバート器14の出力信号(複素ベースバンド信号)105を復調する復調器(ディジタル復調器)15と、復調器15の出力信号(周波数多重信号)106を多重分離する多重信号分離器16と、を備えるように構成されている。
つぎに、図1に示した受信装置10の動作について図1および図2を用いて説明する。なお、図2は、図1に示した受信装置10の各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図であり、各信号に付した番号は、図1の信号線に付した番号に対応している。
図1および図2において、まず、ミキサ12では、入力された受信RF信号101と局部発振器11より出力される局発信号102とに基づいて所定のIF帯までダウンコンバートされたIF信号103が出力される。AD変換器13では、入力されたIF信号103がディジタルIF信号104に変換される。ディジタルダウンコンバート器14では、入力されたディジタルIF信号104がベースバンドまでダウンコンバートされた複素ベースバンド信号105に変換される。復調器15では、入力された複素ベースバンド信号105に基づいて、例えば周波数変調(以下「FM変調」という)されたFM信号であれば周波数復調(以下「FM復調」という)されたFM復調信号が出力される。最後に多重信号分離器16では、復調器15の出力信号である周波数多重信号106が入力され、入力された周波数多重信号106が多重分離された多重分離信号107が出力される。
つぎに、背景技術の項で若干説明した、アナログ多重変調信号と多重アナログ変調信号との差異について、図3および図4を用いて説明する。ここで、図3は、アナログ多重変調信号の一例を示す説明図であり、図4は、多重アナログ変調信号の一例を示す説明図である。
まず、アナログ多重変調信号は、図3に示すように、#1、#2、・・・、#Nのベースバンド信号が、例えば周波数変調、位相変調、振幅変調などのアナログ変調によって所定の周波数帯にアップコンバートされた後、周波数軸上にそれぞれの信号帯域が重ならないように配置された多重化信号となる。なお、このようなアナログ多重変調信号は、同一システム内に収容された複数の情報端末からの通信情報を処理するような通信システムに適用されるのが一般的であり、上述した特許文献1のセルラ電話システムにおいても、このようなアナログ多重変調信号が送受信される。
一方、多重アナログ変調信号は、図4に示すように、#1、#2、・・・、#Nのベースバンド信号が、ベースバンド帯の周波数軸上でそれぞれの信号帯域が重ならないように配置された後、例えば周波数変調、位相変調、振幅変調などのアナログ変調によって所定の周波数帯に一括的にアップコンバートされた多重化信号となる。このような多重アナログ変調信号は、上記のアナログ多重変調信号とは異なり、同一システム内の複数の信号であるか、異なるシステムからの複数の信号であるかを問わず、複数の信号が周波数多重化された後にアナログ変調が行われる点に特徴があり、本発明の受信装置では、この多重アナログ変調信号が送受信される。なお、本発明では、このような多重アナログ変調信号の送受信を目的とするとともに、多重化信号の分離に際し、後述する時分割処理を併用しているので、特許文献1のセルラ電話システムのように多重化信号の多重数が増大した場合に回路規模が増大するといった問題点を生じさせることがない。
つぎに、本発明の実施の形態1にかかる復調器の構成について説明する。図5は、本発明の実施の形態1にかかる復調器15aの構成を示すブロック図である。なお、同図に示す復調器15aは、図1に示した受信装置における復調器15の一実施形態であり、アナログ変調の一例である多重FM変調信号を復調する場合の構成例として示されている。
図5において、復調器15aは、図5には図示しないディジタルダウンコンバート器14から出力された複素ベースバンド信号105に基づいて位相を推定する位相推定器21と、位相推定器21の出力信号(位相情報信号)201に基づいて複素ベースバンド信号105に含まれる周波数成分を検出する周波数検出器22とを備えている。
つぎに、復調器15aの動作について説明する。図5において、複素ベースバンド信号105が位相推定器21に入力され、位相推定器21では、位相情報信号201が推定される。なお、位相情報信号201の位相推定手法としては、例えば、次式に示すような逆タンジェント演算を用いることができる。
θ(t)=tan-1(Q(t)/I(t)) ・・・(1)
ここで、(1)式におけるθ(t)は、時刻tにおいて推定された位相情報(位相成分)であり、I(t)および(Q(t)は、それぞれ時刻tにおける複素ベースバンド信号105の実数成分および虚数成分である。
また、位相情報信号201が周波数検出器22に入力され、周波数検出器22では、周波数成分が検出され、FM復調信号106として出力される。なお、このFM復調信号106は、多重信号分離器16に出力される周波数多重信号106でもある。なお、周波数検出器22の周波数検出手法としては、例えば、微分回路などを用いて、次式に示すような現在の位相と1サンプル前の位相との差分を求める差分演算に基づいて検出することができる。
f(t)=θ(t)−θ(t−1) ・・・(2)
ここで、(2)式におけるf(t)は、微分後の周波数成分であり、θ(t)、θ(t−1)はそれぞれ時刻t、t−1における位相成分である。
また、図6は、本発明の実施の形態1にかかる多重信号分離器16aの構成を示すブロック図である。同図に示す多重信号分離器16aは、図1に示した受信装置における多重信号分離器16の一実施形態であり、多重FM変調信号などの多重化変調信号を復調する場合の構成例として示されている。
図6において、多重信号分離器16aは、図6には図示しない周波数検出器22から出力されたFM復調信号106(周波数多重信号106)を後述のディジタルフィルタ器33の通過帯域に移動させる周波数シフト器31と、周波数シフト器31の出力信号(周波数シフト信号)301に基づいて最終的に出力する信号に適したサンプル周波数に周波数変換するデシメーション器32と、デシメーション器32の出力信号(デシメーション処理信号)302の中から必要な信号を分離処理するディジタルフィルタ器33と、ディジタルフィルタ器33によって分離された信号(フィルタ分離信号)303に基づいて所定の出力帯域に移動させる周波数シフト器34と、を備えている。
つぎに、多重信号分離器16aの動作について図6および図7を用いて説明する。なお、図7は、図6に示した多重信号分離器16aの各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図であり、各信号に付した番号は、図6の信号線に付した番号に対応している。また、ここでは多重信号の一例として音声信号(0〜4kHz)を多重した音声多重信号の分離について説明する。
