JP2009203117A - セメントキルン排ガスの処理装置及び処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セメントキルン排ガスから低コストで効率よく水銀を除去する。
【解決手段】セメントキルン排ガスから捕集されたダストDを造粒する造粒装置3と、造粒物Pを加熱する加熱装置4と、加熱装置の加熱によって揮発した水銀を回収する水銀回収装置9とを備えるセメントキルン排ガスの処理装置1等。捕集されたダストを粒状化した後に加熱処理するため、設備容量の小さい加熱装置でも水銀の揮発に十分な加熱時間を確保でき、水銀を漏れなく揮発させることができる。加熱装置からの排ガスG1を乾式冷却して所定の温度に調温する調温装置6と、調温装置によって調温された排ガスG2、ダストD2を固気分離する固気分離装置7とを備え、水銀回収装置は、固気分離装置によって分離された抽気ガスG2から水銀を回収することができる。加熱装置は造粒物を400℃以上600℃以下に加熱し、調温装置は加熱装置の排ガスを150℃以上250℃以下に調温する。
【選択図】図1
【解決手段】セメントキルン排ガスから捕集されたダストDを造粒する造粒装置3と、造粒物Pを加熱する加熱装置4と、加熱装置の加熱によって揮発した水銀を回収する水銀回収装置9とを備えるセメントキルン排ガスの処理装置1等。捕集されたダストを粒状化した後に加熱処理するため、設備容量の小さい加熱装置でも水銀の揮発に十分な加熱時間を確保でき、水銀を漏れなく揮発させることができる。加熱装置からの排ガスG1を乾式冷却して所定の温度に調温する調温装置6と、調温装置によって調温された排ガスG2、ダストD2を固気分離する固気分離装置7とを備え、水銀回収装置は、固気分離装置によって分離された抽気ガスG2から水銀を回収することができる。加熱装置は造粒物を400℃以上600℃以下に加熱し、調温装置は加熱装置の排ガスを150℃以上250℃以下に調温する。
【選択図】図1
Description
本発明は、セメント焼成設備を構成するセメントキルンから排出される燃焼排ガスから水銀を除去する装置及び方法に関する。
セメントキルンの排ガスには、微量の金属水銀(Hg)が含まれている。その起源は、セメントの主原料である石灰石等の天然原料が含有する水銀の他、フライアッシュ等の多品種にわたるリサイクル資源に含まれる水銀である。近年、廃棄物のセメント原料化及び燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加するに従い、セメントキルン排ガス中の水銀濃度が増加する可能性が考えられる。
しかし、セメントキルンの排ガスに低濃度で含まれる水銀を、多量の排ガスから除去することは極めて困難であり、セメントキルンの排ガス中の水銀が増加すると、大気汚染の原因となる虞があるとともに、フライアッシュ等のリサイクル資源利用拡大の阻害要因となる虞もある。
そこで、例えば、特許文献1には、セメントキルン排ガスを集塵機によって除塵した後、捕集した集塵ダストを加熱炉に導き、集塵ダスト中の水銀を揮発温度以上に加熱して揮発させ、その後、吸着剤等により吸着して除去するセメントキルン排ガスの処理方法が提案されている。
しかし、上記処理方法においては、セメントキルン排ガスから捕集した集塵ダストをそのまま加熱炉に導入し、粉体の状態で加熱するため、加熱炉の内部で集塵ダストが飛散し、十分に加熱することが困難となる。このため、加熱時間が長期化して処理効率が低下したり、水銀の揮発不足が生じて除去率が低下するなどの問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、セメントキルン排ガス中の水銀を除去するにあたって、セメントキルン排ガスから捕集した集塵ダストを効率よく加熱し、水銀の除去率や処理効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、セメントキルン排ガスの処理装置であって、セメントキルン排ガスから捕集されたダストを造粒する造粒装置と、該造粒装置によって得られた造粒物を加熱する加熱装置と、該加熱装置の加熱によって揮発した水銀を回収する水銀回収装置とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、セメントキルン排ガスから捕集されたダストを粒状化した後に加熱処理するため、設備容量の小さい加熱装置を用いた場合でも、水銀の揮発に十分な加熱時間を確保することができ、捕集したダスト中の水銀を漏れなく揮発させることができるとともに、ダストを粒状化しているため、後段で処理すべきダスト量も少なくなり、後段のダスト処理工程にかかる負担を軽減することもできる。
