JP2009216068A - ドレンフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタの目詰まりを防止する。
【解決手段】キャニスタ3に導入される空気中のダストを除去するためのフィルタエレメント19によって、ケーシング16の内部を第1空間部17と第2空間部18とに画成したドレンフィルタ12において、第2空間部18の底壁20に設けたダストサイド内の異物を外部に排出可能なドレン開口部21と、ドレン開口部21を開閉する弁体22と、軸部材23を介して弁体22を開閉駆動する電動アクチュエータ24と、を有し、キャニスタ19のパージ実行中には、ドレン開口部21を弁体22によって閉じる。これにより、パージの際に、ダストサイド内に溜まった異物やドレン開口部21を介して外部から吸入された異物によって、フィルタエレメント19が目詰まりしてしまうことを防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】キャニスタ3に導入される空気中のダストを除去するためのフィルタエレメント19によって、ケーシング16の内部を第1空間部17と第2空間部18とに画成したドレンフィルタ12において、第2空間部18の底壁20に設けたダストサイド内の異物を外部に排出可能なドレン開口部21と、ドレン開口部21を開閉する弁体22と、軸部材23を介して弁体22を開閉駆動する電動アクチュエータ24と、を有し、キャニスタ19のパージ実行中には、ドレン開口部21を弁体22によって閉じる。これにより、パージの際に、ダストサイド内に溜まった異物やドレン開口部21を介して外部から吸入された異物によって、フィルタエレメント19が目詰まりしてしまうことを防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を処理するキャニスタに対して大気を導入する通路に介装されたドレンフィルタに関する。
特許文献1には、キャニスタへのエアを流れをガイドする第1のガイド部材を介してキャニスタに接続されたエアタンクにおいて、このエアタンク内に、エアタンクの吸入口を通して吸入された空気中に含まれる異物を除去するフィルターを設けた構成が開示されている。
特開平11−257169号公報
しかしながら、このような特許文献1においては、エアタンク内のダストサイドに溜まったダストを排出する機能がなく、また前記吸入口が常時開となっているため、パージによる空気の吸入に際して、ダストサイド内に溜まった異物や前記吸入口を介して外部から吸入される異物によって、フィルタが目詰まりしてしまう可能性がある。
そこで、本発明のドレンフィルタは、フィルタエレメントによって、ケーシングの内部をクリーンサイドとなる第1空間部とダストサイドとなる第2空間部とに画成し、前記第2空間部の底壁に設けたドレン開口部と、前記ドレン開口部を開閉する弁体と、前記弁体を開閉駆動する駆動手段と、を有し、キャニスタのパージ実行中には、前記ドレン開口部を前記弁体によって閉じることを特徴としている。
本発明によれば、ダストサイド内に溜まった異物をドレン開口部から外部に積極的に排出することができると共に、パージの際にドレン開口部は閉じているので、パージの際に、ダストサイド内に溜まった異物やドレン開口部を介して外部から吸入された異物によって、フィルタエレメントが目詰まりしてしまうことを防止することができる。
以下、本発明の位置実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るドレンフィルタを有する蒸発燃料処理系統の概略を模式的に示した説明図である。
燃料タンク1には、蒸発燃料導入通路2を介してキャニスタ3が接続されている。キャニスタ3は、燃料タンク1にて発生する蒸発燃料を蒸発燃料導入通路2により導いて一時的に吸着するものであって、容器内に活性炭等の吸着材4を充填することによって構成されている。
このキャニスタ3には、上述した発燃料導入通路2が接続されるチャージポート5と、パージ通路6が接続されたパージポート7と、ドレン通路8が接続された大気連通口としての大気ポート9とが設けられている。
パージ通路6は、パージ制御弁10を介してスロットル弁(図示せず)下流の吸気管(図示せず)に接続されている。パージ制御弁10は、ECM(エンジンコントロールモジュール)11から出力される信号によりその弁開度が制御されている。ドレン通路8は、ドレンフィルタ12を介して大気に連通している。
