JP2009213489A - ポテトフレーク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポテトマッシュは、マッシュドポテト、ポテトパティ、ポテトパンケーキ、及びポテトスナックなどの食品を製造するために使用することができる。ポテトマッシュは、フレーク、フラニュール、顆粒、粒塊、シート、断片、小片、粉末、及び微粒子などの乾燥ポテト製品を形成するためにも使用することができる。乾燥ポテト製品は、マッシュドポテト、ポテトパティ、ポテトパンケーキ、ポテトスナック、パン、グレービー及びソースなどの多種多様な食品に使用するのに好適である。マッシュ及び/又はそこから製造される乾燥製品から作られる食品は、ポテトの風味が高く、歯ごたえがよい。特に好ましいのは改良された加工チップスである。
【選択図】なし
Description
(a)約70%未満の破壊細胞及び、
(b)約0.4〜約4比のアミロース対アミロペクチンを包含する。
本明細書で使用する時「短縮加熱調理」とは、デンプンを部分的にゼラチン化し、褐変の原因となる酵素を不活化するためだけに必要な加熱調理の度合いを意味する。
1. ポテト
本発明の乾燥ポテト製品を製造するために、従来のポテトフレーク、フラニュール又は顆粒を製造するために使用するようなあらゆる市販のポテトを使用することができる。好ましくは、乾燥ポテト製品は、品種Norchip、Norgold、Russet Burbank、Lady Russeta、Norkota、Sebago、Bentgie、Aurora、Saturna、Kinnebec、Idaho Russet及びMentorから製造するのがよいが、これに限定されない。
ポテトはマッシュ用に柔らかくするため、短縮加熱調理工程を経る必要がある。本発明による短縮加熱調理工程によれば、デンプンが部分的にゼラチン化し、酵素性及び非酵素性褐変反応酵素が部分的に不活化できるが、従来の加熱調理工程と比べれば著しく高いポテトの硬度を維持できる程度の時間でポテトを加熱調理する。
次に、加熱調理したポテトをすりつぶし、湿ったマッシュを製造する。加熱調理したポテトをすりつぶすには、あらゆる好適な方法を用いることができる。例えば押しつぶす、すりつぶす、すりおろす、又はこれらの方法の組み合わせが挙げられるが、これに限定されない。
デンプン
任意には、しかし好ましくは、マッシュそれ自体及び/又はマッシュから製造される製品によりよい特徴を付与するため、湿ったマッシュにデンプンを添加することができる。好ましくは約0.5%〜約50%、更に好ましくは約2%〜約30%、更に好ましくは約4%〜約15%のデンプン(乾燥マッシュに対して)を湿ったマッシュと混合し、全体に均一に分布させる。
場合によっては、乳化剤を任意選択的に加工助剤としてマッシュに添加するこ
とができる。典型的には約0.01%〜約3%、好ましくは約0.1%〜0.5%の乳化剤を、湿ったマッシュに添加する。好ましい乳化剤は、蒸留モノグリセリド及び部分的に水素添加した大豆油のジグリセリドである。加工助剤として好適なその他の乳化剤、例えば乳酸エステル、ソルビタンエステル、ポリグリセロールエステル、及びレシチンを使用することもできるが、これに限定されない。
その他の望ましい任意成分も、湿ったマッシュに添加することができる。例えば、通常は、種々の安定剤及び防腐剤を、乾燥ポテト製品の安定性及び歯ごたえを向上させるために使用する。例えば、湿ったマッシュに乾燥亜硫酸ナトリウム及び/又は亜硫酸水素ナトリウムを添加して、亜硫酸を約150〜約200ppmを含む乾燥ポテト製品を製造することができる。亜硫酸は、得られた乾燥ポテト製品が加工中及び引き続く貯蔵中に黒化するのを防ぐ。酸化による変質を防ぐため、約10ppm以内の酸化防止剤を含む乾燥ポテト製品を製造するための分量で没食子酸プロピル、BHA(2及び3−第3ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール)、BHT(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシトルエン)などの酸化防止剤及び、ローズマリー、タイム、マジョラム、及びセージなどの天然の酸化防止剤を添加することができる。鉄イオンの存在によって起こる変色を防ぐため、乾燥ポテト製品中に約200ppm包含させるのに十分な分量でクエン酸を添加することができる。また、工程中に失われるビタミンCを埋め合わせるため、アスコルビン酸を添加することもできる。
ポテトマッシュの堅さは、加熱調理およびマッシュドポテトの粘度の間接的な測定値である。ポテトマッシュの堅さは、ポテトの品種、若さ、及び貯蔵条件だけに影響を受けるのではなく、加工条件及びマッシュに添加する素材にも影響を受ける。
。
マッシュを成形した後、更に乾燥させ、下述の通り加工して乾燥ポテト製品を作る。あるいは、この湿ったマッシュは、例えば、マッシュドポテト、ポテトパティ、ポテトパンケーキ、及び押出しフレンチフライ、ポテトスティック及びスナックチップ(これらに限定されない)といったポテトスナックなどの製品を製造するために使用することができる。
