JP2009202815A - 車両用シート - Google Patents

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JP2009202815A JP2008049499A JP2008049499A JP2009202815A JP 2009202815 A JP2009202815 A JP 2009202815A JP 2008049499 A JP2008049499 A JP 2008049499A JP 2008049499 A JP2008049499 A JP 2008049499A JP 2009202815 A JP2009202815 A JP 2009202815A
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Kiyoyuki Kojima
清幸 小島
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Abstract


【課題】
車両用シートを、小さな力で、着座可能状態と折畳状態とに変移させることができるようにする。
【解決手段】
車両用シート1は、座部2の後端側を跳ね上げて前記座部2を前傾させる向きに付勢して前記着座可能状態から折畳状態に変移させる前傾用ばね部7と、前記背もたれ部3を後方へ移動させる向きに常時付勢するばね力を有して前記折畳状態から前記着座可能状態に復帰させる向きのばね力を有する復帰用ばね部25と、前記前傾用ばね部7のばね力、又は復帰用ばね部25のばね力を調節するばね力調節部31とを備えている。該ばね力調節部31は、前記着座可能状態においては前傾用ばね部7のばね力を前記復帰用ばね部25のばね力以上に維持することを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用シートに関するものである。
ワンボックスカーやツーボックスカーにおいては後部座席の後方がトランクルームになっている。そして、必要に際して、車両用シートの後方のスペースを広げて、トランクルームとして利用できるようにした特許文献1が知られている。
特許文献1に記載の車両用シートは、座部と背もたれ部が、座席シートとして利用可能な着座可能状態と、背もたれ部を座部に対して折り畳むように前進させた折畳状態とに変移可能な構成とすることによって、背もたれ部の後方にスペースを開けるように構成されている。
しかし、特許文献1に記載の発明は、背もたれ部を人力によって前進させることで、着座可能状態から折畳状態に変移させるものであるために、当該作業には、背もたれ部を前進させるための労力が必要になって、老人や子供にとっては多大な負担であった。
一方、車両用シートを着座可能状態から折畳状態に変移させる際の人力を補助するためのばね部材を備えた発明が特許文献2に記載されている。
しかし、特許文献2に記載の発明にあっては、ばね部材のばね力が、車両用シートを着座可能状態から折畳状態に変移させる際の労力を補助することができるとしても、逆に、折畳状態から着座可能状態に変移させる際の労力を補助する手段は開示されていない。このために、老人や子供にとっては、車両用シートを折畳状態から着座可能状態に変移させる際の労力が大きな負担となるものであった。
米国特許第7300107 特許第3722798号
本発明は、前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、車両用シートを着座可能状態から折畳状態に小さな人力で変移させることができ、更に、車両用シートを折畳状態から着座可能状態に小さな人力で変移させることができるようにした車両用シートを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、座部2と背もたれ部3とが互いに別体に設けられると共に該座部2と該背もたれ部3とは連結部9によって連結され、
ロック機構の作動によって着座可能状態に維持され、ロック機構の解除によって折畳状態に変移可能な車両用シート1である。
前記折畳状態は、前記座部2がその後部側を跳ね上げるようにして前傾し、且つ、前記背もたれ部3が前傾動作の前記座部2に引っ張られて前記座部2に後方から接近するように前方へ水平移動することによって背もたれ部3の後方にスペースを開けた状態である。
該車両用シート1は、
前記座部2の後端側を跳ね上げて前記座部2を前傾させる向きに付勢して前記着座可能状態から折畳状態に変移させる前傾用ばね部7と、
前記背もたれ部3を後方へ移動させる向きに常時付勢するばね力を有して前記折畳状態から前記着座可能状態に復帰させる向きのばね力を有する復帰用ばね部25と、
前記前傾用ばね部7のばね力、又は復帰用ばね部25のばね力を調節するばね力調節部31とを備えている。
