JP2002198577A - 超電導薄膜限流器 - Google Patents

超電導薄膜限流器

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JP2002198577A
JP2002198577A JP2000397948A JP2000397948A JP2002198577A JP 2002198577 A JP2002198577 A JP 2002198577A JP 2000397948 A JP2000397948 A JP 2000397948A JP 2000397948 A JP2000397948 A JP 2000397948A JP 2002198577 A JP2002198577 A JP 2002198577A
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superconducting thin
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JP2000397948A
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Kenji Shimohata
賢司 下畑
Shiro Nakamura
史朗 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導薄膜素子内および素子間の電流分布を
均一にして電流容量を増加させ、超電導破壊に対する性
能を向上させる。 【解決手段】 板状の基板11と、基板11上に形成さ
れた超電導膜12と、超電導膜12上に形成された常電
導体13とを有する複数の超電導薄膜素子10を備え、
超電導薄膜素子10を多角形状に配置し、並列に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、短絡時の迅速な
電流制限のために好適な超電導薄膜限流器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導薄膜限流器として、例えば
特表平9−510581号公報等に示されているよう
に、短絡時の迅速な電流制限のための限流器の超電導薄
膜素子として平坦な平面状の層構造のものがあり、これ
らは、実質的に支持絶縁体と、この上に平面的に被着さ
れた薄い超電導膜と、さらに、その上に平面的に被着さ
れた常電導体の抵抗層により構成されている。
【0003】図7(a)は、上述の超電導薄膜素子が1
枚の場合の電流分布を示す図である。図において、1は
超電導薄膜素子であって、この超電導薄膜素子1を流れ
る電流は紙面に垂直とすると、超電導薄膜素子1の端部
に集中して流れる。これは磁界が超電導薄膜素子1と交
差する(y方向成分がある)ためである。また、図7
(b)は、複数の超電導薄膜素子1を平面的に配置した
場合を示すもので、例えば長さ10cm、幅1cmの超
電導薄膜素子1を5枚並列接続した場合である。この場
合の各素子の電流分布は、端から1.9:1.03:
1.0:1.03:1.9となり、各素子間でも同様の
電流不均一が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の超電
導薄膜限流器は、上述の如く超電導薄膜素子を流れる電
流がその端部に集中し、端部から超電導状態が壊れるた
め、限流器の性能が低いという問題点があった。また、
複数の超電導薄膜素子を平面的に配置した場合には、各
素子の電流分布が異なるため、各素子間でも同様の電流
不均一が発生し、電流容量の低くなり、超電導状態の破
壊が生じ安くなるという問題点があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、磁界を超電導薄膜素子と
交差させないようにすることで、超電導薄膜素子内の電
流分布を均一とし、超電導状態の破壊に対する性能を向
上できる超電導薄膜限流器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る超
電導薄膜限流器は、複数の超電導薄膜素子を備え、該超
電導薄膜素子を多角形状に配置し、並列に接続したもの
である。
【0007】請求項2の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項1の発明において、上記多角形状に配置され
た超電導薄膜素子の内側に抵抗体を挿入し、該抵抗体を
上記超電導薄膜素子に並列接続したものである。
【0008】請求項3の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項1の発明において、上記複数の超電導薄膜素
子と直列にそれぞれインピーダンス素子を接続したもの
である。
【0009】請求項4の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項1の発明において、上記超電導薄膜素子は板
状の基板と、該基板上に形成された超電導膜と、該超電
導膜上に形成された常電導体とを有するものである。
