JP2009212522A - 電流調整用超電導装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速応答時間及び短回復時間で電流を調整し、かつ、コスト効率よく生産することが可能な超電導装置を提供する。
【解決手段】 輸送電流が臨界値を超えると、ゼロ抵抗になる超電導状態から非ゼロ抵抗になるクエンチ状態に遷移することが可能なクエンチ可能超電導体(1)と、クエンチ可能超電導体(1)に電気的に結合され、クエンチ可能超電導体に熱的に結合される第1の金属部材(2)とを備える超電導装置であって、抵抗素子(4)と、抵抗素子を前記第1の金属部材(2)に電気的に結合するための手段(5)とを有する第2の金属部材(3)を備え、前記抵抗素子(4)が第1の金属部材から熱的に切り離されており、第1の金属部材(2)の電気抵抗が、第2の金属部材(3)の電気抵抗に比べて大きいものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力調整装置に用いられる超電導装置に関するものである。とりわけ、本発明は、超電導変圧器、超電導障害電流制限器、位相補正用超電導電力装置等に用いられる超電導装置に関するものである。
変圧器としての超電導電力調整装置、電流調整装置(またはいわゆる障害電流制限器)の構造及び機能性に関する原理については、例えば電流調整用の超電導装置を開示した先行技術文献(特許文献1参照)によって一般に知られている。この装置は、輸送電流が臨界値を超えると、ゼロ抵抗になる超電導状態から非ゼロ抵抗になるクエンチ状態に遷移することが可能なクエンチ可能超電導体をベースにしたものである。この装置には、さらにクエンチ可能超電導体と電気的に結合した金属部材が含まれている。この金属部材は、クエンチ可能超電導体と熱的に結合した抵抗素子(薄い金属の単層または積層のような)から構成されている。この装置には、超電導素子の異なる部分間及び超電導素子と冷却器または冷却媒体の間で冷却及び熱交換を行うための手段、及び、電気的結合手段も含まれている。動作時、クエンチ可能超電導体は、回路過電流時における装置のインピーダンス増大に応答可能であり、これにより、障害電流を所定のレベルに制限することになる。特許文献1に基づいて層として成形される金属部材のタスクは、臨界電流のわずかな不均一性を含む装置を容易に破壊する可能性がある局所過熱(いわゆる「ホットスポット」)からクエンチ可能超電導体を防護することにある。
同様ではあるが、電流輸送方向において周期的に断続する金属部材を備えた装置が、先行技術文献によって既知のところである(例えば特許文献2参照)。抵抗素子としてのこうした金属部材は、蛇行形状の層として形成することが可能である。超電導表面ステーの主部が金属部材と直接接触するので、この装置には金属部材とクエンチ可能超電導体との完全な熱結合部が含まれている。過電流下の試験において、この装置には、長いクエンチ遷移時間(3〜5ms)と、電流輸送の中断後、クエンチ可能超電導体が初期超電導状態に復帰するのに必要な時間に相当する長い回復時間(一般に800〜1500ms)が伴う。
電流調整のためのもう1つの超電導装置が、先行技術文献により既知のところである(例えば非特許文献1参照)。この装置には、クエンチ可能超伝導体、金属部材、超電導素子の異なる部分間及び超電導素子と冷却媒体との間で冷却及び熱交換を行うための手段、及び、電気的結合手段が含まれている。金属部材には、抵抗素子、及び、クエンチ可能超電導体と電気的に結合するための手段が含まれている。金属部材は、クエンチ可能超電導体と電気的及び熱的に結合される。電気的結合は、クエンチ可能超電導体に結合された複数のインジウム線及び金薄膜をベースにした金属ストリップに接合された複数のインジウム線によって施される。熱的結合は、ある部分では電気的結合に用いられる手段(In(インジウム)線)によって、また、別の部分では金薄膜に及びクエンチ可能超電導体の層が付着した基板(LaAlO3)に結合されたIn線に流れる横断熱流を介して生じる。
先行技術文献(例えば特許文献3参照)によって既知の電流調整用超電導装置には、クエンチ可能超電導体と、クエンチ可能超電導体に電気的に結合した金属部材が含まれている。この装置には、さらに、電気的結合手段と、冷却器または冷却媒体との熱交換を通じて装置の異なる部分を冷却するための手段が含まれている。金属部材は、抵抗箔で造られた抵抗素子をベースにしたものである。抵抗素子で発生する熱のかなりの部分が接合領域を介して超電導体に伝達されるので、金属部材の抵抗素子はクエンチ可能超電導体と熱的に結合していることになる。こうなるのは、クエンチ様態における熱が金属部材全体にわたって、従ってこれらの接合部のすぐ近くで生じるためである。クエンチ可能超電導体の表面に対する法線方向と超電導体の非クエンチ状態における電流輸送方向の両方に対して平行な平面で見た場合に、抵抗箔は波形状または「ジグザグ」形状をなしている。クエンチ及び回復ステップにおいて、この装置には中位のクエンチ遷移時間(1〜3ms)と長い回復時間(一般に200〜800ms)が伴う。
上述の装置の全てが、超電導装置に直列に接続された外部回路の電流を調整することを目的としている。それらの装置は、過電流を制限することになる電流制限器の機能を果たすことが可能である。しかしながら、先行技術による装置には、多くの用途にとって遅すぎ、電力の効率的制御にとって遅すぎる可能性のある反応時間及び回復時間(各クエンチ事象に後続する)が伴う。
電流調整装置の性能をさらに向上させることと、高速回路保護を施すためだけではなく、こうした保護にとって望ましい迅速な動特性並びにエネルギ供給の信頼性をもたらすためにもはるかに短い応答及び回復時間が必要とされる、より効率のよい電力制御を行うことが望ましい。
