JP2009202524A - 廃液回収システム、及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃液回収体の着脱が容易であると共に、廃液回収体の装着状態を安定化できる廃液回収システム及び該廃液回収システムを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を廃液として排出する可撓性チューブ43と、該可撓性チューブ43の下流端が指向する所定の装着位置31に対して着脱可能とされ、該装着位置31に装着された状態において前記可撓性チューブ43の下流端から排出された液体を廃液として受容可能な廃インクタンク27と、該廃インクタンク27を前記装着位置31に位置決め状態に保持する保持手段とを備え、該保持手段は、前記廃インクタンク27を前記装着位置31から取り出し方向に向けて移動するように付勢するコイルスプリング80と、該コイルスプリング80により付勢された状態にある前記廃インクタンク27に対して前記取り出し方向への移動を規制するように係止する係止段部40とを含んで構成された。
【選択図】図2

Description

本発明は、廃液を受容可能な廃液回収体を着脱可能とする廃液回収システム、及び該廃液回収システムを備えた液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射ヘッドに形成されたノズル開口からターゲットに液体を噴射する液体噴射装置として、例えば、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)が広く知られている。こうしたプリンタでは、通常、増粘したインク(液体)によるノズル開口の目詰まり抑制、及び記録ヘッド(液体噴射ヘッド)内のインク中に混入した気泡や塵埃の排出等を目的として、記録ヘッド内から増粘等したインクを廃インク(廃液)として強制的に吸引して排出する、所謂クリーニングが行われる。
そして、クリーニングにより記録ヘッド内から強制吸引された廃インクは、液体流路として機能する可撓性チューブを介してプリンタ内の所定箇所に配置された廃インクタンク(廃液回収体)に排出され、その廃インクタンク内に収容された廃インク吸収材(廃液吸収材)に吸収されるようになっている。ここで、廃インク吸収材の吸収能力には限界があり、その吸収能力が飽和した場合には、廃インクの吸収効率が低下してしまう。そこで、近時は、例えば特許文献1に記載されるように、こうした廃インクタンクを着脱可能としたプリンタが提案されている。
すなわち、この特許文献1に記載のプリンタには、廃インク吸収材に吸収された廃インクのインク溶媒を揮発可能とするように上方を開口した廃インクタンクがプリンタの内部に着脱可能に配置されている。そして、記録ヘッド内から強制吸引された廃インクは吸引ポンプから下方を指向するように延設されたポンプチューブ(液体流路)の下流端から廃インクタンク内に滴下されるようになっている。そして、廃インクタンク内に滴下された廃インクは廃インク吸収材に吸収され、その廃インク吸収材の吸収能力が飽和した場合には、その廃インクタンクがプリンタから取り外されて新しい廃インクタンクと交換されるようになっている。
特開2007−130998号公報
ところで、特許文献1のプリンタでは、吸引ポンプの下方位置に廃インクタンクの装着位置が設定され、その装着位置と対応するようにプリンタの前面側には廃インクタンクの着脱口が形成されている。そして、プリンタ内の装着位置に対する廃インクタンクの着脱時には、プリンタの着脱口を介して廃インクタンクを水平方向に移動させることにより装着位置に対する装着作業及び装着位置からの取り出し作業を行うようになっている。
すなわち、廃インクタンクは、プリンタの前面側から着脱口を介してプリンタ内に挿入されて装着位置に静止配置されるだけで装着作業が完了する一方、その装着位置において静止配置されている状態から着脱口を介してプリンタ外に抜き出すだけで取り外し作業が完了する。つまり、装着位置において、廃インクタンクは、格別に位置決め状態に保持されているわけではない。そのため、特許文献1のプリンタの場合には、例えばプリンタを移動させた場合等に廃インクタンクの装着状態が不安定になるという問題があった。
本発明は、こうした事情に鑑みなされたものであり、その目的は、廃液回収体の着脱が容易であると共に、廃液回収体の装着状態を安定化できる廃液回収システム及び該廃液回収システムを備えた液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の廃液回収システムは、液体を廃液として排出する液体流路と、該液体流路の下流端が指向する所定の装着位置に対して着脱可能とされ、該装着位置に装着された状態において前記液体流路の下流端から排出された液体を廃液として受容可能な廃液回収体と、該廃液回収体を前記装着位置に位置決め状態に保持する保持手段とを備え、該保持手段は、前記廃液回収体を前記装着位置から取り出し方向に向けて移動するように付勢する付勢手段と、該付勢手段により付勢された状態にある前記廃液回収体に対して前記取り出し方向への移動を規制するように係止する係止手段とを含んで構成されている。
この構成によれば、廃液回収体が着脱可能であるため、装着位置に装着されて使用中の廃液回収体における廃液の回収能力が低下してきた場合には廃液回収体の新旧交換を行うことにより廃液回収システムの廃液回収機能を良好に維持することができる。また、廃液回収体を装着位置に装着するために移動させた場合、その装着位置において廃液回収体には取り出し方向に向けて付勢手段の付勢力が作用する。そのため、その付勢力により廃液回収体は取り出し方向へ移動しようとするが、係止手段が係止することにより廃液回収体は取り出し方向への移動が規制され、装着位置において位置決め状態に保持される。したがって、廃液回収体の着脱が容易であると共に、廃液回収体の装着状態を安定化できる。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記係止手段は、前記廃液回収体に対して前記取り出し方向側からは係止可能である一方、前記取り出し方向の反対側からは係止不能な係止段部により構成されている。
この構成によれば、廃液回収体を取り出し方向とは反対の方向となる装着方向に向けて移動させる場合には、係止手段を構成する係止段部が廃液回収体に対して移動規制するように係止することはない。すなわち、廃液回収体の装着方向への移動は容易に行い得る。そして、装着位置において廃液回収体が付勢手段に付勢されて取り出し方向に移動しようとすると、その廃液回収体に対して取り出し方向側から係止段部が係止する。したがって、廃液回収体を装着位置において位置決め状態に保持できる。また、そのような係止段部により係止手段が構成されているため、廃液回収体を装着位置から取り外そうとする場合には、係止段部による係止状態が外れるように廃液回収体の姿勢を変位させれば、廃液回収体を付勢手段の付勢力を助力として容易に取り外すことができる。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記廃液回収体には、該廃液回収体を前記装着位置に対して着脱するために移動させたときに前記液体流路の下流端と接続又は接続解除される接続口が形成されている。
