JP2009216896A - 一芯双方向光モジュール用サブアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能が良好な集光光学系を備えた双方向光サブアセンブリを提供する。
【解決手段】レーザダイオードと、レーザダイオードの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズと、シリコンマイクロレンズの出射光を光ファイバ伝送路の端面に集光するボールレンズとを有する集光光学系において、シリコンマイクロレンズの光軸に対してレーザダイオードの光軸をシリコンレンズの光軸と直交する方向に所定距離だけシフトさせて固定した状態でレーザダイオードの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズを透過してボールレンズに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、ボールレンズが、シリコンマイクロレンズの光軸と直交する方向に所定量オフセットさせた状態とされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、単一の光ファイバ伝送路において送受信を行う光通信システムに使用される送受信機能を有する一芯双方向光モジュールに係り、より具体的にはその要部を構成する双方向光サブアセンブリ及びそれを組み込む光トランシーバに関する。
従来、光通信ネットワークの一形態として、局側の通信装置と複数の加入者側の通信装置とをそれぞれ1本の光ファイバを介して接続する形態(Single star)が知られている。この形態のネットワーク構成によれば、加入者ごとに光ファイバの敷設を必要とする。これに対し、1本の基幹光ファイバを複数の加入者が共有する光通信ネットワークの形態としてPON(Passive Optical Network)が知られており、FTTH(Fiber To The Home)、FTTB/C(Fiber To The Building/Curb)、FTTCab(Fiber To The Cabinet)等に代表される光通信サービスで広く利用されている。
図8に、PON通信システムの概念図を示す。同図に示すように、局側の通信装置810と加入者U1,U2,…,Unとの間には、光通信路として、基幹光ファイバ820と、光スプリッタ(光カプラともいう)830により基幹光ファイバから分岐された支線光ファイバ840とが敷設され、一本の基幹光ファイバ820が複数の加入者で共有されている。
基幹光ファイバ820及び支線光ファイバ840からなる光通信路の終端装置として、局側の通信装置810にはOLT(Optical Line Terminal)813が備えられ、加入者側にはONU(Optical Network Unit)850が設置される。局側の通信装置810は、OLT 813のほかに、ルータ811およびスイッチ812を備え、OLT 813は、スイッチ812を介してルータ811に接続され、このルータ811はインターネット800に接続されている。これにより、各加入者U1,U2,…,Unは、支線光ファイバ840および基幹光ファイバ820を介して局側の通信装置810と接続され、この通信装置810を介してインターネット800にアクセスすることが可能となっている(特許文献1参照)。
上述したPON通信システムでは1本のシングルモード光ファイバに1310nm帯と1490nm帯の2波長で送信及び受信を行う波長分割多重通信方式(Wavelength Division Multiplexing)が適用されており、OLTに使用される1490nm送信/1310nm受信用の一芯双方向光モジュールと、ONUに使用される1310nm送信/1490nm受信用の一芯双方向光モジュールの開発が活発化し、膨大な数量が見込まれるONU用光モジュールの小型化、低コスト化が求められている。
ONUに使用される1310nm送信/1490nm受信用の一芯双方向光モジュールの要部を構成する超小型の双方向光アセンブリ(micro-compact bi-directional optical subassembly)(以下、マイクロBOSAという)の構成を図9に示す。同図において、マイクロBOSA60は、基本的にマイクロBOSAチップ9と、マイクロBOSAチップ9が搭載されるステム11と、マイクロBOSAチップ9を覆って密封シールするためのボールレンズ付きキャップ13と、SCレセプタクル15と、ボールレンズ付きキャップ13及びレセプタクル15を連結するための接続用円筒部品17と、を有している。
レセプタクル15は、シングルモード光ファイバSMFと、ボールレンズBLとを光学的に接続するためのコネクタであり、シングルモード光ファイバSMFを保持するファイバスタブ47を有している。また、ステム11は、ステム円盤部41と、ステム円盤部41の一面から略垂直に延びるステム突起部43と、ステム円盤部41を貫通するように設けられた複数のリードピンを有している。ステム突起部41にマイクロBOSAチップ9が搭載されている。
マイクロBOSAチップ9の外観を図10に示す。図10において、マイクロBOSAチップ9は、シリコン基板19と、シリコン基板19に実装される各種部品、すなわち、レーザダイオードLD及びフォトダイオードPDの各チップと2つのシリコンマイクロレンズSLと波長分割多重フィルタ(以下、WDMフィルタと記す)25とを有している。2つのシリコンマイクロレンズSLは、回折レンズであり、空間結合型の一芯双方向機能をコンパクトに実現するためのものである。
