JP2018039454A - 小型電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車状態で車両前方直下の死角領域を視覚的、感覚的に容易に確認することができる小型電動車両である。【解決手段】小型電動車両10は、ハンドル32で操作される前輪12と、前輪12の上側を覆う前側車体カバー16と、走行用電動モータ20で駆動される後輪13と、後輪13の上側に配置される運転者用シート22を備えた小型電動車両10であって、車両の前部に反射部材50を有し、反射部材50は、ハンドルより下側でかつ前輪12よりも上側、さらに、ハンドル30よりも車両の前側に位置され、反射部材50の車両前後方向における前側端面は、車両幅方向の左右端面より車両中心方向に内側で、かつ前側車体カバー16の前側端面よりも車両後方側に位置されたことを特徴とするものである。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両前方直下の死角領域を乗車状態で確認することができる小型電動車両に関する。
この種の小型電動車両として、高齢者や足の不自由な人に利用されるハンドル形電動車椅子がある。従来、ハンドル形電動車椅子は、特許文献1に示すように、前輪を覆うように前部カバーが設置されてフロントフェンダの役割を果すので、運転者に雨水等の汚れが跳ね上がるのを防ぐことができる。
また、ハンドル形電動車椅子では、車両前方のヘッドライトによって暗い場所であっても、車両前方の視界を確保することができ、前輪の向き、歩道の段差や路面状態を確認することができ、運転性の向上を図ることができる。
特開2007−83958号公報
ハンドル形電動車椅子では、前輪の上方が車両カバーで覆われているので、車両前方直下(前輪周り)に死角が生じ、死角領域にある路面状態や段差等の凹凸に気付かず、転落、転倒を引き起こす可能性がある。
また、ハンドル形電動車椅子のユーザは高齢者や足の不自由な人が多く、電動車椅子に乗車しながら死角領域を確認しようと覗き込むことに困難性を伴う。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、乗車状態で車両前方直下の死角領域を視覚的、感覚的に容易に確認することができる小型電動車両を提供することにある。
本発明に係る小型電動車両は、上述した課題を解決するために、ハンドルで操作される前輪と、前記前輪の上側を覆う前側車体カバーと、走行用電動モータで駆動される後輪と、前記後輪の上側に配置される運転者用シートを備えた小型電動車両であって、車両の前部に反射部材を有し、前記反射部材は、前記ハンドルより下側でかつ前記前輪よりも上側、さらに、前記ハンドルよりも車両の前側に位置され、前記反射部材の車両前後方向における前側端面は、前記車両幅方向の左右端面より車両中心方向に内側で、かつ前記前側車体カバーの前側端面よりも車両後方側に位置されたことを特徴とするものである。
本発明に係る小型電動車両では、運転者が車両前方直下(前輪周り)の死角領域を反射部材により乗車状態で簡単に確認することができ、走行の安全性を向上させることができる。
小型電動車両の第1実施形態を示す車両左前方から見た斜視図。 図1の小型電動車両を示す左側面図。 図1の小型電動車両を示す正面図。 図1の小型電動車両を示す平面図。 図1の小型電動車両を車両後上方から見た乗員視点の斜視図。 小型電動車両に取り付けられた死角対策ミラーの取付構造を示す側面図。 小型電動車両の第2実施形態を示す左側面図。 図7に示す小型電動車両に運転者が着座した状態を示す左側面図。 図7に示す小型電動車両の頂部に設けられるバスケット蓋の側面図。 図7の小型電動車両に取り付けられるフロントバスケットの変形例を示す側面図。 小型電動車両の第3実施形態を車両左前方から見た斜視図。 図11に示す小型電動車両に運転者が着座した状態を示す左側面図。 図12の小型電動車両に取り付けられるバスケット蓋を下方から見たバスケット蓋の裏面図。 図13のXIV−XIV線に沿う反射部材の断面図。
以下、本発明に係る小型電動車両の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態を示す小型電動車両の車両全体を車両左前方から見た斜視図である。図2ないし図4は、図1の小型電動車両をそれぞれ示す左側面図、正面図および平面図であり、図5は、図1の小型電動車両を車両後上方から乗員視点で見た斜視図である。これらの図において、小型電動車両の車両後方側を符号BWで、車両前方側を符号FWで、車両右側を符号RSで、車両左側を符号LSで、また車両上方側を符号URで、車両下方側を符号DNでそれぞれ示す。
