JP2009214501A - タイヤ加硫成形型及びタイヤ加硫成形方法 - Google Patents

タイヤ加硫成形型及びタイヤ加硫成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】未加硫ゴムの噛み込みを抑えることができるとともに、セクタの分割面の摩耗劣化を抑えることができるタイヤ加硫成形型及びタイヤ加硫成型方法を提供する。
【解決手段】トレッド部2を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタ12に分割されたタイヤ加硫成形型10において、複数のセクタ12が、最初に型閉め位置に移動する第1セクタ12aと、最後に型閉め位置に移動する最終セクタ12cと、第1セクタ12aと最終セクタ12cの間において順次型閉め位置に移動する少なくとも1つの中間セクタ12bと、からなり、第1セクタ12aから最終セクタ12cまでタイヤ周方向に隣接するセクタ12が順次型閉め位置Pに移動し、先に型閉め位置Pに移動するセクタ12a、12bと次に型閉め位置Pに移動するセクタ12b、12cとの分割面13ab、13bcが次に型閉め位置Pに移動するセクタ12の移動方向に平行に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加硫成形型及びその方法に関し、特に、トレッド部を形成するセクタ間へのゴムの噛み込みを防止するタイヤ加硫成形型及びその方法に関する。
タイヤのトレッド部を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタに分割され、複数のセクタを拡縮変位可能に設けたタイヤ加硫成形型を用いてグリーンタイヤを加硫成形する場合がある。
このタイヤ加硫成形型では、全てのセクタを同時にグリーンタイヤ周面に接触させると、グリーンタイヤの未加硫ゴムが各セクタの間に挟み込まれるゴムの噛み込みが生じ、タイヤの成形不良や加硫成形型の変形・破損のおそれがある。
そこで、一部のセクタとこれに遅れて移動する他のセクタとを周方向に交互に配置し、グリーンタイヤの周面に先に接触する一部のセクタにより押し出された未加硫ゴムを他のセクタの縮径変位によって半径方向内方に押し込み、セクタ間への未加硫ゴムの残留を防止して、製品タイヤの外観品質を向上及び加硫成形型の損傷などを防止するものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
このような場合、遅れて縮径変位する他のセクタは、先にグリーンタイヤに接触する一部のセクタと周方向両側の分割面を摺接させて移動させなければならないため、大きな押圧力が必要となりセクタの分割面が摩耗しやすいという問題がある。
特に、トレッド部に溝を成形する突条がセクタに設けられているなどにより加硫成形したタイヤがセクタから脱型しにくい形状をなしている場合、脱型性を考慮して金型の分割数を多く設定することがあるが、金型の分割数を多くすると、遅れて縮径変位する他のセクタの数も多くなり、セクタが摩耗劣化しやすいという問題がある。
特開2001−9837号公報 特開2003−39436号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、未加硫ゴムの噛み込みを防止することができるとともに、セクタの分割面の摩耗劣化を抑えることができるタイヤ加硫成形型及びタイヤ加硫成形方法を提供することを目的とする。
本発明のタイヤ加硫成形型は、タイヤのトレッド部を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタに分割されたタイヤ加硫成形型において、前記複数のセクタが、最初に型閉め位置に移動する第1セクタと、最後に型閉め位置に移動する最終セクタと、前記第1セクタと前記最終セクタの間において順次型閉め位置に移動する少なくとも1つの中間セクタと、からなり、前記第1セクタから前記最終セクタまでタイヤ周方向に隣接するセクタが順次型閉め位置に移動するものであって、先に型閉め位置に移動するセクタと次に型閉め位置に移動するセクタとの分割面が前記次に型閉め位置に移動するセクタの移動方向に平行に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、先に型閉め位置に移動するセクタと次に型閉め位置に移動するセクタとの分割面が前記次に型閉め位置に移動するセクタの移動方向に平行に設けられているため、第1セクタから前記最終セクタまで先に型閉め位置に移動するセクタの分割面を摺接させながらタイヤ周方向に隣接するセクタを順次型閉め位置に移動させることができ、先行するセクタによってタイヤ径方向外方に押し出された未加硫ゴムを隣接するセクタがタイヤ径方向内方に押し込みながら変形させてゴムの噛み込みを防止することができる。