さらに、上述の装置には、クエンチ可能な超電導体と金属部材との間に不均一な場合によっては非再現性の分流を生じる結果となる過負荷時の不十分な安定性が伴う。従って、このために過負荷時の損傷しきい値が不十分になる。
欧州特許出願公開第0 345 767 A1号明細書 独国特許出願公開第198 56 425A1号明細書 独国特許発明第102 26 393B4号明細書
IEEE Trans.Appl.Supercond.、1999年、第9巻、p.1365−1368
本発明の目的は、高速応答時間及び短回復時間で電流を調整する超電導装置を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、よりコスト効率よく生産することが可能な超電導装置を提供し、過負荷時における装置の損傷しきい値を増すことにある。
輸送電流が臨界値を超えると、ゼロ抵抗になる超電導状態から非ゼロ抵抗になるクエンチ状態に遷移することが可能なクエンチ可能超電導体を備える電流調整用の超電導装置が提供される。第1の金属部材がクエンチ可能超電導体に電気的及び熱的に結合している。超電導装置には、さらに、抵抗素子と、この抵抗素子を第1の金属部材と電気的に結合するための手段とを含む第2の金属部材を備えている。第2の金属部材の抵抗素子は第1の金属部材から熱的に切り離されている。第1の金属部材の電気抵抗は第2の金属部材に比べてかなり大きい。
ある実施形態では、それぞれが第1の金属部材と抵抗素子とを電気的に接合する複数のストリップを電気的結合手段として用いることにより、第2の金属部材の抵抗素子が、第1の金属部材と電気的に結合される、電流調整用の超電導装置が提供される。
第1の金属部材と電気的に結合するための手段には、冷却器及び冷却媒体と熱的に結合するための追加手段を含むことが可能であり、これらの追加手段には、複数のストリップに属するストリップの1つに設けられた追加接触面が含まれるが、この接触面はストリップの中央に位置するのが望ましい。
複数のストリップは、第1の金属部材の全表面の2〜30%の面積率を有する接合領域を備えた第1の金属部材に接合することが可能である。
実施形態の1つでは、第1の金属部材に接合したストリップの少なくとも一部に、超電導状態にあるクエンチ可能超電導体中における電流の流れの方向に対して45°〜135°の角度を有する接合部分が含まれている。
抵抗素子と第1の金属部材は、熱伝導率の低い媒体または冷却媒体によって間隔をあけて配置することが可能である。
ある実施形態の場合、各ストリップの電気抵抗は、超電導状態にあるクエンチ可能超電導体中における電流の流れの方向において2つの近傍ストリップ間で測定される抵抗素子の電気抵抗に比べて10〜2000分の1になるが、クエンチ状態にあるクエンチ可能超電導体の電気抵抗は、第1の金属部材の電気抵抗に比べて2〜500倍の変動幅で大きい。
ある実施形態では、第1の金属部材の電気抵抗は、第2の金属部材の電気抵抗に比べて5〜200倍の変動幅で大きい。第1の金属部材の単位長当たり熱容量は、第2の金属部材に比べて5〜2000分の1とすることができる。
ある実施形態では、クエンチ可能超電導体は少なくとも1つの緩衝層が設けられた基板上に付着した超電導膜である。
ある実施形態では、クエンチ可能超電導体は、基板、基板上に配置された少なくとも1つの緩衝層、緩衝層上に配置されたキャップ層、及び、キャップ層上に配置された超電導膜といった断面構造を備えることが可能である。
いくつかの実施形態では、基板はNi−Crステンレス鋼とすることも、あるいは、ハステロイとりわけハステロイC276のようなNi−Cr合金とすることも可能である。基板の厚さは0.01mm〜1mmの範囲内とすることが可能である。
少なくとも1つの緩衝層は、基板表面から最後の緩衝層の外表面までの距離である0.3マイクロメートル〜3マイクロメートルの全厚を有することが可能である。
さらなる実施形態では、少なくとも1つの緩衝層が、面内結晶構造を示すようなやり方で設けられる。この緩衝層は、面内構造を有する緩衝層の下にある基板に緩衝層をエピタキシャル成長させることによって設けることが可能である。この緩衝層は、例えばIBAD(イオンビームアシスト蒸着)によって設けることが可能である。
少なくとも1つの緩衝層は、それ自体の面内結晶構造によって超電導膜内に面内結晶構造が誘発されるようなやり方で設けられる。
キャップ層は、CeO2及び/またはZr、Ba、Gd、Yの他の酸化物を含むことが可能であり、0.02マイクロメートル〜0.3マイクロメートルの厚さを有することが可能である。
クエンチ可能超電導体は、上述の構造、基板、単一または複数の緩衝層、キャップ層に付着した薄膜の形態で設けることが可能である。超電導膜の厚さは0.3マイクロメートル〜10マイクロメートルとすることが可能である。
クエンチ可能超電導体は、組成物RexBayCuz7-uを備えることができるし、あるいは、(Re1w+Re2x-w)BayCuz7-uのような混合物を備えることも可能であるが、ここで、Re、Re1、及び、Re2は、Y、Ho、La、Pr、Nd、Gd、Sm、Sc、Tu、Tb、Dy、及び、Ybから構成されるグループからの1つ以上の金属を表わし、Re1はRe2と異なり、xは0.8〜1.2の範囲から選択され、yは1.6〜2.4の範囲から選択され、zは2.4〜3.6の範囲から選択され、u及びwは0.05〜0.95の範囲から選択される。
