JP2009213015A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電源を用いずに時計機能を実現することができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】入力される画像データに応じた画像を形成及び投射するプロジェクタ3であって、当該プロジェクタ3に接続され、かつ、現在時刻に係る時刻情報を有する外部機器(PC)2から時刻情報を取得する時刻取得手段33と、取得された時刻情報に基づいて、現在時刻を設定する時刻設定手段34と、設定された現在時刻からの計時を行う計時手段35とを備える。これによれば、外部機器から取得された時刻情報に基づいて現在時刻が設定され、当該現在時刻からの計時が行われるので、現在時刻を保持するための内部電源を必要とせずに、プロジェクタ3にて、現在時刻を保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力される画像データに応じた画像を形成及び投射するプロジェクタに関する。
従来、光源装置と、当該光源装置から射出された光束を画像データに応じて変調する光変調装置と、変調された光束を投射面上に拡大投射する投射光束装置とを備えたプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタは、PC(Personal Computer)や、ディスク型記録媒体を再生可能な再生装置等の画像供給装置に接続され、当該画像供給装置から入力される画像データに応じた画像をスクリーン等の投射面上に表示する。
このようなプロジェクタと画像供給装置(PC)とをUSBケーブルを介して接続し、画像供給装置から送信された画像データに応じた画像を表示するプロジェクタシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプロジェクタシステムは、比較的大きな画像を簡易に表示することができるので、企業等でのプレゼンテーションや、家庭での映画鑑賞等に用いられることが多い。
特開2004−69996号公報
ここで、プロジェクタは、使用時に外部電源(コンセント等)と接続されて電源供給を受けて駆動する一方で、使用しないときには外部電源から外されて電源供給を受けないため、時計機能を備えないものが多いが、プロジェクタにて表示される画像内に、現在時刻を表示させたいとの要望もある。このような要望に対し、プロジェクタに電池等の内部電源を設け、当該内部電源から供給される電力を用いて、時計機能を実現する構成が考えられる。しかしながら、このような構成では、プロジェクタの部品点数が増加するという問題だけでなく、当該内部電源の安全性に係る検査項目が増加するという問題がある。このため、このような内部電源を利用せずに、使用時に時計機能を実現するプロジェクタが要望されてきた。
本発明の目的は、内部電源を用いずに時計機能を実現することができるプロジェクタを提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、入力される画像データに応じた画像を形成及び投射するプロジェクタであって、当該プロジェクタに接続され、かつ、現在時刻に係る時刻情報を有する外部機器から前記時刻情報を取得する時刻取得手段と、取得された前記時刻情報に基づいて、現在時刻を設定する時刻設定手段と、設定された現在時刻からの計時を行う計時手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、時刻取得手段により取得された時刻情報に基づいて、時刻設定手段が現在時刻を設定し、計時手段が、当該現在時刻からの計時を行うので、プロジェクタの使用時に、当該プロジェクタにて現在時刻を保持することができる。
また、このような現在時刻の計時を、プロジェクタの使用時、すなわち、当該プロジェクタが外部電源と接続されている時に行うことにより、現在時刻を保持するための電力を供給する内部電源をプロジェクタ内に設ける必要がない。
更に、このような時刻取得手段、時刻設定手段及び計時手段の各機能は、CPU(Central Processing Unit)等により実行されるプログラムにより実現することが可能であるので、このような場合、プロジェクタの部品点数の増加を確実に防ぐことができる。
従って、プロジェクタの部品点数及び出荷時等の検査項目が増加することなく、プロジェクタの使用時に、当該プロジェクタが時刻情報を保持することができる。