小型電動車両10は、高齢者や足の不自由な人等の歩行困難者の移動手段として利用されるハンドル形電動車椅子である。この電動車椅子10は、車体フレーム11に左右一対の前輪12および左右一対の後輪13がサスペンション14をそれぞれ介して支持される小型四輪車両である。
小型電動車両10は、前輪12の上側を覆う前側車体カバー16、ステップフロア17、後側車体カバー18からなる樹脂製カバーによって車体フレーム11が車両上方から覆われる。後側車体カバー18は、左右の後輪13の上部を前側から覆う一方、車体後部は略ボックス状に構成されて上方に突設される。後側車体カバー18の内側に左右の後輪13を駆動する構成部品、例えば走行電動モータ20と、この電動モータ20に給電するバッテリと、モータ出力を後輪軸に伝達するギアユニットと、車両の駆動制御を行なう制御部等が収容される。
後側車体カバー18の上側には、車体フレーム11から立ち上がるブラケットを介して運転者21が着座するシート22が設けられる。シート22の後方には背もたれ23が立ち上がり、背もたれ23の立上がり部途中から左右のアームレスト24が前方に延びて車椅子25が構成される。
小型電動車両10は、車体前部を上側から覆う前側車体カバー16が左右の前輪12の上部を覆うフロントフェンダ部を備え、このフロントフェンダ部は、前輪の泥除け機能を果している。なお、フロントフェンダ部は透明あるいは半透明の樹脂材料で構成してもよい。前側車体カバー16は、車体前部の車両幅方向中央部からハンドルポスト27が斜め後上方に立ち上がるように立設される。ハンドルポスト27には立上がり部の前方にヘッドライト28が取り付けられる。ヘッドライト28の左右両側にウインカ29が設けられる。
また、車体前部のハンドルポスト27には、前輪12を操舵するステアリングシャフト30が軸支され、このステアリングシャフト30の上端にハンドルユニット31が回転可能に取り付けられる。ハンドルユニット31はボックス状の操作ボックス32と操作ボックス32の左右両側部から外側方に突出するハンドルレバー33およびアクセルレバー34が設けられる。ハンドルレバー33はU字状あるいはコ字状に構成され、そのグリップ部を把握してアクセルレバー34を操作することにより、車両が走行されるようになっている。
ハンドルユニット31の操作ボックス32には、ボックスパネル面に前後進切換スイッチ35や前進の走行速度を数段階、例えば5段階に切り換える調整ダイヤル36、ウインカスイッチ37等が設けられる。調整ダイヤル36は、ダイヤルの切換設定により、例えば、時速2km〜6kmで速度調整を行なうことができる。操作ボックス32の前側斜め立上がり部には、バッテリ残量表示や走行距離、傾斜注意等を表示する各種表示灯38が設けられる。
さらに、操作ボックス32の前側頂部左右に一対のミラーアーム39が固定される。ミラーアーム39は操作ボックス32から外側方上方に延びて、アーム先端にバックミラー40が取り付けられる。バックミラー40はハンドルユニット31の左右の高い位置に設けられ、運転者21は目線近くに位置するバックミラー40により後方を確認することが容易にできる。
なお、符号43は駐車時にパーキングブレーキとして機能するブレーキレバーであり、符号44はキースイッチである。
一方、小型電動車両10のハンドルポスト27の前面側には、ハンドルユニット31より低い位置にボックス状の収納カゴとしてのフロントバスケット45が上下の支持ブラケット46を介して取り付けられる。フロントバスケット45を取り付けたハンドルポスト27の背側に荷掛けフック47が設けられ、この荷掛けフック47に買物袋等が掛け止めされる。
フロントバスケット45は、左右の前側下部にミラーステイ49が固定される。このミラーステイ49はフロントバスケット45左右の外側方に延び、そのステイ先端部に反射部材としての死角対策ミラー50が設けられる。死角対策ミラー50は、左右の前輪タイヤの上方に位置され、ミラー鏡面は垂直状態から斜め下向きとなるように傾斜して設けられる。シート22に着座した運転者21は、図2に示すように、目線を落とすことにより、左右の死角対策ミラー50を通して車両前方直下(前輪周り)の路面状態(死角領域BA)を確認することができる。