さらなる実施形態では、第1の金属部材は、Ag、Au、Zn、Cu、Ni、Cr、Pt、W、Ta、Ti、Moのような通常金属またはこれらの金属の1つ以上を含む合金からなる層とすることが可能であり、第2の金属部材は、Ag、Au、Re、Pt、Cu、Zn、Al、Fe、Ni、Cr、W、Ta、Mn、Mg、Ti、Moのような1つ以上の通常金属またはこれらの金属の組合せまたはそれらの合金を含む1つまたは複数の材料をベースにしている。第1の金属部材と電気的に結合するための手段には、ハンダ接合または/及び点溶接接合が含まれる。第1の金属部材及び第2の金属部材には、さらに、アセンブリの外表面の一方に取り付けられた絶縁スペーサが含まれており、絶縁スペーサは、冷却媒体に対して部分的に透明である。
ある実施形態では、超電導装置には、さらに、クエンチ可能超電導体に外部電流源を電気的に結合するための手段及び/または冷却器または冷却媒体との熱交換を通じて装置の少なくともいくつかの部分を冷却するための手段が含まれている。
本発明による超電導装置については、下記の図面及び説明を参照することによってより明確に理解することが可能である。図中の構成要素は必ずしも一定の比率ではなく、むしろ装置の原理を例証することに重きが置かれている。さらに、図中における同様の参照番号は対応する部分を表わしている。
第1の実施形態による電流調整用の超電導装置の概略図である。 第2の実施形態による電流調整用の超電導装置の略正面図(A)及び略側面図(B)である。 第3の実施形態による電流調整用の超電導装置の概略図である。 第4の実施形態による電流調整用の超電導装置の概略図である。 第5の実施形態による電流調整用の超電導装置を例示した図である。 第6の実施形態による電流調整用の超電導装置を例示した図である。 第7の実施形態による絶縁アセンブリを含む電流調整用の超電導装置を例示した図である。
図1には、電流調整用の超電導装置の概略図が例示されている。この装置には、クエンチ可能超電導体1、クエンチ可能超電導体1に電気的に結合された第1の金属部材2、第1の金属部材2に電気的に結合された第2の金属部材3が含まれている。
第1の金属部材2は、第1の金属部材2とクエンチ可能超電導体1との間における表面体表面の直接接触によってクエンチ可能超電導体1と熱的及び電気的に結合している。
超電導装置には、抵抗素子4と第1の金属部材に電気的に結合するための手段5を具備した第2の金属部材3が含まれている。第2の金属部材3の抵抗素子4は、第1の金属部材2から熱的に切り離されている。この熱的分断を実現するため、第2の金属部材3の抵抗素子4及び第1の金属部材2は、互いに間隔をあけて配置されている。抵抗素子4と第1の金属部材2との間隔は、熱伝導率の低い媒体によって、または、超電導装置の動作時には冷却媒体(図1には示されていない)によってほぼ充填される。
本明細書において用いられる限りにおいて、熱的に切り離されているとは、抵抗部材4の温度上昇または低下が、クエンチ可能超電導体1の対応する温度上昇または低下を生じさせることができないし、またその逆も同様である構成を表わしている。
第1の金属部材2は、第2の金属部材3の電気抵抗に比べてかなり大きい電気抵抗を有している。
本明細書において用いられる限りにおいて、第1の金属部材の有する電気抵抗が第2の金属部材に比べてかなり大きいは、少なくとも2倍と定義される。
第2の金属部材3の抵抗素子4は、電気的結合手段として複数のストリップ5を用いて第1の金属部材2に電気的に結合されている。こうしたストリップの1つ5aの概略が図1に例示されている。各ストリップ5aは、第1の金属部材2及び抵抗素子4と電気的に接合されている。
第1の実施形態において、抵抗部材4はストリップ形状をなし、その長さ方向が、やはりストリップ形状をなすクエンチ可能超電導体の長さ方向に対してほぼ平行になり、抵抗部材4がクエンチ可能超電導体1の側縁に隣接してある距離をあけた位置につくように構成されている。抵抗部材4及びクエンチ可能超電導体1の主表面はほぼ同一平面上にある。
第2の金属部材のストリップ5aは抵抗部材4の側縁及びクエンチ可能超電導体1の側縁に対してほぼ垂直に延びており、ストリップ5aの各端部がそれぞれ第1の金属部材2の主表面及び抵抗素子4の主表面上に位置するようになっている。
第1の金属部材に電気的に結合するための手段5には、冷却器または冷却媒体に熱的に結合するための追加手段6が含まれている。この追加手段には、ストリップ5aに設けられた追加接触面7が含まれている。接触面7は、抵抗部材4とクエンチ可能超電導体1の間のスペース内に位置するようにストリップ5aの中央に配置するのが望ましい。
この実施形態で用いられるクエンチ可能超電導体1は、基板9上に形成した超電導膜8である。超電導状態において、クエンチ可能超電導体は図1の矢印10で示すストリップ状超電導体1の長さ方向に電流を輸送する。
超電導膜8の化学組成は、パルスレーザ蒸着によって基板9上に形成したYBa2Cu36-8に相当する。超電導膜8の厚さは、0.3〜4.0マイクロメートルの範囲で変動可能であり、ある実施形態では、1.1マイクロメートルの厚さが利用された。
他の実施形態では、超電導膜8は、一般式がRexBayCuz7-uまたは((Re1w+Re2x-w)BayCuz7-u)の組成物を有しており、ここで、Re、Re1、Re2はY、Ho、La、Pr、Nd、Gd、Sm、Sc、Tu、Tb、Dy、及び、Ybから構成されるグループからの1つ以上の金属を表わし、Re1はRe2と異なっており、xは0.8〜1.2の範囲から選択され、yは1.6〜2.4の範囲から選択され、zは2.4〜3.6の範囲から選択され、u及びwは0.05〜0.95の範囲から選択される。
基板9は、ある実施形態では厚さ0.1mmで幅4mmのよく磨き上げられたステンレステープから製作される。基板9は、NiまたはNi−Cr合金、Ni−Crステンレス鋼、または、ハステロイとりわけハステロイC276のようなNi−Cr合金、または、イットリア安定化ジルコニア、アルミナ、セリアのようなセラミックス等といったさまざまな材料をベースにすることが可能である。基板9は、上述の材料からのさまざまな材料による副層から構成することも可能である。基板の厚さは、電力消費及び超電導装置の性能に関する他の要件によって10マイクロメートル〜300マイクロメートルの範囲で変動する可能性がある。もう1つの実施形態では、基板の厚さは0.01mm〜1mmである。