マッシュの成形後、このマッシュを乾燥させ乾燥ポテト製品を成形する。この乾燥ポテト製品はいかなる形状でもよく、例としてはフレーク、フラニュール、顆粒、粒塊、シート、断片、小片、粉末、及び微粒子が挙げられるが、これに限定されない。
ポテトの細胞はセルロース性素材に囲まれ、アミロペクチン及びアミロースだけでなく、水溶性フレーバー前駆体、栄養分、ミネラル、脂質、及びタンパク質も含有する独立した袋であるとされる。破壊細胞の比率は、加熱調理の程度と、工程中に起こるデンプンの損傷の指標である。多数の破壊細胞が存在するということは、特に、乾燥ポテト製品の粒径を減少させるような過度な加熱調理、乾燥中の過度な加熱、又は過度の剪断を行うなど、不適切な工程条件が加わったことを表している。本発明のポテトフレークは短縮加熱調理製品を使用して製造されるため、このポテトフレークは従来の方法で製造したフレークに比べて、破壊細胞の数が少ない。
ポテトフレークは約5%〜約14%、好ましくは約5%〜約12%、更に好ましくは約6%〜約9%、更に好ましくは約7%〜約8%の水分を含む。
本発明のポテトフレーク中のアミロース/アミロペクチン比率は、約0.4〜約4、好ましくは約1.2〜約3、更に好ましくは約1.6〜約2.5である。
ポテト加工の加熱調理及び乾燥工程においては、一般にポテトは非常に高い熱応力及び機械的応力を受ける。品質の劣化の程度を間接的に確認する一つの方法は、組成物の変化を計測することである。
本発明は主としてフレークから製造した好ましいチップに関して記載しているが、本発明による乾燥ポテト製品はあらゆる好適な食品の製造に使用することができることは当業者にとって容易に明らかになるはずである。
本発明による好ましい生地は、デンプンを主成分とする粉末を約35%〜約85%、好ましくは約50%〜約70%含む。このデンプンを主成分とする粉末は、上述のポテトフレーク約25%〜100%と、残部としてポテト粉末、ポテトフラニュール、ポテト顆粒、トウモロコシ粉末、マサ粉末、コーングリッツ、コーンミール、米粉、そば粉、米粉、オーツ麦粉末、豆粉、アマランス粉末、大麦粉、又はこれらの混合物(これに限定されない)などのその他のデンプンを主成分とする粉末(約0%〜約75%)をともに含む。
生地は任意に天然、加工デンプン又は端性デンプンを包含する。典型的には約0.1%〜約70%、更に好ましくは約5%〜約60%、最も好ましくは約15%〜約40%のデンプンを添加することができる。このデンプンは、塊茎、マメ科植物又は穀物から抽出したものであってよく、コーンスターチ、小麦デンプン、米デンプン、ワクシー・コーンスターチ、オーツ麦デンプン、カッサバデンプン、ワクシー大麦、ワクシーライススターチ、もち米デンプン、米デンプン、スウィートライスデンプン、ポテトデンプン、タピオカデンプン、アマランスデンプン、サゴデンプン、又はこれらの混合物を包含することができるが、これらに限定されない。本発明に従ってデンプンの量を計算する場合、ポテトフレーク、ポテトフラニュール、ポテト顆粒、及び粉末など、その他の成分に元来含まれているデンプンは計算に入れない。(デンプン量はその他の生地成分に元来含まれている量に上乗せして添加する量とする。)
本発明による生地は、シート状にできる生地を作るためのあらゆる好適な方法で製造することができる。典型的には、従来のミキサーを用いて成分を完全に混合することによって、粘着性がなく乾燥した生地を製造することができる。好ましくは、湿り気のある成分及び乾燥成分を混合する前に準備してから、両成分を混合して生地を作る。Hobart(登録商標)ミキサーがバッチ操作には好ましく、Turbulizer(登録商標)ミキサーが持続的な混合操作に好ましい。あるいは、生地を混合し、シート又は成型加工片を作るために、押出成形機を使用することもできる。
生地を製造したら、次に比較的平坦で薄いシートを成形する。このようなシートをデンプンベースの生地から成形するのに好適なあらゆる方法の使用が可能である。例えば、シートは均一で比較的薄い生地材料のシートを得るのに2つの円筒形の二重反転ローラの間を延ばされ出てくることが可能である。あらゆる従来のシート化、製粉、及び測定の器具を使用することができる。製粉機のローラは好ましくは約90°F(32℃)〜約135°F(57℃)で熱しておく。好ましい実施形態において、製粉機のローラは前方ローラの温度を後方ローラよりも低くして、異なる温度に保つ。生地は押出しによってもシートに成形することができる。
スナック片を形成した後、加工チップを成形するためパリッとするまでこれを加熱調理する。スナック片は、消化性油脂、非消化性油脂、又はこれらの混合物を含む油脂組成物中で揚げることができる。最もよい結果を得るため、きれいな揚げ油を使用する必要がある。油の遊離脂肪酸含有量は、油の酸化率を下げるために、好ましくは約1%未満、好ましくは約0.3%未満に保つのがよい。
