JP2009216634A - 中心位置検出治具及び三次元位置計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】締結具に形成された丸頭の中心位置を簡易かつ確実に検出すると共に、検出された中心位置の三次元位置を求めることができる位置検出治具及び三次元計測方法を提供する。
【解決手段】複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具Aであって、台座平面10aと前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が台座平面10aから突出するように収容可能な収容部10cとが形成された平行台座部本体10を備えると共に、平行台座部本体10を台座平面10aが前記被締結部材の被接触平面に対して平行となるように支持可能な本体支持部11を備える平行台座部1と、前記頭頂部の球面の一部が接触可能なテーパ孔が形成された検出部2と、前記テーパ孔のテーパ中心軸が前記台座平面10aと直交するように検出部2を平行台座部1に対して位置決め可能な連結部4とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具Aであって、台座平面10aと前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が台座平面10aから突出するように収容可能な収容部10cとが形成された平行台座部本体10を備えると共に、平行台座部本体10を台座平面10aが前記被締結部材の被接触平面に対して平行となるように支持可能な本体支持部11を備える平行台座部1と、前記頭頂部の球面の一部が接触可能なテーパ孔が形成された検出部2と、前記テーパ孔のテーパ中心軸が前記台座平面10aと直交するように検出部2を平行台座部1に対して位置決め可能な連結部4とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具及び丸頭の中心位置を計測する三次元計測方法に関するものである。
一般に、橋梁の拡幅工事においては、橋梁に使用されている締結具の丸頭の中心位置(最頭頂点)を計測し、この中心位置に基づいて、増設する構造部材の位置決め又は加工が行われている。従来、この種の技術においては、丸頭の中心位置の検出及び計測は、計測者がスケール等を用いて行っていた。
また、下記特許文献1には、図6に示すように台座に設けられたアンカーボルト51の二次元座標系における位置を検出するための位置検出治具50が開示されている。この位置検出治具50は、矩形板状の本体50Aからなり、対向する側面縁間の幅Wが既知であると共に前端縁に直線部50Bが形成され、この直線部50BにV字状の切欠き部50Cが設けられたものである。この切欠き部50Cは、計測対象となるアンカーボルト51の周面に押し当てた接触状態において、直線部50Bの仮想延長線がアンカーボルト51の中心を通過するように形成されており、上述した接触状態において、台座を上部より撮影した画像を画像解析すると、アンカーボルト51の二つの稜線の中心線が求められると共に、この中心線と位置検出治具50の前端縁の延長線との交点50Pが求められ、次いで、この交点50Pの画像上における二次元座標軸に対する座標が求められるようになっている。
特開2005−274356号公報
しかしながら、従来の計測者がスケール等を用いて行う計測方法においては、測定箇所の記録間違い又は寸法読み間違い等のヒューマンエラーによって確実に中心位置を計測することができないという問題があった。
また、上記特許文献1における位置検出治具は、二次元座標軸に対する座標値を求める際に用いられるものであるので、三次元位置を求める際に用いることができないという問題があった。
また、上記特許文献1における位置検出治具は、二次元座標軸に対する座標値を求める際に用いられるものであるので、三次元位置を求める際に用いることができないという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、締結具に形成された丸頭の中心位置を簡易かつ確実に検出すると共に、検出された中心位置の三次元位置を求めることができる位置検出治具及び三次元計測方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
