JP2009215009A - エレベータの乗りかごの天井意匠改良方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータの乗りかごを分解することなく、エレベータの乗りかごの天井意匠を安全に、かつ短時間で改良することができるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法を提供する。
【解決手段】本発明によるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、まず、天井板3を有するエレベータの乗りかご1の出入口5aを通過自在な大きさを有する第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を準備する。次に、乗りかご1の天井板3に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を取り付けるための部材取付穴14が設けられる。その後、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が、乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に各々搬入され、乗りかご1の天井板3に設けられた部材取付穴14を用いて、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が各々取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明によるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、まず、天井板3を有するエレベータの乗りかご1の出入口5aを通過自在な大きさを有する第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を準備する。次に、乗りかご1の天井板3に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を取り付けるための部材取付穴14が設けられる。その後、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が、乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に各々搬入され、乗りかご1の天井板3に設けられた部材取付穴14を用いて、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が各々取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータの乗りかごの天井意匠を改良するエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法に係り、とりわけ、エレベータの乗りかごを分解することなく、エレベータの乗りかごの天井意匠を安全に、かつ短時間で改良することができるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法に関する。
従来より、エレベータの乗りかごの天井意匠を改良する場合、まず、エレベータの乗りかごに設置されていた既設天井板を取り外し、その後、既設天井板に代えて新設天井板を取り付けていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−100081号公報
しかしながら、既設天井板の大きさは乗りかごの出入口の大きさよりも大きく、既設天井板を乗りかごの出入口から搬出することが困難である。このことにより、エレベータの乗りかごの天井意匠を改良する場合、まず、乗りかごを分解して既設天井板を乗りかごから昇降路へ搬出し、その後、乗りかごを再組立している。このため、乗りかごの天井意匠を改良する際、比較的多くの時間を費やしている。
また、このようにして乗りかごの天井意匠を改良する場合、昇降路内において作業が行われ、このような作業は危険を伴う。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、エレベータの乗りかごを分解することなく、エレベータの乗りかごの天井意匠を安全に、かつ短時間で改良することができるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法を提供することを目的とする。
本発明は、天井板を有するエレベータの乗りかごの出入口を通過自在な大きさを有する複数の新設意匠部材を準備する工程と、乗りかごの天井板に、各新設意匠部材を取り付けるための部材取付手段を設ける工程と、各新設意匠部材を、乗りかごの出入口から乗りかご内に各々搬入し、乗りかごの天井板に設けられた部材取付手段を用いて、天井板に各新設意匠部材を各々取り付ける工程と、を備えたことを特徴とするエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法である。
本発明は、乗りかごの天井板に、各新設意匠部材を取り付けるための部材取付手段を設ける工程は、この部材取付手段に対応する開口を有するテンプレートを用いて、このテンプレートを天井板に当接させながらテンプレートの開口に合わせて部材取付手段を設けることを特徴とするエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法である。
本発明は、テンプレートは、鉄製となっていることを特徴とするエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法である。
本発明は、天井板に新設意匠部材を取り付ける工程の前に、天井板に、新設意匠部材裏側に位置する新設整風ダクトを取り付ける工程を更に備え、新設整風ダクトを取り付ける際、天井板にダクト取付手段を設け、このダクト取付手段を用いて天井板に新設整風ダクトを取り付けることを特徴とするエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法である。
本発明によれば、まず、乗りかごの天井板に、複数の新設意匠部材を取り付けるための部材取付手段が設けられる。次に、各新設意匠部材が乗りかごの出入口から乗りかご内に各々搬入され、その後、乗りかごの天井板に設けられた部材取付手段を用いて、天井板に各新設意匠部材が取り付けられる。このことにより、エレベータの乗りかごの天井板を取り外すことなく乗りかごの天井意匠を改良することができる。このため、乗りかごを分解することなく、エレベータの乗りかごの天井意匠を安全に、かつ短時間で改良することができる。
