JP2009214727A - 車両用側面衝突判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニットセンサを省略して、コストを低減するとともに、エアバッグ展開が必要な時間までには、セーフィングがON判定し、通常走行ではON判定しない、車両の側面衝突判定装置を提供する。
【解決手段】車両用側面衝突判定装置において、車両の右側部及び左側部のいずれか一方の側部に配置された横方向の加速度を検出する第1サイドインパクトセンサと、車両の一方の側部とは異なる他方の側部に配置され横方向の加速度を検出する第2および第3サイドインパクトセンサと、第1サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、エアバックを展開させるか否かを判定して、衝突点火信号を出力する衝突点火信号出力手段とを具備して構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の側面衝突を判定する車両用側面衝突判定装置に関する。
車両が側面衝突を受けると、その衝突力により車両側部構造物が変形や破壊される。この車両側部構造物の変形・破壊に伴い、車両が衝突による圧力により横方向に移動するとともに、車体側部が左右に振動する。車両側部構造物が、破壊・変形して、侵入することにより乗員に傷害を与えることを回避する必要がある。また、車両が横方向に移動して慣性力が乗員に作用し、車両側部の構造物への乗員の2次衝突による傷害を回避する必要がある。そこで、乗員を側面衝突による破壊や2次衝突等による傷害から保護するためにサイドエアバッグ等のエアバッグ装置が車両に装備され、車両への側面衝突を判定して、エアバッグを展開し、乗員を保護している。
エアバック装置に、側面衝突を判断するために車体側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、サイドシルの内部に横加速度を検出するサイドインパクトセンサ(サテライトセンサ)を設けて、サイドインパクトセンサが検出する加速度に基づき車両の側面衝突を判定している。
また、サイドインパクトセンサのみによるシングルポイント判定では、エアバッグの展開が必要でないドアスラム、飛び石及びハンマリング等のサイドインパクトセンサへの局所的な打撃が加えられた場合に衝突判定をしてしまい、エアバッグを展開してしまうといった不都合を防止するべく車体の幅方向中央部のセンターコンソールに横加速度を検出するユニットセンサを配置して、ユニットセンサが検出する加速度に基づいて、セーフィング判定を実施して、セーフィング判定結果とサイドインパクトセンサによる衝突判定結果を用いて、エアバッグを展開するか否かを判定している。
車両側面衝突の判定に係る先行技術として、特許文献1がある。特許文献1では、ユニットセンサから出力される加速度の短区間積分及び中区間積分により、乗員室より前又は後の側面部に衝突する事象及び高速オフセット衝突及び高速斜め衝突等の側部の車両の変形が比較的発生しない事象を判断し、長区間積分により、強いドア閉めや蹴飛ばし等と比較的長い区間に亘って速度変化が発生する衝突事象を区別して、セーフィング判定を行っている。
特開平10−185942号公報
しかしながら、特許文献1では、セーフィング判定をユニットセンサの出力のみで実施していたため以下の問題点があった。ユニットセンサは車両の中央部に配置されることから、衝突や衝撃に強く、衝突時に計測される加速度はサイドインパクトセンサよりも安定しているという特徴がある。
その反面、ユニットセンサは、車両の中央部に配置されることや、側面衝突時に衝撃エネルギーをドアビーム、センターピラーで受けて、サイドシルを介して室内側のクロスメンバ等に分散して、乗員を保護するボディ構造であることから、衝突エネルギーがサイドインパクトセンサに比べて伝達されにくいため、サイドインパクトセンサに比べて、衝突時に計測される加速度はより小さくなっている。また、乗員室より前又は後の側面部に衝突して、車両が中央部を回転中心として回転するような場合にも、ユニットセンサに計測される加速度はサイドインパクトセンサにより計測される加速度に比べてより小さくなっている。
一方、側面衝突判定セーフィングには、エアバッグ展開が必要な時間までに、セーフィングがON判定していること、通常走行ではON判定しないことが要求される。従って、高速側面衝突においては、短時間のうちに衝突判定をして、エアバッグを展開する必要がある。このため、セーフィング判定閾値を高く設定すると、高速側面衝突等では、エアバッグ展開が必要な時間までに、セーフィングがON判定し難くなる。
セーフィング判定閾値を低く設定すると、エアバッグ展開が必要な時間までに、セーフィングがON判定できるようになるが、砂利道や陥没路等の悪路走行、コーナリング、底打ち、腹打ち、飛び石等における通常走行時にON判定しやすいといった問題点がある。剛性の高いホイールに衝突して横すべりしている場合でも、ユニットセンサ単独でセーフィング判定を行った場合、セーフィングがON判定してしまうという問題点がある。更に、セーフィング判定を実施するために車両の幅方向中央部にユニットセンサを設けていたのでコストが高くなるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ユニットセンサを省略して、コストを低減するとともに、エアバッグ展開が必要な時間までには、セーフィングがON判定し、通常走行ではON判定しない、車両用側面衝突判定装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、車両の右側部及び左側部のいずれか一方の側部に配置された横方向の加速度を検出する第1サイドインパクトセンサと、前記車両の前記一方の側部とは異なる他方の側部に配置され横方向の加速度を検出する第2および第3サイドインパクトセンサと、前記第1サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、側面衝突判定演算値を算出する側面衝突判定値算出手段と、前記側面衝突判定演算値と衝突判定閾値とを比較して、衝突ON判定するか否かを判定する側面衝突判定比較手段と、前記第2サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、第1セーフィング判定演算値を算出する第1セーフィング判定演算値算出手段と、前記第3サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、第2セーフィング判定演算値を算出する第2セーフィング判定演算値算出手段と、前記第1セーフィング判定演算値と第1セーフィング判定閾値及び第2セーフィング判定演算値と第2セーフィング判定閾値により、セーフィングON判定するか否かを判定するセーフィング判定比較手段と、前記衝突判定比較手段及び前記セーフィング判定比較手段による判定結果に基づいて、エアバックを展開させるか否かを判定して、衝突点火信号を出力する衝突点火信号出力手段とを具備した車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値と前記第1セーフィング判定閾値及び前記第2セーフィング判定演算値と第3セーフィング判定閾値とを比較するとともに、前記第2セーフィング判定演算値と前記第2セーフィング判定閾値及び前記第1セーフィング判定演算値と第4セーフィング判定閾値とを比較して、セーフィングON判定するか否かを判定する車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第4セーフィング判定閾値以上であり且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第2セーフィング判定閾値以上である場合、又は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第1セーフィング判定閾値以上であり且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第3セーフィング判定閾値以上である場合に、セーフィングON判定を行う車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第1セーフィング判定閾値よりも小さいとき、又は、前記第2セーフィング判定演算値が前記第2セーフィング判定閾値よりも小さいとき、セーフィングOFF判定を行う車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項5記載の発明によれば、請求項3記載の発明において、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第4セーフィング判定閾値よりも小さく、且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第3セーフィング判定閾値よりも小さいとき、セーフィングOFF判定を行う車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項6記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、前記第1セーフィング判定演算値及び前記第2セーフィング判定演算値からなる2次元空間において、前記セーフィングON判定を行うセーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定を行うセーフィングOFF判定領域との境界領域であるセーフィング判定閾値領域は一部が曲線で定義される車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項7記載の発明によれば、請求項2記載の発明において、前記第1セーフィング判定演算値算出手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第2サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向とに基づいて、前記第1セーフィング判定演算値を算出し、前記第2セーフィング判定演算値算出手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向とに基づいて、前記第2セーフィング判定演算値を算出し、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1〜第4セーフィング判定閾値を正の値として、セーフィング判定を行う車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項8記載の発明によれば、請求項2記載の発明おいて、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第2サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向が反対であれば、前記第1セーフィング判定閾値及び前記第4セーフィング判定閾値を負とし、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向が反対であれば、前記第2セーフィング判定閾値及び前記第3セーフィング判定閾値を負として、セーフィング判定を行う車両用側面衝突判定装置が提供される。
請求項1記載の発明によると、衝突側サイドインパクトセンサである第1サイドインパクトセンサと反対側に配置された2個の非衝突側サイドインパクトセンサである第2及び第3サイドインパクトセンサが検出する加速度を用いて、セーフィング判定を行うので、ユニットセンサのみによるセーフィング判定を行う場合に比べて、衝突判定に必要な時間までには、セーフィングON判定するとともに、悪路走行やコーナリング等の通常走行の場合にセーフィングON判定をすることがなくなり、セーフィングをより確実に行うことができる。また、ユニットセンサを省略することができ、コストが低減する。
請求項2記載の発明によると、第1及び第2セーフィング判定閾値に加えて、第3及び第4セーフィング判定閾値を設けたので、より確実にセーフィングON/OFF判定をすることができる。
請求項3記載の発明によると、第1〜第4セーフィング判定閾値をドアスラムや蹴飛ばしの事象、ホイールインパクトの事象及びコーナリングや悪路走行等の通常走行の事象に応じて設定することにより、これらの事象については確実にセーフィングOFF判定できる。
請求項4記載の発明によると、第1及び第2セーフィング判定演算値のいずれか一方が相対的大きく、他方が相対的に小さい場合であって、ドアスラムや蹴飛ばし、悪路走行により第2及び第3サイドインパクトセンサが配置される近傍で局所的な衝撃により振動や横揺れ等がした場合の事象では、セーフィングOFF判定するので、通常走行等において、セーフィングON判定をすることがなくなる。