基板9には、超電導膜8の質の向上を可能にする少なくとも1つの緩衝層(図1には示されていない)が設けられている。この少なくとも1つの緩衝層は、面内結晶構造をなすようなやり方で設けられる。最も外側の緩衝層またはキャップ層が設けられる場合には、最も外側の緩衝層に付着した超電導膜に望ましい構造とりわけ面内構造を生じさせることが可能である。これにより、臨界電流密度、とりわけ、印加される磁場内にある超電導膜の臨界電流密度が増すことになる。
緩衝層は、単層として形成することもできるし、あるいは、いくつかの副層を具備することも可能である。副層には、イットリア、セリア、アルミナ、イットリア安定化ジルコニア、ガドリニア、ジルコン酸ガドリニウム、窒化チタン、または、それらの組合せから構成されるグループからのさまざまな酸化物または窒化物を含むことが可能である。この少なくとも1つの緩衝層は、0.3マイクロメートル〜3マイクロメートルの全厚すなわち基板表面から最後の緩衝層の外表面までの距離を有することが可能である。
実施形態の1つでは、緩衝層として2つの副層が用いられた。第1の副層は、緩衝層が10.5°の半値全幅角を特徴とする面内構造をなすようなやり方で、イオンビームアシストスパッタリングによって付着させたイットリア安定化ジルコニア層である。緩衝層の典型的な厚さ範囲は、0.5〜2マイクロメートルである。ある例では、1.6マイクロメートルの厚さが用いられた。
第2の副層は、厚さが0.03〜0.6マイクロメートルのセリア(CeO2)層である。検討例の場合、セリアの厚さは0.1マイクロメートルであった。CeO2層は、パルスレーザ蒸着によって付着させた。緩衝層はいくつかの副層からなる単層としてさまざまな化学組成を備えることが可能である。
最も外側の緩衝層に、CeO2またはZr、Ba、Gd、Yの他の酸化物を含むキャップ層を設けることが可能である。キャップ層は、0.02マイクロメートル〜0.3マイクロメートルの厚さを有することが可能である。
要するに、クエンチ可能超電導体は、基板/少なくとも1つの緩衝層/キャップ層/超電導膜といった断面構造を備えることが可能である。
第1の金属部材2は、超電導体のクエンチ時に超電導体に生じるホットスポットを放散させる分路の働きをすることが可能である。第1の金属部材2は、クエンチ可能超電導体表面に付着した厚さが0.02マイクロメートルの通常金属(例えばAu)の層とすることが可能である。装置の設計及び第1の金属部材2の製造に用いられる材料によって、この厚さは0.01〜2マイクロメートルの範囲で変動する可能性がある。
第1の金属部材2となる通常金属の層を設けるために利用可能なその他の材料には、Ag、Au、Zn、Cu、Ni、Cr、Pt、W、Ta、Ti、Mo、または、これらの金属のいくつかを含む合金が含まれる。
通常金属層には、上述の材料をベースにしたいくつかの副層を含むことが可能である。例えば、第1の金属部材2は、Agによる第1の副層、Cuによる第2の副層、及び、Niによる第3の副層といった2つ以上の副層から構成することが可能である。
もう1つの実施形態の場合、例えばCuによる第2の副層は、第2の副層の局部をストリップ5aとの接合(例えばハンダ付けによる)の対象にすることを可能ならしめるやり方で第1の副層の界面に付着させることが可能である。この最後のやり方は、ある実施形態において超電導装置を製造するために用いられた。
クエンチ状態にあるクエンチ可能超電導体1の電気抵抗は、第1の金属部材2の電気抵抗に比べて2〜500倍の変動幅で大きい。これは、クエンチ可能超電導体1と第1の金属部材2の厚さ比の選択によって決まる。
0.02マイクロメートルの金層が第1の金属部材2として用いられ、クエンチ可能超電導体の厚さが1マイクロメートルの場合、対応する抵抗比は約3に相当する。
Au層がより厚い場合、例えば0.2マイクロメートルの場合には、この比は30に増大する。抵抗比が500を超えると、第1の金属部材における熱放散があまりに多量のため、回復時間が長くなる。一方、抵抗比が、例えば第1の金属部材としてNi−Cr薄層を用いることによって実現可能な2未満になると、「ホットスポット」からの防護に関して不十分であり、従って、クエンチ後の装置に損傷の可能性があるため、クエンチを被る超電導装置に利用するには、すなわち、電流調整には適さない。
さらに、第1の金属部材2は、第2の金属部材3に比べて単位長当たりの熱容量が5〜20,000分の1である。この例では、これは第1の金属部材2が薄膜形態であることによって生じる。第2の金属部材3は、はるかに厚い箔から製造される。第1の金属部材と第2の金属部材の単位長当たりの熱容量比は、ほぼ4,500に相当する。
可能性のある厚さの変化(動作様態にある装置全体の最適化に対応する)を含むさまざまな形状寸法において、熱容量比は20,000に達する可能性がある。比較的厚い第1の金属部材2を具備する超電導装置では、例えば5といった最低熱容量比数が可能になる。
抵抗素子4、及び、第1の金属部材2と電気的に結合するための手段を含む第2の金属部材3は、Ag、Au、Re、Pt、Cu、Zn、Al、Fe、Ni、Cr、W、Ta、Mn、Mg、Ti、Moのような1つ以上の通常金属またはこれらの金属の組合せまたはそれらの合金から製造することが可能である。本例の場合、抵抗素子4は、Fe及びSiも含むNi−Cr合金による100マイクロメートル厚さの箔から製造されている。電気的結合手段すなわちストリップ5aは、厚さ0.1mmで幅2mmのCu箔から製造されている。抵抗素子または第1の金属部材に結合しないストリップ5aの長さまたは部分は10mmである。