1. 揮発性有機フレーバー化合物
本発明の加工チップスは、従来の加工チップスに比べてジメチルトリ硫化物(DMTS)の量が多く、エチルフラン(EF)の量は少ない。これは、従来のスライスポテトチップスに特有のポテトチップフレーバーの含有量が高いことに起因する。本発明において、EFで表される脂質酸化フレーバーの量を最小限にし、DMTSで表される特有のポテトフレーバーの量を最大限にすることが望ましいことが明らかになった。
PCF(ポテトチップフレーバー)=4.4+((0.36)ln DMTS/EF)
(n=16、相関係数=0.9)
本発明の加工チップスでは、全ポテト細胞及びポテトに特有のセルロース網状組織のうち損傷を受けていない量は、従来の加工チップスよりも多い。これにより、最終的な加工チップスのパリパリ感は高くなり、スライスポテトチップスのパリパリ感により近づく。
従来のスライスポテトチップスの火の通り具合のレベルは、典型的には、最終的な目標となる色及び水分活性(Aw)レベルと関係がある。スライスチップスでは、火の通り具合が高いほど、製品は褐色となり、その水分活性は典型的には約0.05〜約0.3である。
本発明は、高いパリパリ感及び火の通り具合に加えて、安定度が高く、破損耐性の高い加工チップスを提供する。安定度は、貯蔵性、老化及び腐敗と関係する。
本発明の加工チップスはまた、従来の加工チップスに比べて破損度が低く、高い強度を示している。
性の値は、約400gf*秒〜約4000gf*秒である。
通常のスライスポテトチップスの可溶性アミロペクチン(Ap)量は、加工チップスに比べて少ない。これは、ポテトの細胞構造が破損せずに完全な状態であることに起因する。これに対し、従来の加工チップスでは、ポテトの細胞構造が工程中にばらばらになっているため、可溶性Apがきわめて多い。
本発明の要素を特徴付けるために使用するパラメーターは、特別な分析方法により定量化する。これらの方法は以下に詳細に記載する。(検査機器は全て、指示がない限り、操作マニュアル及び指示マニュアルに記載の製造者の指示に従って操作しなければならない。)
本明細書の加工チップスの総脂質含量(消化性及び非消化性の両方)を測定するために使用する方法は、非特許文献1である。
本明細書に記載の加工チップスの消化性脂肪含量を決定するために、非特許文献2を使用する。
非消化性脂肪含量=総脂肪含量−消化性脂肪含量
加工チップスの湿分含量は、下記の強制空気炉揮発法によって確認することができる。
強制空気炉、蓋つきアルミ錫容器、キャビネット型乾燥機
工程:
1.容器及び蓋の重量を0.0001グラム単位で計り、風袋重量として記録する。
2.2〜3グラムの砕いたチップス試料を容器に入れ、重量を0.0001グラム単位で計り、総重量として記録する。
3.炉の温度を105℃に設定する。
4.チップス試料を含む容器を蓋をしない状態で炉の中に1時間置く。
5.試料を含む容器を炉から取り出し、容器に蓋をし、乾燥機の中に置いて、室温になるまで冷却する。
6.容器、蓋及び乾燥した試料の重量を0.0001単位で計り、最終乾燥重量として記録する。
1.試料重量=総重量−風袋重量
2.最終重量=手順6で記録した重量
3.湿分含量(%)=[(総重量−最終重量)/試料重量]×100
ガスクロマトグラフィー及び質量分析による修正したパージ及び捕捉技術を用いたフレーバー分析
ガスクロマトグラフィー及び質量分析による修正したパージ及び捕捉技術を用いたフレーバー分析に関する−参照文献
1.非特許文献3
2.非特許文献4
3.非特許文献5
4.非特許文献6
化学物質は分析学的等級のものであり、ガスの純度は高い。合成唾液は20mMのNaHCO3、2.75mMのK2HPO4、12.2mMのKH2PO4、及びPHが7.0の15mMのNaClなど、疑似唾液の緩衝系を含有するようなものとする(参照番号4)。
1.参照番号1に記載の鼻後方の香気シミュレーター(RAS)は、ねじ蓋の付いた1リットルのステンレススチールワーリングブレンダー及びRASの温度を37℃に調整するためのカッパーコイルウォータージャケットからなる。RASは可変単巻変圧器に接続する。
2.トラップ(参照番号2及び3)は、不活性化ガラスウール及びTenax GR(60/80メッシュ、250mg)で包装した糸模様ガラスチップが付いた1mlのシリンジバレルからなる。
3.ガスクロマトグラフ(GC)はHewlett Packard (HP) model 6890では、香気の加熱脱着の吸収トラップ及び極低温フォーカスのインジェクションに適応するように修正する。
4.GCカラムは、J&W Scientific of Folsom(カリフォルニア)から入手できるDurabond-5(登録商標)質量スペクトロメーター(長さ30メートル、カラムID 252mm、フィルムの薄さ1.0mm)である。
5.担体ガスは、流速が2ml/分のヘリウムである。
