JP2009200260A - 磁気デバイス及び磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】磁化反転のための外部磁場の強度を低減させることが可能な磁気デバイス、及びそのような磁気デバイスを用いた磁気メモリを提供する。
【解決手段】本発明に係る磁気デバイスは、磁化固定層3、磁化自由層5、及び磁化固定層3と磁化自由層5とを接続する非磁性層4を有する磁気抵抗効果素子14と、磁化固定層3と磁化自由層5との間に交流電流を供給する交流電流供給手段50と、電流が供給されることにより磁界を発生し、その磁界21Mが磁化自由層5に印加されるように設けられた電流経路部21とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気デバイス及び磁気メモリに関する。
近年、電子が有する電荷の性質のみではなく、電子が有するスピンの性質をも利用するスピンエレクトロニクスに対する研究が注目されている。この分野において注目されている磁気デバイスとして、スピントランジスタ及びMRAM(Magnetic Random Access Memory)を挙げることができる。
スピントランジスタは、磁気抵抗効果素子を有しており、磁気抵抗効果素子内の磁化固定層及び磁化自由層のそれぞれの磁化方向の相対的な角度を変化させることにより、トランジスタのI/V特性が変化するという特徴を有している(例えば、下記特許文献1参照)。
また、MRAMは磁気抵抗効果素子を有する不揮発性の磁気メモリである。MRAMは、磁気抵抗効果素子の磁化固定層及び磁化自由層のそれぞれの磁化方向の相対的な角度に依存して抵抗値が変化することを利用したメモリであり、これらの磁化方向が平行及び反平行の状態を、それぞれ「0」及び「1」に対応させている(例えば、下記特許文献2参照)。
上述のような磁気抵抗効果素子を有する磁気デバイスにおいては、動作中に磁化自由層の磁化方向を変化(反転)させる必要がある。磁化自由層の磁化方向の反転方法としては、磁化自由層に外部磁界を印加する方法がある。具体的には、磁化自由層に隣接して電流経路部を設け、この電流経路部に電流を流した際に発生する磁界を磁化自由層に印加することにより、磁化自由層の磁化方向の反転をすることができる。
特開2004−111904号公報 米国特許第5640343号明細書
上述のような磁気抵抗効果素子を有する磁気デバイスにおいて、外部磁界によって磁化自由層の磁化方向を反転させるためには、あるしきい値以上の強度の外部磁界を印加する必要がある。この磁化反転に必要な外部磁界の強度のしきい値が大きいと、磁気デバイスの消費電力が大きくなってしまい、好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、磁化反転のための外部磁場の強度を低減させることが可能な磁気デバイス、及びそのような磁気デバイスを用いた磁気メモリを提供する事を目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る磁気デバイスは、磁化固定層、磁化自由層、及び磁化固定層と磁化自由層とを接続する非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、磁化固定層と磁化自由層との間に交流電流を供給する交流電流供給手段と、電流が供給されることにより磁界を発生し、その磁界が磁化自由層に印加されるように設けられた電流経路部とを備えることを特徴とする。
本発明の磁気デバイスによれば、交流電流供給手段によって磁化固定層と磁化自由層間に電流が供給されると、磁化固定層内の電子はスピン偏極しているため、磁化自由層内にスピン偏極交流電流が供給される。磁化自由層内に交流のスピン偏極交流電流が供給されると、磁化自由層の磁化方向は歳差運動を行う。そして、この状態で磁化自由層内に対して電流経路部で発生した外部磁界が印加されるため、磁化自由層内にスピン偏極交流電流が供給されていない場合と比較して、低い強度の外部磁界で磁化自由層の磁化方向を反転させることができる。その結果、本発明に係る磁気デバイスは、従来よりも磁化反転のための外部磁場の強度を低減させることが可能である。
さらに、交流電流は、磁化自由層の磁化方向の固有振動数に対応する周波数成分を含むことが好ましい。これにより、磁化自由層内に供給されたスピン偏極交流電流によって、磁化自由層の磁化方向を容易に歳差運動させることが可能となる。その結果、磁化反転のための外部磁場の強度がより低減された磁気デバイスが得られる。
