JP2009202769A5 - - Google Patents

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トラクタ
この発明は、農業用トラクタに関する。特に、オペレータの乗降通路にアームレストを備え、このアームレストに操作装置を位置させて構成した運転席に関する。
従来からトラクタは、運転席の側部に沿わせて設けられたアームレストを、前側に延長して前部に、操作部を配置した構成が知られている。そして、操作部は、トラクタの車速の操作や、車体に装着している作業機の高さ位置を設定するためのポジションレバー等が設けられた構成が公知になっている。また、アームレストに車体の走行速度を変速するダイヤルを設けたものはなかった。
例えば、特開2005−335429号公開特許公報には、明細書、及び図面の記載から明らかなように、アームレストを位置設定状態、又は位置調整可能状態に容易に設定することができるアームレスト装置を提供すると記載されている。
そして、上記公報に開示されている技術は、操作部43を有して運転席28の側方に配備されるアームレスト41と、該アームレスト41を運転席31に対して前後方向及び上下方向の位置調整を可能に支持する位置調整機構51とを備え、該位置調整機構51には、アームレスト41を位置設定状態と位置調整可能状態とに切り換える切換操作部材72が設けられている。
特開2005−335429号公報
従来から、運転席の側部に設けられているアームレストは、キャビン室内の限られた広さの中に、各操作装置を簡略にして合理的に配置するために、前部に操作装置が設けられた構成が知られている。そして、前項で本件出願人が提示した特許文献1(特開2005−335429号公報)には、「オペレータの体格(体型)に合わせて、アームレストを前後や上下に調節する場合、従来の構成では螺子を緩めて、移動調節した後、再び締めて固定する等の調節操作が非常に煩雑で手数がかかっていたものを、本件出願発明は、容易に移動、調節ができる構成にしたものである」と説明されている。
しかしながら、これら従来の構成は、ステアリングハンドルの横側から運転席に至るオペレータの乗降通路の一方側には、アームレストの前部・操作装置がはみ出して通路を塞ぎ、アームレストを後方に移動したり、下方に下げる程度の調節移動では解消されず、オペレータが両方の乗降通路を自由に使って乗降することが困難な課題があった。
また、アームレストに車体の走行速度を変速するダイヤルを設けたものはなかったので、操作性が悪いものとなっていた。
この発明は、上記課題を解決するために、つぎの如き技術手段を講じている。
請求項2に記載した発明は、車体(1)上に装備された運転席(2)の側にアームレスト(3)を設けると共に、該アームレスト(3)には車体の走行速度を調整するダイヤル(58)を設けたことを特徴とするトラクタとしたものである。
車体(1)の走行速度の調節は、アームレスト(3)に設けたダイヤル(58)で行う。
求項に記載した発明は、車体(1)上に装備された運転席(2)の側部にアームレスト(3)を設けると共に、前方位置にはステアリングハンドル(4)を配置して設け、該ステアリングハンドル(4)の左右両外側から前記運転席(2)に至る間を空間としてオペレータの乗降通路(5),(5)を形成し、該乗降通路(5),(5)の一方に前記アームレスト(3)の前部(3a)を延長して設け、該アームレスト(3)の前部(3a)に操作装置(6)を備える構成とし、前記アームレスト(3)の後部に回動支点Pを設けてアームレスト(3)の前部(3a)が前記乗降通路(5)から上方に退避できる構成としたことを特徴とするトラクタとしたものである。
運転しながら作業を行う間、操作をやり易くするために、アームレスト(3)の前部(3a)、操作装置(6)を操作のやり易い前方位置に設け、楽に操作ができるものとした。そして、この発明は、作業が終了してオペレータが運転席から降りるときには、アームレスト(3)を上方に持ち上げて退避回動をさせながら、乗降通路(5)から後方に退避させて通路(5)を開放し、障害をなくして、双方の乗降通路(5)(5)とも自由に降りることができるものとなった。
そして、請求項の発明は、前記アームレスト(3)は、後部の回動支点Pに軸装した取付回転板(7)が両側面から制動力を受けて停止位置の保持ができる構成とし、前記アームレスト(3)の上下回動範囲内において、任意の位置で停止及び固定ができる構成としたことを特徴とする請求項記載のトラクタとしたものである。