上記セメントキルン排ガスの処理装置において、前記加熱装置からの排ガスを乾式冷却して所定の温度に調温する調温装置と、該調温装置によって調温された排ガスを固気分離する固気分離装置とを設け、前記水銀回収装置は、前記固気分離装置によって分離されたガスから水銀を回収することができる。
上記構成によれば、前記加熱装置からの排ガスを乾式冷却して調温するため、加熱装置でガス化した水銀の多くを排ガス中に保持しつつ、排ガスの温度を固気分離装置の安全温度まで低下させることができる。これにより、揮発した大半の水銀を水銀回収装置に導くことが可能になり、水銀の回収効率を高めることができる。
上記セメントキルン排ガスの処理装置において、前記加熱装置は、前記造粒物を400℃以上600℃以下に加熱し、前記調温装置は、該加熱装置の排ガスを150℃以上250℃以下に調温することができる。これによれば、最適な揮発条件で微粉ダスト中の水銀を揮発させることができるとともに、揮発した水銀の多くを排ガス中に保持することができる。
上記セメントキルン排ガスの処理装置において、前記加熱装置で前記造粒物を加熱処理した後の造粒物、及び前記水銀回収装置において水銀を回収した後のダストを該セメントキルンに戻すルートを備えることができ、水銀を除去したダストをセメント原料として利用することができる。
また、本発明は、セメントキルン排ガスの処理方法であって、セメントキルン排ガスから捕集されたダストを造粒し、該造粒によって得られた造粒物を加熱し、該加熱によって前記造粒物から揮発した水銀を回収することを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、加熱時間の短縮化や加熱装置の規模の縮小化を図ることができ、また、水銀の揮発不足を防止し、水銀の除去率を向上させることが可能になる。
以上のように、本発明によれば、セメントキルンから排出される燃焼排ガスから水銀を低コストで効率よく除去することが可能になる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明にかかるセメントキルン排ガスの処理装置の一実施の形態を示し、この処理装置1は、大別して、セメントキルン(不図示)の後段に配置された電気集塵機2と、電気集塵機2で捕集された集塵ダストDを造粒する造粒装置3と、造粒装置3で得られた造粒物Pを加熱する流動層式加熱炉4と、流動層式加熱炉4から排出される燃焼排ガスG1及びダストD1を冷却する調温装置6と、調温装置6で冷却した燃焼排ガスG2及びダストD2を固気分離する固気分離装置7と、固気分離後の燃焼排ガスG2から水銀を回収する水銀回収装置9等で構成される。
造粒装置3は、電気集塵機2で捕集された粉状の集塵ダストDを造粒し、所定の粒径(例えば、2〜3mm)を有する粒体物を生成するために備えられる。集塵ダストDの造粒方法は、特に限定されるものではなく、造粒装置3として、圧縮成形造粒機や押出し成形造粒機等の種々の造粒機を用いることができる。
流動層式加熱炉4は、造粒装置3で生成された造粒物Pを加熱し、造粒物Pから水銀を揮発させるために備えられる。流動層式加熱炉4では、熱風発生装置5にて発生させた所定温度の熱風を炉底から吹き込むことにより炉内に流動層を形成し、投入された造粒物Pを流動させながら加熱する。このため、規模の小さい流動層式加熱炉4であっても造粒物Pの加熱時間を十分に取ることができ、効率よく水銀を揮発させることができる。水銀を十分に揮発させるためには、造粒物Pを400℃〜600℃に加熱することが好ましく、550℃〜600℃で加熱することがより好ましい。尚、造粒物Pを加熱する加熱装置として、上記流動層式加熱炉4以外の一般的な加熱炉(例えば、ロータリーキルン式など)を用いることもできる。
上記流動層式加熱炉4に用いる補助流動材には、造粒物Pの流動化を促すと同時に排ガスG1の脱硫も行う観点から、石灰石を用いることが好ましく、熱風発生装置5に使用する燃料には、燃料コストの削減や資源の有効活用のため、廃油や廃溶剤等の可燃性廃棄物を併用することが好ましい。