ECM11は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インターフェース等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種センサからの信号が入力されている。この各種センサとしては、エンジン(図示せず)の回転に同期してクランク角信号を出力しこれによりエンジン回転数を検出可能なクランク角センサ13、エンジンの吸入空気量を検知するエアフローメータ14、排気空燃比を検知するA/Fセンサ15等が設けられている。尚、A/Fセンサ15は、排気空燃比に応じたほぼリニアな出力特性を有するいわゆる広域型空燃比センサである。また、図1中の33は、後述する圧力センサである。
そして、この第1実施形態におけるドレンフィルタ12は、図1及び図2に示すように、樹脂材料からなる中空のケーシング16と、このケーシング16の内部をクリーンサイドとなる第1空間部17とダストサイドとなる第2空間部18とに画成するフィルタエレメント19と、第2空間部18の底壁20に設けられたドレン開口部21と、ドレン開口部21を開閉する弁体22と、弁体22に接続された駆動手段としての軸部材23と、軸部材23を進退移動させる駆動手段としての電動アクチュエータ24と、有し、第2空間部18の底壁20が車両の上下方向の下側に位置するように車両に対して取り付けられている。
ケーシング16は、第1ケース25と第2ケース26とから構成され、車両に取り付けられた状態では、第2ケース26が第1ケース25に対して車両上下方向(図2における紙面上下方向)の下側に位置している。
フィルタエレメント19は、キャニスタ3に導入される空気中のダストを除去するものであって、第1ケース25と第2ケース26とによって挟持されている。
第1ケース25には、電動アクチュエータ24が取り付けられている。軸部材23は、細長い円柱形状を呈し、その基端23aが電動アクチュエータ24に接続され、その先端23bに円板状の弁体22が取り付けられている。詳述すると、軸部材23は、フィルタエレメント19及びドレン開口部21を貫通し、第1空間部17と第2空間部18とに跨るように配置されている。また、第1ケース17に設けられた第1開口部27は、ドレン通路8を介してキャニスタ3の大気ポート9と連通している。
第2ケース25の底壁20、すなわち第2空間部18の底壁20は、車両上下方向の下側(図2における下側)に向かって凸となる漏斗状に形成されている。換言すれば、第2空間部20の底壁20は、車両の上下方向の下側(図2における下側)に向かって徐々に縮径するテーパー状に形成されている。この底壁20の車両上下方向における最下端の位置に、断面円形のドレン開口部21が貫通形成されている。また、第2ケース26に設けられた第2開口部28は、ドレン通路8を介して大気に連通している。
そして、ドレン開口部21は、第2ケース26の外側に位置する弁体22により、パージ制御弁10の開閉に合わせて開閉される。詳述すると、パージ制御弁10が開弁している状態では、ドレン開口部21は必ず閉じられた状態となる。
尚、図2中における29は、軸部材23の進退移動をガイドするために第1ケース25に設けられた筒状のガイド部であり、30は軸部材23の進退移動をガイドするために第2ケース26に設けられたガイド部、31はフィルタエレメントを支持するために第1ケース25に設けられた支持部、32はフィルタエレメントを支持するために第2ケース26に設けられた支持部である。
エンジンの停止中などに燃料タンク1にて発生した蒸発燃料は、蒸発燃料導入通路2によりキャニスタ3に導かれて、ここに吸着される。そして、エンジンが始動して所定のパージ許可条件(後述)が成立すると、パージ制御弁10が開き、エンジンの吸入負圧がキャニスタ3に作用する結果、大気ポート9から導入される空気によってキャニスタ3の吸着材4から蒸発燃料を離脱させ、この離脱した蒸発燃料を含むパージガスがパージ通路6を通って吸気管内に吸入され、この後エンジンの燃焼室内で燃焼処理される。
図3は、キャニスタ3のパージを実施する際の制御の流れを示すフローチャートである。
