JP2009210891A - 映像表示装置 - Google Patents

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学 村山
Yutaka Takahashi
裕 高橋
Hiroki Matsubara
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Abstract

【課題】スキャナミラーの駆動周波数を容易に検出する。
【解決手段】レーザプロジェクタを構成する光学システム100が備えるスキャナミラー120は、空孔部230と、受光素子122とを含む。空孔部230は、スキャナミラー120の受光面210から背面220まで貫通するように、走査軸240の近傍に形成されている。受光素子122は、スキャナミラー120の背面側に配置されており、空孔部230を透過したレーザ光を受けて、受光量に応じた信号をCPUに送出する。
【選択図】図2

Description

本発明は映像表示装置に関し、特に、レーザ光で映像を投影する装置に関する。
映像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタは、レーザ光を投影するために、スキャナミラーを駆動する。スキャナミラー自身の固有振動数と、振動源の周波数とが一致すると、共振によって大きな回転角が得られる。スキャナミラーの共振周波数は、たとえば、レーザプロジェクタを構成する要素の個体差に起因する製造ばらつき、温度その他の動作環境の変化によって、変化することがある。そのため、共振周波数を一定に維持することが困難である。
たとえば、特開2007−025608号公報(特許文献1)は、光スキャナの共振周波数を調整する技術を開示している。当該技術によると、「入射した光を反射する反射ミラーと、この反射ミラーの一側に連結された第1の梁部と、前記反射ミラーの他側に連結された第2の梁部と、第1の梁部を弾性変形させる第1の圧電素子部と、前記反射ミラーを揺動させるための交流電圧を第1の圧電素子部に印加する電源部と、を有する共振型光スキャナを備えた光走査装置において、前記電源部により、第1の圧電素子部に対して直流電圧成分を加えて、第1の梁部と第2の梁部に張力を生じさせる。」というものである([要約]参照)。
特開2005−241482号公報(特許文献2)は、「検出手段をアクチュエータ(偏光手段)とは別体にして、偏光手段の動作を観察する検出方法」を開示している([要約]参照)。
特開2001−242409号公報(特許文献3)は、「反射面の角度をモニタリングできる」光共振型スキャナを開示している。当該光スキャナは、「光源から照射されたレーザ光109をミラー101で反射させて所定対象物に照射し、ミラー101を揺動させることにより対象物に照射された光を所定方向に走査する共振型光スキャナ」であって、「ミラー101の一部にピンホール108を形成すると共に、ミラー101の裏面側に光ラインセンサ107を配置し、レーザ光109の一部がピンホール108を通じて光ラインセンサ107に導かれるようにする。このような構成により、光ラインセンサ107から出力される電気信号を計測することで、ミラー101の角度を直接的にモニタリングすることができる。」というものである([要約]参照)。
特開平07−128602号公報(特許文献4)は、「光スキャナによる光ビームの走査位置を正確に求める方法、特に、駆動周波数と共振周波数とがずれている場合でも光ビームの走査位置を正確に求める方法」を開示している(段落0006)。
特開2007−025608号公報 特開2005−241482号公報 特開2001−242409号公報 特開平07−128602号公報
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、製造時のばらつきに起因する共振周波数の個体差の発生を防止できる映像表示装置を提供することである。
他の目的は、使用時に共振周波数のばらつきを抑制できる映像表示装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従う映像表示装置は、映像を投影する光を発するように構成された光源と、光源によって発せられた光を反射するように構成された反射部とを備える。空孔部は、反射部の受光面から受光面の背面まで貫通するように形成されている。映像表示装置は、反射部を走査駆動するように構成された駆動手段と、受光素子とを備える。受光素子は、背面を透過した光を受けるように配置されている。映像表示装置は、受光素子からの出力に基づいて、反射部の走査運動を制御する制御手段を備える。