調温装置6は、流動層式加熱炉4の燃焼排ガスG1、及びそれに同伴して搬送されるダストD1を冷却し、所定の温度に調整するために備えられる。燃焼排ガスG1等の冷却は、主として、次段の固気分離装置7の耐熱性を考慮したものであるが、水銀が凝縮するのを可能な限り回避し、より多くの水銀を燃焼排ガスG1中に保持するため、それらの冷却には、冷却水等を用いた湿式冷却法は避け、冷却空気を吹き付けるなどして冷却する乾式冷却法を用いることが好ましい。また、その際の燃焼排ガスG1の温度は、固気分離装置7の耐熱温度と水銀の凝縮度合いとの関係から、150℃〜250℃に調温することが好ましく、180℃〜230℃とすることがより好ましい。
固気分離装置7は、調温装置6で冷却された燃焼排ガスG2等からダストD2を捕集するために備えられる。ダスト捕集性能の点から、固気分離装置7には、バグフィルタを用いることが好ましい。但し、一般的にバグフィルタの最大耐熱温度は、ガラス繊維製のろ布を用いても250℃付近であるため、250℃の連続運転は好ましくない。従って、水銀の凝縮を可能な限り回避し、かつ、ろ布の寿命延命化を考慮すると、上段で述べた通り、180℃〜230℃が最適温度となる。固気分離装置7の後段には、誘引ファン8が設けられる。
水銀回収装置9は、ダストD2を捕集した後の燃焼排ガスG2を受け入れ、該燃焼排ガスG2から水銀を除去するために備えられる。水銀回収装置9としては、一般的な吸着剤により水銀を吸着除去するガス吸着装置を用いることができ、より具体的には、乾式法として、活性炭や活性コークスなどの多孔質吸着媒体を、固定層式又は移動層式の装置に充填し、これに水銀を通ガスすることで、ガス中に含まれる水銀を吸着除去する方法、キレート樹脂等の水銀を選択的に吸着する媒体を固定層式の装置に充填し、これに水銀を通ガスすることで、ガス中に含まれる水銀を吸着除去する方法等があり、湿式法として、スクラバーやスプレー塔等の湿式洗浄装置により水銀含有ガスを洗浄し、水銀を液相側にて回収する方法等を用いることができる。その他、水銀含有ガスの深度冷却による凝集析出法を用いることもできる。尚、水銀回収装置9に活性炭や活性コークスなどを用いた吸着装置を使用することで、水銀の他に、燃焼排ガスG1に含まれる微量のダイオキシンやPCB等の有機塩素化合物に代表される有害物質を吸着除去することができる。
次に、上記構成を有するセメントキルン排ガスの処理装置1の動作について、図1を参照しながら説明する。
まず、電気集塵機2でセメントキルン排ガスを集塵し、捕集した集塵ダストDを造粒装置3に導入する。次に、造粒装置3により集塵ダストDを造粒して造粒物Pを生成し、その後、造粒物Pを流動層式加熱炉4に投入して400℃〜600℃に加熱する。この際、造粒物Pは、捕集直後の集塵ダストDに比べて、個々の体積や重量が大きいため、投入時や加熱時に流動層式加熱炉4の炉内で飛散するのが抑制され、一方、流動層式加熱炉4では、造粒物Pを流動化して加熱するため、規模の小さい炉であっても造粒物Pの加熱時間を十分に取ることができ、効率よく水銀を揮発させることができる。尚、流動層式加熱炉4で加熱処理を施した後の造粒物Pは、セメント製造工程内に戻し、セメント原料等として再利用することができる。
次に、調温装置6において、流動層式加熱炉4から排出される燃焼排ガスG1及びダストD1を150℃〜250℃まで乾式冷却し、ガス化した水銀の多くを燃焼排ガスG1中に保持しつつ、燃焼排ガスG1等の温度を固気分離装置7の安全温度まで低下させる。その後、固液分離装置7により、調温装置6から排出される燃焼排ガスG2及びダストD2を固気分離し、ダストD2を捕集する。捕集したダストD2は、セメント製造工程に戻してセメント原料等として再利用し、燃焼排ガスG2は、誘引ファン8を介して水銀回収装置9に移送する。
そして、水銀回収装置9において、燃焼排ガスG2に吸着剤を吹き込む、もしくは、燃焼排ガスG2を該水銀回収装置9へ通ガスし、ガス化した状態の水銀を吸着除去し、燃焼排ガスG3から水銀を取り除く。水銀を吸着した吸着剤は、回収して別途適切な最終処理を行う、好ましい最終処理方法として、例えば、水銀リサイクル処理を専門的に行っている企業や機関への委託処理が挙げられる。一方、水銀を除去した後の燃焼排ガスG3は、電気集塵機2に戻し、残留ダストを除塵する。
