JP2009208651A - 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体 - Google Patents

鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体 Download PDF

Info

Publication number
JP2009208651A
JP2009208651A JP2008054203A JP2008054203A JP2009208651A JP 2009208651 A JP2009208651 A JP 2009208651A JP 2008054203 A JP2008054203 A JP 2008054203A JP 2008054203 A JP2008054203 A JP 2008054203A JP 2009208651 A JP2009208651 A JP 2009208651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
welded portion
railcar
railway vehicle
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008054203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4879205B2 (ja
JP2009208651A5 (ja
Inventor
Toshiyuki Hirashima
利行 平嶋
Takeshi Tsumura
毅 津村
Shozo Yamada
祥三 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008054203A priority Critical patent/JP4879205B2/ja
Publication of JP2009208651A publication Critical patent/JP2009208651A/ja
Publication of JP2009208651A5 publication Critical patent/JP2009208651A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4879205B2 publication Critical patent/JP4879205B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/50Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

【課題】溶接部分の頂部を床面より突出させることなく、応力集中を回避する。
【解決手段】複数の、平板状の板材1A,1Aを車体長手方向に沿って配置して各板材1A,1Aを溶接して床板1を構成する。その溶接部分Bを各板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaよりも窪んだ凹部S内に設ける。溶接部分Bの表面B1は、板材1A,1Aの表面(床表面に相当する)よりも内方に配置し、溶接部分Bは、板材1A,1Aの表面より超えて外方に突出しないようにする。溶接部分Bの端縁は、板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaに対して傾斜する傾斜面12,12によって、板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaの端縁につなぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体に関するものである。
従来より、アルミニウム合金製の通勤用鉄道車両は知られており、そのような車両の床構造は、一般に、床板、床敷物の下塗り材および床敷物で構成される。床板は板材(例えばダブルスキン構造の押出形材)を車体長手方向に沿って配置して前記各板材を溶接して構成される。床敷物の下塗り材は、ウレタン樹脂を塗布して構成される。床敷物は塩化ビニル樹脂、あるいはゴム、あるいはポリオレフィン等のシート材よりなる。
そのような床構造においては、床板の上に前記下塗り材を塗布しても、溶接部分(溶接ビード)の盛り上がりが、下塗り材や床敷物を押し上げ、床敷物の表面に浮き出る場合がある。そのように浮き出るのを回避するためには、溶接部分の盛り上がりを手間のかかるグラインダー仕上げや機械加工によって切削して除去する必要がある。
そこで、そのような溶接部分の盛り上がりの切削作業を省略するために、床板を構成する板材の溶接部分を、板材の表面よりも一段低く窪んだ凹部内に設け、前記溶接部分の頂部が床板面(板材の表面)よりも上方に出ないようにすることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
具体的には、例えば図5に示すように、床板101、床敷物層の下塗り層102および床敷物層103で構成される。床板101は、複数の板材101A,101Aを車体長手方向に沿って配置し、それら板材101A,101Aの突き合わせ部分に各板材101Aの一般表面101Aaよりも窪んだ凹部Sを設け、その凹部S内に板材101Aa,101Aaの溶接部分B’を設けることで、溶接部分B’の表面が板材101Aの一般表面101Aaよりも内方に位置するようにしている。ここで、凹部Sは、一般表面101Aaと平行に延びる内表面101Abを有する形状で、凹部Sを構成する空間の断面積を大きく確保している。ここで、凹部S’、溶接部分B’の幅W11,W12はそれぞれ20mm,12mmで、余盛H13=1.5mmである。継手板厚H11=3mm,凹部深さH12=2mmである。下塗り層102の厚さT11=2mm、床敷物103の厚さT12=3mmである。
特開平10−175542号公報(段落0006〜0012及び図1〜図3) 特開2006−111187号公報(段落0013〜0023及び図1〜図4)
しかしながら、特許文献1,2に記載の構造や図5に示す構造では、台枠の一部である床板を構成する板材の溶接部分を、板材の表面よりも一段低く窪んだ凹部内に設けているため、乗客荷重及び床下機器の荷重などが床板に作用して曲げ変形すると、その凹部のコーナ部や溶接部分の端部に著しい応力集中が生じる場合がある。
この発明は、板材同士を接合するための溶接部分の表面を前記板材の表面(床板面)より突出させることなく、応力集中を回避した 鉄道車両パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の板材を車体長手方向に沿って配置して前記各板材を溶接し、その溶接部分を前記各板材の表面よりも窪んだ凹部内に設ける鉄道車両用パネルであって、前記溶接部分の表面を、前記板材の表面よりも内方に配置するとともに、前記溶接部分の端縁を、前記板材の表面に対して傾斜する傾斜面によって前記板材の表面の端縁につないでいることを特徴とする。
このようにすれば、板材同士の溶接部分の端縁を、前記板材の表面に対して傾斜する傾斜面によって前記板材の表面の端縁につないでいるので、曲げ変形しても、応力集中が回避される。また、特許文献1,2に記載の構造や図5示す構造のものよりも凹部の断面積を小さくすることができるようになり、床板に使用する場合には、下塗り層を構成する下塗り材の使用量が少なくてよくなり、側板に使用する場合には、パテ(塗装前における下地処理の際に、地肌に塗って表面の小さな傷や凹凸を埋めるために用いられる充填材料)の使用量が少なくてよくなる。
この場合、請求項2に記載のように、前記溶接部分の表面は前記板材の表面よりも、0.5mm程度内方に位置し、前記板材の表面の端縁と前記溶接部分の端縁との間の傾斜部分の幅は1.5mm程度であることが望ましい。
このようにすれば、応力集中を回避して、下塗り層を構成する下塗り材などが充填される凹部の断面積を小さくすることを無理なく実現することができる。
請求項3に記載のように、前記板材は、平行に延びる2つの面板部がウエブ部にて結合されてなるダブルスキン構造の押し出し形材の前記面板部の一方である構成とすることができる。
このようにすれば、ダブルスキン構造の押し出し形材同士を、曲げ変形による応力集中を低減できるように、突き合わせ溶接することが可能となる。
特に、板材(面板部)が台枠の下側になる場合であって枕はり部を設ける場合や、板材(面板部)が側構体の内板である場合であってドア開口付近に補強骨を設ける場合には、溶接ビードが出ていないので、手間のかかるグラインダー仕上げや機械加工によって従来のように削る必要がなくなる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルを床板として用いる鉄道車両の台枠であって、前記凹部内を含めて前記板材の表面上に下塗り層が形成され、その下塗り層上に床敷物層がそれぞれ積層されることを特徴とする。
このようにすれば、開先の上端縁と一般表面の端縁とが傾斜面で結合されているので、曲げ変形しても、応力集中が回避され、また、特許文献1,2に記載の構造や図4に示す構造のものよりも凹部の断面積が小さくすることができ、床板に使用する場合には、下塗り層を構成する下塗り材の使用量が少なくてよくなる。
請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルは、それらを床板として用いる鉄道車両の台枠だけでなく、側構体、妻構体あるいは屋根構体の、車体外部に面する外板としても用いることができる。
つまり、請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板(側板)として用いる鉄道車両の側構体の場合は、請求項5に記載のように、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されている構成とする。また、請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板として用いる鉄道車両の妻構体の場合は、請求項6に記載のように、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されている構成とする。
これらの場合には、溶接ビードが側構体や妻構体の外板の表面より突出しないので、機械仕上げすることなく、パテで埋めるだけで、そのまま塗装すればよいことになる。
請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板として用いる鉄道車両の屋根構体の場合は、請求項7に記載のように、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上に、絶縁層が形成されるかあるいはパテで埋めて塗装仕上げ層が形成されている構成とする。