まず、復調信号106が周波数シフト器31に入力され、周波数シフト器31では、多重信号中の分離対象の音声信号がディジタルフィルタ器33の通過帯域に移動させられる(図7の“#1”参照)。この処理では、例えば次式に示すようなシフト演算を用いることができる。
jθ'(t)=ejθ(t)×e-jφ ・・・(3)
ここで、(3)式において、ejθ'(t)は周波数シフト後の信号である周波数シフト信号であり、θ'(t)は周波数シフト後の周波数である。また、ejθ(t)は周波数シフト前の信号である周波数シフト前信号であり、θ(t)は周波数シフト前の周波数である。また、e-jφは周波数をφだけシフトさせるために乗算する信号である。
また、周波数シフト信号301がデシメーション器32に入力され、デシメーション器32では音声信号に適したサンプル周波数(例えば8kHz)までの周波数変換処理が施され、このような周波数変換処理後の信号であるデシメーション処理信号302が得られる。このデシメーション処理信号302がディジタルフィルタ器33に入力され、ディジタルフィルタ器33では、音声信号の分離処理が行われ、分離処理後の信号であるフィルタ分離信号303が得られる。ディジタルフィルタ器33から出力されたフィルタ分離信号303が周波数シフト器34に入力され、周波数シフト器34では、例えば上記(3)式に示したような周波数シフト処理によって、例えば音声信号の出力周波数帯(0〜4kHz)まで移動させられた多重分離信号107として所望の音声信号が出力される。なお、周波数シフト器31の周波数シフト量を多重されている個々の信号に応じて変更し、周波数シフト器31から周波数シフト器34までの一連の処理を多重数分の繰り返し処理(時分割処理)が行われることにより、1台の多重信号分離器16aにて周波数多重信号106のすべての信号についての分離が可能となる。
以上説明したように、この実施の形態の受信装置によれば、多重アナログ変調信号を一括的にディジタル変換し、変換された多重化信号に対する一連の処理(フィルタ通過帯域への周波数シフト、フィルタリング、所望帯域への周波数シフト)を多重数の回数分繰り返し行うようにしているので、多重アナログ変調信号の復調および多重信号分離を1台の装置にて行うことができる。また、多重信号分離を時分割で行うことができるので、多重数の増大による回路規模の増大を抑止することができる。
なお、この実施の形態では、音声信号が多重化された後に一括してFM変調された多重FM変調信号の例を中心に説明したが、変調方式がAM(Amplitude Modulation)変調、PM(Phase Modulation)変調の各方式であっても、復調器にてそれぞれ振幅検出、位相検出を行うことにより本発明を適用することができる。なお、被変調信号に対する変調方式として、FM変調、AM変調、PM変調などのアナログ変調に限定されるものではなく、ASK(Amplitude Shift Keying)変調、FSK(Frequecy Shift Keying)変調、PSK(Phase Shift Keying)変調などのディジタル変調が施された多重変調信号に対しても適用することができる。
また、この実施の形態では、被変調信号として音声信号を一例として説明したが、音声信号以外の信号でも周波数シフト量およびディジタルフィルタ特性を被変調信号の特性に適合させることにより本発明を適用することができる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかる多重信号分離器の構成を示す図である。同図に示す多重信号分離器16bでは、実施の形態1における多重信号分離器16aの構成において、周波数シフト器31の入力段に挿入され、周波数多重信号106を複素信号に変換する機能を有する複素信号変換器41と、ディジタルフィルタ器33に代えて、低周波帯域の信号を分離処理するディジタルLPF(Low Pass Filter)器44とが備えられている。なお、実施の形態1の構成と同一あるいは同等である構成部については、同一符号を付して示している。一方、多重信号分離器16b内の各構成部から出力される出力信号については、周波数軸上における信号配置等が異なっているので、それぞれ異なる符号を付して示している。
つぎに、多重信号分離器16bの動作について図8および図9を用いて説明する。なお、図9は、図8に示した多重信号分離器16bの各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図であり、各信号に付した番号は、図8の信号線に付した番号に対応している。また、ここでは多重信号の一例として音声信号(0〜4kHz)を多重した音声多重信号の分離について説明する。
まず、周波数多重信号106が複素信号変換器41に入力され、複素信号変換器41にて複素信号に変換される。複素信号に変換する処理としては、例えば次式に基づく直交検波処理を用いることができる。
(I,Q)=(r(t)×cos(2πft),r(t)×sin(2πft))・・・(4)
ここで、(4)式において、I、Qは、それぞれ直交検波後の複素信号における実数部および虚数部を示している。また、r(t)は周波数多重信号106であり、tは時刻、fは直交検波の際に周波数シフトされる周波数シフト量を示している。
また、複素信号に変換された音声多重信号401は周波数シフト器31に入力され、周波数シフト器31では、多重信号中の分離対象の音声信号の中心周波数を、例えば上記(3)式に示されるような周波数シフト処理によって、例えば0Hzにシフトされ、周波数帯域が−2〜2kHzの範囲内に含まれるようにする。このとき出力された周波数シフト信号402がデシメーション器32に入力され、デシメーション器32では音声信号に適したサンプル周波数(例えば8kHz)までの周波数変換処理が施され、デシメーション処理信号403が得られる。このデシメーション処理信号403がディジタルLPF器44に入力され、ディジタルLPF器44では、音声信号の分離処理が行われ、分離処理後の信号であるフィルタ分離信号404が得られる。なお、ディジタルLPF器44として、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いることができる。
続いて、フィルタ分離信号404が周波数シフト器34に入力され、周波数シフト器34では、例えば上記(3)式に示されるような周波数シフト処理によって、例えば音声信号の出力周波数帯(0〜4kHz)まで移動させられた多重分離信号107として所望の音声信号が出力される。なお、周波数シフト器31の周波数シフト量が多重されている個々の信号に応じて変更され、周波数シフト器31から周波数シフト器34までの一連の処理が時分割処理にて多重数の回数分繰り返し行われることにより、1台の多重信号分離器16bにて周波数多重信号106のすべての信号についての分離が可能となる点については、実施の形態1の受信装置と同様である。