発明の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図3は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法を示す図である。このうち図1は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法により、乗りかごの天井板に新設意匠部材が取り付けられた乗りかごの全体構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、乗りかごの天井板に部材取付手段を設ける方法を示す図であり、図3は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、乗りかごの天井板に新設意匠部材および新設整風ダクトを取り付ける方法を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図3は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法を示す図である。このうち図1は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法により、乗りかごの天井板に新設意匠部材が取り付けられた乗りかごの全体構成を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、乗りかごの天井板に部材取付手段を設ける方法を示す図であり、図3は、本発明の実施の形態におけるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法において、乗りかごの天井板に新設意匠部材および新設整風ダクトを取り付ける方法を示す図である。
まず、図1により新設意匠部材が取り付けられたエレベータの乗りかごの全体構成について説明する。図1に示すエレベータの乗りかごは、乗りかごの天井板を取り外すことなく、この天井板に取り付けられた新設意匠部材を備えている。
図1に示すようにエレベータの乗りかご1は、床板2と、天井板3と、床板2と天井板3との間に設けられた複数の側板4と、乗りかご1の出入口5aに設けられた乗りかごドア5と、乗りかごドア5の側方に設けられた操作盤6とを有している。また、乗りかご1の天井板3上面に、乗りかご1内の空気を換気するとともに換気口7aを含む換気装置7が設置され、この換気装置7の両側に、乗りかご1内を照らすとともに照明口8aを含む複数の照明装置8が設置されている。
また、この乗りかご1の天井板3の下面に、換気装置7の下方に位置する第1新設意匠部材10が取り付けられ、この第1新設意匠部材10の両側に、第2新設意匠部材11および第3新設意匠部材12が各々取り付けられている。第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12は、エレベータの乗りかご1の出入口5aを通過自在な大きさを有している。このうち第1新設意匠部材10は換気口10aを有し、この換気口10aは、天井板3に後述する新設整風ダクト13および第1新設意匠部材10を取り付けた場合に、新設整風ダクト13に対応する位置にくるようになっている。
上述のように、第1新設意匠部材10の裏側であって天井板3の下面には新設整風ダクト13が取り付けられ、この新設整風ダクト13は、換気装置7の換気口7aに対応する位置に配置されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち本発明によるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法について説明する。ここで、本発明によるエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法は、エレベータの乗りかご1の天井意匠を改良するためのものである。
まず、エレベータの乗りかご1の出入口5aを通過自在な大きさを有する第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を準備する。
次に、乗りかご1の天井板3に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を取り付けるための部材取付穴14(部材取付手段)が設けられる。この場合、まず、図2に示すように、この部材取付穴14に対応する開口15bを有するテンプレート15を準備する。ここで、このテンプレート15は鉄製となっているため、例えば樹脂製材料等により製作する場合に比べて、湿気などを含む周囲環境によって、テンプレート15の開口15bの位置および大きさが大きく変化することを防止することができる。
また、このテンプレート15は、天井板3の面積の略1/4に相当する面積を有している。このことにより、テンプレート15を乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に搬入するとともに、乗りかご1内から出入口5aを介して外部へ搬出することができ、さらにはテンプレート15を軽量化することができる。なお、テンプレート15の面積は、天井板3の略1/4に相当する面積であることに限られることはなく、任意の面積を有していてもよい。
次に、テンプレート15が乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に搬入され、図2に示すように、テンプレート15の角部15aを天井板3の4つの角部のうちの一つの角部3aに合わせて、天井板3の所望の位置に部材取付穴14を設けることができるようにテンプレート15を配置し、テンプレート15を天井板3に当接させる。この状態で、テンプレート15の開口15bを介して、加工手段(図示せず)により乗りかご1内から天井板3を加工して、天井板3の所望の位置に部材取付穴14が設けられる。
その後、テンプレート15の開口15bを天井板3の他の角部に合わせて、同様にして天井板3に部材取付穴14が設けられる。このようにして、天井板3全面に渡って第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を取り付けるための部材取付穴14が各々設けられる。このことにより、乗りかご1の天井板3に、部材取付穴14を容易かつ正確に設けることができる。
次に、図3に示すように、第1新設意匠部材10の裏側に位置する新設整風ダクト1が取り付けられる。この場合、まず、加工手段を用いて乗りかご1内から天井板3が加工され、天井板3の換気装置7の換気口7aに対応する位置に新設整風ダクト13を取り付けるためのダクト取付穴16(ダクト取付手段)が設けられる。次に、新設整風ダクト13が乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に搬入され、乗りかご1の天井板3に設けられたダクト取付穴16を用いて、天井板3に新設整風ダクト13が、図示しないボルト等の締結手段をダクト取付穴16に装着することにより取り付けられる。