中心位置検出治具に係る第一の解決手段として、複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具であって、台座平面と前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が前記台座平面から突出するように収容可能な収容部とが形成された平行台座部本体を備えると共に、前記平行台座部本体を前記台座平面が前記被締結部材の被接触平面に対して平行となるように支持可能な本体支持部を備える平行台座部と、前記頭頂部の球面の一部が接触可能なテーパ孔が形成された検出部と、前記テーパ孔のテーパ中心軸が前記台座平面と直交するように前記検出部を前記平行台座部に対して位置決め可能な連結部とを備える、という手段を採用する。
中心位置検出治具に係る第一の解決手段として、複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具であって、台座平面と前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が前記台座平面から突出するように収容可能な収容部とが形成された平行台座部本体を備えると共に、前記平行台座部本体を前記台座平面が前記被締結部材の被接触平面に対して平行となるように支持可能な本体支持部を備える平行台座部と、前記頭頂部の球面の一部が接触可能なテーパ孔が形成された検出部と、前記テーパ孔のテーパ中心軸が前記台座平面と直交するように前記検出部を前記平行台座部に対して位置決め可能な連結部とを備える、という手段を採用する。
中心位置検出治具に係る第二の解決手段として、上記中心位置検出治具に係る第一の解決手段において、前記検出部を前記平行台座部に対して押し付け可能な押付部を備える、という手段を採用する。
中心位置検出治具に係る第三の解決手段として、上記中心位置検出治具に係る第一又は第二の解決手段において、前記テーパ孔の先端に前記テーパ中心軸方向に向けて前記テーパ孔と外部とを連通させる連通孔が形成されている、という手段を採用する。
位置検出治具に係る第四の解決手段として、上記中心位置検出治具に係る第一から第三のうちいずれかの解決手段において、前記本体支持部は、三つの支持脚を備え、前記平行台座部本体を三点支持する、という手段を採用する。
中心位置検出治具に係る第三の解決手段として、上記中心位置検出治具に係る第一又は第二の解決手段において、前記テーパ孔の先端に前記テーパ中心軸方向に向けて前記テーパ孔と外部とを連通させる連通孔が形成されている、という手段を採用する。
位置検出治具に係る第四の解決手段として、上記中心位置検出治具に係る第一から第三のうちいずれかの解決手段において、前記本体支持部は、三つの支持脚を備え、前記平行台座部本体を三点支持する、という手段を採用する。
三次元位置計測方法に係る第一の解決手段として、複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置の三次元位置計測方法であって、予め台座平面と前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が前記台座平面から突出するように収容可能な収容部とが形成された平行台座部と、前記丸頭の頭頂部の一部に周状に接触可能なテーパ孔が形成された検出部とを備える中心位置検出治具を準備し、前記台座平面が前記被締結部材の被接触平面に平行となるように前記丸頭を前記収容部に収容し、前記台座平面に前記テーパ孔のテーパ中心軸が直交するように前記検出部を前記平行台座部に取り付けると共に、前記テーパ孔に前記丸頭の頭頂部の球面の一部を接触させて、前記前記テーパ孔の中心軸上に位置する中心位置を検出し、該検出結果に基づいて前記丸頭の中心位置の三次元位置を計測する、という手段を採用する。
三次元位置計測方法に係る第二の解決手段として、上記三次元位置計測方法に係る第一の解決手段において、前記丸頭の中心位置を検出した後に、前記中心位置に計測用ターゲットを設け、該計測用ターゲットの位置を光学的に捕捉し、該捕捉結果を演算処理することにより、前記丸頭の中心位置の三次元位置を計測する、という手段を採用する。
本発明によれば、平行台座部本体と本体支持部とを備える平行台座部と、テーパ孔が形成された検出部と、検出部を平行台座部に対して位置決めする連結部とを備えるので、本体支持部を被締結部材の被接触平面に接触させて被締結具の丸頭に平行台座部を配置すると、台座平面が被接触平面に対して平行となり、この状態で連結部により平行台座部本体に検出部を連結するとテーパ中心軸が被接触平面と台座平面とに対して直交する。そして、検出部のテーパ孔が丸頭の頭頂部の一部に周状に接触して、テーパ中心軸が丸頭の中心位置を通過する。これにより、丸頭の中心位置を簡易かつ確実に検出することができると共に、この検出結果に基づいて三次元計測を行って、中心位置の三次元位置を求めることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る三次元位置計測方法の概略説明図である。