このようにすれば、溶接ビードが屋根構体の外板の表面より突出しないので、機械仕上げすることなく、絶縁層を形成するかあるいはパテで埋めて塗装仕上げ層を形成するだけでよいことになる。
つまり直流車両の場合には、架線が切れた場合に、屋根構体については絶縁性が求められるが、溶接ビードが外板の表面より突出していないので、機械仕上げをすることなく、屋根用絶縁材(例えばローンテックス−RF(ウレタン樹脂を主原料とする車両屋根塗膜材))を塗布することによって屋根絶縁層を形成すればよい。交流車両の場合は、そのような屋根用絶縁材では絶縁性が確保できないため、通常塗装仕上げとなるが、屋根部分においても側構体や妻構体の車両外部に面する外板同様、溶接ビードが表面より突出していないので、手間のかかるグラインダー仕上げや機械加工によって削ることなく、凹部をパテで埋めその上に塗装仕上げを行うことができる。
本発明は、板材同士の溶接部分の端縁を、前記板材の表面に対して傾斜する傾斜面によって前記板材の表面の端縁につないでいるので、曲げ変形しても、応力集中を回避することができる。特に、溶接ビードが表面より突出していないため、手間のかかるグラインダー仕上げや機械加工によって削ることが不要であるので、鉄道車両の構体の製造に大幅な工数の削減の効果がある。また、特許文献1,2などに記載ものよりも凹部の断面積を小さくすることができるので、床板に使用する場合には、下塗り層を構成する下塗り材の使用量が少なくすることができ、側板に使用する場合には、パテの使用量を少なくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る鉄道車両用パネルの接合部分を示す断面図である。
図1に示すように、1はアルミニウム合金製の通勤用鉄道車両の床構造に用いられる床板(鉄道車両用パネル)で、その上側に下塗り層2および床敷物層3が順に積層されて構成される。
この床板1は、複数の、平板状の板材1A,1Aを車体長手方向に沿って配置して各板材1A,1Aを溶接し、その溶接部分Bを各板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaよりも窪んだ凹部S内に設けている。よって、板材1A,1A同士を接合する溶接線は車体長手方向に延びている。ここで、床板1は、平行に延びる2つの面板部がウエブ部にて結合されてなるダブルスキン構造の押し出し形材の前記面板部の一方に相当するもので、もう一方の面板部及びウエブ部の図示は省略している。なお、11,11は各板材1A,1Aの端部に設けられV形開先を構成する開先面である。開先角度θは70°である。
溶接部分Bの表面B1は、板材1A,1Aの表面(床表面に相当する)よりも内方に配置されている。よって、溶接部分Bは、板材1A,1Aの表面より超えて外方に突出しないようになっている。
また、溶接部分Bの端縁は、板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaに対して傾斜する傾斜面12,12によって、板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaの端縁につながれている。つまり、開先面11,11の上端縁と板材1A,1Aの一般表面1Aa,1Aaの(凹部Sに臨む)端縁とが傾斜面12,12でつながっていることになる。
そして、この実施例では、板材1A,1Aの表面1Aa,1Aaの端縁と溶接部分Bの端縁との間の傾斜部分12の幅ΔL1は1.5mm程度である。溶接部分Bの表面B1は板材1A,1Aの表面1Aa,1Aa(床板1の表面)よりも、ΔL2=0.5mm程度だけ内方に位置している。ここで、その他の寸法関係の一例を示すと、板材1Aの厚さは5mmで、開先面11は高さH1=3mm、傾斜面H2=2mm、凹部Sの幅W1=15mmである。また、開先面11の下端縁はW2=1mmの隙間があり、溶接部分Bは、中心から左右幅方向にW3=6mmずつ広がっている。
床敷物層3の下塗り層2は、凹部S内も含めて床板1の表面(板材1A,1Aの表面1Aa,1Aa)上に厚さT1=2mm程度でもって塗布されたウレタン樹脂層として構成されている。また、床敷物層3は塩化ビニル樹脂、あるいはゴム、あるいはポリオレフィン等のシート材よりなり、厚さT2が3mm程度とされる。
続いて、前述した、平行に延びる2つの面板部がウエブ部にて結合されてなるダブルスキン構造の押し出し形材によって形成される床板に、乗客・機器に相当する等分布荷重9123N/mを付加したときの応力分布を、前述した本発明の実施例と、従来例(図5に示す構造)とについて解析した結果を説明する。
まず、前提として、床板に乗客機器に相当する等分布荷重が作用すると、前記床板は下に向かって突出するように曲げ変形するので、床板を、ダブルスキン構造の押し出し形材で構成する場合には、上下面板部のうち上側の面板部には圧縮応力が、下側の面板部には引張応力がそれぞれ作用することになる。そのため、溶接部分は、面板部の表面より突出しないように、凹部内に継ぎ手を設けるようにした構造では、この凹部付近の位置で応力集中を生じ、疲労強度の低下の原因となるおそれがあるので、この点を解析により検討した。
図3(a)〜(d)はそれぞれ図2に示す床板の解析モデルのLINE1〜4における応力分布を示すもので、LINE1〜4における部位はいずれも疲労強度に大きく影響する部位である。