【0010】請求項5の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項1〜3のいずれかの発明において、上記超電
導薄膜素子は板状の基板と、該基板上に形成された超電
導膜とを有するものである。
【0011】請求項6の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項4または5の発明において、上記基板に凹凸
を設けたものである。
【0012】請求項7の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項1〜6のいずれかの発明において、上記超電
導薄膜素子に放熱用の基板を追加したものである。
【0013】請求項8の発明に係る超電導薄膜限流器
は、多角形状に配置され、並列接続された複数の超電導
薄膜素子からなる第1の超電導薄膜限流器と、上記超電
導薄膜素子より径が小さく、且つ多角形状に配置され、
並列接続された複数の超電導薄膜素子からなる第2の超
電導薄膜限流器とを備え、上記第2の超電導薄膜限流器
を上記第1の超電導薄膜限流器に挿入し、該第1の超電
導薄膜限流器に対して並列または直列に接続したもので
ある。
【0014】請求項9の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項8の発明において、上記第2の超電導薄膜限
流器の内側に抵抗体を挿入し、該抵抗体を上記第2の超
電導薄膜限流器に並列接続したものである。
【0015】請求項10の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項8の発明において、上記第1および第2の超
電導薄膜限流器の少なくとも一方の各超電導薄膜素子と
直列にそれぞれインピーダンス素子を接続したものであ
る。
【0016】請求項11の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項8〜10のいずれかの発明において、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子は
板状の基板と、該基板上に形成された超電導膜と、該超
電導膜上に形成された常電導体とを有するものである。
【0017】請求項12の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項8〜10のいずれかの発明において、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子は
板状の基板と、該基板上に形成された超電導膜とを有す
るものである。
【0018】請求項13の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項11または12の発明において、上記基板に
凹凸を設けたものである。
【0019】請求項14の発明に係る超電導薄膜限流器
は、請求項8〜10のいずれかの発明において、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子に
放熱用の基板を追加したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態
を、図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
もので、図1(a)は超電導薄膜限流器を構成する超電
導薄膜素子の配置図、図1(b)はその超電導薄膜素子
の断面図である。図において、10は超電導薄膜素子、
11は支持絶縁体である板状の基板、12はこの基板1
1上に形成された超電導膜、13はこの超電導膜12上
に形成された常電導体である。
【0021】ここでは、図1(a)に示すように、複数
の超電導薄膜素子10を多角形状に配置し、並列に接続
して超電導薄膜限流器を構成する。複数の超電導薄膜素
子10を多角形状に配置し、並列接続した場合、磁界は
超電導薄膜素子10と交差せず、超電導薄膜素子10内
の電流分布が均一となり、電流容量が実質的に増加す
る。また、各超電導薄膜素子10内の配置が実質的に対
称であるため、各素子間の電流分布も均一となり、さら
に、電流容量が増加する。
【0022】このように、本実施の形態では、複数の超
電導薄膜素子を多角形状に配置して並列接続すること
で、超電導薄膜素子内および素子間の電流分布を均一と
し、電流容量を増加させて超電導破壊に対する性能を向
上できる。
【0023】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2を示す構成図である。なお、図2において、図1
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省
略する。図において、14は上記実施の形態1で用いら
れた超電導薄膜素子10より径の小さい超電導薄膜素子
である。
【0024】ここでは、複数の超電導薄膜素子14を多
角形状に配置し、並列に接続して第2の超電導薄膜限流
器を構成する。そして、この径の小さな超電導薄膜限流
器を、上記実施の形態1において複数の超電導薄膜素子
10を用いて構成された第1の超電導薄膜限流器の中