この実施の形態は、中心位置検出治具A(図2参照)により橋梁Bに打ち付けられた鉄製のリベット(締結具)Rの丸頭mの中心位置Qを検出し、この検出した中心位置Qに写真計測用ターゲットTを貼付し、カメラCを用いて写真計測用ターゲット(計測用ターゲット)Tと寸法が既知である基準器Kとが同一の写真に収まるように異なる場所から撮像し、解析装置Eで得られた撮像データを画像解析して、各丸頭mの中心位置Qの三次元位置を算出するものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る三次元位置計測方法の概略説明図である。
この実施の形態は、中心位置検出治具A(図2参照)により橋梁Bに打ち付けられた鉄製のリベット(締結具)Rの丸頭mの中心位置Qを検出し、この検出した中心位置Qに写真計測用ターゲットTを貼付し、カメラCを用いて写真計測用ターゲット(計測用ターゲット)Tと寸法が既知である基準器Kとが同一の写真に収まるように異なる場所から撮像し、解析装置Eで得られた撮像データを画像解析して、各丸頭mの中心位置Qの三次元位置を算出するものである。
図2は、本発明の実施の形態に係る中心位置検出治具Aの構成斜視図を示すものである。この図2に示すように、中心位置検出治具Aは、平行台座部1と検出部2とから構成されており、平行台座部1と検出部2とが分離可能となっている。
図3は、平行台座部1を示す図であって、図3(a)は、上面図であり、図3(b)は、正面図である。平行台座部1は、平行台座部本体10と、この平行台座部本体10を支持する本体支持部11と、平行台座部本体10に立設された四本の連結柱12とを備えている。なお、この平行台座部1は、非磁性材料からなる。
平行台座部本体10は、上面視が正方形となる薄い平盤状の部材であって、厚さがリベットRの高さよりも十分に薄く形成された部材である。この平行台座部本体10は、正方形の台座平面10a及びこの台座平面10aと厚さ方向に対向する裏面10bが形成されると共に、平行台座部本体10を厚さ方向に貫通する収容部10cが形成されている。この収容部10cは、円柱形状に形成されており、円柱の直径がリベットRの丸頭mの球直径よりも大きく形成されている。
本体支持部11は、平行台座部本体10の裏面10bに備えられた三つの球状支持脚11a〜11cにより構成され、球状支持脚(支持脚)11a〜11cが被支持面に対してそれぞれ1つの支持点(球点)で接触して、平行台座部本体10を三点支持するものである。これら球状支持脚11a〜11cは、それぞれの支持点を仮想線で結んだ仮想三角平面が台座平面10aと平行になるように設けられている。すなわち、本体支持部11は、球状支持脚11a〜11cと接触する被接触平面と台座平面10aとが平行となるように平行台座部本体10を支持するようになっている。
連結柱12は、棒状の部材であって、台座平面10aと直交するように台座平面10aの各四隅に一つずつ立設されたものである。
このような平行台座部1は、球状支持脚11a〜11cと接触する被接触平面から台座平面10aまでの高さがリベットRに形成された丸頭mの高さより低いものとなっている。
図4は、検出部2を示す図であって、図4(a)は、上面図であり、図4(b)は正面図である。
検出部2は、平行台座部本体10と略同大の部材であって、上面視が正方形である薄い平盤状の部材である。この検出部2は、非磁性材料からなる。
検出部2は、正方形の上面2a及びこの上面2aに対向する下面2bが形成されると共に、厚さ方向に検出部2を貫通する貫通孔2cと検出部2の各四隅に一つずつ貫通した連結孔2eとが形成されている。また、この検出部2の内部には、四つの永久磁石3が埋設されている。なお、図4(b)においては、理解容易のため四つの永久磁石3のうち一部の図示を省略している。
検出部2は、平行台座部本体10と略同大の部材であって、上面視が正方形である薄い平盤状の部材である。この検出部2は、非磁性材料からなる。
検出部2は、正方形の上面2a及びこの上面2aに対向する下面2bが形成されると共に、厚さ方向に検出部2を貫通する貫通孔2cと検出部2の各四隅に一つずつ貫通した連結孔2eとが形成されている。また、この検出部2の内部には、四つの永久磁石3が埋設されている。なお、図4(b)においては、理解容易のため四つの永久磁石3のうち一部の図示を省略している。