図3(a)は上側面板部の表面側の応力分布を示す。従来例では、公称応力は、−40MPa程度であるのに対し、集中応力は、−140MPa程度に達し、応力集中係数は3以上になる。これに対し、本実施例の構造では、集中応力は、−60MPa程度であるので、応力集中係数は高々1.5である。
図3(b)は上側面板部の裏面側の応力分布を示し、従来例では応力の交番があるほど応力値の変化があるが、本実施例の構造では滑らかな応力分布となっている。
図3(c)は下側面板部の表面側の応力分布を示し、(b)の場合と同様の挙動となっている。
図3(d)は下側面板部の表面側に応力分布を示す。従来例では、公称応力は、40MPa程度であるのに対し、集中応力は、170MPa程度に達し、応力集中係数は、4以上になる。これに対し、本実施例の構造では、集中応力は、80MPa弱であり、応力集中係数は、高々2である。
これらの解析結果から、従来の構造とこの発明の実施例に係る構造とを比較すると、集中応力が大幅に緩和され、応力集中係数はおよそ半分以下になることがわかる。
前記実施の形態では、床板に用いる場合について説明しているが、側板に用いることも可能である。この場合には、凹部の断面積が小さくなるので、曲げ変形に対して応力集中が低減されるのに加えて、塗装に用いるパテの使用量が減少し、また、段付き部の角度が緩和されるので、塗装の割れが防止される、という効果が得られる。
また、前述したような継ぎ手構造であれば、凹部内の空間の断面積が小さくなるので、面坂同士の溶接線に直交する方向に、他の部材を前記面板部上に隅肉溶接する場合も、当該溶接線上を連続する隅肉溶接が施工されても、品質上問題がない。特許文献1,2に記載のものでは、凹部内の空間の断面積が大きく、その部分で隅肉溶接が構成されがたい。
続いて、突合せ継手について,疲労強度試験を行った結果を図4に示す。図4は、本実施例による疲労データと、突合せ継手の一般的な疲労データとしての(a)片面突合せ継手(板厚2.3mm、溶接まま)、(b)片面突合せ継手(裏当て一体型、板厚2.3mm、表面溶接ビード研削除去)とを比較して示している。
図4によると、本実施例による疲労強度は、これまでに取得された一般的な片面突合せ継手と同等の疲労強度を有していることがわかる。
先に述べたように、本実施例に係る試験片は屈折型V溝を設けて溶接したものであり、溶接止端部近傍が凹形状となって板厚が5%程度減少している。一方、溶接止端部の応力集中率は、実測によると平均で1.49、最大でもせいぜい1.72程度であり、A6N01S−T5の突合せMIG溶接継手における溶接止端部の一般的な応力集中率1.7〜4.6よりも低い。
つまり、本来であれば,本実施例では屈折型V溝を設けて断面積が減少したことにより疲労強度が低下すると考えられるところ、溶接ビード止端形状が滑らかで応力集中が緩和されたことによって疲労強度が向上し、結果として本実施例の突合せ継手の疲労強度は、従来の一般的な突合せ継手の疲労強度と同等となったものと考えられる。
本発明は,前記実施の形態のほか、次のように変更することも可能である。
(i)前記実施の形態では、平行に延びる2つの面板部がウエブ部にて結合されてなるダブルスキン構造の押し出し形材を用いて床板を構成しているが、通常の平板を用いてもよいのはもちろんである。
(ii)前記実施の形態では、鉄道車両用パネルの板材は、それを床板として用いる鉄道車両の台枠だけでなく、側構体の外板としても用いることができる。その場合には、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されている構成とすればよい。溶接ビードが側構体や妻構体の外板の表面より突出しないので、手間のかかるグラインダー仕上げや機械加工によって削る必要がなくなり、パテで埋めるだけで、そのまま塗装すればよくなるからである。
(iii)また、同様に、妻構体の外板としても用いることができる。この場合には、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されている構成とすればよい。
(iv)また、屋根構体としても用いることができ、この場合には、前記凹部内であって前記溶接部分の表面上に絶縁層を形成することで埋められている構成とすればよい。直流車両の場合には、架線が切れた場合に、屋根構体については絶縁性が求められるが、溶接ビードが外板の表面より突出していないので、機械仕上げをすることなく、屋根用絶縁材(例えばローンテックス−RF(ウレタン樹脂を主原料とする車両屋根塗膜材))を塗布することによって屋根絶縁層を形成すればよい。交流車両の場合は、そのような屋根用絶縁材では絶縁性が確保できないため、通常塗装仕上げとなるが、屋根部分においても側構体や妻構体の車両外部に面する外板同様、溶接ビードが表面より突出していないので、手間がかかるグラインダー仕上げや機械加工によって削ることなく、凹部をパテで埋めその上に塗装仕上げを行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両用パネルの接合部分を示す断面図である。 床板の解析モデルの説明図である。 (a)〜(d)はそれぞれ、図2のLINE1〜4における解析結果の説明図である。 突合せ溶接継手についての、本実施例による疲労データと、一般的な疲労データとを比較して示す図である。 従来例についての図1と同様な図である。
符号の説明
S 凹部
B 溶接部分
B1 表面
1 床板(面板部)
1A 板材
1Aa 表面
11 開先面
12 傾斜面

