JP2009209715A - 内燃機関の火花点火装置 - Google Patents

内燃機関の火花点火装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全運転領域において燃費及びNOxを低減できると共に、高負荷領域において気筒内外周部で発生するHCを低減させると共にノック限界を向上できる内燃機関の火花点火装置を提供する。
【解決手段】燃焼室1には、その中心位置に高着火性プラグ9が設けられ、高着火性プラグ9から離れた位置にスパークプラグ8が設けられている。2つの吸気ポート2a,2bを連通するようなバイパス部5が設けられ、バイパス部5には、EGR配管4が接続されている。バイパス部5の両端部付近にはそれぞれ、EGR切換弁6,7が設けられている。吸気ポート2aには、燃焼室1の直前に、流動切換弁10が設けられている。流動切換弁10は、吸気ポート2aの開口の下側の半分を閉じた状態と、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際の片方の半分を閉じた状態とを切り換える半円板状の弁部材11を有している。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃機関の火花点火装置に関する。
従来のエンジンの火花点火装置が、例えば特許文献1に記載されている。この火花点火装置には、各燃焼室に連通するように、2つの吸気ポートが設けられ、いずれか一方の吸気ポートに、混合気(本願にて「混合気」とは、空気と燃料が混合された気体と定義する)に排気ガスの一部(EGRガス)を還流させた混合ガス(本願にて混合ガスとは、混合気とEGRガスが混合されたガスと定義する)を流通させると共に、他方の吸気ポートに混合気のみを流通させることにより、燃焼室内に、混合気及びEGRガスからなる混合ガスの層と、混合気のみからなる層との二層化が形成される。
特開2003−322037号公報
しかしながら、特許文献1の火花点火装置では、エンジンの運転条件が低負荷領域にあるときに、燃焼室内にEGRガスを導入することにより燃焼特性を改善しているものの、中高負荷領域からエンジン全開運転時にかけては、排気還流を停止している。排気ガスのうち窒素酸化物(NOx)やHCを低減する手法として排気還流することは非常に有効であるものの、特許文献1の火花点火装置において、特にNOx排出量の多い高負荷領域でEGRガスを導入してNOxやHCを低減するためには、別個独立した手段または制御をしなければならないという問題点があった。例えば、過給式ディーゼルエンジンにおいては、高負荷領域では給気圧が排気圧を上回るため、排気圧を上げるための排気絞り弁や、給気圧を下げるためのベンチュリ等の手段を設定する等しなければ、EGRガスを導入することが困難であった。したがって、高負荷領域の例えばWOT(Wide Open Throttle、絞り弁全開)領域で発生しやすいノッキングを抑制することが困難という問題点が生じていた。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、低負荷時と高負荷時におけるEGR成層の形態を簡単な構成で変化させることにより、全運転領域において燃費及びNOxを低減できると共に、特に高負荷領域においてもEGRガスを導入させやすくすることにより、気筒内外周部で発生するHCを低減させるとともに、ノッキングの発生を抑制できる(ノック限界を向上できる)内燃機関の火花点火装置を提供することを目的とする。
この発明に係る内燃機関の火花点火装置は、内燃機関の燃焼室に連通するように設けられ、混合気が流通する2つの吸気ポートと、前記内燃機関から排出された排気ガスの一部を前記2つの吸気ポートのいずれか一方に導入して前記混合気と混合させて混合ガスにするEGR切換手段と、該EGR切換手段よりも下流側で前記吸気ポートに設けられ、前記燃焼室内に流入する前記混合気または前記混合ガスの流動状態を変化させる流動切換手段と、前記燃焼室の中心位置で該燃焼室内へ挿入するように設けられた第1の点火プラグと、該第1の点火プラグから離れた位置で該燃焼室内へ挿入するように設けられた第2の点火プラグとを備え、前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記流動切換手段が前記混合気の流動状態を変化させることにより、前記燃焼室内において、前記第1の点火プラグを含むように前記混合ガスの層が形成されると共に前記第2の点火プラグを含むように前記混合気の層が形成され、前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記流動切換手段が前記混合ガスの流動状態を変化させることにより、前記燃焼室内において、前記第1の点火プラグを含むように前記混合気の層が形成されると共に前記第2の点火プラグを含むように前記混合ガスの層が形成され、少なくとも前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記第1の点火プラグは、前記第2の点火プラグよりも着火性が高い。内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合と高負荷領域にある場合とで、燃焼室内での混合気または混合ガスの流動状態を変えることにより、全運転領域においてEGRガスが燃焼室内へ導入されるようになる。
