JP2009204126A - 一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置 - Google Patents

一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低温から高温までの広い温度範囲において噛み合い性が良好であるとともに、白色剥離が発生しにくく長寿命な一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置を提供する。
【解決手段】ローラクラッチ内蔵型プーリ装置1は、スリーブ2,プーリ3,転がり軸受4,ローラクラッチ5を備えており、ローラクラッチ5によりプーリ3とスリーブ2とを接続すると、プーリ3をスリーブ2に対して所定方向に相対回転させる回転力のみが、プーリ3からスリーブ2へ伝達される。転がり軸受4及びローラクラッチ5は、共通のグリース組成物によって潤滑されている。このグリース組成物は、粘度指数が110以上且つ流動点が−40℃以下のエステル系合成油と増ちょう剤とを含有し、比誘電率が3以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置に関する。
エンジンを駆動源として自動車に必要な発電を行うオルタネータやカーエアコンディショナー用コンプレッサーには、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置が使用されており、一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に組み込まれる一方向クラッチとしては、ローラクラッチが知られている。このローラクラッチにおいては、クラッチ内輪の外周面とクラッチ外輪の内周面との間に配された複数のローラが前記両周面の間に食い込み係合した場合には、クラッチ内輪とクラッチ外輪とが接続して回転力が伝達され(ロック状態)、ローラが前記両周面間で転動した場合には、クラッチ内輪とクラッチ外輪との間の回転力の伝達は行われない(オーバーラン状態)。
一方向クラッチは、クラッチ内輪又はクラッチ外輪に伝達される回転力の変動により、回転力を伝達するロック状態になったり、回転力の伝達を行なわないオーバーラン状態になったりするが、ローラクラッチの場合は、クラッチ内輪とクラッチ外輪とが僅かに相対回転した場合にも回転力の断接が行われるので(すなわちロック状態とオーバーラン状態とが切り替わるので)、オルタネータ用の一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に組み込む一方向クラッチとして好適である。
このような一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に組み込まれた一方向クラッチや転がり軸受には、潤滑剤の油膜が切れることにより、白色組織変化を伴った剥離(以降は白色剥離と記す)が発生するという問題が生じる場合があった。また、上記のような一方向クラッチ内蔵型プーリ装置に組み込まれた一方向クラッチにおいては、ロック状態ではローラの摩擦力によってクラッチ内輪とクラッチ外輪とが接続されるが、低温から高温までの広い温度範囲で噛み合い性と耐摩耗性を両立できない場合があった。
特許文献1には、一方向クラッチと転がり軸受とをエーテル系のグリースで潤滑することにより油膜切れを抑制して、白色剥離の発生を防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、25℃での圧力粘度係数が12GPa-1以上に設定されたエステル系又は合成油系の基油にウレア系の増ちょう剤を配合してなる潤滑剤を備える一方向クラッチが開示されている。この一方向クラッチは、上記のような潤滑剤を備えるため、低温から高温までの広い温度範囲において噛み合い性と耐摩耗性が両立可能であった。
特開平11−82688号公報 特開2000−234638号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、油膜切れの抑制は可能であるものの電食による白色剥離の抑制は考慮されていないため、白色剥離の抑制が十分ではなかった。また、一方向クラッチの噛み合い性についても考慮されていなかった。さらに、特許文献2に開示の技術は、噛み合い性と耐摩耗性との両立は可能であるものの、白色剥離の抑制は考慮されていなかった。