また、中間セクタは型閉め位置に移動する際に一方の分割面のみが先に型閉め位置に移動するセクタと摺接するため、小さな押圧力であっても中間セクタを型閉め位置に移動させることができ、先に移動する第1セクタ及び中間セクタの摩耗劣化を抑えることができる。
しかも、セクタの分割数を増やした場合であっても、型閉め位置に移動する際に周方向の両端面が摺接することとなる最終セクタの数を少なく設定することができ、セクタの摩耗劣化を抑え加硫成形型の耐久性を向上させることができる。
上記発明において、前記複数のセクタは前記トレッド部に溝を形成する突条を備え、先に型閉め位置に移動するセクタが型閉め位置に到達した時点において、次に型閉め位置に移動するセクタの型閉め位置までの距離が、前記突条の高さ以上に設定されてもよい。これにより、トレッド部に溝を形成する場合であっても、ゴムの噛み込みが生じることがない。
上記発明において、前記セクタのタイヤ径方向外方に設けられた傾斜面と係合する前記複数のセクタごとに設けられた複数のテーパブロックと、上方において前記複数のテーパブロックを支持するアームと、前記アームを介して前記複数のテーパブロックを上下動させる昇降手段と、を備え、前記昇降手段により前記複数のテーパブロックを上下動させて、前記複数のセクタをタイヤ径方向に移動させるタイヤ加硫成形型であって、前記テーパブロックと前記アームの間に配設され前記テーパブロックを下方に付勢する付勢手段と、前記テーパブロックと係止して前記テーパブロックを前記アームに対して固定するストッパと、を備え、前記第1セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔が前記第中間セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔及び前記第最終セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔より大きく設定され、前記第中間セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔が前記第最終セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔より大きく設定されていてもよい。
かかる場合、テーパブロックとアームとの間隔を調節することで各セクタが型閉め位置に到達するタイミングを調節することができ、セクタごとに個別の移動手段を設けることなく、簡単な構成により各セクタを型閉め位置に時間差を設けて到達させることができる。
また、本発明のタイヤを加硫成形する方法は、タイヤのトレッド部を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタに分割されたタイヤ加硫成形型を用いてタイヤを加硫成形する方法において、前記複数のセクタを、最初に型閉め位置に移動させる第1セクタと、最後に型閉め位置に移動させる最終セクタと、前記第1セクタと前記最終セクタの間において順次型閉め位置に移動させる少なくとも1つの中間セクタと、に区分し、前記第1セクタから前記最終セクタまでタイヤ周方向に隣接するセクタが順次型閉め位置に移動する際に、先に型閉め位置に移動させたセクタと次に型閉め位置に移動させるセクタとの分割面を摺接させて前記次に型閉め位置に移動させるセクタを移動させることを特徴とする。
上記発明において、前記複数のセクタは前記トレッド部に溝を形成する突条を備え、先に型閉め位置に移動するセクタが型閉め位置に到達した時点において、次に型閉め位置に移動するセクタの型閉め位置までの距離が、前記突条の高さ以上に設定されてもよい。
本発明によれば、未加硫ゴムの噛み込みを抑えることができるとともに、セクタの分割面の摩耗劣化を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型10を示す断面図、図2はセクタ12を概略的に示す平面図、図3は図1の要部を示す断面図である。
タイヤ加硫成形型10は、図1に示すように、タイヤ軸方向が上下になるようにセットされたグリーンタイヤ1を加硫成形する成形金型であって、グリーンタイヤ1のトレッド部2が当接するセクタ12と、下方のサイドウォール部3aが当接する下型14と、上方のサイドウォール3bが当接する上型16と、を備える。