6.検出器は、ソース温度が約230℃、MSクォード温度が約150℃の、Hewlett Packard(米国カリフォルニア州サンタクララ)から入手できる型番HP5973質量選択型検出器である。
1.RASのサーモスタットを37.0℃に設定する。
2.人工唾液溶液200mlを乾燥RASに加える。内部標準溶液(水中で500ppmの2−ヘプタノン)200μlをRASに加える。
3.パージ用ヘリウム管をバルブを外したRASに接続する。パージ流量を約54ml/分に設定する。
4.フレーク試料20.0グラム(又はチップス試料50.0グラム)を計量し、RASに加える。
5.RASの蓋を閉める。トラップ(設定前)をRASに接続する。
6.パージ用ヘリウムのスイッチを入れ、RASを開始し(可変単巻変圧器の電圧は60ボルトに設定する)、タイマーのスイッチを入れる。
7.30秒後にブレンダーのスイッチを切り、合計10分間揮発物質を採集する。
8.採集後、流量約43ml/分の乾燥ヘリウムでトラップを30分間バックパージする。
9.試料の負荷及び分析手順を開始する。この手順において、プレカラムを約−90℃に冷却し、トラップをヘリウム(流速約15ml/分)に接続し、補足した香気化合物を加熱脱着する。負荷終了後のGC−MS分析は下記の通り行う。下記の温度プログラムを使用する。
i)約50℃の初期温度を1分間維持する。
ii)初期温度を約4℃/分の割合で上昇させ、約250℃にする。
iii)約250℃を1分間維持する。
10.Hewlett Packardから購入、使用の許諾を得ることができるJohn Wiley & Sons及び国立標準技術研究所(NIST)のMSスペクトルライブラリを用いて、香気化合物を同定する。
11.Hewlett Packard(米国カリフォルニア州サンタクララ)から入手できるソフトウェア、Chemstationを用いて、クロマトグラフのピーク値を組み込む。
ポテトマッシュのドラム型乾燥機及びアプリケーターローラに対する粘着性は、製品に必要な粘稠度及び堅さによるところが大きい。粘稠度が低すぎるマッシュは、加熱調理されすぎ、湿分含量が高いことを示し、ローラに粘着しない。同様に、粘稠度が高すぎるマッシュは、加熱調理が足らず、ドラム及びローラへのマッシュの粘着を妨げる原因となる加熱調理されていないポテト片を含む可能性があることを示す。マッシュの粘稠度及び堅さは、製品の物理的属性及び粘度率の目安となる押し戻し成形検査によって評価することができる。
A/BE Back Extrusion Cellの付いたTA-XT2テキスチャ−・アナライザー(TA Instruments, Corp. デラウエア州ニューキャッスル)は、位置決めベースプレート、試料容器(内径50mm)、圧縮ディスク3枚(直径35mm、40mm、45mm)及び強力型プローブアダプタから成る。45mmのディスクはポテトマッシュの堅さを計測するために用いる。25kgのロードセルは機器をキャリブレーションをとるために用いる。機器のキャリブレーションは、機器マニュアルの指示に従ってとる(非特許文献7参照)。
様式:圧縮における測定力
オプション:スタートに戻る
試験前速度:4.0mm/秒
試験速度:1.0mm/秒
事後速度:1.0mm/秒
距離:35mm*
制動タイプ:自動−10g
データ収集速度:250pps
検査は、試料採取場所から試料を取り出してすぐに、標準サイズの押し戻し成形容器(直径50mm)で実施する。試料の温度は一定に保つ。押出しディスクを試料容器の上に中央に配置する。べたつき感及び「粘着力」を比較するため、プローブは各検査後、試料上の同じ位置に戻さなければならない。このため、開始時に容器又は試料表面から上に約30mm離したのと同じ距離にプローブのキャリブレーションをとる必要がある。比較を行うため、試験結果を出す場合は検査温度及び容器の構造は同じである。(そして常に規定のものでなければならない。)
非特許文献7
この方法は1cm×1cm×1cmのポテト片に中央部まで侵入するために必要な力を測定するものである。この力はポテトの加熱調理度に関係する。生のポテトは歯ごたえが大きく、従ってポテト片の中央部に達するために必要な力は大きい。
5kgのロードセルを用いるP/2N 2mmのニードルプローブが付いたTA-XT2 Texture Analyzerを使用する。
オプション:TPA
試験前速度:1.0mm/秒
試験速度:1.0mm/秒
事後速度:1.0mm/秒
距離:30%変形
制動型:自動−5g
時間:3秒
データ収集速度:200pps
様々な時間で加熱調理したポテト(0分、即ち生のポテトも含む)から1立方センチメートルの試料を準備する。データのばらつきを低減するため、それぞれの加熱調理時間につき最低5個の試料を準備する。
加熱調理及び切断後すぐに、2mmのニードルプローブ(ロードセル担体に接着する)の下で中央に位置する強力型プラットフォームに各立方体試料を載せて、侵入検査を開始する。立方体の上表面は平坦であり、プラットフォームと同じ高さでなければならない(即ち傾斜がない)。各検査前に、あらゆる粘着性物質を取り除くために、プローブを丁寧に拭き取らなければならない。