請求項5記載の発明によると、第1及び第2セーフィング判定演算値の双方がある程度の大きさであって、コーナリング等の通常走行において、セーフィングON判定をすることがなくなる。
請求項6記載の発明によると、ドアスラムや蹴飛ばしの事象、ホイールインパクトの事象及びコーナリングや悪路走行等の通常走行の事象における車両のボディ構造や第2及び第3サイドインパクトセンサが配置される位置での横加速度に応じて、セーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定領域との境界領域であるセーフィング判定閾値領域を一部曲線で定義することができ、より確実にセーフィングOFF判定をすることができる。
請求項7記載の発明によると、第2及び第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の方向と第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の方向に基づいて、第1及び第2セーフィング判定演算値を算出するので、セーフィング判定比較手段における判定ロジックを簡潔にできる。
請求項8記載の発明によると、第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と第2及び第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向が反対であれば、第1及び第4セーフィング判定閾値並びに第2及び第3セーフィング判定閾値を負として、セーフィング判定を行うので、セーフィング判定比較手段における判定ロジックを簡潔にできる。
図1は本発明の実施形態の乗員保護装置の概略構成図である。図1に示すように、乗員保護装置1は、制御ユニット(ECU)2、ステアリングハンドル4、インストルメントパネル6、エアバッグ8R,8L、シートバック10R,10L、サイドエアバッグ12R,12L、シートベルトプリテンショナー14R,14L及びサイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLを具備する。
制御ユニット2は、車両の幅方向中央部に配置された電子制御ユニットであり、CPUを具備して、CPUによるプログラムの実行により後述の車両の側面衝突判定に係る処理を行う。エアバッグ8Lは、助手席前のインストルメントパネル6内に設けられ、制御ユニット2による車両の正面衝突判断に基づいて、展開されるようになっている。
シートベルトプリテンショナー14R,14Lは、運転席及び助手席のシートベルトに設けられている。サイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLは、車両の左右の側部に配置され横加速度を検出する加速度センサである。以下、横加速度を加速度と略して記す。制御ユニット2中に横方向の加速度を検出するユニットセンサは省略され、装備されていない。
図2は、制御ユニット2及びサイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLの配置例を示す図である。図2では、右側面のみを記載し、側面は左右対称であることから左側面の記載は省略している。制御ユニット2は、中空筒上に形成された車両のフロントフロア27の上に配置されたセンターコンソール26の内部に配置されている。サイドインパクトセンサ18FRは、車体の側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、右センターピラー22Rの下部の右側サイドシル24Rの内部に配置されている。
サイドインパクトセンサ18RRは、車体の側部において剛性が所定値以上の高剛性部分、例えば、右センターピラー22Rの下部の右側サイドシル24Rの内部の図示しないリアホイールハウス近傍に配置されている。左右のサイドシル24R,24Lにリヤフロア29上に配置されたクロスメンバ28が設けられている。
サイドインパクトセンサ18FR,18FL,18RR,18RLは、左右のサイドシル24R,22Lの内部に設けられ、側面からの衝撃を左右のセンターピラー22R,22Lで受け、左右のサイドシル24R,24Lを介してクロスメンバ28に衝撃エネルギーが分散されるようになっていることから、制御ユニット2に配置されていたユニットセンサに比べて、側面からの衝撃エネルギーが伝達され易く、衝撃を感度よく検知できる。
図3は、本発明の実施形態によるセーフィング判定で使用するセンサを示す図である。図3に示すように、例えば、右側面衝突を判定する際は、セーフィング判定は左前サイドインパクトセンサ18FL及び左後サイドインパクトセンサ18RLが使用される。また、左側面衝突については、セーフィング判定は右前サイドインパクトセンサ18FR及び右後サイドインパクトセンサ18RRが使用される。このように、セーフィング判定にサイドインパクトセンサ18FL,18FR,18FR,18RRを使用するので、側面衝突による衝突エネルギーが感度良く検知される。
第1実施形態
図4は本発明の第1実施形態による制御ユニット2の車両の側面衝突判定に係る機能ブロック図である。図4に示すように、側面衝突判定に係る機能ブロックは、右側面衝突判定手段50R及び左側面衝突判定手段50Lからなる。右側面衝突判定手段50Rは、右側面衝突判定値演算手段52R、右側面衝突判定比較手段54R、第1非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段56R、第2非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段58R、セーフィング判定比較手段60R及び右側面衝突点火信号出力手段62Rを含む。左側面衝突判定手段50Lは、左側面衝突判定値演算手段52L、左側面衝突判定比較手段54L、第1非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段56L、第2非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段58L、セーフィング判定比較手段60L及び左側面衝突点火信号出力手段62Lを含む。右側面衝突判定手段50Rと左側面衝突判定手段50Lは、実質的には同一なので、以下左右を示す符号L,Rを省略して、左右を区別せずに説明する。