さらに、交流電流供給手段は、磁化固定層と磁化自由層との間に供給する交流電流に直流電流を重畳させることが可能であることが好ましい。これにより、磁化自由層内には、スピン偏極交流電流だけではなく、スピン偏極直流電流も供給される。そのため、磁化自由層にはスピン偏極直流電流によるスピン注入磁化反転効果が作用し、磁化自由層の磁化方向はより反転し易くなる。その結果、磁化反転のための外部磁場の強度がより低減された磁気デバイスが得られる。
さらに、磁化固定層は非磁性層の一方の端面に接続され、磁化自由層は非磁性層の他方の端面に接続されていることが好ましい。これにより、磁気抵抗効果素子の積層方向に沿って交流電流が供給される磁気デバイスが得られる。
また、磁化固定層及び磁化自由層の双方は、非磁性層の一方の端面に接続されていることが好ましい。これにより、磁気デバイスの設計の自由度が向上する。
さらに、非磁性層は、非磁性絶縁層であることが好ましい。これにより、磁気抵抗効果素子はトンネル磁気抵抗効果素子となる。その結果、トンネル磁気抵抗効果素子の高い磁気抵抗変化率を利用した磁気デバイスが得られる。
また、非磁性層は、半導体層であることが好ましい。これにより半導体デバイスに容易に応用可能な磁気デバイスが得られる。
さらに、磁化固定層及び磁化自由層間のチャネルが半導体層内に形成されるように半導体層に対して電圧を印加可能な電極層をさらに備えることが好ましい。これにより、磁化固定層及び磁化自由層の一方をソース電極、他方をドレイン電極とし、電極層をゲート電極とすることにより、この磁気デバイスはスピントランジスタとなる。その結果、従来よりも磁化反転のための外部磁場の強度が低減されたスピントランジスタが得られる。
また、本発明に係る磁気メモリは、磁化固定層、磁化自由層、及び磁化固定層と磁化自由層とを接続する非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、磁化固定層と前記磁化自由層との間に交流電流を供給する交流電流供給手段と、磁化固定層と磁化自由層との間に読み出し用の直流電流を供給する読み出し電流供給手段と、電流が供給されることにより磁界を発生し、その磁界が磁化自由層に印加されるように設けられた電流経路部とを備えることを特徴とする。
これにより、電流経路部で発生した外部磁界を用いて磁化自由層の磁化方向を反転させることにより、記録情報の書き込みを行うことができる。また、直流電流供給手段を用いて磁気抵抗効果素子に直流電流を流し、その際の磁気抵抗効果素子の抵抗値から磁化自由層の磁化方向を判定することによって、記録情報の読み込みを行うことができる。さらに、上述の磁気デバイスの場合と同様に、磁気抵抗効果素子の磁化自由層の磁化を反転させる際には、交流電流供給手段によって磁化自由層内にスピン偏極交流電流を供給して磁化自由層の磁化方向を歳差運動させることができる。そのため、磁化自由層内にスピン偏極交流電流が供給されていない場合と比較して、低い強度の外部磁界で磁化自由層の磁化方向を反転させることができる。その結果、本発明に係る磁気メモリは、従来よりも磁化反転のための外部磁場の強度を低減させることが可能である。
本発明によれば、磁化反転のための外部磁場の強度を低減させることが可能な磁気デバイス、及びそのような磁気デバイスを用いた磁気メモリが提供される。
以下、実施の形態に係るスピントランジスタ及びその製造方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一実施形態に係る磁気デバイス30の斜視図である。なお、図1においては、図面の見易さのため、後述のシリコン基板10、非磁性絶縁層16及び保護層22a、22bの図示を省略している(図2参照)。
磁気デバイス30は、磁気抵抗効果素子14、上部電極層20、下部電極層12、上部電極層用パッド28、下部電極層用パッド24、交流電流供給手段としての電源回路50、電流経路部としての電流経路層21、電流経路層用パッド23、及び電流制御回路58を備えている。
磁気抵抗効果素子14の積層方向をZ軸方向とし、これに直交する2軸をそれぞれX軸及びY軸とする。磁気抵抗効果素子14のZ軸方向の両端には、それぞれ上部電極層20及び下部電極層12が接触し、磁気抵抗効果素子14に電気的に接続されている。上部電極層20及び下部電極層12は、突部を有する板状の電極であり、それぞれの突部間に磁気抵抗効果素子14が配置されている。また、上部電極層20及び下部電極層12は、それぞれAu、Cu等の導電性金属で形成されている。なお、上部及び下部なる用語は、それぞれZ軸の正側の位置及び負側の位置を意味するものであり、重力の方向とは無関係である。