原材料、処理条件及び貯蔵に起因する乾燥製品の褐変は、乾燥製品産業における課題である。本出願書では、処理条件による色の違いを決定するため、2つの方法を使用した。ハンター比色計及び光学密度スペクトルである。
目的:最終加工チップスの色の差異を確認し、それを本発明のフレークと関連づけること。フレークは加熱調理器及び乾燥機における滞留時間を著しく短縮して製造した。この結果、フレークの色は明るくなる。
この機器は人間の目を通した光の感知をシミュレートするものである。「L」、「a」、「b」は、試料が位置する領域を示す色平面の座標である。「L」は黒から白、「a」は緑から赤、「b」は青から黄色を示す尺度である。
方法
1.機器を使用する前に正しいキャリブレーションが取られているかを確認する。
2.試料温度を70°F±2°F(21℃+1.1℃)に調節する。
3.ポテトフレークを砕いた試料を使用する。
4.試料を清潔で乾燥したサンプルカップに黒い印を越えるまで注ぎ、清潔で乾燥した白い挿入物を各カップに挿入する。
5.サンプルカップを標本ポートの上に置く。サンプルカップをポートカバーで覆う(空泡がないことを確認する)。
6.F3キーを押す。このキーは2つの尺度を切り替えるためのものである。
ハンターL、a、b尺度を使用する。
7.F1キーを押し、L、a、bの値を読む。
キャピラリー電気泳動法を用いての、ポテトフレーク、生地及びチップス中の可溶性アミロース及びアミロペクチンの計量
デンプンに富んだ食品系においては、顆粒はアミロペクチン及びアミロースを含む連続重合システム内の分散素材を表す。膨脹、結晶溶解、複屈折の減少及び最後にデンプンの可溶化が進むにつれ、顆粒溶解が段階的に起こる。アミロペクチンの溶解度は、デンプンの形態及びデンプン構造の分解の変化を特異的に示すものである。アミロペクチンはデンプン顆粒の結晶領域に残存するため、形態の指標となる。アミロペクチンの溶解度の上昇は、形態学的変化が起こっていることを示す。アミロースは顆粒構造の非晶性領域の指標である。可溶性アミロースは、顆粒がまだ損傷を受けていなくても、顆粒の膨張間における早期の浸出に伴って現れる。 次に、アミロースは、乳化剤と複合体を形成し、素早く再結晶(老化)して溶液から消失する。更に、アミロースは、処理中の成分間の相互作用を確かめるための指標となる化合物として使用することができる。
機器:可視波長560nmで検知するHewlett Packard製3Dキャピラリー電気泳動装置を使用する。Microsolv CE、Scientific Resources Inc.のスルホン酸コーティング(内径50μm×50cm)キャピラリーで、アミロース及びアミロペクチンを分離する。
試料及び基準試料に共通して存在する基準線を引き、ピーク面積を全て手動で組み込む。アミロペクチンの移動時間は約4.3分であり、アミロースは約8〜9分である。電気浸透流のための標識シグナルは3分である(図4)。図4は、ポテトのアミロペクチンから採取したアミロペクチンのCE−IA電気泳動像(A)及び、チモールで2度再結晶したポテトデンプンから採取したポテトアミロースの電気泳動像(B)である。(基準濃度2mg/ml) アミロペクチン及びアミロース量は、乾燥重量でフレーク100mg及びチップス200mgにつきそれぞれ算出する。上記の単位でフレーク及びチップスで求めたアミロース及びアミロペクチン量を除することによって、アミロース/アミロペクチン比を算出する。
1.非特許文献8
2.非特許文献9
最終製品の色測定
目的:最終製品の色測定は、ハンター比色計尺度のパラメータ、「L」、「a」及び「b」に基づく。色は、外観を形成し、歯ごたえ(パリパリ感)を間接的に示すきわめて重要な感覚属性である。
測定の説明:
L*は試料の明度を黒を0.0、白を100.0として測定する尺度である。
a*は試料に含まれる緑から赤までの度合いを測定する尺度である。−60.0は緑を表し、+60.0mは試料に含まれる赤を表す。
b*は試料に含まれる青から黄色までの度合いを測定する尺度である。−60.0は青を表し、+60は黄色を表す。
1.Minolta Spectra Matchをインストールしたコンピュータを接続する。
2.データ処理装置付きの比色計ランプを接続する。
3.プリンタポートにプロテクションキーをインストールする。
4.コンピュータを起動し、Spectra Matchソフトウェアプログラムを開く。
5.比色計のスイッチを入れる。
6.白いキャリブレーションプレートを計測ヘッドに乗せて、キャリブレーションを行い、外光が入らないようにする。キャリブレーションのアイコンをクリックする。
7.上を向いた計測ヘッドで、標準として選択したチップを光投影管に乗せる。チップを中央に寄せ、できるだけ多くのチップが視野に入るようにする。
8.注意深くチップの上にボックスを乗せ、試料に影響を与える光ができるだけ入らないようにする。