に、図2に示すように、挿入して実質的に並列接続とす
る。これにより、体積を増加させることなく、電流容量
を増加できる。なお、第1の超電導薄膜限流器に対する
第2の超電導薄膜限流器の接続は並列でもよいし、直列
でもよい。
【0025】このように、本実施の形態では、第1の超
電導薄膜限流器の中に、これより径の小さな超電導薄膜
素子からなる超電導薄膜限流器を挿入して実質的に二重
構造とすることで、上記実施の形態1と同様の効果が得
られると共に、体積を増加させることなく、電流容量を
増加でき、さらに、超電導破壊に対する性能を向上でき
る。
【0026】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3を示すもので、図3(a)は超電導薄膜限流器を
構成する超電導薄膜素子の配置図、図3(b)はその超
電導薄膜素子の断面図である。なお、図3において、図
1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。図において、10Aは超電導薄膜素子であっ
て、この超電導薄膜素子10Aは支持絶縁体である板状
の基板11と、この基板11上に形成された超電導膜1
2とからなる。15は抵抗体である。
【0027】ここでは、複数の超電導薄膜素子10Aを
多角形状に配置し、並列に接続して超電導薄膜限流器を
構成する。そして、この超電導薄膜限流器の中に、図3
に示すように、抵抗体15を挿入して実質的に並列接続
とする。これにより、電流容量を増加できると共に、体
積を増加させることなく、超電導薄膜限流器の抵抗値を
容易に調整することができる。
【0028】このように、本実施の形態では、基板と超
電導膜とからなる複数の超電導薄膜素子を多角形状に配
置して構成された超電導薄膜限流器の中に抵抗体を挿入
することで、上記実施の形態1と同様の効果が得られる
と共に、体積を増加させることなく、超電導薄膜限流器
の抵抗値を容易に調整することができる。
【0029】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4を示すもので、図4(a)は超電導薄膜限流器を
構成する超電導薄膜素子の配置図、図4(b)はその超
電導薄膜素子の断面図である。なお、図4において、図
1および図3と対応する部分には同一符号を付し、その
詳細説明を省略する。図において、16は各超電導薄膜
素子10に直列に接続されたインピーダンス素子、例え
ばコイルである。
【0030】超電導薄膜素子10毎に直列にコイル16
を接続することで、超電導薄膜素子10の幾何学的配置
に多少の狂いがあっても、実質的に超電導薄膜素子10
を流れる電流を個別に調整して超電導薄膜素子10毎の
電流を均一化できる。また、コイル16を超電導コイル
とすると、インピーダンス部での損失を低減できる。な
お、インピーダンス素子としてはコイル(インダクタン
ス)の他に微小な抵抗を用いてもよい。
【0031】このように、本実施の形態では、超電導薄
膜素子毎に直列にコイルを接続することで、超電導薄膜
素子を流れる電流を個別に調整でき、以て、上記実施の
形態1と同様の効果が得られると共に、超電導薄膜素子
毎の電流を容易に均一化できる。
【0032】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5を示すもので、図5(a)は超電導薄膜限流器を
構成する超電導薄膜素子の配置図、図5(b)はその超
電導薄膜素子の断面図である。なお、図5において、図
1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を
省略する。図において、10Bは超電導薄膜素子であっ
て、この超電導薄膜素子10Bは支持絶縁体である板状
の基板11Aと、この基板11A上に形成された超電導
膜12と、この超電導膜12上に形成された常電導体1
3とからなる。
【0033】ここで、基板11Aは、その下部即ち超電
導膜12が形成される側と反対側に凹凸を有する。そし
て、複数の超電導薄膜素子10Bを多角形状に配置し、
並列に接続して超電導薄膜限流器を構成する。基板11
Aに凹凸を設けることで、基板11Aの表面積が増加
し、外部への放熱がよくなる。
【0034】このように、本実施の形態では、多角形状
の超電導薄膜限流器を構成する超電導薄膜素子の基板の
下部に凹凸を設けることで、上記実施の形態1と同様の
効果が得られると共に、超電導薄膜限流器の放熱効果を
よくすることができる。
【0035】実施の形態6.図6は、この発明の実施の
形態6における超電導薄膜限流器を構成する超電導薄膜
素子を示す断面図である。なお、図6において、図1と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。図において、17は基板11および超電導膜12
と共に超電導薄膜素子を構成する常電導体13上に設け
られた放熱用の基板である。この基板17はその上部に
凹凸を有する。
【0036】そして、このようにして形成されている複
数の超電導薄膜素子を、上述と同様に多角形状に配置
し、並列に接続して超電導薄膜限流器を構成する。この