アームレスト(3)を、乗降通路(5)から退避させるために上方に回動するとき、上下回動の範囲内であれば、どの位置ででも止めることができるもので、しかも、止めた位置で停止状態を保持できるものとなっている。
請求項1の発明は、農業用のトラクタにおいて、車体(1)速度調整の操作性が楽になる。
請求項の発明は、農業用のトラクタにおいて、走行移動、及び農作業を行う間は、アームレスト(3)の前部(3a)、操作装置(6)を運転操作がやり易いように運転席(2)の側部から前側で乗降通路(5)に張り出した位置に置き、楽に操作ができるものとなっている。そして、この発明は、作業が終了してトラクタを停車させ、オペレータが運転席(2)から降りるときには、邪魔になるアームレスト(3)を上方に持ち上げながら退避回動させて乗降通路(5)から障害物をなくし、空間として開放し、自由に乗り降りができる本来の乗降通路(5)に戻すことができる特徴がある。
そして、請求項の発明は、アームレスト(3)を、乗降通路(5)から退避させるために上方に回動するとき、上下回動の範囲内であれば、どの位置でも止めることが可能であり、しかも、止めた位置で制動力が作用して停止状態を安定よく保持できる特徴がある。
以下、実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、トラクタ10は、図4、及び図5に示すように、車体1の後部に左右一対の後輪11,11が設けられ、前部には操舵可能に軸架した左右の前輪12,12が設けられ、車体1上にはキャビン13を搭載して構成している。そして、運転席2は、キャビン13の室内に設けられ、図4に平面視で示すように、右側に沿わせてアームレスト3が設けられ、前方位置にはステアリングハンドル4を配置して構成している。そして、前記ステアリングハンドル4の近傍には、図面から解るように、前後進レバー14が設けられ、下方位置には各装置の操作ペダル15が配置して設けられている。
そして、前記キャビン13は、左右のキャビンドア17を開放すると、その内側には、ステアリングハンドル4の左右両外側から前記運転席2に至る間を広い空間としてオペレータの乗降通路5,5が形成されている。
そして、アームレスト3は、図1、乃至図4に示すように、長い箱状に形成して、前記の通り、運転席2の右側上方位置に前後方向に沿わせて配置して設け、座った状態で運転するオペレータの右肘、前腕を受け止めて載せることができる構成としている。そして、アームレスト3は、図面から解るように、後部から中間部分の上面をフラットに形成して、上記の如く、右手の肘や前腕を安定した状態に置くことができるように形成し、それより前側に操作装置6を設けた前部3aを上方に隆起状に突出させて連続して構成している。そして、上記した前部3aにある操作装置6は、実施例の場合、図4に示すように、内側に前後一対にして設けた車速を変速操作するシフトアップスイッチ18とシフトダウンスイッチ19、その前側に作業機昇降スイッチ20(シーソ式スイッチであって、後側のワンプッシュで最大位置まで上昇し、前側のワンプッシュで作業機昇降用コントロールレバー21による設定位置まで下降する構成となっている。)とから構成され、外側には作業機昇降用コントロールレバー21を設けて構成されている。
そして、アームレスト3の前部3aの外側には、アクセルレバー23や主変速レバー24が配置され、その後方には、油圧コントロールレバー25,26が設けられている。そして、運転席2の左側には、前に駐車ブレーキレバー27を設け、その後方に、PTO切換レバー28と超低速レバー29とを配置している。
そして、前記アームレスト3の前部3aは、図4に示すように、ステアリングハンドル4の右側に形成されている乗降通路5の中まで延長して設け、前記した各操作装置6の操作がやり易い構成にしている。したがって、アームレスト3は、既に説明したように、後部から中間部位に至るフラットな上面に右手の肘や前腕を載せて安定させながら右手が前部3aにまで伸びて届いた状態になり、各操作装置6の操作が楽にできる。そして、アームレスト3は、後部の下方にある回動支点Pを中心にして、前部3aが乗降通路5から上方に退避できる構成としているが、その構成をつぎに、説明する。