S1では、現在の状態が、今回のエンジン始動後、最初に中負荷中回転領域に達した状態であるか否かを判定し、現在の状態が、今回のエンジン始動後、最初に中負荷中回転領域に達した状態である場合には、パージ学習実行条件が成立しと判定してS2へ進み、そうでない場合は今回のルーチンを終了する。
S2では、パージ学習(プリパージ)を実行すべくパージ制御弁10を所定の短時間開弁すると共に、パージ制御弁10が開弁している間、電動アクチュエータ24を駆動して弁体22でドレン開口部21を閉じ、そのときの排気空燃比からプリパージされた蒸発燃料の濃度を推定してS3へ進む。これは、エンジン始動直後のキャニスタ3においては、どの程度の蒸発燃料がキャニスタ3に吸着されているか不明であるので、筒内の空燃比が多少変動しても失火する虞のない運転領域である中負荷中回転領域でパージを実施する前に予めキャニスタ3をパージした際に蒸発燃料の濃度を推定し、前述のパージ許可条件に反映させるためである。
S3では、パージ許可条件が成立したか否かを判定し、パージ許可条件が成立していればS4へ進む。ここで、パージ許可条件は、パージ学習によって推定した蒸発燃料の濃度推定値と、現在の運転領域に応じてパージ実行の許可/不許可の判定が実施される。詳述すると、パージ学習によって推定した蒸発燃料の濃度推定値が所定値以上であり、かつ現在の運転領域がパージ許可領域にある場合に、パージの実行が許可される。
そして、S4では、パージを実行するべくパージ制御弁10を開弁すると共に、パージ制御弁10が開弁している間、電動アクチュエータ24を駆動して弁体22でドレン開口部21を閉じる。
図4は、現在の運転状態がパージ許可領域であるかパージ不許可領域であるかの判定に用いられるパージ許可領域判定マップであり、吸入空気量とエンジン回転数を用いてパージ許可領域であるかパージ不許可領域であるかを判定している。また、このパージ許可領域判定マップには、パージ許可領域におけるパージ率(吸入空気量に対するパージ空気量の割合)も割り付けられており、吸入空気量が多く、エンジン回転数が高いほど大きいなパージ率となるように、パージ制御弁10の開度が制御される。尚、パージ許可領域判定マップは、例えば、ECM11内に予め記憶させてあるものである。
このような第1実施形態におけるドレンフィルタ12においては、ダストサイドとなる第2空間部18の底壁20に設けられたドレン開口部21が、パージ実行中以外は外部に対して開いた状態となっているので、パージ実行中以外のタイミングで、ドレンフィルタ12のダストサイド内に溜まった埃や水等の異物をドレン開口部21から外部に積極的に排出することができ、総じてドレンフィルタ12を小型化することができる。また、パージの際にダストサイド内に溜まった異物によって、フィルタエレメント19が目詰まりしてしまうことを防止することができる。
そして、パージの際にドレン開口部21は閉じているので、パージの際に、ドレン開口部21を介して外部から吸入された異物によって、フィルタエレメント19が目詰まりしてしまうことを防止することができる。
また、第2空間部18の底壁20が車両の上下方向の下側に位置するようにドレンフィルタ12が車両に対して取り付けられていると共に、第2空間部18の底壁20が、車両上下方向の下側(図2における下側)に向かって凸となる漏斗状に形成されているので、底壁部20に設けられたドレン開口部21が開いている際には、ドレン開口部21からダストサイド内に溜まった異物を効率よく外部に排出することができる。
そして、ドレン開口部21は、パージ実行中以外は外部に対して開いた状態となっているので、給油時にはドレン開口部21をエア抜き孔として利用することができ、給油時の圧力損失を低減でき、ひいては給油性不良の発生を防止することができる。
また、電動アクチュエータ24を用いてドレン開口部21を開閉する弁体22を駆動するので、ドレン開口部21の開閉を精度良く実施することができる。
そして、軸部材23を可動させる電動アクチュエータ24がクリーンサイド側となる第1ケース25に取り付けられているので、ダスト等の異物の噛み込みによる電動アクチュエータ24の動作不良を確実に防止することができる。