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、低温から高温までの広い温度範囲において噛み合い性が良好であるとともに、白色剥離が発生しにくく長寿命な一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1の一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置は、内側回転部材と、前記内側回転部材の周囲に同心に配された外側回転部材と、前記両回転部材の間に配され前記両回転部材を相対回転自在に支持する転がり軸受と、前記両回転部材の間に配され、前記両回転部材の一方を他方に対して所定方向に相対回転させる回転力のみを、前記両回転部材を接続して伝達する一方向クラッチと、を備え、前記転がり軸受及び前記一方向クラッチが共通のグリース組成物によって潤滑されている一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置において、前記グリース組成物は、粘度指数が110以上且つ流動点が−40℃以下のエステル系合成油と増ちょう剤とを含有し、比誘電率が3以上であることを特徴とする。
本発明の一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置は、低温から高温までの広い温度範囲において噛み合い性が良好であるとともに、白色剥離が発生しにくく長寿命である。
本発明に係る一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置の一実施形態であるローラクラッチ内蔵型プーリ装置の構造を示す縦断面図である。また、図2は、ローラクラッチのみを拡大して示した図1のA−A断面図である。さらに、図3は、ローラクラッチ内のバネ及びその周辺部を拡大して示した部分拡大図である(径方向から見た図である)。
図1のローラクラッチ内蔵型プーリ装置1は、図示しない回転軸に外嵌固定可能なスリーブ2(内側回転部材)と、スリーブ2の周囲にスリーブ2と同心に配されたプーリ3(外側回転部材)と、を備え、スリーブ2の外周面とプーリ3の内周面との間には、一対の転がり軸受4,4(図1においては深溝玉軸受が図示してある)とローラクラッチ5とが配されている。
この転がり軸受4,4は、プーリ3に負荷されるラジアル荷重を支えつつ、スリーブ2とプーリ3とを相対回転自在に支持している。また、ローラクラッチ5は、プーリ3とスリーブ2とを接続することにより、プーリ3をスリーブ2に対して所定方向に相対回転させる回転力のみを、プーリ3からスリーブ2へ伝達する一方向クラッチである。
ここで、ローラクラッチ5について、図1〜3を参照しながらさらに詳細に説明する。ローラクラッチ5は、スリーブ2の外周面に外嵌固定されたクラッチ内輪6と、クラッチ内輪6の周囲にクラッチ内輪6と同心に配されるとともにプーリ3の内周面に内嵌固定されたクラッチ外輪9と、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間に配された複数のローラ10と、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間にローラ10を保持する保持器11と、を備えている。
クラッチ内輪6の外周面には、ランプ部と呼ばれる複数の凹部7が等間隔をあけつつ周方向に並んで形成されていて、該外周面がカム面8とされている。また、クラッチ外輪9の内周面は、軸方向両端部を除いて円筒面17とされている。凹部7の深さは一定ではなく、周方向に沿って徐々に浅くなっている(図2においては、右側に向かうにしたがって徐々に浅くなっている)。その結果、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間には、径方向の幅が周方向の一方向(図2においては右方)に向かって狭くなる楔形の空間が複数形成される。