上記2つのシリコンマイクロレンズSLのうちの一方のシリコンマイクロレンズSLは、LDチップとWDMフィルタ25との間に配置され、LDチップからの出射光(例えば、1310nm)をコリメートするための、例えば、非球面の近接シリコンマイクロレンズである。他方のシリコンマイクロレンズSLは、PDチップとWDMフィルタ25との間に配置され、WDMフィルタ25からの入射光(例えば、1490nm)を収束させてPDに導くための例えば、非球面の近接シリコンマイクロレンズである。図9において、Aは、1310nm出力信号の光経路を示し、Bは、1490nm入力信号の光経路を示している。
ボールレンズ付きキャップ13は、一端が閉じた円筒状のキャップ本体と、該一端の中央に貫通するように固定された球状のボールレンズBLとから基本的に構成されている。
また、ボールレンズBLは、レセプタクル15に挿入されて結合されるシングルモード光ファイバSMFとLDチップとの間の結像レンズとして機能し、同時に、PDチップとシングルモード光ファイバSMFとの結像レンズとして機能する。
上述したマイクロBOSA60は、LDの波長とPDの波長を入れ替えることにより、OTLへも適用できる。
特開平11−355218号公報
しかしながら、上記構成からなるマイクロBOSAチップ9に実装された、レーザダイオードLD、シリコンマイクロレンズSL、ボールレンズBLからなる集光光学系において、ボールレンズBLの出射光が光ファイバ伝送路の端面に垂直に入射する集光光学系では、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラーは良好だが、光ファイバの入射端面での反射減衰量は極めて悪い。
また、上記集光光学系においてボールレンズBLの、前記シリコンレンズの光軸と直交する方向への移動量であるオフセット量を大きくしていくと、所定のオフセット量で光ファイバの入射端面での反射減衰量が良好となるが、高温側での光ファイバの入射端面でのトラキングエラーが悪化するという問題が有った。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能が良好な集光光学系を備えた双方向光サブアセンブリ及びそれを組み込む光トランシーバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の双方向光サブアセンブリは、単一の光ファイバ伝送路において送受信を行う光通信システムに使用される、送受信機能を有する一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光サブアセンブリであって、光を出射するレーザダイオードと、レーザダイオードの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズと、シリコンマイクロレンズの出射光を前記光ファイバ伝送路の端面に集光するボールレンズとを有し、前記シリコンマイクロレンズの光軸に対して前記レーザダイオードの光軸を前記シリコンレンズの光軸と直交する方向に所定距離だけシフトさせて固定した状態で前記レーザダイオードの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズを透過してボールレンズに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、前記ボールレンズを、前記シリコンマイクロレンズの光軸と直交する方向に所定量オフセットさせたことを特徴とする。
上記構成からなる本発明の双方向光サブアセンブリでは、光を出射するレーザダイオードと、レーザダイオードの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズと、シリコンマイクロレンズの出射光を前記光ファイバ伝送路の端面に集光するボールレンズとを有する集光光学系において、シリコンマイクロレンズの光軸に対して前記レーザダイオードの光軸を前記シリコンレンズの光軸と直交する方向に所定距離だけシフトさせて固定した状態で前記レーザダイオードの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズを透過してボールレンズに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、前記ボールレンズが、前記シリコンマイクロレンズの光軸と直交する方向に所定量オフセットさせた状態とされる。
これにより、レーザダイオードのシフト実装と、ボールレンズのオフセット実装との影響が打ち消しあい、周囲温度の変化によるレーザダイオードの出射光の波長シフトによる軸ずれの影響が少なくなり、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能が良好な集光光学系を備えた双方向光サブアセンブリを実現できる。
以上説明したように、本発明の双方向光サブアセンブリによれば、レーザダイオードのシフト実装と、ボールレンズのオフセット実装との影響が打ち消しあい、周囲温度の変化によるレーザダイオードの出射光の波長シフトによる軸ずれの影響が少なくなり、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能が良好な集光光学系を備えた双方向光サブアセンブリを実現できる。