尚、上記実施の形態においては、セメントキルンの後段に電気集塵機2を配置するが、電気集塵機2に代えて、バグフィルタ、サイクロン、移動式集塵機等を配置し、それらの集塵機によって捕集した集塵ダストDを造粒装置3に導入してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、電気集塵機2で捕集した集塵ダストDを粒状化した後に加熱処理するため、設備容量の小さい流動層式加熱炉4を用いた場合でも加熱時間を長く稼ぐことができ、捕集したダスト中の水銀を漏れなく揮発させることができるとともに、ダストを粒状化しているため、後段で処理すべきダスト量も少なくなり、後段のダスト処理工程にかかる負担を軽減することもできる。
また、電気集塵機2で捕集した集塵ダストDの見掛け嵩密度は0.7kg/L程度であるが、このダストを加圧造粒することによって見掛け嵩密度を1.0kg/Lまで高めたとすると、集塵ダストDの造粒品と非造粒品を同量で、かつ同運転条件で処理しようとした場合、造粒品を処理する場合の方が、非造粒品を処理する場合に比較して設備容量を30%低減することができる。
セメントキルン排ガスを集塵して得られたダストを加熱し、ダスト中に含まれる水銀をガス側へ十分に揮発させ、その揮発した水銀含有排ガスを、固気分離装置(バグフィルタ)により固気分離を行った場合、バグフィルタの操業温度の違いが水銀存在バランスにどのような影響を与えるかを調査した。
上記調査を行うため、図2に示す試験装置21を製作した。既存のセメント製造装置の電気集塵機にて捕集されたダスト(以下、「EPダストと称す)Dを、熱風発生装置22で発生させた熱風が流通する管路23中に吹き込み、後段のサイクロン24にて一次捕集した。一次捕集した後の排ガスG1は、排ガス冷却部25にて冷却ファン26から吹き込まれる空気との混合による直接冷却により所定温度まで調温され、後段のバグフィルタ27によって固気分離される。サイクロン24とバグフィルタ27で、各々ダストをサンプリングし、固気分離した後の排ガスG2は、別途排ガス処理装置で浄化処理を行い大気へ放出した。
実験条件を表1に示す。また、実験結果を表2に示す。尚、各測定方法、及び表中の用語の定義については、以下の通りである。
(1)ダスト中の水銀濃度:「セメント協会標準試験方法 JCAS I-51 セメント及びセメント原料中の微量成分の定量方法」
(2)ダスト回収率:投入ダスト量を100とした場合の数値である。
(3)水銀存在割合:投入ダストの水銀量を100とした場合の数値である。
(1)ダスト中の水銀濃度:「セメント協会標準試験方法 JCAS I-51 セメント及びセメント原料中の微量成分の定量方法」
(2)ダスト回収率:投入ダスト量を100とした場合の数値である。
(3)水銀存在割合:投入ダストの水銀量を100とした場合の数値である。
上記表2に基づき、バグフィルタ27での固気分離における水銀存在バランスを表3に示す。尚、表3におけるガス側での存在割合は、投入ダストの水銀量を100とした場合、ダスト側での存在割合を差引いたものである。また、表2のダスト回収率より、所在不明分のダストがあることになるが、その量は微量であるため、便宜上水銀は揮発したものとみなした。
表2と表3から、バグフィルタ27の操業温度が150℃の場合、水銀のガス側存在率は56%と過半数を超えている。さらに、220℃まで温度を上げると、水銀のガス側存在率は70%以上に上昇することが判る。
これらの結果より、固気分離装置にバグフィルタを用いた場合、その操業温度を150℃〜250℃とすることで、水銀の大部分をガス側で存在させることができる。一方、経済性も考慮した上で工業的に使用されるバグフィルタの操業限界温度は、ガラス繊維製の濾布を使用した場合でも一般的に250℃程度が限界とされる。従って、バグフィルタの濾布寿命と本実施例の結果を踏まえると、現実的な操業温度は180℃以上230℃以下が好ましいと考えられる。
次に、流動層式加熱炉4等において加熱される造粒物Pとしての適性を把握するため、セメントキルン排ガス集塵機ダストを造粒し、その造粒品の圧潰強度テストを行った。
既存のセメント製造装置の電気集塵機にて捕集されたダストに、造粒に適した量の水を添加後、十分に混練して造粒物の重量が1g程度となるように造粒した。その後、造粒物を105℃に設定した乾燥機にて絶乾状態とし、さらに造粒物を電気炉にて表4に示す焼成温度にて20分間焼成した。その後、焼成した造粒品の強度試験を行った。試験結果を表4と図3に示す。