この構成によれば、廃液回収体を装着位置に対して移動させることにより、廃液回収体は着脱可能とされると共に、その着脱時の移動に伴い接続口が液体流路の下流端と接続又は接続解除されるため、新旧の廃液回収体の交換作業が簡単に行われる。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記液体流路は、該液体流路における下流端に連なる所定長さの下流端側流路部分が該液体流路の下流端が指向する方向に沿って延びるように設けられる一方、前記廃液回収体は、該廃液回収体を前記装着位置に対して着脱する場合に前記液体流路の下流端が指向する方向に沿って移動すると共に、その移動に伴い前記液体流路の下流端側流路部分が前記接続口に対して挿抜される。
この構成によれば、廃液回収体を液体流路の下流端が指向する方向に沿って移動させて装着位置に装着すると、液体流路の下流端に連なる所定長さの下流端側流路部分が廃液回収体に設けられた接続口に対して挿入されるため、液体流路の下流端を廃液回収体内の中央寄り位置まで差し入れさせて、その中央寄り位置に廃液を排出させることができるようになり、廃液の収容効率が向上する。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記液体流路は、可撓性チューブにより構成され、該液体流路の下流端側流路部分は、前記可撓性チューブにおける下流端側の所定長さ部分が剛性を有する所定長さの支持部材により前記可撓性チューブの下流端が指向する方向に沿って延びるように支持されている。
この構成によれば、液体流路が可撓性チューブにより形成される場合でも、所定長さの剛性を有する支持部材により可撓性チューブにおける下流端側の所定長さ部分を支持することにより、下流端から液体を排出可能な液体流路が簡単且つ安定的に形成される。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記支持部材は、前記可撓性チューブの下流端と対応する先端側が基端側を支点として首振り可能な構成とされている。
この構成によれば、廃液回収体の着脱時において廃液回収体の姿勢が傾いた場合でも、その傾きに対して廃液回収体の接続口に挿抜される液体流路の下流端側流路部分が追随するように首振りするので、廃液回収体の着脱作業を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の廃液回収システムにおいて、前記保持手段は、前記装着位置に対する前記廃液回収体の着脱時の移動方向に沿って延びる位置合わせピンと、該位置合わせピンが挿抜される位置合わせ孔とを含み、前記位置合わせピン及び位置合わせ孔のうち、その一方が前記廃液回収体に設けられると共に、その他方が前記支持部材の基端側に形成された鍔部に設けられている。
この構成によれば、廃液回収体を装着位置に装着する場合において、位置合わせピンが位置合わせ孔に挿入されるように廃液回収体の姿勢を調整することにより装着位置に廃液回収体を正確な位置決め状態にて保持することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、上記構成の廃液回収システムとを備え、前記液体噴射ヘッドから廃液として吐出された液体を前記廃液回収システムにより回収するようにした。
この構成によれば、液体噴射ヘッドから廃液として吐出された液体を回収する場合に、上記した廃液回収システムに係る発明と同様の作用効果を享受することができる。
以下、本発明を廃液回収体が着脱可能とされた廃液回収システムを備える液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1〜図4の各図において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)11は、平面視矩形状をなすフレーム12を備えている。フレーム12内にはプラテン13が左右方向に延設され、該プラテン13上には紙送りモータ14を有する紙送り機構により記録用紙Pが後方側から前方側に向かって給送されるようになっている。また、フレーム12内におけるプラテン13の上方には、該プラテン13の長手方向(左右方向)と平行に延びるガイド軸15が架設されている。
ガイド軸15には、キャリッジ16が、ガイド軸15の軸線方向(左右方向)に沿って往復移動可能に支持されている。また、フレーム12内の後面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモータ19が連結され、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。従って、キャリッジ16は、キャリッジモータ19の駆動により、ガイド軸15にガイドされながらタイミングベルト20を介して左右方向に移動するようになっている。
図1に示すように、キャリッジ16の下面には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。一方、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対して液体としてのインクを供給するための複数(本実施形態では5つ)のインクカートリッジ23が着脱可能に搭載されている。これら各インクカートリッジ23は記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面21a(図2参照)に形成された複数のノズル開口列(図示略)と個別に対応するものであり、記録ヘッド21内に形成されたインク流路(図示略)を介して対応するノズル列にインクを個別供給する構成とされている。
さらに、フレーム12内の一端部(図1では右端部)、すなわち、記録用紙Pが至らない非印刷領域には、プリンタ11の電源オフ時や記録ヘッド21をメンテナンスする場合にキャリッジ16を位置させるためのメンテナンス位置となるホームポジションHPが設けられている。そして、このホームポジションHPの下方となる位置には、記録ヘッド21からの記録用紙Pに対するインクの噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うメンテナンスユニット24が設けられている。
メンテナンスユニット24は、記録ヘッド21の下面(ノズル形成面)と対応した略矩形箱状をなすキャップ25と、キャップ25を昇降させるための昇降装置(図示略)を備えている。そして、キャリッジ16がホームポジションHPに移動した状態において昇降装置(図示略)の駆動に基づきキャップ25が上昇した場合には、記録ヘッド21の下面であるノズル形成面21aに対してキャップ25が各ノズル列を囲んだ状態で当接するようになっている。
また、図1及び図2に示すように、フレーム12内の一端部(図1では右端部)においてホームポジションHPの下方位置には、前後方向に沿った直方体状をなすハウジング部26が形成されている。ハウジング部26内には、廃液回収体としての廃インクタンク27と液体流路形成装置としてのチューブ支持機構28とを備えた廃液回収システム29を収容する収容室30が形成され、収容室30内の下部には廃インクタンク27の装着位置31が設定されている。なお、図2及び図7に示すように、収容室30内の高さ(底壁32と上壁33との間の距離)は収容室30内において廃インクタンク27の姿勢を傾けることができるように廃インクタンク27の高さよりも十分に高く設定されている。