貫通孔2cは、下面2bから上面2aに向かって狭まるよう截頭円錐形に形成されたテーパ孔2fと、このテーパ孔2fから上面2aまでテーパ孔2fのテーパ中心軸Pに沿って形成された円柱状の取付孔(連通孔)2gとが連通したものである。
連結孔2eは、上面2aのそれぞれの四隅から下面2bまで、検出部2の厚さ方向に貫通した貫通孔である。すなわち、これら四つ連結孔2eは、四つの連結柱12に対応した位置に開口しており、連結柱12と嵌合することが可能である。換言すれば、検出部2の一部となる四つの連結孔2eと平行台座部1の四つの連結柱12とが、平行台座部1と検出部2とを連結する連結部4(図2参照)を構成しており、平行台座部1と検出部2とを連結すると、テーパ中心軸Pが台座平面10aと直交するように検出部2と平行台座部1とが位置決めされるようになっている。
永久磁石(押付部)3は、検出部2の内部において、上面視したときにテーパ孔2fと重なる位置に配置されたものであり、テーパ中心軸Pを中心として周方向に等しい間隔で四つ埋設されている。
図1に戻って、リベットRは、橋梁Bに使用されている複数の被締結部材Yを締結している。このリベットRは、軸部の一端に反球状の丸頭mが形成されており、被締結部材Yの被接触平面yに接触するように打ちつけられている。なお、このリベットRの丸頭mの中心位置Qとは、丸頭mの最頭頂点である。
写真計測用ターゲットTは、裏面に粘着材が塗布された円形のシートであって、表面の外周部が黒く着色され、中央部が反射部とされている。反射部には、透明なガラスの細粒が密集状態に接着固定されている。すなわち、この反射部がカメラCのストロボ光を指向性なく反射することにより、撮影画像に写真計測用ターゲットTの反射部が明るく写し出されるようになっている。
カメラCは、撮像データ出力部を備えるデジタルスチルカメラであり、写真計測用ターゲットTを貼付したリベットRを撮像した後に解析装置Eに、この撮像データを出力するものである。なお、カメラCは、撮像の際に露出アンダーで撮像されるように設定されている。
基準器Kは、寸法が既知となった板状の部材であり、写真計測用ターゲットTと同様のものが貼付されている。
基準器Kは、寸法が既知となった板状の部材であり、写真計測用ターゲットTと同様のものが貼付されている。
解析装置Eは、パーソナルコンピュータに画像解析プログラムを搭載したものであり、カメラCから入力された複数の撮像データを画像解析プログラムによって解析し、写真計測用ターゲットTの三次元座標値を丸頭mの中心位置Qの三次元位置として算出するものである。
続いて、上記中心位置検出治具Aを用いて、リベットRの丸頭mの中心位置Qを検出する方法及び中心位置Qの三次元位置を測定する方法について、図5を用いて説明する。
まず、図5(a)に示すように、リベットRの丸頭mが収容部10cに収容されるように、球状支持脚11a〜11cを被締結部材Yの被接触平面yに接触させる。この状態において、台座平面10aは被接触平面yと平行となっている。また、球状支持脚11a〜11cと接触する被接触平面yから台座平面10aまでの高さが丸頭mの高さよりも低いので、収容部10cは、丸頭mの頭頂部が台座平面10aから突出するように、丸頭mを収容する。
まず、図5(a)に示すように、リベットRの丸頭mが収容部10cに収容されるように、球状支持脚11a〜11cを被締結部材Yの被接触平面yに接触させる。この状態において、台座平面10aは被接触平面yと平行となっている。また、球状支持脚11a〜11cと接触する被接触平面yから台座平面10aまでの高さが丸頭mの高さよりも低いので、収容部10cは、丸頭mの頭頂部が台座平面10aから突出するように、丸頭mを収容する。
次に、検出部2を平行台座部1に連結させる。具体的には、平行台座部1の連結柱12に検出部2の連結孔2eを嵌合させることによって連結する。この連結状態においては、台座平面10aに直交する四本の連結柱12に四つの連結孔2eが嵌合するので、テーパ中心軸Pは、常に、台座平面10aと被接触平面yとに直交するようになっている。