図5は、図4中の側面衝突判定手段50の詳細ブロック図である。衝突判定値演算手段52は、下記の式(1)に示すように、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR,18FLから出力され、ディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS0を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、衝突判定演算値として速度変化成分ΔVSIS0を算出する。
ΔVSIS0=∫GSIS0dt ・・・ (1)
積分区間は、[tn−Δt,tn]である。
尚、高速側面衝突及び中低速側面衝突等の衝突の形態に応じて、積分区間を短区間、中区間又は長区間とし、別々に積分を行い、高速側面衝突判定演算値及び中低速側面衝突判定値を算出するようにしても良い。
衝突判定比較手段54は、衝突判定値演算手段52より出力される衝突判定演算値ΔVSIS0と衝突判定閾値とを比較して、衝突判定演算値ΔVSIS0が衝突判定閾値以上であるとき、衝突判定信号をONとし、衝突判定演算値ΔVSIS0が衝突判定閾値よりも小さいとき、衝突判定信号をOFFする。尚、高速側面衝突判定演算値及び中低速側面衝突判定値を別々に算出する場合は、高速側面衝突判定閾値と中低速側面衝突判定閾値を別にして、比較する。
第1非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段56は、下記の式(2)に示すように、非衝突側の左前サイドインパクトセンサ18FL(右側面衝突の場合)又は右前サイドインパクトセンサ18FR(左側面衝突の場合)から出力され、ディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS1を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第1非衝突SISセーフィング判定演算値として変化速度成分ΔVSIS1を算出する。
ΔVSIS1=∫GSIS1dt ・・・ (2)
積分区間は、[tn−Δt,tn]である。
非衝突側のサイドインパクトセンサ18FL又は18FRは衝突側のサイドインパクトセンサ18FR,18FLとは反対側に配置され、加速度の正方向が逆であり、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR,18FLの加速度の符号に合わせるために、非衝突側のサイドインパクトセンサ18FL,18FRの加速度GSIS1又は速度変化成分ΔVSIS1の符号を反転する。
第2非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段58は、下記の式(3)に示すように、非衝突側の左後サイドインパクトセンサ18RL(右側面衝突の場合)又は右後サイドインパクトセンサ18RR(左側面衝突の場合)から出力され、ディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS2を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第2非衝突SISセーフィング判定演算値として変化速度成分ΔVSIS2を算出する。
ΔVSIS2=∫GSIS2dt ・・・ (3)
積分区間は、[tn−Δt,tn]である。
非衝突側のサイドインパクトセンサ18RL又は18RRは衝突側のサイドインパクトセンサ18FR,18FLとは反対側に配置され、加速度の正方向が逆であり、衝突側のサイドインパクトセンサ18FR,18FLの加速度の符号に合わせるために、非衝突側のサイドインパクトセンサ18RL,18RRの加速度GSIS2又は変化速度成分ΔVSIS2の符号を反転する。
図6はセーフィング判定領域を示す図であり、横軸が第1非衝突セーフィング判定演算値、縦軸が第2非衝突SISセーフィング判定演算値である。図6に示すように、セーフィングON判定領域は、(a)第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突SISセーフィング判定LOW閾値(第1セーフィング判定閾値)LOW(1)以上であり、且つ第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突セーフィング判定HI閾値(第3セーフィング判定閾値)Hi(2)以上である領域、(b)第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定HI閾値(第4セーフィング判定閾値)Hi(1)以上であり、且つ第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突セーフィング判定LOW閾値(第2セーフィング判定閾値)LOW(2)以上である領域である。
尚、加速度GSIS1,GSIS2や第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2の符号を反転しない場合は、第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1),第1非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(1)、第2非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(2),第2非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(2)をマイナスにして、セーフィング判定を行う。
第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1)や第2非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(2)は、サイドエアバッグ12R,12Lの展開が必要な時間までに、セーフィングON判定するように、相対的に低めの値となっている。
第1非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(2)や第2非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(2)は、砂利道や陥没路等の悪路走行やコーナリングの通常走行において、セーフィングON判定しないように、相対的に高めの値となっている。