次に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に各々搬入され、図3に示すように、乗りかご1の天井板3に設けられた部材取付穴14を用いて、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が、図示しないボルト等の締結手段を部材取付穴14に装着することにより各々取り付けられる。この場合、まず、乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に第1新設意匠部材10が搬入され、部材取付穴14を用いて、天井板3に第1新設意匠部材10が、ボルトを部材取付穴14に装着することにより取り付けられる。次に、乗りかご1内に第2新設意匠部材11および第3新設意匠部材12が各々搬入され、取り付けられた第1新設意匠部材10を基準として、天井板3の下面のうち第1新設意匠部材10の両側に、第2新設意匠部材11および第3新設意匠部材12が、図示しないボルトを部材取付穴14に装着することにより各々取り付けられる。このことにより、エレベータの乗りかご1の天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が取り付けられ、乗りかご1の天井意匠が改良される(図1参照)。
このように本実施の形態によれば、まず、乗りかご1の天井板3に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を各々取り付けるための部材取付穴14が設けられる。次に、第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が、乗りかご1の出入口5aから乗りかご1内に各々搬入され、その後、乗りかご1の天井板3に設けられた部材取付穴14を用いて、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が、ボルトを部材取付穴14に装着することにより各々取り付けられる。このことにより、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12を取り付ける際、エレベータの乗りかご1の天井板3を取り外すことなく、さらには天井板3上面に設置されている換気装置7および照明装置8を取り外すこともない。このため、昇降路9内に入って乗りかご1を分解することなく、乗りかご1の天井意匠が改良することができるとともに、乗りかご1の天井意匠を改良するために交換する部品の部品点数を削減することができる。このため、エレベータの乗りかご1の天井意匠を安全に、かつ短時間で改良することができる。
また、本実施の形態によれば、換気装置7の換気口7aに対応して新設整風ダクト13が取り付けられ、新設整風ダクト13に第1新設意匠部材10の換気口10aが対応して第1新設意匠部材10が取り付けられる。このため、天井板3に第1新設意匠部材10、第2新設意匠部材11、および第3新設意匠部材12が取り付けられた場合においても、換気装置7を用いて乗りかご1内の空気の換気を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、新設意匠部材を3つに分割する場合について述べている。しかしながら、新設意匠部材を3つに分割する場合に限られることなく、乗りかご1の出入口5aを通過自在であれば任意の数に分割してもよい。
また、本実施の形態においては、部材取付手段が、部材取付穴14からなっている場合について述べている。しかしながら、部材取付手段は、部材取付穴14に限られることなく、例えば、部材取付スタッドボルト(図示せず)からなっていてもよい。同様に、本実施の形態においては、ダクト取付手段が、ダクト取付穴16からなっている場合について述べているが、ダクト取付穴16に限られることなく、例えばダクト取付スタッドボルト(図示せず)からなっていてもよい。
1 乗りかご
2 床板
3 天井板
3a 角部
4 側板
5 乗りかごドア
5a 出入口
6 操作盤
7 換気装置
7a 換気口
8 照明装置
8a 照明口
9 昇降路
10 第1新設意匠部材
10a 換気口
11 第2新設意匠部材
12 第3新設意匠部材
13 新設整風ダクト
14 部材取付穴
15 テンプレート
15a 角部
15b 開口
16 ダクト取付穴
2 床板
3 天井板
3a 角部
4 側板
5 乗りかごドア
5a 出入口
6 操作盤
7 換気装置
7a 換気口
8 照明装置
8a 照明口
9 昇降路
10 第1新設意匠部材
10a 換気口
11 第2新設意匠部材
12 第3新設意匠部材
13 新設整風ダクト
14 部材取付穴
15 テンプレート
15a 角部
15b 開口
16 ダクト取付穴
Claims (4)
- 天井板を有するエレベータの乗りかごの出入口を通過自在な大きさを有する複数の新設意匠部材を準備する工程と、
乗りかごの天井板に、各新設意匠部材を取り付けるための部材取付手段を設ける工程と、
各新設意匠部材を、乗りかごの出入口から乗りかご内に各々搬入し、乗りかごの天井板に設けられた部材取付手段を用いて、天井板に各新設意匠部材を各々取り付ける工程と、を備えたことを特徴とするエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法。 - 乗りかごの天井板に、各新設意匠部材を取り付けるための部材取付手段を設ける工程は、この部材取付手段に対応する開口を有するテンプレートを用いて、このテンプレートを天井板に当接させながらテンプレートの開口に合わせて部材取付手段を設けることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法。
- テンプレートは、鉄製となっていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法。
- 天井板に新設意匠部材を取り付ける工程の前に、天井板に、新設意匠部材裏側に位置する新設整風ダクトを取り付ける工程を更に備え、
新設整風ダクトを取り付ける際、天井板にダクト取付手段を設け、このダクト取付手段を用いて天井板に新設整風ダクトを取り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの乗りかごの天井意匠改良方法。
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2008
- 2008-03-11 JP JP2008061311A patent/JP2009215009A/ja active Pending
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