図1および図3,図4は、フロントバスケット45の左右前面下部にミラーステイ49を固定した例を示すが、フロントバスケット45はバスケット形状を種々変更させることで、フロントバスケット45の左右側面側にミラーステイ49を直接一体に取り付けたミラー取付構造としてもよく、死角対策ミラー50のミラー取付構造は種々の取付態様が考えられる。
また、ミラーステイ49の先端に取り付けられる死角対策ミラー50は、ステイ先端取付部のボールジョイント等の角度調整機構51により角度移動調整可能に設けられる。角度調整機構51は、(死角対策ミラー50の)反射部材の鏡面を車両上下方向または左右方向に手動(自動でもよい)により角度調整可能に取り付けられる。
小型電動車両10では、図2に示すように、車両前方直下(前輪周り)の領域は、ユーザの運転者21が乗車状態で車輪前方直下(前輪周り)の路面状態を確認することができない死角領域BAと従来はなっていた。
しかし、本実施形態では、前輪12の上方位置に死角対策ミラー50を設置することにより、運転者21は乗車状態で車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを確認することができる。運転者21は、車両前方直下(前輪周り)の路面状態を左右前輪12の近い側の死角対策ミラー50に映し出すことができ、乗車姿勢を保ったまま、目線を斜め前下方に落とすだけで、車両前方の走行視界を確保したまま、死角領域BAにある路面状態や歩道の段差等を容易に確認することができる。
ユーザの運転者21は、乗車時や走行時に、図2に示される車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAにある路面状態を、乗車姿勢を保ったまま、確認することができるので、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAが解消され、走行の安全性や安心性を向上させることができる。
ハンドルユニット31の下側に配置される左右の死角対策ミラー50は、前輪12近くの上方に配置することで、車両前方直下(前輪回り)の見たい側の路面の凹凸状態を見たい側の死角対策ミラー50で確認することができる。ユーザの運転者21は、見たい方向と同じ側に設置された死角対策ミラー50により、直観的に瞬時に判断し易くなり、安心性、安全性の向上を図ることができる。
死角対策ミラー50は、平面鏡でも凸面鏡でもよいが、凸面鏡を用いた場合には、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAをより広範囲に亘り、確認することができる。
また、本実施形態の小型電動車両10では、反射部材の死角対策ミラー50は、図2に示すように、ハンドルユニット31(の車両上下方向における中心部)より下側で、かつ前輪12(の車両上下方向における中心部)より上側に設けられ、さらに、ハンドルユニット31(の車両前後方向における中心部)より車両前側に位置される。加えて、反射部材である左右の死角対策ミラー50の車両前後方向における前側端面は、図2および図4に示すように車両全長AL以内で、前側車体カバー16の前側端面より車両後方側に位置し、かつ左右の死角対策ミラー50の車両左右方向におけるミラー外側端面は、図3および図4に示すように車両全幅AW以内で、左右の前輪12の外側端面より車幅方向内側に位置される。
すなわち、小型電動車両10の左右の死角対策ミラー50は、ハンドルユニット31の下側でかつ前側、さらに、前輪12より上方で、かつ前側車体カバー16の前側端面より車両後方に位置される。加えて、左右の死角対策ミラー50の外側ミラー端面は、車両の全幅AW以内で左右の前輪12の外側端より車両中心方向内側に位置される。
小型電動車両10の左右の死角対策ミラー50は、車両全長ALおよび車両全幅AWの内側に配置され、車両の外側に飛び出すことがないので、乗車時や走行時に意図しないで人や物と接触するのと有効的に防ぐことができる。