ハウジング部26の前面側には、廃インクタンク27を収容室30内の装着位置31に着脱する際に通過させるための矩形状の着脱口34が形成されている。着脱口34には、着脱口34の上縁部両側に設けられた左右で一対の軸部35に上端部を回動自在に支持された開閉扉36が設けられている。そして、開閉扉36は、その前面に形成された摘み部36aが把持されて軸部35を中心に開閉操作されることにより、図2に実線で示した閉鎖位置と二点鎖線で示す開放位置との間で開閉動作するようになっている。
図2に示すように、ハウジング部26の収容室30内において、その底壁32の上面には、前後方向において前から後へ順に、前段面37、中段面38、及び後段面39が段差状をなすように形成されている。前段面37は、着脱口34の下縁部と同じ高さに形成され、その後端と中段面38の前端との間には前段面37よりも中段面38の方を低くする係止段部40が左右方向に延びるように形成されている。
中段面38は、廃インクタンク27の前後方向長さよりも少し短い前後方向長さに形成され、この中段面38のほぼ全域と前段面37の後側半域とにより廃インクタンク27の装着位置31が構成されている。後段面39は、段差部41を介して中段面38よりも若干低く形成され、この後段面39上には吸引ポンプ42の駆動に伴いキャップ25内から廃インク(廃液)として強制吸引されたインクを廃インクタンク27内に排出するための可撓性チューブ43を支持したチューブ支持機構28が設置されている。
次に、廃インクタンク27とチューブ支持機構28とを備えてプリンタ11に設けられる廃液回収システム29について説明する。
まず、廃インクタンク27について説明する。
図3に示すように、廃インクタンク27は、上部が開口した有底箱状をなす容器部材44と、外形が容器部材44の開口形状に対応した形状に形成された複数枚(本実施形態では4枚)のインク吸収材(廃液吸収材)45a〜45dと、同じく外形が容器部材44の開口形状に対応した形状に形成された気液不透過性部材としてのフィルム部材46を備えている。容器部材44の内側は収容スペース47になっており、この収容スペース47内に各インク吸収材45a〜45dが積層状態に収容されている。そして、そのように各インク吸収材45a〜45dを収容した状態にある容器部材44の開口部48を覆うように、容器部材44に対してフィルム部材46が貼着されることにより、容器部材44の開口部48は封止されるようになっている。
また、容器部材44の後側壁49及び左右各側壁50,51の各内面の複数箇所(後側壁49は2箇所、左右各側壁50,51は各々3箇所)には、薄板状をなすリブ52が上下方向に沿って形成されている。なお、図3には、後側壁49の一つのリブ52と右側壁51の三つのリブ52のみを図示している。そして、これらの各リブ52の位置と対応するように、各インク吸収材45a〜45dの外縁には切り込み53が形成されている。
また、容器部材44の内底面の中央よりもやや前側寄りの位置には円柱状の柱54が立設され、この柱54と対応するように、各インク吸収材45の中央よりもやや前側寄りの位置には円形の孔55がそれぞれ貫通形成されている。そして、各インク吸収材45a〜45dは、各切り込み53に対応するリブ52が入り込むと共に、各孔55に柱54が挿入されるようにして、容器部材44の収容スペース47内に積層状態で収容されている。
また、図3に示すように、容器部材44の後部左側のコーナ部には凹み部56が形成されている。その結果、後側壁49は、相対的に後方側に位置する主後側壁49aと相対的に前方側に位置する副後側壁49bに分離されると共に、左側壁50は、相対的に左側に位置する主左側壁50aと相対的に右側に位置する副左側壁50bとに分離されている。
そして、主後側壁49aには円形状の接続口57が貫通形成されると共に、副後側壁49bには円筒状の筒部58が後方に向けて突設され、その筒部58の孔により位置合わせ孔58aが構成されている。なお、接続口57は、その口径が開口縁から内奥に向かうにつれて次第に小径となるように形成されており、外部から接続口57内に挿入される部材が接続口57の内周面に対して前後方向に摺接した場合には、該部材を接続口57の内奥中心に向けてガイドする機能を有している。
また、副左側壁50bの外面には、廃インクタンク27の容量等に関する各種の情報を記憶した回路基板(図示略)の接続端子59が取着されている。さらに、容器部材44の底面の前端よりもやや後端寄りの位置には、ハウジング部26の底壁32上に形成された係止段部40と前後方向に凹凸係合可能な被係止段部60が左右方向に延びるように形成されている。
また、図3に示すように、各インク吸収材45a〜45dは、最下層の第1インク吸収材45aと最上層の第4インク吸収材45dが同じ厚さの同一形態に形成されると共に、下から2番目の第2インク吸収材45bと下から3番目の第3インク吸収材45cが同じ厚さとなるように形成されている。そして、第2インク吸収材45bと第3インク吸収材45cには各々における中央よりもやや後方寄りの各位置に正方形状をなす貫通孔61が形成されると共に、第3インク吸収材45cには後端縁から貫通孔61に向けて所定幅の切り込み溝62が前後方向に切り込み形成されている。
次に、チューブ支持機構28について説明する。
図4及び図5(a)(b)に示すように、チューブ支持機構28は、長方形状をなす左右両側壁の前端間が同じく長方形状をなす前壁で連結された平面視略コ字状の基体部63を有している。基体部63の前端下部からは矩形板状をなす水平板部64が前方に向けて延設され、その水平板部64には左右一対のねじ孔65が貫通形成されている。そして、基体部63は、水平板部64の各ねじ孔65に止めねじ66が各々螺合されることにより、ハウジング部26の底壁32における後段面39上に固着されるようになっている。
図4に示すように、基体部63の前壁には複数(本実施形態では3つ)の貫通孔67,68,69が上下方向に並ぶように形成されている。各貫通孔67〜69のうち、中央貫通孔68は、ハウジング部26の底壁32の後段面39上に基体部63が固着されたときに、収容室30内の装着位置31に装着される廃インクタンク27の接続口57と同軸の配置となる高さに形成されている。また、上側貫通孔67と下側貫通孔69の各孔の内周面の軸方向中途位置には内向きのフランジ部70(図5(a)(b)参照)が各々形成されている。さらに、基体部63における前壁の上端部略中央部には、可撓性チューブ43を挟み込み支持可能な略U字状をなすチューブ止め部71が形成されている。
また、図4及び図5(a)(b)に示すように、基体部63の前面側には可撓性チューブ43を直線状に支持するための支持部材72が組み付けられる。支持部材72は、廃インクタンク27の接続口57に対して挿抜可能な筒状体73を主体として形成された前後方向に所定長さの剛性を有する樹脂成型品であって、その筒状体73の軸方向中途位置よりも少し後側(基端側)寄りの位置には、矩形板状の鍔部74が一体形成されている。そして、支持部材72において、筒状体73の鍔部74よりも後側に突出するように形成された基端側筒状部(第2支持部)75は、その外径が基体部63の中央貫通孔68の口径よりも小さく、且つその内径が可撓性チューブ43を挿通可能な径となるように形成されている。