また、本発明の光トランシーバによれば、光伝送路となる光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能の向上が図れる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。単一の光ファイバ伝送路において送受信を行う光通信システムに使用される、送受信機能を有する一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光サブアセンブリにおける送信側に設けられた集光光学系の構成例を図4に示す。同図において、集光光学系1は、レーザダイオードLDと、レーザダイオードLDの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズSLと、シリコンマイクロレンズSLからの出射光を集光し、光伝送路であるシングルモード光ファイバSMFの端面に入射させるボールレンズBLとを有している。
レーザダイオードLDの出射面のセンターは、シリコンレンズの光軸に対して若干(例えば、7μm)、シフトさせるようにレーザダイオードLDと、シリコンマイクロレンズSLとが配置されている。これは、レーザダイオードLDのセンターと、シリコンマイクロレンズSLの光軸とを一致させると、レーザダイオードLDから出射した光がシリコンマイクロレンズSLで反射して戻るからである。
また、シングルモード光ファイバSMFの入射端面は、シングルモード光ファイバSMFの光軸に対して所定の角度(例えば、8度)をなすように形成されている。
上記集光光学系1において、レーザダイオードLDからの出射光は、シリコンマイクロレンズSLで光軸に対し所定角度(例えば、3度)をなす平行光にされ、ボールレンズに入射される。
上記集光光学系1を、ボールレンズBLの出射光が光ファイバ伝送路の端面に垂直に入射(ファイバ入射角が0度)するように構成すると、トラッキングエラーは良好だが、シングルモード光ファイバSMFの入射端面での反射減衰量は極めて悪い。
また、上記集光光学系1においてファイバ入射角を所定値(例えば、2度)に固定した状態でボールレンズBLの、前記シリコンマイクロレンズの光軸と直交する方向への移動量であるオフセット量を大きくしていくと、所定のオフセット量でシングルモード光ファイバの入射端面での反射減衰量が良好となるが、高温側でのシングルモード光ファイバの入射端面でのトラキングエラーが悪化する。
ここで、オフセット量とは、ボールレンズBLからの出射ビームの出射角が0度となる光ビーム位置を基準にしたシリコンマイクロレンズSLの光軸と直交する方向におけるボールレンズBLの移動量を意味するものとする。
また、ボールレンズBLの出射角とは、レーザダイオードLDから垂直に出射した光線成分の出射角度をいうものとする。
上述したように、ボールレンズBLの出射光が光ファイバ伝送路の端面に垂直に入射するようにした集光光学系では、シングルモード光ファイバSMFの入射端面におけるトラッキングエラーは良好であるが、反射減衰量は、極めて悪い。
また、反射減衰量の特性を改善するために光ファイバ入射角を所定値(例えば、2度)に固定した集光光学系では、ボールレンズBLのオフセット量を図4における矢印方向(レーザダイオードLDのシフト方向と同方向)に大きくしていくと、あるオフセット量(例えば、90μm)で反射減衰量は目標値をほぼクリアするが、高温側でのトラッキングエラーが異常に悪化した。
光ファイバ入射角を所定値(例えば、2度)に固定した上記集光光学系での異常なトラッキングエラーの悪化は、シリコンマイクロレンズSLの波長依存性がX方向(光軸に垂直な方向)への軸ずれを生じている可能性が有ると推測し、上記集光光学系1について検討する。
集光光学系1におけるシリコンマイクロレンズSLの基本特性について図5及び図6を参照して説明する。これらの図では、集光光学系1のうち、レーザダイオードLD及びシリコンマイクロレンズSLのみを示している。
図5は、レーザダイオードLDの光を出射する出射面のセンターをシリコンマイクロレンズSLの光軸に対して一致させるように実装した状態における、レーザダイオードLDの周囲温度が常温時と、高温時のシリコンマイクロレンズSLの集光特性を示している。
レーザダイオードLDの周囲温度が高温時(図5(B))では、レーザダイオードLDの出射光の波長が長波長側にシフトするため、dθ/dλ=一定(θは、回折角、λは、レーザダイオードLDの出射光の波長)の関係があるから、レーザダイオードLDの出射光のシリコンマイクロレンズSLによる回折角が大きくなり、常温時(図5(A))より焦点位置が手前に移動する。このとき、レーザダイオードLDから出射してシリコンマイクロレンズSLの中心を通っている光線成分L0は波長依存性を持たない。
図6は、レーザダイオードLDの光を出射する出射面のセンターをシリコンマイクロレンズSLの光軸と直交する方向に所定距離だけシフトさせて固定するように実装(シフト実装)した状態における、レーザダイオードLDの周囲温度が常温時と、高温時のシリコンマイクロレンズSLの集光特性を示している。