図7は、車両の状態とセーフィング判定領域との関係を示す図である。図7に示すように、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1)以下であり、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)以上の第1OFF領域OFF1は、サイドインパクトセンサ18RL,18RRが配置される近傍のハンマリングや蹴飛ばし、サイドインパクトセンサ18RL,18RRが配置される近くのドアのドアスラムの場合、腹打ちや底打ち及び飛び石により、サイドインパクトセンサ18RL,18RRが配置される近傍の局所的な打撃による振動や横揺れをした場合が該当する。
第1非衝突SISフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1)以上であり、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)以下の第2OFF領域OFF2は、サイドインパクトセンサ18FL,18FRが配置される近くのドアのドアスラムの場合、腹打ちや底打ち及び飛び石により、サイドインパクトセンサ18FL,18FRが配置される近傍における局所的な打撃による振動や横揺れをした場合が該当する。
ハンマリング、蹴飛ばし及びドアスラムでは、発生箇所に物理的に近いサイドインパクトセンサ18FR,18FL又は18RR,18RLについての第1又は第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1,ΔVSIS2が物理的に遠いサイドインパクトセンサ18RR,18RL又は18FR,18FLについての第2又は第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2,ΔVSIS1よりも相対的に大きくなる。
第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が、第1非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(1)以上且つ第1非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(1)以下であり、且つ第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)以上且つ第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)以下の第3OFF領域OFF3は、砂利道や陥没路等の悪路走行により横方向の振動が発生した場合やコーナリング等の通常走行やホイールインパクト等の横滑りの場合のように、非衝突サイドインパクトセンサ18FL,18RL又は18FR,18RRが配置されているサイドシル24L,24R付近の加速度が共にある程度の略同等レベルではあるが、非衝突事象でありセーフィングON判定する程度の加速度よりも小さい場合である。
また、乗員室の前方や後方から側面衝突されて、制御ユニット2が配置される車両の中央部を中心に相対的に大きな加速度で回転する場合でも、第1及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1,ΔVSIS2が共に相対的に大きな値となることから、セーフィングON判定される。
セーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定領域を規定する第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1),第1非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(1)、第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)及び第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)は、悪路走行、コーナリング等の通常走行及び横滑り、エアバッグの展開を必要とする衝突等の実験に基づく事象において、サイドインパクトセンサ18FL,18RL又は18FR,18RRが配置される加速度を、式(2),(3)と同様の式に従って算出した第1非衝突セーフィング判定演算値及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値に基づき設定する。
図5に示すように、セーフィング判定比較手段60は、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2がセーフィングON判定領域であるか否かを判定するものであり、第1〜第4比較器70,72,74,76、AND回路78,80及びOR回路82を有する。
第1比較器70は、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1と第1非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(1)とを比較して、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1)以上であれば、ハイレベルの信号を出力し、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定LOW閾値LOW(1)よりも小さければ、ローレベルの信号を出力する。
第2比較器72は、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2と第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)とを比較して、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)以上であれば、ハイレベルの信号を出力し、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)よりも小さければ、ローレベルの信号を出力する。