一方、支持部材72において、筒状体73の鍔部74よりも前側(先端側)の第2支持部となる所定長さ部分は、廃インクタンク27内に収容された第3インク吸収材45cの切り込み溝62の左右幅寸法よりも外径寸法が若干小さく、且つその第3インク吸収材45cの後端縁から貫通孔61の略中心までの距離寸法とほぼ同じ長さ寸法に形成されている。そして、この筒状体73の鍔部74よりも先端側の所定長さ部分は、可撓性チューブ43の下流端となる先端を内嵌合するために円筒状をなす相対的に短い先端側筒状部76を除き、該先端側筒状部76から後方の鍔部74に至るまでの相対的に長い筒状部分が周壁の約半分をくり抜かれた非筒状部77となるように形成されている。なお、非筒状部77の内面には筒状体73の軸方向における複数箇所(本実施形態では3箇所)で互いに対をなす挟み爪(止着部)78が対向する相手方の挟み爪78との間隔が可撓性チューブ43の外径よりも若干小さくなる配置態様で突設されている。
そして、支持部材72は、筒状体73における基端側筒状部75を基体部63の中央貫通孔68内に遊挿した状態において、その基端側筒状部75の基端側開口から挿入された可撓性チューブ43における先端(下流端)を含む先端側の所定長さ部分を先端側筒状部76及び非筒状部77により支持するようになっている。すなわち、筒状体73における先端側筒状部76は、その内径が可撓性チューブ43の外径に等しく形成されていることから、可撓性チューブ43の先端を嵌合状態で支持すると共に、非筒状部77は、可撓性チューブ43の先端から基端側に連なる部分の複数箇所(本実施形態では3箇所)を各挟み爪78により側方から挟み込むように止着する。したがって、支持部材72の筒状体73により、可撓性チューブ43における先端側の所定長さ部分は、可撓性チューブ43の先端が指向する方向に沿って延びるように支持されることになる。
また、支持部材72の鍔部74の前面における左側縁には、廃インクタンク27の筒部58の位置合わせ孔58aに対して挿抜自在な位置合わせピン85が前方に向けて突設されている。また、同様に鍔部74の前面の左側縁において位置合わせピン85よりも下方となる位置からは矩形板状をなす垂直板部86が前方に向けて突出形成されている。そして、この垂直板部86の一側面(右側面)には、廃インクタンク27の副左側壁50bに設けられた接続端子59と対応した接続端子87が取り付けられ、その接続端子87は、図示しないハーネスを介してプリンタ11の制御装置(図示略)に接続されている。
一方、支持部材72の鍔部74の後面において基端側筒状部75の上側と下側の2箇所からは、基体部63の上側貫通孔67及び下側貫通孔69に対して各々挿通可能に形成された上下一対の円柱部79が後方に向けて平行に突設されている。そして、上下各円柱部79は、それぞれの周面に付勢手段として機能するコイルスプリング80を貫装した状態で、基体部63の対応する上側貫通孔67及び下側貫通孔69に挿入されるようになっている。なお、この場合において、コイルスプリング80は、前端が支持部材72の鍔部74の後面に当接すると共に、後端が上側貫通孔67及び下側貫通孔69の各内周面の中途に設けられたフランジ部70に当接するようになっている。また、各円柱部79の先端面には、ねじ穴(図示略)がそれぞれ形成されている。
また、図4及び図5(a)(b)に示すように、基体部63の後面側には支持部材72を基体部63に組み付けるための組み付け板81が配置される。組み付け板81は、平面視略コ字状の基体部63における左右両側壁の間に配置された状態において前壁の後面に当接可能な矩形板状をなすように形成され、その略中央部には基体部63の中央貫通孔68と対応した貫通孔82が形成されている。また、組み付け板81における貫通孔82の上側と下側で基体部63の上側貫通孔67及び下側貫通孔69と対応する2箇所には、ねじ挿通孔83が形成されている。そして、組み付け板81は、基体部63の上側及び下側の各貫通孔67,69から後方に向けて先端部を突出させた支持部材72の各円柱部79に対して、ねじ挿通孔83に挿通させた止めねじ84により螺着されている。
そこで次に、上記のように構成された廃液回収システム29及びプリンタ11の作用について以下説明する。
まず、廃液回収システム29において廃インクタンク27に廃インクを排出するための可撓性チューブ43をチューブ支持機構28により支持して液体流路を形成する場合の液体流路形成方法について説明する。
さて、記録ヘッド21から廃インク(廃液)として吐出されたインク(液体)を廃インクタンク27に排出するための液体流路を形成する場合には、まず、チューブ支持機構28における基体部63が収容室30内の後段面39上に止めねじ66により固着される。そして、キャップ25に基端(上流端)を接続された可撓性チューブ43の先端(下流端)が、組み付け板81の貫通孔82に後方側から挿通された後、基体部63の中央貫通孔68にも後方側から挿通され、さらに、その中央貫通孔68から前方にある程度引き出される。
次に、そのように基体部63の中央貫通孔68から前方に引き出された可撓性チューブ43の先端を、基体部63に対して未だ組み付け前の支持部材72の筒状体73内に挿入する。すなわち、可撓性チューブ43の先端を筒状体73における基端側筒状部75内に挿入すると共に、その挿入した可撓性チューブ43の先端を同じく筒状体73の先端側筒状部76の手前の非筒状部77から一旦外部に引き出す。
そして、その可撓性チューブ43における先端側の所定長さ部分に対して非筒状部77の外部において把持し易い程度の弛みを持たせ、その状態で可撓性チューブ43の先端を筒状体73における先端側筒状部76に後方側(基端側)から挿入する。すると、可撓性チューブ43は、その先端が筒状体73の先端側筒状部76の先端と前後方向において位置合わせされると共に、その先端側筒状部76により安定した状態に嵌合支持される。
すると次に、可撓性チューブ43の基端側を筒状体73の基端側筒状部75から引き出す方向に引っ張り、非筒状部77の側方外部にできている可撓性チューブ43の弛み部分をなくすようにする。そして、そのように弛みのほとんどなくなった可撓性チューブ43における先端側の所定長さ部分を非筒状部77の内面に対して先端側から順次に押し付けて、互いに対向する挟み爪78間に押し込む。すると、可撓性チューブ43は、その先端側の所定長さ部分が非筒状部77に沿って略直線状に延びるように挟み爪78により止着された安定支持状態となる。
以上のようにして可撓性チューブ43が支持部材72により支持された状態になると、次には、そのように可撓性チューブ43を支持した状態の支持部材72が基体部63に組み付けられる。すなわち、その時点で可撓性チューブ43の基端側を挿通した状態にある基体部63の中央貫通孔68に筒状体73の基端側筒状部75が遊挿されると共に、基体部63の上側貫通孔67及び下側貫通孔69に対して支持部材72の鍔部74から後方に突出した各円柱部79が挿入される。なお、その際には、各円柱部79に対してコイルスプリング80が前もって貫装される。