図5に示した、レーザダイオードLDの光を出射する出射面のセンターをシリコンマイクロレンズSLの光軸に対して一致させるように実装した場合と同様にレーザダイオードLDの周囲温度が高温時(図6(B))では、レーザダイオードLDの出射光の波長が長波長側にシフトするため、レーザダイオードLDの出射光のシリコンマイクロレンズSLによる回折角が大きくなり、常温時(図6(A))より焦点位置が手前に移動する。このとき、レーザダイオードLDから斜めに出射してシリコンマイクロレンズSLの中心を通っている光線成分L0だけが波長依存性を持たない。レーザダイオードLDの出射面から垂直に出射し、シリコンマイクロレンズSLに入射した光Lnは波長依存性を有する。
次に、レーザダイオードLDをシリコンマイクロレンズSLの光軸に対してシフト実装した場合における双方向光サブアセンブリの集光光学系について図7を参照して検討する。
図7(A)は、レーザダイオードLDの周囲温度が常温時の集光状態を、図7(B)は、レーザダイオードLDの周囲温度が高温時の集光状態を、それぞれ示している。
これらの図において、光線L0はレーザダイオードLDの出射光の波長がシフトしても光路が変化しない光線であり、光線LnはレーザダイオードLDの出射面から垂直に出射し、シリコンマイクロレンズSLに入射した光であり、光線LpはレーザダイオードLDの周囲温度が常温時にシングルモード光ファイバSMFにピーク結合する光線である。
レーザダイオードLDの周囲温度が常温時において、ボールレンズBLの図7(A)における矢印方向に、すなわちシリコンマイクロレンズSLの光軸方向と直交する方向にボールレンズBLをオフセットさせるように配置した場合に、そのオフセット量が大きいと、光線Lnはシングルモード光ファイバSMFの入射端面への入射角度が大きすぎるため、光線Lnより入射角度が小さい光線Lpがシングルモード光ファイバSMFの入射端面にピーク結合する。
また、上記集光光学系の構成は、レーザダイオードLDの周囲温度が常温時のままにした状態で、レーザダイオードLDの周囲温度が高温になった時には、レーザダイオードLDの出射光の波長が長波長側にシフトすることに伴い、図7(B)に示すようにZ軸方向(シリコンマイクロレンズSLの光軸方向)にレーザダイオードLDの出射光の焦点位置がシフトする。
それに加えて、レーザダイオードLDをシリコンマイクロレンズSLの光軸に対してシフト実装したことと、ボールレンズBLをオフセットさせたことによる影響により、シングルモード光ファイバSMFの入射端面へピーク結合する光線の波長依存性が大きくなり、X方向(シリコンマイクロレンズSLの光軸に垂直な方向)にも軸ずれが起こる。
レーザダイオードLDの出射光の焦点位置がシフトすることと、X方向(シリコンマイクロレンズSLの光軸に垂直な方向)にも軸ずれが、レーザダイオードLDの周囲温度が高温時にトラッキングエラーが悪化することに影響していると推定される。
本発明の第1実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系の構成を図1に示す。
本発明の第1実施形態に係る双方向光サブアセンブリは、単一の光ファイバ伝送路において送受信を行う光通信システムに使用される、送受信機能を有する一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光サブアセンブリである。この双方向光サブアセンブリに使用される集光光学系は、光を出射するレーザダイオードLDと、レーザダイオードLDの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズSLと、シリコンマイクロレンズSLの出射光を光ファイバ伝送路であるシングルモード光ファイバSMFの端面に集光するボールレンズBLとを有している。
上記集光光学系において、レーザダイオードLDは、シリコンマイクロレンズSLの光軸に対してレーザダイオードLDの光軸をシリコンレンズSLの光軸と直交する方向に所定距離(本実施形態では7μm)だけシフトさせて固定するように実装されている。
また、ボールレンズBLは、レーザダイオードLDの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズSLを透過してボールレンズBLに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、シリコンマイクロレンズSLの光軸と直交する方向に、かつレーザダイオードLDのシフト方向と同方向に所定量(本実施形態では90μm)オフセットさせた状態で配置されている。
上記構成の本発明の双方向光サブアセンブリによれば、ボールレンズへの入射角が小さい条件では、レーザダイオードのシフト実装と、ボールレンズのオフセット実装との影響が打ち消しあい、周囲温度の変化によるレーザダイオードの出射光の波長シフトによる軸ずれの影響が少なくなり、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能が良好な集光光学系を備えた双方向光サブアセンブリを実現できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系の構成を図2に示す。
本発明の第2実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系が、第1実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系と構成上、異なるのはボールレンズBLのオフセット方向が、レーザダイオードLDのシフト方向と逆方向である点であり、その他の構成は第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略する。
