JP2009213634A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部は、洗濯機10の据え付け時に回転槽13の初期振動量を取得する。そのため、初期振動量は、据え付け環境の差や個体差による影響が排除される。制御部は、この初期振動量を据え付け後に検出した検出振動量と対比することにより、据え付け環境あるいは個体差の影響が排除された回転槽13の振動量を検出する。また、制御部は、回転槽13に洗濯物が収容されていない空状態で振動量を検出する。そのため、回転槽13の初期振動量および検出振動量は、回転槽13内における洗濯物の偏りなどによる影響も排除される。これにより、回転槽13の振動量の経時的な変化を洗濯物の影響を受けることなく検出することができる。
【選択図】図1
Description
前記振動量検出手段で検出した前記槽の振動量と前記重量検出手段で検出した洗濯物の重量との関係を、前記振動量テーブル記憶手段に記憶している前記振動量テーブルと対比して不具合の有無を判断する判断手段と、を備えることを特徴とする。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による洗濯機を図1に示す。第1実施形態による洗濯機10は、筐体11、水槽12、回転槽13、モータ14、操作パネル15、ヒートポンプユニット16および制御ユニット17などを備えている。第1実施形態による洗濯機10は、回転槽13の回転中心軸が地面と平行または地面と所定の角度をなしているいわゆるドラム型の洗濯機である。モータ14、操作パネル15およびヒートポンプユニット16は、回転槽13に収容された洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの各運転を実施するための機能部を構成している。
回転槽13は、後端側の中心部に回転軸25が設けられている。回転軸25は、回転槽13の後端からさらに後方へ突出している。突出する回転軸25の端部には、モータ14が取り付けられている。モータ14は、例えば三相のブラシレス直流モータで構成されている。モータ14は、回転軸25を中心に回転槽13を回転駆動する。
制御部31は、図示しないCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御部31は、モータ14、ヒートポンプユニット16、排水弁24、入力部26、表示器27、振動量センサ32、水量センサ33、不揮発性メモリ34およびブザー35と電気的に接続している。振動量センサ32は、例えば半導体センサで構成され、回転槽13の加速度を検出することにより回転槽13の振動量を検出する。水量センサ33は、水槽12の内部における水の有無を検出する。不揮発性メモリ34は、例えばEEPROMなどで構成されている。ブザー35は、制御部31からの駆動指示があると鳴動する。ブザー35は、入力部26からの入力に連動して鳴動する。また、制御部31は、例えば洗濯機10で不具合などが検出されたとき、表示器27に表示、あるいはブザー35を鳴動する。操作パネル15の表示器27およびブザー35は、特許請求の範囲の報知手段を構成している。
第1実施形態の洗濯機10は、洗濯物の洗い運転、すすぎ運転および脱水運転を含む洗濯運転コースに加えて、初期振動量取得コースおよび振動量検出コースを含んでいる。初期振動量取得コースは、回転槽13の振動量を初期振動量として取得する。振動量検出コースは、回転槽13の振動量を検出する。
初期振動量取得コースは、入力部26からのキー操作により据え付け時に実施される。据え付け時とは、例えば家庭の洗濯機置き場などに洗濯機10が設置される時を意味する。初期振動量取得コースでは、初期振動量が取得される。初期振動量とは、回転槽13の振動量の変化を算出する基準となる値である。初期振動量取得コースでは、回転槽13の内部に洗濯物が収容されていない空状態で回転槽13の振動量が検出される。本明細書中において、空状態とは、回転槽13の内部に例えば衣類などの被洗濯物あるいは被乾燥物などが収容されていない状態を意味する。初期振動量取得コースを実施する制御部31、振動量センサ32および不揮発性メモリ34は、特許請求の範囲の初期振動量取得手段を構成している。
初期振動量取得コースは、入力部26からのキー操作によって開始される。この場合、入力部26からのキー操作は、初期振動量取得コースを実施するための特有の操作として設定されている。
制御部31は、水の排出が完了していないと判断すると、排水時間タイマT1のカウントが2分経過したか否かを判断する(S103)。制御部31は、ステップS101で排水弁24を開放してからの経過時間が2分未満の場合、ステップS101へリターンする。一方、制御部31は、排水弁24を開放してからの経過時間が2分以上と判断すると、エラーを報知する(S104)。制御部31は、例えばブザー35の鳴動や操作パネル15の表示器27の点滅などにより、使用者へ報知する。これにより、使用者は、例えば図示しない排水ホースの接続不良など排水部分の不具合を認識することができる。