第3比較器74は、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1と第1非衝突SISセーフィング判定Hi閾値Hi(1)とを比較して、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(1)以上であれば、ハイレベルの信号を出力し、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突セーフィング判定HI閾値Hi(1)よりも小さければ、ローレベルの信号を出力する。
第4比較器76は、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2と第2非衝突SISセーフィング判定LOW
閾値LOW(2)とを比較して、第2非衝突SISセーフィング判定演算値が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)以上であれば、ハイレベルの信号を出力し、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)よりも小さければ、ローレベルの信号を出力する。
第1AND回路78は、第1及び第2比較器70,72の出力信号のANDを取る。第2のAND回路80は、第3及び第4比較器74,76の出力信号のANDを取る。OR回路82は、第1及び第2AND回路78,80のORを取る。衝突点火信号出力手段62は、衝突判定比較手段54及びセーフィング判定比較手段60の出力のANDを取り、点火信号を出力する。
図7は、本発明の第1実施形態による車両の側面衝突判定方法を示すフローチャートである。以下、図面を参照して、車両の側面衝突判定方法の説明をする。ここでは、右側面衝突を判定する場合について説明する。ステップS2で、式(1)に示すように、サイドインパクトセンサ18FRから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS0を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、衝突判定演算値ΔVSIS0を算出する。
ステップS4で、サイドインパクトセンサ18FLから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS1を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1を算出する。ステップS6で、サイドインパクトセンサ18RLから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS2を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2を算出する。
ステップS8で衝突判定演算値ΔVSIS0が衝突判定閾値以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS10に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。ステップS10で、第1非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(1)以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS12に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。
ステップS12で、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)以上であるか否かを判定する。否定判定ならば、ステップS14に進む。肯定判定ならば、ステップS18に進む。ステップS14で、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1が第1セーフィング判定HI閾値Hi(1)以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS16に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。ステップS16で、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS18に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。ステップS18で、エアバック点火要求信号をエアバッグ12R,12Lに出力する。
以上説明した本実施形態によれば、2つの非衝突サイドインパクトセンサ18FR,18RR又は18FL,18RLの加速度を用いて、セーフィング判定を実施するようにしたので、車両の側面のハンマリング、ドアスラムや蹴飛ばし等の場合、腹打ちや底打ちの場合、左右のサイドシル24R,24L付近のどちらか一方が振動や横揺れした場合には、セーフィング判定がOFF判定となる。
また、砂利道や陥没路等の悪路走行やコーナリング等の通常走行や横滑りの場合等にも、セーフィング判定がOFF判定となる。更に、乗員室の前方や後方から側面衝突されて、制御ユニット2が配置される位置を中心に所定以上の加速度で回転する場合は、第1及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値が相対的に大きな値となることから、セーフィングON判定される。そのため、エアバッグ展開が必要な時間までには、セーフィングがON判定するとともに、通常走行ではON判定をしなくなる。更に、横方向の加速度を検出するユニットセンサを省略したので、コストを低減させることができる。
第2実施形態
図9及び図10は本発明の第2実施形態による制御ユニット2の車両の側面衝突判定に係る機能ブロック図であり、図4及び図5中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附している。第2実施形態の車両の側面衝突判定は、セーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定領域の境界領域であるセーフィング判定閾値を第1非衝突セーフィング判定演算値及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値に対して、4個の閾値により設定するのではなく、直線及び曲線により設定した点が第1実施形態の側面衝突判定と異なる。第1実施形態と同様に、以下符号R,Lを省略して、左右の側面について区別せずに説明する。