まず、上記アームレスト3は、図1、乃至図3に示すように、後部に固着して下向きに延長した取付回動板7を、下側の支持装置31に回動ピン32によって取り付け、該回動ピン32を回動支点Pとしている。そして、上記取付回動板7は、図2に示すように、左右両側から前記回動ピン32に挿し込んでいるライニング33,33を押し当てて挟み、外側の座金で固定し、該回動ピン32の外側から締付けねじ34で締め付けることによって、制動力を与える構成としている。
したがって、上記アームレスト3は、下側に延長した取付回動板7が回動ピン32(回動支点P)に軸装した部分に両側面から圧接されたライニング33,33によって制動力を受けて停止させた位置で保持される構成としている。実施例の場合、前記アームレスト3は、図1、及び図2に示すように、上下回動範囲内において、任意の位置で停止・固定ができる構成となっている。
以上のように、実施例は、農業用のトラクタにおいて、オペレータが運転席2に座って走行移動、や農作業を行う間は、アームレスト3の前部3a(操作装置6)を、運転操作がやり易いように運転席2の側部から前側で乗降通路5の空間内に位置して楽に操作を行いながら作業をすることができる。そして、実施例は、作業を中断したり、終了してトラクタ10を停車させて、オペレータが運転席2から降りるときには、邪魔になるアームレスト3を上方に持ち上げながら退避回動させて乗降通路5から障害物をなくして本来の広さに戻し、開放した乗降通路5にして下車を容易にできる。
そして、実施例の場合、アームレスト3を、乗降通路5から退避させるために上方に回動するとき、上下回動の範囲内であれば、どこでも止めることが可能であり、しかも、常に制動力が作用しているから、止めた位置で停止状態を保持できるものとなっている。
そして、上記アームレスト3は、図1、及び図2に示すように、支持装置31に上下調節用長孔35,35を形成し、車体1側のブラケット36にノブボルト37,37によって、上下調節自由に固着する構成としている。
このように、アームレスト3は、オペレータの体格に応じて上下に調節することができる。
他の実施例として、アームレスト3は、図6に示すように、回動支点Pの部分にロックプレート40を設けて上方に回動した位置で適宜ロックができる構成とし、前部3aの前側にロックを解除するスイッチ38を設け、自動的にロック解除にすることができる構成にしている。この場合、ロックプレート40は、アームレスト3を上方に回動して停止すると、その位置で電気的に自動ロックが働いてロックできる構成としている。
このように、実施例に係るアームレスト3は、乗降通路5から上方に退避して停止すると、その位置で自動ロックが働き、スイッチ38を操作すると、ロックが解除できるものとなっている。
以上、述べたように、この出願の実施例は、走行・作業中にはオペレーターの運転が楽にできる位置に操作装置6を置いて操作の便を図り、オペレーターが乗降するときには、乗降通路5,5の一方に前部3aが位置するアームレスト3を、上方に退避回動することによって、邪魔になる障害物を退けて両方の乗降通路5,5が選択的に使用できるようにした特徴がある。
以下、他の実施例について説明する。
まず、フェンダー45に関する実施例を、図7、乃至図9に基づいて述べる。
フェンダー45は、図7に示すように、トラクタ10の前輪12に取り付ける場合、支持杆46を、前輪12の操舵時における回動支軸(S−S)47に接近させて沿わせ、平行に向けて配置し、フロントアクスル48のファイナルケース49に共締めして固着している。
このように構成すると、支持杆46は、トラクタ10の走行中に前輪12,12が操舵されて角度(操舵角度)が変更されても、回動支軸(S−S)47を中心に舵取りされるから、左右に移動する前輪(タイヤ)12と干渉することなく、フェンダー45の支持が安定する特徴がある。
つぎに、図8に示した実施例は、支持杆46に対してフェンダー45を上下に調節可能に固着して構成した例である。この場合、フェンダー45は、取付軸部50を、パイプ状の前記支持杆46に挿し込んで上下に調節できる構成としている。
このように、実施例に係るフェンダー45は、図面に示すように、車輪交換等にあたり、タイヤ径に応じて上下に調節することができる利点がある。