なお、この実施の形態の多重信号分離器16bでは、図6に示した多重信号分離器16aのディジタルフィルタ器33を、ディジタルLPF器44に変更するとともに、かかる変更に伴って複素信号変換器41を周波数シフト器31の入力段に挿入するようにしているので、信号分離に必要なディジタル信号処理の処理量が削減され、実施の形態1の多重信号分離器16aと比較し、より少ない処理量で同様の処理を実現することができる。
以上説明したように、この実施の形態の受信装置によれば、多重アナログ変調信号を一括的にディジタル変換し、変換された複素多重化信号に対する一連の処理(0Hz近傍への周波数シフト、フィルタリング、所望帯域への周波数シフト)を多重数の回数分繰り返し行うようにしているので、多重アナログ変調信号の復調および多重信号分離を1台の装置にて行うことができる。また、多重信号分離を時分割で行うことができるので、多重数の増大による回路規模の増大を抑止することができる。
なお、この実施の形態では、音声信号が多重化された後に一括してFM変調された多重FM変調信号の例を中心に説明したが、変調方式がAM(Amplitude Modulation)変調、PM(Phase Modulation)変調の各方式であっても、復調器にてそれぞれ振幅検出、位相検出を行うことにより本発明を適用することができる。なお、被変調信号に対する変調方式として、FM変調、AM変調、PM変調などのアナログ変調に限定されるものではなく、ASK変調、FSK変調、PSK変調などのディジタル変調が施された多重変調信号に対しても適用することができる。
また、この実施の形態では、被変調信号として音声信号を一例として説明したが、音声信号以外の信号でも周波数シフト量およびディジタルフィルタ特性を被変調信号の特性に適合させることにより本発明を適用することができる。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3にかかる受信装置の構成を示す図である。同図に示す受信装置10aでは、図1における受信装置10の構成において、復調器の位置をAD変換器の前段に配置するように変更している。したがって、受信装置10aにおける復調器は、同図に示すようなアナログ復調器51としてアナログ信号の復調機能を有している。なお、図1に示される受信装置10の構成と同一あるいは同等である構成部については、同一符号を付して示している。一方、受信装置10aの各構成部から出力される出力信号については、周波数軸上における信号配置等が異なっているので、それぞれ異なる符号を付して示している。
つぎに、受信装置10aの動作について図10および図11を用いて説明する。なお、図11は、図10に示した受信装置10aの各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図であり、各信号に付した番号は、図10の信号線に付した番号に対応している。
図10および図11において、まず、ミキサ12では、入力された受信RF信号101と局部発振器11より出力される局発信号102とに基づいて所定のIF帯までダウンコンバートされたIF信号103が出力される。このIF信号103がアナログ復調器51に入力され、アナログ復調器51では、アナログ復調処理が行われ、アナログ復調信号(すなわち、多重化IF信号)501が出力される。なお、アナログ復調器51としては、変調方式に応じて任意の復調器を用いればよい。例えば、入力信号として多重FM信号が入力される場合には、周波数弁別器などを用いることができる。
続いて、AD変換器13では、アナログ復調器51から出力されたアナログ復調信号501がディジタル信号502に変換される。ディジタルダウンコンバート器14では、入力されたディジタル信号502がベースバンドまでダウンコンバートされた複素ベースバンド信号503に変換される。多重信号分離器16では、ディジタルダウンコンバート器14の出力信号である複素ベースバンド信号503が入力され、入力された複素ベースバンド信号503が多重分離された多重分離信号107が出力される。なお、多重信号分離器16では、実施の形態1および2の受信装置と同様に、多重信号の多重数分の時分割処理が繰り返し行われる。
ここで、多重信号分離器16として、例えば図8に示した多重信号分離器16bを用いることができる。また、ディジタルダウンコンバート器14から出力される複素ベースバンド信号503が、例えば図12に示すような負の周波数成分を含まない場合には、多重信号分離器16として、この多重信号分離器16bの他に、例えば図6に示した多重信号分離器16aを用いてもよい。なお、多重信号分離器16aを用いる場合には、複素ベースバンド信号に含まれる成分のうち、実数部の情報のみで多重信号分離処理を行うことができる。また、多重信号分離器16bを用いる場合であって、図12に示すような負の周波数成分を含まない場合には、図8に示した処理の中で、複素信号変換器41の処理をスキップして、残りの構成部の処理に基づいた多重信号分離処理を行うことができる。
以上説明したように、この実施の形態の受信装置によれば、多重アナログ変調信号をアナログ変調した後に一括的にディジタル変換し、変換された多重化信号に対する上記実施の形態1,2の処理を多重数の回数分繰り返し行うようにしているので、多重アナログ変調信号の復調および多重信号分離を1台の装置にて行うことができる。また、多重信号分離を時分割で行うことができるので、多重数の増大による回路規模の増大を抑止することができる。
なお、この実施の形態の受信装置においても、実施の形態1および2と同様に、アナログ変調だけでなく、ディジタル変調が施された多重変調信号に対しても適用することができ、また、音声信号以外の信号であっても周波数シフト量や、ディジタルフィルタ特性などを被変調信号の特性に適合させることにより本発明を適用することができる。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4にかかる受信装置の構成を示す図である。同図に示す受信装置10bでは、図1における受信装置10において、受信ブランチを複数有するように構成している点に特徴がある。そのため、ディジタルダウンコンバート器14と復調器15との間にダイバーシチ合成器65が挿入され、追加されたブランチにはミキサ62、AD変換器63およびディジタルダウンコンバート器64が備えられるとともに、ディジタルダウンコンバート器14,64の各出力がダイバーシチ合成器65の2つの入力端にそれぞれ接続されるように構成される。なお、図1に示される受信装置10の構成と同一あるいは同等である構成部については、同一符号を付して示している。また、図13に示される受信装置10bの各構成部から出力される出力信号について、図1に示される受信装置10の出力信号と同一あるいは同等である信号については同一符号を付して示し、それ以外については異なる符号を付して示している。