また、このようにして、プロジェクタが現在時刻を保持することができるので、使用時の時刻に応じた使用制限及び動作設定を行うことができる。
例えば、特定の時間帯ではプロジェクタを使用できないような使用制限を設定することにより、プロジェクタが盗難にあった場合でも、当該特定の時間帯ではプロジェクタを使用することができなくなるので、プロジェクタの盗難の抑止を図ることができる。
また、例えば、環境光が強い昼間にプロジェクタを使用する場合には、画像の輝度を高めることにより、使用者が表示設定を変更しなくても、当該画像を見やすくすることができる。一方、環境光が弱い夜間にプロジェクタを使用する場合には、画像の輝度を低下させることで、画像の見易さを維持しつつ消費電力の低減を図ることができる。
本発明では、前記外部機器に接続するためのUSB端子を備え、前記外部機器とは前記USB端子を介して接続されることが好ましい。
ここで、USB端子は、USBケーブルが接続可能に構成され、かつ、当該USBケーブルを介して外部機器と有線で接続するための端子でもよく、また、当該外部機器とワイヤレスで接続するための端子でもよい。
本発明によれば、プロジェクタと外部機器とはUSB接続で接続されるので、これらの物理的な接続を簡易に行うことができる。また、このようなUSB接続では、プロジェクタ及び外部機器は互いを一対一で認識するので、互いにLAN(Local Area Network)等のネットワーク接続により接続され、かつ、それぞれに割り振られたIP(Internet Protocol)アドレス等に基づいて互いを認識する場合に比べ、内部的な接続の確立を容易に行うことができる。
本発明では、当該プロジェクタは、前記外部機器として、前記画像データを送信する画像供給装置と接続され、前記時刻取得手段は、前記画像供給装置から、前記時刻情報を取得することが好ましい。
このような画像供給装置としては、PC(Personal Computer)や、内部の時刻情報に基づいてタイマ録画を実行可能なビデオ機器及びDVD(Digital Versatile Disk)/HDD(Hard Disk Drive)レコーダ等を例示することができる。
本発明によれば、プロジェクタに接続される外部機器が、当該プロジェクタに画像データを送信する画像供給装置であるので、プロジェクタが時刻情報を取得するために、当該プロジェクタを画像供給装置とは異なる外部機器に接続する必要がない。従って、画像供給装置から画像データ及び時刻情報をそれぞれ取得することができるので、時刻情報の取得を簡易に行うことができる。
本発明では、前記時刻取得手段は、前記外部機器との接続開始時に、前記時刻情報を取得することが好ましい。
ここで、プロジェクタが外部機器としての画像供給装置に接続された際には、画像供給装置からの画像データの入力に先立って、当該プロジェクタと画像供給装置との間での通信接続をそれぞれ確立する必要がある。この通信接続の確立の際に、プロジェクタが画像供給装置から時刻情報を取得することにより、入力される画像データに基づく画像の表示時に現在時刻の計時を確実に行うことができる。従って、画像供給装置にプロジェクタを接続することで、現在時刻を取得することができ、これにより、現在時刻に応じた画像の表示設定を確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔表示システムの構成〕
図1は、本実施形態に係る表示システム1の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示システム1は、画像供給装置としてのPC(Personal Computer)2と、画像表示装置としてのプロジェクタ3とを備え、当該PC2から送信された画像データに基づく画像を、プロジェクタ3がスクリーン等の投射面上に拡大投射する。これらPC2とプロジェクタ3とは、それぞれに設けられたUSB(Universal Serial Bus)端子21,31にUSBケーブルCAを接続することで、互いにUSB接続されている。
〔PCの構成〕
PC2は、一般的なPCで構成され、所定のアプリケーション等を起動して、所定の処理を実行する。また、PC2は、当該PC2にて生成された画像及び音声のうちの少なくともいずれかをプロジェクタ3にて表示/出力する場合には、画像/音声送信プログラムを起動して、プロジェクタ3に画像データ及び音声データをシリアル送信する。更に、PC2は、プロジェクタ3との接続確立時に、当該プロジェクタ3からの要求に応じて、内部で計時している現在時刻に係る時刻情報を送信する。このようなPC2は、Aコネクタで構成されたUSB端子21の他に、記憶手段22、電力供給手段23及び制御手段24を備えている。