表4及び図3より、セメントキルン集塵機ダスト造粒物の圧潰強度は、焼成温度が約600℃までは、約9kgf以上の強度を保有している。一方、600℃以上なると圧潰強度は急激に低下することが判る。
本実施例より、セメントキルン集塵機ダスト造粒物の加熱温度の上限は、600℃とすることが適しており、また、造粒物から水銀を揮発させることも考慮すれば、加熱温度の範囲は400℃から600℃とすることが好ましく、550℃〜600℃とすることがより好ましいと考えられる。
尚、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載の技術的事項の範囲内で種々の態様があることは言うまでもない。
1 セメントキルン排ガスの処理装置
2 電気集塵機
3 造粒装置
4 流動層式加熱炉
5 熱風発生装置
6 調温装置
7 固気分離装置
8 誘引ファン
9 水銀回収装置
10 水銀回収装置
21 試験装置
22 熱風発生装置
23 管路
24 サイクロン
25 排ガス冷却部
26 冷却ファン
27 バグフィルタ
A 焼却灰
D 集塵ダスト
D1、D2 ダスト
G1〜G3 燃焼排ガス
P 造粒物
2 電気集塵機
3 造粒装置
4 流動層式加熱炉
5 熱風発生装置
6 調温装置
7 固気分離装置
8 誘引ファン
9 水銀回収装置
10 水銀回収装置
21 試験装置
22 熱風発生装置
23 管路
24 サイクロン
25 排ガス冷却部
26 冷却ファン
27 バグフィルタ
A 焼却灰
D 集塵ダスト
D1、D2 ダスト
G1〜G3 燃焼排ガス
P 造粒物
Claims (5)
- セメントキルン排ガスから捕集されたダストを造粒する造粒装置と、
該造粒装置によって得られた造粒物を加熱する加熱装置と、
該加熱装置の加熱によって揮発した水銀を回収する水銀回収装置とを備えることを特徴とするセメントキルン排ガスの処理装置。 - 前記加熱装置からの排ガスを乾式冷却して所定の温度に調温する調温装置と、
該調温装置によって調温された排ガスを固気分離する固気分離装置とを備え、
前記水銀回収装置は、前記固気分離装置によって分離されたガスから水銀を回収することを特徴とする請求項1に記載のセメントキルン排ガスの処理装置。 - 前記加熱装置は、前記造粒物を400℃以上600℃以下に加熱し、
前記調温装置は、該加熱装置の排ガスを150℃以上250℃以下に調温することを特徴とする請求項2に記載のセメントキルン排ガスの処理装置。 - 前記加熱装置において前記造粒物を加熱処理した後の造粒物、及び前記水銀回収装置において水銀を回収した後のダストを該セメントキルンに戻すルートを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のセメントキルン排ガスの処理装置。
- セメントキルン排ガスから捕集されたダストを造粒し、
該造粒によって得られた造粒物を加熱し、
該加熱によって前記造粒物から揮発した水銀を回収することを特徴とするセメントキルン排ガスの処理方法。
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---|---|---|---|---|
JP2011084425A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | セメント製造設備からの排ガス中の水銀成分及び有機塩素化合物の低減方法 |
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JP2014501215A (ja) * | 2010-12-17 | 2014-01-20 | アルベマール・コーポレーシヨン | セメント工場からの水銀排出量の削減 |
JP2016150863A (ja) * | 2015-02-17 | 2016-08-22 | 太平洋セメント株式会社 | 水銀回収システム及び水銀回収方法 |
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2008
- 2008-02-28 JP JP2008047287A patent/JP2009203117A/ja not_active Withdrawn
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