つぎに、受信装置10bの動作について図13を用いて説明する。なお、上述した内容と重複するものについては、その説明を省略する。まず、同図の下段部に示される追加ブランチにおいて、ミキサ62では、入力された受信RF信号601と局部発振器11より出力される局発信号102とに基づいて所定のIF帯までダウンコンバートされたIF信号603が出力される。AD変換器63では、入力されたIF信号603がディジタルIF信号604に変換される。ディジタルダウンコンバート器64では、入力されたディジタルIF信号604がベースバンドまでダウンコンバートした複素ベースバンド信号605に変換される。また、ダイバーシチ合成器65では、第1のブランチであるディジタルダウンコンバート器14の出力である複素ベースバンド信号105と、第2のブランチであるディジタルダウンコンバート器64の出力である複素ベースバンド信号605とがそれぞれ入力され、これらの入力信号に基づいてダイバーシチ合成が行われ、ダイバーシチ合成信号606が生成されて復調器15に出力される。なお、復調器15以降の処理については上述したとおりである。
ここで、ダイバーシチ合成器65によるダイバーシチ合成手法としては、例えば各受信ブランチにおける受信信号の受信電力を測定し、測定された受信電力比に基づいた重み付け係数を算出し、算出された重み付け係数を各ブランチにおける受信信号に乗算し、乗算された受信信号をブランチ全体で加算するような処理を行えばよい。なお、これらの処理によって合成されたダイバーシチ合成信号は、次式によって示すことができる。
comb(t)={pw1/(pw1+pw2)}×rx1(t)
+{pw2/(pw1+pw2)}×rx2(t) ・・・(5)
ここで、(5)式において、pw1、pw2はそれぞれ第1、第2の受信ブランチにおける受信信号平均電力であり、rx1(t)、rx2(t)はそれぞれ第1、第2の受信ブランチの任意の時刻tにおける複素ベースバンド信号105、605であり、comb(t)はダイバーシチ合成信号606を示している。なお、ダイバーシチ合成器65における平均化段数については、予め計算機シミュレーションなどによって決定しておけばよい。
以上説明したように、この実施の形態の受信装置によれば、上記実施の形態1,2の処理を複数のブランチにおける受信処理に適用しているので、実施の形態1,2の効果に加えて、さらに受信信号の品質を向上させることができる。
なお、この実施の形態の受信装置においても、実施の形態1,2と同様に、アナログ変調だけでなく、ディジタル変調が施された多重変調信号に対しても適用することができ、また、音声信号以外の信号であっても周波数シフト量や、ディジタルフィルタ特性などを被変調信号の特性に適合させることにより本発明を適用することができる。
また、この実施の形態の受信装置では、ダイバーシチ合成するブランチ数が2つの場合について説明したが、2つに限定されるものではなく、3以上のブランチ数を有していても構わない。
実施の形態5.
図14は、本発明の実施の形態5にかかる受信装置の構成を示す図である。同図に示す受信装置10cでは、図10における受信装置10aにおいて、受信ブランチを複数有するように構成している点に特徴がある。そのため、ディジタルダウンコンバート器14と多重信号分離器16との間にダイバーシチ合成器76が挿入され、追加されたブランチにはミキサ72、アナログ復調器73、AD変換器74およびディジタルダウンコンバート器75が備えられるとともに、ディジタルダウンコンバート器14,75の各出力がダイバーシチ合成器76の2つの入力端にそれぞれ接続されるように構成される。なお、図10に示される受信装置10aの構成と同一あるいは同等である構成部については、同一符号を付して示している。また、図14に示される受信装置10cの各構成部から出力される出力信号について、図10に示される受信装置10aの出力信号と同一あるいは同等である信号については同一符号を付して示し、それ以外については異なる符号を付して示している。
つぎに、受信装置10cの動作について図14を用いて説明する。なお、上述した内容と重複するものについては、その説明を省略する。まず、同図の下段部に示される追加ブランチにおいて、ミキサ72では、入力された受信RF信号701と局部発振器11より出力される局発信号102とに基づいて所定のIF帯までダウンコンバートされたIF信号703が出力される。アナログ復調器51では、入力されたIF信号103に基づいてアナログ復調処理が行われ、アナログ復調信号704が出力されるとともに、受信信号電力の測定も行われ受信電力信号708が算出される。なお、アナログ復調器51としては、変調方式に応じて任意の復調器を用いればよい。例えば、入力信号として多重FM信号が入力される場合には、周波数弁別器などを用いることができる。
続いて、AD変換器74では、入力されたアナログ復調信号704がディジタル信号705に変換される。ディジタルダウンコンバート器75では、入力されたディジタル信号705がベースバンドまでダウンコンバートされた複素ベースバンド信号706に変換される。また、ダイバーシチ合成器76では、第1のブランチであるディジタルダウンコンバート器14の出力である複素ベースバンド信号503と、第2のブランチであるディジタルダウンコンバート器64の出力である複素ベースバンド信号706とがそれぞれ入力され、これらの入力信号と、各ブランチにおける受信電力情報である受信電力信号707,708とに基づいてダイバーシチ合成が行われ、ダイバーシチ合成信号709が生成されて多重信号分離器16に出力される。なお、多重信号分離器16以降の処理については上述したとおりである。
ここで、ダイバーシチ合成器65によるダイバーシチ合成手法としては、例えば上記(5)式に示されるような各ブランチの受信信号に対する重み付け処理と、重み付け処理された各ブランチ信号の加算処理を行うような、実施の形態4と同様な処理を行えばよい。
以上説明したように、この実施の形態の受信装置によれば、上記実施の形態3の処理を複数のブランチにおける受信処理に適用しているので、実施の形態3の効果に加え、さらに受信信号の品質を向上させることができる。
なお、この実施の形態の受信装置においても、実施の形態3と同様に、アナログ変調だけでなく、ディジタル変調が施された多重変調信号に対しても適用することができ、また、音声信号以外の信号であっても周波数シフト量や、ディジタルフィルタ特性などを被変調信号の特性に適合させることにより本発明を適用することができる。