すると、各円柱部79に貫装されているコイルスプリング80が鍔部74の後面と上側及び下側の各貫通孔67,69内のフランジ部70とに挟まれて若干収縮すると共に、各円柱部79の先端が対応する貫通孔67,69から後方に突出した状態になる。そこで、各貫通孔67,69から頭出しするように突出した各円柱部79の先端に組み付け板81をねじ挿通孔83の位置合わせをしながら当接させ、止めねじ84により螺着する。そして、組み付け板81の貫通孔82から後方に引き出されている可撓性チューブ43の基端側の途中位置を基体部63の上部に設けられているチューブ止め部71により止着する。
これにより、チューブ支持機構28による可撓性チューブ43の支持作業が終了する。すると、図2及び図5(a)に示すように、チューブ支持機構28は、可撓性チューブ43を廃インクタンク27の装着位置31がある前方側に指向させた状態で支持しつつ、ホームポジションHPにおけるキャップ25の下方位置に設置される。また、その設置状態においては、支持部材72の各円柱部79に貫装されたコイルスプリング80が少し収縮した状態を維持し、その蓄圧力により鍔部74を前方側に向けて押圧するため、支持部材72は筒状体73が前方を指向した状態で前後方向への移動自在に保持される。
ここで、チューブ支持機構28の支持部材72は、各円柱部79に貫装されたコイルスプリング80が若干収縮した蓄圧状態にあり、そのコイルスプリング80の付勢力により前方側に付勢された状態にある。そのため、この支持部材72の鍔部74に対して前方側から後方側に向けて押圧力が加えられた場合には、その押圧力を受けて鍔部74が後方側に後退するため、図5(b)に示すように、支持部材72は、組み付け板81と共に可撓性チューブ43を支持した状態のまま、コイルスプリング80を更に収縮させつつ後方側に後退することになる。
また、チューブ支持機構28の支持部材72は、筒状体73の基端側筒状部75及び鍔部74から後方に突出した各円柱部79が、基体部63において対応する各貫通孔67,68,69に対して径方向に裕度を持って遊挿されている。そのため、この支持部材72の筒状体73(特に、先端側筒状部76)に対して、筒状体73の軸方向と交差する方向から外力が加えられた場合には、その外力を受けて支持部材72は基端側(具体的には、円柱部79におけるフランジ部70との当接部位)を支点として揺動することになる。
すなわち、筒状体73の先端側筒状部76に対して下方から上方に向かう外力が加えられた場合には、図6(a)に示すように、支持部材72は筒状体73の先端側筒状部76を上方に移動させるように揺動する。一方、筒状体73の先端側筒状部76に対して上方から下方に向かう外力が加えられた場合には、図6(b)に示すように、支持部材72は筒状体73の先端側筒状部76を下方に移動させるように揺動する。なお、図示はしないが、筒状体73の先端側筒状部76に対して左右方向から外力が加えられた場合には、支持部材72は筒状体73の先端側筒状部76を左右方向に移動させるように揺動する。このように、チューブ支持機構28において可撓性チューブ43を支持する支持部材72は基端側を支点として先端側が首振り自在な構成となっている。
次に、プリンタ11のハウジング部26の収容室30内に設けられた装着位置31に対して廃インクタンク27を着脱する方法について説明する。
さて、収容室30内の装着位置31に廃インクタンク27を装着する場合には、まず、ハウジング部26の前面側の開閉扉36を開放操作する。そして、開放された着脱口34に廃インクタンク27を接続口57の形成された後端側から差し入れ、装着位置31への装着方向となる後方側に向けて廃インクタンク27を移動させる。すると、図7に示すように、廃インクタンク27は、その全体が収容室30内に入りきる前段階で、主後側壁49aの接続口57内に、チューブ支持機構28における支持部材72の筒状体73の先端側筒状部76が挿入される。
ここで、着脱口34を介して廃インクタンク27を収容室30の内奥まで移動させる場合、通常、廃インクタンク27は、該廃インクタンク27の前端部がプリンタ11の使用者により把持され、その使用者の手動により装着方向へ移動させられる。そのため、使用者により前端部を把持された廃インクタンク27は、その全体が収容室30内に入りきる前段階では、容器部材44の姿勢が水平状態である場合は少なく、むしろ、図7に示すように、容器部材44の姿勢は前端部よりも後端部の方が低くなるように傾いていることが多い。したがって、チューブ支持機構28の支持部材72の筒状体73が水平方向を指向する状態に固定された構成である場合には、傾いた姿勢で装着方向に移動する廃インクタンク27の接続口57の内奥まで筒状体73の先端側筒状部76を挿入させることは困難になる。
しかし、この点、本実施形態のチューブ支持機構28は、支持部材72が基端側を支点として先端側が首振り自在な構成となっている。そのため、チューブ支持機構28の支持部材72は、その筒状体73の先端側筒状部76が姿勢を傾けた状態で移動してきた廃インクタンク27の接続口57に挿入されると、その傾きと対応するように先端側を揺動させる。したがって、支持部材72における筒状体73の先端側筒状部76は廃インクタンク27の接続口57の内奥まで支障なく挿入される。
また、チューブ支持機構28の支持部材72は、その筒状体73の先端側筒状部76が廃インクタンク27の接続口57に挿入される場合において、接続口57の中心から位置ずれしていることがあり得る。しかし、この点、本実施形態の廃インクタンク27における接続口57の内周面は接続口57の内奥側ほど口径が小さくなるテーパ面になっているので、支持部材72の筒状体73は接続口57内に挿入されるに従い接続口57の中心に向かって摺動ガイドされる。その結果、支持部材72の筒状体73は、その先端側筒状部76が廃インクタンク27内において接続口57と対応した位置に配置された第3インク吸収材45cの切り込み溝62内にスムーズに挟入される。
そして、図7に示す状態から、廃インクタンク27が更に収容室30の内奥側に向けて移動されると、廃インクタンク27の後側壁49と支持部材72の鍔部74とが当接し、支持部材72の筒状体73は先端側筒状部76が第3インク吸収材45cに形成された貫通孔61の位置まで到達する。なお、この場合において、廃インクタンク27の後側壁49と支持部材72の鍔部74とが当接する際には、支持部材72の鍔部74から突設された位置合わせピン85が廃インクタンク27の副後側壁49bに設けられた筒部58の位置合わせ孔58a内に挿入されることにより、装着位置31に対する廃インクタンク27の上下方向及び左右方向の位置合わせがなされる。この点で、位置合わせピン85と位置合わせ孔58aは、廃インクタンク27を装着位置31において上下方向及び左右方向への移動を規制するように位置決め状態に保持する保持手段として機能する。