凹凸を有する放熱用の基板17を追加することで、基板
17の表面積が増加し、外部への放熱がよくなる。な
お、基板17としてはA123、AlNなどの高熱伝導
・絶縁材や、超電導素子側の表面が電気絶縁された高熱
伝導・金属材等を用いる。
【0037】このように、本実施の形態では、多角形状
の超電導薄膜限流器を構成する超電導薄膜素子の上部に
凹凸を有する別な放熱用の基板を設けることで、上記実
施の形態1と同様の効果が得られると共に、超電導薄膜
限流器の放熱効果をよくすることができる。
【0038】実施の形態7.なお、上記実施の形態2に
おける第1の超電導薄膜限流器に対する径の小さな第2
の超電導薄膜限流器の挿入は、他の実施の形態において
も同様に適用でき、同様の効果を奏する。また、上記実
施の形態3における多角形状の超電導薄膜素子に対する
抵抗体の挿入、或いは、超電導薄膜素子を基板と超電導
膜で構成することは、他の実施の形態1、2、5および
6においても同様に適用でき、同様の効果を奏する。
【0039】また、上記実施の形態4における超電導薄
膜素子へのインピーダンス素子の直列接続は、他の実施
の形態においても同様に適用でき、同様の効果を奏す
る。さらに、上記実施の形態5および6における基板へ
凹凸を設けることや、凹凸を有する基板を超電導薄膜素
子へ追加することは、他の実施の形態においても同様に
適用でき、同様の効果を奏する。また、上記実施の形態
では、多角形状として6角形状の場合について説明した
が、これに限定されることはなく、磁界が超電導薄膜素
子と交差することが少なく、また、超電導薄膜素子を組
み立てる作業性を考慮して任意に設定すればよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、複数の超電導薄膜素子を備え、該超電導薄膜素子を
多角形状に配置し、並列に接続したので、超電導薄膜素
子内および素子間の電流分布を均一にでき、電流容量を
増加させて超電導破壊に対する性能を向上できるという
効果がある。
【0041】また、請求項2の発明によれば、上記多角
形状に配置された超電導薄膜素子の内側に抵抗体を挿入
し、該抵抗体を上記超電導薄膜素子に並列接続したの
で、超電導破壊に対する性能を向上できると共に、体積
を増加させることなく、超電導薄膜限流器の抵抗値を容
易に調整することができるという効果がある。
【0042】また、請求項3の発明によれば、上記複数
の超電導薄膜素子と直列にそれぞれインピーダンス素子
を接続したので、超電導薄膜素子を流れる電流を個別に
調整でき、以て、超電導破壊に対する性能を向上できる
と共に、超電導薄膜素子毎の電流を容易に均一化できる
という効果がある。
【0043】また、請求項4の発明によれば、上記超電
導薄膜素子は板状の基板と、該基板上に形成された超電
導膜と、該超電導膜上に形成された常電導体とを有する
ので、超電導破壊に対する性能の向上に寄与できるとい
う効果がある。という効果がある。
【0044】また、請求項5の発明によれば、上記超電
導薄膜素子は板状の基板と、該基板上に形成された超電
導膜とを有するので、小型化および超電導破壊に対する
性能の向上に寄与できるという効果がある。
【0045】また、請求項6の発明によれば、上記基板
に凹凸を設けたので超電導薄膜限流器の放熱効果をよく
することができるという効果がある。
【0046】また、請求項7の発明によれば、上記超電
導薄膜素子に放熱用の基板を追加したので、超電導薄膜
限流器の放熱効果をよくすることができるという効果が
ある。
【0047】さらに、請求項8の発明によれば、多角形
状に配置され、並列接続された複数の超電導薄膜素子か
らなる第1の超電導薄膜限流器と、上記超電導薄膜素子
より径が小さく、且つ多角形状に配置され、並列接続さ
れた複数の超電導薄膜素子からなる第2の超電導薄膜限
流器とを備え、上記第2の超電導薄膜限流器を上記第1
の超電導薄膜限流器に挿入し、該第1の超電導薄膜限流
器に対して並列または直列に接続したので、体積を増加
させることなく、超電導薄膜素子内および素子間の電流
分布を均一にでき、電流容量を増加させて超電導破壊に
対する性能を更に向上できるという効果がある。
【0048】また、請求項9の発明によれば、上記第2
の超電導薄膜限流器の内側に抵抗体を挿入し、該抵抗体
を上記第2の超電導薄膜限流器に並列接続したことを特
徴とする請求項8記載の超電導薄膜限流器。上記第2の
超電導薄膜素子の内側に抵抗体を挿入し、該抵抗体と上
記第2の超電導薄膜素子に並列接続したので、体積を増
加させることなく、超電導薄膜限流器の抵抗値を容易に
調整することができるという効果がある。
【0049】また、請求項10の発明によれば、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の少なくとも一方の各
超電導薄膜素子と直列にそれぞれインピーダンス素子を
接続したので、超電導薄膜素子を流れる電流を個別に調
整でき、以て、超電導破壊に対する性能を向上できると
共に、超電導薄膜素子毎の電流を容易に均一化できると
いう効果がある。