好ましくは、空孔部は、光源によって発せられた光の一部を受光面から背面まで透過するように形成されている。
好ましくは、空孔部は、受光面に垂直に形成されている。
好ましくは、映像表示装置は、反射部が駆動する周波数として予め規定された基準周波数と、検出手段によって検出された駆動周波数とに基づいて、反射部の駆動のばらつきの有無を検知する検知手段をさらに備える。
好ましくは、映像表示装置は、反射部の駆動のばらつきが検知されたときに反射部の駆動周波数を基準周波数にフィードバック補正するための補正手段をさらに備える。
好ましくは、映像表示装置は、反射部と受光素子との間に配置された絞り部をさらに備える。絞り部には、空孔部が形成されている。絞り部の空孔部は、反射部が基準周波数で回転駆動している場合に反射部の空孔部を透過した光を通すように、形成されている。
本発明のある局面に従う映像表示装置によると、製造時のばらつきに起因する共振周波数の個体差の発生を防止することができる。他の局面に従う映像表示装置によると、使用時に共振周波数のばらつきを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[ハードウェア構成]
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る画像表示装置について説明する。図1は、画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ10の構成を表わすブロック図である。レーザプロジェクタ10は、光学システム100と、システムコントローラ150と、Xドライバ130と、Yドライバ132とを備える。
光学システム100は、赤青レーザ110と、緑レーザ112と、偏光ビームスプリッタ114と、コリメートレンズ116と、118と、スキャナミラー120と、レーザ121と、受光素子122とを備える。スキャナミラー120には、後述するように、空孔部が形成されている。システムコントローラ150は、駆動周波数コントローラ154と、レーザコントローラ156と、メモリ158と、CPU(Central Processing Unit)160とを備える。
赤青レーザ110によって送出された各色のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ114によって反射されコリメートレンズ116に入射する。緑レーザ112によって送出されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ114を透過して、コリメートレンズ116に入射する。
スキャナミラー120は、コリメートレンズ116を透過した各色のレーザ光を、予め定められた投影方向に向けて反射する。スキャナミラー120は、Xドライバ130およびYドライバ132によって水平方向および垂直方向に駆動される。
システムコントローラ150において、CPU160は、受光素子122からの出力に基づいて作動するように構成されている。より詳しくは、CPU160は、受光素子122の出力をデジタル信号として受け、レーザコントローラ156と、駆動周波数コントローラ154とを制御する。CPU160は、受光素子122からの出力に基づいて算出したスキャナミラー120の動作情報(振れ角、走査周期等)をメモリ158に格納する。メモリ158は、たとえば、フラッシュメモリのような不揮発メモリとして実現される。
また、CPU160は、受光素子122からの出力に基づいて、レーザコントローラ156または駆動周波数コントローラ154をフィードバック制御する。メモリ158は、レーザプロジェクタ10の定格の動作情報を格納している。この動作情報は、レーザプロジェクタ10の設計情報に基づいて定まる。CPU160は、この動作情報と、受光素子122からの出力に基づく現実の動作情報との差異を算出し、その差異を「0」にするために補正した出力信号を、駆動周波数コントローラ154に与える。出力の補正のための情報は、レーザプロジェクタ10の動特性に基づいて予めメモリ158に格納されている。
レーザコントローラ156は、CPU160からの出力に基づいて、または、レーザパワー検出器118からの出力に基づいて、赤青レーザ110と緑レーザ112とレーザ121とを制御するように構成されている。また、レーザコントローラ156は、レーザパワー検出器118からの出力をCPU160に送出する。