尚、この第1実施形態においては、パージ制御弁10が開くと、ドレン開口部21を弁体22によって必ず閉じるよう構成しているが、例えば、スロットル弁(図示せず)下流の吸気管(図示せず)内の圧力(吸入負圧)を検知する手段として圧力センサ33を設け、この圧力センサ33からの信号をECM11に入力しておき、パージ制御弁10が開き、かつ吸入負圧が高い場合にのみ、ドレン開口部21を弁体22によって閉じるよう構成するようにしてもよい。これは、吸入負圧が低ければ、パージ制御弁10が開いても、ドレン開口部21からの吸い込み力は弱く、ドレン開口部21から異物が吸入される虞が少ないからである。また、このようにすることで、ダストサイド内に溜まった埃や水等の異物をドレン開口部21から外部に一層積極的に排出することができるという利点がある。そして、吸入負圧が高くなり、ダストサイド内のダストがパージ実行中にフィルタエレメント19に吸着する可能性がある場合のみドレン開口部21を弁体22によって閉塞するようにしてもよい。
以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上述した第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態におけるドレンフィルタ40を示している。この図5に示す第2実施形態のドレンフィルタ40は、上述した図1における第1実施形態のドレンフィルタ12の位置に置き換えて使用されるものである。
この第2実施形態のドレンフィルタ40は、上述した第1実施形態のドレンフィルタ12と略同一構成となっているが、クリーンサイドとなる第1空間部17内が2つに仕切られ、第1空間部17が、第1開口部27を含むキャニスタ側第1空間部17aと、フィルタエレメント19を含みフィルタエレメント側第1空間部17bとから構成されている。そして、弁体22を開閉駆動する駆動手段が、軸部材23と、ゴム等の弾性材料からなるダイヤフラム41と、第1空間部17内に画成され、オリフィス42を介してキャニスタ側第1空間部17aと連通する負圧室43と、キャニスタ側第1空間部17aとフィルタエレメント側第1空間部17bとを連通させるべくオリフィス42を構成するオリフィス壁部42aに形成された連通路としての貫通孔44と、によって構成されている。
ダイヤフラム41は、一方の面が負圧室43の一壁面を構成し、他方の面がフィルタエレメント側第1空間部17bの一壁面を構成するよう配置されている。すなわち、負圧室43は、当該負圧室43を画成する周壁の中にフィルタエレメント側第1空間部17bに面する壁部43aを有するように形成され、この壁部43aの一部がダイヤフラム41によって構成されている。そして、このダイヤフラム41に、軸部材23の基端23aが接続固定されている。
このように構成された第2実施形態のドレンフィルタ40においては、パージ制御弁10が開き、キャニスタ3の大気ポートから空気が導入されると、貫通孔44を経て第1開口部17へと流れる空気の流れによって、負圧室43内に負圧が発生する。そして、ダイヤフラム41が負圧室43内側に引き込まれ、これによって軸部材23がドレンフィルタ40内に後退し、弁体22によってドレン開口部21が閉じられる。すなわち、この第2実施形態のドレンフィルタ40においても、上述した第1実施形態のドレンフィルタ12と同様に、パージ制御弁10が開くと、ドレン開口部21は弁体22によって閉じられる。
そのため、この第2実施形態のドレンフィルタ40においても、上述した第1実施形態のドレンフィルタ12と略同様の作用効果を得ることができる。
また、負圧室43内に負圧を発生させる上では、この第2実施形態のように、オリフィス42上で、キャニスタ側第空間部17aとフィルタエレメント側第1空間部17bとを連通させるのが有効である。ここで、負圧室43に発生させる負圧は、オリフィス42の内径を変更することで調整可能である。
更に、この第2実施形態のドレンフィルタ40においては、ドレン開口部21を電気的な制御を用いることなく所望のタイミングで開閉する(パージ制御弁10開のとき閉する)ことができ、電気的な制御システムを用いてドレン開口部21の開閉を制御する場合に比べてコストの低減を図ることができる。
また、軸部材23を可動させるダイヤフラム41がクリーンサイド側に位置しているので、ダスト等の異物の噛み込みによるダイヤフラム41の動作不良を防止することができる。