一方、バスやトラック等の大型車両では左右の死角対策ミラーが車両前方直下の死角領域を確認するため、車体から外方に突出して設けられている。これに対し、本実施形態のセニアカー等の小型電動車両10では、左右の死角対策ミラー50を車両全長ALおよび車両全幅AWの内側に配置され、左右の死角対策ミラー50をそれぞれ通して、見たい側の車両前方直下の路面状態を観察することができる。見たい側の路面状態を容易に観察して、左右の前輪12側の路面の段差等の凹凸部を避けるように、ハンドル操作を行なうことができ、ユーザの安心性や安全性を向上させることができる。
また、左右の死角対策ミラー50は、左右の前輪12側のそれぞれ直上側に配置することで、左右の前輪12と左右のミラー50の位置関係を直観で把握し易くなる。左右の死角対策ミラー50の少なくとも一方に、車両前方直下(前輪周り)で路面状態の凹凸部を発見した場合、前輪12が凹凸部を避けるようにハンドル操作を行なうことができる。
死角対策ミラー50と前輪12とが離れていたり、違うところにあると、例えば、死角対策ミラー50が車両幅方向中央に配置されると、前輪12を斜め方向から見ることとなり、凹凸部が見つかっても、前輪12とミラー50の位置関係を把握しにくくなって、左右のどちら側にハンドル操作をすればよいか、判断に迷いが生じ、結果として凹凸部に接触する虞がある。
また、左右の死角対策ミラー50は、ミラーステイ49の先端部に角度調整機構51により、反射部材の鏡面が車両上下方向または左右方向に手動(あるいは自動)で角度変更調節可能に取り付けられる。
このため、ユーザの運転者は、身長や乗車位置によって、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを最も確認し易い高さ、角度に、ミラー50位置を角度調整することができる。死角対策ミラー50に凸面鏡を用いることで車両前方直下(前輪周り)の領域(死角領域BA)をより広範囲に確認することができる。
さらに、死角対策ミラー50は、図6に示すように、ミラー内部にLED等の照明部材の光源52を備え、光源52からの照射光をミラー50の一部のハーフミラーやレンズ53を通して車両前方直下(前輪周り)の路面を照明可能とすることができる。死角対策ミラー50の一部、例えば下部にハーフミラーやレンズ53を設けることにより、車両前方直下あるいは前輪12周りの路面を照明可能とすることができる。薄暮時や夜間時の視認性の向上を図ることができる。なお、図1および図2において、符号54および55は小型電動車両10の前後に装備された持上げハンドルである。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態の小型電動車両10では、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを、ユーザである運転者は乗車したまま目線を落とすだけで、見たい側の死角対策ミラーを通じて、視覚的・感覚的に容易に確認することができる。
また、左右の反射部材の死角対策ミラー50は、ハンドルユニットより下側で、かつ、前輪付近の上方に設置して車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを確認することができ、確認したい側の死角領域を、確認したい側のミラーを利用して視認できるので、確認したい場所のイメージがし易く、視覚的・感覚的に分かり易く、ハンドル操作が容易になる。
さらに、小型電動車両10では、左右の死角対策ミラー50は、ハンドルユニット31の前側かつ下側で、しかも前輪12より上側でかつ前側車体カバー16の車両前側端面より車両後方側の車両全幅AWおよび車両全長AL内に設けられるので、乗車時や走行時にミラーが人や物に接触するのを防止でき、安全性・安心性の向上を図ることができる。
加えて、死角対策ミラー50の内部に光源を設け、光源からの照明光で車両前方直下(前方周り)の死角領域BAの路面照射ができるので、薄暮時や夜間時の視認性を向上させることができる。
また、死角対策ミラー50は、フロントバスケット45の左右両側外方に角度調整機構により車両上下方向および左右方向に角度調整可能に設けたので、ユーザの運転者は、前輪前方が最も確認し易い高さ、角度にミラー位置を調整することができる。
[第2実施形態]
図7ないし図10は、本発明に係る小型電動車両の第2実施形態を示すものである。
図7は、第2実施形態の小型電動車両10Aを示す左側面図であり、図8は運転者が着座状態における小型電動車両10Aを示す左側面図である。図7および図8において、第1実施形態に示された小型電動車両10と同じ構成には同一符号を付して、詳細な説明を省略ないしは簡素化する。