また、この実施の形態の受信装置では、ダイバーシチ合成するブランチ数が2つの場合について説明したが、2つに限定されるものではなく、3以上のブランチ数を有していても構わない。
以上のように、本発明にかかる受信装置は、例えば多重アナログ変調信号を処理可能な受信装置として有用であり、特に、多重数が増大した場合であっても回路規模の増大を抑止可能な受信装置として好適である。
本発明にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す受信装置の各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略形状を示す図である。 アナログ多重変調信号の一例を示す説明図である。 多重アナログ変調信号の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1にかかる復調器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる多重信号分離器の構成を示すブロック図である。 図6に示した多重信号分離器の各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる多重信号分離器の構成を示す図である。 図8に示した多重信号分離器の各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる受信装置の構成を示す図である。 図10に示した受信装置の各構成部間で伝送される伝送信号の周波数領域における概略波形を示す図である。 図11に示した伝送信号の概略波形において、複素ベースバンド信号503が負の周波数成分を含まない場合の一例について示す図である。 本発明の実施の形態4にかかる受信装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態5にかかる受信装置の構成を示す図である。
符号の説明
10,10a,10b,10c 受信装置
11 局部発振器
12,62,72 ミキサ
13,63,74 AD変換器
14,64,75 ディジタルダウンコンバート器
15,15a 復調器
16,16a,16b 多重信号分離器
21 位相推定器
22 周波数検出器
31,34 周波数シフト器
32 デシメーション器
33 ディジタルフィルタ器
41 複素信号変換器
44 ディジタルLPF器
51,73 アナログ復調器
65,76 ダイバーシチ合成器

Claims (15)

  1. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号をダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号をディジタルIF信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタルIF信号を前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記複素ベースバンド信号を復調して前記多重化信号を生成する復調手段と、
    前記多重化信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を所定第1の周波数帯域にシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記所定第1の周波数帯域を通過帯域とし、前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル帯域通過フィルタと、
    前記ディジタル帯域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定第2の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  2. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号をダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号をディジタルIF信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタルIF信号を前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記複素ベースバンド信号を復調して前記多重化信号を生成する復調手段と、
    前記多重化信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を複素多重化信号に変換する複素信号変換手段と、
    前記複素多重化信号に含まれる情報信号のうち、分離対象の情報信号の中心周波数が0Hz近傍にくるように該複素多重化信号全体をシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル低域通過フィルタと、
    前記ディジタル低域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  3. 前記多重化変調信号が、多重化アナログ変調信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記多重化変調信号が、多重化PM変調信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  5. 前記多重化変調信号が、多重化FM変調信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  6. 前記復調手段は、
    前記複素ベースバンド信号のI成分(同相成分)とQ成分(直交成分)とに基づいて位相情報を推定する位相推定手段と、
    前記位相推定手段から出力された位相情報に基づいて前記複素ベースバンド信号に含まれる周波数成分を検出する周波数検出器と、
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号をダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号をアナログ復調したアナログ復調信号を出力するアナログ復調器と、
    前記アナログ復調信号をディジタル信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタル信号を前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記複素ベースバンド信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え