各ストリップ5aの電気抵抗は、超電導状態にあるクエンチ可能超電導体1中を流れる電流の方向10において2つの近傍ストリップ間で測定される抵抗素子4の電気抵抗に比べて10〜2000分の1である。これは、抵抗素子4及びストリップ5aの材料及び形状寸法の選択によって決まる。
ある実施形態の場合、ストリップ5aの電気抵抗は0.3ミリオームであり、ストリップ5a間の抵抗素子4の電気抵抗は100ミリオームに相当する。従って、ストリップの抵抗は抵抗素子4の前述の部分抵抗の333分の1になる。
そうは云うものの、10分の1であってもクエンチ可能超電導体1及び抵抗素子4に生じる熱効果の十分な「分割」を実現することが可能であり、超電導装置にとって許容できる可能性がある。2000分の1未満になると、最終的にストリップ5aの断面を肥厚化することになり、その熱容量が増大する結果として、結局、装置の反応時間及び回復時間が短くなる。
第1の金属部材2に電気的に結合するための手段5には、ハンダまたは/及び点溶接接合が含まれる。装置のある実施形態では、電気的結合手段となるストリップ5aはIn−Agハンダを用いて第1の金属部材のAu層に接合される。
第1の金属部材がより厚い場合、及び、部材2とストリップ5aが例えばNi−Cr合金のような高抵抗材料から製造される場合、接合技法として点溶接を利用することが可能である。両タイプの接合を一緒に利用することも可能である。従って、クエンチ可能超電導体1、第1の金属部材2、及び、第2の金属部材3からなる長さ2mのアセンブリが、この例による超電導装置として用いられた。これらの接合には、Bi、In、Sn、Pb、Zn、Cd、Ag、Au、Cu、Zn、または、それらの合金を含むさまざまなハンダ付け材料を用いることが可能である。
動作時、超電導装置のクエンチ可能超電導体1が電力回路(ここには示されていない)に結合される。電気的に結合するための手段及び冷却器または冷却媒体との熱交換によって装置の異なる部分を冷却するための手段が起動させられる、すなわち、システムに液体窒素が充填されるか、または、冷凍機のスイッチがオンにされるか、その両方が行われる。装置を通る輸送電流が臨界電流より小さい場合、クエンチ可能超電導体は、ほぼゼロ抵抗になる非クエンチ状態のままである。
輸送電流が臨界値を超えると、クエンチ可能超電導体1は、クエンチ可能超電導体における非ゼロ抵抗となるクエンチ状態に遷移する。この非ゼロ抵抗によって装置に迅速な電流の再配分が生じることになる。全電流のうちより多くが第1の金属部材2及び第2の金属部材3を流れ始める。これは、クエンチ中に金属部材2、3とクエンチ可能超電導体1によって代表される並列チャネルのインピーダンス比が急速に変化する結果である。
上述の構造的特徴のため、クエンチ状態では、クエンチ状態の、従って、抵抗性の超電導体1から第1の金属部材2を介して第2の金属部材3に流入させられる過負荷電流の率が増大し、抵抗部材4内でより効率よく消費されることになる。例えばR1及びR2といった並列抵抗における電力消費は、一般に並列チャネルの電気コンダクタンスすなわち1/R1及び1/R2に比例する。第2の金属部材3は、電気抵抗が第1の金属部材2よりかなり小さいので、第2の金属部材3における電力消費率のほうがかなり高くなるが、それにもかかわらず電気コンダクタンスとは完全に比例しているわけではなく、さらに、例えば、とりわけ動的様態において、電流分配のメカニズムはより複雑な電流配分を生じることになる。
抵抗部材4は、第1の金属部材2と熱的に切り離されているので、熱放散によって生じる抵抗部材4の温度上昇はあまり第1の金属部材2に伝導されず、その程度はやはり第1の金属部材2に電気的に結合するための手段5の上述の特徴によって決まる。結果として、超電導体1の局部温度はより急速に低下し、超電導体1はより迅速に超電導状態に復帰することが可能になる。
上述のこれら2つの金属部材2、3の特徴のために、この装置は、以前の技術的水準における2〜5ミリ秒の応答に比べて、過渡時間が25マイクロ秒という高速応答を生じる。クエンチ状態において、80Aの初期(公称)電流が、同等の電流過負荷時の同様のシステムにおけるクエンチ可能超電導体の損傷に関する既知しきい値(一般に1V/cm)を超える2.4V/cmの単位長当たり平均電圧で〜60Aに制限された。
50ミリ秒の間に300〜450W/cm2の大電力消費にもかかわらず、クエンチ可能超電導体の損傷は観測されなかった。総制限電力は488Vのdc電圧で〜30kWであった。回復時間は、既知の技術的水準に相当する1100ミリ秒ではなく、1.5ミリ秒と極めて短かった。
30KWの電力レベルにおける電流調整には、長さが比較的短い(ほんの2mしかない)クエンチ可能超電導体を利用することができるので、電流調整用の超電導装置全体をよりコスト効率の高い方法で生産することが可能になる。
システムに直流電流ではなく交流電流を用いることが可能であることも明らかになった。さらに、電力回路との結合は、直接的な電気的結合として(上述の例におけるように)または磁束を介した結合として(いわゆる「誘導障害電流制限器」におけるように)実施することが可能である。
図2には、第2の実施形態による電流調整用超電導装置、とりわけ、ストリップ15間においていくつかの周期をなす装置の一部に関する正面図(A)及び側面図(B)が略示されている。
図2に例示の実施形態の場合、複数のストリップ15によって第1の金属部材12と電気的に結合された2つの抵抗素子14、14aが設けられている。