そして、検出部2に埋設された永久磁石3の作用により、検出部2がリベットRに引き寄せられて、検出部2と丸頭mとが接触する。この際、平行台座部1の位置が、図5(a)に示すように、リベットRの丸頭mの中心位置を基準として偏った位置であっても、図5(b)に示すように、テーパ孔2fと丸頭mの頭頂部の一部とが周状に接触するように、連結部4を介して平行台座部1の位置が移動する。この状態においては、丸頭mの周状接触部は、リベットRの中心位置Qから全て同一の距離となる一方、また、テーパ孔2fの周状接触部とテーパ中心軸P上の一の仮想点との距離は全て同一のものとなる。すなわち、丸頭mの中心位置Qをテーパ中心軸Pが通過することとなり、丸頭mの中心位置Qが検出される。
次に、図5(c)に示すように、取付孔2gから中心位置Qに写真計測用ターゲットTを貼付する。そして、図5(d)に示すように、中心位置検出治具AをリベットRから取り除き、他のリベットRに上記と同様の作業を行って複数のリベットRの各中心位置Qを検出して、それぞれに写真計測用ターゲットTを貼付する(図1参照)。
続いて、リベットRの中心位置Qの三次元位置を計測する方法について説明をする。
まず、図1に示すように、複数のリベットRの近傍に寸法が既知の基準器Kを設置し、この基準器Kと複数のリベットRが同一の写真に収まるように複数の位置からカメラCを用いて撮像する。
まず、図1に示すように、複数のリベットRの近傍に寸法が既知の基準器Kを設置し、この基準器Kと複数のリベットRが同一の写真に収まるように複数の位置からカメラCを用いて撮像する。
そして、この撮像データを解析装置Eに入力し、画像解析する。具体的には、寸法が既知である基準器Kの位置・寸法情報により、各撮像データに係る撮像距離、撮像方向及び撮像角度を算出した後に、各撮像データにおける撮像距離、撮像方向及び撮像角度と、写真計測用ターゲットTの位置情報とに基づいて、各リベットRの丸頭mにおける中心位置Qの三次元座標値を算出する。
このように、本実施形態によれば、平行台座部本体10と本体支持部11とを備える平行台座部1と、テーパ孔2fが形成された検出部2と、検出部2を平行台座部1に対して位置決めする連結部4と備えるので、本体支持部11を被締結部材Yの被接触平面yに接触させて、リベットRの丸頭mに平行台座部1を配置すると、台座平面10aが被接触平面yに対して平行となり、この状態で連結部4により平行台座部本体10に検出部2を連結するとテーパ中心軸Pが被接触平面yと台座平面10aとに対して直交する。そして、検出部2のテーパ孔2fが丸頭mの頭頂部の一部に周状に接触して、テーパ中心軸Pが丸頭mの中心位置Qを通過する。これにより、丸頭mの中心位置Qを簡易かつ確実に検出することができると共に、この検出された中心位置Qを三次元計測し、丸頭mの中心位置Qの三次元位置を求めることができる。
また、検出部2を平行台座部1に対して押し付ける永久磁石3を備えるので、検出部2のテーパ孔2fに丸頭mを容易に周状に接触させることができると共に、検出部2が丸頭mに固定されて、写真計測用ターゲットTを中心位置Qに容易に貼付することができる。
また、取付孔2gが形成されているので、写真計測用ターゲットTを丸頭に直接貼付することができる。また、テーパ孔2fの傾斜を容易に調整することができる。
また、取付孔2gが形成されているので、写真計測用ターゲットTを丸頭に直接貼付することができる。また、テーパ孔2fの傾斜を容易に調整することができる。
また、本体支持部11が球状支持脚11a〜11cにより、平行台座部本体10を三点支持するので、被接触平面yと台座平面10aとの平行状態を安定して維持することができる。
また、中心位置検出治具Aの丸頭mの中心位置Qの検出結果に基づいて、写真計測用ターゲットTを貼付して、リベットRの中心位置Qの三次元位置を求めるので、計測者がスケール等を用いて中心位置Qを計測する場合に比べて、ヒューマンエラーを防止することができ、信頼性の高い三次元位置情報を得ることができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、丸頭の具体的な形状を半球形状として説明したが、頭部の最頭頂点から被締結部材の接触面に向かう曲率が、同一の周方向における任意の位置で等しくなるように膨出した丸頭のものに本発明を適用することが可能である。
例えば、上述した実施の形態では、丸頭の具体的な形状を半球形状として説明したが、頭部の最頭頂点から被締結部材の接触面に向かう曲率が、同一の周方向における任意の位置で等しくなるように膨出した丸頭のものに本発明を適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、永久磁石3を用いて検出部2をリベットRの丸頭mに押し付ける構成としたが、この永久磁石3を設けない構成としてもよい。例えば、床面に打ちつけられたリベットRは、検出部2の自重により丸頭mに押し付けることができる。