該ばね力調節部31は、前記着座可能状態においては前傾用ばね部7のばね力を前記復帰用ばね部25のばね力以上に維持することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ばね力調節部31は、前記折畳状態においては前傾用ばね部7のばね力を前記復帰用ばね部25のばね力以下に維持することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スペースは荷室用であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スペースは乗降用であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記背もたれ部は、走行レール上を前後方向へ往復動可能に設けられ、
前記ロック機構は、前記背もたれ部に設けられた操作レバーと、該走行レールに設けられた着座状態位置決め孔及び折畳状態位置決め孔と、前記背もたれ部に設けられてこれら二つの位置決め孔に抜き差し可能に設けられた係合片とを備え、
該操作レバーの操作によって前記係合片を前記着座状態位置決め孔に差し込むことで前記背もたれ部が前記着座可能状態にロックされると共に前記係合片を前記着座状態位置決め孔から抜くこと当該ロックが解除され、一方、前記係合片を前記折畳状態位置決め孔に差し込むことで前記背もたれ部が前記着座可能状態にロックされると共に前記係合片を前記折畳状態位置決め孔から抜くことで当該ロックが解除されることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用シートにおいて、
前記操作レバーは揺動可能に設けられ、該操作レバーの揺動動作が、前記係合片を前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔に抜き差しする動作に変換される動作変換部を備え、
前記動作変換部は、前記操作レバーの基端部に設けられた角板と、揺動可能に前記背もたれ部に設けられて前記角板が収容される角穴を有すると共に前記係合片が取付られた揺動片とを備え、
前記操作レバーを直立状態に維持することで前記係合片が前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔に差し込まれてロックをし、
前記操作レバーを直立状態から一方向へ揺動させることで前記角板の角部が前記角穴の内面を押して前記揺動片を一方向へ揺動させて前記係合片が前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔から抜かれてロックが解除されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、車両用シートを着座可能状態から折畳状態へ変移させる際のばね力を付与する前傾用ばね部7と、折畳状態から着座可能状態へ復帰させる際のばね力を付与する復帰用ばね部25とを備え、前傾用ばね部7のばね力の大きさと復帰用ばね部25のばね力の大きさとの兼ね合いを調節することによって、車両用シート1を着座可能状態から折畳状態へ変移させる際の人力を軽減又は省略することができ、更に、車両用シート1を折畳状態から着座可能状態へ変移させる際の人力を軽減又は省略することができる。
請求項2に記載の発明によれば、車両用シート1を折畳状態から着座可能状態に復帰させる際に、人力を軽減又は省略することができる。
請求項3に記載の発明によれば、車両用シート1の後方に開けられたスペースを荷室用に利用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、車両用シート1の後方に開けられたスペースを乗員の乗降用に利用することができる。
請求項5に記載の発明によれば、操作レバーの操作によって、着座可能状態、又は折畳状態にロックし、又、ロックを解除することができる。
請求項6に記載の発明によれば、操作レバーを揺動操作することによって、着座可能状態、又は折畳状態からロックを解除し、又、ロックすることができる。
図1は、乗員が着座可能状態にある場合の車両用シート1の斜視図を示す。図2は、車両用シート1が折畳状態にある場合の斜視図を示す。図3は、乗員が着座可能状態にある場合の車両用シート1の側面図を示す。図4は、車両用シート1が折畳状態にある場合の側面図を示す。図5は車両用シート1の分解斜視図を示す。図6はロック機構の一部を拡大した斜視図を示す。図7は、ばね力調整部の分解斜視図を示す。図8は、リミットスイッチとセクターギヤとの位置関係を示す図である。図9は、前傾用ばね部が、巻き込まれて最強になった状態を示す図である。図10は、前傾用ばね部が、巻き戻されて最弱になった状態を示す図である。図11は、電気回路を示す回路図である。図12は、電気回路を示す回路図である。