上部電極層20及び下部電極層12には、それぞれ一対の上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24が電気的に接続されている。上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24は、それぞれAu、Cu等の導電性金属で形成されている。なお、上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24の一部は、それぞれ保護層22a及び22b(図1においては図示せず。図2参照)内に埋設されているが、図1においては、上部電極層用パッド28及び下部電極層用パッド24のうち、保護層22a及び22b内に埋設されている部分を破線で示している。
一方の上部電極層用パッド28と一方の下部電極層用パッド24間には、電源回路50によって電圧Vddが印加可能となっている。なお、一方の下部電極層用パッド24は、グラウンドに接続された基準端子Vgに接続されている。
電流経路層21は、上部電極層20からZ軸の正方向に離間した位置に設けられている。電流経路層21は磁気抵抗効果素子14の積層方向(Z軸に沿った方向)と直交する方向(Y軸に沿った方向)に延びている。電流経路層21は、Cu等の導電性金属で形成されている。
電流経路層21の両端部には、Au、Cu等の導電性金属で形成された一対の電流経路層用パッド23が電気的に接続されている。なお、電流経路層用パッド23の一部は、それぞれ保護層22a及び22b(図1においては図示せず。図2参照)内に埋設されているが、図1においては、電流経路層用パッド23のうち、保護層22a及び22b内に埋設されている部分を破線で示している。
一対の電流経路層用パッド23間には、電流制御回路58が接続されている。この電流制御回路58は、電流経路層21の両端部間に電流を供給する。
図2は、図1におけるII−II線に沿った磁気デバイス30の端面図である。図2に示すように、下部電極層12、磁気抵抗効果素子14、及び上部電極層20は、この順にシリコン基板10上に積層されている。そして、磁気抵抗効果素子14の側面、及び下部電極層12とシリコン基板10の表面の一部には非磁性絶縁層16が設けられている。これにより、上部電極層20と下部電極層12とは、磁気抵抗効果素子14のみを通じて電気的に接続されている。さらに、非磁性絶縁層16の表面及び上部電極層20の表面を覆うように、Al等からなる保護層22aが形成されている。そして、磁気抵抗効果素子14及び上部電極層20のZ軸の正方向の上方に、電流経路層21が設けられている。さらに、電流経路層21と保護層22aの表面を覆うように、Al等からなる保護層22bが形成されている。
次に、図3を用いて、磁気抵抗効果素子14の詳細について説明する。図3は、図2の磁気抵抗効果素子14付近の拡大端面図である。
図3に示すように、磁気抵抗効果素子14は、磁化固定層3、磁化自由層5、及び磁化固定層3と磁化自由層5とを接続する非磁性層4を有している。即ち、磁化固定層3は非磁性層4の一方の端面に接続され、また、磁化自由層5は非磁性層4の他方の端面に接続されている。詳細には、磁気抵抗効果素子14は、下地層1と、反強磁性層2と、反強磁性層2と交換結合して磁化の向き3AMがX軸の正方向に固定された下部強磁性層3Aと、Ruなどの導電性金属からなる非磁性層3Bと、非磁性層3Bを介して磁化の向き3CMが下部強磁性層3Aの磁化の向き3AMと反対向き(X軸の負方向)に固定された上部強磁性層3Cと、非磁性層4と、強磁性体からなる磁化自由層5と、キャップ層7とがこの順に積層されたものである。ここで、下部強磁性層3Aと非磁性層3Bと上部強磁性層3Cとで磁化固定層3となるが、磁化固定層3の磁化の向きとは、磁化固定層3の2つの強磁性層のうち磁化自由層5に近い方である上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMを意味するものとする。
磁化自由層5の磁化方向5Mは実質的に固定されていないため、外部磁場の印加等によって、磁化自由層5の磁化方向5Mを変更(例えば、反転)させることが可能となっている。また、磁化自由層5は、形状異方性や結晶磁気異方性等により磁化容易軸を有していることが好ましい。本実施形態においては、磁化自由層5はX軸に沿った方向に磁化容易軸を有しており、図3に示す状態では磁化自由層5の磁化方向5MはX軸の正方向を向いている。
電流制御回路58(図1参照)によって電流経路層21に電流を供給すると、電流経路層21は磁界21Mを発生する。図3では、電流経路層21に対してY軸の正方向に電流を流した場合に発生する磁界21Mを示している。そして、電流経路層21は、そこから発生した磁界21Mが磁化自由層5に印加されるように配置されている。