すなわち、ボールレンズBLは、レーザダイオードLDの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズSLを透過してボールレンズBLに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、シリコンマイクロレンズSLの光軸と直交する方向に、かつレーザダイオードLDのシフト方向と反対方向に所定量(本実施形態では90μm)オフセットさせた状態で配置されている。
上記構成の双方向光サブアセンブリによれば、レーザダイオードLDのシフト実装と、ボールレンズBLのオフセット実装との影響が打ち消しあい、周囲温度の変化によるレーザダイオードLDの出射光の波長シフトによる軸ずれの影響が少なくなり、光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能の向上が図れる。
また、上述した本発明の第1、第2実施形態に係る双方向光サブアセンブリのいずれかを備えた光トランシーバを実現することにより、光伝送路となる光ファイバの入射端面におけるトラッキングエラー及び反射減衰量の両者の性能の向上を図った光トランシーバが得られる。
本発明の効果について図3を参照して説明する。図3は、図1、図2に示した本発明の実施形態に係る双方向光アセンブリの反射光学系の常温時および高温時におけるシングルモード光ファイバの入射端面における結合効率を示している。
同図において、曲線P1、P2は、第1実施形態に係る反射光学系の特性を示し、曲線Q1、Q2は第2実施形態に係る反射光学系の特性を示している。
すなわち、既述したように、第1実施形態では、レーザダイオードLDを7μmシフト実装し、かつボールレンズBLをレーザダイオードLDのシフト方向と同方向に90μmオフセットさせており、第2実施形態では、レーザダイオードLDを7μmシフト実装し、かつボールレンズBLをレーザダイオードLDのシフト方向と反対方向に90μmオフセットさせている。
また、曲線P1、Q1は、常温時の特性を、曲線P2、Q2は高温時の特性を、それぞれ示している。レーザダイオードLDの出射光の波長は、常温時では1310nmであり、高温時では長波長側に30nmだけシフトして1340nmである。
図3において、横軸は、シングルモード光ファイバSMFの径方向の位置を、シングルモード光ファイバSMFの入射端面の中心位置を0として、示し、縦軸は結合効率を示している。同図から明らかなように、第1実施形態、第2実施形態において、トラッキングエラーの波長依存性が改善されていることが判る。
これらの結果から、双方向光アセンブリの反射光学系におけるレーザダイオードLDのシフト条件とボールレンズBLのオフセット条件を最適に組み合わせることによりシシングルモード光ファイバシの入射端面におけるシリコンレンズの光軸に垂直な方向への軸ずれを完全に打ち消すことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系の構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る双方向光サブアセンブリの集光光学系の構成を示す図。 本発明の効果を示す特性図。 送受信機能を有する一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光サブアセンブリにおける送信側に設けられた集光光学系の構成例を示す図。 レーザダイオードLDをシフト実装してない集光光学系におけるシリコンマイクロレンズSLの集光特性を示す図。 レーザダイオードLDをシフト実装してない集光光学系におけるシリコンマイクロレンズSLの集光特性を示す図。 レーザダイオードLDをシフト実装した場合における双方向光サブアセンブリの集光光学系の集光状態を示す図。 PON通信システムの構成を概念的に示したブロック図。 一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光アセンブリの構成を示す図。 双方向光アセンブリの要部であるマイクロBOSAチップ9の外観を示す斜視図。
符号の説明
LD…レーザダイオード、SL…シリコンマイクロレンズ、BL…ボールレンズ、SMF…シングルモード光ファイバ、9…マイクロBOSAチップ、60…マイクロBOSA

Claims (1)

  1. 単一の光ファイバ伝送路において送受信を行う光通信システムに使用される、送受信機能を有する一芯双方向光モジュールの要部を構成する双方向光サブアセンブリであって、
    光を出射するレーザダイオードと、
    前記レーザダイオードの出射光を平行光にするシリコンマイクロレンズと、
    前記シリコンマイクロレンズの出射光を前記光ファイバ伝送路の端面に集光するボールレンズとを有し、
    前記シリコンマイクロレンズの光軸に対して前記レーザダイオードの光軸を前記シリコンレンズの光軸と直交する方向に所定距離だけシフトさせて固定した状態で前記レーザダイオードの光出射面に垂直に出射した光ビームがシリコンマイクロレンズを透過してボールレンズに入射し、その出射光の出射角が0度となる光ビーム位置を基準にして、前記ボールレンズを、前記シリコンマイクロレンズの光軸と直交する方向に所定量オフセットさせたことを特徴とする双方向光サブアセンブリ。
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