本実施形態に係る車両用シート1は、車両の二列目のシート、又は三列目のシートに用いて好適である。
車両用シート1は、座部2と、背もたれ部3と、左右一対の走行レール4、4を備え、座部2と背もたれ部3は別体に設けられている。各走行レール4はブラケット5によって車両の床面に固定されている。背もたれ部3は、走行レール4、4上を走行する車輪(図示せず)を備え、走行レール4、4上を前後方向へ移動可能になっている。
図1に示すように、背もたれ部3の位置は、二つのリミットスイッチで検出されるものであって、背もたれ部3が最も前位に位置する場合は、前位検出用リミットスイッチL1(図1、図2に示す)で検出され、背もたれ部3が最も後位に位置する場合は、後位検出用リミットスイッチL2(図2に示す)で検出される。
前記座部2は、先端側が、回転軸6によって前記ブラケット5に前後方向へ回転可能に支持されることによって、図2及び図4に示すように、前記座部2の後端側が上方へ跳ね上がり可能になっている。
図5に示すように、前記座部2には、渦巻きばねで構成された前傾用ばね部7が設けられている。図5、図9、図10に示すように、該前傾用ばね部7の一端7Aは、前記座部2に設けられた押上棒2Aに引っ掛かり、他端7Bは、図7、図9,図10に示すように、ばね力調節部31に結合されている。該前傾用ばね部7は、該回転軸6を中心にして、該座部2の押上棒2Aを上方へ押し上げるようにして前記座部2を前傾させて該座部2の後端側を上方へ跳ね上げる向きに付勢されている。
前記背もたれ部3の側部には、リクライニングシステム8が設けられて、背もたれ部3の前傾角度を着座者の好みの角度に調節できるようになっている。
前記座部2と、背もたれ部3とは連結部としてのリンク9、9によって連結されている。該リンク9の先端側は、座部2の回転軸6よりも後部側に設けられた連結ピン10によって回転可能に座部2に連結され、該リンク9の後端側は、背もたれ部3の下部に連結ピン11(図2に示す)によって回転可能に連結されている。該リンク9は、図示のように、座部2、及び背もたれ部3の左右両側に設けることもできるし、左右の何れか一方にのみ設けることもできる。
前述のように、前記背もたれ部3は、走行レール4上を走行できるようになっているが、背もたれ部3が移動しないように位置決めするためのロック機構が設けられている。
図1、図2中、12は、背もたれ部の左側部に設けられた左側ロック機構を示し、13は、右側ロック機構を示す。左側ロック機構12は、背もたれ部3の左外側面に設けられている。左側ロック機構12は、図5に示すように、前記背もたれ部3の左側面に固定された取付片14と、該取付片14に上下方向に揺動可能にピン15で結合されると共に角穴16と横長の楕円孔17が形成された揺動片18と、下部に角板19が取り付けられた操作レバー20と、揺動片18と取付片14との間に設けられてピン21が突設されると共に下部に係合突起22が突設された係合片23とを備えている。前記揺動片18は戻りばね18Bによって、前記取付片14に連結されている。
図6は、図5に示すロック機構の操作レバー20,揺動片18,角板19、角穴16の位置関係を示す。角板19は、揺動片18の角穴16内に配置されている。
又、図1乃至図5に示すように、前記取付片14には、ばね取付片24が取り付けられて、復帰用ばね25の先端が取り付けられ、復帰用ばね25の後端側は、車両の床面に固定されているブラケット5に取り付けられている。前記背もたれ部3は、該復帰用ばね25によって常時後方へ向けて付勢されている。該復帰用ばね25はコイルばねで構成されることができる。
又、前記右側ロック機構13は、前記左側ロック機構12と同様の揺動片18、係合片23、角板19を備え、左側ロック機構12の角板19と、前記右側ロック機構13の角板19とは連結棒26によって連結されることで、一緒に回転する構成になっている。
そして、図3、図4に示すように、前記ロック機構の係合片23の係合突起22は、走行レール4の底面に形成された位置決め孔(図示せず)に係合することによって、背もたれ部3の位置決めをするようになっている。当該位置決め孔は、一つの走行レール4の前位と後位に設けられている。図1、図3は、走行レール4の後位に設けられた位置決め孔、即ち、着座状態位置決め穴に係合突起22が係合した状態を示し、この状態においては、車両用シート1の着座可能状態が維持される。図2、図4は走行レール4の後位に設けられた位置決め孔、即ち、折畳状態位置決め穴に係合突起22が係合した状態を示し、この状態においては、車両用シート1の折畳状態が維持される。
前記操作レバー20に設けられた角板19,角穴16が設けられた揺動片18によって、請求項6に記載の動作変換部P(図6に示す)が構成される。