2つの抵抗素子14、14aは、両方とも細長いストリップに似た形状を有しており、抵抗素子14、14aの長さ方向がクエンチ可能超電導体11の長さ方向に対してほぼ平行になるように、クエンチ可能超電導体11の両側縁に隣接して配置されている。クエンチ可能超電導体11は、抵抗素子14、14aがクエンチ可能超電導体11のそれぞれの側縁からある距離をあけた位置につくように2つの抵抗素子14、14aの間に配置される。
第2の金属部材13の複数のストリップ15は、個々のストリップ15が抵抗素子14、14a及びクエンチ可能超電導体11の側縁に対してほぼ垂直に延びるように、クエンチ可能超電導体11及び抵抗素子14、14aの全長に沿って間隔をあけて配置される。
各ストリップ15は、抵抗素子14からクエンチ可能超電導体11を越えてクエンチ可能超電導体11の両側縁に隣接して配置された抵抗素子14aまで延びている。
第2の金属部材13には、さらに、ストリップ15からクエンチ可能超電導体11の長さ方向に対してほぼ平行に延びる接触部材17が含まれている。接触部材17は、クエンチ可能超電導体11とそれぞれの抵抗素子14、14aからある間隔をあけた位置につくように、クエンチ可能超電導体11とそれぞれの抵抗素子14、14aとの間に生じるギャップ内に配置されている。断面図から明らかなように、ストリップ15は、抵抗素子14、14aの主表面及びクエンチ可能超電導体11に配置された第1の金属部材12に接合されている。
側面図から明らかなように、抵抗素子14及び14aは、クエンチ可能超電導体11とほぼ同一平面上に配置されている。
ストリップ15は、第1の金属部材12の全表面の2〜30%の面積率をなす接合領域を具備した第1の金属部材12に接合されている。
この実施形態の場合、面積率は、単純に近傍のストリップ接合部の中心間の距離とストリップの幅w(wは図2に寸法として示されている)の比によって決まる。ストリップを周期的に配置する方法の場合、中心間の距離p(図2に寸法として示されている)は、超電導状態にあるクエンチ不能超電導体中を流れる電流の方向20において採用された構造の幾何学的周期に相当する。
面積率が2%未満の場合、クエンチ事象時における第2の金属部材3によるクエンチ可能超電導体1の防護は不十分になり、その結果、一般に超電導装置が損傷する。
面積率が30%を超えると、装置に沿った平均電圧降下がほぼ同じ30%と大幅に減少する。従って、超電導装置に大量の超電導テープが必要になる。このため、面積率が上述の30%以下であれば、電流調整用の超電導装置をよりコスト効率よく生産することが可能になる。
冷却器または冷却媒体に熱的に結合するための追加手段16には、ストリップ15aに設けられた追加接触面が含まれる。図1の場合と同様、接触面17はストリップ15aの中央に配置するのが望ましい。この実施形態の場合、接触面17はストリップ15a自体と同じ面内に位置している。他の態様の場合、超電導装置は図1の装置と同様である。動作時、図2の装置は、ほぼ同じクエンチ時間といっそう短い(0.8ミリ秒)回復時間をもたらす。
図3には、第3の実施形態による電流調整用の超電導装置の正面図が示されている。第3の実施形態の装置には、ストリップ形状をなすクエンチ可能超電導体21と、ストリップ形状をなし、その長さ方向がクエンチ可能超電導体21の長さ方向に対してほぼ平行になるように配置された単一抵抗素子24が含まれている。第1の実施形態におけるように、抵抗素子24は、クエンチ可能超電導体21の側縁に隣接して、その側縁からある距離をあけるように配置される。
第3の実施形態の装置の場合、複数のストリップ25からのストリップ25aの少なくとも一部は、抵抗素子24及びクエンチ可能超電導体21に対して傾斜角をなすように配置されている。本明細書では、傾斜角は90°の角度を除外するように用いられる。ストリップ25aの少なくとも一部は、第1の金属部材22に接合させられて、超電導状態時にクエンチ可能超電導体21中を流れる電流の方向30に対して45°〜135°の角度を有する接合部となる。
第1の金属部材22と抵抗素子24の間に配置されたストリップ25aの一部は、異なる方向に延びることが可能である。さらに、傾斜角は、図3に示すようにストリップが異なれば異なる場合もある。
冷却器または冷却媒体と熱的に結合するための追加手段26には、図1の例におけるように、ストリップ25aに設けられた追加接触面27が含まれている。追加手段26は、クエンチ可能超電導体21と抵抗素子24の間のスペースに配置されている。
こうした角度の接合部分を備えた超電導装置は、クエンチ可能超電導体21の機械的安定性及び電気的防護の改善、並びに、最適化されたインピーダンスによる反応時間のさらなる短縮のためにクエンチ事象中における損傷しきい値が高くなる。
図4には、第4の実施形態による電流調整用超電導装置の概略図が描かれている。この装置は、図2に示すものと極めてよく似ているが、接触面7の役割を果たすのが、ストリップ35の長さ方向に対しほぼ平行に、クエンチ可能超電導体31の長さ方向に対して垂直に延びるストリップ35本体の中央部分37であるという点が異なる。
図5には、クエンチ可能超電導体及び第1の金属部材が、中央に配置された抵抗部材44の2つの対側縁に隣接し、それらからある距離をあけるように配置されたストリップ41、42及び41a、42aに分割される第5の実施形態による超電導装置が例示されている。
第1の金属部材42、42aは、クエンチ可能超電導体41及び41aと抵抗素子44の全長に沿って間隔をあけて配置された複数のストリップ45を用いて抵抗素子44に結合されている。この実施形態の場合、ストリップ45は、クエンチ可能超電導体41、41a及び抵抗素子44の側縁に対しほぼ垂直に配置されているが、他の例示されていない実施形態の場合には、傾斜角をなすように配置される。クエンチ可能超電導体41、41a及び抵抗素子44はほぼ同一平面上にある。応用例によっては、図4及び図5に描かれた実施形態が、超電導装置に関してよりコスト有効性の高い解決法をもたらす可能性がある。