セクタ12は、図2に示すように、タイヤ周方向に複数に分割され(例えば、本実施形態では12分割)、セクタ12ごとに設けられたセクタブロック20と一体にタイヤ放射方向(タイヤ径方向)に拡縮変位可能に設けられており、各セクタ12が型閉め位置Pに配置した型閉め状態では互いに寄り集まって環状をなしている。なお、セクタ12の分割数は12分割以外にも、8分割や16分割など、3個以上に分割されていれば分割数は特に限定されない。
分割されたセクタ12は、最初に型閉め位置Pに到達する第1セクタ12aと、最後に型閉め位置Pに到達する最終セクタ12cと、第1セクタ12aと最終セクタ12cとの間において順次型閉め位置Pに移動する中間セクタ12bと、に分類されており、第1セクタ12aから最終セクタ12cまでタイヤ周方向に隣接するセクタ12が順次型閉め位置Pに移動する。
本実施形態では、第1セクタ12aがタイヤ周方向に120度ごとに3個配置され、第1セクタ12aのタイヤ周方向両側に隣接して中間セクタ12bが配置され、中間セクタ12bの間に最終セクタ12cが配置されている。
第1セクタ12aと中間セクタ12bとの分割面13abは、第1セクタ12aの次に型閉め位置Pに移動する中間セクタ12bの拡縮変位する方向に平行に設けられている。中間セクタ12bと最終セクタ12cとの分割面13bcは、中間セクタ12bの次に型閉め位置Pに移動する最終セクタ12cの拡縮変位する方向に平行に設けられている。つまり、最終セクタ12cのタイヤ周方向両側の分割面13bcは、いずれも最終セクタ12cの拡縮変位方向に平行に設けられている。
また、分割された各セクタ12には、トレッド部2に当接する箇所にトレッド溝を形成するための突条19が形成されている。セクタ12と上下型14,16との境界は上下に延びており、グリーンタイヤ1のショルダ部の近傍に配されている。上下型14,16のタイヤ径方向内側にはビードリング18が設けられており、グリーンタイヤ1のビードコア5が嵌合可能に構成されている。
セクタ12、下型14及び上型16は、セクタブロック20の側面、下コンテナ22の上面及び上コンテナ24の下面にそれぞれ取り付けられており、セクタブロック20及び上コンテナ24の移動により加硫成形型10の開閉が行われる。
詳細には、上コンテナ24は、シリンダなどの昇降手段27に接続されており、型開き状態におけるグリーンタイヤ1から離間する位置と型閉め状態におけるグリーンタイヤ1に近接する位置との間で上型16を移動させる。
セクタブロック20は分割されたセクタ12ごとに設けられ、各セクタブロック20が上コンテナ24の下面に上スライド26を介してタイヤ径方向に沿って摺動可能に取り付けられており、セクタ12が上型16と共に昇降するようになっている。
セクタブロック20においてセクタ12が取り付けられた側面と反対側(つまり、タイヤ径方向外側)の側面は、下方に向かってタイヤ径方向外方に傾斜する傾斜面29をなし、摺動レール28が設けられている。この摺動レール28にはテーパブロック30が嵌合され傾斜面29の傾斜方向に沿って摺動可能に構成されている。
テーパブロック30は、その上部において水平に延びたアーム32にリングガイド34を介して支持されている。
ガイドリング34は、アーム32より下方に延びる筒状の部材であって、その内周面に上下に延びる摺動レール35が設けられている。摺動レール35にはテーパブロック30のタイヤ径方向外側の側面が嵌合されており、ガイドリング34に対してテーパブロック30が上下方向に摺動可能に構成されている。
テーパブロック30とアーム32との間にはコイルバネなどの付勢手段40が配設され、テーパブロック30をアーム32に対して下方に付勢している。付勢手段40から付勢力を受けたテーパブロック30は、ガイドリング34の下部に取り付けたストッパ36と係止することで、アーム32とテーパブロック30との間に所定の間隔Sを開けた状態でガイドリング36に固定される。
この間隔Sは、図3(a)〜(c)に示すように、ストッパ36のみを交換しストッパ36とテーパブロック30との係止位置を変更することで、テーパブロック30を交換することなく任意の大きさに調整でき、下コンテナ22からテーパブロック30の下端部31までの距離を調整できるようになっている。
本実施形態では、第1セクタ12aに対応するテーパブロック30aとアーム32との間に設けられた間隔Sが、中間セクタ12b及び最終セクタ12cに対応するテーパブロック30b,30cとアーム32との間に設けられた間隔Sより大きく設定され、テーパブロック30bとアーム32との間に設けられた間隔Sが、テーパブロック30cとアーム32との間に設けられた間隔Sより大きく設定されており、テーパブロック30cとアーム32との間には間隔を設けることなくテーパブロック30cとアーム32が当接している。