次に、前記前傾用ばね部7のばね力を調節するばね力調節部31について、図7乃至図10を参照して説明する。図7に示すように、ばね力調節部31は、電動モータMを備えている。電動モータMは固定板32によって座部2に固定されている。電動モータMの動力は、該電動モータMのハウジング内に設けられた減速機構(図示せず)によって所望の回転数に変換された後に、セクターギヤ35に伝達される構成になっている。
前記セクターギヤ35は、その周囲が、図8、図9、図10に示すように、曲率半径の大きな大径部36と、曲率半径の小さな小径部37とから構成されて略扇状をなし、且つ、その中心には、図7に示すように、掛合部38が突設されている。前記小径部37には突起39,40が設けられている。図7に示すように、前記セクターギヤ35の大径部36が前記電動モータMの出力軸に噛合している。又、図9,図10に示すように、前記セクターギヤ35の掛合部38には、前記前傾用ばね部7の他端7Bが掛止される構成になっている。
前記電動モータMは正回転(図8中、矢示P方向への回転)、及び逆回転(図8中、矢示Q方向への回転)するもので、正回転が前記前傾用ばね部7の他端7B側を巻き込んで前記前傾用ばね部7の巻回を強めて、前記前傾用ばね部7のばね力を強める一方、逆回転が前記前傾用ばね部7の巻き込みを緩めて前記前傾用ばね部7の巻回を弱めて、前記前傾用ばね部7のばね力を弱めるようになっている。
前記セクターギヤ35周囲には、二つのリミットスイッチL3、L4が設けられている。これらリミットスイッチは、前記電動モータの正回転、逆回転の限界を検出するスイッチであって、L3は最強巻込検出リミットスイッチで、L4は最低巻込検出リミットスイッチである。図9は電動モータMの正回転の限界を検出した状態を示し、図10は電動モータMの逆回転の限界を検出した状態を示している。
次に、図11及び図12に基づき、前述した四つのリミットスイッチL1,L2,L3,L4を用いた電気回路について説明する。図中、後位検出用リミットスイッチL2は常開のスイッチで、背もたれ部3が最後位にある状態、即ち、図1、図3に示すように、車両用シート1が着座可能状態にあることを検出した際に閉じるようになっている。又、前位検出用リミットスイッチL1は常開のスイッチで、背もたれ部3が最前位にある状態、即ち、図2、図4に示すように、車両用シート1が折畳状態にあることを検出した際に閉じるようになっている。
又、前傾用ばね部7のばね力が最強になったことを検出する最強巻込検出リミットスイッチL3は、常閉スイッチで、前傾用ばね部7のばね力が最強になった際に開くようになっている。前傾用ばね部7のばね力が最弱になったことを検出する最弱巻込検出リミットスイッチL4は、常閉スイッチで、前傾用ばね部7のばね力が最弱になった際に開くようになっている。
図11,図12に示すように、後位検出用リミットスイッチL2と最強巻込検出リミットスイッチL3は電源V1とアースとの間に直列接続されると共に、これら二つのリミットスイッチL2、L3の間には継電器R1のコイルr1が接続されている。又、前位検出用リミットスイッチL1と最弱巻込検出リミットスイッチL4は電源V2とアースとの間に直列接続されると共に、これら二つのリミットスイッチL1、L4は電源V2とアースとの間に直列接続されると共に、二つのリミットスイッチL1、L4の間には継電器R2のコイルr2が接続されている。
又、図11,図12に示すように、電動モータMは該電動機Mの両側に設けられた二つの継電器R1、R2の各スイッチ部51、52を介して、二つの電源V3、V4、又はアースに接続されている。スイッチ部51は、可動切片52と常開接点53と常閉接点54を有し、常開接点53は電源V3に接続され、常閉接点54はアースに接続されている。又、スイッチ部52は、可動切片55と常開接点56と常閉接点57を有し、常開接点56は電源V4に接続され、常閉接点57はアースに接続されている。
次に、動作について説明する。先ず、図1、図3に示すように、背もたれ部3が後位にある状態、即ち、着座可能状態にあるとする。この状態においては、操作レバー20が直立の状態にあって、係合片23の係合突起22が着座状態位置決め穴に差し込まれてロックされている。図11は、当該着座可能状態の電気回路を示す。この着座可能状態においては、背もたれ部3が後位に位置するために、後位検出用リミットスイッチL2が閉じ、前位検出用リミットスイッチL1が開いている。
又、最強巻込検出リミットスイッチL3が閉じている。このために、継電器R1のコイルr1が励磁して、スイッチ部51の可動切片52が常開接点53に切り替わることによって、電源V3から継電器R1のスイッチ部51、及び電動モータMを経てアースに至る電気回路が形成されて、電動モータMが正回転することによって、前傾用ばね部7のばね力は、徐々に、強められる。そして、前傾用ばね部7のばね力が最強になった際に、最強巻込検出リミットスイッチL3が開くことによって、継電器R1のスイッチ部51の可動切片52が常閉接点54に切り替わることによって電動モータMが停止して、前記前傾用ばね部7のばね力は最強の状態に維持される。