記憶手段22は、HDD(Hard Disk Drive)で構成され、当該PC2での処理に必要な各種プログラム(前述のアプリケーションや画像/音声送信プログラムに係るプログラムを含む)及びデータを記憶している。
電力供給手段23は、電池により構成された内部電源であり、当該PC2が外部電源(コンセント)に接続されていない場合に、制御手段24の後述する時計部242による現在時刻の計時に係る電力を供給する。
制御手段24は、CPU(Central Processing Unit)等の回路素子や、メモリ等が実装された回路基板として構成され、PC2全体を制御する。例えば、制御手段24は、生成した画像データ、音声データ及び時刻情報を、通信接続が確立したプロジェクタ3に、USB端子21を介して送信する。このような制御手段24は、接続確立部241、時計部242、時刻情報送信部243、画像生成部244、音声生成部245及びデータ送信部246を備えている。
接続確立部241は、USB端子21を介して接続された外部機器(本実施形態では、プロジェクタ3)との通信接続を確立する。具体的に、接続確立部241は、USB端子21を介して接続された外部機器から当該外部機器の種別、製造元情報及びベンダーID等の機種情報を取得し、当該外部機器に応じたドライバを前述の記憶手段からロードして、当該外部機器を利用可能な状態に設定する。また、この際、接続確立部241は、接続された外部機器との通信を行い、当該外部機器に送信するデータの形態等を設定する。
時計部242は、現在時刻を計時する。この時計部242は、PC2が外部電源と接続されている場合には、当該外部電源から供給される電力を、現在時刻の計時のための電力として利用し、また、PC2が外部電源と接続されていない場合には、電力供給手段23から供給される電力を、現在時刻の計時のための電力として利用する。
時刻情報送信部243は、接続確立部241による外部機器との通信接続の確立時に、当該外部機器から送信された要求信号に応じて、時計部242により計時されている現在時刻を示す時刻情報を、当該外部機器に送信する。
画像生成部244及び音声生成部245は、プロジェクタ3に画像データ及び音声データを送信するための画像/音声送信プログラムが実行された際に動作し、当該プロジェクタに表示させる画像(例えば、PC2の動作状態を示す画像等)に係る画像データ、及び、プロジェクタ3に出力させる音声に係る音声データを、それぞれ生成する。
データ送信部246は、生成された画像データ及び音声データに基づいて、USB接続に則したパケットを生成し、当該パケットをプロジェクタ3に送信する。
〔プロジェクタの構成〕
プロジェクタ3は、Bコネクタで構成されたUSB端子31を介してPC2とUSB接続され、当該PC2から入力される画像データに応じた画像を形成及び投射することで、投射面上に当該画像を表示するとともに、入力される音声データに応じた音声を出力する。また、プロジェクタ3は、PC2と接続された際に、時刻取得プログラムを実行して、PC2から現在時刻を示す時刻情報の取得、並びに、現在時刻の設定及び計時を行うとともに、当該現在時刻に応じた動作制御を行う。
このようなプロジェクタ3は、USB端子31の他に、図1に示すように、接続確立手段32、時刻取得手段33、時刻設定手段34、計時手段35、画像処理手段36、画像形成手段37、音声処理手段38、音声出力手段39、動作制御手段40及び記憶手段41を備えている。
このうち、記憶手段41は、プロジェクタ3の動作に必要な各種プログラム(前述の時刻取得プログラムを含む)及びデータを記憶している。このうち、データとしては、現在時刻に応じたプロジェクタ3の駆動に係る駆動情報が挙げられ、当該駆動情報としては、例えば、画像形成手段37の後述する光源装置371の初期状態の発光輝度や、音声出力手段39の初期状態の音量等に係る情報が挙げられる。なお、初期状態とは、プロジェクタ3の電源がオンとなり、使用者により画像表示及び音声出力に係る設定が変更される前の状態を示す。
接続確立手段32は、PC2とのUSB接続を確立する。具体的に、接続確立手段32は、USB端子31を介してPC2から接続信号(バスパワーを含む)が入力されると、当該PC2に対して、プロジェクタ3の電子機器としての種別、製造元情報及びベンダーID等の機種情報を送信する等の接続確立処理を実行する。
時刻取得手段33は、接続確立手段32による外部機器(例えば、PC2)との接続確立に際して、当該外部機器から現在時刻に係る時刻情報を取得する。具体的に、時刻取得手段33は、USB端子31を介して、PC2に時刻情報の要求信号を送信し、当該PC2から送信された時刻情報を取得する。