振動量検出コースは、使用者が回転槽13から衣類などの洗濯物を取り出し、回転槽13が空状態のときに入力部26から特定のキー操作をすることにより実施される。振動量検出コースでは、洗濯機10の据え付け後、すなわち上述の初期振動量A1を取得した後に回転槽13の振動量が検出される。振動量検出コースを実施する制御部31および振動量センサ32は、特許請求の範囲の振動量検出手段を構成している。
制御部31は、入力部26からのキー操作によって振動量検出コースが開始されると、脱水運転を開始して脱水時間タイマT2を0にする(S201)。制御部31は、ステップS201で脱水運転を開始すると、回転槽13の回転数が所定の設定回転数に達したか否かを判断する(S202)。ここで、設定回転数は、初期振動量取得コースのステップS106で用いた設定回転数と同一である。制御部31は、回転槽13の回転数が所定の設定回転数に達していないと判断すると、脱水時間タイマT2のカウントが2分経過したか否かを判断する(S203)。制御部31は、ステップS201で脱水運転を開始してからの経過時間が2分未満の場合、ステップS202へリターンする。一方、制御部31は、脱水運転を開始してからの経過時間が2分以上と判断すると、回転槽13の回転数が設定回転数に達していないとしてエラーを報知する(S204)。
次に、不具合時の処理について詳細に説明する。制御部31は、図4に示す流れによって回転槽13に不具合があると判断すると、その旨を使用者の五感を通して報知する。制御部31は、例えば表示器27のランプを点滅させたり、ブザー35を鳴動させたりすることにより、回転槽13の不具合を使用者に報知する。また、制御部31は、例えばモータ14やヒートポンプユニット16などの機能部の機能を低下させることにより、使用者に回転槽13の不具合を報知する。使用者は、これらの報知によって、回転槽13の不具合を認識するとともに、早期の点検が促される。
制御部31は、回転槽13に不具合があると判断すると、視覚に訴えることにより不具合を報知する。制御部31は、図4のステップS212において、例えば回転軸25の緩みに起因する振動量の増大など、回転槽13に不具合があると判断すると、不揮発性メモリ34に不具合フラグ「1」を記憶する。制御部31は、不具合フラグが「1」であるとき、操作パネル15から視覚を通じて回転槽13の不具合を報知する。制御部31は、操作パネル15に不具合を示す旨の表示、あるいはLEDの点滅などにより、使用者に回転槽13の不具合を報知する。
さらに、制御部31は、回転槽13に不具合があると判断すると、例えばモータ14などの機能部の機能を低下させる。
本実施形態の場合、制御部31は、不揮発性メモリ34に記憶されている不具合フラグが「1」であるとき、通常の洗濯運転に含まれる脱水運転時にモータ14の回転数を低下させる。
制御部31は、入力部26からのキー操作により洗濯運転が入力されると、脱水運転を開始する(S301)。制御部31は、脱水運転に先立って洗い運転あるいはすすぎ運転を実施してもよい。制御部31は、ステップS301で脱水運転を開始する際、不揮発性メモリ34に記憶されている不具合フラグが「1」であるか否かを判断する(S302)。制御部31は、過去に回転槽13に不具合があると判断されたか否かを不具合フラグに基づいて判断する。
上記の手順により、回転槽13に不具合があるとき、モータ14の回転数は低下する。そのため、脱水運転にかかる時間が増大したり、洗濯物の脱水が不十分になったりする。これにより、使用者は、洗濯物の仕上がりの悪化に基づいて、回転槽13の不具合を認識することができる。
制御部31は、洗濯運転が開始されると、不具合フラグが「1」であるか否かを判断する(S401)。制御部31は、ステップS401において不具合フラグが「1」であると判断すると、不具合運転カウンタPをインクリメントしてP=P+1とする(S402)。不具合運転カウンタPは、回転槽13に不具合があると判断された後に洗濯機10が運転された回数を示す。
制御部31は、以上説明した機能部の機能を低下させる手段を、いずれかを単独で洗濯機10において実施してもよく、複数の手段を組み合わせて実施してもよい。さらに、不具合の報知と機能部の機能の低下とを組み合わせて実施してもよい。