凹部7が形成されている部分(ランプ部)の大部分(深い部分)においては、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間隔はローラ10の直径よりも大きいが、周方向に沿って徐々に小さくなってローラ10の直径と同じとなり、最も浅い部分においてはローラ10の直径よりもやや小さい。そして、凹部7が形成されていない部分(円筒面部)においては、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間隔はローラ10の直径よりも小さい。さらに、クラッチ外輪9の軸方向両端部には、内向フランジ状の鍔部16a,16bが形成されている。
また、保持器11は、ローラ10を転動可能且つ周方向に若干変位可能に保持している。保持器11の柱部12とローラ10との間には、ローラ10を弾性的に押圧するバネ13が配されていて、このバネ13によりローラ10が、ランプ部から円筒面部に向く方向(図2においては右方)に押圧されている。そのため、ローラ10は、ランプ部と円筒面部との境界部分近傍(凹部7の浅い部分)において、クラッチ内輪6の外周面とクラッチ外輪9の内周面との間に楔作用で食い込む(係合する)こととなる。
よって、クラッチ外輪9が回転する際に、その回転方向がローラ10の押圧方向と同方向である場合には、ローラ10の食い込みによりクラッチ内輪6とクラッチ外輪9とが接続されて一体的に回転する(ロック状態)。これに対して、クラッチ外輪9の回転方向がローラ10の押圧方向と逆方向である場合には、ローラ10がランプ部の深い部分に位置して転動することとなるため、クラッチ内輪6とクラッチ外輪9との間の回転力の伝達は行われない(オーバーラン状態)。
ここで、保持器11及びバネ13の一例を、図1〜3を参照しながらさらに詳細に説明する。
クラッチ内輪6のカム面8とクラッチ外輪9の円筒面17との間の円筒状隙間内に、複数のローラ10,保持器11,及びバネ13が配されている。バネ13は鋼板を略三角形状に屈曲させた板バネであり、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼又は析出硬化系ステンレス鋼で構成され、時効処理が施されて硬さがHv500以上600未満とされている。
保持器11は、例えば、ガラス繊維を含有したナイロン46等のような樹脂組成物をかご型円筒状に一体形成したものであり、円環状である1対のリム部18,18と、これら両リム部18,18を連結する柱部12とを備えている。そして、リム部18,18の内側面と各柱部12の側面とにより四周を囲まれた部分であるポケットに、ローラ10を転動自在に保持している。
また、一方(図1の左端側)のリム部18の内径面には、凸部19が径方向内方に突出するように形成されている。この凸部19を、スリーブ2の外周面のうち鍔部16aに対向する部分に形成したスリーブ鍔部20と、クラッチ内輪6の端面との間で挟持することにより、保持器11が軸方向に変位することが防止されるとともに、この保持器11がスリーブ2に対して相対回転することが防止される。
また、リム部18,18の内側面で柱部12の周方向中間部に整合する部分には、両端側支持板部21,21が、柱部12の外周側面から直径方向外方に突出する状態で形成されている。さらに、柱部12の中央部には、中央側支持板部22が柱部12の外周側面から径方向外方に突出する状態で形成されている。このような両端側支持板部21,21と中央側支持板部22とは、周方向に少しずらした状態で設けられており、両端側支持板部21,21の周方向片側面(図2〜3の右側面)と中央側支持板部22の周方向他側面(図2〜3の左側面)との間に、バネ13の基部23が挟持されている。この状態で基部23の中央部外周側端縁に、中央側支持板部22の先端部に形成した係止突片26を係合させている。したがって、運転時に加わる遠心力に拘らず、バネ13が保持器11の径方向外方に脱落することはない。
バネ13は、基部23の両端部を周方向の同方向に鋭角に折り曲げて、両端部に押圧部24,24を設けてなる。このようなバネ13は、前述したように両端側支持板部21,21の周方向片側面に基部23の両端部片側面を、中央側支持板部22の周方向他側面に基部23の中央部他側面を、それぞれ弾性的に当接させることにより、保持器11の周方向複数個所に係止されている。そして、押圧部24,24によりローラ10を、凹部7の浅い側(図2の右側)に向け、弾性的に押圧している。