時刻設定手段34は、時刻取得手段33により取得された時刻情報が示す現在時刻を計時手段35により計時される時刻の起点となる起点時刻に設定する。
計時手段35は、時刻設定手段34により設定された起点時刻からの計時を行うことで、現在時刻を保持する。
これら時刻取得手段33、時刻設定手段34及び計時手段35は、前述の時刻取得プログラムを実行することによって実現される。
画像処理手段36は、接続が確立したPC2から入力される画像データを処理して、当該画像データに基づく駆動信号を画像形成手段37に出力して、当該画像形成手段37に当該画像データに応じた画像を形成及び投射させる。具体的に、画像処理手段36は、入力される画像データとしてのパケットから、PC2にて生成された画像データを復元し、復元された画像データに対して所定の補正処理を実行する。そして、画像処理手段36は、補正処理が施された画像データをビデオメモリ(図示省略)上に展開し、当該画像データに基づく駆動信号を画像形成手段37の後述する光変調装置372に出力する。
画像形成手段37は、画像処理手段36から入力する駆動信号に応じて駆動して、プロジェクタ3に入力した画像データに応じた画像を形成及び投射する。この画像形成手段37は、光源装置371、光変調装置372及び投射光学装置373を備えている。なお、図示を省略したが、画像形成手段37は、これらの構成の他に、光源装置371から射出された光束を赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色光に分離する色分離光学装置、及び、各色光を合成するクロスダイクロイックプリズム等の色合成光学装置を備え、光変調装置は、各色光の光路上に配置されている。
光源装置371は、後述する動作制御手段40の制御下で点灯する放電型の光源ランプと、当該光源ランプから出射された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタとを備えている。なお、本実施形態では、光源ランプは、超高圧水銀ランプで構成したが、他の放電型の光源ランプを備える構成としてもよい。また、光源装置371は、光源ランプに代えて、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源、並びに、有機EL(Electroluminescence)素子を備える構成とすることも可能である。
光変調装置372は、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有する液晶パネルと、当該液晶パネルを挟むように配置された一対の偏光板とを備えている。このうち、液晶パネルは、画像処理手段36から入力される駆動信号に応じて、当該液晶の配向状態が制御され、入射光束の偏光方向を変調する。なお、前述のように、光変調装置372は、色合成光学装置で分離された赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色光の光路上に配置され、当該各光変調装置により、各色光に係る画像光が形成される。そして、これら各画像光は、色合成光学装置により合成され、カラー画像に係る画像光が形成される。
投射光学装置373は、色合成光学装置により合成された画像光を拡大投射するものである。この投射光学装置373は、鏡筒と、当該鏡筒内部に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
音声処理手段38は、PC2から入力される音声データを処理して、当該音声データに基づく音声を出力するための駆動信号を、音声出力手段39に出力する。
音声出力手段39は、詳しい図示を省略したが、スピーカ及びドライバを備えて構成されている。そして、当該ドライバが、音声処理手段38から入力する駆動信号に応じて、スピーカを駆動させることにより、PC2から入力される音声データに応じた音声を出力する。
動作制御手段40は、プロジェクタ3全体の動作を制御する。この動作制御手段40は、例えば、図示しないキーの入力により、現在時刻を表示させる操作が使用者により行われた場合には、計時手段35により計時されている現在時刻を画像処理手段36に参照させ、当該画像処理手段36により、現在時刻を含む画像に係る画像データを生成させる。そして、画像処理手段36は、画像形成手段37により、当該現在時刻を含む画像をOSD(On-Screen Display)等により表示させる。