次に、図1,図3に示す状態において、乗員が、操作レバー20を図中、左方向へ倒すと、該操作レバー20に設けられている角板19が反時計方向へ回転し、角板19の角部19Aが揺動片18の角孔16の内面に当たることによって、揺動片18が上方へ押し上げられるように反時計方向へ回転することによって、図5に示す係合片23の係合突起22が走行レール4の後位の係合孔から抜け出る。つまり、ロック機構のロック状態が解除される。
すると、座部2は、図2及び図4に示すように、前記前傾用ばね部7のばね力によって、座部2の後部側が上方に跳ね上がるようにして前傾すると共に、当該前傾動作に伴ってリンク9が背もたれ部3を前方へ引っ張ることによって、背もたれ部3は前方へ移動して、図2及び図4に示す折畳状態になる。
この折畳状態において、操作レバー20を図中、最初の状態、即ち、直立状態に復帰させると、角板19が回転し、その角部19Bと揺動片18の角孔16の内面との当接が解除されて、揺動片18が戻りばね18Bのばね力によって図中、右方へ回転することによって、図5に示す係合片23の係合突起22が走行レール4の前側の係合穴、即ち、折畳状態位置決め穴に差し込まれて、折畳状態にロックされる。
尚、着座可能状態から折畳状態へ変移する際、前傾用ばね部7のばね力のみによって、座部2の後部側を跳ね上げるようにしても良いが、補助的に人力を加えるようにすることも可能である。
このような折畳状態においては、背もたれ部3が前方へ移動した状態にあるために、図2、図4に示すように、背もたれ部3の後方にスペースSが開けられた状態になって、多量の荷物等を積み込むことができる。
この折畳状態においては、図12に示すように、前位検出用リミットスイッチL1と最弱検出リミットスイッチL4が閉じ、後位検出用リミットスイッチL2が開いている状態にある。このために、電源V2から継電器R2のコイルr2を介してアースに至る電気回路が形成されるためにコイルr2が励磁して電器R2のスイッチ部52の可動切片55が常開接点56側に切り替わることになって、電動モータMが逆回転することによって、前傾用ばね部7のばね力は、徐々に、弱められる。
そして、前傾用ばね部7のばね力が最弱になった際に、最弱検出リミットスイッチL4が開くことによって、継電器R2のスイッチ部52の可動切片55が常閉接点57に切り替わることによって電動モータMが停止して、前記前傾用ばね部7のばね力は最弱の状態に維持される。つまり、前傾用ばね部7のばね力は弱まって、相対的に、復帰用ばね25のばね力が強まった状態にある。
次に、背もたれ部3の後方に置かれていた荷物を降ろした後において、操作レバー20を左方へ回転させると前述のようにして、係合片が折畳状態位置決め穴から抜け出て、折畳状態のロックが解除される。そして、乗員が背もたれ部3を後方へ押すと、背もたれ部3は、乗員の押す力に、復帰用ばね25のばね力が加わった力で後方へ移動することによって、着座可能状態に復帰する。この着座可能状態において、操作レバー20を直立状態に復帰させると、前述のように、係合片23の係合突起22が着座状態位置決め穴に差し込まれて、着座可能状態にロックされる。
尚、以上の説明においては、操作レバー20を図中左方へ回転させることによって、左側ロック機構12,右側ロック機構13のロックを解除するようにしたが、該操作レバー20を右方へ回転させることによって、左側ロック機構12,右側ロック機構13のロックを解除するようにしてもよい。
尚、以上の説明においては、前傾用ばね部7として、渦巻きばねを用いた場合について説明したが、前傾用ばね部7として、捩りばねのような他のばねを用いることも可能である。
又、復帰用ばね25としてコイルばねを用いた場合について説明したが、他の引っ張りばねを用いることも可能である。
又、以上の説明においては、折畳状態の車両用シートの後方に開けられたスペースを荷物とを置くためのスペースとして用いた場合について説明したが、例えば、車両が三列シートの場合には、本発明に係る車両用シートを二列目のシートに利用することで、三列目のシートを利用する乗員の乗降用に利用することができる。
更に、以上の説明においては、ばね力調節部31が、前傾用ばね部7のばね力を調節したが、復帰用ばね部25のばね力を調節することによって、前傾用ばね部7のばね力と復帰用ばね部25のばね力との兼ね合いを調節するようにしても良い。