このローラクラッチ内蔵型プーリ装置1においては、前述のような構成のバネ13が使用されているため、オーバーラン状態とロック状態が繰り返されても、バネ13の摩耗及びへたりが生じにくい。このため、バネ13の摩耗粉によりグリースが劣化してローラ10とクラッチ内輪6の外周面又はクラッチ外輪9の内周面との接触部が焼き付くことや、バネ13のへたりによりロック状態となるべき時に空転現象が起こることが防止できる。よって、ローラクラッチ5の耐久性が向上し、このローラクラッチ5が組み込まれたローラクラッチ内蔵型プーリ装置1の耐久性及び信頼性が向上する。
また、このローラクラッチ内蔵型プーリ装置1においては、転がり軸受4及びローラクラッチ5が共通のグリース組成物(図示せず)によって潤滑されている。このグリース組成物は、基油であるエステル系合成油と、増ちょう剤と、を含有するものであり、その比誘電率は3以上である。そして、エステル系合成油の粘度指数は110以上で、流動点は−40℃以下である。
このようなローラクラッチ内蔵型プーリ装置1は、上記のようなグリース組成物で潤滑されているため、低温から高温までの広い温度範囲においてローラクラッチ5の噛み合い性(食い込み性)が良好である。また、前記グリース組成物で潤滑されているため、転がり軸受4及びローラクラッチ5は、油膜切れや電食による白色剥離が発生しにくく長寿命である。
以下に、前記グリース組成物の材料について詳細に説明する。
〔基油について〕
グリース組成物の基油としてエステル系合成油が使用されているので、転がり軸受4やローラクラッチ5において油膜切れが生じにくい。その結果、油膜切れによる白色剥離の発生が効果的に抑制される。また、エステル系合成油の粘度指数が110以上であるため、グリース組成物は低温下での流動性に優れているとともに、高温下で油膜切れが生じにくい。さらに、エステル系合成油の流動点が−40℃以下であるため、ローラクラッチ5は噛み合い性が良好である。
さらに、グリース組成物の比誘電率が3以上であるため、転がり軸受4の内輪と外輪との間や、ローラクラッチ5のクラッチ内輪6とクラッチ外輪9との間に静電気が発生しても、容易に緩和されるため、水分の電気分解が起こりにくい。その結果、電食による白色剥離の発生が効果的に抑制される。
エステル系合成油の例としては、ジブチルセバケート,ジ(2−エチルヘキシル)セバケート,ジオクチルアジペート,ジイソデシルアジペート,ジトリデシルアジペート,ジトリデシルグルタレート,メチルアセチルリシノレート等のジエステル油や、トリオクチルトリメリテート,トリデシルトリメリテート,テトラオクチルピロメリテート等の芳香族エステル油があげられる。さらに、トリメチロールプロパンカプリレート,トリメチロールプロパンペラルゴネート,ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノエート,ペンタエリスリトールペラルゴネート等のポリオールエステル油や、一塩基酸及び二塩基酸の混合脂肪酸と多価アルコールとのオリゴエステルであるコンプレックスエステル油などもあげられる。これらの基油は、単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
ただし、エステル系合成油の分子の電気的極性を保つためには、炭化水素基の鎖長は短い方が好ましく、分子量は小さい方が好ましい。
なお、グリース組成物の比誘電率を3以上とすることができるならば、エステル系合成油に限らず、他種の潤滑油を基油として用いることは可能である。比誘電率の条件を満足するためには、分子構造に極性基を有しているものが好ましく、このような潤滑油としては、例えばエーテル油があげられる。
エーテル油の例としては、ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコール,ポリエチレングリコールモノエーテル,ポリプロピレングリコールモノエーテル等のポリグリコールや、モノアルキルトリフェニルエーテル,アルキルジフェニルエーテル,ジアルキルジフェニルエーテル,テトラフェニルエーテル,ペンタフェニルエーテル,モノアルキルテトラフェニルエーテル,ジアルキルテトラフェニルエーテル等のフェニルエーテル油などがあげられる。
