JP2009209575A - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2009209575A
JP2009209575A JP2008053161A JP2008053161A JP2009209575A JP 2009209575 A JP2009209575 A JP 2009209575A JP 2008053161 A JP2008053161 A JP 2008053161A JP 2008053161 A JP2008053161 A JP 2008053161A JP 2009209575 A JP2009209575 A JP 2009209575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestal
hydraulic
boom
bolt
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008053161A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiko Sato
暁子 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2008053161A priority Critical patent/JP2009209575A/ja
Publication of JP2009209575A publication Critical patent/JP2009209575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Shovels (AREA)

Abstract

【課題】 高強度な締結部材を用いることなく、配管クランプ装置の振動に対する耐久性を向上する。
【解決手段】 ブーム12の上フランジ12Aに配管クランプ装置19を設け、この配管クランプ装置19は、挟持部材21の両端側を台座20に固定しているボルト22を、ブーム12の上フランジ12Aとほぼ平行に延びるように設ける構成とした。従って、作業装置11によって掘削作業等を行い、ブーム12の上フランジ12Aに対し垂直方向に強い振動が生じた場合には、ボルト22は、比較的に脆弱なねじ山の部分ではなく、高い強度をもった棒状部分の直径方向で振動を受けることができる。これにより、油圧配管18を固定するボルト22を強度が弱く安価なものにした場合でも、油圧配管18を長期に亘って安定的に固定して保持することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば車体に作業装置が俯仰動可能に設けられた油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としては油圧ショベルが知られており、この油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
また、作業装置は、上部旋回体をなす旋回フレームの前側に俯仰動可能に取付けられたブームと、該ブームの先端部に俯仰動可能に取付けられたアームと、該アームの先端部に回動可能に取付けられたバケットと、前記ブーム、アーム、バケットを動作させるブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダとにより大略構成されている。また、作業装置には、アームシリンダとバケットシリンダに圧油を給排するための油圧配管が前記ブーム等に沿って複数本設けられている。さらに、ブームには、その外周面に前記各油圧配管を該ブームに固定するための配管クランプ装置が設けられている。
ここで、配管クランプ装置は、ブームの上面に設けられた台座と、該台座に設けられ油圧配管を挟む一対の挟持体と、該各挟持体間に油圧配管を挟んだ状態で該各挟持体を台座側に抑え付ける抑え板と、該抑え板と前記各挟持体に貫通しブームの上面に対してほぼ垂直となるように前記台座に螺着される固定用のボルトとにより構成されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2000−73393号公報 実開平3−29790号公報
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルは、例えば不整地を走行したり、作業装置を用いて各種の作業を行うものであるから、油圧ショベルの稼動時には様々な方向に振動が発生する。特に、油圧ショベルは、バケットを用いた掘削作業が主な作業となる。そして、作業装置で掘削作業を行った場合には、掘削作業時の衝撃に対して反力が生じ、この反力による振動は、作業装置の俯仰(回動)方向である縦方向で大きくなるため、ブームの上面にあっては、この上面に対し垂直方向(縦方向)に強く生じることになる。
これに対し、油圧配管をブームの上面に取付けている配管クランプ装置のボルトは、台座、即ち、ブームの上面に対してほぼ垂直方向に螺着する構成としているから、このボルトの螺着方向に振動による負荷が作用してしまう。このために、ねじ山等の耐久性を考慮して高強度な太いボルトを使用しなくてはならず、配管クランプ装置が大型化したり、高価になるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高強度な締結部材を用いることなく、振動に対する配管クランプ装置の耐久性を高めることができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な車体と、該車体に俯仰動可動に取付けられ作業腕をアクチュエータで動作する作業装置と、該作業装置のアクチュエータに圧油を給排するために前記作業腕に沿って設けられた複数本の油圧配管と、該各油圧配管を前記作業腕に固定するために前記作業腕の外周面に設けられた配管クランプ装置とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記配管クランプ装置は、前記作業腕の外周面に設けられた台座と、該台座との間に前記油圧配管を挟みつつ両端側が前記台座を挟む位置まで延びた挟持部材と、前記作業腕の外周面とほぼ平行に延び該挟持部材の両端側を前記台座に固定する締結部材とにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記台座には、前記油圧配管との間に位置して衝撃を緩和する緩衝部材を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記配管クランプ装置の台座は、前記作業腕の上面または下面に設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、配管クランプ装置は、作業装置を構成する作業腕の外周面に設けられた台座に油圧配管を沿わせ、該油圧配管を台座との間に挟むように挟持部材を配置する。このときに、挟持部材の両端側は、前記台座を挟む位置に配置されているから、前記作業腕の外周面とほぼ平行に延びる締結部材を用いて挟持部材の両端側を前記台座に固定する。これにより、配管クランプ装置によって油圧配管を作業装置を構成する作業腕の外周面に固定することができる。
ここで、作業装置を用いて種々の作業、例えば掘削作業、解体作業、破砕作業等の作業を行った場合には、作業時の衝撃に対して反力が生じ、この反力による振動が作業腕の上面に対し垂直方向(縦方向)に強く生じる。
ここで、例えば配管クランプ装置を作業腕の上面に設けた場合、挟持部材の両端側を台座に固定している締結部材は、作業腕の上面とほぼ平行に延びるように設けることができる。この結果、作業時の振動は、締結部材の軸方向と直交し高い強度をもった直径方向で受けることができるから、高強度な締結部材を用いることなく、配管クランプ装置の耐久性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、台座に設けた緩衝部材は、油圧配管と台座との間の衝撃を緩和することができるから、油圧配管と台座との接触による摩耗、損傷等を防止することができ、耐久性や信頼性を向上することができる。
請求項3の発明によれば、配管クランプ装置の台座を作業腕の上面または下面に設けているから、油圧配管を固定する締結部材は、作業装置による作業時に生じる振動に対して直交して配置できる。これにより、締結部材は、高い強度をもった直径方向で振動を受けることができ、振動に対する耐久性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は建設機械としてのクローラ式の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられた後述の作業装置11とにより大略構成されている。また、上部旋回体3は、旋回フレーム4上にキャブ5を有し、該キャブ5内には、運転席、各種操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。さらに、上部旋回体3の後側には、油圧ポンプを駆動するエンジン(いずれも図示せず)が搭載されている。
11は上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられた油圧ショベル1の作業装置を示している。この作業装置11は、土砂の掘削作業等を行なうもので、作業腕となる後述のブーム12、アーム13、作業具となるバケット14を、アクチュエータをなすブームシリンダ15、アームシリンダ16、バケットシリンダ17によって動作するものである。また、作業装置11には、前記ブームシリンダ15、アームシリンダ16、バケットシリンダ17に圧油を給排する複数本の油圧配管18が設けられ、ブーム12には、油圧配管18を固定する配管クランプ装置19が設けられている。
12は基端側が旋回フレーム4の前側に俯仰動可能に取付けられたブームで、該ブーム12は、作業装置11の作業腕の1つを構成している。また、ブーム12は、図2に示す如く、内部が中空で横断面が四角形状のボックス構造体、例えば上面を形成する上フランジ12A、下面を形成する下フランジ12B、左側面を形成する左ウェブ12Cおよび右側面を形成する右ウェブ(図示せず)を外周面として有し、全体として「へ」字状に屈曲している。
また、左,右の側面ウェブ12Cの長さ方向の中間部には、後述するブームシリンダ15のロッド15B先端が取付けられるブームシリンダ取付部12D(左側のみ図示)が設けられている。さらに、上フランジ12Aの中間部で前記ブームシリンダ取付部12Dよりも先端側には、後述するアームシリンダ16のチューブ16Aを取付けるためのアームシリンダ取付ブラケット12Eが設けられている。
13はブーム12の先端部に俯仰動可能に取付けられたアームで、該アーム13は、ブーム12と同様に作業腕を構成するもので、横断面が四角形状のボックス構造体として形成されている。また、アーム13の基端側には、後述するアームシリンダ16のロッド16B先端が取付けられるアームシリンダ取付ブラケット13Aと、後述するバケットシリンダ17のチューブ17A基端が取付けられるバケットシリンダ取付ブラケット13Bとが設けられている。
14はアーム13の先端部に回動可能に取付けられたバケットを示し、該バケット14には、リンク機構14Aを介してバケットシリンダ17のロッド17B先端が連結されている。
15は旋回フレーム4とブーム12との間に設けられた2本のブームシリンダ(左側のみ図示)で、該各ブームシリンダ15は、旋回フレーム4に対しブーム12を俯仰動するものである。また、ブームシリンダ15は、チューブ15Aの基端が旋回フレーム4の前部に回動可能に取付けられ、ロッド15Bの先端がブーム12のブームシリンダ取付部12Dに回動可能に取付けられている。
16はブーム12とアーム13との間に設けられた1本のアームシリンダで、該アームシリンダ16は、ブーム12に対してアーム13を俯仰動するものである。また、アームシリンダ16は、チューブ16Aの基端がブーム12のアームシリンダ取付ブラケット12Eに回動可能に取付けられ、ロッド16Bの先端がアーム13のアームシリンダ取付ブラケット13Aに回動可能に取付けられている。
17はアーム13とバケット14との間に設けられた1本のバケットシリンダで、該バケットシリンダ17は、バケット14をアーム13の先端で回動するものである。また、バケットシリンダ17は、チューブ17Aの基端がアーム13のバケットシリンダ取付ブラケット13Bに回動可能に取付けられ、ロッド17Bの先端がバケット14のリンク機構14Aに回動可能に取付けられている。
18は作業装置11の各シリンダ15,16,17に圧油を給排するために設けられた複数本の油圧配管で、これら複数本の油圧配管18のうち、2本のブームシリンダ15に圧油を給排する4本の油圧配管18は、ブーム12側には延びず、ブームシリンダ15に直接的に接続されている。一方、アームシリンダ16、バケットシリンダ17等に圧油を給排する残りの油圧配管18は、作業腕の上面となるブーム12の上フランジ12Aに沿うように前側に延びて設けられている。そして、ブーム12に沿って延びる油圧配管18は後述の配管クランプ装置19によって所定位置に固定されている。
次に、油圧配管18をブーム12の上面となる上フランジ12Aに固定する配管クランプ装置19について説明する。
即ち、19はブーム12の上フランジ12A外面に設けられた複数個の配管クランプ装置を示している。これら複数個の配管クランプ装置19は、例えばアームシリンダ16とバケットシリンダ17とに圧油を給排する4本の油圧配管18の途中部位を、適宜の間隔をもって2本ずつ上フランジ12Aに固定するものである。そして、配管クランプ装置19は、図3、図4に示す如く、後述の台座20、挟持部材21、ボルト22、ナット23により構成されている。
まず、20は配管クランプ装置19のベースとなる台座で、該台座20は、略直方体状(四角柱状)に形成され、例えばブーム12の上面をなす上フランジ12Aからほぼ垂直に突出するように取付けられている。詳しくは、台座20は、その基端側が上フランジ12Aに例えば溶接手段等を用いて固着され、先端側には2つの配管支持凹部20Aが形成されている。この2つの配管支持凹部20Aは、例えば油圧配管18とほぼ同じ半径寸法の凹円弧状の断面形状をもった直線溝として形成されている。これにより、配管支持凹部20Aは、凹円弧状の直線溝によって油圧配管18を安定的に支持することができる。また、配管支持凹部20Aを凹円弧状に形成することにより、直径寸法の異なる他の油圧配管も安定的に支持することができる。
ここで、台座20の基端側には、後述のボルト22が挿着されるボルト挿着孔20Bが形成されている。このボルト挿着孔20Bは、その軸線が上フランジ12Aに対しほぼ平行で、かつ配管支持凹部20Aの長さ方向と直交する方向に貫通して設けられている。これにより、ボルト挿着孔20Bは、ボルト22を上フランジ12Aとほぼ平行に配設することができる。また、ボルト挿着孔20Bは、全長に亘ってボルト22の外周面に当接するから、該ボルト22の一部に振動による応力が集中するのを防止できる。従って、ボルト22としては、強度が弱く、また細く安価なものを使用することができる。
21は台座20に設けられた挟持部材で、該挟持部材21は、台座20との間に2本の油圧配管18を挟んで固定するものである。また、挟持部材21は、例えば金属材料からなる長尺な板体を略コ字状に折曲げて形成されている。ここで、第1の実施の形態による挟持部材21は、図4に示す如く、台座20から突出した2本の油圧配管18に沿うように、対応する角部21Aを凸円弧状に湾曲させている。
さらに、挟持部材21の両端側は、台座20のボルト挿着孔20Bの開口まで延び、その先端側には、台座20の配管支持凹部20Aとの間に油圧配管18を挟持した状態で、ボルト挿着孔20Bに連通することができるボルト孔21Bがそれぞれ形成されている。なお、挟持部材21は、金属材料からなる長尺な板体により形成しているが、樹脂材料、ゴム材料を用いて形成してもよい。
22は挟持部材21の両端側を台座20に固定する締着部材としてのボルトで、該ボルト22の先端にはナット23が螺着される。そして、ボルト22は、挟持部材21の両端側に設けたボルト孔21Bを台座20のボルト挿着孔20Bに合わせ、この状態で、各ボルト孔21B、ボルト挿着孔20Bに挿着し、突出した先端部にナット23を螺着することにより、挟持部材21の両端側を台座20に固定することができる。
ここで、ボルト22は、ブーム12の上フランジ12Aとほぼ平行に延びるように設けているから、例えば作業装置11を用いて掘削作業を行ったときに生じる振動(応力)は、ボルト22のねじ山ではなく、軸線の方向と直交し高い強度をもったボルト22の直径方向で受けることができる。これにより、強度の弱いボルト22でも、油圧配管18を長期に亘って安定的に保持することができる。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、この油圧ショベル1の動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ5に搭乗して運転席に着座する。この状態で走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、運転席に着座したオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、作業装置11のブーム12、アーム13、バケット14を各シリンダ15,16,17によって動作し、土砂の掘削作業等を行うことができる。
このように油圧ショベル1を稼動しているとき、特に、作業装置11によって掘削作業等を行っているときには、例えばバケット14が地面に衝突させたときの衝撃に対して反力が生じ、ブーム12の上フランジ12Aに対し垂直方向(縦方向)に強い振動が生じる。この振動は、上フランジ12Aに油圧配管18を固定している配管クランプ装置19に作用する。
然るに、第1の実施の形態によれば、配管クランプ装置19は、挟持部材21の両端側を台座20に固定しているボルト22を、ブーム12の上フランジ12Aとほぼ平行に延びるように設けている。これにより、ボルト22は、比較的に脆弱なねじ山の部分ではなく、高い強度をもった棒状部分の直径方向で振動を受けることができる。
この結果、油圧配管18を固定するボルト22には、高い強度をもった高価なものを必要としないから、強度が弱く安価なボルト22を用いた場合でも、油圧配管18を長期に亘って安定的に固定して保持することができる。これにより、配管クランプ装置19の耐久性、信頼性等を向上することができ、また製造コストを低減することができる。
また、台座20の配管支持凹部20Aは、例えば油圧配管18とほぼ同じ半径寸法の凹円弧状の断面形状をもった直線溝として形成しているから、この凹円弧状によって油圧配管18を安定的に支持することができ、油圧配管18の摩耗、損傷等を防止することができる。また、配管支持凹部20Aは、直径寸法の異なる他の油圧配管も凹円弧状の凹みにより位置ずれしないように支持することができる。
さらに、挟持部材21は、台座20の配管支持凹部20Aに対応する角部21Aを、該配管支持凹部20Aに配置した油圧配管18に沿うように凸円弧状に湾曲させているから、油圧配管18を包むように安定的に支持することができる。
次に、図5および図6は本発明による第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、台座には、油圧配管との間に位置して衝撃を緩和する緩衝部材を設ける構成としたことにある。なお、第2の実施の形態では、前記した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図5、図6において、31は例えばブーム12の上フランジ12Aに設けられた第2の実施の形態による配管クランプ装置を示している。また、32は該配管クランプ装置31の台座で、該台座32は、第1の実施の形態による台座20とほぼ同様に、略直方体状をなし、先端側に2つの配管支持凹部32Aが形成され、基端側にボルト挿着孔32Bが形成されている。
しかし、第2の実施の形態による台座32は、各配管支持凹部32Aが油圧配管18の直径寸法よりも大きな凹円弧状に形成されている点で、第1の実施の形態による台座20と相違している。そして、大きな配管支持凹部32Aには、後述の緩衝部材33が取付けられている。
33は台座32の各配管支持凹部32Aにそれぞれ設けられた緩衝部材で、該各緩衝部材33は、油圧配管18との間に配置され、台座33と油圧配管18との間の衝撃を緩和するものである。また、各緩衝部材33は、例えば弾性を有する樹脂材料、ゴム材料等からなる板状体として形成され、その厚さ寸法は、材質との関係で緩衝機能を得ることができる寸法に設定されている。そして、緩衝部材33は、例えば接着、溶着等の手段で配管支持凹部32Aに沿うように固着されている。
かくして、このように構成される第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、台座32の各配管支持凹部32Aには、緩衝部材33を設けているから、油圧配管18と台座32との間の衝撃を緩和することができ、油圧配管18と台座32との接触による摩耗、損傷等を防止することができ、耐久性や信頼性を向上することができる。
次に、図7および図8は本発明による第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、台座の先端側に設けた緩衝部材を断面H形状に形成したことにある。なお、第3の実施の形態では、前記した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図7において、41は例えばブーム12の上フランジ12Aに設けられた第3の実施の形態による配管クランプ装置で、該配管クランプ装置41は、油圧配管18を固定するもので、後述の台座42、緩衝部材43、挟持部材44、ボルト45、ナット46により構成されている。
42は配管クランプ装置41の台座で、該台座42は、直方体状に形成され、その基端側が上フランジ12Aに溶接手段等を用いて固着されている。また、台座42には、図8に示すように、後述のボルト45が挿着されるボルト挿着孔42Aが形成されている。このボルト挿着孔42Aは、第1の実施の形態による台座20のボルト挿着孔20Bとほぼ同様に、上フランジ12Aに対しほぼ平行で、かつ油圧配管18の長さ方向と直交する方向に貫通して設けられている。
43は台座42の先端側に設けられた緩衝部材で、該緩衝部材43は、例えば弾性を有する樹脂材料、ゴム材料等を用いて形成され、台座42と油圧配管18との間で該台座42と油圧配管18との間の衝撃を緩和している。また、緩衝部材43には、U字状の配管支持凹部43Aが互いに反対側に開口するように2つ形成され、これにより、緩衝部材43は全体的に断面H字状に形成されている。ここで、2つの配管支持凹部43Aは、ほぼ同じ直径寸法の油圧配管18を支持するもので、同じ幅寸法をもって形成されている。さらに、緩衝部材43は、例えば接着、溶着等の手段により台座42の先端面に固着されている。
44は台座42に設けられた挟持部材で、該挟持部材44は、緩衝部材43を介して台座42との間に2本の油圧配管18を挟んで固定するものである。また、挟持部材44は、第1の実施の形態による挟持部材21とほぼ同様に、例えば金属材料からなる長尺な板体を略コ字状に折曲げて形成されている。また、挟持部材44の両端側は、台座42のボルト挿着孔42Aの開口まで延び、その先端側にはボルト孔44Aがそれぞれ形成されている。
45は挟持部材44の両端側を台座42に固定する締着部材としてのボルトで、該ボルト45は、第1の実施の形態によるボルト22と同様に、ブーム12の上フランジ12Aとほぼ平行に延びるように設けられている。そして、ボルト45は、挟持部材44のボルト孔44A、台座42のボルト挿着孔42Aに挿着され、突出した先端部にナット46を螺着することにより、挟持部材44の両端側を台座42に固定することができる。
かくして、このように構成される第3の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第3の実施の形態によれば、厚肉な緩衝部材43によって油圧配管18を支持することができ、該油圧配管18の寿命を延ばすことができる。
次に、図9および図10は本発明による第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、台座の先端側に設けた緩衝部材に直径寸法の異なる油圧配管を支持する構成としたことにある。なお、第4の実施の形態では、前記した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図9において、51は例えばブーム12の上フランジ12Aに設けられた第4の実施の形態による配管クランプ装置で、該配管クランプ装置51は、油圧配管18と他の油圧配管18′を固定するもので、後述の台座52、大径用緩衝部材53、小径用緩衝部材54、挟持部材55、ボルト56、ナット57により構成されている。
52は配管クランプ装置51の台座で、該台座52は、直方体状に形成され、その基端側が上フランジ12Aに溶接手段等を用いて固着されている。また、台座52には、図10に示すように、後述のボルト56が挿着されるボルト挿着孔52Aが形成されている。このボルト挿着孔52Aは、第1の実施の形態による台座20のボルト挿着孔20Bとほぼ同様に、上フランジ12Aに対しほぼ平行で、かつ油圧配管18,18′の長さ方向と直交する方向に貫通して設けられている。
53は台座52の先端側に設けられた大径用緩衝部材、54は該大径用緩衝部材53と並べて台座52の先端側に設けられた小径用緩衝部材をそれぞれ示している。まず、大径用緩衝部材53は、配管支持凹部53Aによって断面U字状に形成され、小径用緩衝部材54は、配管支持凹部54Aによって断面U字状に形成されている。
そして、各緩衝部材53,54は、配管支持凹部53A,54Aが横方向で反対側に開口するように、背面合わせて配置され、例えば接着、溶着等の手段により台座52の先端面に固着されている。また、各緩衝部材53,54は、例えば弾性を有する樹脂材料、ゴム材料等を用いて形成され、大径用緩衝部材53は、台座52と油圧配管18との間の衝撃を緩和している。また、小径用緩衝部材54は、台座52と他の油圧配管18′との間の衝撃を緩和している。
ここで、大径用緩衝部材53の配管支持凹部53Aは、比較的に大径な油圧配管18の直径寸法とほぼ同じ溝幅寸法に形成されている。これに対し、小径用緩衝部材54の配管支持凹部54Aは、油圧配管18よりも小径な他の油圧配管18′の直径寸法とほぼ同じ溝幅寸法に形成されている。これにより、大径用緩衝部材53によって大径な油圧配管18を緩衝状態で支持でき、小径用緩衝部材54によって小径な他の油圧配管18′を緩衝状態で支持することができる。
55は台座42に設けられた挟持部材で、該挟持部材55は、緩衝部材53,54を介して台座52との間に2本の油圧配管18,18′を挟んで固定するものである。また、挟持部材55は、第1の実施の形態による挟持部材21とほぼ同様に、例えば金属材料からなる長尺な板体を略コ字状に折曲げて形成されている。また、挟持部材55の両端側は、台座52のボルト挿着孔52Aの開口まで延び、その先端側にはボルト孔55Aがそれぞれ形成されている。
56は挟持部材55の両端側を台座52に固定する締着部材としてのボルトで、該ボルト56は、第1の実施の形態によるボルト22と同様に、ブーム12の上フランジ12Aとほぼ平行に延びるように設けられている。そして、ボルト56は、挟持部材55のボルト孔55A、台座52のボルト挿着孔52Aに挿着され、突出した先端部にナット57を螺着することにより、挟持部材55の両端側を台座52に固定することができる。
かくして、このように構成される第4の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第4の実施の形態によれば、大径用緩衝部材53の配管支持凹部53Aは、比較的に大径な油圧配管18を支持でき、小径用緩衝部材54の配管支持凹部54Aは、油圧配管18よりも小径な他の油圧配管18′を支持することができる。これにより、直径寸法の異なる油圧配管18と他の油圧配管18′との両方を1個の配管クランプ装置51でブーム12に固定することができる。
なお、第1の実施の形態では、挟持部材21を金属材料からなる長尺な板体により形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば挟持部材21をエンジニアプラスチック、FRPを代表とする強化プラスチック等の樹脂材料、ゴム材料等の他の材料を用いて形成してもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、第1の実施の形態では、1個の配管クランプ装置19で2本の油圧配管18を固定する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば1個の配管クランプ装置により1本の油圧配管または3本以上の油圧配管を固定する構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
一方、第1の実施の形態では、配管クランプ装置19を、作業腕の上面をなすブーム12の上フランジ12Aに設けた場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばブーム12の下面をなす下フランジ12Bに配管クランプ装置19を設ける構成としてもよい。また、ブーム12の側面をなす左,右のウェブ12Cに配管クランプ装置19を設ける構成としてもよい。これらの構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、配管クランプ装置19は、他の作業腕を形成するアーム13の外周面に設ける構成としてもよい。この構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
さらに、各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、車体に作業装置が俯仰動可能に設けられた油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の作業装置を拡大して示す外観斜視図である。 図2中の配管クランプ装置を油圧配管、ブームの一部と一緒に示す要部拡大の外観斜視図である。 配管クランプ装置等を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 本発明の第2の実施の形態による配管クランプ装置を油圧配管、ブームの一部と一緒に示す要部拡大の外観斜視図である。 配管クランプ装置等を図5中の矢示VI−VI方向からみた断面図である。 本発明の第3の実施の形態による配管クランプ装置を油圧配管、ブームの一部と一緒に示す要部拡大の外観斜視図である。 配管クランプ装置等を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 本発明の第4の実施の形態による配管クランプ装置を油圧配管、ブームの一部と一緒に示す要部拡大の外観斜視図である。 配管クランプ装置等を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
11 作業装置
12 ブーム(作業腕)
12A 上フランジ(上面)
12B 下フランジ(下面)
12C 左ウェブ
13 アーム(作業腕)
14 バケット
15 ブームシリンダ(アクチュエータ)
16 アームシリンダ(アクチュエータ)
17 バケットシリンダ(アクチュエータ)
18,18′ 油圧配管
19,31,41,51 配管クランプ装置
20,32,42,52 台座
20A,32A 配管支持凹部
20B,32B,42A,52A ボルト挿着孔
21,44,55 挟持部材
22,45,56 ボルト(締結部材)
23,46,57 ナット(締結部材)
33,43 緩衝部材
53 大径用緩衝部材
54 小径用緩衝部材

Claims (3)

  1. 自走可能な車体と、該車体に俯仰動可動に取付けられ作業腕をアクチュエータで動作する作業装置と、該作業装置のアクチュエータに圧油を給排するために前記作業腕に沿って設けられた複数本の油圧配管と、該各油圧配管を前記作業腕に固定するために前記作業腕の外周面に設けられた配管クランプ装置とを備えてなる建設機械において、
    前記配管クランプ装置は、前記作業腕の外周面に設けられた台座と、該台座との間に前記油圧配管を挟みつつ両端側が前記台座を挟む位置まで延びた挟持部材と、前記作業腕の外周面とほぼ平行に延び該挟持部材の両端側を前記台座に固定する締結部材とにより構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記台座には、前記油圧配管との間に位置して衝撃を緩和する緩衝部材を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記配管クランプ装置の台座は、前記作業腕の上面または下面に設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
JP2008053161A 2008-03-04 2008-03-04 建設機械 Pending JP2009209575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008053161A JP2009209575A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008053161A JP2009209575A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 建設機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009209575A true JP2009209575A (ja) 2009-09-17

Family

ID=41183001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008053161A Pending JP2009209575A (ja) 2008-03-04 2008-03-04 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009209575A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080229A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械
CN102859078A (zh) * 2010-05-17 2013-01-02 沃尔沃建造设备有限公司 施工机械的液压管的固定设备
JP2017053170A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コベルコ建機株式会社 作業機械
CN114809178A (zh) * 2022-04-19 2022-07-29 三一重机有限公司 臂架、臂架上液压管的固定方法及作业机械

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453718U (ja) * 1977-09-24 1979-04-13
JPS61198352U (ja) * 1985-05-31 1986-12-11
JPH0671549U (ja) * 1993-03-16 1994-10-07 油谷重工株式会社 配管用カバーの取付構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453718U (ja) * 1977-09-24 1979-04-13
JPS61198352U (ja) * 1985-05-31 1986-12-11
JPH0671549U (ja) * 1993-03-16 1994-10-07 油谷重工株式会社 配管用カバーの取付構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080229A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械
CN102859078A (zh) * 2010-05-17 2013-01-02 沃尔沃建造设备有限公司 施工机械的液压管的固定设备
JP2017053170A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 コベルコ建機株式会社 作業機械
CN114809178A (zh) * 2022-04-19 2022-07-29 三一重机有限公司 臂架、臂架上液压管的固定方法及作业机械
CN114809178B (zh) * 2022-04-19 2023-06-20 三一重机有限公司 臂架、臂架上液压管的固定方法及作业机械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8523120B2 (en) Component support device and construction machine with component attached via the same
US8920105B2 (en) Rotation-type construction machine
JP5301480B2 (ja) 建設機械
KR101059358B1 (ko) 건설 기계의 작업 장치
JP2009209575A (ja) 建設機械
JP6899808B2 (ja) 建設機械
JP2015194236A (ja) クランプ構造
JP2009243212A (ja) 建設機械の油圧配管用クランプ装置
JP4648768B2 (ja) 部品支持装置及びこの部品支持装置を介して部品が取り付けられた建設機械
JP6832305B2 (ja) 建設機械
JP2004108055A (ja) 建設機械の作業装置
WO2013057890A1 (ja) 配管クランプ装置及び建設機械
JP4738272B2 (ja) 建設機械の油圧配管用クランプ装置
KR20180108711A (ko) 소형 유압 셔블
JP4757272B2 (ja) 建設機械の油圧ホースクランプ装置
JP2006257727A (ja) ブルドーザ
JP7393274B2 (ja) 作業機械
JP3699335B2 (ja) 作業機のドーザ装置
JP3820113B2 (ja) 掘削作業機
US20090039632A1 (en) Stabilizer
JP5949131B2 (ja) 作業機械
JP2000073393A (ja) 建設機械
JP4516442B2 (ja) 転輪支持構造及び履帯式走行装置
JP2008082019A (ja) 掘削作業機のシリンダ取付構造
JPH08311925A (ja) 配管固定・保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111004