駆動周波数コントローラ154は、CPU160からの出力に基づいて、XYドライバ130を制御するように構成されている。より詳しくは、駆動周波数コントローラ154は、CPU160からの指令に応じてスキャナミラー120を水平方向または垂直方向に駆動するように、当該水平方向への駆動を規定する周波数を有する信号(以下「水平駆動信号」ともいう。)と、当該垂直方向の駆動を規定する周波数を有する信号(以下「垂直駆動信号」ともいう。)とを、Xドライバ130およびYドライバ132に与える。Xドライバ130は、水平駆動信号に基づいて、スキャナミラー120を水平方向に駆動する。Yドライバ132は、垂直駆動信号に基づいて、スキャナミラー120を垂直方向に駆動する。
受光素子122は、スキャナミラー120の空孔部を透過したレーザ光を受けて、受光量および位置に応じた信号を出力する。その信号はデジタル信号に変換され、CPU160に送出される。CPU160は、デジタル信号に基づいて、スキャナミラー120の振れ角および走査運動の周期を算出し、その算出結果に応じて、レーザコントローラ156あるいは駆動周波数コントローラ154を制御する。
スキャナミラー120を回転駆動するための垂直駆動周波数と水平駆動周波数とは、スキャナミラー120の大きさ、投影方向、Xドライバ130またはYドライバ132の挙動特性に基づいて、予め規定されている。ある局面において、垂直駆動周波数と水平駆動周波数とは、メモリ158に格納されている。
図2を参照して、本実施の形態に係る光学システム100の構成についてさらに説明する。図2(A)および図2(B)は、スキャナミラー120と受光素子122との配置を表わす図である。
図2(A)を参照して、スキャナミラー120には、レーザ光の受光面210からスキャナミラー120の背面220まで、空孔部230が形成されている。スキャナミラー120は、走査軸240によって走査駆動される。走査軸240は、スキャナミラー120を水平方向および垂直方向に駆動する。
空孔部230は、赤青レーザ110および緑レーザ112によって送出されたレーザ光を、スキャナミラー120が予め規定された駆動周波数で回転駆動しているときに透過する。空孔部230を透過したレーザ光は、受光素子122に乗って受光される。受光素子122からの出力は、CPU160に送出される。
図2(B)を参照して、スキャナミラー120が、予め規定された駆動周波数で駆動しない場合、空孔部230の開口面積と、スキャナミラー120の厚み(空孔部230の深さに相当)との関係によって、レーザ光は空孔部230を貫通しなくなる。この場合、受光素子122は、スキャナミラー120を透過したレーザ光を検知することができない。
ある局面において、空孔部230は、受光面210に垂直に形成されている。スキャナミラー120に形成される空孔部の数は、1つでも複数でもよい。また、空孔部230が設けられる位置は、特に限られず、スキャナミラー120の回転中心以外であればよい。なお、空孔部230の設けられる位置は、たとえば、スキャナミラー120の回転角(走査角)、スキャナミラー120の厚み、スキャナミラー120と受光素子122との間の距離等に基づいて定められる。
[機能構成]
図3を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の構成について説明する。図3は、レーザプロジェクタ10によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。レーザプロジェクタ10は、発光制御部310と、発光部320と、反射部330と、投影部340と、受光部350と、周波数検出部360と、ばらつき検知部362と、補正量算出部364と、駆動制御部370と、駆動部380と、記憶部390とを備える。周波数検出部360とばらつき検知部362と補正量算出部364とは、たとえば、CPU160によって実現される。このような場合、CPU160は、前述の機能に加えて、レーザプロジェクタ10の動作を制御するための命令を、レーザプロジェクタ10のハードウェアに与える。
発光制御部310は、CPU160からの出力に基づいて作動するように構成されている。発光制御部310は、たとえばレーザコントローラ156として実現される。
発光部320は、発光制御部310からの出力に基づいて作動するように構成されている。発光部320は、たとえば、赤青レーザ110と緑レーザ112とによって実現される。
反射部330は、発光部320によって発せられるレーザ光を反射するように構成されている。反射部330は、さらに、駆動部380からの出力に基づいて作動するように構成されている。反射部330は、たとえば、スキャナミラーとして実現される。反射部330は、駆動部380によって送られる駆動信号に基づいて走査駆動し、レーザ光を左右および上下に走査投影する。反射部330によって反射されるレーザ光は、投影部340に送られる。