また、グリース組成物の比誘電率を3以上とすることができるならば、エステル系合成油やエーテル油に限らず、通常基油として使用される潤滑油を用いることは可能であり、その具体例としては、鉱油系潤滑油,脂肪族系炭化水素油,芳香族系炭化水素油,天然油系潤滑油があげられる。鉱油系潤滑油としては、減圧蒸留,溶剤脱れき,溶剤抽出,水素化分解,溶剤脱ろう,硫酸洗浄,白土精製,水素化精製等を適宜組み合わせて精製した鉱油が好ましい。
脂肪族系炭化水素油としては、ノルマルパラフィン,イソパラフィン,ポリブテン,ポリイソブチレン,1−デセンオリゴマー,1−デセンとエチレンとのコオリゴマー等のポリα−オレフィン又はその水素化物などがあげられる。また、芳香族系炭化水素油としては、モノアルキルベンゼン,ジアルキルベンゼン,ポリアルキルベンゼン等のアルキルベンゼンや、モノアルキルナフタレン,ジアルキルナフタレン,ポリアルキルナフタレン等のアルキルナフタレンなどがあげられる。
また、天然系潤滑油としては、牛脂,豚脂,大豆油,菜種油,米ぬか油,ヤシ油,パーム油,パーム核油等の油脂系油又はその水素化物などがあげられる。
〔増ちょう剤について〕
グリース組成物に用いる増ちょう剤の種類は特に限定されるものではなく、グリース組成物の比誘電率が3以上となるならば、グリース組成物の増ちょう剤として一般的に使用されるものを問題なく使用することができる。
例えば、金属石けん(金属はアルミニウム,バリウム,カルシウム,リチウム,ナトリウム等)や金属複合石けん(金属はリチウム,ナトリウム,バリウム,カルシウム,アルミニウム等)があげられる。また、ウレア化合物(ジウレア,トリウレア,テトラウレア,ポリウレア等)、無機系化合物(シリカゲル,ベントナイト等)、ウレタン化合物(ジウレタン化合物等)、ウレア・ウレタン化合物、ナトリウムテレフタラメート化合物等の非石けん系の増ちょう剤も使用できる。これらの増ちょう剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
グリース組成物の耐熱性を考慮すると、ウレア化合物,ウレア・ウレタン化合物,ウレタン化合物,又はこれらの混合物が好ましい。具体的には、ジウレア,ウレア・ウレタン化合物,ジウレタン化合物又はこれらの混合物が好ましく、特にジウレアが好ましい。なお、グリース組成物の比誘電率を高くするためには、金属石けん,金属複合石けん等のように金属元素を含む増ちょう剤が好ましい。
〔添加剤について〕
グリース組成物には、各種性能をさらに向上させるために、グリース組成物に一般的に使用される各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。例えば、酸化防止剤,防錆剤,極圧剤,油性剤,金属不活性化剤,粘度指数向上剤があげられ、これらの添加剤は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。添加剤の合計の含有量は、本発明の目的を損なうものでないならば特に限定されないが、グリース組成物全体の10質量%以下とすることが好ましい。
酸化防止剤としては、ゴム,プラスチック,潤滑油等に一般的に使用される老化防止剤,オゾン劣化防止剤,酸化防止剤を問題なく使用することができる。例えば、脂肪族アミン,芳香族アミン等のアミン系酸化防止剤や、2,6−ジ−tert−ジブチルフェノール等のフェノール系酸化防止剤である。芳香族アミンの具体例としては、フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジピリジルアミン、フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン等があげられる。
また、防錆剤としては、例えば金属系防錆剤,無灰系防錆剤があげられる。金属系防錆剤の具体例としては、(石油)スルホン酸金属塩(バリウム塩,カルシウム塩,マグネシウム塩,ナトリウム塩,亜鉛塩,アルミニウム塩,リチウム塩等)のような油溶性スルホネートや、フェネート,サリシレート,ホスホネート等があげられる。無灰系防錆剤の具体例としては、コハク酸イミド,ベンジルアミン,コハク酸エステル,コハク酸ハーフエステル,ポリメタクリレート,ポリブテン,ポリカルボン酸アンモニウム塩等があげられる。