9.標準アイコンをクリックする。試料を説明する必要な情報を入力する。
10.必要があれば、試料の平均を取る平均関数を使用する。
11.ボックスを定位置に乗せたら、「計測」ボタンをクリックする。測定結果を記録する。
12.ボックスを取る。計測結果を確認する必要があれば、チップを置きなおし、同じチップを再度計測する。
13.再現性を確認するため、この手順を10回繰り返して試料の平均を取る。
目的:
加工スナックは、互いの差別化のために用いることのできる初期の硬度(歯ごたえ)及び完全性(強度)という属性を有する。完全性の低い製品、例えばポテトのパリパリ感が低い製品は、製造中、包装中、輸送中、及び貯蔵中に破損することがある。水分活性、水分含量、薄さ及び初期の硬度は、製品の完全性に影響を与える。製品の初期の硬度及び製品の完全性を共に計測するために、圧縮力検査を実施する。
100mm径の圧縮ディスク、強力型プラットフォーム、及び底部に細長い穴の開いた100mm径の試料セルを備えたTA-XT2 Texture Analyzer 25−1kgのロードセルを使用する。
様式:圧縮における測定力
オプション:スタートに戻る
試験前速度:2.0mm/秒
試験速度:1.0mm/秒
事後速度:10.0mm/秒
距離:12.0mm
制動型:自動−100g
各試料から加工チップスを選択することができ、重量を計り、薄さを測り、水分吸収を分析して、試料セルの中に置く。加工チップスを、試料セルのベースプレート底部のスロットに垂直に置く。
表面の制動100gが得られたら(即ち圧縮ディスクが製品と100gの力で接触するポイント)、ディスクは12mmの深さまで挿入しつづけられる。このポイントに達したら、圧縮ディスクは元の位置に戻る。「ピーク」又は最大の力を測定初期硬度とする。値が大きいほど試料のパリパリ感及び強度は高い。ピークの力の時刻も記録し、製品の可撓性(柔らかさ)の目安にする。
製品の完全性は、製品の破損耐性の尺度である。これはピークの力と時間の対比(移動)から得られる曲線下面積で示されるチップ完全性値で定義する。計測には全てのピークを含める。この場合、クロスヘッド検査速度は1mm/秒であり、従って製品の完全性は力を時間で除して求めることができる。
結果が得られたら、検査値を得るためにマクロを実行する。加工チップス用のマクロは下記の通りである。
CLEAR GRAPH RESULTS
GO TO MIN. TIME
DROP ANCHOR 1
GO TO TIME… 6 SEC
DROP ANCHOR 2
FORCE MAXIMA 1
MARK VALUE… FORCE RECORD VALUE
MARK VALUE… TIME RECORD VALUE
AREA RECORD VALUE
COUNT +ve PEAKS… FORCE RECORD VALUE
SET THRESHOLD… FORCE 150 G
非特許文献7
ガラス転移温度(Tg)の測定はPerkin Elmer Dynamic Mechanical Analyzer DMA-7eで行う。10mm底部プラットホーム及び5mm円形プローブチップとともに3点曲げ構造を用いる。試料をスライスし、プラットホームに乗せる。 生地には、周波数1Hzで50mNの静的力及び30mNの動的力を使用する。温度は2℃/分の割合で−30〜30℃まで上昇させる。図2に示す通り、E’における急低下をガラス転移温度として確認する。
水分活性は比率、Aw=p/poとする。式中、pは水蒸気の実際の分圧を表し、poは同じ温度における純水の可能な水蒸気圧の最高値(飽和圧力)を表す。従って、Aw量は微小なものである。純水は1.0であり、水分の全くない物質は0.0である。食品中の平衡相対湿度ERHと水分活性の関係は、Aw×100=ERHで表される。
機器
温度を0〜100℃、相対湿度を0%〜100%に操作できる導電率湿度計、Rotronic Hygroskop DT (model WA-40 TH)
1.試料5gを計量し、ビニール袋に入れる。
2.平坦な物体で試料を細かく砕く。
3.計測する試料をポリスチレン製の小皿に置き、計測ステーションの下半分に置く。
4.装置を一定の室温のなかに置くか、セルに接続した水槽を用いて、一定の温度を維持する。
5.Aw値が変化しなくなるまで待つ(読み取りの安定)。パネルが赤く点灯していれば、機器がまだAw値の上昇又は低下を読み取っていることを示す。
6.試料の入った皿を試験槽から取り出し、水分含量を計測する。
加工チップスの厚みは、デジタルキャリパーを使用して全体の厚みを10箇所ランダムに計測して、局所的表面を連続して計測することによって確認することができる。キャリパーの爪部分の一方が加工チップスの表面に接触し、もう片方が加工チップスの反対側の下側に接触する。この方法で5〜10片の加工チップスの厚みを計測して、合計100〜200のデータ点を得るようにしなければならない。加工チップスの厚みは、全ての計測値の平均として求める。
乾燥成分及び粉末ブレンド:
一般的に、用語「水分吸収インデックス」及び「WAI」は、加熱調理処理の結果として、炭水化物ベース材料の水分保持能力を測定したものを指す。(例えば、非特許文献10を参照せよ。)
(1)空の遠心管の小数点第2位までの重量を決定する。
(2)乾燥試料2グラムを管内に置く。最終製品(即ちスナックチップなどの食品)を検査する場合は、まずコーヒー豆挽き器で食品を砕いて粒径を小さくし、US#40篩でふるい分けする。次いで、管に粗製試料(2g)を添加する。
(3)30ミリリットルの水を管に添加する。
(4)水及び試料を強力に撹拌し、乾燥したかたまりが確実に残らないようにする。
(5)管を86°F(30℃)の水中に30分間置き、10〜20分間撹拌手順を繰り返す。
(6)次に管を15分間、3000rpmで遠心分離する。
(7)次いで、水を管からデカントし、ゲル状残渣を残す。
(8)管及び内容物の重量を測定する。
(9)得られたゲルの重量を乾燥試料の重量で除して、WAIを算出する。
WAI=([管及びゲルの重量]−[管の重量])−[乾燥試料の重量])
ポテトフレークの破壊細胞の比率は、下記の通りに求める。
トリパンブルー(Aldrich、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)0.5gを25℃の脱イオン化蒸留水99.5gに溶解して、0.5%トリパンブルーストック溶液を調製する。このストック溶液4mlを脱イオン蒸留水21mlに溶解して、0.08%トリパンブルー使用液を調製する。正確かつ再現可能な結果を得るためには、ポテト試料の代表的な試料を二段抽出で選択することが重要である。ポテト試料を採取し、そこから約0.05gを8mlバイアルに置く。これに染色液10滴を加えて6分間置く。この混合物を25℃の脱イオン蒸留水2.5mlに溶解し、ガラスのかき混ぜ棒を用いて一定の速度で1分間攪拌する。試料混合物の1滴を顕微鏡スライドの中央に置き、脱イオン蒸留水1滴を加える。色が試料の入った水滴全体に均一に付き、試料が均一に分散するまで、使い捨
てピペットの端を用いて試料混合物そっと攪拌する。次に、カバースリップをスライド上の試料の上に乗せ、調製後すぐに顕微鏡でスライドを調べる。このスライドの確認は、調製から20分以内に完了させなければならない。
Nikon Eclipse E1000顕微鏡を用いて4×対物レンズの明視野で光顕微鏡検査を実施する。この倍率で、視野に入る全てのポテト細胞に焦点が合うような焦点深度に設定する。Spot Camera(Diagnostic Instruments model 140とmodel SP401-115)を用いて画像を撮り、計数をしやすくするために印刷する。顕微鏡写真の内容のばらつきは、試料の染色のばらつきが原因でなく、RGBシグナルの設定方法のカメラによるばらつきが原因である。各試料につき、調製してすぐのスライド3枚を対象に光顕微鏡検査を行い、スライド全域で無作為に選択した画像を5枚集める。スライド3枚及びスライド1枚につき画像5枚というこのプロトコールによって、少なくとも300個の細胞を計測することができる。計測数が300に至らない場合は、スライドの数を増やすか、各スライド毎の試料の量を調整することができる。
図5〜8に示す評価基準画像は、得られた画像における完全細胞及び破壊細胞を確認するために用いる。図5(a〜g)は、完全細胞として計測するポテト細胞の例及び特性を示す。図6(a〜d)は、破壊細胞に典型的に認められる画像である。図7(a〜c)は、破壊細胞の計測に迷った場合に、破壊細胞として計測するために用いる追加的な基準である。図8(a〜b)は計測に含めない細胞の追加的な例である。
破壊細胞及び完全細胞の数は、確立した基準を用いて、顕微鏡画像で直接計測するか、印刷画像で計測する。計測する細胞は完全に画像内に存在しなければならない。試料毎に計測されるポテト細胞合計は少なくとも300である。計測数が300に至らない場合は、更に画像を採集する。破壊細胞の比率は、画像全てから計測された完全細胞及び破壊細胞数をもとに、下記の公式を用いて計算する。
破壊細胞の比率=[破壊細胞数/(破壊細胞数+完全細胞数)]×100
試料毎に破壊細胞の比率の結果を報告する。
マッシュドポテト及び加工ポテトチップスなどの食品に応用される場合はほとんど、乾燥ポテト製品はきわめて少量の水とともに使用し、きわめて限定された力学及び熱エネルギーしか投入されない。従って、食品が内蔵する遊離又は可溶性デンプン(アミロース)の大部分は、乾燥ポテト製品を製造する際に細胞から押し出されるデンプンである。従って、全ポテト細胞に対して破壊細胞を決定する形態学的基準は、乾燥工程による細胞の損傷を定量化するためのものである。
図9は100%Norchipポテトフレークの画像である。計測手順を示すために、いくつかの細胞に、その条件によってラベルを付している。「W」は完全細胞、「B」は破壊細胞、「DC」は計測せず、である。
1.乾燥ポテトの重量を計る。