投影部340は、反射部330から送られたレーザ光を、レーザプロジェクタ10の外部に出射する。当該レーザ光は、レーザプロジェクタ10の前面に設けられたスクリーン(図示しない)、壁(図示しない)等に像を構成する。投影部340は、たとえば、絞りおよびレンズ(図示しない)などによって構成される。
受光部350は、反射部330の空孔部230を透過したレーザ光を受けて、その光に応じた信号を出力する。受光部350は、たとえば、受光素子122として実現される。受光部350の出力は、CPU160に送られる。
より詳しくは、CPU160において、周波数検出部360は、受光部350から送られた信号の入力を受け付ける。周波数検出部360は、その信号をバッファ領域に順に蓄積し、反射部330の駆動周波数を検出する。すなわち、周波数検出部360は、反射部330が左右に振れたときに受光するレーザ光の各出力から、左右に振れる周期に基づいて駆動周波数を算出する。反射部330が定常状態で走査動作をしているとき、当該周期は、レーザプロジェクタ10の設計情報としてあらかじめ規定された周期に一致する。一方、反射部330が定常状態で走査動作をしていないとき、すなわち、反射部330の走査速度が通常の速度よりも遅いとき、あるいは、速いとき、当該周期は、予め規定された周期よりも長く、あるいは、短くなる。
また、他の局面において、CPU160は、周波数検出部360としての機能に代えて、振幅検出部としても機能してもよい。この場合、CPU160は、受光部350からの出力値の高低に基づいて、反射部330の走査動作の振幅を算出することができる。たとえば、反射部330の走査角が予め規定された走査角よりも小さい場合(反射部330が定常状態で走査動作をしていないとき)、受光部350の信号の出力は、通常の場合の信号の出力とは異なる。CPU160は、正常作動時の値として設計情報から定まる振幅値と、受光部350から送られた信号に基づいて算出される振幅値との差異を算出することにより、反射部330の走査動作を補正するために必要なフィードバック量を算出することができる。
ばらつき検知部362は、記憶部390に格納されているデータと、周波数検出部360からの出力とに基づいて作動するように構成されている。ばらつき検知部362は、周波数検出部360によって検出された当該駆動周波数と、記憶部390に格納されている反射部330の定格の駆動周波数とを比較し、反射部330の現実の駆動周波数が定格の駆動周波数に対してばらついているか否かを判定する。たとえば、駆動周波数が定格の駆動周波数を下回っている場合、ばらつき検知部362は、反射部330が予め定められた角度まで走査運動をしていないことを検知する。一方、駆動周波数が定格の周波数を上回っている場合には、ばらつき検知部362は、反射部330が何らかの要因(たとえば駆動部380の異常)によって所定の角度以上の走査運動を行なっていることを検知する。
補正量算出部364は、ばらつき検知部362からの出力と、記憶部390に格納されているデータとに基づいて作動するように構成されている。補正量算出部364は、ばらつき検知部362によって検知された駆動周波数と定格の駆動周波数との差を補正するための補正量を算出する。たとえば、補正量算出部364は、当該ばらつきをフィードバック制御に基づいて抑制するための補正量を算出し、その補正量を駆動制御部370に与える。
駆動制御部370は、補正量算出部364からの出力に基づいて作動するように構成されている。駆動制御部370は、たとえば、駆動周波数コントローラ154として実現される。駆動制御部370は、反射部330の駆動角度を補正するための命令を駆動部380に与える。
駆動部380は、たとえば、Xドライバ130とYドライバ132とによって実現される。駆動部380は、駆動制御部370から送られる信号に基づいて、反射部330を、レーザ光を左右および上下に走査投影するように駆動制御する。たとえば、反射部330の現実の駆動周波数が定格の駆動周波数を下回っている場合、駆動部380は、反射部330の駆動周波数を定格の駆動周波数に近づけるために、通常よりも大きな走査角度を与える信号を反射部330に対して送信する。
記憶部390は、レーザプロジェクタ10を作動させるために設定されたデータと、レーザプロジェクタ10の作動中に生成されたデータ又は取得されたデータとを格納する。記憶部390は、たとえば、フラッシュメモリとして実現される。