側面衝突判定手段100中のセーフィング判定比較手段102は、図11に示すセーフィング判定Map104を参照して、第1非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段56により算出された第1非衝突SISセーフィング判定演算値及び第2非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段58により算出された第2非衝突SISセーフィング判定演算値がセーフィングON判定領域に入るか否かを判定する。
図11は、セーフィング判定Map104を示す図である。セーフィング判定Map104は、第1非衝突セーフィング判定演算値と第2非衝突SISセーフィング判定演算値がセーフィングON判定領域に入るか、セーフィングOFF判定領域に入るかを示すマップである。セーフィング判定Map104は、セーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定領域の境界領域(セーフィング判定閾値)は、その一部が曲線C1により定義されており、例えば、ラインL1、曲線C1及びラインL2により定義される。
ラインL1は、第1非衝突SISセーフィング判定演算値が第1非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(1)に等しく、第2非衝突SISセーフィング判定演算値が第2非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(2)以上である領域である。ラインL2は、例えば、第1非衝突SISセーフィング判定演算値が第1非衝突SISセーフィング判定HI閾値Hi(1)以上であり、第2非衝突SISセーフィング判定演算値が第2非衝突SISセーフィング判定LOW閾値LOW(2)である領域である。第1及び第2OFF領域OFF1,OFF2は、図7の場合と同様である。第3OFF領域OFF3のセーフィングON判定領域との境界は曲線C1である。
第3OFF領域OFF3は、砂利道や陥没路等の悪路走行やコーナリング等の通常走行、ホイールインパクト等による横滑りの場合であり、セーフィングOFF判定される領域である。このような通常走行やホイールインパクトにおけるサイドインパクトセンサ18FR,18RR又は18FL,18RLから出力される加速度は、これらのセンサ18FR,18RR又は18FL,18RLが配置される位置、ボディ構造等により決定されることから、コーナリング等の通常走行及び横滑り等の実験事象において、サイドインパクトセンサ18FR,18RR又は18FL,18RLが配置される位置での加速度を、式(2),(3)と同様の式に従って算出した第1及び第2非衝突セーフィング判定演算値に基づき、曲線C1が定義される。
このように、セーフィング判定Map104を用いることにより、車両のボディ構造やユニットセンサ16やサイドインパクトセンサ18FR,18FLが配置される位置での通常走行等における加速度に応じて、第3OFF領域OFF3を設定することができ、通常走行等でセーフィングON判定されることをより効果的に防止できる。
図12は、本発明の第2実施形態による車両の側面衝突判定方法を示すフローチャートである。以下、図面を参照して、車両の側面衝突判定方法の説明をする。ここでは、右側面衝突を判定する場合について説明する。ステップS50で、式(1)に示すように、サイドインパクトセンサ18FR,18FLから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS0を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、衝突判定演算値ΔVSIS0を算出する。
ステップS52で、式(2)に示すように、サイドインパクトセンサ18FLから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS1を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1を算出する。ステップS54で、式(3)に示すように、サイドインパクトセンサ18FLから出力されディジタル信号に変換されるとともにノイズが除去された加速度GSIS2を、現在時刻tnから所定の時間Δt前までの所定の時間区間[tn−Δt,tn]において積分して、第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2を算出する。
ステップS56で衝突判定演算値ΔVSIS0が衝突判定閾値以上であるか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS58に進む。否定判定ならば、ステップS50に戻る。ステップS58で、セーフィング判定Map104を参照して、第1非衝突セーフィング判定演算値ΔVSIS1と第2非衝突SISセーフィング判定演算値ΔVSIS2が、セーフィング判定ON領域に入るか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS60に進む。否定判定ならは、ステップS50に戻る。ステップS60で、エアバック点火要求信号をエアバッグ12Rに出力する。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果がある上に、サイドインパクトセンサ18FR,18RL又は18FL,18RLの配置や車両のボディ構造に応じて出力される加速度に基づいて、セーフィング判定閾値を一部曲線で定義したので、通常走行でセーフィングON判定されることをより効果的に防止できる。
本発明の実施形態の乗員保護装置の概略構成図である。 制御ユニット及びサイドインパクトセンサの配置例を示す図である 本発明の第1実施形態による車両の側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 セーフィング判定に使用するセンサを示す図である。 本発明の第1実施形態による車両の側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 セーフィング判定領域を示す図である。 車両の状態とセーフィング判定領域との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態による車両の側面衝突判定方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による車両の側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態による車両の側面衝突判定装置の機能ブロック図である。 セーフィング判定Mapを示す図である。 本発明の第2実施形態による車両の側面衝突判定方法を示すフローチャートである。