図1は、着座可能状態にある車両用シートの斜視図を示す。 図2は、折畳状態にある車両用シートの斜視図を示す。 図3は、着座可能状態にある車両用シートの側面図を示す。 図4は、折畳状態にある車両用シートの側面図を示す。 図5は、車両用シートの分解斜視図を示す。 図6は、ロック機構の一部を示す斜視図を示す。 図7は、ばね力調整部の分解斜視図を示す。 図8は、リミットスイッチとセクターギヤとの位置関係を示す図である。 図9は、前傾用ばね部が、巻き込まれて最強になった状態を示す図である。 図10は、前傾用ばね部が、巻き戻されて最弱になった状態を示す図である。 図11は、電気回路を示す回路図である。 図12は、電気回路を示す回路図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 座部
3 背もたれ部
4 走行レール
7 前傾用ばね部
9 リンク(連結部)
12 左側ロック機構
13 右側ロック機構
25 復帰用ばね部
31 ばね力調節部

Claims (6)

  1. 座部と背もたれ部とが互いに別体に設けられると共に該座部と該背もたれ部とは連結部によって連結され、
    ロック機構の作動によって着座可能状態に維持され、ロック機構の解除によって折畳状態に変移可能な車両用シートであって、
    前記折畳状態は、前記座部がその後部側を跳ね上げるようにして前傾し、且つ、前記背もたれ部が前傾動作の前記座部に引っ張られて前記座部に後方から接近するように前方へ水平移動することによって背もたれ部の後方にスペースを開けた状態であり、
    該車両用シートは、
    前記座部の後端側を跳ね上げて前記座部を前傾させる向きに付勢して前記着座可能状態から折畳状態に変移させる前傾用ばね部と、
    前記背もたれ部を後方へ移動させる向きに常時付勢するばね力を有して前記折畳状態から前記着座可能状態に復帰させる復帰用ばね部と、
    前記前傾用ばね部のばね力、又は復帰用ばね部のばね力を調節するばね力調節部とを備え、
    前記ばね力調節部は、前記着座可能状態においては前記前傾用ばね部のばね力を前記復帰用ばね部のばね力以上に維持することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記ばね力調節部は、前記折畳状態においては前傾用ばね部のばね力を前記復帰用ばね部のばね力以下に維持することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記スペースは荷室用であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記スペースは、乗降用であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  5. 前記背もたれ部は、走行レール上を前後方向へ往復動可能に設けられ、
    前記ロック機構は、前記背もたれ部に設けられた操作レバーと、該走行レールに設けられた着座状態位置決め孔及び折畳状態位置決め孔と、前記背もたれ部に設けられてこれら二つの位置決め孔に抜き差し可能に設けられた係合片とを備え、
    前記操作レバーの操作によって前記係合片を前記着座状態位置決め孔に差し込むことで前記背もたれ部が前記着座可能状態にロックされると共に前記係合片を前記着座状態位置決め孔から抜くこと当該ロックが解除され、一方、前記係合片を前記折畳状態位置決め孔に差し込むことで前記背もたれ部が前記折畳状態にロックされると共に前記係合片を前記折畳状態位置決め孔から抜くことで当該ロックが解除されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記操作レバーは揺動可能に設けられ、該操作レバーの揺動動作が、前記係合片を前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔に抜き差しする動作に変換される動作変換部を備え、
    前記動作変換部は、前記操作レバーの基端部に設けられた角板と、揺動可能に前記背もたれ部に設けられて前記角板が収容される角穴を有すると共に前記係合片が取付られた揺動片とを備え、
    前記操作レバーを直立状態に維持することで前記係合片が前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔に差し込まれてロックをし、
    前記操作レバーを直立状態から一方向へ揺動させることで前記角板の角部が前記角穴の内面を押して前記揺動片を一方向へ揺動させて前記係合片が前記着座状態位置決め孔又は折畳状態位置決め孔から抜かれてロックが解除されることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
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