また、動作制御手段40は、計時手段35による計時時間を参照し、現在時刻に応じたプロジェクタ3の駆動情報を記憶手段41から取得して、当該駆動情報に応じたプロジェクタ3の動作制御を行う。
具体的に、現在時刻が深夜の時間帯(例えば、夜1時から朝5時まで)である場合には、動作制御手段40は、使用者によるパスワード入力等の解除操作が行われるまで、プロジェクタ3による画像投射及び音声出力を行わないように、画像処理手段36及び音声処理手段38の動作を制限する。すなわち、この時間帯では、解除操作が行われない限り、プロジェクタ3の使用が制限される。
また、現在時刻が昼間の時間帯(例えば、朝7時から夜7時まで)である場合では、動作制御手段40は、昼間用の駆動情報を取得して、当該駆動情報に応じて、当該時間帯での光源装置371の初期状態の発光輝度、及び、音声出力手段39の初期状態の音量を設定する。
更に、現在時刻が夜間の時間帯(例えば、夜7時から朝7時まで)である場合(前述の深夜の時間帯である場合には、使用者による解除操作が行われた場合)では、動作制御手段40は、夜間用の駆動情報を取得して、当該駆動情報に応じて、当該時間帯での光源装置371の初期状態の発光輝度及び音声出力手段39の初期状態の音量を、昼間の使用時より低く設定する。
これにより、環境光が強く環境音が大きい昼間に、表示された画像及び出力された音声の視聴を行いやすくすることができる。また、環境光が弱く環境音が小さい夜間には、当該画像及び音声の視聴を妨げることなく、プロジェクタ3の省電力化を図ることができる。
〔表示システムの動作〕
以下、表示システム1での処理について説明する。
図2は、表示システム1を構成するPC2及びプロジェクタ3での各処理を示すフローチャートである。
前述のように、PC2とプロジェクタ3とが互いにUSB端子21,31を介して接続された際には、プロジェクタ3は、PC2から時刻情報を取得して、当該時刻情報に応じた動作制御を行う。
具体的に、PC2では、図2に示すように、接続確立部241が、USB端子21を介して、当該USB端子21にUSBケーブルCAを介して接続された外部機器(プロジェクタ3)に接続信号を送信する(ステップS11)。
これに対し、PC2にとっての外部機器であるプロジェクタ3では、接続確立手段32が、前述の機種情報をPC2に送信するとともに、PC2と接続されたことを認識して、当該PC2との通信接続を確立する(ステップS21)。そして、プロジェクタ3の時刻取得手段33が、PC2に対して、現在時刻に係る時刻情報を要求する要求信号を送信する(ステップS22)。
機種情報が入力したPC2では、接続確立部241が、当該機種情報に基づいて、外部機器としてプロジェクタ3が接続されたことを認識し、当該プロジェクタ3に応じたドライバをロードするなどして、プロジェクタ3との通信接続を確立する(ステップS12)。また、PC2の時刻情報送信部243が、プロジェクタ3から入力する要求信号に応じて、時計部242により計時されている現在時刻を示す時刻情報を生成し、当該時刻情報をプロジェクタ3に送信する(ステップS13)。
この後、PC2は、画像/音声送信プログラムを起動して、画像生成部244及び音声生成部245による画像データ及び音声データの生成(ステップS14)、並びに、当該各データに基づくパケットの生成及び送信(ステップS15)を繰り返し実行する。
時刻情報の要求信号を送信したプロジェクタ3では、ステップS22の後、時刻取得手段33が、PC2から入力される時刻情報を取得する(ステップS23)。
この後、時刻設定手段34が、取得された時刻情報が示す現在時刻を、計時手段35による計時の起点時刻に設定する(ステップS24)。
そして、計時手段35が、設定された起点時刻からの計時を開始し(ステップS25)、これにより、プロジェクタ3内にて現在時刻が計時される。
次に、動作制御手段40が、計時手段35により計時される現在時刻が、前述の深夜の時間帯に含まれるか否かを判定する(ステップS26)。ここで、動作制御手段40は、現在時刻が深夜の時間帯に含まれないと判定すると、処理をステップS28に移行する。
また、動作制御手段40が、現在時刻が深夜の時間帯に含まれると判定すると、当該動作制御手段40は、使用者による解除処理が行われたか否かを判定する(ステップS27)。ここで、動作制御手段40が、解除処理は行われていないと判定した場合には、当該解除処理が行われるまで、ステップS27の判定処理を繰り返し実行する。一方、動作制御手段40が、解除処理が行われたと判定した場合には、当該動作制御手段40は、処理をステップS28に移行する。