2.濾紙の総重量を計り、上から下にU.S.#16、#20、#40、#100及び一番下の皿という順番で積み重ねる。乾燥ポテトを注ぐ。濾紙をROTAP装置の中に置く。ROTAP装置を1分間作動させる。
3.濾紙上のポテト素材の総重量を計り、記録する。
シート強度を次のように確認する。シート強度は、0.635mmの生地シートを破るのに必要となる力を尺度とする。シート強度は、力と距離を軸に取ったグラフにおける最大ピーク力(gf)とする。検査は、ポテト生地シートの強度を計測するために行う。製品は全て室温で検査する。シート強度は、各検査を10回繰り返した場合の平均値である。シート強度は、次の内容を含む生地を調製して測定する。
a) 固形物200g、
b) 水90g、及び
c) Questから入手できる部分的に水素添加した大豆油乳化剤、蒸留モノ及びジグリセリド0.5g
)に切断する。これにより、プローブを降ろしてシートを突き抜ける時に均一な張力が得られる。プローブは、生地シートの表面に20グラムの力がかかるまで、2mm/秒の速度で動かす。その後、プローブは速度1.0mm/秒で、生地シートが完全に破れるまでに伸びる距離として設定した50mmまで動かす。プローブを10mm/秒で引き上げる。プローブは「力対圧縮」モードで作動させる。これはプローブが力を測定しながら下方に動くことを意味する。
乾燥成分、粉末ブレンド、半製品及び最終製品のレオロジー特性は、急速粘度分析器(RVA)モデルRVA−4を使用して測定する。RVAは元来、発芽小麦におけるα−アミラーゼ活性の迅速な測定のために開発されたものである。この粘度計は、デンプン試料を撹拌しながら加熱及び冷却している間のデンプンの品質を特徴付ける。デンプン及び粉末の粘度特性を直接測定するために、急速粘度分析器(RVA)を使用する。 この道具は、約2〜4gの試料及び約25グラムの水を必要とする。
W2=25.0+(M1−M2)
式中、
M1は試料質量であり、約3.0gである。
M2は補正した試料質量である。
W1は試料の実際の湿分含量(通常どおり、%表示)
予め画定したプロファイルの混合、測定、加熱及び冷却を行いながら、水及び試料の混合物は測定される。即ち標準プロファイル1)。この試験は、粉末の品質に換算される生地の粘度情報を提供する。
乾燥成分及び粉末ブレンド:
(1)エアオーブンから出した試料の湿分(M)を決定する。
(2)試料重量(S)及び水分重量(W)を計算する。
(3)試料及び水を容器中に置く。
(4)RVAタワー中に容器を置き、そして標準プロファイル(1)を実行する。
硬度が20.5%の丸ごと生のRusset Burbankポテト及びBentjieポテトを50対50で混合したものを洗浄し、すすぎ、水でブラシをかける。 丸ごとのポテトをスチーム(20psi)で22分間加熱調理する。ポテトをすりつぶし、ポテトマッシュを作る。加熱調理後、ポテトマッシュに小麦デンプンを6.3%(乾燥重量比)加えて、マッシュをドラム乾燥機に運ぶ間に混合する。デンプンを含んだマッシュを3つの乾燥ドラムの一番上に乗せる(#4、#5及び#6)。赤外線ヒーターは使用しない。ドラムの圧力、温度、及びスピードは下表に示す通りである。ドラムの直径は5フィート、長さは16フィートである。乾燥ドラム上でマッシュの薄層を作る。ドクターナイフで、湿分含量が5.98%のシートをドラムからはがし、フレーカーで混合して、40USメッシュで粒径最大30%まで選別及び製粉を行う。得られたフレークは、アミロース約26.9%、ビタミンC約12.3mg/100g、WAI約9.35及びピークRVA273.3を含む。
下記の組成物を加工チップスを作るために使用する。生地は付加水を35%(生地の組成物全体に対して)及び下記成分の混合物を65%を含む。
前述の特許、刊行物及びその他の文献は全て、その全体を本明細書に引用して組み込む。
Claims (5)
- (a)ポテトを65gf〜500gfまでの硬度に加熱調理し、加熱調理済みポテトを作る工程と、
(b)加熱調理済みポテトをすりつぶし、湿ったマッシュを作る工程と、
(c)湿ったマッシュを乾燥し、ポテトフレークを作る工程と
を含む方法で製造されるポテトフレークであって、
乾燥段階の前に、湿ったマッシュに天然のデンプン0.5%〜50%を加え、
前記天然のデンプンが小麦デンプンを含むことを特徴とするポテトフレーク。 - 乾燥段階の前に、湿ったマッシュに乳化剤0.1%〜3%を加えることを特徴とする、請求項1に記載のポテトフレーク。
- 請求項1または2に記載のポテトフレークから製造することを特徴とする食品。
- 前記食品がマッシュドポテト、ポテトパティ、ポテトパンケーキ、フレンチフライ、ポテトスティック及びポテトスナックから成る群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の食品。
- 前記ポテトスナックが加工チップスであることを特徴とする請求項4に記載の食品。
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