第1実施形態では、制御部31は、初期振動量取得コースにおいて、据え付け時に初期振動量A1を取得する。これにより、取得した初期振動量A1は据え付け環境の差や個体差による影響が排除される。そのため、この初期振動量A1を、据え付け後に検出した検出振動量A2と対比することにより、据え付け環境あるいは個体差の影響が排除された回転槽13の振動量が検出される。そして、回転槽13の初期振動量A1および検出振動量A2は、回転槽13に洗濯物が収容されていない空状態で検出される。そのため、回転槽13の初期振動量A1および検出振動量A2は、いずれも回転槽13の内部における洗濯物の偏りなどによる影響も排除される。したがって、回転槽13の振動の経時的な変化を洗濯物の影響を受けることなく高精度に検出することができ、この回転槽13の振動の変化から不具合の有無を判断することができる。
次に、本発明の第2実施形態による洗濯機10の作動について説明する。
洗濯機10の構成は、第1実施形態と同一であるので詳細な説明は省略する。第2実施形態では、洗濯機10は初期振動量を出荷前の検査時に取得する点において、初期振動量を据え付け時に取得する第1実施形態と異なっている。
第2実施形態の初期振動量取得コースでは、図3に示す手順にしたがって初期振動量A1が取得される。取得した初期振動量A1は、初期値として不揮発性メモリ34に記憶される。また、制御部31は、図4に示す振動量検出コースの流れにしたがって回転槽13の不具合の有無を判断する。
本発明の第3実施形態による洗濯機10について図7から図9に基づいて説明する。
第3実施形態では、図7に示すように重量センサ36を備えている点で第1実施形態と異なる。重量センサ36は、制御部31と電気的に接続している。重量センサ36は、回転槽13に収容される洗濯物の重量を検出する。
制御部31は、ステップS501において重量ランクGを設定すると、脱水運転を開始するとともに、脱水時間タイマT2を0にする(S502)。制御部31は、脱水運転に先立って洗い運転あるいはすすぎ運転を実施してもよい。制御部31は、ステップS502において脱水運転を開始すると、回転槽13の回転数が設定回転数に達したか否かを判断する(S503)。ここで、設定回転数は、第1実施形態における初期振動量取得コースのステップS106で用いた設定回転数と同一である。
制御部31は、ステップS503で回転槽13の回転数が所定の設定回転数に達したと判断すると、振動量検出カウンタIを0にし、基準振動量Y1をY1=Cとする(S506)。制御部31は、ステップS501で設定した重量ランクGに基づいて、不揮発性メモリ34に記憶されている振動量テーブルから標準振動量Cを読み出す。制御部31は、読み出した標準振動量Cを基準振動量Y1に設定する。
制御部31は、ステップS508で回転槽13の振動量が所定の範囲内と判断すると、検出した回転槽13の振動量を検出振動量Y2に設定する(S509)。制御部31は、ステップS511で検出振動量Y2を設定すると、検出振動量Y2を基準振動量Y1に許容量Bを加えた振動量と比較する(S510)。ここで、許容量Bは、第1実施形態のステップS209で用いた許容量Bと同一である。
制御部31は、ステップS510において、Y2≧Y1+Bと判断すると、回転槽13の振動量が過大であるとして不具合と判断する(S513)。一方、制御部31は、ステップS510において、Y2<Y1+Bと判断すると、回転槽13に不具合がないとして通常の脱水運転を継続する。
本発明の第4実施形態による洗濯機10について図10および図11に基づいて説明する。
第4実施形態では、振動量テーブルを作成するための回転槽13の振動量を逐次取得する点で第3実施形態と異なる。不揮発性メモリ34は、回転槽13に収容される洗濯物の重量と回転槽13の振動量との関係を振動量テーブルとして逐次更新しながら記憶している。不揮発性メモリ34に記憶されている振動量テーブルは、図10に示すように重量ランクGnと標準振動量Cnとの関係を含んでいる。第4実施形態では、振動量テーブルに設定されている標準振動量Cnは更新振動量Dnへ逐次更新される。すなわち、標準振動量Cnは、重量ランクGnに対応する初期値として与えられている。制御部31は、この初期値である標準振動量Cnを洗濯機10の運転に応じて逐次取得した更新振動量Dnへ更新する。制御部31は、振動量テーブルに含まれている更新振動量Dnを用いて回転槽13の不具合の有無を判断する。これにより、第4実施形態では、初期値である標準振動量Cnを更新した更新振動量Dnを用いて回転槽13の不具合の有無が判断される。そのため、回転槽13における不具合の有無の判断精度が向上する。
制御部31は、ステップS603において、回転槽13の回転数が所定の設定回転数に達したと判断すると、振動量検出カウンタIを0にし、更新振動量Dnを基準振動量Y1に設定する(S606)。制御部31は、ステップS601において設定した重量ランクGnに基づいて、不揮発性メモリ34に記憶されている振動量テーブルから更新振動量Dnを読み出す。制御部31は、読み出した更新振動量Dnを基準振動量Y1に設定する。