ステップS28では、動作制御手段40が、現在時刻に応じた駆動情報を、記憶手段41から取得し、当該駆動情報に応じたプロジェクタ3の動作制御を行う(ステップS28)。例えば、動作制御手段40は、前述のように、現在時刻に応じた光源装置371の初期状態の発光輝度を設定することで、表示される画像の輝度を調整するほか、音声出力手段39によって出力される音声の初期状態の音量を設定する。
そして、画像処理手段36及び音声処理手段38が、PC2から入力されるパケットからの画像データ及び音声データの復元処理等を行い、当該画像データ及び音声データに応じた画像表示及び音声出力を、画像形成手段37及び音声出力手段39により行う(ステップS29)。このステップS29の処理は、プロジェクタ3の電源がオフされるか、或いは、画像データ及び音声データの入力ソースの切替が行われるまで、繰り返し実行される。
以上説明した本実施形態の表示システム1によれば、以下の効果がある。
(1)プロジェクタ3では、時刻取得手段33により取得された時刻情報に基づいて、時刻設定手段34が、計時手段35による計時の起点時刻に現在時刻を設定し、当該計時手段35が設定された起点時刻からの計時を行う。これによれば、プロジェクタ3の使用時に、現在時刻の取得及び計時が行われるので、使用しないときに現在時刻を保持させるための電池等の内部電源を、当該プロジェクタ3に設ける必要がない。また、これら時刻取得手段33、時刻設定手段34及び計時手段35は、時刻取得プログラムが実行されることによって実現される機能部である。従って、プロジェクタ3の部品点数及び当該プロジェクタ3の検査項目が増加することなく、使用時にプロジェクタ3に時刻情報を保持させることができる。
また、動作制御手段40は、前述の深夜の時間帯では、パスワード入力等の解除操作が行われない限り、プロジェクタ3による画像表示及び音声出力を規制する。これによれば、当該時間帯でのプロジェクタ3の使用を制限することができ、当該プロジェクタ3の盗難の抑止を図ることができる。
更に、動作制御手段40は、昼間の時間帯では、記憶手段41に記憶された駆動情報に基づいて、光源装置371の初期状態の発光輝度、及び、音声出力手段39の初期状態の音量を高く設定する。これによれば、環境光が強く環境音が大きい昼間の時間帯でも、使用者が表示設定を変更することなく、表示された画像を見やすくすることができるとともに、出力された音声を聞き取りやすくすることができる。
加えて、動作制御手段40は、夜間の時間帯では、当該駆動情報に基づいて、光源装置371の初期状態の発光輝度、及び、音声出力手段39の初期状態の音量を、昼間の時間帯での使用時よりも低く設定する。これによれば、環境光が弱く環境音が小さい夜間の時間帯での使用時に、眩しく感じさせることを防ぎ、表示された画像を見やすくすることができるとともに、煩わしく感じさせることを防ぎ、出力された音声を聞き取りやすくすることができる。更に、この夜間の使用状態では、プロジェクタ3の消費電力の低減を図ることができる。
従って、使用環境に適したプロジェクタ3の駆動を実現することができる。
(2)プロジェクタ3とPC2とは、USB接続で接続されるので、当該プロジェクタ3とPC2との物理的な接続を簡易に行うことができる。また、このようなUSB接続では、プロジェクタ3及びPC2は、互いを一対一で認識するので、それぞれがLAN(Local Area Network)等のネットワーク接続により接続される場合に比べ、内部的な接続の確立を容易に行うことができる。
(3)プロジェクタ3が時刻情報を取得する対象である外部機器は、当該プロジェクタ3に画像データ及び音声データを送信する画像供給装置としてのPC2である。これによれば、プロジェクタ3が時刻情報を取得するために、当該プロジェクタ3をPC2以外の外部機器に接続する必要がない。従って、プロジェクタ3が、PC2から画像データ、音声データ及び時刻情報をそれぞれ取得することができるので、表示システム1の構成を簡略化することができる。また、プロジェクタ3が他の外部機器との接続を確立する必要がないので、プロジェクタ3が一層簡易に時刻情報を取得することができる。
(4)時刻取得手段33による時刻情報の取得は、接続確立手段32によるPC2との接続確立時に行われる。すなわち、当該時刻情報の取得は、PC2からの画像データ及び音声データの入力に先立って行われる。これによれば、PC2に接続するだけで、プロジェクタ3は時刻情報を取得することができる。また、入力される画像データ及び音声データに基づく画像表示及び音声出力時には、計時手段35による現在時刻の計時が行われていることとなるので、プレゼンテーションの前に時刻を表示することが可能となるほか、前述の使用制限及び表示設定を確実に行うことができる。