[制御構造]
図4を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の制御構造について説明する。図4は、CPU160が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。
ステップS410にて、CPU160は、レーザコントローラ156に対して、レーザ光の出力を指令する。レーザコントローラ156は、その指令に応答して、赤青レーザ110と緑レーザ112とにそれぞれ駆動信号を送出する。赤青レーザ110および緑レーザ112は、各々に送られた駆動信号に従ってレーザ光を出力する。
赤青レーザ110および緑レーザ112によって発せられた各色のレーザ光は、コリメートレンズ116を透過した後、スキャナミラー120に設けられた空孔部230を介して受光素子122に入射する。受光素子122は、スキャナミラー120が通常通り走査駆動している場合には、空孔部230を透過したレーザ光の受信を検知する。受光素子122からの出力は、デジタル信号に変換される。当該デジタル信号は、CPU160に送られる。
ステップS420にて、CPU160は、受光素子122からの出力に基づくデジタル信号を受信する。
ステップS430にて、CPU160は、その受信した各出力を用いて、スキャナミラー120の駆動周波数を算出する。
ステップS440にて、CPU160は、スキャナミラー120の駆動周波数と基準値(定格の駆動周波数)とが同じであるか否かを判定する。CPU160は、当該駆動周波数と当該基準値とが同じであると判定すると(ステップS440にてYES)、制御をステップS410に切り換える。そうでない場合には(ステップS440にてNO)、CPU160は、制御をステップS450に切り換える。
ステップS450にて、CPU160は、当該駆動周波数と基準値との差を算出する。
ステップS460にて、CPU160は、その算出した差に基づいて、スキャナミラー120の駆動周波数をフィードバック制御する命令を、駆動周波数コントローラ154に送出する。たとえば、当該命令は、スキャナミラー120の駆動周波数の補正後の値を含む。駆動周波数コントローラ154は、その命令に応答して、スキャナミラー120の回転走査角を変更するために算出された補正値を、Xドライバ130とYドライバ132とに、それぞれ送出する。Xドライバ130とYドライバ132とは、各々受信した信号に基づいてスキャナミラー120を駆動する。スキャナミラー120は、駆動周波数と基準値との差を小さくするように走査駆動する。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10によると、スキャナミラー120に向けて送出されたレーザ光の一部は、スキャナミラー120の空孔部230を介して、受光素子122によって受信される。受光素子1220からの出力は、CPU160に送られる。当該出力は、スキャナミラー120の受光パターンを表わす。CPU160は、この受光パターンから、スキャナミラー120の振れ角、走査の周期などを算出し、スキャナミラー120の走査角をフィードバック補正するための補正量を算出する。CPU160は、その補正量を、駆動周波数コントローラ154に送出する。
駆動周波数コントローラ154は、その補正量に基づいて、Xドライバ130とYドライバ132とをそれぞれ駆動制御する。これにより、スキャナミラー120は、補正後の走査角および駆動周波数で走査動作を行なうため、レーザプロジェクタ10は、当初の仕様どおりに作動し、映像を投影することができる。
<変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。本変形例に係るレーザプロジェクタは、スキャナミラー120と受光素子122との間に、アパーチャ510をさらに備える点で、図2に示されるレーザプロジェクタ10と異なる。
図5を参照して、本変形例に係るレーザプロジェクタの構成について説明する。図5は、本変形例に係るレーザプロジェクタを実現する光学システム500の構成を表わす図である。光学システム500は、図2に示される光学システム100の構成に加えて、スキャナミラー120と受光素子122との間に、アパーチャ510をさらに備える。
アパーチャ510は、より詳しくは、受光素子122の受光面に配置される。アパーチャ510と受光素子122とは、密着されている必要はない。アパーチャ510は、絞り520を含む。絞り520は、たとえば、スキャナミラー120が正常に走査駆動している場合に空孔部230を透過したレーザ光が受光素子122に入射する位置に設けられている。