そして、その状態から、廃インクタンク27が更に支持部材72の鍔部74を押圧するように後方側に押し込まれると、支持部材72はコイルスプリング80を更に収縮させながら後退する。そして、支持部材72が鍔部74を基体部63の前壁に最も近接させた位置まで後退した時点で、図8に示すように、廃インクタンク27の姿勢を水平状態にし、廃インクタンク27における容器部材44の底面を収容室30内において装着位置31の一部を構成している中段面38上に面接触させる。なお、このとき、廃インクタンク27における容器部材44の底面に形成された被係止段部60は、収容室30内の装着位置31に形成された係止段部40よりも収容室30の内奥側に位置している。換言すると、この時点で、廃インクタンク27は収容室30内の装着位置31を装着方向において通り越した状態にある。
そして、図8に示す状態から、廃インクタンク27を装着方向に移動させるように作用していた力(例えば、使用者の手の力)が解放されると、廃インクタンク27は、蓄圧されたコイルスプリング80の付勢力により支持部材72の鍔部74が前進するため、この鍔部74により前方(つまり、廃インクタンク27の取り出し方向)へと押圧される。すると、この押圧力を受けて廃インクタンク27が装着位置31の中段面38上を前方へとスライド移動し、図2に示すように、容器部材44の被係止段部60が装着位置31の係止段部40に係止する。すなわち、容器部材44の被係止段部60に対して廃インクタンク27が取り出し方向とは反対の装着方向に移動するときには係止不能であった係止段部40が、廃インクタンク27の取り出し方向へのスライド移動時には取り出し方向側から、廃インクタンク27の取り出し方向への移動を規制するように係止する係止手段として機能する。
そのため、廃インクタンク27は、後方からコイルスプリング80の付勢力を支持部材72の鍔部74を介して受けると共に、容器部材44の底面の被係止段部60に前方から装着位置31の係止段部40が係止することになり、図2に示すように、収容室30内の装着位置31に前後方向への移動不能に位置決めされる。この点で、付勢手段としてのコイルスプリング80と係止手段としての係止段部40は廃インクタンク27を装着位置31に位置決め状態に保持する保持手段として機能する。そして、着脱口34の開閉扉36を閉鎖位置に戻すと、廃インクタンク27の装着位置31への装着作業は完了する。
そして、この図2に示す状態から、キャップ25が昇降装置(図示略)の駆動に基づき上昇して記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接し、その後、吸引ポンプ42が駆動されると、キャップ25内に発生する負圧により記録ヘッド21内から増粘等したインクがノズル開口(図示略)を介してキャップ25内に廃インクとして強制的に吸引排出(吐出)される。そして、吸引ポンプ42の駆動が継続した状態でキャップ25内が大気開放されることにより大気を吸引する空吸引状態になると、キャップ25内から廃インクが可撓性チューブ43の先端である下流端まで導かれ、廃インクタンク27内に排出される。
なお、この場合において、可撓性チューブ43の先端は廃インクタンク27の接続口57から第3インク吸収材45cの貫通孔61まで到達している。そのため、その貫通孔61内に排出された廃インクは各インク吸収材45a〜45d内に拡散して良好に吸収保持される。また、インク吸収材45a〜45dに吸収保持された廃インクは、容器部材44の開口部48が開放されていると、インク溶媒が蒸発・揮発してインク残渣がインク吸収材45a〜45dの表面で固化してしまい、廃インクの吸収効率を低下させる虞がある。
しかし、この点、本実施形態の廃インクタンク27における容器部材44の開口部48は封止部材として機能するフィルム部材(気液不透過性部材)46により封止されている。そのため、インク吸収材45a〜45dにおける廃インクの吸収効率が低下することもなく、廃インクタンク27における廃インクの収容効率が低下することもない。
一方、図2に示すように収容室30内の装着位置31に対して装着状態にある廃インクタンク27をプリンタ11から取り外す場合には、再び着脱口34の開閉扉36が開放状態にされ、プリンタ11の使用者が着脱口34内に手を差し入れて廃インクタンク27の前端部を把持する。そして、その廃インクタンク27の前端部を上方に持ち上げるようにして廃インクタンク27の姿勢を傾け、係止段部40と被係止段部60の係止状態を解除する。すると、その状態において、廃インクタンク27には支持部材72の鍔部74を介してコイルスプリング80の付勢力が取り出し方向(前方)に向けて作用しているので、その付勢力が取り出し方向への移動を助ける力となり、廃インクタンク27は着脱口34から容易に取り出される。
そして、その場合において、廃インクタンク27の接続口57から支持部材72における筒状体73の先端側の筒状部分(先端側筒状部76及び非筒状部77)が抜かれるときには、その筒状部分に対して第3インク吸収材45cの切り込み溝62が払拭するように摺接する。そのため、支持部材72の筒状体73の先端側の筒状部分は、廃インクタンク27の接続口57から抜き出されたときに付着している廃インクが第3インク吸収材45cにより払拭除去される。この点で、切り込み溝62が形成された第3インク吸収材45cは払拭部材として機能する。
なお、旧い廃インクタンク27が取り出された後は、新しい廃インクタンク27が上記と同様の手順で収容室30内の装着位置31に装着される。このように、所定の装着位置31に対して廃インクタンク27が着脱可能とされているため、新旧の廃インクタンク27の交換作業は容易に行われる。また、廃インクを廃インクタンク27まで導く液体流路の主体は気液不透過性に優れるものの剛性のない可撓性チューブ43であるが、そのような可撓性チューブ43は剛性のある支持部材72の筒状体73により直線状に支持され、その筒状体73と共に廃インクタンク27の接続口57に挿入される構成であるので、インク吸収材45a〜45dが積層収容された廃インクタンク27内の中央寄り位置(貫通孔61の位置)まで確実に挿入され得る。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)廃インクタンク27は、容器部材44を収容室30内の装着位置31に対して装着方向となる後方側又は取り出し方向となる前方側へ移動させることにより、接続口57が支持部材72により支持された可撓性チューブ43の下流端と接続又は接続解除されるため、新旧の廃インクタンク27の交換作業を簡単に行うことができる。
(2)廃インクタンク27は、容器部材44の開口部48が封止部材としてのフィルム部材46により封止されているため、内部に受容した廃インクの溶媒成分が蒸発・揮発することが抑制され、内部に積層収容したインク吸収材45a〜45dの表面に廃インクの残渣が堆積してしまうようなこともない。したがって、インク吸収材45a〜45dの吸収能力の低下を抑制することで、廃インクタンク27における廃インクの収容効率の低下を回避することができる。しかも、廃インクタンク27の容器部材44の開口部48を封止するフィルム部材46は容器部材44に貼着されているため、廃インクタンク27は、装着位置31から取り出された状態においても開口部48が覆われるため、その着脱時に着脱者の手等を汚すことが抑制される。