図3に示すように磁化自由層5の磁化方向5MがX軸の正方向を向いているときに、磁化自由層5に対してX軸の負方向に磁界21Mを印加すると、磁界21Mの大きさが所定のしきい値よりも大きい場合、磁化自由層5の磁化方向5Mは反転してX軸の負方向を向くことになる。
磁気抵抗効果素子14がトンネル磁気抵抗効果素子からなる場合には、非磁性層4は、Al、MgOやTiO等の非磁性絶縁層(トンネルバリア層:好適厚み1nm以下)からなる。この場合、磁気抵抗効果素子14の高い磁気抵抗変化率を利用した磁気デバイス30となる。また、磁気抵抗効果素子14がCPP(Current Perpendicular Plane)型のGMR素子からなる場合には、非磁性層4は、Cuなどの非磁性導電層からなる。また、非磁性層4は、半導体層であってもよい。いずれの構造であっても、本実施形態の場合電流は磁気抵抗効果素子14の積層方向(Z軸方向)に流れることとなる。
強磁性とは、隣り合うスピンが同一の方向を向いて整列し、全体として大きな磁気モーメントを持つ物質の磁性であり、強磁性体は外部磁場が無い場合においても自発磁化を有する。室温で強磁性を示す物質としては、Fe、Co、Ni及びGdがある。下部強磁性層3A、非磁性層3Bと上部強磁性層3C、及び磁化自由層5を構成する強磁性体としては、Co、Ni−Fe合金、Co−Fe合金等を好適に用いることができる。反強磁性層2を構成する反強磁性体としては、FeMn、IrMn、PtMn、NiMn等を適用することができる。
磁化自由層5の膜厚は、例えば1〜10nmとすることができる。また、磁気抵抗効果素子14全体の膜厚は、例えば10〜200nmとすることができる。
下地層1は、Ta、RuやNiCr等で形成された層であり、磁気抵抗効果素子14を構成する各層の結晶性向上等の目的で設けられている。また、キャップ層7は、Ta等で形成された層であり、磁気抵抗効果素子14のキャップ層7よりも下部の各層の保護等の目的で設けられている。なお、磁気抵抗効果素子14は、下地層1及び/又はキャップ層7を有していなくてもよい。
次に、電源回路50の詳細について、図4を用いて説明する。図4は磁気デバイス30の回路構成図である。本実施形態において磁気抵抗効果素子14は可変抵抗として機能するため、図4では磁気抵抗効果素子14を可変抵抗の記号を用いて表している。
電源回路50は、直流電源54a、54b、56、及び交流電源52を有している。直流電源54a、54bはスイッチSW1によって選択可能となっており、直流電源56はスイッチSW2に接続されている。また、直流電源54aと直流電源54bは、磁気抵抗効果素子14に対して互いに逆極性の電圧を印加可能なように配置されている。直流電源56は、磁気抵抗効果素子14に対して直流電圧を印加可能なように配置されている。さらに、交流電源52は、直流電源54a及び直流電源54bと並列に配置されている。また、直流電源54a、直流電源54b、及び交流電源52と磁気抵抗効果素子14との間には、書き込み電流制御バッファ51が設けられている。同様に、直流電源56と磁気抵抗効果素子14との間には、読み出し電流制御バッファ53が設けられている。書き込み電流制御バッファ51及び読み出し電流制御バッファ53は、バッファ選択器55と接続されており、バッファ選択器55によって、書き込み電流制御バッファ51及び読み出し電流制御バッファ53は通電状態又は非通電状態に制御される。また、磁気抵抗効果素子14に隣接して電流経路層21が設けられており、電流経路層21は電流制御回路58に接続されている。電流制御回路58は電流経路層21に直流電流を供給し、直流電流を供給された電流経路層21は磁界を発生し、その磁界は磁気抵抗効果素子14に印加される。なお、直流電源56の極性は、図4に示す状態とは逆であってもよく、また、直流電源56の極性は変更可能であってもよい。
電源回路50は以下のように磁気抵抗効果素子14に電流を供給する。即ち、書き込み電流制御バッファ51を通電状態にし、スイッチSW1を直流電源54a側にオンにすると、磁気抵抗効果素子14にはZ軸の負方向(図3参照)に直流電流が重畳された交流電流(直流重畳交流電流)が流れる。この状態でスイッチSW1を直流電源54b側にONにすると、磁気抵抗効果素子14にはZ軸の正方向に直流電流が重畳された交流電流が流れる。