このような構成を有するアパーチャ510を受光素子122の前面に配置することにより、受光素子122に入射するレーザ光を制限することができる。したがって、受光素子122による不要な光の検知に起因する誤判断を防止することができ、スキャナミラー120の駆動周波数のフィードバック制御の精度を向上させることができる。
ここで、図6を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10のスキャナミラー120における空孔部230の配置について説明する。図6は、スキャナミラー120を光源から見た状態を表わす図である。スキャナミラー120の受光面には、空孔部230が形成されている。空孔部230の形状は、たとえば、円形であるが、矩形その他の形状であってもよい。また、空孔部230は、1つに限られず、複数の空孔部がスキャナミラー120に形成されていてもよい。
空孔部230は、たとえば、走査軸240から離れたところに配置されているが、走査軸240の近傍であってもよい。
以上詳述したように、本発明の実施の形態およびその変形例に係るレーザプロジェクタによると、スキャナミラー120の駆動周波数は、受光素子122からの出力に基づいて監視される。スキャナミラー120には、受光面210から背面220まで空孔部230が貫通している。この空孔部230を透過するレーザ光は、受光素子122によって受信され、光量が検出される。この場合、空孔部230の径と深さ(スキャナミラー120の厚さ)との比率によって、スキャナミラー120が回転したある角度の範囲においてのみ、レーザ光は受光素子122によって受信される。したがって、スキャナミラー120が走査運動(揺動動作)を行なっていれば、その周期に応じて、オン・オフの信号が受光素子122で検知される。CPU160は、その信号に基づき駆動周波数を算出する。
これにより、レーザプロジェクタ10の製造時に共振周波数付近の任意の範囲でスキャナミラー120を振動させることにより、各レーザプロジェクタ10の共振周波数が特定される。たとえば、あるスキャナミラーについて特定された共振周波数に基づいて、当該スキャナミラーの重量が規定よりも大きいことが検知されると、たとえば、レーザ研削機のような非接触加工手段によって部材を除去し、スキャナミラーの重量を、規定重量に調整することができる。これにより、レーザプロジェクタの製造時に、スキャナミラーの個体差のばらつきに起因する共振周波数のばらつきを抑制することができる。
なお、スキャナミラー120に形成される空孔部の数は、いくつでもよい。また、空孔部が形成される場所は、どこでもよいが、回転軸上に形成されていないほうが好ましい。たとえば、2つの空孔部が形成される場合、スキャナミラーの回転軸に線対称の位置に、あるいは、点対称の位置に、形成されていてもよい。
また、スキャナミラーの最大振れ角は、たとえば、スキャナミラーに照射されるレーザ光の角度を変化させることで特定することができる。この場合、一枚のウェハーから多くのスキャナミラーを取り出す場合にも、ウェハーの背面に受光素子を配置して、レーザ光を照射してウェハーを走査駆動することにより、スキャナミラーの検査あるいはスキャナミラーの駆動部の検査を行なってもよい。
また、スキャナミラーの空孔部230を透過したレーザ光が受光素子122によって受信されるため、CPU160は、スキャナミラー120の動作角を容易に検出することができる。そこで、CPU160は、投影時のスキャナミラー120の駆動周波数を算出することができる。そこで、CPU160は、算出した駆動周波数と、設計情報から規定される基準周波数との差異に基づいて、スキャナミラー120の駆動信号をフィードバック補正することにより、一定の共振周波数に維持することができる。
あるいは、CPU160は、基準周波数に限られず、当該レーザプロジェクタの特性に応じて、映像を投影するための信号の投影のタイミングを調整してもよい。
また、他の局面に従うレーザプロジェクタによると、受光素子122の上面に、絞り520を有するアパチャー510が配置される(図5)。これにより、スキャナミラー120の回転角の範囲を狭めることができる。そこで、アパチャー510を、スキャナミラー120の基準となる振れ角(設計情報から定まる振れ角)に対応するように、受光素子122の上面に取り付けることにより、絞り520以外ではレーザ光が遮断されるため、CPU160は、共振周波数の変化を精度よく検出することができる。