    前記多重信号分離手段は、
    前記ダウンコンバート手段から出力される複素ベースバンド信号を所定第1の周波数帯域にシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記所定第1の周波数帯域を通過帯域とし、前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル帯域通過フィルタと、
    前記ディジタル帯域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定第2の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  8. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号をダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号をアナログ復調したアナログ復調信号を出力するアナログ復調器と、
    前記アナログ復調信号をディジタル信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタル信号を前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記複素ベースバンド信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記多重信号分離手段は、
    前記ダウンコンバート手段から出力される複素ベースバンド信号に含まれる情報信号のうち、分離対象の情報信号の中心周波数が0Hz近傍にくるように該複素多重化信号全体をシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル低域通過フィルタと、
    前記ディジタル低域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  9. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を複数の受信ブランチにて受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号を各受信ブランチごとにダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号を各受信ブランチごとにディジタルIF信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタルIF信号を各受信ブランチごとに前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記ダウンコンバート手段の各ブランチごとの複素ベースバンド信号をダイバーシチ合成したダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成器と、
    前記ダイバーシチ合成信号を復調して前記多重化信号を生成する復調手段と、
    前記多重化信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記ダイバーシチ合成信号、各ブランチごとに測定された受信信号の受信電力比に基づいて重み付け処理され
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を所定第1の周波数帯域にシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記所定第1の周波数帯域を通過帯域とし、前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル帯域通過フィルタと、
    前記ディジタル帯域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定第2の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  10. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を複数の受信ブランチにて受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号を各受信ブランチごとにダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号を各受信ブランチごとにディジタルIF信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタルIF信号を各受信ブランチごとに前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記ダウンコンバート手段の各ブランチごとの複素ベースバンド信号をダイバーシチ合成したダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成器と、
    前記ダイバーシチ合成信号を復調して前記多重化信号を生成する復調手段と、
    前記多重化信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記ダイバーシチ合成信号は、各ブランチごとに測定された受信信号の受信電力比に基づいて重み付け処理され、
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を複素多重化信号に変換する複素信号変換手段と、
    前記複素多重化信号に含まれる情報信号のうち、分離対象の情報信号の中心周波数が0Hz近傍にくるように該複素多重化信号全体をシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル低域通過フィルタと、
    前記ディジタル低域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  11. 前記多重化変調信号が、多重化PM変調信号であることを特徴とする請求項9または10に記載の受信装置。
  12. 前記多重化変調信号が、多重化FM変調信号であることを特徴とする請求項9または10に記載の受信装置。
  13. 前記復調手段は、
    前記複素ベースバンド信号のI成分(同相成分)とQ成分(直交成分)とに基づいて位相情報を推定する位相推定手段と、