Claims (7)

  1. 複数の板材を車体長手方向に沿って配置して前記各板材を溶接し、その溶接部分を前記各板材の表面よりも窪んだ凹部内に設ける鉄道車両用パネルであって、
    前記溶接部分の表面を、前記板材の表面よりも内方に配置するとともに、
    前記溶接部分の端縁を、前記板材の表面に対して傾斜する傾斜面によって前記板材の表面の端縁につないでいることを特徴とする鉄道車両用パネル。
  2. 前記溶接部分の表面は前記板材の表面よりも、0.5mm程度内方に位置し、前記板材の表面の端縁と前記溶接部分の端縁との間の傾斜部分の幅は1.5mm程度であることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用パネル。
  3. 前記板材は、平行に延びる2つの面板部がウエブ部にて結合されてなるダブルスキン構造の押し出し形材の前記面板部の一方であることを特徴とする請求項1または2記載の鉄道車両用パネル。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルを床板として用いる鉄道車両の台枠であって、
    前記凹部内を含めて前記板材の表面上に下塗り層が形成され、その下塗り層上に床敷物層がそれぞれ積層されることを特徴とする鉄道車両の台枠。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板として用いる鉄道車両の側構体であって、
    前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されていることを特徴とする鉄道車両の側構体。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板として用いる鉄道車両の妻構体であって、
    前記凹部内であって前記溶接部分の表面上がパテで埋められ、その上に塗装仕上げ層が形成されていることを特徴とする鉄道車両の妻構体。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道車両用パネルの板材を外板として用いる鉄道車両の屋根構体であって、
    前記凹部内であって前記溶接部分の表面上に、絶縁層が形成されるかあるいはパテで埋めて塗装仕上げ層が形成されていることを特徴とする鉄道車両の屋根構体。
JP2008054203A 2008-03-05 2008-03-05 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体 Active JP4879205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054203A JP4879205B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054203A JP4879205B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009208651A true JP2009208651A (ja) 2009-09-17
JP2009208651A5 JP2009208651A5 (ja) 2011-08-18
JP4879205B2 JP4879205B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=41182222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008054203A Active JP4879205B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4879205B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014103253A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 住友精密工業株式会社 熱交換器
CN105857331A (zh) * 2016-05-31 2016-08-17 中车哈尔滨车辆有限公司 铁路凹底平车凹底架承载面两端折角结构