また、上述した実施の形態では、平行台座部1及び検出部2は非磁性材料を用いて構成したが、必ずしも非磁性材料を用いる必要はない。
また、上述した実施の形態では、平行台座部1及び検出部2は非磁性材料を用いて構成したが、必ずしも非磁性材料を用いる必要はない。
また、上述した実施の形態では、写真計測用ターゲットTを貼付して写真計測を行ったが、これを設けずに取付孔2gの撮像データの位置情報を利用して、中心位置Qを求めてもよい。
また、上述した実施の形態では、取付孔2gは、必ずしも設ける必要はなく、テーパ孔2fをそのまま貫通させてもよい。
また、上述した実施の形態では、中心位置Qの三次元位置の計測に写真計測を用いたが、これをレーザー光による三次元位置計測で中心位置Qの三次元位置を計測してもよい。
また、上述した実施の形態では、中心位置Qの三次元位置の計測に写真計測を用いたが、これをレーザー光による三次元位置計測で中心位置Qの三次元位置を計測してもよい。
1…平行台座部
2…検出部
2f…テーパ孔
2g…取付孔(連通孔)
3…永久磁石(押付部)
4…連結部
10…平行台座部本体
10a…台座平面
10c…収容部
11…本体支持部
11a〜11c…球状支持脚(支持脚)
A…中心位置検出治具
P…テーパ中心軸
R…リベット(締結具)
T…写真計測用ターゲット(計測用ターゲット)
Y…被締結部材
y…被接触平面
m…丸頭
2…検出部
2f…テーパ孔
2g…取付孔(連通孔)
3…永久磁石(押付部)
4…連結部
10…平行台座部本体
10a…台座平面
10c…収容部
11…本体支持部
11a〜11c…球状支持脚(支持脚)
A…中心位置検出治具
P…テーパ中心軸
R…リベット(締結具)
T…写真計測用ターゲット(計測用ターゲット)
Y…被締結部材
y…被接触平面
m…丸頭
Claims (6)
- 複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置を検出する中心位置検出治具であって、
台座平面と前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が前記台座平面から突出するように収容可能な収容部とが形成された平行台座部本体を備えると共に、前記平行台座部本体を前記台座平面が前記被締結部材の被接触平面に対して平行となるように支持可能な本体支持部を備える平行台座部と、
前記頭頂部の球面の一部が接触可能なテーパ孔が形成された検出部と、
前記テーパ孔のテーパ中心軸が前記台座平面と直交するように前記検出部を前記平行台座部に対して位置決め可能な連結部と
を備えることを特徴とする中心位置検出治具。 - 前記検出部を前記平行台座部に対して押し付け可能な押付部を備えることを特徴とする請求項1に記載の中心位置検出治具。
- 前記テーパ孔の先端に前記テーパ中心軸方向に向けて前記テーパ孔と外部とを連通させる連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中心位置検出治具。
- 前記本体支持部は、三つの支持脚を備え、前記平行台座部本体を三点支持することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の中心位置検出治具。
- 複数の被締結部材を締結する締結具に形成された丸頭の中心位置の三次元位置計測方法であって、
予め台座平面と前記丸頭を前記丸頭の頭頂部が前記台座平面から突出するように収容可能な収容部とが形成された平行台座部と、前記丸頭の頭頂部の一部に周状に接触可能なテーパ孔が形成された検出部とを備える中心位置検出治具を準備し、前記台座平面が前記被締結部材の被接触平面に平行となるように前記丸頭を前記収容部に収容し、前記台座平面に前記テーパ孔のテーパ中心軸が直交するように前記検出部を前記平行台座部に取り付けると共に、前記テーパ孔に前記丸頭の頭頂部の球面の一部を接触させて、前記前記テーパ孔の中心軸上に位置する中心位置を検出し、該検出結果に基づいて前記丸頭の中心位置の三次元位置を計測することを特徴とする三次元位置計測方法。 - 前記丸頭の中心位置を検出した後に、前記中心位置に計測用ターゲットを設け、該計測用ターゲットの位置を光学的に捕捉し、該捕捉結果を演算処理することにより、前記丸頭の中心位置の三次元位置を計測することを特徴とする請求項5に記載の三次元位置計測方法。
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