〔実施形態の変形〕
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、プロジェクタ3とPC2とは、USB接続されているとしたが、本発明はこれに限らず、LAN等のネットワーク接続により接続されていてもよい。
また、プロジェクタ3の時刻取得手段33は、画像供給装置としてのPC2から時刻情報を取得するとしたが、本発明はこれに限らず、当該プロジェクタ3にUSB接続又はLAN接続等により接続されたPC2以外の機器(例えば、サーバ等)から時刻情報を取得するようにしてもよい。
前記実施形態では、時刻取得手段33は、プロジェクタ3とPC2との間の接続が確立された際に、当該PC2から時刻情報を取得するとしたが、本発明はこれに限らず、入力される画像データ及び音声データに基づく画像表示及び音声出力の合間に、PC2から取得するようにしてもよい。
前記実施形態では、時刻取得手段33は、要求信号をPC2に送信し、当該要求信号に応じて送信される時刻情報を取得するとしたが、本発明はこれに限らず、PC2から送信されたパケットのヘッダ情報に含まれる時刻情報を、現在時刻を示す時刻情報として取得するように構成してもよい。
前記実施形態では、計時手段35により計時される現在時刻に基づいて、使用制限及び動作制御を行うとしたが、本発明は上述したプロジェクタ3の使用設定だけに限らない。例えば、動作制御手段40が、プロジェクタ3を画像表示及び音声出力を行わない省電力モードに設定するモード設定部と、起動時刻に達すると省電力モードから、画像表示及び音声出力を行う通常モードに切り替えるタイマ部とを備え、当該起動時刻を設定した上で、当該プロジェクタ3を外部電源に接続しておくように構成してもよい。このように構成では、プロジェクタ3をタイマ起動させることができる。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを備えたプロジェクタ3を例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置であれば、他の構成の光変調装置を採用してもよい。例えば、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクタに、本発明を適用することも可能である。
前記実施形態では、画像供給装置として、PC2を用いたが、本発明はこれに限らず、時刻情報を有するビデオ機器や、DVD/レコーダ等の他の画像供給装置をプロジェクタ3に接続してもよい。すなわち、プロジェクタ3に対して、時刻情報を送信可能な画像供給装置であれば、他の機器でもよい。
本発明は、プロジェクタに好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図。 前記実施形態における表示システムの処理を示すフローチャート。
符号の説明
2…PC(画像供給装置)、3…プロジェクタ、31…USB端子、33…時刻取得手段、34…時刻設定手段、35…計時手段。

Claims (4)

  1. 入力される画像データに応じた画像を形成及び投射するプロジェクタであって、
    当該プロジェクタに接続され、かつ、現在時刻に係る時刻情報を有する外部機器から前記時刻情報を取得する時刻取得手段と、
    取得された前記時刻情報に基づいて、現在時刻を設定する時刻設定手段と、
    設定された現在時刻からの計時を行う計時手段とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記外部機器に接続するためのUSB端子を備え、
    前記外部機器とは前記USB端子を介して接続されることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    当該プロジェクタは、前記外部機器として、前記画像データを送信する画像供給装置と接続され、
    前記時刻取得手段は、前記画像供給装置から、前記時刻情報を取得することを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記時刻取得手段は、前記外部機器との接続開始時に、前記時刻情報を取得することを特徴とするプロジェクタ。
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