このような構成によると、共振周波数が変化して振れ角が小さくなると、受光素子122はレーザ光を受信できなくなる。CPU160は、このことを検知すると、スキャナミラー120の共振周波数を調整し、あるいは、振れ角を増加させるための措置を取ることができる。たとえば、スキャナミラー120が電磁駆動されている場合、駆動電流が増加される。
なお、本実施の形態に係るレーザプロジェクタにおける駆動周波数を監視する方法は、スキャナミラー120の駆動方法に依存せず、静電駆動、電磁駆動、圧電駆動のいずれでも実現することができる。また、静電駆動あるいは電磁駆動の場合には、スキャナミラー120の底面に当該駆動部が配置されることがあり、配置の制約を受ける場合もある。そこで、本実施の形態に係る駆動周波数の監視は、圧電駆動において特に有効である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、レーザプロジェクタその他の画像表示装置に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ10の構成を表わすブロック図である。 スキャナミラー120と受光素子122との配置を表わす図である。 レーザプロジェクタ10によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。 レーザプロジェクタ10のCPU160が実行する一連の動作の一部を表わすフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例に係るレーザプロジェクタを実現する光学システム500の構成を表わす図である。 スキャナミラー120を光源から見た状態を表わす図である。
符号の説明
10 レーザプロジェクタ、100 光学システム、110 赤青レーザ、112 緑レーザ、114 偏光ビームスプリッタ、116 コリメートレンズ、118 レーザパワーコントローラ、120 スキャナミラー、122 受光素子、130 Xドライバ、132 Yドライバ、150 システムコントローラ、154 駆動周波数コントローラ、156 レーザコントローラ、158 メモリ、160 CPU、210 受光面、220 背面、230 空孔部、240 走査軸、310 発光制御部、320 発光部、330 反射部、340 投影部、350 受光部、360 周波数検出部、362 ばらつき検知部、364 補正量算出部、370 駆動制御部、380 駆動部、390 記憶部、500 光学システム、510 アパチャー、520 絞り。

Claims (6)

  1. 映像表示装置であって、
    映像を投影する光を発するように構成された光源と、
    前記光源によって発せられた光を反射するように構成された反射部とを備え、空孔部が、前記反射部の受光面から前記受光面の背面まで貫通するように形成されており、
    前記反射部を走査駆動するように構成された駆動手段と、
    受光素子とを備え、前記受光素子は、前記背面を透過した光を受けるように配置されており、
    前記受光素子からの出力に基づいて、前記反射部の走査運動を制御する制御手段とを備える、映像表示装置。
  2. 前記空孔部は、前記光源によって発せられた光の一部を前記受光面から前記背面まで透過するように形成されている、請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記空孔部は、前記受光面に垂直に形成されている、請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記反射部が駆動する周波数として予め規定された基準周波数と、前記検出手段によって検出された駆動周波数とに基づいて、前記反射部の駆動のばらつきの有無を検知する検知手段をさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の映像表示装置。
  5. 前記反射部の駆動のばらつきが検知されたときに前記反射部の駆動周波数を前記基準周波数にフィードバック補正するための補正手段をさらに備える、請求項4に記載の映像表示装置。
  6. 前記反射部と前記受光素子との間に配置された絞り部をさらに備え、
    前記絞り部には、空孔部が形成されており、
    前記絞り部の空孔部は、前記反射部が前記基準周波数で回転駆動している場合に前記反射部の空孔部を透過した光を通すように、形成されている、請求項4または請求項5に記載の映像表示装置。
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