また、アーム32は、上コンテナ24を上下動させる昇降手段27と別の昇降手段38と接続されており、テーパブロック30を上コンテナ24に対して相対的に下降させることにより、セクタブロック20をタイヤ径方向内方に移動させることができる。
次に、上記したタイヤ加硫成形型10の開閉動作について図面に基づいて説明する。図4〜図7は加硫成形型10の型閉め動作を説明する断面図であり、各図の(a)は第1セクタ12a、(b)は中間セクタ12b、(c)は最終セクタ12cの断面図に相当する。図8〜図10はセクタ12を概略的に示す平面図であり、図8は全てのセクタ12がタイヤ1から離間する型開き状態、図9は第1セクタ12aが型閉め位置Pに移動した状態、図10は中間セクタ12bが型閉め位置Pに移動した状態をそれぞれ示す。
まず、図1に示すように、セクタ12及び上型16が下型14から上方に離間した状態において、下型14に未加硫のグリーンタイヤ1をセットする。この状態から昇降手段27,38により上コンテナ24及びアーム32が下降して、図4及び図8に示すように、上型16がグリーンタイヤ1の上方のサイドウォール部3bに当接する位置に達するとともに、セクタ12がトレッド部2のタイヤ径方向外方に配置される。この時、第1セクタ12aが中間セクタ12b及び最終セクタ12cより型閉め位置Pに近接した位置にあり、最終セクタ12cが最も型閉め位置Pより離隔した位置にある。
次いで、昇降手段27を停止させ昇降手段38のみの動作によりアーム32が降下して、図5及び図9に示すように、第1セクタ12aが型閉め位置Pに達してトレッド部2と当接することでグリーンタイヤ1を加圧変形させる。
この時、第1セクタ12aを移動させるテーパブロック30aの下端部31が下コンテナ22と当接し更なるテーパブロック30aの下方への移動を制限することで、第1セクタ12aは型閉め位置Pよりタイヤ径方向内方への移動が制限される(図5(a)参照)。中間セクタ12b及び最終セクタ12cは型閉め位置Pよりタイヤ径方向外方に離隔した位置にあり、中間セクタ12b及び最終セクタ12cに設けられた突条19がトレッド部2に当接していない(図5(b)(c)参照)。
次いで、昇降手段38の動作によりアーム32が更に降下して、図6及び図10に示すように、中間セクタ12bが型閉め位置Pに達してトレッド部2と当接することでグリーンタイヤ1を加圧変形させる。
この時、中間セクタ12bは、第1セクタ12aとの分割面13abが中間セクタ12bの移動方向に平行に設けられているため、この分割面13abを摺接しながら型閉め位置Pに移動する。また、中間セクタ12bは、これを移動させるテーパブロック30bの下端部31bが下コンテナ22と当接し更なるテーパブロック30bの下方への移動を制限することで、型閉め位置Pよりタイヤ径方向内方への移動が制限される(図6(b)参照)。第1セクタ12aは上記したようにテーパブロック30aの下方への移動が制限されているため、アーム32が付勢手段40の付勢力に抵抗して下方へ移動する(図6(a)参照)。最終セクタ12cは、型閉め位置Pよりタイヤ径方向外方に離隔した位置にあり、最終セクタ12cに設けられた突条19がトレッド部2に当接していない(図6(c)参照)。
次いで、昇降手段38の動作によりアーム32が更に降下して、図7及び図2に示すように、最終セクタ12cが隣接する中間セクタ12bとの分割面13bcを摺接しながら型閉め位置Pに達してトレッド部2と当接することでグリーンタイヤ1を加圧変形させ、型閉め工程が完了する。
この時、最終セクタ12cは、タイヤ周方向両側において隣接する中間セクタ12bとの分割面13bcが最終セクタ12cの移動方向に平行に設けられているため、この分割面13bcを摺接しながら型閉め位置Pに移動する。また、最終セクタ12cは、これを移動させるテーパブロック30cの下端部31が下コンテナ22と当接し更なるテーパブロック30cの下方への移動を制限することで、型閉め位置Pよりタイヤ径方向内方への移動が制限される(図7(c)参照)。第1セクタ12a及び中間セクタ12bは上記したようにテーパブロック30a,30bの下方への移動が制限されているため、アーム32が付勢手段40の付勢力に抵抗して下方へ移動する(図7(a)(b)参照)。
そして、型閉め状態において加硫工程を行い、その後、アーム32を上昇させセクタ12を拡径させて加硫成形型10の型開きを行い、加硫されたタイヤを取り出す。