さらに、油性剤としては、例えば、オレイン酸,ステアリン酸等の脂肪酸や、オレイルアルコール等の脂肪族アルコールや、ポリオキシエチレンステアリン酸エステル,ポリグリセリルオレイン酸エステル等の脂肪酸エステルを使用することができる。また、トリクレジルホスフェート、ラウリル酸エステル、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸等のリン酸エステル等を使用することができる。
さらに、耐荷重性を高める極圧剤,摩耗防止剤の種類は特に限定されるものではないが、例えば、亜鉛,モリブデン,テルル,アンチモン,セレン,鉄,銅等のジチオカルバミン酸塩や、亜鉛,モリブデン,アンチモン等のジチオリン酸塩等があげられる。また、オクチル酸鉄,ナフテン酸銅,ジブチルスズサルファイド,フェネート,ホスフェート等の有機金属化合物も使用可能である。
さらに、界面活性剤(特に液状のもの)を添加剤として添加することは、グリース組成物の比誘電率を高くするために有効である。界面活性剤の種類は特に限定されるものではないが、例えば、アルコールサルフェート,アルコールエトキシサルフェート,アルコールエーテルサルフェート,芳香族エーテルサルフェート等のスルホン酸型界面活性剤や、芳香族リン酸エステル,脂肪族リン酸エステル等のリン酸エステル型界面活性剤があげられる。また、ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,イミダゾリン型界面活性剤等の界面活性剤も使用可能である。
このようなローラクラッチ内蔵型プーリ装置1を、オルタネータ等のような自動車のエンジン補機を回転駆動する装置として使用する場合には、オルタネータ等のエンジン補機の回転軸をスリーブ2に内嵌固定するとともに、図示しない無端ベルトを、プーリ3とエンジンのクランク軸の端部に固定された駆動プーリ(図示せず)とに掛け渡す。そして、駆動プーリを回転させると、無端ベルトによりプーリ3が回転し、その回転力がローラクラッチ5によりスリーブ2に伝達される。
ただし、プーリ3の回転速度がスリーブ2の回転速度と同じである場合、すなわち、無端ベルトが加速傾向又は一定速度状態にあり、その速度がエンジン補機の回転軸の回転速度と同じかそれ以上の場合には、無端ベルトからプーリ3に伝達される回転力がスリーブ2を介してエンジン補機の回転軸に伝達するが、スリーブ2の回転速度がプーリ3の回転速度よりも遅い場合、すなわち、無端ベルトが減速傾向にあり、その速度がエンジン補機の回転軸の回転速度よりも遅い場合には、プーリ3からスリーブ2への回転力の伝達は行われない。
また、ローラクラッチ内蔵型プーリ装置1を、エンジンのアイドリングストップ時のエンジン補機駆動装置として使用する場合には、クランク軸をスリーブ2に内嵌固定し、クランク軸が回転する場合のみ、その回転力がローラクラッチ5によりプーリ3に伝達されるような構造とする。そして、エンジン停止時にコンプレッサ等のエンジン補機を電動モータにより回転駆動する際には、前記クランク軸が回転しないようにする。
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態においては、転がり軸受4として深溝玉軸受を用いた場合を例示して説明したが、本発明の一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置には、他の種類の様々な転がり軸受を使用することが可能である。例えば、アンギュラ玉軸受,自動調心玉軸受,円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受,自動調心ころ軸受等のラジアル形の転がり軸受や、スラスト玉軸受,スラストころ軸受等のスラスト形の転がり軸受である。
また、クラッチ内輪6及びクラッチ外輪9は省略し、スリーブ2の外周面又はプーリ3の内周面をカム面8としてもよい。すなわち、ローラ10はスリーブ2の外周面とプーリ3の内周面との間に配され、両周面に係合することとなる。この場合は、スリーブ2がクラッチ内輪6を兼ね、プーリ3がクラッチ外輪9を兼ねることになる。