つぎに、図9に示した実施例は、フェンダー45を前輪12のトレッド方向に調節できるように、フェンダー45に設けている横向きの調節チューブ51を前記支持杆46の横向き軸部に左右調節自由に挿し込んで固定する構成としている。
以上述べたように、実施例は、トラクタ10の前輪12に設けるフェンダー45において、フェンダー45の支持杆46を、図7に示すように、トラクタ10の走行中に前輪12,12が操舵されて回動支軸(S−S)47を中心に舵取りされても前輪(タイヤ)12と干渉することなく、安全に走行することができる。
そして、フェンダー45は、図8の実施例では、支持杆46に対して上下に調節でき、タイヤ径の異なる前輪12に取り替えても対応することができる特徴がある。
つぎに、フェンダー45は、図9の実施例では、支持杆46に対して、横方向に移動調節ができる調節チューブ51を設けて横移動調節ができる構成となっている。
そして、図9に示した実施例は、左右共用のフェンダー45として付け替えができるから、共用部品として使用できる効果もある。
つぎに、運転席2の横に設けるサイドカバー55について、図10に示す実施例を説明する。
上記サイドカバー55は、内側にトラクタのコントローラ56を収納しており、プログラムの変更等のメンテナンスに当たり、開く(取り外す)ことが多く、従来の1枚物では取り外しが困難であったから、中間部分で前後2つに分割して前部カバー55aと後部カバー55bとの2枚に構成した。
このように、サイドカバー55は、前部カバー55aと後部カバー55bとに分割することによって、着脱操作を容易にしてメンテナンス作業が楽にできるものとしている。
つぎに、トラクタの自動旋回(以下、この実施例では、「ターン」と云う)について、安全を確保するための実施例を説明する。
従来からトラクタは、畦際に達すると、オペレータが作業機の昇降レバーと、PTO側のクラッチレバーと、ステアリングハンドル操作等を一度に行う手動旋回と、これらを全て自動制御で行う自動旋回とがある。例えば、特開2001−178207号公開特許公報などが、公知技術として知られている。
従来から、広く知られているように、トラクタは、ターンの完了時に、ダッシングする虞があり、その危険をなくして安全を確保する必要がある。そのためにも、以下に記載する各構成要件を満足するシステムを備えたトラクタを構成することが重要となる。
余談ではあるが、乗用田植機の自動旋回にふれておくと、乗用田植機は、トラクタと同様に、コントローラがステアリングハンドルの操舵角度を検出して旋回と判断すると、自動旋回のモードに入って、植付装置の伝動が自動的に切られ、植付装置を非作業位置に自動上昇する。そして、植付装置は、旋回の完了に合わせて作業位置まで自動下降して、前工程の植え終わり位置の横並び位置に達すると、自動的にクラッチが入り、植付作用が再開される。田植機は、トラクタと異なって、ロータリー耕耘装置を装着するものではないから、各作動のタイミングが狂ってもダッシングが起こることはなく、人命に関する事故はほとんど発生しない。
それに対して、トラクタは、ロータリー耕耘装置を装着して作業する場合、ダッシングの起こる虞があり、人命に関する事故に繋がることがあるから、以下、説明する構成要件を備えることが大切となる。
まず、トラクタのターン機構を採用するための構成要件を列挙すると、
A、ターンの作動スイッチを入りにしたとき、つぎの各要件によって牽制を掛ける必要がある。
1、ブレーキが非連結状態にあること(左右のブレーキペダルが連結されていないこと)。
2、PTOが、作業機を下降させれば回転するモード(作業状態にある意味)にあること。
3、副変速が作業速(ロータリー速、代掻き速など)になっていること。
4、オートブレーキが効くモードになっていること。
5、前輪増速が効くモードになっていること。
6、旋回前に作業機が上昇した後、ある設定時間を過ぎれば旋回後直進状態になっても作業機を自動降下させない(連続作業中にのみ作動させる)。
B、PTOプッシュOFFスイッチ(非常時のPTO停止)。オペレーターが容易に操作可能な位置に配置する。
以上述べた各構成要件に加えて、つぎの構成を追加して構成する。
C、ハンドルを操舵して、前輪が一定角度切れた時点で音声によって、「旋回後、作業機自動降下」のメッセージを自動的に音声で発する構成をとること。