尚、この第2実施形態においては、パージ制御弁10が開くと、ドレン開口部21を弁体22によって必ず閉じるように構成しているが、オリフィス42の内径を調整することで、パージ制御弁10が開いても、スロットル弁(図示せず)下流の吸気管(図示せず)内の圧力(吸入負圧)が高い場合にのみ、ドレン開口部21を弁体22によって閉じるように構成するようにしてもよい。これは、吸入負圧が低ければ、パージ制御弁10が開いても、ドレン開口部21からの吸い込み力は弱く、ドレン開口部21から異物が吸入される虞が少ないからである。また、このようにすることで、ダストサイド内に溜まった埃や水等の異物をドレン開口部21から外部に一層積極的に排出することができるという利点がある。
上述した実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 車両の燃料タンク内で発生した蒸発燃料を処理するキャニスタの大気連通口に接続されたドレン通路に介装され、前記キャニスタに導入される空気中のダストを除去するためのフィルタエレメントによって、ケーシングの内部をクリーンサイドとなる第1空間部とダストサイドとなる第2空間部とに画成したドレンフィルタにおいて、前記第2空間部の底壁に設けたダストサイド内の異物を外部に排出可能なドレン開口部と、前記ドレン開口部を開閉する弁体と、前記弁体を開閉駆動する駆動手段と、を有し、前記キャニスタのパージ実行中には、前記ドレン開口部を前記弁体によって閉じる。これによって、ダストサイド内に溜まった異物をドレン開口部から外部に積極的に排出することができると共に、パージの際にドレン開口部は閉じているので、パージの際に、ダストサイド内に溜まった異物やドレン開口部を介して外部から吸入された異物によって、フィルタエレメントが目詰まりしてしまうことを防止することができる。また、給油時にはドレン開口部をエア抜き孔として利用することができるので、給油時の圧力損失を低減でき、ひいては給油性不良の発生を防止することができる。
(2) 上記(1)に記載のドレンフィルタにおいて、前記ドレン開口部は、前記キャニスタのパージ実行中で、かつパージ中の吸入負圧が高い場合に、前記ドレン開口部を前記弁体によって閉じる。これによって、ダストサイド内に溜まった埃や水等の異物をドレン開口部から外部に一層積極的に排出することができる。
(3) 上記(1)または(2)に記載のドレンフィルタにおいて、前記駆動手段は、先端に前記弁体を取り付けた細長い軸部材と、前記ケーシングの第1空間部側に取り付け、前記軸部材の基端に接続する電動アクチュエータと、を有し、前記電動アクチュエータにより前記軸部材を進退移動させることで、前記弁体により前記ドレン開口部を開閉する。これによって、電動アクチュエータを用いることで、ドレン開口部の開閉を精度良く実施することができる。また、軸部材を可動させる電動アクチュエータがクリーンサイド側に位置しているので、ダスト等の異物の噛み込みによる電動アクチュエータの動作不良を防止することができる。
(4) 上記(1)または(2)に記載のドレンフィルタにおいて、前記ケーシングの前記第1空間部を形成する側に、前記キャニスタの前記大気連通口に前記ドレン通路を介して接続する第1開口部を形成し、前記第1空間部内を2つに仕切り、前記第1空間部を、前記第1開口部を含むキャニスタ側第1空間部と、前記フィルタエレメントを含むフィルタエレメント側第1空間部とから構成し、前記駆動手段は、前記第1空間部内に画成し、オリフィスを介して前記キャニスタ側第1空間部内と連通する負圧室と、一方の面が前記負圧室の一壁面を構成し、他方の面が前記フィルタエレメント側第1空間部の一壁面を構成するよう配置した弾性部材からなるダイヤフラムと、一端を前記ダイヤフラムに接続し、他端に前記弁体を取り付けた細長い軸部材と、前記キャニスタ側第1空間部と前記フィルタエレメント側第1空間部とを連通させる連通路と、を有し、前記連通路を経て前記第1開口部へと向かう空気の流れが発生すると、前記負圧室内に生じる負圧により前記ダイヤフラムが前記負圧室内側に引き込まれることで軸部材が後退し、前記弁体により前記ドレン開口部を閉じる。これによって、ドレン開口部を電気的な制御を用いることなく所望のタイミングで開閉することができ、電気的な制御システムを用いてドレン開口部の開閉を制御する場合に比べてコストの低減を図ることができる。また、軸部材を可動させるダイヤフラムがクリーンサイド側に位置しているので、ダスト等の異物の噛み込みによるダイヤフラムの動作不良を防止することができる。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載のドレンフィルタにおいて、前記第2空間部の底壁を、前記車両の上下方向の下側に向かって凸となる漏斗状に形成し、前記ドレン開口部を、前記底壁の前記車両上下方向における最下端の位置に形成する。これによって、ドレンフィルタ内に捕捉したダストをドレン開口部から効率よく外部に排出することができる。