さらに、回転力は、前述のようにプーリ3からスリーブ2へ伝達してもよいが、逆にスリーブ2からプーリ3へ伝達してもよい。
〔実施例〕
以下に、実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明する。封入されているグリース組成物の種類が種々異なるローラクラッチ内蔵型プーリ装置を用意して、その性能を評価した。評価したローラクラッチ内蔵型プーリ装置の構成は、グリース組成物を除いては、図1のローラクラッチ内蔵型プーリ装置1とほぼ同様である。
ローラクラッチ内蔵型プーリ装置に封入したグリース組成物は、基油と増ちょう剤と添加剤とからなり、その組成は表1に示す通りである。
Figure 2009204126
これらのグリース組成物は、基油としてヒンダードエステル油(HE),ジエステル油,トリメリット酸エステル油(TME),ポリα−オレフィン油(PAO),又は鉱油を用いている。なお、表中のHE−Aとは日油株式会社製のヒンダードエステル油 ユニスター C−3371Aであり、HE−Bとは花王株式会社製のヒンダードエステル油 カオルーブ268である。また、ジエステル油はHatco社製のHATCOL H−2901、TMEはEMKARATE 8130、PAOはエクソンモービル社製のSpectraSyn6である。
また、増ちょう剤としては、ジウレア又はリチウム複合石けんを用いている。なお、表1中のジウレアAとは、脂環式炭化水素基を有するジウレア化合物と脂肪族炭化水素基を有するジウレア化合物との混合物であり、その混合比は質量比で7:3である。また、ジウレアBとは、脂環式炭化水素基を有するジウレア化合物である。
さらに、添加剤としては、酸化防止剤と防錆剤とを用いている。酸化防止剤はアミン系の酸化防止剤であり、防錆剤は亜鉛スルホネートである。
グリース組成物中の基油,増ちょう剤,及び添加剤の含有量は表1中に示した通りである(単位は質量%である)。また、グリース組成物の25℃における混和ちょう度及び比誘電率を、表2に示す。グリース組成物の比誘電率の測定方法を、下記に示す。
Figure 2009204126
〔比誘電率の測定方法について〕
2枚の円板状の電極(直径38mm,厚さ0.3mm)の間にグリース組成物を充填し、LCRメータを接続して、25℃の雰囲気下、周波数10kHzでインピーダンス,キャパシタンス,及び抵抗を測定した。そして、下記式により比誘電率εr を求めた。結果を表2に示す。
εr ={(εr ’)2 +(εr '')2 1/2
ここで、εr ’は複素誘電率の実数部でありCp /C0 である。また、εr ''は複素誘電率の虚数部であり1/(2πfC0 p )である。なお、fは周波数(Hz)、Cp はグリース組成物のキャパシタンス(F)、C0 は空気のキャパシタンス(F)、Rp はグリース組成物の抵抗値(Ω)である。
ローラクラッチ内蔵型プーリ装置の評価の前に、数種の潤滑油(ポリオールエステル油,ジエステル油,ポリα−オレフィン油,シリコーン油,及びアルキルジフェニルエーテル)の係合限界角加速度を、温度を種々変更して測定した。測定条件は、くさび角10°、バネ荷重1Nとした。結果を図4のグラフに示す。
0℃以下では、ポリオールエステル油,ジエステル油,及びポリα−オレフィン油は、何れもシリコーン油よりも係合限界角加速度が大きく、良好な結果を示した。中でも、ポリオールエステル油及びジエステル油は、−30℃という低温においても係合限界角加速度が高い値を維持しており、特にポリオールエステル油は−30℃において最も高い係合限界角加速度を示し、更には−30℃から100℃の温度範囲でほぼ一定の係合限界角加速度を示しており、熱的安定性に優れている。
以下に、ローラクラッチ内蔵型プーリ装置の評価項目と評価方法について説明する。
〔噛み合い性の評価方法について〕
低温雰囲気(−20℃〜−40℃)でのロック時において、クラッチ外輪の回転に対するクラッチ内輪の回転の追従性を調べた。結果を表2に示す。表2においては、クラッチ外輪の回転に対してクラッチ内輪の回転が安定して追従している場合は「○」、クラッチ内輪の回転がしばしば追従しなくなるような不安定な場合は「△」、クラッチ内輪の回転が追従しない場合は「×」と示してある。