第2実施形態に示された小型電動車両10Aは、反射部材である死角対策ミラー61の取付構造に特徴を有するものである。小型電動車両10Aは、フロントバスケット45の頂部にバスケット蓋60が設けられ、このバスケット蓋60でバスケットの荷物がハンドル操作を妨げないように設けられている。バスケット蓋60はフロントバスケット45の少なくともハンドルユニット31(操作ボックス32)側の後半開口部を覆うように設置される。
バスケット蓋60の左右両側面に図7ないし図9に示すように、反射部材としての死角対策ミラー61が取り付けられる。バスケット蓋60の左右両外側面には、車両前後方向に延びるレール溝62が、車両前方側が斜め下方を向くように長手方向に形成される。このレール溝62にスライダ63が車両前後方向にスライド自在に収められる。スライダ63からミラーステム64が外側方に突出して設けられ、ミラーステム64のステム先端部に角度調整機構(図示せず)を介して死角対策ミラー61が車両上下方向および前後方向に角度調整自在に取り付けられる。
ハンドル形電動車椅子の小型電動車両10Aでは、車両前方に荷物を収納するフロントバスケット45およびバスケット下部の前側車体カバー16に泥除けのためのフェンダ部を設置していることが一般的である。その場合、フロントバスケット45および前側車体カバー16の存在により、車両前方直下(前輪周り)付近に死角領域BAが発生する。さらに、荷物の収納量を多く(例えば最大限)確保するバスケット構造の小型電動車両10Aでは、車両前方が収納スペースとして占有されると車両前方の視界に影響が出る虞がある。
しかし、第2実施形態の小型電動車両10Aでは、フロントバスケット45のバスケット蓋60の左右両側に設置した(反射部材の)死角対策ミラー61により、車両前方直下(前輪前方付近)の死角領域BAの視界を確認することができる。フロントバスケット45を大型化しても、車両前方の視界を確保することができる。
死角対策ミラー61は、ハンドルユニット31(の車両前後方向中心)より前側で、かつハンドルユニット31(の車両上下方向中心)より下側に配置される。さらに、左右一対の死角対策ミラー61は、小型電動車両10Aの前輪12の上方で、かつバスケット蓋60の左右外側方に車両前後方向にスライド自在に設けられる。死角対策ミラー61はハンドルユニット31の操作ボックス32に取り付けた構造ではないので、ハンドル操舵に応じて左右に首振りが生じることがない。
しかも、死角対策ミラー61は、車両の下方側に設置したものでないので、運転者21の脚や車両構造物によって死角対策ミラー61の視界が阻害されることもない。バスケット蓋60の左右外側方に死角対策ミラー61を設置することにより、ミラーの視界を常に確保することができる。
また、小型電動車両10Aでは、車両の最大幅は、車輪であることが多く、左右前輪12の両外側端の鉛直線VLから外側に飛び出さない範囲で死角対策ミラー61を設置することにより、乗車時や走行時に死角対策ミラー61が人や物に接触する虞を防止することができる。
なお、第2実施形態の小型電動車両10Aでは、バスケット蓋60に車両前後方向のレール溝62を設けた例を示したが、図10に示すようにフロントバスケット45の上部側の左右両外側面に車両前後方向のレール溝65を設け、このレール溝65にスライド自在のスライダにミラーステムを介して死角対策ミラーを反射部材として設けてもよい。死角対策ミラーはフロントバスケット45の左右両外側部に車両前後方向に、好ましくは車両前後方向で車両前方が斜め下方を向く長手方向に、スライド自在に設けてもよい。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態の小型電動車両10Aでは、第1実施形態の作用効果を奏する他、死角対策ミラー61をフロントバスケット45の左右両外側で、車両前後方向に移動調整自在で、かつ角度調整機構により車両上下方向および左右方向に角度調整可能としたので、運転者の目線位置に合せて最適位置で、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを容易に確認することができ、視認性を向上させることができる。