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50119619A (ja) * 1974-03-02 1975-09-19
JPS5478722A (en) * 1977-11-16 1979-06-23 Bayer Ag Reactive dye
JPS5992167A (ja) * 1982-11-16 1984-05-28 Komatsu Ltd 片面溶接方法
JPS59153653A (ja) * 1983-02-23 1984-09-01 株式会社日立製作所 車両用床構造
JPH10175542A (ja) * 1996-12-20 1998-06-30 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JPH10225782A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Kubota Corp レーザとアークによる複合溶接方法
JPH1110383A (ja) * 1997-06-17 1999-01-19 Komatsu Ltd 溶接部材及びその溶接部成形方法
JP2006111187A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Hitachi Ltd 車両
JP2008023565A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 構造用鋼材の接合構造

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50119619A (ja) * 1974-03-02 1975-09-19
JPS5478722A (en) * 1977-11-16 1979-06-23 Bayer Ag Reactive dye
JPS5992167A (ja) * 1982-11-16 1984-05-28 Komatsu Ltd 片面溶接方法
JPS59153653A (ja) * 1983-02-23 1984-09-01 株式会社日立製作所 車両用床構造
JPH10175542A (ja) * 1996-12-20 1998-06-30 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JPH10225782A (ja) * 1997-02-14 1998-08-25 Kubota Corp レーザとアークによる複合溶接方法
JPH1110383A (ja) * 1997-06-17 1999-01-19 Komatsu Ltd 溶接部材及びその溶接部成形方法
JP2006111187A (ja) * 2004-10-18 2006-04-27 Hitachi Ltd 車両
JP2008023565A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Sumitomo Metal Ind Ltd 構造用鋼材の接合構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014103253A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 住友精密工業株式会社 熱交換器
JP2014126258A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 熱交換器
US20150345876A1 (en) * 2012-12-26 2015-12-03 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Heat exchanger
US9587892B2 (en) 2012-12-26 2017-03-07 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Heat exchanger
CN105857331A (zh) * 2016-05-31 2016-08-17 中车哈尔滨车辆有限公司 铁路凹底平车凹底架承载面两端折角结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4879205B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7001567B2 (ja) パノラマルーフ補強材の強化
JP6912417B2 (ja) 異種材料製車両ルーフ補強具
CN100531997C (zh) 镶板构造体
US8915025B2 (en) Cut and rigidified construction component and method of manufacturing the same
CN110588693B (zh) 一种轨道车辆枕梁、底架及底架焊接方法
US20130206819A1 (en) Process for connecting two aircraft fuselage segments by means of friction twist welding
KR960003316B1 (ko) 차량의 차체
JP4724161B2 (ja) 鉄道車両構体の外板周辺と長尺材の結合方法と構造
CN102442356B (zh) 车辆地板骨架结构
JP4879205B2 (ja) 鉄道車両用パネル及び鉄道車両の台枠、側構体、妻構体、屋根構体
JP4979390B2 (ja) 車両構体
JP5079042B2 (ja) 車体上部構造
JP2005239029A (ja) 鉄道車両構体
JP2007167924A (ja) 鉄道車両の構体材溶接接合方法とそれに用いる継手構造
KR20170010318A (ko) 차체의 측면들에 브레이즈 용접된 자동차 지붕
JP5871586B2 (ja) 接合体及び接合体からなる車両、接合体の製造方法
JP5871361B2 (ja) 鉄道車両用構体の製造方法
JP2021070423A (ja) 鉄道車両
JP3929816B2 (ja) ヘアライン加工方法
JP2006111187A (ja) 車両
CN218702645U (zh) 车门总成和具有其的车辆
JP6541840B1 (ja) 鉄道車両
JP2018176795A (ja) 鉄道車両構体及び鉄道車両構体の製造方法
JP6430766B2 (ja) 鉄道車両構体
JP2017088012A (ja) 鉄道車両用ブロック結合構造及びそれを用いた鉄道車両用構体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110630

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20110630

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20110708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4879205

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250