制御部31は、ステップS608において回転槽13の振動量が所定の範囲内と判断すると、検出した回転槽13の振動量を検出振動量Y2に設定し、振動量更新カウンタJnをインクリメントしてJn=Jn+1とする(S609)。振動量更新カウンタJnとは、振動量テーブルを更新した回数を数えるカウンタである。振動量更新カウンタJnは、振動量テーブルの重量ランクGn(n=1〜9)ごとに設けられている。例えば図12に示すように重量ランクGnがG1からG9まであるとき、振動量更新カウンタJnはJ1からJ9まで設定、すなわちJn(n=1〜9)に設定されている。
制御部31は、ステップS609において検出振動量Y2を設定し、Jn=Jn+1とすると、振動量更新カウンタJnがJn=1であるか否かを判断する(S612)。振動量更新カウンタJnは、初期値として0が設定されている。すなわち、重量ランクGn(n=1〜9)に応じて設定されている振動量更新カウンタJn(n=1〜9)は、過去に一度も更新されていないとき、ステップS612においてJn=1となる。
一方、制御部31は、ステップS612において振動量更新カウンタJnがJn≠1と判断すると、振動量更新カウンタJnがJn≧10であるか否かを判断する(S614)。振動量更新カウンタJnのカウントは、更新振動量Dnの更新回数である。本実施形態では、振動量更新カウンタJnの上限値を10と設定している。これにより、更新振動量Dnが更新される期間は、更新振動量Dnの更新が10回行われるまで、すなわち洗濯機10の完成後に10回程度の運転が行われるまでの間に制限される。
制御部31は、ステップS616において基準振動量Y1に更新振動量Dnを設定すると、ステップS615に移行する。制御部31は、ステップS615においてY2≧Y1+Bと判断すると、回転槽13の振動量が過大であるとして不具合と判断する(S617)。一方、制御部31は、Y2<Y1+Bと判断すると、回転槽13に不具合がないとして通常の脱水運転を継続する。
本発明の第5実施形態による洗濯機10について図12に基づいて説明する。
洗濯機10の構成は、第3実施形態あるいは第4実施形態の洗濯機10と同一であるので詳細な説明は省略する。
第5実施形態では、回転槽13の振動量の大きさを判断する基準となる基準振動量Y1を、補正値Qで補正する点において第3実施形態と異なる。以下、第5実施形態による洗濯機10の詳細について説明する。
重量ランクGがG1の場合、対応する標準振動量CはC1である。制御部31は、補正値QをQ=A1−C1として算出する。このように初期振動量A1および標準振動量C1から算出された補正値Qは、洗濯機10の据え付け環境の差や個体差による影響が排除された値となる。算出された補正値Qは、不揮発性メモリに記憶される。制御部31、振動量センサ32、不揮発性メモリ34および重量センサ36は、特許請求の範囲の補正手段を構成している。
制御部31は、重量センサ36で回転槽13に収容された洗濯物の重量を検出し、重量ランクGを設定する(S701)。制御部31は、洗濯物の重量を検出し重量ランクGを設定すると、脱水時間タイマT2を0にする(S702)。制御部31は、脱水運転を開始すると、回転槽13の回転数が所定の設定回転数に達したか否かを判断する(S703)。ここで、設定回転数は、第3実施形態における図9に示すステップS503で用いた設定回転数と同一である。
制御部31は、ステップS708において回転槽13の振動量が所定の範囲内と判断すると、ステップS707で検出した回転槽13の振動量を検出振動量Y2に設定する(S709)。制御部31は、検出振動量Y2を設定すると、検出振動量Y2を基準振動量Y1に許容量Bを加えた振動量と比較する(S710)。ここで、許容量Bは、第3実施形態のステップS510で用いた許容量Bと同一である。
制御部31は、ステップS710においてY2≧Y1+Bと判断すると、回転槽13の振動量が過大であるとして回転槽13に不具合があると判断する(S713)。一方、制御部31は、ステップS710において、Y2<Y1+Bと判断すると、回転槽13に不具合がないとして通常の脱水運転を継続する。
以上の説明では、第3実施形態による振動量テーブルに含まれる標準振動量Cを補正値Qで補正する例について説明した。しかし、第4実施形態による振動量テーブルに含まれる更新振動量Dnを補正値Qで補正してもよい。
本発明の第6実施形態による洗濯機10について説明する。