以上のように、本実施形態の加硫成形型10では、中間セクタ12bが先行する第1セクタ12aとの分割面13abを摺接しながら型閉め位置Pに移動し、最終セクタ12cが先行する中間セクタ12bとの分割面13bcを摺接しながら型閉め位置Pに移動するため、先行するセクタ12a,12bによってタイヤ径方向外方に押し出された未加硫ゴムを隣接するセクタ12b,12cがタイヤ径方向内方に押し込みながら変形させることができ、ゴムの噛み込みを防止することができる。
しかも、一部のセクタとこれに遅れて移動する他のセクタとをタイヤ周方向に交互に配置する従来の加硫成形型では、12分割のセクタの場合、タイヤ周方向両側の分割面が摺接するセクタが6つ存在するのに対し、本実施形態では3つしか存在せず、セクタ12の分割数の割りに最終セクタ12cの数を少なく設定することができ、セクタ12の摩耗劣化を抑え加硫成形型10の耐久性を向上させることができる。
また、先行する第1セクタ12a及び中間セクタ12bが型閉め位置Pに到達した時点において、遅れて型閉め位置Pに到達する中間セクタ12b及び最終セクタ12cの型閉め位置Pまでの移動距離が突条19の高さ以上に設定されており、中間セクタ12b及び最終セクタ12cの突条19がトレッド部2に当接していないため、該突条19により未加硫ゴムがタイヤ径方向外方に押し出されることがなくゴムの噛み込みが生じることがない。
また、加硫成形型10は、セクタ12ごとに個別の移動手段を設けることなく、ストッパ36とテーパブロック30との係止位置を調節することで、各セクタ12が型閉め位置Pに到達するタイミングを調節することができ、簡単な構成により、各セクタ12を型閉め位置Pに時間差を設けて到達させることができる。
(変更例)
次に、本実施形態の変更例について、図11に示すセクタ12を概略的に示す平面図に基づいて説明する。
上記した実施形態では第1セクタ12aをタイヤ周方向に120度ごとに3つ配置したが、本変更例は第1セクタ12aを1つ配置する点で、上記した実施形態と相違する。
すなわち、セクタ12は、1個の第1セクタ12aと、1個の最終セクタ12cと、
第1セクタ12aと最終セクタ12cとの間において順次型閉め位置Pに移動される第1中間セクタ12b−1から第5中間セクタ12b−5までそれぞれ一対ずつ存在する10個の中間セクタ12bに分割されており、各セクタ12の分割面13は次に型閉め位置に移動するセクタの移動方向に平行に設けられている。
本変更例では、まず、第1セクタ12aを型閉め位置Pに移動させ、次いで、第1セクタ12aとの分割面13を摺接させながら第1セクタ12aと隣接する第1中間セクタ12bー1を型閉め位置Pに移動させ、次いで、第1中間セクタ12b−1と隣接する第2中間セクタ12b−2を第1中間セクタ12b−1との分割面13を摺接させながら型閉め位置Pに移動させ、以後、第3中間セクタ12b−3、第4中間セクタ12b−4、第5中間セクタ12b−5、第6中間セクタ12b−6を順次先行する中間セクタ12bとの分割面13を摺接させながら型閉め位置Pに移動させ、その後、タイヤ周方向両側の分割面13を摺動させながら最終セクタ12cを型閉め位置Pに移動させて、型閉め工程が完了する。
本変更例では、型閉め位置Pに移動する際にタイヤ周方向両側の分割面13が摺接する最終セクタ12cが1つしか存在せず、より一層、セクタ12の摩耗劣化を抑え加硫成形型10の耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型におけるセクタを概略的に示す平面図である。 図1の要部を示す断面図であって(a)が第1セクタ、(b)が中間セクタ(c)最終セクタを示す。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型の型閉め動作を説明する断面図であって、(a)が第1セクタ、(b)が中間セクタ(c)最終セクタの断面図に相当する。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型の型閉め動作を説明する断面図であって、(a)が第1セクタ、(b)が中間セクタ(c)最終セクタの断面図に相当する。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型の型閉め動作を説明する断面図であって、(a)が第1セクタ、(b)が中間セクタ(c)最終セクタの断面図に相当する。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型の型閉め動作を説明する断面図であって、(a)が第1セクタ、(b)が中間セクタ(c)最終セクタの断面図に相当する。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型におけるセクタを概略的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型におけるセクタを概略的に示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ加硫成形型におけるセクタを概略的に示す平面図である。 本発明の変更例に係るタイヤ加硫成形型におけるセクタを概略的に示す平面図である。