そして、他の実施例としては、上記Cの構成要件と共に、又は上記Cの構成要件に代えて、トラクタのキャビンの上部、又は安全フレームの上部などの高い位置に複数のカメラを配置して、トラクタが作業をしている周辺の状態を撮影させて、コンピュータに送信し、ターンが可能か否かを判定させるシステムを追加構成する。
この場合、コンピュータは、トラクタの周辺に人影がないことを条件にしてターンを行うことができるように制約して安全を期すものとした。
このように、実施例は、トラクタがターンを行う場合、安全に安全を重ねて、事故の発生を未然に防止しながら、効率的に農作業ができる構成にするものである。
つぎに、主変速装置と副変速装置とを操作する操作装置を改良した実施例を、図11、乃至図13に基づき説明する。
まず、実施例は、図面に示すように、運転席2の両側にアームレスト3,3を配置し、左前側に主変速操作をダイヤル化した主変速ダイヤル58と、その前側に副変速操作をボタン化した副変速ボタン59,60とを配置した構成としている。
そして、上記主変速ダイヤル58は、従来の主変速レバーを廃止して、それに代わる構成としてダイヤル式として操作を楽にし、場所的にも狭い場所に装置できるものとしている。そして、副変速ボタン59,60は、オペレータがアームレスト3に肘を載せた状態で、ボタン操作ができる位置に、アップ側副変速ボタン59とダウン側副変速ボタン60とを配置して構成している。
このように、実施例は、狭い場所に、ダイヤル式とボタン式に構成すると、操作が楽になって、外観上もスマートになった特徴がある。なお、従来公知の先行例として、特開2001−124197号公開特許公報があり、ダイヤル操作式の変速装置が開示されている。
つぎに、図14、乃至図20に示す実施例を説明する。
これらはいずれもランプ(テールランプ、ストップランプ、作業灯、ターンシグナル等)に関する実施例であって、共通するところは、LEDによるランプを使用している点にある。
まず、図14の実施例は、トラクタ車体1の上方に設けたロプス61の内側に形状に沿わせてLED発光式のテールランプ機能とストップランプ機能とを備えたランプ62を取付けた構成としている。実施例は、車体から上方に高く突出させたロプス61に設けるから、見易く、見落とすことが少なく、安全性が高い特徴がある。
つぎに、図15の実施例は、運転席2の背凭れ63の裏側(後面)にランプ62を取り付けて構成した例である。なお、64は車幅灯を示している。
つぎに、図16に示す実施例は、ロプス61の上部の内側に、中央に設けたランプ62の外側左右に作業灯65,65を取り付けた構成としている。したがって、作業灯65,65は、作業時に使用して安全作業を行い、作業が完了すると消して中央位置のランプ62にテールランプ機能とストップランプ機能とを持たせて走行できる。
つぎに、図17、及び図18に示す実施例は、ロプス61の後側の中央部にランプ62(テールランプとストップランプとの兼用)を配置し、両側にLED発光式の作業灯65,65を設けて構成している。なお、LED発光式のランプ62は、図18に示すように、組み立てた構成としている。
このように構成すると、各ランプ62、65,65は、高いロプス61に設けているから、周囲を広く照らして安全な作業ができる特徴がある。
つぎに、図19、及び図20に示した実施例は、ロプス61の支柱部にウインカー兼車幅灯66として取り付けている。
この場合、ウインカー兼車幅灯66は、66aは前方ターン時のウインカー、66bは後方ターン時のウインカー、66cは車幅灯(側部マーカーランプ)から構成している。そして、ウインカー兼車幅灯66は、トラクタの左右両側のロプス61の支柱に取り付けた構成としている。
このように、各実施例は、トラクタにそれぞれLED発光式のランプを取り付けることによって、安全な走行や作業ができる特徴がある。
つぎに、セミクローラ用のフェンダー70について、実施例を説明する。
従来から、トラクタ10の後輪位置に取り付けるセミクローラ71は、専用のフェンダーがなく、クローラ71の露出部分が多いために、危険性が高く、周囲、特に前側への泥の跳ね飛ばしが多く発生していた。そこで、実施例は、図21、及び図22に示すように、フェンダー70を前側下方に延長してセミクローラ71の前部を覆う面積を拡大した構成とした。この場合、本件実施例のフェンダー70は、図22に示すように、前方下方側に、従来よりHだけ長く形成してセミクローラ71の前側を下方まで覆う構成とした。