次に、グリース組成物の熱劣化の度合いを評価するために、ローラクラッチ内蔵型プーリ装置を150℃に168時間保持した後に、上記と同様にして、低温雰囲気下で噛み合い性の評価を行なった。結果を表2に示す。
〔耐摩耗性の評価方法について〕
ローラクラッチ内蔵型プーリ装置を高温雰囲気下(100℃〜120℃)で作動させた後に、クラッチ内輪のカム面やクラッチ外輪の内周面を観察した。結果を表2に示す。表2においては、クラッチ内輪のカム面やクラッチ外輪の内周面に摩耗が殆ど見られなかった場合は「○」、摩耗が見られた場合は「△」、摩耗が顕著な場合は「×」と示してある。
次に、グリース組成物の熱劣化の度合いを評価するために、ローラクラッチ内蔵型プーリ装置を150℃に168時間保持した後に、上記と同様にして、高温雰囲気下で耐摩耗性の評価を行なった。結果を表2に示す。
〔耐剥離性の評価方法について〕
接触型ゴムシール付き深溝玉軸受(内径17mm、外径47mm、幅14mm)に、表1に示すグリース組成物を封入し(封入量は軸受内部空間の容積の35体積%である)、図5に示す試験機に装着した。ここで、この試験機について説明する。ハウジングの内部に、サポート軸受を介してシャフトが水平に支持されている。そのシャフトの一端側はハウジングの外に突出し、プーリが取付けられて図示しないモータでベルトを介して回転駆動されるようになっている。また、ハウジングには、試験軸受の振動を検知する振動センサーが取り付けられている。
そして、この試験機を作動させ、ラジアル荷重1320N、雰囲気温度室温(温度は制御せず)、回転速度10500min-1の条件で試験軸受を回転させた。回転中に異常振動が発生したら回転を停止させ、軌道面の剥離又は内部の組織変化があるか否かを観察した。
試験は3個の試験軸受について行い、3個それぞれの試験結果を表2に示す。表2においては、500時間回転させても剥離及び組織変化が見られなかった場合は「○」、回転時間が500時間に至る前に剥離又は組織変化が見られた場合は「×」と示してある。
〔耐焼付き性の評価方法について〕
接触型ゴムシール付き深溝玉軸受(内径25mm、外径62mm、幅17mm)に、表1に示すグリース組成物を封入し(封入量は軸受内部空間の容積の35体積%である)、アキシアル荷重98N、ラジアル荷重98N、軸受温度150℃、回転速度10000min-1の条件で回転させた。そして、軸受温度が10℃上昇した時点を焼付きとみなし、それまでの時間(焼付き寿命)を計測した。
試験は3個の試験軸受について行い、3個それぞれの試験結果を表2に示す。表2においては、焼付き寿命が500時間以上であった場合は「○」、500時間未満であった場合は「×」と示してある。
本発明に係る一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置の一実施形態であるローラクラッチ内蔵型プーリ装置の構造を示す縦断面図である。 一方向クラッチのみを拡大して示した図1のA−A断面図である。 一方向クラッチ内のバネ及びその周辺部を拡大して示した部分拡大図である。 潤滑油の係合限界角加速度と温度との関係を示すグラフである。 耐剥離性の評価に用いた試験機の構造を示す概略図である。
符号の説明
1 ローラクラッチ内蔵型プーリ装置
2 スリーブ
3 プーリ
4 転がり軸受
5 ローラクラッチ
6 クラッチ内輪
7 凹部
8 カム面
9 クラッチ外輪
10 ローラ

Claims (1)

  1. 内側回転部材と、前記内側回転部材の周囲に同心に配された外側回転部材と、前記両回転部材の間に配され前記両回転部材を相対回転自在に支持する転がり軸受と、前記両回転部材の間に配され、前記両回転部材の一方を他方に対して所定方向に相対回転させる回転力のみを、前記両回転部材を接続して伝達する一方向クラッチと、を備え、前記転がり軸受及び前記一方向クラッチが共通のグリース組成物によって潤滑されている一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置において、
    前記グリース組成物は、粘度指数が110以上且つ流動点が−40℃以下のエステル系合成油と増ちょう剤とを含有し、比誘電率が3以上であることを特徴とする一方向クラッチ内蔵型回転伝達装置。
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