第6実施形態では、最終脱水運転の回数が所定の検査実施回数に達すると回転槽13の振動量を検出する点において上述の各実施形態と異なる。ここで、最終脱水運転とは、一サイクルの洗濯運転において最後に実施される脱水運転である。例えば洗い運転後およびすすぎ運転後にそれぞれ脱水運転を行う場合、すすぎ運転後に行われる脱水運転が最終脱水運転である。制御部31は、この最終脱水運転を実施した回数があらかじめ設定されている検査実施回数に達すると、回転槽13の振動量を検出する。すなわち、制御部31は、洗濯運転の各脱水運転ごと、あるいは各洗濯運転の実施ごとに回転槽13の振動量を検出するのではなく、最終脱水運転を実施した回数が検査実施回数に達する所定期間が経過するごとに回転槽13の振動量を検出する。制御部31は、あらかじめROMなどに検査実施回数を記憶している。
上述の複数の実施形態では、本発明をいわゆるドラム式の洗濯機に適用する例を説明した。しかし、本発明は、ドラム式の洗濯機に限らず縦軸型の洗濯機に適用してもよい。本発明を縦軸型の洗濯機に適用した例を図14に基づいて説明する。
また、上述の説明では複数の実施形態を個別に説明したが、複数の実施形態を組み合わせて洗濯機10および洗濯機110に適用してもよい。
Claims (9)
- 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水または乾燥の少なくともいずれかに用いる槽と、
前記槽の内部に洗濯物のない空状態で前記槽の振動量を検出する振動量検出手段と、
据え付け時に空状態で検出した前記槽の振動量を初期振動量として取得する初期振動量取得手段と、
前記初期振動量取得手段による初期振動量の取得後、前記振動量検出手段で検出した前記槽の振動量と前記初期振動量取得手段で取得した初期振動量との差に基づいて不具合の有無を判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水または乾燥の少なくともいずれかに用いる槽と、
前記槽の内部に洗濯物のない空状態で前記槽の振動量を検出する振動量検出手段と、
出荷前の検査時に空状態で検出した前記槽の振動量を初期振動量として取得する初期振動量取得手段と、
前記初期振動量取得手段による初期振動量の取得後、前記振動量検出手段で検出した振動量と前記初期振動量取得手段で取得した初期振動量との差に基づいて不具合の有無を判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水または乾燥の少なくともいずれかに用いる槽と、
前記槽に収容される洗濯物の重量と前記槽の振動量との関係を振動量テーブルとして記憶している振動量テーブル記憶手段と、
前記槽の振動量を検出する振動量検出手段と、
前記槽に収容される洗濯物の重量を検出する重量検出手段と、
前記振動量検出手段で検出した前記槽の振動量と前記重量検出手段で検出した洗濯物の重量との関係を、前記振動量テーブル記憶手段に記憶している前記振動量テーブルと対比して不具合の有無を判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水または乾燥の少なくともいずれかに用いる槽と、
前記槽の振動量を検出する振動量検出手段と、
前記槽に収容される洗濯物の重量を検出する重量検出手段と、
前記重量検出手段で検出した洗濯物の重量と前記振動量検出手段で検出した前記槽の振動量との関係を振動量テーブルとして記憶する振動量テーブル記憶手段と、
前記振動量検出手段で検出した前記槽の振動量と前記重量検出手段で検出した洗濯物の重量との関係を、前記振動量テーブル記憶手段に記憶している前記振動量テーブルと対比して不具合の有無を判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする洗濯機。 - 据え付け時に前記槽の振動量を空状態で補正振動量として取得し、取得した前記補正振動量で前記振動量テーブルを補正する補正手段をさらに備えることを特徴とする請求項3または4記載の洗濯機。
- 前記振動量検出手段は、洗濯物を脱水した回数が所定の検査実施回数に達すると、前記槽の振動量を検出することを特徴とする請求項3から5のいずれか一項記載の洗濯機。
- 前記判断手段で不具合があると判断すると、不具合を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の洗濯機。
- 洗濯物の洗い、すすぎ、脱水および乾燥を実施する複数の機能部と、
前記判断手段で不具合があると判断すると、前記機能部の機能を低下させる制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の洗濯機。 - 前記判断手段は、段階的に不具合の有無を判断し、
前記制御手段は、前記判断手段で判断した不具合の度合いに応じて前記機能部の機能を段階的に低下させることを特徴とする請求項8記載の洗濯機。
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