図6には、第6の実施形態による電流調整用超電導装置が例示されている。第6の実施形態の場合、クエンチ可能超電導体51及び第1の金属部材52と抵抗素子54が湾曲形状のストリップ55によって切り離されているため、超電導装置はより顕著な3D構造をなしている。
第6の実施形態の場合、抵抗素子54は、その主表面がクエンチ可能超電導体51の主表面に直接配置された第1の金属部材52の主表面に面するように配置される。抵抗素子54の主表面は、クエンチ可能超電導体51の全長に沿って間隔をあけて配置された複数のストリップ55と間隔保持素子の働きをする抵抗素子54によってクエンチ可能超電導体51の主表面からある距離をあけた位置にある。
ストリップ55のそれぞれは全体がU字形状をなしており、Uの底部が第1の金属部材52上に位置し、Uの側壁部分の遠位端が第1の金属部材52の主表面から上方に離れるように延びている。この実施形態の場合、抵抗素子54はUの開放端間に配置されている。しかし、抵抗素子上に楕円形の長い対側面が位置する楕円タイプの断面を備えたストリップを設けて、スペーサにすることも可能である。
第6の実施形態の場合、スペーサをなすストリップ55の側壁は、円形であって、側壁の一部はクエンチ可能超電導体51及び抵抗素子54の両側縁を越えるように突き出している。
前述の実施形態におけるように、ストリップ55は、冷却器または冷却媒体と熱的に結合するための追加手段56を備えており、追加手段56は、クエンチ可能超電導体51または抵抗素子54の両側から離して配置された追加接触面57を具備している。
接触面57は、クエンチ可能超電導体51及び抵抗素子54の側縁に隣接し、そこからある距離をあけた位置につくように、ストリップ55の円形側壁の最も外側の位置に取り付けられたストリップまたはロッドの形態で設けられている。さらに、接触素子は、クエンチ可能超電導体51及び抵抗素子54の主面及びクエンチ可能超電導体51及び抵抗素子54の長さ方向に対してほぼ垂直な方向に延びている。図6による超電導装置の場合には、クエンチ時間がさらに短縮され、回復時間が図1の場合とほぼ同じになる可能性がある。
図7には、クエンチ可能超電導体61、第1の金属部材62、及び、第2の金属部材63を含むアセンブリ71に、さらに、アセンブリ71の外表面の1つに取り付けられた絶縁スペーサ72が含まれている第7の実施形態による超電導装置が例示されている。絶縁スペーサ72は、冷却媒体にとって部分的に透明である、すなわち、クエンチ可能超電導体と冷却媒体の直接接触を可能にするグルーブ、チャネル、または、開口が設けられている。絶縁スペーサは、例えば、エポキシ樹脂、例えばテフロン(登録商標)、カプトン(登録商標)のような絶縁プラスチック、エポキシ等を充填したガラス繊維、または、例えばアルミナ、セリア、ジルコニア等のようなセラミックによるプレートまたは絶縁層として設けることが可能である。
図7の実施形態によれば、第2の金属部材63は非平面形状をなしている、すなわち、クエンチ可能超電導体61の対抗側縁に隣接して配置された2つの部分64及び64aから構成される抵抗素子に第1の金属部材62を結合する曲がったストリップ65aを含んでいる。曲がったストリップ65は、クエンチ可能超電導体61の2つの両側縁を越えるように延びて、クエンチ可能超電導体61の長さ方向に対してある傾斜角をなすように配列された複数のフィンを形成している。
こうしたタイプの超電導装置によれば、電流調整中に時間性能を劣化させることなく、クエンチ可能超電導体が直列または並列接続されるアセンブリを提供することが可能になる。絶縁部材を備えたアセンブリによって、コンパクトな、従って、コスト有効性の高い超電導装置を提供することが可能になる。
1 クエンチ可能超電導体
2 第1の金属部材
3 第2の金属部材
4 抵抗素子
5 電気的結合手段
5a ストリップ
6 追加熱的結合手段
7 追加接触面
8 超電導膜
9 基板
21 クエンチ可能超電導体
22 第1の金属部材
25a ストリップ
61 クエンチ可能超電導体
62 第1の金属部材
63 第2の金属部材
71 アセンブリ
72 絶縁スペーサ

Claims (23)

  1. 輸送電流が臨界値を超えると、ゼロ抵抗になる超電導状態から非ゼロ抵抗になるクエンチ状態に遷移することが可能なクエンチ可能超電導体(1)と、
    前記クエンチ可能超電導体(1)に電気的に結合され、さらに前記クエンチ可能超電導体(1)に熱的に結合される第1の金属部材(2)と、
    を備える電流調整用の超電導装置であって、
    抵抗素子(4)と、前記抵抗素子(4)を前記第1の金属部材(2)に電気的に結合するための手段(5)とを有する第2の金属部材(3)を備え、
    前記第2の金属部材(3)の前記抵抗素子(4)が前記第1の金属部材(2)から熱的に切り離されており、
    前記第1の金属部材(2)の電気抵抗が、前記第2の金属部材(3)の電気抵抗に比べて大きいことを特徴とする、
    超電導装置。
  2. 前記第2の金属部材(3)の前記抵抗素子(4)が、前記電気的結合手段(5)としての複数のストリップ(5a)によって前記第1の金属部材(2)に電気的に結合されることを特徴とする、請求項1に記載の超電導装置。
  3. 前記複数のストリップからの各ストリップ(5a)が、前記第1の金属部材(2)及び前記抵抗素子(4)に電気的に接合されることを特徴とする、請求項2に記載の超電導装置装置。
  4. 前記第1の金属部材(2)に電気的に結合するための前記手段(5)に、冷却器または冷却媒体に熱的に結合するための追加手段(6)が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の超電導装置。