    前記位相推定手段から出力された位相情報に基づいて前記複素ベースバンド信号に含まれる周波数成分を検出する周波数検出器と、
    を備えたことを特徴とする請求項12に記載の受信装置。
  14. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を複数の受信ブランチにて受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号を各受信ブランチごとにダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号を各受信ブランチごとにアナログ復調したアナログ復調信号を出力するアナログ復調器と、
    前記アナログ復調信号を各受信ブランチごとにディジタル信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタル信号を各受信ブランチごとに前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記ダウンコンバート手段の各ブランチごとの複素ベースバンド信号をダイバーシチ合成したダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成器と、
    前記複素ベースバンド信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記ダイバーシチ合成信号、各ブランチごとに測定された受信信号の受信電力比に基づいて重み付け処理され
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を所定第1の周波数帯域にシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記所定第1の周波数帯域を通過帯域とし、前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル帯域通過フィルタと、
    前記ディジタル帯域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定第2の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
  15. 複数の情報信号が多重化された多重化信号に対して所定の変調が施された多重化変調信号を複数の受信ブランチにて受信処理する受信装置であって、
    前記多重化変調信号を各受信ブランチごとにダウンコンバートするミキサと、
    前記ミキサの出力信号を各受信ブランチごとにアナログ復調したアナログ復調信号を出力するアナログ復調器と、
    前記アナログ復調信号を各受信ブランチごとにディジタル信号に変換するディジタル信号変換手段と、
    前記ディジタル信号を各受信ブランチごとに前記多重化信号のベースバンド帯域における複素ベースバンド信号に変換するダウンコンバート手段と、
    前記ダウンコンバート手段の各ブランチごとの複素ベースバンド信号をダイバーシチ合成したダイバーシチ合成信号を出力するダイバーシチ合成器と、
    前記複素ベースバンド信号を多重分離する多重信号分離手段と、
    を備え、
    前記ダイバーシチ合成信号は、各ブランチごとに測定された受信信号の受信電力比に基づいて重み付け処理され、
    前記多重信号分離手段は、
    前記復調手段から出力される多重化信号を複素多重化信号に変換する複素信号変換手段と、
    前記複素多重化信号に含まれる情報信号のうち、分離対象の情報信号の中心周波数が0Hz近傍にくるように該複素多重化信号全体をシフトする第1の周波数シフト手段と、
    前記第1の周波数シフト手段の出力信号をフィルタリングするディジタル低域通過フィルタと、
    前記ディジタル低域通過フィルタの出力信号を前記情報信号の所望帯域である所定の周波数帯域にシフトする第2の周波数シフト手段と、
    を備え、
    前記第1の周波数シフト手段から前記第2の周波数シフト手段までの一連の処理が時分割処理にて前記多重化信号の多重数の回数分繰り返し行われることを特徴とする受信装置。
JP2005079793A 2005-03-18 2005-03-18 受信装置 Expired - Fee Related JP4541199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079793A JP4541199B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005079793A JP4541199B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006262331A JP2006262331A (ja) 2006-09-28
JP4541199B2 true JP4541199B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=37101035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005079793A Expired - Fee Related JP4541199B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4541199B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4337913B2 (ja) 2007-06-04 2009-09-30 ソニー株式会社 受信装置、プログラム、および受信方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07221807A (ja) * 1994-02-08 1995-08-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 一括復調方法および一括復調器
JPH09284242A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Nec Corp 可変帯域幅周波数分割多重通信方式
JPH1188789A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Hitachi Ltd ディジタル放送の受信装置と関連情報の送信装置
JPH1198036A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Kenwood Corp デジタルオーディオ放送受信機
