JP4742911B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の空燃比制御装置に関する。
機関運転状態に応じて、燃焼空燃比を理論空燃比からリーン空燃比へ切り換えたり、その逆に切り換えたりする内燃機関が公知である。このような燃焼空燃比の切り換え時に発生する機関出力変化を燃料噴射量制御により抑制することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、燃料噴射量だけで機関出力変化を抑制することは困難であり、一般的には、点火時期制御も実施される。
特開2000−2142 特開2001−248484 特開2003−227395
点火時期制御は、応答良く発生トルクを変化させることができる。しかしながら、機関負荷が高くなるほど、点火時期の変化量に対する発生トルクの変化量が大きくなるために、特に機関高負荷時において、燃焼空燃比の切り換え時にそのまま点火時期制御を実施する時には、僅かな点火時期のずれが発生トルクを目標値から大きく外すこととなるために、機関出力変化を良好に抑制するには点火時期制御の制御精度を非常に高めなければならない。
従って、本発明の目的は、燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御によって機関出力変化を抑制する内燃機関の空燃比制御装置において、点火時期制御の制御精度をそれほど高めなくても機関出力変化を良好に抑制可能とすることである。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置は、燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御によって機関出力変化を抑制する内燃機関の空燃比制御装置において、燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御を開始する際には、変速器により機関出力を変化させずに機関運転状態を高回転低負荷側へ変化させて点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくすることを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御装置によれば、燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御を開始する際には、機関出力を変化させずに点火時期の変化量に対する発生トルクの変化量を小さくするようになっているために、点火時期制御の制御精度をそれほど高めなくても良好に機関出力変化を抑制することができる。ここで、機関出力を変化させずに点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくするには、発生トルクの絶対値が小さい低負荷側とすれば良いために、変速器により機関運転状態を高回転低負荷側へ変化させている。
図1は、本発明による空燃比制御装置により燃焼空燃比が切り換えられる内燃機関を示す概略図である。本内燃機関は、例えば、第1バンク1a及び第2バンク1bを有するV型内燃機関である。2は吸気通路であり、3は吸気通路2に配置されたエアフローメータである。吸気通路2のエアフローメータ3より上流側は、エアクリーナ(図示せず)を介して大気に開放している。吸気通路2は、エアフローメータ3の下流側において、二股に分岐し、その一方は第1バンク1a側の第1ターボチャージャ4aのコンプレッサを介して第1インタークーラ5aへ通じ、他方は第2バンク1b側の第2ターボチャージャ4bのコンプレッサを介して第2インタークーラ5bへ通じている。
第1インタークーラ5a及び第2インタークーラ5bの下流側において、吸気通路2は合流し、この合流部の下流側にはスロットル弁6が配置されている。スロットル弁6の下流側において、吸気通路2は再び二股に分岐して、第1バンク1aの第1吸気マニホルド7aと、第2バンク1bの第2吸気マニホルド7bとにそれぞれ接続される。
8は排気通路であり、9は排気通路8に配置されたNOX触媒装置である。排気通路8のNOX触媒装置9より下流側は、マフラ(図示せず)を介して大気に開放している。排気通路8は、NOX触媒装置9の上流側において、二股に分岐し、その一方は第1三元触媒装置10aに通じている。第1三元触媒装置10aの上流側においては、第1ターボチャージャ4aのタービンを介して第1バンク1aの第1排気マニホルド11aに接続される。二股に分岐した排気通路8の他方は、第2三元触媒装置10bに通じ、第2三元触媒装置10bの上流側において、第2ターボチャージャ4bのタービンを介して第2バンク1bの第2排気マニホルド11bに接続される。
本内燃機関は、理論空燃比よりリーンな設定リーン空燃比の均質混合気を燃焼させる均質リーン燃焼を実施して、燃料消費を低減している。しかしながら、機関始動時においては、着火性を向上するために、理論空燃比(又は理論空燃比よりリッチなリッチ空燃比)の均質混合気を燃焼させる均質燃焼が実施される。機関本体近傍に配置されて比較的小さな熱容量しか有しない第1三元触媒装置10a及び第2三元触媒装置10bは、この機関始動時において排気ガスを良好に浄化する。また、均質リーン燃焼の運転領域を超えて機関負荷が高くなる時にも、理論空燃比(又はリッチ空燃比)の運転が実施され、この時にも、第1三元触媒装置10a及び第2三元触媒装置10bが排気ガスを浄化する。
本内燃機関は、第1及び第2の二つのターボチャージャ4a及び4bにより過給を実施することにより第1バンク1a及び第2バンク1bの各気筒へは非常に多量の吸気を供給することができ、比較的多量の燃料による均質リーン燃焼が可能となるために、前述の均質リーン燃焼の運転領域を高負荷側へ拡大することができる。各気筒の燃料噴射弁は、均質混合気の形成に有利なように、各気筒の吸気ポートへ燃料を噴射するものとされている。
前述の均質リーン燃焼の設定リーン空燃比は、NOX生成量が比較的少なくなる空燃比に設定される。しかしながら、依然としてNOXが生成されるために、排気通路8には、排気ガスの空燃比がリーンである時にNOXを良好に吸蔵するNOX触媒装置9が配置され、NOXの大気放出量を抑制している。NOX触媒装置9のNOX吸蔵可能量は有限であり、吸蔵されたNOXがNOX吸蔵可能量に達する以前にNOX触媒装置9からNOXを放出させて還元浄化する再生処理が必要となる。また、排気ガス中のSOXもNOXと同様にNOX触媒装置9に吸蔵されるために、吸蔵されたSOXを放出させるための回復処理も必要である。
再生処理及び回復処理のためには、排気ガスの空燃比をリッチすることが必要であり、燃料噴射弁が吸気ポートに燃料を噴射するものである場合には、燃焼空燃比を理論空燃比よりリッチな設定リッチ空燃比とする均質リッチ燃焼が実施される。回復処理に際しては、NOX触媒装置9を比較的高温にすることも必要とされる。もし、燃料噴射弁が気筒内へ直接的に燃料を噴射するものである場合には、再生処理に際して、燃焼空燃比をリッチすることなく、膨張行程又は排気行程において気筒内へ追加燃料を供給するようにしても良い。
本内燃機関は、このように、機関運転状態に応じて燃焼空燃比が切り換えられる。図2は、僅かな機関負荷の上昇及び低下に伴って、燃焼空燃比が設定リーン空燃比から理論空燃比へ及び理論空燃比から設定リーン空燃比へ切り換えられる場合のスロットル弁開度、吸気量、及び、燃料噴射量のタイムチャートを示している。この時において、切り換え前後において要求されている設定リーン空燃比のリーン運転(以下、リーン運転)及びストイキ運転の第1燃料噴射量F1及び第2燃料噴射量F2は、ストイキ運転の機関負荷がリーン運転より僅かに高いことと、リーン運転の燃料消費がストイキ運転より少ないこととによって、ストイキ運転の第2燃料噴射量F2はリーン運転の第1燃料噴射量F1より僅かに多くなっている。また、切り換え前後において機関回転数はほぼ一定である。
図2のタイムチャートを参照すると、時刻t1において、燃焼空燃比を設定リーン空燃比から理論空燃比(ストイキ)へ切り換える要求があり、スロットル弁開度は、第1燃料噴射量F1のリーン運転から第2燃料噴射量F2(第1燃料噴射量F1より僅かしか多くない)のストイキ運転へ切り換えるために吸気量を大幅に減少させなければならず、第1燃料噴射量F1のリーン運転に適した第1スロットル弁開度TH1から第2燃料噴射量F2のストイキ運転に適した第2スロットル弁開度TH2へ急激に減少させられる。しかしながら、実際に気筒内へ供給される吸気量は応答遅れによって徐々にしか減少せず、時刻t1において第1燃料噴射量F1のリーン運転に適した第1吸気量Q1であった吸気量は、時刻t2において第2燃料噴射量F2のストイキ運転に適した第2吸気量Q2となる。それにより、時刻t1からt2の間における吸気量は、第2吸気量Q2より多くなる。
この時刻t1からt2の間において、リーン運転の第1燃料噴射量F1が維持されると、燃焼空燃比は、設定リーン空燃比よりは理論空燃比側のリーン空燃比となり、多量のNOXが生成されてしまう。それにより、この間においてはストイキ運転が実施され、燃料噴射量は、第2燃料噴射量F2より多くされて、図2に示すように、吸気量に応じて理論空燃比となるように制御される。こうして、時刻t1からt2の間において、発生トルクは、図2の燃料噴射量に対応して、第1燃料噴射量F1のリーン運転及び第2燃料噴射量F2のストイキ運転よりかなり大きくなり、機関回転数はほぼ一定に推移するために、機関出力も発生トルクと同様な傾向となる。
図2のタイムチャートを参照すると、時刻t3において、燃焼空燃比を理論空燃比から設定リーン空燃比へ切り換える要求があり、スロットル弁開度は、第2スロットル弁開度TH2から第1スロットル弁開度TH1へ急激に減少させられる。この時にも応答遅れによって第1燃料噴射量F1のリーン運転に適した第1吸気量Q1が実現されるのは時刻t4であり、やはり、時刻t3からt4の間においては、第2吸気量Q2より多い吸気量に対してストイキ運転が実施され、この間の発生トルク及び機関出力は、図2の燃料噴射量に対応して、第1燃料噴射量F1のリーン運転及び第2燃料噴射量F2のストイキ運転よりかなり大きくなる。
それにより、このままでは、時刻t1及びt3直後において、大きな機関出力変化がもたらされる。この機関出力変化を抑制するために、一般的には、時刻t1からt2の間及び時刻t3からt4の間において、燃料噴射量が多いほど大きく点火時期を遅角して発生トルクを大きく低下させる点火時期制御が実施される。
図3は、各機関負荷において、MBT(最適点火時期)からの点火時期遅角量と、発生トルク低減量との関係を示すグラフである。同図に示すように、機関負荷が高いほど、点火時期遅角量に対する発生トルク低減量が大きくなる。それにより、本実施形態のように、リーン燃焼の運転領域が比較的高負荷側へ拡大されているような場合においては、機関高負荷時の点火時期制御が必要となるが、この時には、僅かな点火時期のずれでも発生トルクが目標値から大きく外れてしまうために、点火時期制御の制御精度を非常に高くしないと、良好に機関出力を抑制することができないこととなる。
本実施形態では、図4に示すフローチャートにより出力変化抑制制御を実施し、点火時期制御の制御精度をそれほど高くしなくても燃焼空燃比の切り換え時の出力変化を良好に抑制することを可能としている。先ず、ステップ101において、燃焼空燃比の切り換え要求があるか否かが判断される。この判断が否定される時にはそのまま終了するが、ステップ101の判断が肯定される時には、ステップ102において、空燃比切り換えに対応して前述したようなスロットル弁の開度制御が実施される。次いで、ステップ103において、吸気量の応答遅れに対して、ストイキ運転を実施するように燃料噴射量の制御が開始される。それと同時に、トルク変化量減少制御及び点火時期制御が開始される。
トルク変化量減少制御は、機関出力を変化させずに点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくする制御である。図3に示すように、機関負荷が高いほど、点火時期遅角量に対する発生トルク低減量は大きくなるが、これは、当然のこととして、機関負荷が高いほど、発生トルクの絶対値自身が大きくなるためである。それにより、機関負荷を低負荷側とすることにより、点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくすることができる。そのために、トルク変化量減少制御として、ハイブリッド車等に搭載されている無段変速器を制御して、機関回転数を高めると共に機関負荷を減少させて、機関運転状態を高回転低負荷側とすれば良い。この時には、機関負荷の減少に伴って各気筒の吸気量及び燃料噴射量は減少するが、同時に、機関回転数が高められるために、全気筒を合わせた単位時間当たりの吸気量及び燃料噴射量は殆ど変化しない。
図5は、エンジン動作線を示すグラフであり、内燃機関に無段変速器が取り付けられる場合には、要求機関出力に対して内燃機関を最も燃料消費が少ないように運転することが好ましく、この各運転状態を示すのがエンジン動作線である。すなわち、内燃機関は、一般的に、エンジン動作線に沿って運転されることとなる。前述のトルク変化量減少制御は、例えば、燃焼空燃比を切り換えるためにスロットル弁開度が制御されてストイキ運転を開始する時の運転状態が図5中のAであるならば、無段変速器により運転状態Aを同じ機関出力の運転状態Bとして、高回転低負荷側とするのである。
こうして、トルク減少制御により点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくすると同時に、機関出力変化を抑制するように点火時期を遅角する点火時期制御が開始される。それにより、点火時期制御の制御精度をそれほど高めなくても良好に機関出力変化を抑制することができる。図4のフローチャートに戻ると、次いで、ステップ104において、スロットル弁制御に伴う要求吸気量(リーン運転からストイキ運転への切り換え時には第2吸気量Q2であり、ストイキ運転からリーン運転への切り換え時には第1吸気量Q1である)が実現されたか否かが判断される。これは、エアフローメータ3の出力に基づき判断しても良いし、また、切り換え前後の運転状態に基づき時間設定して、スロットル弁制御開始から設定された時間の経過により判断するようにしても良い。要求吸気量が実現されていない時には、ステップ103の燃料噴射量制御、トルク変化量減少制御、及び、点火時期制御を継続する。一方、要求吸気量が実現された時(図2において時刻t2又はt4)には、出力変化抑制は必要なくなり、ステップ105において、ステップ103の全制御、すなわち、出力変化抑制制御を終了する。
図6は、本空燃比制御装置によって燃焼空燃比が切り換えられる前述の内燃機関のシリンダヘッドの底面図である。同図において、20は一対の吸気弁であり、30は一対の排気弁である。吸気弁20の一方には、ヘリカルポート40が連通され、吸気弁20の他方にはストレートポート50が連通されている。ストレートポート50には吸気流制御弁51が配置されている。このような構成により、吸気流制御弁51の開度を大きくすれば、ストレートポート50を通過する吸気量が増加し、ヘリカルポート40から気筒内へ供給された吸気が気筒内にスワール流(横旋回流)を生成しようとする際に、ストレートポート50から気筒内へ供給された吸気がスワール流の生成を抑制する。一方、吸気流制御弁51の開度を小さくすれば、ストレートポート50を通過する吸気量が減少し、スワール流の生成を抑制し難くなるために、気筒内には強いスワールが生成される。
本内燃機関は、強いスワールを気筒内に生成することにより、スワール流を圧縮行程の点火時期においても持続させて気筒内に乱れを発生させることにより、燃焼速度を速めている。ところで、点火時期変化量に対する発生トルク変化量は、燃焼を緩慢にして燃焼速度を遅くすることによっても小さくすることができる。
それにより、図4のフローチャートのステップ103におけるトルク変化量減少制御として、燃焼空燃比を切り換えるためにスロットル弁の開度を変化させた時に、吸気流制御弁51を開き側として、スワール流の生成を抑制するようにしても、燃焼速度が遅くなって点火時期変化量に対する発生トルク変化量が小さくなるために、点火時期制御の制御精度をそれほど高めなくても良好に機関出力変化を抑制することが可能となる。本内燃機関は、燃焼速度を速めるためにスワール流を利用するものであるが、タンブル流(縦旋回流)を利用するものであれば、燃焼空燃比を切り換える時には、燃焼速度を遅くするためにタンブル流を抑制するようにすれば良い。
図7は、特定燃料噴射量のストイキ運転時における点火時期と発生トルクとの関係を示すグラフであり、燃焼速度が速い場合には実線のように、特にMBTより遅角側において、点火時期変化量に対する発生トルク変化量が大きくなる。一方、燃焼速度を遅くすると点線のようになり、特にMBTより遅角側において点火時期変化量に対する発生トルク変化量が小さくなる。また、MBTの時の発生トルクは燃焼速度が速い場合のMBTの時の発生トルクとほぼ等しく、燃焼速度の遅い時のMBTは燃焼速度が速い時のMBTより進角側となる。こうして、燃焼速度を遅くするために吸気流制御弁51を開き側とすると同時に、機関出力が変化しないように、点線で示すグラフに基づき点火時期制御を開始することとなる。ストイキ運転時における点火時期と発生トルクとの関係は、燃焼速度に応じて変化すると共に、燃料噴射量が多いほどMBTの時の発生トルク高くなるために、燃料噴射量に応じても変化する。
また、図6に示すように、本内燃機関は、気筒上部略中心に配置された第1点火プラグ60と、気筒上部周囲の吸気弁20と排気弁30との間に配置された第2点火プラグ70とを備えており、これら二つの点火プラグ60及び70によって混合気を着火燃焼させることにより、燃焼速度を速めている。
それにより、図4のフローチャートのステップ103におけるトルク変化量減少制御として、燃焼空燃比を切り換えるためにスロットル弁の開度を変化させた時に、第1点火プラグ60及び第2点火プラグ70の一方の使用を中止し、他方だけを使用して混合気を着火燃焼させるようにしても、すなわち、混合気の点火に使用する点火プラグ数を減少させても、燃焼速度が遅くなって点火時期変化量に対する発生トルク変化量が小さくなるために、点火時期制御の制御精度をそれほど高めなくても良好に機関出力変化を抑制することが可能となる。本内燃機関は、燃焼速度を速めるために二つの点火プラグによる二点点火を利用するものであるが、さらに多数の点火プラグによる多点点火を実施するものであれば、燃焼空燃比を切り換える時には、少なくとも一つの点火プラグの使用を中止して混合気の点火に使用する点火プラグ数を減少させるようにすれば良い。
ところで、第1点火プラグ60及び第2点火プラグ70の他方だけを使用して混合気を着火燃焼させる際に、第1点火プラグ60を使用すると、混合気は中心部から周囲部へ放射状に燃焼することとなる。また、第2点火プラグ70を使用すると、混合気は周囲部から周囲部へ混合気を横断するように燃焼する。それにより、着火から燃焼終了までの時間は、第1点火プラグ60を使用する方が第2点火プラグ70を使用する場合に比較して短くなり、すなわち、第2点火プラグ70を使用する方が第1点火プラグ60を使用する場合に比較して燃焼速度をさらに遅くすることができる。
それにより、第2点火プラグ70だけを点火に使用する方が点火時期変化量に対する発生トルク変化量をより小さくすることができ、機関高負荷時において燃焼空燃比を切り換える時には有利である。しかしながら、それほど機関負荷が高くない時に燃焼空燃比を切り換える際には、発生トルクの絶対値自身が小さいために、第1点火プラグ60だけを点火に使用するようにしても、点火時期変化量に対する発生トルク変化量は十分に小さくなる。燃焼の安定性に関しては、混合気を中央部から周囲部へ燃焼させる方が有利である。それにより、燃焼空燃比の切り換えに際して、機関負荷が設定負荷以上である時には第1点火プラグ60の使用を中止し、機関負荷が設定負荷未満である時には第2点火プラグ70の使用を中止するようにすることが好ましい。
前述したように、燃焼空燃比の切り換え時のストイキ運転において、燃料噴射量毎及び燃焼速度毎に点火時期と発生トルクとの関係が異なるために、現在の燃料噴射量及び現在の燃焼速度に基づき点火時期と発生トルクとの現在の関係を把握し、機関出力変化を抑制するように点火時期を制御することとなる。
本発明による空燃比制御装置により燃焼空燃比が切り換えられる内燃機関を示す概略図である。 燃焼空燃比の切り換え時のスロットル弁開度、吸気量、及び、燃料噴射量の変化を示すタイムチャートである。 点火時期遅角量とトルク低減量との関係を示すグラフである。 燃焼空燃比の切り換え時の出力変化抑制制御を示すフローチャートである。 エンジン動作線を示す機関回転数と機関負荷とのマップである。 図1の内燃機関のシリンダヘッドの底面図である。 点火時期と発生トルクとん関係を示すグラフである。
符号の説明
1a 第1バンク
1b 第2バンク
4a 第1ターボチャージャ
4b 第2ターボチャージャ
20 吸気弁
30 排気弁
40 ヘリカルポート
50 ストレートポート
51 吸気流制御弁
60 第1点火プラグ
70 第2点火プラグ

Claims (1)

  1. 燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御によって機関出力変化を抑制する内燃機関の空燃比制御装置において、燃焼空燃比の切り換え時に点火時期制御を開始する際には、変速器により機関出力を変化させずに機関運転状態を高回転低負荷側へ変化させて点火時期変化量に対する発生トルク変化量を小さくすることを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
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