JP6611774B2 - 二人乗り車いす構造 - Google Patents
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Description
本発明は、スペース効率が良好で、前後方向の寸法の増大を抑制できる二人乗り車いす構造を提供することを目的とする。
カウルパネル16,16は、底板部1bの左,右側縁から、上方に向けて湾曲されることにより、シャーシフレーム1の車幅方向断面形状が凹状となるように形成されている。
シャーシフレーム1の底板部1bには、前席4を有する前部乗員スペースと、後席6を有する後部乗員スペース5とが前後方向に並べられて設けられている。前席4と、後席6とは、車幅方向中央を前後方向に沿って延伸される中心線上に位置するように配置されている。
足置き部7の後方には、前席4が設けられている。前席4は、シートクッション部9およびシートバック部10を有して、脚部4aによって下方から支持されている。
このうち、シートクッション部9の下方で底板部1bの上面側には、駆動用バッテリ11が設けられている。駆動用バッテリ11は、脚部4aのカバー部材4bによって覆われている。
カウルパネル16は、図3に示すように、前席4の足置き部7の両側から上方に向けて立ち上がるように一体に湾曲形成された立上がり部17を有している。そして、図2に示すように、立上がり部17の上部には、後方に向けて湾曲されたコーナを有する湾曲部18が形成されている。この湾曲部18の上端からは、後方に向けて水平部19が連続して延設されている。
また、図6に示すように、シャーシフレーム1には、後輪3を左,右に転舵させる後輪転舵装置15が設けられている。後輪転舵装置15は、シャーシフレーム1の下面側で左,右の後輪3,3の間に、後輪3の近傍となるように設けられている。
後部乗員スペース5の乗員PRは、図示しない操作装置等を用いて、後輪転舵装置15を転舵制御することにより後輪3,3の転舵角度を変更することができる。
支持部30は、後席6の後部乗員スペース5の少なくとも一部を囲む湾曲形状を呈している。この実施形態では、後部乗員スペース5の左,右両側および後側を囲む湾曲形状を呈している。支持部30の内周面には、車幅方向中央を中心として、乗員PRの腰部を支持するクッション部材6bが貼設されている。クッション部材6bの一部は、支持部30の上縁よりも上方に向けて突出している。
また、後席6には、アーチ状の把持部6a,6aがそれぞれ設けられている。把持部6aは、上方に突出したクッション部材6bの左,右両側から、ドア31の上縁まで架渡されるように固定されている。
また、前席4の左,右に一対、水平に設けられた手すり部20,20は、前席4よりも車両後方に延出されている。手すり部20の一方の後端部20aには、ヒンジ部32が設けられている。
ヒンジ部32は、車幅方向に開閉するドア31の一方の前縁部と、後端部20aとの間を連結している。ヒンジ部32は、上下方向に延設される軸を中心として回動自在となることにより、ドア31をヒンジ部32の軸を中心として回動可能としている。
開閉機構33は、図示しないラッチ等を有している。また、車外側側面31aには、このラッチを操作するドアハンドル34が設けられている。そして、ドアハンドル34の開閉操作によりラッチ等を、アンカー等に係合状態または非係合状態として、ドア31の開閉可能としている。
このため、後部乗員スペース5の後方および他側方(車体左側)には、乗降の妨げとなるものが存在しなくなる。したがって、乗員PRは、外部から後部乗員スペース5へ、または後部乗員スペース5から外部へ容易に乗降できる。
このように構成された実施形態の二人乗り車いす構造では、前席4のシート部8の下方に、駆動用バッテリ11が設けられている。このため、スペース効率が良好で、前後方向の寸法の増大を抑制することができる二人乗り車いす構造が提供される。
そして、この実施形態では、車幅方向断面形状を凹状とするシャーシフレーム1の底板部1bの上面に駆動用バッテリ11が載置されている。このため、バッテリ装着位置を容易に下げることができて、前席4のシート部8の下方に形成される空間の中に、駆動用バッテリ11を格納しやすい。
そして、シャーシフレーム1の前後方向中央に所定の重量を有する駆動用バッテリ11を配設することができる。このため、重心位置を適正化することが可能となる。
この実施形態の二人乗り車いす100は、重心位置が低く、適正化されているため、バランスを崩すおそれが少なく、後輪操舵による小回り性能が良好である。
このため、前後の判別が行いやすい。また、ホイルベースも分かりやすい。
また、この実施形態では、後方に延設された手すり部20に、湾曲形状を呈する支持部材30が連続して形成されていて、後席6の後部乗員スペース5が囲まれている。
また、駆動用バッテリ11がシート部8の下方に配置されて後席6の乗員PRの足元のスペースは拡大している。このため、乗員PRは、足を踏ん張りながら左,右および後方に体重を預けることで、乗車姿勢をさらに安定させることができる。
そして、前,後輪2,3をそれぞれ構成するホイル、ホイルを覆うホイルカバーまたはタイヤの何れに配色が施されていてもよい。
3 後輪
4 前席
5 後部乗員スペース
6 後席
6b クッション部材
7 足置き部
9 シートクッション(シート部)
11 駆動用バッテリ
17 立上がり部
18 湾曲部
19 水平部
21 ヘッドライト
Claims (5)
- 前輪と、後輪と、前席と、車幅方向で前記前輪に重なる位置に設けられる前記前席の足置き部と、前記前席の後方に配列される後部乗員スペースと、
を備える二人乗り車いす構造であって、
前記足置き部の後方には、前記前席のシート部が設けられ、前記シート部の下方に、駆動用バッテリが設けられ、
車体から上方且つ車幅方向外側に向かって立ち上がる左右一対の立上がり部と、前記立上がり部の上部から車体後方に向けて円弧状のコーナを形成する湾曲部と、前記湾曲部から後方に向けて延設される水平部とを連続させて前記前席の手すり部が構成され、
前記手すり部にヘッドライトが一体に設けられるとともに、
前記ヘッドライトは、前記立上がり部から前記水平部の一部に至るまで設けられていることを特徴とする二人乗り車いす構造。 - 前記ヘッドライトは、前記手すり部の車体内側から車体外側に至るまで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の二人乗り車いす構造。
- 前記後輪の近傍には、後輪の転舵を行う後輪転舵装置を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の二人乗り車いす構造。
- 前記前輪と前記後輪とは、それぞれ異なる配色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の二人乗り車いす構造。
- 前記前輪は、ヘッドライトと同色の白色を有し、前記後輪は、バックランプと同色の赤色を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の二人乗り車いす構造。
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