したがって、実施例に係るフェンダー70は、セミクローラ71の前側の露出面積を狭くして、セミクローラ専用としての機能が発揮でき、泥跳ねが減少し、安全性が向上した効果がある。
つぎに、図23、及び図24に示す実施例は、車輪装着時に使用する標準フェンダー72に対して着脱自由に取り付けるオーバーフェンダー73を構成している。実施例のオーバーフェンダー73は、標準フェンダー72に対して嵌め込み式にして簡単に着脱可能に取り付け、側部と前部を拡張してセミクローラー71をカバーできる広さに構成している。なお着脱手段は、嵌め込み式に限らずねじで締め付ける構成にしてもよい。
このように構成した実施例は、セミクローラ71を覆う面積が拡大されて安全性が増し、泥跳ねも極端に少なくなった特徴がある。そして、実施例は、オーバーフェンダー73を着脱式に構成しているから、後輪を、ホイールとセミクローラとの交換する場合でも、迅速に対応することができる特徴がある。
つぎに、図25に示した実施例に係るフェンダー70は、前部に数段のステップ74を上下にして一体成形した構成としている。そして、ステップ74は、キャビン13の側部で開閉するキャビンドア17のすぐ外側に配置してオペレータが乗り降りし易いように構成している。
したがって、実施例は、既に説明した各実施例と同様に、安全性が高く泥跳ねが少なくなる効果を有すると共に、トラクタの部品点数を少なくすることができる特徴がある。
つぎに、図26に示した実施例に係るフェンダー70は、内側に縦壁面を形成し、その部位にランプ取付部75を一体に設けた構成としている。
そして、図27に示した実施例は、フェンダー70の内側76を鏡面仕上げに処理した構成としている。
このように構成することによって、図26に示した実施例は、別にランプの取付部を設ける必要がなく、作業灯、ウインカー等に利用できる特徴があり、図27に示した実施例は、鏡面仕上げにより、泥土の付着が減り、清掃が楽になる特徴がある。
以上、説明した各実施例のフェンダー70は、合成樹脂材を素材にして成形加工によって製作するが、成形方法等は自由に選択すればよい。
つぎに、トラクタのボンネットフード77の製作に関する実施例を、図28以下の各図面に基づいて具体的に説明する。
現在、トラクタは、他の車両等と同様に、多機種(多型式)、少量生産が行われている。したがって、実施例は、上記の要請に対応するために、まず、基本型を製作し、この基本型に基づいて部分的に変更して類似した他機種にアレンジしながら製作、販売ができるようにしたものである。
このように、基本型を製作してアレンジすることによって、新機種の生産開始時に要する立ち上がり資金を削減しながら、多型式で少量生産に対応せんとするものである。
まず、トラクタのボンネットフード77は、図28に示すように、前側のグリルパーツ78と、左右両側枠を形成する左側枠パーツ79と右側枠パーツ80と、天板パーツ81との4個のパーツ毎に樹脂素材のインジェクション成形によって製作するものとしている。そして、左右両側枠パーツ79,80、及び天板パーツ81とは、入れ子型の対応によって、長いパーツ82の成形が選択的に可能になり、短いパーツとの2種類(2型式)の製作ができるものとしている。
そして、ボンネットフード77は、図29に示すように、前図に基づき説明した各パーツ78,79,80,81、及び82を、組み立ててライト83を取り付けて1型式を構成できる。そして、ボンネットフード77は、天板パーツ81と左・右側枠パーツ79,80に長・短の差をつければ、2型式になる。更に、ゲタパーツ84は、図29に示すように、ボンネットフード77の下側周縁に取り付けて高くすると、1型式増えることになる。
つぎに、コラムパーツは、図30に示すように、左コラムパーツ85と右コラムパーツ86とを製作して、図31の(A)(B)に示すように、組み立てることによって、外観上のイメージを変えた別型式にすることができる。図31(A)は、左右側枠79,80に対して、左右コラムパーツ85,86の重ね合わせて組み立てた場合、下縁に直線部分を長くしており、(B)は、下縁に直線部分を短く形成している。