符号の説明
2 制御ユニット
18FR,18FL,18RR,18RL サイドインパクトセンサ
52R,52L 衝突判定値演算手段
54R,54L 衝突判定比較手段
56L,56R 第1非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段
58L,58R 第2非衝突SISセーフィング判定演算値算出手段
60R,60L,102R,102L セーフィング判定比較手段
104 セーフィング判定Map

Claims (8)

  1. 車両用側面衝突判定装置であって、
    車両の右側部及び左側部のいずれか一方の側部に配置された横方向の加速度を検出する第1サイドインパクトセンサと、
    前記車両の前記一方の側部とは異なる他方の側部に配置され横方向の加速度を検出する第2および第3サイドインパクトセンサと、
    前記第1サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、側面衝突判定演算値を算出する側面衝突判定値算出手段と、
    前記側面衝突判定演算値と衝突判定閾値とを比較して、衝突ON判定するか否かを判定する側面衝突判定比較手段と、
    前記第2サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、第1セーフィング判定演算値を算出する第1セーフィング判定演算値算出手段と、
    前記第3サイドインパクトセンサが検出した加速度に基づいて、第2セーフィング判定演算値を算出する第2セーフィング判定演算値算出手段と、
    前記第1セーフィング判定演算値と第1セーフィング判定閾値及び第2セーフィング判定演算値と第2セーフィング判定閾値により、セーフィングON判定するか否かを判定するセーフィング判定比較手段と、
    前記衝突判定比較手段及び前記セーフィング判定比較手段による判定結果に基づいて、エアバックを展開させるか否かを判定して、衝突点火信号を出力する衝突点火信号出力手段と、
    を具備した車両用側面衝突判定装置。
  2. 前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値と前記第1セーフィング判定閾値及び前記第2セーフィング判定演算値と第3セーフィング判定閾値とを比較するとともに、前記第2セーフィング判定演算値と前記第2セーフィング判定閾値及び前記第1セーフィング判定演算値と第4セーフィング判定閾値とを比較して、セーフィングON判定するか否かを判定する請求項1記載の車両用側面衝突判定装置。
  3. 前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第4セーフィング判定閾値以上であり且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第2セーフィング判定閾値以上である場合、又は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第1セーフィング判定閾値以上であり且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第3セーフィング判定閾値以上である場合にセーフィングON判定を行う請求項2記載の車両用側面衝突判定装置。
  4. 前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第1セーフィング判定閾値よりも小さいとき、又は、前記第2セーフィング判定演算値が前記第2セーフィング判定閾値よりも小さいとき、セーフィングOFF判定を行う請求項3記載の車両用側面衝突判定装置。
  5. 前記セーフィング判定比較手段は、前記第1セーフィング判定演算値が前記第4セーフィング判定閾値よりも小さく、且つ前記第2セーフィング判定演算値が前記第3セーフィング判定閾値よりも小さいとき、セーフィングOFF判定を行う請求項3記載の車両用側面衝突判定装置。
  6. 前記第1セーフィング判定演算値及び前記第2セーフィング判定演算値からなる2次元空間において、前記セーフィングON判定を行うセーフィングON判定領域とセーフィングOFF判定を行うセーフィングOFF判定領域との境界領域であるセーフィング判定閾値領域は一部が曲線で定義される請求項1記載の車両用側面衝突判定装置。
  7. 前記第1セーフィング判定演算値算出手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第2サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向とに基づいて、前記第1セーフィング判定演算値を算出し、前記第2セーフィング判定演算値算出手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向とに基づいて、前記第2セーフィング判定演算値を算出し、前記セーフィング判定比較手段は、前記第1〜第4セーフィング判定閾値を正の値として、セーフィング判定を行う請求項2記載の車両用側面衝突判定装置。
  8. 前記セーフィング判定比較手段は、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第2サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向が反対であれば、前記第1セーフィング判定閾値及び前記第4セーフィング判定閾値を負とし、前記第1サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向と前記第3サイドインパクトセンサが検出する加速度の正の方向が反対であれば、前記第2セーフィング判定閾値及び前記第3セーフィング判定閾値を負として、セーフィング判定を行う請求項2記載の車両用側面衝突判定装置。
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