(3)廃インクタンク27が装着位置31に装着されると、廃インクを排出する可撓性チューブ43の下流端に連なる所定長さの下流端側流路部分が支持部材72と共に接続口57に対して挿入されるため、可撓性チューブ43の下流端から廃インクを容器部材44内の中央寄り位置に排出させることができるようになる。その結果、廃インクがインク吸収材45a〜45d内に拡散するように吸収され、廃インクの収容効率が向上する。
(4)廃インクタンク27の装着位置31からの取り外しに伴って容器部材44の接続口57から抜き出される液体流路の下流端側流路部分(支持部材72における筒状体73の先端側筒状部76及び非筒状部77並びに非筒状部77において露出した可撓性チューブ43の部分)が容器部材44内で廃インクの付着により汚れていたとしても、そのような廃インクは第3インク吸収材45cの切り込み溝62が払拭するように摺接して除去する。したがって、廃インクタンク27がプリンタ11から取り外された状態において支持部材72における筒状体73の先端側筒状部76及び非筒状部77並びに非筒状部77において露出した可撓性チューブ43の部分から廃インクが流れ落ちて周りを汚すようなことを抑制できる。
(5)廃インクタンク27内にはインク吸収材45a〜45dが収容されているので、可撓性チューブ43の下流端から廃インクタンク27内に排出された廃インクをインク吸収材45a〜45dにより吸収して保持することができる。そして、そのようなインク吸収材45a〜45dのうち第3インク吸収材45cが払拭部材として兼用されるため、部品点数の削減により廃インクタンク27の構成の簡略化に貢献できる。
(6)廃インクを排出するための液体流路が可撓性チューブ43を主たる構成要素として形成される場合でも、可撓性チューブ43は剛性を有する支持部材72により直線状に支持された状態で廃インクタンク27における容器部材44の接続口57に対して挿抜されるため、廃インクタンク27の着脱作業を良好に行うことができる。
(7)廃インクタンク27内に廃インクを排出するための液体流路は、第1支持部としての先端側筒状部76と第2支持部としての基端側筒状部75及び非筒状部77とを備えた支持部材72の筒状体73により可撓性チューブ43を支持するだけで形成される。そして、そのように形成された液体流路の下流端となる可撓性チューブ43の下流端は、支持部材72における筒状体73の先端側筒状部76によって装着位置31のある方向を指向した状態に支持される。したがって、挙動が不安定な可撓性チューブ43を主体とする液体流路を簡単な構成にて安定的に形成できる。
(8)廃インクを排出するための液体流路を形成する場合、可撓性チューブ43の下流端を支持部材72における円筒状の先端側筒状部(第1支持部)76に挿入すると、可撓性チューブ43の下流端は嵌合状態となって支持される。また、こうして可撓性チューブ43の下流端を支持する先端側筒状部76は支持部材72において所定長さを有する筒状体73の先端部に形成されているため、廃インクの排出口となる可撓性チューブ43の下流端も支持部材72における筒状体73の先端部に配置されることになり、廃インクの排出を良好に行うことができる。
(9)また、可撓性チューブ43は、その下流端が指向する方向に沿って下流端側の所定長さ部分が支持部材72の筒状体73により略直線状に支持されることになるため、例えば廃インクを廃インクタンク27内に排出する場合において、可撓性チューブ43の下流端を廃インクタンク27内の中央付近まで導くことが容易にできる。
(10)可撓性チューブ43は、その下流端が支持部材72における先端側筒状部76に嵌合状態で支持され、且つ、その下流端よりも所定長さだけ基端側の部位が支持部材72における基端側筒状部75に挿通状態で支持されると共に非筒状部77の挟み爪78により挟持される。そのため、可撓性チューブ43における下流端側の所定長さ部分を、支持部材72における筒状体73(先端側筒状部76、非筒状部77、基端側筒状部75)により安定状態に支持することができる。
(11)収容室30内の装着位置31において廃インクタンク27には取り出し方向に向けてコイルスプリング80の付勢力が作用するため、その付勢力により廃インクタンク27は取り出し方向へ移動しようとするが、係止段部40が廃インクタンク27に係止することにより取り出し方向への移動を規制されるので、装着位置31において位置決め状態に保持される。したがって、廃インクタンク27は着脱が容易であると共に、装着位置31において装着状態を安定化できる。
(12)収容室30内の装着位置31に設けられた係止段部40は廃インクタンク27が取り出し方向に移動するときに係止する構成であるため、廃インクタンク27を装着する際には係止段部40の存在に関わらず容易に装着作業を実行できる。また、廃インクタンク27を装着位置31から取り外そうとする場合には、係止段部40による係止状態が外れるように廃インクタンク27の姿勢を変位させれば、廃インクタンク27をコイルスプリング80の付勢力を助力として容易に取り外すことができる。
(13)廃インクタンク27の着脱時において容器部材44の姿勢が傾いている場合でも、その傾きに対して容器部材44の接続口57に可撓性チューブ43を支持した状態で挿抜される支持部材72の筒状体73が追随するように首振りするので、廃インクタンク27の着脱作業を支障なく容易に行うことができるようになる。
(14)廃インクタンク27を装着位置31に装着する場合には、位置合わせピン85が位置合わせ孔58aに挿入されるように廃インクタンク27の姿勢を調整することにより、装着位置31に対して廃インクタンク27を正確な位置決め状態にて装着できると共に保持することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ プリンタ11は、記録ヘッドが記録用紙Pの搬送方向と交差する方向において記録用紙Pの幅全体と対応した全体形状をなす、いわゆるフルラインタイプのプリンタに具体化してもよい。
・ 気液不透過性部材は、フィルム部材46以外に気液不透過性を有する部材であれば樹脂製板材などであってもよい。
・ 廃インクタンク27の容器部材44は、装着位置31に装着されるときに開口部48が封止部材により封止される構成でもよい。すなわち、例えば容器部材44の開口部48の後端縁を支点として開閉する蓋部材が容器部材44の装着方向への移動時に収容室30内に設けられた当接部材と摺接することにより装着完了時点では開口部48を封止した状態に変位するようにしてもよい。
・ チューブ支持機構28は、コイルスプリング80を支持部材72の鍔部74と基体部63の前壁との間に配設してもよい。この場合には、鍔部74の後面側に円柱部79を設けない構成であってもよい。
・ 支持部材72における筒状体73の非筒状部77は、筒状体73の周壁をくり抜いて形成するのではなく、それぞれ円筒状をなす先端側筒状部76及び基端側筒状部75を個別に形成する2つの筒状体の間を連結する連結部材により構成してもよい。
・ 廃インクタンク27における容器部材44の接続口57の内周面に円環状に払拭部材を取り付けるようにしてもよい。
・ 廃インクタンク27を装着位置31に対して着脱した場合に支持部材72における筒状体73の先端側筒状部76は、容器部材44の接続口57に対して挿抜されることなく、単に接触又は接続解除される構成であってもよい。