  5. 前記追加手段(6)に、前記複数のストリップ(5)に属するストリップ(5a)に設けられた追加接触面(7)が含まれることを特徴とする、請求項4に記載の超電導装置。
  6. 前記接触面(7)が前記ストリップ(5a)の中央に位置することを特徴とする、請求項5に記載の超電導装置。
  7. 前記複数のストリップ(5a)が、前記第1の金属部材(2)の全表面の2〜30%の面積率をなす接合領域を具備する前記第1の金属部材(2)に接合させられることを特徴とする、請求項2〜6のいずれか1つに記載の超電導装置。
  8. 前記第1の金属部材(22)に接合した前記複数のストリップ(25)からのストリップ(25a)の少なくとも一部が、超電導状態にあるクエンチ可能超電導体(21)中を流れる電流の方向(30)に対して45°〜135°の角度をなす接合部分を含んでいることを特徴とする、請求項2〜7のいずれか1つに記載の超電導装置。
  9. 前記抵抗素子(4)及び前記第1の金属部材(2)が、熱伝導率の低い媒体または冷却媒体によって間隔をあけて配置されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の超電導装置。
  10. 各ストリップ(5a)の電気抵抗が、超電導状態にある前記クエンチ可能超電導体(1)中を流れる電流の方向(10)における2つの近傍ストリップ(5a)で測定される前記抵抗素子(4)の電気抵抗に比べて小さく、10〜2000分の1であることを特徴とする、請求項2〜9のいずれか1つに記載の超電導装置。
  11. クエンチ状態にある前記クエンチ可能超電導体(1)の電気抵抗が、前記第1の金属部材(2)の電気抵抗に対してf1倍であって、ここで、2≦f1≦500であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載の超電導装置。
  12. 前記第1の金属部材(2)の電気抵抗が、前記第2の金属部材(3)の電気抵抗に対してf2倍であって、ここで、5≦f2≦200であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の超電導装置。
  13. 前記第1の金属部材(2)の単位長当たり熱容量が、前記第2の金属部材(3)の単位長当たり熱容量の5〜20,000分の1であることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1つに記載の超電導装置。
  14. 前記クエンチ可能超電導体(1)が基板(9)上に形成した超電導膜(8)であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の超電導装置。
  15. 前記基板(9)に少なくとも1つの緩衝層が設けられていることを特徴とする、請求項14に記載の超電導装置。
  16. 前記クエンチ可能超電導体(1、8)は、ReBayCuz7-uベースの組成物または((Re1w+Re2x-w)BayCuz7-u)ベースの組成物を備え、ここで、Re、Re1、及び、Re2が、Y、Ho、La、Pr、Nd、Gd、Sm、Sc、Tu、Tb、Dy、及び、Ybから構成されるグループからの1つ以上の金属を表わし、Re1がRe2とは異なり、xが0.8〜1.2の範囲から選択され、yが1.6〜2.4の範囲から選択され、zが2.4〜3.6の範囲から選択され、u及びwが0.05〜0.95の範囲から選択されることを特徴とする、請求項1〜15いずれか1つに記載の超電導装置。
  17. 前記第1の金属部材(2)が、Ag、Au、Zn、Cu、Ni、Cr、Pt、W、Ta、Ti、Moのような通常金属またはこれらの金属の1つ以上を含む合金からなる層であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1つに記載の超電導装置。
  18. 前記第2の金属部材(3)に、Ag、Au、Re、Pt、Cu、Zn、Al、Fe、Ni、Cr、W、Ta、Mn、Mg、Ti、Moのような1つ以上の通常金属またはこれらの金属の組合せまたはそれらの合金を含む1つまたは複数の材料が含まれることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1つに記載の超電導装置。
  19. 前記第1の金属部材(2)に電気的に結合するための前記手段(5)にハンダ接合または/及び点溶接接合が含まれることを特徴とする、請求項1及び4〜18のいずれか1つに記載の超電導装置。
  20. 前記クエンチ可能超電導体(61)、前記第1の金属部材(62)、及び、前記第2の金属部材(63)を含むアセンブリ(71)に、さらに、前記アセンブリ(71)の外表面の1つに取り付けられた絶縁スペーサ(72)が含まれることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか1つに記載の超電導装置。
  21. 前記絶縁スペーサ(72)が前記冷却媒体に対して部分的に透明であることを特徴とする、請求項20に記載の超電導装置。
  22. さらに、前記クエンチ可能超電導体(1)に外部電流源を電気的に結合するための手段を備えることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1つに記載の超電導装置。
  23. さらに、冷却器または冷却媒体との熱交換によって前記装置の少なくとも一部を冷却するための手段を備えることを特徴とする、請求項1〜22のいずれか1つに記載の超電導装置。
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