JP2000049876A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Kokusai Electric Co Ltd Fsk受信機
JP2000224246A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Kokusai Electric Co Ltd 4値fsk復調回路
JP2002064456A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nagano Japan Radio Co 受信装置
JP2003514435A (ja) * 1999-11-10 2003-04-15 アイビキュイティ・デジタル・コーポレイション Fmイン・バンド・オン・チャンネル・デジタル音声放送の送受信方法及び装置
JP2003338782A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Mitsubishi Electric Corp ダイバーシチ受信機および受信方法
JP2004312333A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ダイバーシティ受信装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07221807A (ja) * 1994-02-08 1995-08-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 一括復調方法および一括復調器
JPH09284242A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Nec Corp 可変帯域幅周波数分割多重通信方式
JPH1188789A (ja) * 1997-09-03 1999-03-30 Hitachi Ltd ディジタル放送の受信装置と関連情報の送信装置
JPH1198036A (ja) * 1997-09-22 1999-04-09 Kenwood Corp デジタルオーディオ放送受信機
JP2000049876A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Kokusai Electric Co Ltd Fsk受信機
JP2000224246A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Kokusai Electric Co Ltd 4値fsk復調回路
JP2003514435A (ja) * 1999-11-10 2003-04-15 アイビキュイティ・デジタル・コーポレイション Fmイン・バンド・オン・チャンネル・デジタル音声放送の送受信方法及び装置
JP2002064456A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nagano Japan Radio Co 受信装置
JP2003338782A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Mitsubishi Electric Corp ダイバーシチ受信機および受信方法
JP2004312333A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> ダイバーシティ受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006262331A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100793059B1 (ko) 다중 모드의 다중 대역 신호 수신 장치 및 그 방법
TW522672B (en) Radio receiver having a dynamic bandwidth filter and method therefor
EP1241779A2 (en) Receiver used in multi-carrier reception
KR101050667B1 (ko) 무선 통신 시스템 및 그 시스템에서의 사용을 위한 무선디지털 수신기
US8358994B2 (en) Mitigating radio receiver multipath noise
CA2898183C (en) Relay apparatus, relay satellite, and satellite communication system
JP2007329926A (ja) 適応型無線受信装置
US8326252B2 (en) Controllable image cancellation in a radio receiver
JPH06204958A (ja) 無線トランシーバシステム
JP2011055271A (ja) 無線通信装置
KR100988448B1 (ko) 가변 대역폭 중간 주파수 필터를 가진 무선 수신기
US20150138995A1 (en) Method, system and apparatus for phase noise cancellation
JP6548668B2 (ja) パラメトリックフィルタを使用して混合を改善する第1隣接キャンセラ(fac)
JP5699660B2 (ja) 無線通信システム、送信機、受信機及び無線通信方法
JP4541199B2 (ja) 受信装置
KR20080098535A (ko) 신호 수신기, 신호 수신 방법 및 컴퓨터 판독가능 매체
JP2008283296A (ja) 受信装置と受信方法
WO2009066945A2 (en) Apparatus and method for down-converting frequency in wireless communication system
JP6037503B2 (ja) 伝送装置
JP2012028918A (ja) イメージ信号を除去するアンダーサンプリングを用いた受信機、プログラム及び方法
JP2010093733A (ja) 無線通信方法、システム、無線送信機及び無線受信機
JP2010004145A (ja) 無線受信装置
JP2005260482A (ja) ダイバシティ受信装置及びダイバシティ受信方法
JP2009088589A (ja) 無線通信方法、無線受信方法、無線通信システム及び無線受信装置
KR20110025092A (ko) 수신 장치 및 수신 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees