JP2009208868A - 搬送システムにおける搬送経路の決定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送開始位置Xから目的位置Zまで複数ある搬送経路A,Bのうちその1つの搬送経路A,Bを選択して複数の搬送物を搬送するようにした搬送システムにおいて、各搬送経路A,Bにおける搬送時間と待機位置14,15,24,25で待機している待機時間により搬送開始位置Xから目的位置Zに到着するまでの搬送所要時間を計算で求め、各搬送経路A,Bの搬送所要時間を比較して最小時間で搬送可能な搬送経路A,Bを決定して搬送するようにする。
【選択図】図1
Description
本発明の搬送システムは、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、搬送開始位置Xより次の目的位置Zまでを、搬送装置及び該搬送装置が作業中の間、搬送物を待たせるように構成した待機位置とより構成する搬送経路A、Bを2以上(本実施例では、2つの搬送経路としたが、これは限定されるものではない。)を並列的或いは任意的に配設接続して構成し、各搬送経路の始端側に同一の搬送開始位置Xを、また終端側にも同一の目的位置Zを接続し、これにより該複数の搬送経路より最小時間で搬送可能な搬送経路を決定して複数の搬送物を迅速効率的に搬送するようにする。
なお、この搬送装置としては、特に限定されるものではないが、例えば、無人搬送車、ストッカー・クルーン或いはコンべヤーなどを採用することができる。
この場合、搬送経路Aでは、第1搬送装置11、第2搬送装置12、第3搬送装置13を介して搬送開始位置Xより目的位置Zまでを順次搬送し、また同様に、搬送経路Bでも第1搬送装置21、第1待機位置24、第2搬送装置22、第2待機位置25、第3搬送装置23を介して搬送開始位置Xより目的位置Zまでを搬送するようにする。
At=t1+t2+t3 ・・・(式1)
となる。
Bt=t4+t5+t6 ・・・(式2)
となる。
すなわち、t1+t2+t3≦t4+t5+t6であれば、搬送時間の短い搬送経路Aと決定し、また、t1+t2+t3>t4+t5+t6であれば搬送時間の短い搬送経路Bと決定する。
しかし、この方法では複数の搬送物を同一搬送経路で搬送する場合の各待機位置での待機時間が考慮されていない。そこで、本発明は、待機時間をも含めて最小時間となる搬送経路を決定するために、各搬送経路A、Bにおける搬送時間を算出するようにする。
ただし、この場合は、第1待機位置、第2待機位置において搬送物を無限に受け入れが可能な状態とする。
図2は、搬送経路Aにおいて、3つの搬送物16、17、18を搬送する場合を示し、該図を用いて搬送経路Aにおける搬送時間の算出方法を説明する。
そして、搬送物が次の待機位置及び目的位置に到着した時間は搬送装置がセットした時間に位置決めなどの時間を加えた時間であり、それはt1、t2、t3と等しいものとする。
また、第1待機位置14、第2待機位置15の待機点では無限に搬送物を受け入れる能力があるものとし、さらに目的位置Zは搬送された搬送物を待たせる事なく処理する能力があるものとする。そして搬送物16、17が第1待機位置14と第2待機位置15に存在し、搬送物18が搬送開始位置Xに発生したものとする。また、計算開始時に第1搬送装置11、第2搬送装置12、第3搬送装置13は搬送中状態ではなく、搬送可能状態であるものとする。
それから、次に目的位置Zに近い搬送物17の搬送時間を算出するが、これは先ず搬送物17が第2待機位置15に到着する時間t2を算出して行う。
・t3≦t2であれば、目的位置Zでの待ちは発生しない。
・t3>t2であれば、目的位置Zでの待ちが発生する。
この判定理由は、t3≦t2であれば、t2に搬送装置の戻り時間まで含まれているので第3搬送装置13は搬送可能状態であり、搬送物17は待ち無しで搬送開始される。また、t3>t2であれば第3搬送装置13は搬送物16を搬送中か、第2待機位置15に戻る途中であり搬送物17は待たされる。
t2+t3 ・・・(式3)
また、待ちが発生した場合、搬送物17が搬送開始される時間は、搬送物16が目的位置Zに到着し、さらに第3搬送装置13が第2待機位置15に戻るまでの時間t3である。
すなわち、搬送物17が第2待機位置15に到着するまでに要した時間t2はt3に置き換えられる。これを「待ちによる搬送時間置換」と呼ぶことにする。その結果、待ちが発生した場合、搬送物17の目的位置Zの到着時間は次の式となる。
t3+t3 ・・・(式4)
式4の第1項は「待ちによる搬送時間置換」によるt3であり、第2項のt3は搬送物17が第3搬送装置13で搬送される時間である。
搬送物18が第1待機位置14に到着したときに待ちが発生しなかった場合と、待ちが発生した場合とでは、第1待機位置14から搬送物18が搬送開始される時間は次のとおりとなる。
・待ちが発生しない場合:t1
・待ちが発生する場合:t2
ここで、待ちが発生する場合は、搬送物17による「待ちによる搬送時間置換」である。
・第1待機位置14で待ちが発生しない場合:t1+t2
・第1待機位置14で待ちが発生した場合:t2+t2
さらには各搬送経路に配設される搬送装置及び待機位置の数や搬送経路上の搬送物の数量が変化しても同様にして使用することができる。
また、搬送物19aが目的位置Zに到着し、搬送装置13が第2待機位置15に戻ったときに、該第2待機位置15は第1待機位置14で待機している搬送物19dを受け入れ可能になるものとする。
すなわち、前方の待機位置に空きがなく待ちが発生した場合、前方の待機位置の先頭の搬送物と「待ちによる搬送時間置換」が生じる。
この場合においても、各搬送経路毎の搬送時間を計算し、かつこれらの計算値を比較して最小時間で搬送できる搬送経路を決定して最小時間で搬送物の搬送を行うとともに、各搬送経路に配設する搬送装置及び待機位置の数が変化しても、さらには搬送経路上の搬送物の数量が変化しても使用できる。
B 搬送経路
At 搬送経路Aにおける搬送時間
Bt 搬送経路Bの搬送時間
X 搬送開始位置
Z 目的位置
11 第1搬送装置
12 第2搬送装置
13 第3搬送装置
14 第1待機位置
15 第2待機位置
16 搬送物
17 搬送物
18 搬送物
19 搬送物
21 第1搬送装置
22 第2搬送装置
23 第3搬送装置
24 第1待機位置
25 第2待機位置
Claims (2)
- 搬送開始位置から目的位置まで複数ある搬送経路のうちその1つの搬送経路を選択して複数の搬送物を搬送するようにした搬送システムにおいて、各搬送経路における搬送時間と待機位置で待機している待機時間により搬送開始位置から目的位置に到着するまでの搬送所要時間を計算で求め、各搬送経路の搬送所要時間を比較して最小時間で搬送可能な搬送経路を決定して搬送するようにしたことを特徴とする搬送システムにおける搬送経路の決定方法。
- 搬送開始位置から目的位置までの各搬送経路を、複数の搬送装置と複数の待機位置を直列的に配設して構成したことを特徴とする請求項1記載の搬送システムにおける搬送経路の決定方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008051714A JP2009208868A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 搬送システムにおける搬送経路の決定方法 |
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JP2008051714A JP2009208868A (ja) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | 搬送システムにおける搬送経路の決定方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3330201B1 (de) * | 2016-12-02 | 2020-03-11 | Dematic GmbH | Verfahren zur ein- und/oder auslagerung von paketen in eine bestimmte oder aus einer bestimmten lagerregalgasse eines lagerregals |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04163666A (ja) * | 1990-10-29 | 1992-06-09 | Kawasaki Steel Corp | 搬送設備のルート自動決定方法 |
JPH11330197A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-30 | Hitachi Ltd | 搬送制御方法とその装置 |
JP2006312514A (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Kumamoto Univ | ワーク搬送システム、経路設定方法及び経路設定プログラム |
-
2008
- 2008-03-03 JP JP2008051714A patent/JP2009208868A/ja active Pending
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