そして、ボンネットフード77は、図32(A)(B)(C)に示すように、前述した図28の各パーツを組み立てて構成するが、グリル87とライト83との違いでイメージを大きく変えた実施例である。実施例は、図32(A)と(B)とは、同一のライト83を取り付け、グリル87を別構成にしてそれぞれ特徴を与え、別型式とする程度のイメージの違いを出している。そして、図32(C)は、図32(A)、(B)と比較すると、ライト83とグリル87とを別構成にして異なったイメージを与える構成としている。
つぎに、図33(A)(B)(C)は、図面から解るように、(A)と(B)とは、(B)に長いパーツ82を使用して(A)との差を出し、(C)は、コラムパーツ85,86を変えて他の構成と差別化している。このように、実施例に係るボンネットフード77は、同一のパーツを使用して大部分を組み立て、一部に変化を出してイメージを変えて別型式に構成することができる。
つぎに、図34(A)(B)、及び図35(A)(B)(C)は、前者が左右側枠パーツ79,80、天板パーツ81の3個のパーツに長短の差をつけ、更に、コラムパーツ85,86に差を持たせてイメージを変えた構成とし、後者は、ライト83に3者の差を出して差別化をした実施例としている。
以上述べたように、現在のトラクタの生産、販売に見られるように、多機種(多型式)、少量生産に対応するために、各実施例で説明したように、製作した基本型に基づいて部分的な変更を加えて多型式の生産を可能にした。そして、実施例は、基本型を利用しながら部分的に変更してイメージを変え、類似した他機種にアレンジして製作、販売を行うことにしている。このようにして、実施例は、新機種生産開始に際し、発生する立ち上がり資金を削減しながら、多型式の少量生産に対応することができるものとなった。
要部の作用側面図 アームレストの背面図 アームレストの平面図 要部の平面図 トラクタの側面図 アームレストの別実施例の作用側面図 別実施例のフェンダーの正面図 別実施例のフェンダーの正面図 別実施例のフェンダーの正面図 運転席横のサイドカバーの斜面図 別実施例の運転席の斜面図 主変速ダイヤルの平面図 副変速ボタンの操作状態を示す平面図 ロプスにランプを装置した背面図 運転席の背凭れにランプを装置した背面図 ロプスにランプを装置した背面図 ロプスにランプを装置した背面図 前図のS−S線における断面図 ロプスにウインカーを取り付けたトラクタの側面図 車幅灯の斜面図 別実施例のトラクタの斜面図 別実施例のトラクタの側面図 別実施例のトラクタの斜面図 別実施例のトラクタの側面図 別実施例のトラクタの斜面図 別実施例のトラクタの側面図 実施例のフェンダーを示す斜面図 別実施例のボンネットフードの分解斜面図 ボンネットフードの組立斜面図 左右コラムパーツの斜面図 (A)(B)ボンネットフードの組み立て側面図 (A)(B)(C)ボンネットフードの組立斜面図 (A)(B)(C)ボンネットフードの組立斜面図 (A)(B) ボンネットフードの組立側面図 (A)(B)(C)ボンネットフードの組立斜面図。
1 車体
2 運転席
3 アームレスト
3a 前部
4 ステアリングハンドル
5,5 乗降通路
6 操作装置
7 取り付け回動板
58 ダイヤル
P 回動支点(アームレスト)。

Claims (3)

  1. 車体(1)上に装備された運転席(2)の側にアームレスト(3)を設けると共に、該アームレスト(3)には車体の走行速度を調整するダイヤル(58)を設けたことを特徴とするトラクタ。
  2. 車体(1)上に装備された運転席(2)の側部にアームレスト(3)を設けると共に、前方位置にはステアリングハンドル(4)を配置して設け、該ステアリングハンドル(4)の左右両外側から前記運転席(2)に至る間を空間としてオペレータの乗降通路(5),(5)を形成し、該乗降通路(5),(5)の一方に前記アームレスト(3)の前部(3a)を延長して設け、該アームレスト(3)の前部(3a)に操作装置(6)を備える構成とし、前記アームレスト(3)の後部に回動支点Pを設けてアームレスト(3)の前部(3a)が前記乗降通路(5)から上方に退避できる構成としたことを特徴とするトラクタ。
  3. 前記アームレスト(3)は、後部の回動支点Pに軸装した取付回転板(7)が両側面から制動力を受けて停止位置の保持ができる構成とし、前記アームレスト(3)の上下回動範囲内において、任意の位置で停止及び固定ができる構成としたことを特徴とする請求項2記載のトラクタ。
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