前記流動切換手段は、前記燃焼室内において前記混合気または前記混合ガスを、タンブル流動を強化された流動状態と、スワール流動を強化された流動状態とのいずれかに変化させるように作動し、前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記流動切換手段によって、前記混合気がタンブル流動を強化された流動状態で前記燃焼室内に流入し、前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記流動切換手段によって、前記混合ガスがスワール流動を強化された流動状態で前記燃焼室内に流入するようにしてもよい。
前記流動切換手段は、半円板状の弁部材が、前記2つの吸気ポートのいずれか一方の開口の半分の領域を塞ぐ状態で回転可能に構成され、前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記弁部材は、前記吸気ポートの下側の半分を覆うように位置し、前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記弁部材は、前記吸気ポートを左右半分に分割した際にもう一方の吸気ポート側の半分を覆うように位置してもよい。
前記流動切換手段は、前記2つの吸気ポートのいずれか一方の開口の下側の半分を開閉する半円板状の第1の半開閉弁と、前記一方の開口を左右半分に分割した際にもう一方の吸気ポート側の半分を開閉する半円板状の第2の半開閉弁とが直列に設けられることにより構成してもよい。
前記流動切換手段は、前記第2の点火プラグに近いほうの吸気ポートに設けられ、半円板状の弁部材が前記吸気ポートの開口の下側の半分を開閉する第1の半開閉弁と、もう一方の吸気ポートに設けられ、半円板状の弁部材が、前記吸気ポートの開口を左右半分に分割した際に前記第1の半開閉弁が設けられた吸気ポート側の半分を開閉する第2の半開閉弁とを備え、前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記第1の半開閉弁は閉じると共に前記第2の半開閉弁は開き、前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記第1の半開閉弁は開くと共に前記第2の半開閉弁は閉じるようにしてもよい。
前記弁部材と、前記第1の半開閉弁と、前記第2の半開閉弁の少なくともいずれかが、前記吸気ポートの上流側から下流側に向かって傾くようにして設けてもよい。
前記内燃機関は、燃焼室に連通するように設けられた少なくとも1つの排気ポートを備え、前記第2の点火プラグに近い方の吸気ポートに接するように前記第1の点火プラグから引いた第1の仮想線と、前記第2の点火プラグに近い方の排気ポートに接するように前記第1の点火プラグから引いた第2の仮想線とから前記燃焼室内に扇形領域が形成され、前記吸気ポートは前記扇形領域内に存在するが、前記排気ポートは前記扇形領域外に存在し、前記第2の点火プラグは、前記扇形領域において、外縁部付近に設けられていてもよい。
前記内燃機関は、前記吸気ポートに設けられたコンプレッサと、前記排気ポートに接続する排気管に設けられたタービンとからなる過給機を備え、前記コンプレッサより上流側で前記吸気管に連通するEGR配管をさらに備えてもよい。
この発明によれば、内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、EGR切換手段によって、一方の吸気ポートに排気ガスの一部を導入して混合気と混合させて混合ガスにすると共に、他方の吸気ポートを流通する混合気の流動状態を流動切換手段によって変化させることにより、燃焼室内において、第1の点火プラグを含むように混合ガスの層が形成されると共に第2の点火プラグを含むように混合気の層が形成される。内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、一方の吸気ポートに排気ガスの一部を導入して混合気と混合させて混合ガスにすると共に、当該混合ガスの流動状態を流動切換手段によって変化させることにより、燃焼室内において、第1の点火プラグを含むように混合気の層が形成されると共に第2の点火プラグを含むように混合ガスの層が形成される。内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合と高負荷領域にある場合とで、燃焼室内での混合気または混合ガスの流動状態を変えることにより、全運転領域においてEGRガスが燃焼室内へ導入されるようになるので、全運転領域において燃費及びNOxを低減できると共に、高負荷領域において気筒内外周部で発生するHCを低減させると共にノッキングの発生を抑制することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の火花点火装置を、フォークリフトのガスエンジンに搭載された場合を例にして説明する。図1に示されるように、内燃機関であるガスエンジン20には、制御装置であるECU21が電気的に接続されている。ECU21には、図2に示されるような、ガスエンジン20の回転数とトルクとからなるガスエンジン20の運転条件を表すマップが組み込まれている。このマップには、ガスエンジン20の最大トルクを示す曲線Xが示されており、ガスエンジン20の運転可能領域を、正常領域と、遷移領域と、ノック発生領域との3つに分けている。これら3つの領域は、ガスエンジン20において、ノッキングの発生の有無により分けられている。すなわち、正常領域は、ノッキングの発生しない運転条件であり、ノック発生領域は、確実にノッキングが発生する領域であり、遷移領域は、正常領域とノック発生領域との中間の領域であり、必ずしもノッキングは発生しないが、ノッキングが発生しやすい領域である。ここで、正常領域を低負荷領域と定義し、遷移領域及びノック発生領域を高負荷領域と定義する。尚、このマップ上において分けられたこれら3つの領域の大きさは単に模式的に表したに過ぎず、ガスエンジン20の仕様により異なるものである。ECU21は、ガスエンジン20の稼動中、回転数及びトルクの電気的信号を受信しており、ガスエンジン20の運転条件がこのマップ中のどの領域にあるかを随時判断している。
この発明の実施の形態1に係る内燃機関の火花点火装置を備えたガスエンジン20の1つの燃焼室周辺の構成を図3に示す。燃焼室1には、2つの吸気ポート2a,2bと、2つの排気ポート3a,3bとが連通している。また、燃焼室1には、その中心位置で上方から燃焼室1内へ挿入するように、第1の点火プラグである高着火性プラグ9が設けられている。さらに、燃焼室1には、高着火性プラグ9から離れた位置で上方から燃焼室1内へ挿入するように、第2の点火プラグであるスパークプラグ8が設けられている。
高着火性プラグ9から排気ポート3aに接する第1の仮想線Lを引くと共に、高着火性プラグ9から吸気ポート2aに接する第2の仮想線Lを引くと、仮想線L及びLにより、燃焼室1内に扇形領域Sが形成される。ただし、実施の形態1では、吸気ポート及び排気ポートはそれぞれ2つずつ存在し、さらに、吸気ポート2a,2b及び排気ポート3a,3bのそれぞれに対して、高着火性プラグ9からそれらに接する仮想線は2本ずつ引けることから、扇形領域は1つには決まらない。ここで特定する扇形領域Sは、スパークプラグ8及び仮想線Lの接する吸気ポート2aを含むが、仮想線Lの接する排気ポート3aを含まないものである。スパークプラグ8は、この扇形領域Sにおいて、外縁部付近に設けられている。すなわち、扇形領域Sにおいて、できるだけ高着火性プラグ9から離れた位置に設けられている。
2つの吸気ポート2a,2bを連通するようなバイパス部5が設けられ、バイパス部5には、燃焼室1で生成された排気ガスの一部(EGRガス)が流通するEGR配管4が接続されている。バイパス部5の両端部付近にはそれぞれ、EGR切換弁6,7が設けられ、バイパス部5と吸気ポート2a,2bとを連通及び遮断する。EGR切換弁6,7は、ECU21により、一方がバイパス部5と吸気ポート2a,2bのいずれか一方とを連通するときは他方がバイパス部5と吸気ポート2a,2bのいずれか他方とを遮断するように作動される。ここで、バイパス部5及びEGR切換弁6,7は、EGR切換手段を構成する。
スパークプラグ8に近いほうの吸気ポート2aには、燃焼室1の直前に、流動切換手段である流動切換弁10が設けられている。流動切換弁10は、ECU21によって作動される。図4(a)に示されるように、流動切換弁10は、吸気ポート2(図3参照)の一部を構成する円管部材12と、円管部材12の内部に設けられた半円板状の弁部材11とを有している。弁部材11は、円管部材12の内部で、円管部材12の開口の下側の半分を閉じた(実線で描かれて符号「11」を付された)状態と、円管部材12の開口を左右半分に分割した際の片方の半分を閉じた(破線で描かれて符号「11’」を付された)状態とを切り換えるように、矢印Aの方向に回転する。尚、弁部材11を矢印Aの方向に回転させる図示しない駆動機構は、円管部材12の外部に設けられている。図4(b)に示されるように、弁部材11は、吸気ポート2aの上流側から下流側に向かって、ほんのわずか傾くようにして設けられている。すなわち、弁部材11は、一点鎖線で示した鉛直線に対して、吸気ポート2aの下流側にわずかに傾いている。従って、弁部材11が閉じる円管部材12の開口の半分は、完全な半分ではなく、完全な半分よりもわずかに小さい範囲であるが、ここでは、完全な半分よりもわずかに小さい場合も含めて「半分」と表現している。弁部材11が吸気ポート2aの上流側から下流側に向かって傾いた構成により、弁部材11が完全な垂直あるいは逆方向に傾いた構成に比べて、流通する混合気または混合ガスが弁部材11に当たっても円管部材12の開口に向かって通りやすくなるため、弁部材11を通り越す際に生じ得る乱れが緩和される。
次に、実施の形態1に係る内燃機関の火花点火装置の動作について説明する。
図1に示されるように、ガスエンジン20が稼動すると、ガスエンジン20の回転数及びトルクの電気信号がECU21に伝達される。ECU21は、図2に示されたマップに基づいて、受信した回転数及びトルクの電気信号から、ガスエンジン20の運転条件がどの領域にあるのかを判断する。
ガスエンジン20の運転条件が正常領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、図3に示されるように、EGR切換弁6を閉じると共にEGR切換弁7を開く。これと同時に、ECU21は、弁部材11を、吸気ポート2の開口の下側の半分を閉じるように位置させる。すると、図5に示されるように、EGR配管4を流通したEGRガスは、バイパス部5を流通し、EGR切換弁7を介して吸気ポート2bに流入する。吸気ポート2bに流入したEGRガスは、吸気ポート2bを流通してきた混合気に混合されて混合ガスとなり、吸気ポート2bからは混合ガスが燃焼室1内に流入する。一方、吸気ポート2aにはEGRガスが流入しないので、吸気ポート2aからは混合気のみが燃焼室1内に流入する。
吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合気は、吸気ポート2aの開口の下側の半分を閉じるように位置する流動切換弁10により、タンブル流動を強化された流動状態に変化する。すると、燃焼室1内では、吸気ポート2aの近くに存在するスパークプラグ8を含むように混合気の層(白抜き部分)が形成される。一方、吸気ポート2bから燃焼室1内に流入する混合ガスは、流動状態の変化を受けずに燃焼室1内に流入するので、燃焼室1内に一様に混合ガスが広がる。その結果、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように形成された混合気の層と、その他の領域に形成された混合ガスの層(網掛け部分)との二層化が形成される。尚、高着火性プラグ9は、混合ガスの層に含まれている。
吸気ポート2a,2bから混合気及び混合ガスがそれぞれ燃焼室1内に吸入された後、適当なタイミングで、ECU21は高着火性プラグ9を着火させる。高着火性プラグ9を含むように形成された層は、EGRガスと混合気とからなる混合ガスの層であるため、混合気のみからなる層に比べて着火性が劣る。しかしながら、高着火性プラグ9はスパークプラグ8に比べて着火性の優れた高着火性プラグであるため、混合ガスも良好に燃焼する。高着火性プラグ9の着火に続いて、ECU21はスパークプラグ8を着火させる。スパークプラグ8を含むように形成された層は、混合気のみからなる層であるため、通常の点火プラグであるスパークプラグ8によって十分に燃焼が起こる。このようにして、EGRガスを含んだ混合気を燃焼させることにより、NOxの発生が低減されると共に、高着火性プラグである高着火性プラグ9によって混合ガスを着火させることにより、炭化水素(HC)の生成が低減される。
ガスエンジン20の運転条件が遷移領域またはノック発生領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、図6に示されるように、EGR切換弁6を開くと共にEGR切換弁7を閉じる。これと同時に、ECU21は、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分を閉じるように、弁部材11を位置させる。すると、EGR配管4を流通したEGRガスは、バイパス部5を流通し、EGR切換弁6を介して吸気ポート2aに流入する。吸気ポート2aに流入したEGRガスは、吸気ポート2aを流通してきた混合気に混合されて混合ガスとなり、吸気ポート2aからは混合ガスが燃焼室1内に流入する。一方、吸気ポート2bにはEGRガスが流入しないので、吸気ポート2bからは混合気のみが燃焼室1内に流入する。
吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合ガスは、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分を閉じるように位置する流動切換弁10により、スワール流動を強化された流動状態に切り換えられる。すると、燃焼室1内では、燃焼室1の外縁部に沿って混合ガスの層(網掛け部分)が形成される。スパークプラグ8は、燃焼室1の外縁部付近に設けられているので、混合ガスの層に含まれている。一方、吸気ポート2bから燃焼室1内に流入する混合気は、流動状態の変化を受けずに燃焼室1内に流入するので、燃焼室1内に一様に混合気が広がる。高着火性プラグ9は、燃焼室1の中心位置に設けられているので、混合気の層に含まれている。その結果、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように燃焼室1の外縁部に沿って形成された混合ガスの層が、高着火性プラグ9を含むように形成された混合気の層(白抜き部分)を囲むような二層化が形成される。
吸気ポート2a,2bから混合ガス及び混合気がそれぞれ燃焼室1内に吸入された後、適当なタイミングで、ECU21は高着火性プラグ9を着火させ、続いてスパークプラグ8を着火させる。これにより、混合気の層及び混合ガスの層でそれぞれ燃焼が起こる。スパークプラグ8を含むように燃焼室1の外縁部に沿って形成された混合ガスが燃焼することにより、ノッキングの発生が抑制されると共にNOxの発生が低減される。
このように、ガスエンジン20の運転条件が正常領域にある場合には、EGR切換弁6が閉じると共にEGR切換弁7が開くことにより、吸気ポート2aに混合気を流通させると共に吸気ポート2bに混合ガスを流通させ、さらに、流動切換弁10により、混合気の流動状態を、タンブル流動を強化した流動状態にすることによって、燃焼室1内において、高着火性プラグ9を含むように混合ガスの層が形成され、スパークプラグ8を含むように混合気の層が形成される。一方、ガスエンジン20の運転条件が遷移領域またはノック発生領域にある場合には、EGR切換弁6が開くと共にEGR切換弁7が閉じることにより吸気ポート2aに混合ガスを流通させると共に吸気ポート2bに混合気を流通させ、さらに、流動切換弁10により混合ガスの流動状態を、スワール流動を強化した流動状態にすることによって、燃焼室1内において、高着火性プラグ9を含むように混合気の層が形成され、スパークプラグ8を含むように混合ガスの層が形成される。ガスエンジン20の運転条件が正常領域にある場合と遷移領域またはノック発生領域にある場合とで、燃焼室1内での混合気または混合ガスを、タンブル流動を強化した流動状態またはスワール流動を強化した流動状態に変化させることにより、全運転領域においてEGRガスが燃焼室1内へ導入されやすくなるので、全運転領域において燃費及びNOxを低減することができると共に、遷移領域またはノック発生領域において気筒内外周部で発生するHCを低減させると共にノッキングの発生を抑制(ノック限界を向上)することができる。
また、高着火性プラグ9を使用することにより、混合気よりも着火性の悪い混合ガスを良好に着火させることができるので、正常領域において、HCの生成を低減することができる。さらに、高着火性プラグ9を使用することにより、スパークプラグ8に比べて、図7に示されるように、点火角遅角可能熱発生の分布が鋭くなるので、上死点(TDC)前の熱発生(斜線部分)が抑えられることにより、全運転領域において燃費を向上することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る内燃機関の火花点火装置について説明する。尚、以下の実施の形態において、図1〜6の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係る内燃機関の火花点火装置は、実施の形態1に対して、流動切換手段及びEGR切換手段の構成を変更したものである。
図8に示されるように、バイパス部5には、EGR配管4が接続される位置に、EGR切換弁36が設けられている。EGR切換弁36は、EGR配管4からバイパス部5内に流入したEGRガスを吸気ポート2a,2bのいずれか一方の側のみに供給するように、矢印Bのように回転する。図8において、EGR切換弁36が実線で描かれている状態が、EGRガスを吸気ポート2aに供給する場合であり、EGR切換弁36が破線で描かれて符号「36’」が付されている状態が、EGRガスを吸気ポート2bに供給する場合である。ここで、バイパス部5及びEGR切換弁36は、EGR切換手段を構成する。
スパークプラグ8に近いほうの吸気ポート2aには、燃焼室1の直前に、流動切換手段である第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32が直列に設けられている。第1の半開閉弁31は、半円板状の形状を有し、吸気ポート2aの開口の下側の半分を開閉するようになっている。第2の半開閉弁32は、半円板状の形状を有し、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分を開閉するようになっている。尚、第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32はともに、吸気ポート2aの上流側から下流側に向かって、ほんのわずか傾くようにして設けられている。
EGR切換弁36と、第1の半開閉弁31と、第2の半開閉弁32とは、ECU21に電気的に接続されている。
その他の構成については、実施の形態1と同じである。
ガスエンジン20が稼動すると、実施の形態1と同様にして、ECU21は、ガスエンジン20の運転条件がどの領域にあるのかを判断する。ガスエンジン20の運転条件が正常領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、EGR切換弁36を、図8において破線で示された位置にする。これと同時に、ECU21は、第1の半開閉弁31を閉じる共に第2の半開閉弁32を開く。第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32のこのような開閉位置により、吸気ポート2aは、開口の下側半分が閉じられた状態となる。
EGR配管4を流通したEGRガスは、EGR切換弁36によって吸気ポート2bに流入する。吸気ポート2bに流入したEGRガスは、吸気ポート2bを流通してきた混合気に混合されて混合ガスとなり、吸気ポート2bからは混合ガスが燃焼室1内に流入する。一方、吸気ポート2aにはEGRガスが流入しないので、吸気ポート2aからは混合気のみが燃焼室1内に流入する。吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合気は、吸気ポート2aの開口の下側の半分が第1の半開閉弁31に閉じられていることにより、タンブル流動を強化された流動状態に変化する。すると、実施の形態1と同様に、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように形成された混合気の層と、その他の領域に形成された混合ガスの層との二層化が形成される。吸気ポート2a,2bから混合気及び混合ガスがそれぞれ燃焼室1内に吸入された後は、実施の形態1と同様にして、ECU21が高着火性プラグ9及びスパークプラグを順次着火させて、燃焼室1内に燃焼が起こる。
ガスエンジン20の運転条件が遷移領域またはノック発生領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、EGR切換弁36を、図8において実線で示された位置にする。これと同時に、ECU21は、第1の半開閉弁31を開くと共に第2の半開閉弁32を閉じる。第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32のこのような開閉位置により、吸気ポート2aは、開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分が閉じられた状態となる。
EGR配管4を流通したEGRガスは、EGR切換弁36によって吸気ポート2aに流入する。吸気ポート2aに流入したEGRガスは、吸気ポート2aを流通してきた混合気に混合されて混合ガスとなり、吸気ポート2aからは混合ガスが燃焼室1内に流入する。一方、吸気ポート2bにはEGRガスが流入しないので、吸気ポート2bからは混合気のみが燃焼室1内に流入する。吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合ガスは、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分が第2の半開閉弁32に閉じられていることにより、スワール流動を強化された流動状態に変化する。すると、実施の形態1と同様に、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように燃焼室1の外縁部に沿って形成された混合ガスの層が、高着火性プラグ9を含むように形成された混合気の層を囲むような二層化が形成される。吸気ポート2a,2bから混合ガス及び混合気がそれぞれ燃焼室1内に吸入された後は、実施の形態1と同様にして、ECU21が高着火性プラグ9及びスパークプラグを順次着火させて、燃焼室1内に燃焼が起こる。
このように、吸気ポート2aの開口の下側の半分を開閉する半円板状の第1の半開閉弁31と、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分を開閉する半円板状の第2の半開閉弁32とを吸気ポート2aに直列に設け、いずれか一方を閉じて他方を開くことにより、吸気ポート2aの開口の下側の半分を閉じた状態と、吸気ポート2aの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2b側の半分を閉じた状態とに切り換えることができるので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32を両方とも開いた状態にすることにより、吸気ポート2bと同じように、吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合気または混合ガスの流動状態を変化させないようにすることもできるので、燃焼室1内における混合気の層及び混合ガスの層の配置関係のバリエーションを増やすことができる。
実施の形態2では、第1の半開閉弁31が第2の半開閉弁32の下流側に設けられていたが、第2の半開閉弁32が第1の半開閉弁31の下流に設けられるようにしてもよい。第1の半開閉弁31及び第2の半開閉弁32が吸気ポート2aに直列に設けられていればよい。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3に係る内燃機関の火花点火装置について説明する。
この発明の実施の形態3に係る内燃機関の火花点火装置は、実施の形態1に対して、流動切換手段の構成を変更したものである。
図9に示されるように、スパークプラグ8に近いほうの吸気ポート2aには、燃焼室1の直前に、第1の半開閉弁41が設けられ、もう一方の吸気ポート2bには、燃焼室1の直前に、第2の半開閉弁42が直列に設けられている。第1の半開閉弁41は、半円板状の形状を有し、吸気ポート2aの開口の下側の半分を開閉するようになっている。第2の半開閉弁42は、半円板状の形状を有し、吸気ポート2bの開口を左右半分に分割した際に第1の半開閉弁41が設けられた吸気ポート2a側の半分を開閉するようになっている。尚、第1の半開閉弁41及び第2の半開閉弁42はともに、吸気ポート2a及び2bのそれぞれの上流側から下流側に向かって、ほんのわずか傾くようにして設けられている。
その他の構成については、実施の形態1と同じである。
ガスエンジン20が稼動すると、実施の形態1と同様にして、ECU21は、ガスエンジン20の運転条件がどの領域にあるのかを判断する。ガスエンジン20の運転条件が正常領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、EGR切換弁6を閉じると共EGR切換弁7を開く。これと同時に、ECU21は、第1の半開閉弁41を閉じると共に第2の半開閉弁42を開く。第1の半開閉弁41及び第2の半開閉弁42のこのような開閉位置により、吸気ポート2aは、開口の下側半分が閉じられた状態となり、吸気ポート2bは、開口が全開の状態となる。すると、実施の形態1と同様に、吸気ポート2aからは混合気のみが燃焼室1内に流入し、吸気ポート2bからは混合ガスが燃焼室1内に流入する。また、実施の形態1と同様に、吸気ポート2aから燃焼室1内に流入する混合気は、吸気ポート2aの開口の下側の半分が第1の半開閉弁41に閉じられていることにより、タンブル流動を強化された流動状態に変化する。その結果、実施の形態1と同様に、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように形成された混合気の層と、その他の領域に形成された混合ガスの層との二層化が形成される。
ガスエンジン20の運転条件が遷移領域またはノック発生領域にあるとECU21によって判断された場合には、ECU21は、EGR切換弁6,7はそのままで、第1の半開閉弁41を開くと共に第2の半開閉弁42を閉じる。第1の半開閉弁41及び第2の半開閉弁42のこのような開閉位置により、吸気ポート2aは、開口が全開の状態となり、吸気ポート2bは、開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2a側の半分を閉じた状態となる。すると、吸気ポート2bから燃焼室1内に流入する混合ガスは、吸気ポート2bの開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2a側の半分を第2の半開閉弁42に閉じられていることにより、スワール流動を強化された流動状態に変化する。一方、吸気ポート2aからは、混合気が流動状態を変えられずに燃焼室1内に流入する。その結果、実施の形態1と同様に、燃焼室1内には、スパークプラグ8を含むように燃焼室1の外縁部に沿って形成された混合ガスの層が、高着火性プラグ9を含むように形成された混合気の層を囲むような二層化が形成される。
このように、吸気ポート2aに設けられた第1の半開閉弁41と、吸気ポート2bに設けられた第2の半開閉弁42とを備え、ガスエンジン20の運転条件が正常領域にある場合には、第1の半開閉弁41が閉じると共に第2の半開閉弁42が開くことにより、吸気ポート2aは、開口の下側半分が閉じられた状態となり、吸気ポート2bは、開口が全開の状態となる。また、ガスエンジン20の運転条件が遷移領域またはノック発生領域にある場合には、第1の半開閉弁41が開くと共に第2の半開閉弁42が閉じることにより、吸気ポート2aは、開口が全開の状態となり、吸気ポート2bは、開口を左右半分に分割した際に吸気ポート2bから見て高着火性プラグ9側の半分を閉じた状態となる。従って、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、第1の半開閉弁41及び第2の半開閉弁42を両方とも開いた状態にすることにより、吸気ポート2a,2bとも開口が全開の状態にすることができるので、実施の形態2と同様、燃焼室1内における混合気の層及び混合ガスの層の配置関係のバリエーションを増やすことができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4に係る内燃機関の火花点火装置について説明する。
この発明の実施の形態4に係る内燃機関の火花点火装置は、実施の形態1に対して、過給機を備えた内燃機関に設けられたものである。
図10に示されるように、スパークプラグ8に近いほうの吸気ポート2aにおいて流動切換弁10及びバイパス部5間に設けられたコンプレッサ51と、排気ポート3a,3bに接続する排気管53に設けられたタービン52とからなる過給機50が設けられている。その他の構成については、実施の形態1と同じである。
実施の形態4では、EGR配管4が、コンプレッサ51よりも上流で、バイパス部5を介して吸気ポート2aに連通している。このため、ガスエンジン20の運転条件が高負荷領域にある場合には、コンプレッサ51によって昇圧される前の低圧の混合気中にEGRガスが供給されて混合ガスとなり、混合ガスがコンプレッサ51によって昇圧されて燃焼室1内に流入するので、燃焼室1内に大量の混合ガスが流入し、実施の形態1に比べて、混合ガスの層(網掛け部分)の範囲が大きくなる。その結果、NOx低減効果及びノッキングの抑制効果をさらに向上することができる。
実施の形態1〜4では、第1の点火プラグとして高着火性プラグ9を用いたが、これに限定するものではない。通常の着火性を有するスパークプラグ8よりも着火性が優れていればどのようなプラグでもよく、例えばイリジウムプラグや、デュアルファインワイヤ(Dual−FineWire)プラグ等であってもよい。また、高負荷領域では、第1の点火プラグは必ずしも第2の点火プラグよりも高着火性である必要はないので、第1の点火プラグとして、電圧が可変のスパークプラグを使用し、ガスエンジン20の運転条件が低負荷領域にある場合のみ、第2の点火プラグよりも高い電圧を第1の点火プラグに付加するような構成にしてもよい。すなわち、少なくともガスエンジン20の運転条件が低負荷領域にある場合に、第1の点火プラグが第2の点火プラグよりも高着火性であればよい。
実施の形態1〜4では、弁部材11、第1の半開閉弁31,41、第2の半開閉弁32,42が、吸気ポート2a,2bの上流側から下流側に向かって傾くように設けられていたが、吸気ポート2a,2bの上流側から下流側に向かって完全に垂直に設けられていても、混合気及び混合ガスの流動状態を、スワール流動を強化された流動状態と、タンブル流動を強化された流動状態とのいずれかに変化させる機能については同じである。
実施の形態1〜4では、内燃機関として、フォークリフトのガスエンジンを例にして説明したが、この形態に限定するものではない。フォークリフト以外の産業車両や、自動車用のエンジンであってもよい。
この発明の実施の形態1に係る火花点火装置を備えた内燃機関の構成模式図である。 実施の形態1に係る内燃機関のECUに組み込まれた、内燃機関の運転領域を示すマップである。 実施の形態1に係る火花点火装置を備えた内燃機関の1つの燃焼室周辺の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係る火花点火装置の流動切換弁の平面図及び断面図である。 実施の形態1に係る火花点火装置を備えた内燃機関の動作を説明するための構成模式図である。 実施の形態1に係る火花点火装置を備えた内燃機関の動作を説明するための別の構成模式図である。 高着火性プラグとスパークプラグとの熱発生率の比較を表す図である。 実施の形態2に係る火花点火装置を備えた内燃機関の構成模式図である。 実施の形態3に係る火花点火装置を備えた内燃機関の構成模式図である。 実施の形態4に係る火花点火装置を備えた内燃機関の構成模式図である。
符号の説明
1 燃焼室、2a,2b 吸気ポート、3a,3b 排気ポート、4 EGR配管、5 バイパス部(EGR切換手段)、6,7,36 EGR切換弁(EGR切換手段)、8 スパークプラグ(第2の点火プラグ)、9 高着火性プラグ(第1の点火プラグ)、10 流動切換弁(流動切換手段)、11 弁部材、20 ガスエンジン(内燃機関)、 31,41 第1の半開閉弁、32,42 第2の半開閉弁、50 過給機、51 コンプレッサ、52 タービン、L 第1の仮想線、L 第2の仮想線、S 扇形領域。

Claims (8)

  1. 内燃機関の燃焼室に連通するように設けられ、混合気が流通する2つの吸気ポートと、
    前記内燃機関から排出された排気ガスの一部を前記2つの吸気ポートのいずれか一方に導入して前記混合気と混合させて混合ガスにするEGR切換手段と、
    該EGR切換手段よりも下流側で前記吸気ポートに設けられ、前記燃焼室内に流入する前記混合気または前記混合ガスの流動状態を変化させる流動切換手段と、
    前記燃焼室の中心位置で該燃焼室内へ挿入するように設けられた第1の点火プラグと、
    該第1の点火プラグから離れた位置で該燃焼室内へ挿入するように設けられた第2の点火プラグと
    を備え、
    前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記流動切換手段が前記混合気の流動状態を変化させることにより、前記燃焼室内において、前記第1の点火プラグを含むように前記混合ガスの層が形成されると共に前記第2の点火プラグを含むように前記混合気の層が形成され、
    前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記流動切換手段が前記混合ガスの流動状態を変化させることにより、前記燃焼室内において、前記第1の点火プラグを含むように前記混合気の層が形成されると共に前記第2の点火プラグを含むように前記混合ガスの層が形成され、
    少なくとも前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記第1の点火プラグは、前記第2の点火プラグよりも着火性が高い、内燃機関の火花点火装置。
  2. 前記流動切換手段は、前記燃焼室内において前記混合気または前記混合ガスを、タンブル流動を強化された流動状態と、スワール流動を強化された流動状態とのいずれかに変化させるように作動し、
    前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記流動切換手段によって、前記混合気がタンブル流動を強化された流動状態で前記燃焼室内に流入し、
    前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記流動切換手段によって、前記混合ガスがスワール流動を強化された流動状態で前記燃焼室内に流入する、請求項1に記載の内燃機関の火花点火装置。
  3. 前記流動切換手段は、半円板状の弁部材が、前記2つの吸気ポートのいずれか一方の開口の半分の領域を塞ぐ状態で回転可能に構成され、
    前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記弁部材は、前記吸気ポートの下側の半分を覆うように位置し、
    前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記弁部材は、前記吸気ポートを左右半分に分割した際にもう一方の吸気ポート側の半分を覆うように位置する、請求項2に記載の内燃機関の火花点火装置。
  4. 前記流動切換手段は、
    前記2つの吸気ポートのいずれか一方の開口の下側の半分を開閉する半円板状の第1の半開閉弁と、
    前記一方の開口を左右半分に分割した際にもう一方の吸気ポート側の半分を開閉する半円板状の第2の半開閉弁と
    が直列に設けられることにより構成される、請求項2に記載の内燃機関の火花点火装置。
  5. 前記流動切換手段は、
    前記第2の点火プラグに近いほうの吸気ポートに設けられ、半円板状の弁部材が前記吸気ポートの開口の下側の半分を開閉する第1の半開閉弁と、
    もう一方の吸気ポートに設けられ、半円板状の弁部材が、前記吸気ポートの開口を左右半分に分割した際に前記第1の半開閉弁が設けられた吸気ポート側の半分を開閉する第2の半開閉弁と
    を備え、
    前記内燃機関の運転条件が低負荷領域にある場合には、前記第1の半開閉弁は閉じると共に前記第2の半開閉弁は開き、
    前記内燃機関の運転条件が高負荷領域にある場合には、前記第1の半開閉弁は開くと共に前記第2の半開閉弁は閉じる、請求項2に記載の内燃機関の火花点火装置。
  6. 前記弁部材と、前記第1の半開閉弁と、前記第2の半開閉弁の少なくともいずれかが、前記吸気ポートの上流側から下流側に向かって傾くようにして設けられている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の内燃機関の火花点火装置。
  7. 前記内燃機関は、燃焼室に連通するように設けられた少なくとも1つの排気ポートを備え、
    前記第2の点火プラグに近い方の吸気ポートに接するように前記第1の点火プラグから引いた第1の仮想線と、
    前記第2の点火プラグに近い方の排気ポートに接するように前記第1の点火プラグから引いた第2の仮想線と
    から前記燃焼室内に扇形領域が形成され、
    前記吸気ポートは前記扇形領域内に存在するが、前記排気ポートは前記扇形領域外に存在し、
    前記第2の点火プラグは、前記扇形領域において、外縁部付近に設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の火花点火装置。
  8. 前記内燃機関は、
    前記吸気ポートに設けられたコンプレッサと、
    前記排気ポートに接続する排気管に設けられたタービンと
    からなる過給機を備え、
    前記コンプレッサより上流側で前記吸気管に連通するEGR配管をさらに備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関の火花点火装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013072420A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
CN104791149A (zh) * 2015-04-21 2015-07-22 吉林大学 汽油机空气与废气分层调节装置及其方法
JP2016121534A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三菱自動車工業株式会社 Egrガスの供給構造
CN108625977A (zh) * 2018-06-08 2018-10-09 长春工程学院 一种柴油机废气重整分层燃烧系统及控制方法

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