また、バスケット蓋60やフロントバスケット45の左右両外側方に死角対策ミラー61を設けたので、ハンドル操舵による首振りの影響を受けることなく、フロントバスケット45を大型化しても、車両前方の視界を確保し、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを確認することができる。
[第3実施形態]
図11ないし図14は、小型電動車両10の第3実施形態を示すものである。
図11は、小型電動車両10Bの第3実施形態を示す左側面図であり、図12は、運転者21が着座状態における小型電動車両10Bを示す左側面図である。図11および図12において、第1実施形態に示された小型電動車両10と同じ構成には同一符号を付して、詳細な説明を省略ないし簡略化する。
第3実施形態に示された小型電動車両10Bは、バスケット蓋70を構成する前方蓋枠部のフレーム枠部71の裏面側に鏡面あるいは反射面を一体に備えた反射部材72を備えたものである。バスケット蓋70は、蓋形状がフロントバスケット45の頂部開口縁TOをハンドルユニット31(操作ボックス32)側で覆う蓋基部から車両前方側に斜め下方を向くように突出したスラント形状のフレーム枠部(前方蓋枠部)71に一体に形成される。バスケット蓋70は、フロントバスケット45の頂部開口縁TOより外側に突出したフレーム枠部71で前方蓋枠部が構成される。バスケット蓋70のフレーム枠部71は、その下面に反射部材72が一体に備えられる。
反射部材72は、図13に示すように、前方蓋枠部のフレーム枠部71の下面側に一体に構成される。反射部材72は、フレーム枠部71の下面にメッキ等を施して鏡面または類する性能の反射面を構成したものである。反射部材72は、図14に示すように下方に凸形状の凸形鏡面あるいは反射面としたもので、反射部材72内の下部にはLED等の線状の光源73が設けられる。光源73から放出される光は、レンズ74を通して車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを照射するようになっている。なお、バスケット蓋70には中央領域に大きな開口76を形成しても、この開口76は透明カバーで開閉自在に覆うようにしてもよい。
車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAは、バスケット蓋70のフレーム枠部(前方蓋枠部)71に沿う反射部材72を介して運転者21が確認することができる。その際、バスケット蓋70のフレーム枠部71は、フロントバスケット45の前端面や側端面から車両前方や車両側外方に突出(膨出)して設けられ、フレーム枠部71の下面側の鏡面あるいは反射面は凸曲面形状に構成されているので、図12に示すように、運転者21は下方に凸曲面形状の反射部材72を介して車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを確認することができる。
しかも、バスケット蓋70の車両前方側に突出するフレーム枠部71と一体構造の反射部材72は、車両前端を形成する前側車体カバー16のカバー前端の鉛直線VLより車両後方側に位置する。加えて、バスケット蓋70のフレーム枠部71と一体の反射部材72は、ハンドルユニット31(の車両前後方向中心)より前側で、かつハンドルユニット31(の車両上下方向中心)より下側に位置される。その上、バスケット蓋70のフレーム枠部71や反射部材72は小型電動車両10Bの車両幅内に形成されるので、フレーム枠部71や反射部材72が人や物に接触するのを有効的に防ぐことができる。
なお、図13において、符号77はバスケット蓋70の固定リブであり、符号78はバスケット蓋70のフレーム枠部(前方蓋枠部)を支持する前方支持リブである。
第3実施形態の小型電動車両10Bでは、バスケット蓋70の前方蓋枠部であるフレーム枠部71の下面は多くの面が凸曲面状の鏡面あるいは反射面として構成され、バスケット蓋70の車両前方側の目立つ場所に鏡面や反射面の光沢部品が一体的に設置されるので、外観性を向上させることができる。しかも、バスケット蓋70は前方蓋枠部のフレーム枠部71の多くの面を、鏡面あるいは反射面を備えた反射部材72として使用でき、車両前方部位(前輪周り)の路面を広く視認することができる。