【0050】また、請求項11の発明によれば、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子は
板状の基板と、該基板上に形成された超電導膜と、該超
電導膜上に形成された常電導体とを有するので、超電導
破壊に対する性能の向上に寄与できるという効果があ
る。
【0051】また、請求項12の発明によれば、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子は
板状の基板と、該基板上に形成された超電導膜とを有す
るので、小型化および超電導破壊に対する性能の向上に
寄与できるという効果がある。
【0052】また、請求項13の発明によれば、上記基
板に凹凸を設けたので、超電導薄膜限流器の放熱効果を
よくすることができるという効果がある。
【0053】また、請求項14の発明によれば、上記第
1および第2の超電導薄膜限流器の各超電導薄膜素子に
放熱用の基板を追加したので、超電導薄膜限流器の放熱
効果をよくすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態6を示す構成図であ
る。
【図7】 従来の超電導薄膜限流器を説明するための図
である。
【符号の説明】
10,10A,10B ,14 超電導薄膜素子、1
1,11A 基板、12超電導膜、13 常電導体、1
5 抵抗体、16 コイル、17 放熱用基板。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の超電導薄膜素子を備え、該超電導
    薄膜素子を多角形状に配置し、並列に接続したことを特
    徴とする超電導薄膜限流器。
  2. 【請求項2】 上記多角形状に配置された超電導薄膜素
    子の内側に抵抗体を挿入し、該抵抗体を上記超電導薄膜
    素子に並列接続したことを特徴とする請求項1記載の超
    電導薄膜限流器。
  3. 【請求項3】 上記複数の超電導薄膜素子と直列にそれ
    ぞれインピーダンス素子を接続したことを特徴とする請
    求項1記載の超電導薄膜限流器。
  4. 【請求項4】 上記超電導薄膜素子は板状の基板と、該
    基板上に形成された超電導膜と、該超電導膜上に形成さ
    れた常電導体とを有することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の超電導薄膜限流器。
  5. 【請求項5】 上記超電導薄膜素子は板状の基板と、該
    基板上に形成された超電導膜とを有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の超電導薄膜限流器。
  6. 【請求項6】 上記基板に凹凸を設けたことを特徴とす
    る請求項4または5記載の超電導薄膜限流器。
  7. 【請求項7】 上記超電導薄膜素子に放熱用の基板を追
    加したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の超電導薄膜限流器。
  8. 【請求項8】 多角形状に配置され、並列接続された複
    数の超電導薄膜素子からなる第1の超電導薄膜限流器
    と、 上記超電導薄膜素子より径が小さく、且つ多角形状に配
    置され、並列接続された複数の超電導薄膜素子からなる
    第2の超電導薄膜限流器とを備え、上記第2の超電導薄
    膜限流器を上記第1の超電導薄膜限流器に挿入し、該第
    1の超電導薄膜限流器に対して並列または直列に接続し
    たことを特徴とする超電導薄膜限流器。
  9. 【請求項9】 上記第2の超電導薄膜限流器の内側に抵
    抗体を挿入し、該抵抗体を上記第2の超電導薄膜限流器
    に並列接続したことを特徴とする請求項8記載の超電導
    薄膜限流器。
  10. 【請求項10】 上記第1および第2の超電導薄膜限流
    器の少なくとも一方の各超電導薄膜素子と直列にそれぞ
    れインピーダンス素子を接続したことを特徴とする請求
    項8記載の超電導薄膜限流器。
  11. 【請求項11】 上記第1および第2の超電導薄膜限流
    器の各超電導薄膜素子は板状の基板と、該基板上に形成
    された超電導膜と、該超電導膜上に形成された常電導体
    とを有することを特徴とする請求項8〜10のいずれか
    に記載の超電導薄膜限流器。
  12. 【請求項12】 上記第1および第2の超電導薄膜限流
    器の各超電導薄膜素子は板状の基板と、該基板上に形成
    された超電導膜とを有することを特徴とする請求項8〜
    10のいずれかに記載の超電導薄膜限流器。
  13. 【請求項13】 上記基板に凹凸を設けたことを特徴と
    する請求項11または12記載の超電導薄膜限流器。
  14. 【請求項14】 上記第1および第2の超電導薄膜限流
    器の各超電導薄膜素子に放熱用の基板を追加したことを
    特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の超電導薄
    膜限流器。
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