・ チューブ支持機構28は、可撓性チューブ43の下流端側の所定長さ部分を直線状の支持部材と共に、基体部63の上面などに前後方向へ間隔をおいて設けた複数のチューブ止め部71により支持するようにしてもよい。この場合、支持部材72は単なる筒状体又は非筒状部材のみからなる構成でもよい。
・ 支持部材72における筒状体73は、鍔部74よりも先端側が全て非筒状部で構成されていてもよい。この場合、その非筒状部には先端部にも止着部としての挟み爪78が設けられていることが望ましい。
・ 支持部材72における筒状体73は、基端側筒状部が非筒状部で構成されていてもよい。この場合、その非筒状部には基端部にも止着部としての挟み爪78が設けられていることが望ましい。
・ 位置合わせピン85及び位置合わせ孔58aは、廃インクタンク27の容器部材44側に位置合わせピン85が設けられる一方、収容室30内の装着位置31に位置合わせ孔58aが設けられる構成であってもよい。なお、位置合わせピン85及び位置合わせ孔58aは省略してもよい。
・ チューブ支持機構28における支持部材72は基体部63に対して首振りしない水平状態に固定された構成であってもよい。
・ 可撓性チューブ43は、その下流端側の所定長さ部分が剛性を付与するために金属を蒸着されるなど、支持部材72に支持されなくても直線状の定形性を有するようにしてもよい。
・ 装着位置31において廃インクタンク27に取り出し方向側から係止する係止手段は係止段部40以外に収容室30の底壁32から係止凸部を突出形成した構成であってもよい。また、係止手段は、廃インクタンク27における容器部材44の側壁50,51に対して側方から摩擦係止する構成であってもよい。
・ 係止段部40は、廃インクタンク27の後側壁49に係止する構成でもよい。
・ 上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を噴射したり吐出したりする装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「液体」には、例えば無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む他、液状体、流状体などが含まれる。
実施形態のインクジェット式プリンタの斜視図。 プリンタにおけるハウジング部の一部省略した断面図。 廃インクタンクの分解斜視図。 チューブ支持機構の分解斜視図。 (a)は通常状態のチューブ支持機構の一部破断正面図、(b)は支持部材が後退した状態を示すチューブ支持機構の一部破断正面図。 (a)は上方に揺動した状態を示すチューブ支持機構の一部破断正面図、(b)は支持部材が下方に揺動した状態を示すチューブ支持機構の一部破断正面図。 廃インクタンクを装着する際の収容室内の状態を示す一部省略断面図。 同じく、廃インクタンクを装着する際の収容室内の状態を示す一部省略断面図。
符号の説明
11…プリンタ(液体噴射装置)、21…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、27…廃インクタンク(廃液回収体)、28…液体流路形成装置として機能するチューブ支持機構、29…廃液回収システム、31…装着位置、40…保持部として機能する係止段部(係止手段)、43…液体流路を構成する可撓性チューブ、44…容器部材、45a〜45d…払拭部材として機能するインク吸収材(廃液吸収材)、46…封止部材としてのフィルム部材(気液不透過性部材)、48…開口部、57…接続口、58a…保持部として機能する位置合わせ孔、72…支持部材、75…第2支持部として機能する基端側筒状部、76…第1支持部として機能する先端側筒状部、77…第2支持部として機能する非筒状部、78…挟み爪(止着部)、80…保持部として機能するコイルスプリング(付勢手段)、85…保持部として機能する位置合わせピン。

Claims (8)

  1. 液体を廃液として排出する液体流路と、
    該液体流路の下流端が指向する所定の装着位置に対して着脱可能とされ、該装着位置に装着された状態において前記液体流路の下流端から排出された液体を廃液として受容可能な廃液回収体と、
    該廃液回収体を前記装着位置に位置決め状態に保持する保持手段と
    を備え、
    該保持手段は、
    前記廃液回収体を前記装着位置から取り出し方向に向けて移動するように付勢する付勢手段と、
    該付勢手段により付勢された状態にある前記廃液回収体に対して前記取り出し方向への移動を規制するように係止する係止手段と
    を含んで構成されたことを特徴とする廃液回収システム。
  2. 前記係止手段は、前記廃液回収体に対して前記取り出し方向側からは係止可能である一方、前記取り出し方向の反対側からは係止不能な係止段部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の廃液回収システム。
  3. 前記廃液回収体には、該廃液回収体を前記装着位置に対して着脱するために移動させたときに前記液体流路の下流端と接続又は接続解除される接続口が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の廃液回収システム。
  4. 前記液体流路は、該液体流路における下流端に連なる所定長さの下流端側流路部分が該液体流路の下流端が指向する方向に沿って延びるように設けられる一方、
    前記廃液回収体は、該廃液回収体を前記装着位置に対して着脱する場合に前記液体流路の下流端が指向する方向に沿って移動すると共に、その移動に伴い前記液体流路の下流端側流路部分が前記接続口に対して挿抜されることを特徴とする請求項3に記載の廃液回収システム。
  5. 前記液体流路は、可撓性チューブにより構成され、該液体流路の下流端側流路部分は、前記可撓性チューブにおける下流端側の所定長さ部分が剛性を有する所定長さの支持部材により前記可撓性チューブの下流端が指向する方向に沿って延びるように支持されていることを特徴とする請求項4に記載の廃液回収システム。
  6. 前記支持部材は、前記可撓性チューブの下流端と対応する先端側が基端側を支点として首振り可能な構成とされていることを特徴とする請求項5に記載の廃液回収システム。
  7. 前記保持手段は、前記装着位置に対する前記廃液回収体の着脱時の移動方向に沿って延びる位置合わせピンと、該位置合わせピンが挿抜される位置合わせ孔とを含み、
    前記位置合わせピン及び位置合わせ孔のうち、その一方が前記廃液回収体に設けられると共に、その他方が前記廃液回収体の装着位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の廃液回収システム。
  8. 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の廃液回収システムと
    を備え、
    前記液体噴射ヘッドから廃液として吐出された液体を前記廃液回収システムにより回収するようにしたことを特徴とする液体噴射装置。
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