しかも、反射部材72は内部にLED等の線状の光源73を有し、光源73からの放射光でレンズ74を介して車両前方直下(前輪周り)の路面を照射することができる。光源73からの照射光で前輪12周りの死角領域BAを照らすことで、薄暮時や夜間時の視認性や被視認性を向上させることができ、安心性や安全性が向上する。さらに、光源73は、周囲に露出することがないので、間接照明となり、周囲の人に眩しい印象を与えず、被視認性を向上させることができる。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態の小型電動車両10Bでは、バスケット蓋70を構成する前方蓋枠部であるフレーム枠部71と一体の反射部材72の多くの面を鏡面あるいは反射面として使用でき、車両前方直下(前輪周り)の死角領域BAを広く視認することができる。
また、反射部材72の内部に光源73を備えて、車両前方直下(前輪周り)を照らすので、薄暮時や夜間時の視認性、安全性を向上させることができる。
さらに、光源73は反射部材72の内部に設けられた間接照明であるので、周囲の人に眩しい印象を与えず、しかも被視認性を向上させることができる。
以上、本発明の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、3輪の車両に適用することができ、様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A,10B…小型電動車両(ハンドル形電動車椅子)、11…車体フレーム、12…前輪、13…後輪、16…前側車体カバー、17…ステップフロア、18…後側車体カバー、20…走行電動モータ、21…運転者、22…シート、23…背もたれ、24…アームレスト、25…車椅子、27…ハンドルポスト、28…ヘッドライト、30…ステアリングシャフト、31…ハンドルユニット、32…操作ボックス、33…ハンドルレバー、34…アクセルレバー、40…バックミラー、45…フロントバスケット、47…荷掛けフック、49…ミラーステイ、50…死角対策ミラー(反射部材)、51…角度調整機構、52…光源(LED等の照明部材)、53…ハーフミラーまたはレンズ、60…バスケット蓋、61…死角対策ミラー(反射部材)、62…レール溝、63…スライダ、64…ミラーステム、65…レール溝、70…バスケット蓋、71…フレーム枠部(前方蓋枠部)、72…反射部材、73…光源、74…レンズ、76…開口、77…固定リブ、78…前方支持リブ。

Claims (6)

  1. ハンドルで操作される前輪と、
    前記前輪の上側を覆う前側車体カバーと、
    走行用電動モータで駆動される後輪と、
    前記後輪の上側に配置される運転者用シートを備えた小型電動車両であって、
    車両の前部に反射部材を有し、
    前記反射部材は、前記ハンドルより下側でかつ前記前輪よりも上側、さらに、前記ハンドルよりも車両の前側に位置され、
    前記反射部材の車両前後方向における前側端面は、前記車両幅方向の左右端面より車両中心方向に内側で、かつ前記前側車体カバーの前側端面よりも車両後方側に位置されたことを特徴とする小型電動車両。
  2. 前記反射部材の車両幅方向外側端は、
    車両前方から見て、左右前輪のタイヤ幅の鉛直上に位置し、かつ、
    車両側方から見て、前輪の車両前後方向径の鉛直上に位置する請求項1に記載の小型電動車両。
  3. 前記反射部材は、
    車両上下方向に移動可能に構成され、かつ、
    前記反射部材の表面を車両上下方向または車両左右方向への角度調整可能な角度調整機構を備えた請求項1または2に記載の小型電動車両。
  4. 前記反射部材は、凸面鏡で構成された請求項1ないし3のいずれか1項に記載の小型電動車両。
  5. 前記反射部材は、左右前輪の前側を照射する照明部材を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の小型電動車両。
  6. 前記車両の前部にハンドルポストが設けられ、
    前記ハンドルポストの前面側にバスケットとバスケット蓋とが取り付けられ、
    前記バスケットまたはバスケット蓋の左右両外側部に車両前後方向に延びるレール溝が設けられ、
    前記レール溝にスライド自在のスライダに、反射部材が左右外側方に突出して設けられた請求項1に記載の小型電動車両。
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