符号の説明
10…タイヤ加硫成形型
12…セクタ
12a…第1セクタ
12b…中間セクタ
12c…最終セクタ
13…分割面
20…セクタブロック
22…下コンテナ
24…上コンテナ
26…上スライド
27…昇降手段
30…テーパブロック
32…アーム
36…ストッパ
38…昇降手段
40…付勢手段

Claims (5)

  1. タイヤのトレッド部を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタに分割されたタイヤ加硫成形型において、
    前記複数のセクタが、最初に型閉め位置に移動する第1セクタと、最後に型閉め位置に移動する最終セクタと、前記第1セクタと前記最終セクタの間において順次型閉め位置に移動する少なくとも1つの中間セクタと、からなり、前記第1セクタから前記最終セクタまでタイヤ周方向に隣接するセクタが順次型閉め位置に移動するものであって、先に型閉め位置に移動するセクタと次に型閉め位置に移動するセクタとの分割面が前記次に型閉め位置に移動するセクタの移動方向に平行に設けられていることを特徴とするタイヤ加硫成形型。
  2. 前記複数のセクタは前記トレッド部に溝を形成する突条を備え、
    先に型閉め位置に移動するセクタが型閉め位置に到達した時点において、次に型閉め位置に移動するセクタの型閉め位置までの距離が、前記突条の高さ以上に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ加硫成形型。
  3. 前記セクタのタイヤ径方向外方に設けられた傾斜面と係合する前記複数のセクタごとに設けられた複数のテーパブロックと、上方において前記複数のテーパブロックを支持するアームと、前記アームを介して前記複数のテーパブロックを上下動させる昇降手段と、を備え、前記昇降手段により前記複数のテーパブロックを上下動させて、前記複数のセクタをタイヤ径方向に移動させるタイヤ加硫成形型であって、
    前記テーパブロックと前記アームの間に配設され前記テーパブロックを下方に付勢する付勢手段と、前記テーパブロックと係止して前記テーパブロックを前記アームに対して固定するストッパと、を備え、
    前記第1セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔が前記第中間セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔及び前記第最終セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔より大きく設定され、前記第中間セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔が前記第最終セクタに設けられたテーパブロックと前記アームとの間隔より大きく設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ加硫成形型。
  4. タイヤのトレッド部を形成する金型がタイヤ周方向に複数のセクタに分割されたタイヤ加硫成形型を用いてタイヤを加硫成形する方法において、
    前記複数のセクタを、最初に型閉め位置に移動させる第1セクタと、最後に型閉め位置に移動させる最終セクタと、前記第1セクタと前記最終セクタの間において順次型閉め位置に移動させる少なくとも1つの中間セクタと、に区分し、前記第1セクタから前記最終セクタまでタイヤ周方向に隣接するセクタが順次型閉め位置に移動する際に、先に型閉め位置に移動させたセクタと次に型閉め位置に移動させるセクタとの分割面を摺接させて前記次に型閉め位置に移動させるセクタを移動させることを特徴とするタイヤ加硫成形方法。
  5. 前記複数のセクタは前記トレッド部に溝を形成する突条を備え、
    先に型閉め位置に移動するセクタが型閉め位置に到達した時点において、次に型閉め位置に移動するセクタの型閉め位置までの距離が、前記突条の高さ以上に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ加硫成形方法。
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