3…キャニスタ
8…ドレン通路
9…大気ポート
10…パージ制御弁
11…ECM
12…ドレンフィルタ
17…第1空間部
18…第2空間部
19…フィルタエレメント
20…底壁
21…ドレン開口部
22…弁体
23…軸部材
24…電動アクチュエータ
8…ドレン通路
9…大気ポート
10…パージ制御弁
11…ECM
12…ドレンフィルタ
17…第1空間部
18…第2空間部
19…フィルタエレメント
20…底壁
21…ドレン開口部
22…弁体
23…軸部材
24…電動アクチュエータ
Claims (5)
- 車両の燃料タンク内で発生した蒸発燃料を処理するキャニスタの大気連通口に接続されたドレン通路に介装され、前記キャニスタに導入される空気中のダストを除去するためのフィルタエレメントによって、ケーシングの内部をクリーンサイドとなる第1空間部とダストサイドとなる第2空間部とに画成したドレンフィルタにおいて、
前記第2空間部の底壁に設けたダストサイド内の異物を外部に排出可能なドレン開口部と、
前記ドレン開口部を開閉する弁体と、
前記弁体を開閉駆動する駆動手段と、を有し、前記キャニスタのパージ実行中には、前記ドレン開口部を前記弁体によって閉じることを特徴とするドレンフィルタ。 - 前記ドレン開口部は、前記キャニスタのパージ実行中で、かつパージ中の吸入負圧が高い場合に、前記ドレン開口部を前記弁体によって閉じることを特徴とする請求項1に記載のドレンフィルタ。
- 前記駆動手段は、先端に前記弁体を取り付けた細長い軸部材と、前記ケーシングの第1空間部側に取り付け、前記軸部材の基端に接続する電動アクチュエータと、を有し、前記電動アクチュエータにより前記軸部材を進退移動させることで、前記弁体により前記ドレン開口部を開閉することを特徴とする請求項1または2に記載のドレンフィルタ。
- 前記ケーシングの前記第1空間部を形成する側に、前記キャニスタの前記大気連通口に前記ドレン通路を介して接続する第1開口部を形成し、
前記第1空間部内を2つに仕切り、前記第1空間部を、前記第1開口部を含むキャニスタ側第1空間部と、前記フィルタエレメントを含むフィルタエレメント側第1空間部とから構成し、
前記駆動手段は、前記第1空間部内に画成し、オリフィスを介して前記キャニスタ側第1空間部内と連通する負圧室と、一方の面が前記負圧室の一壁面を構成し、他方の面が前記フィルタエレメント側第1空間部の一壁面を構成するよう配置した弾性部材からなるダイヤフラムと、一端を前記ダイヤフラムに接続し、他端に前記弁体を取り付けた細長い軸部材と、前記キャニスタ側第1空間部と前記フィルタエレメント側第1空間部とを連通させる連通路と、を有し、
前記連通路を経て前記第1開口部へと向かう空気の流れが発生すると、前記負圧室内に生じる負圧により前記ダイヤフラムが前記負圧室内側に引き込まれることで軸部材が後退し、前記弁体により前記ドレン開口部を閉じることを特徴とする請求項1または2に記載のドレンフィルタ。 - 前記第2空間部の底壁を、前記車両の上下方向の下側に向かって凸となる漏斗状に形成し、前記ドレン開口部を、前記底壁の前記車両上下方向における最下端の位置に形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドレンフィルタ。
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JP2021146790A (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-27 | 愛三工業株式会社 | ダストフィルタ |
-
2008
- 2008-03-13 JP JP2008063427A patent/JP2009216068A/ja active Pending
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