また、書き込み電流制御バッファ51を非通電状態にし、スイッチSW1をオフにした後に、読み出し電流制御バッファ53を通電状態にし、スイッチSW2をオンにすると、磁気抵抗効果素子14にはZ軸の正方向に直流電流が流れる。このように電源回路50は、磁気抵抗効果素子14に直流重畳交流電流又は直流電流を供給し、かつ、これらの磁気抵抗効果素子14に流れる電流の極性を変更させることが可能となっている。即ち、電源回路50は、磁化固定層3と磁化自由層5との間に交流電流を供給する交流電流供給手段としての機能と共に、磁化固定層3と磁化自由層5との間に直流電流を供給する直流電流供給手段としての機能を有している。
次に、本実施形態に係る磁気デバイス30の動作、即ち磁化自由層5の磁化方向5Mの反転方法について説明する。まず、磁気抵抗効果素子14に電流を流した場合の磁化自由層5の磁化方向5Mの挙動について図3を用いて説明する。
磁気抵抗効果素子14にZ軸の負方向に直流電流を流すと、電子は磁気抵抗効果素子14内をZ軸の正方向に移動する。磁化固定層3内の上部強磁性層3Cに到達した電子は、上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと同一方向(X軸の負方向)にスピン偏極する。そのため、磁化自由層5内にはスピン偏極直流電流が供給される。
そして、スピン偏極電子が磁化自由層5内に到達すると、磁化自由層5内の電子と磁気的に相互作用する。その結果、磁化自由層5は、その磁化方向5Mが上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと同一方向となるように回転するトルクを受け、磁化方向5Mは歳差運動を行う。そして、磁気抵抗効果素子14に流した直流電流の強度が、しきい値となる強度Ic(スピン偏極直流電流で磁化反転を生じさせるのに必要な電流の強度Ic)よりも大きい場合、磁化自由層5の磁化方向5Mは磁化の向き3CMと同一方向(X軸の負方向)に反転する。なお、この磁化反転しきい値の大きさは、上部強磁性層3Cのスピン偏極率、磁化自由層5の材質、膜厚、形状、結晶磁気異方性の大きさ等に依存する。
続いて、磁化自由層5の磁化方向5Mが磁化の向き3CMと同一方向に反転した状態で、直流電流の極性を逆にした場合、電子は磁気抵抗効果素子14内をZ軸の負方向に移動する。磁化自由層5に到達した電子は上部強磁性層3C内に移動するが、この際磁気抵抗効果により上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと同一方向に偏局したスピンを有する電子が優先的に上部強磁性層3C内に移動することができる。そのため、磁化自由層5内には、磁化の向き3CMと反対方向にスピン偏極した電子が多く蓄積される。即ち、この場合も磁化自由層5内には実効的にスピン偏極直流電流が供給される。そして、磁化自由層5内に蓄積された電子の作用で、磁化自由層5は、その磁化方向5Mが上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMと反対方向となるように回転するトルクを受け、磁化方向5Mは歳差運動を行う。そして、磁気抵抗効果素子14に流した直流電流の強度がしきい値となる強度Ic(磁化反転しきい値Ic)よりも大きい場合、磁化自由層5の磁化方向5Mは磁化の向き3CMと反対方向(X軸の正方向)に反転する。
また、磁気抵抗効果素子14に交流電流を流した場合、磁化自由層5内にはスピン偏極交流電流が供給されるため、上述の直流電流の極性を逆にした際の作用が連続的に発生することとなる。そのため、磁気抵抗効果素子14の磁化自由層5の磁化方向5Mは、大きく歳差運動を行う。特に、磁化自由層5の磁化方向5Mの歳差運動の固有振動数fと、磁気抵抗効果素子14内を流れる交流電流の周波数fが一致した場合、共振が発生し、磁化自由層5の磁化方向5Mは極めて大きく歳差運動を行う。
なお、磁化自由層5の磁化方向5Mの歳差運動の固有振動数fの大きさは、例えば磁化自由層5に印加する外部磁場の大きさによって制御することができる。この際、磁化自由層5に印加する外部磁場が大きければ固有振動数fは大きくなり、磁化自由層5に印加する外部磁場が小さければ固有振動数fは小さくなる。
次に、図3〜図5を用いて、本実施形態磁気デバイス30の磁化自由層5の磁化方向5Mの具体的な反転方法について説明する。
図3に示すようにX軸の正方向を向いた磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させる場合、まず、図5(A)に示すように時間t〜tの間に、電源回路50(図1参照)によって磁気抵抗効果素子14に直流電流が重畳した交流電流をZ軸の負方向に流すと共に、電流制御回路58によって電流経路層21に対してY軸の正方向に直流電流を流し、磁界21Mを磁化自由層5に印加する。(このような直流電流が重畳した交流電流は、図4において書き込み電流制御バッファ51を通電状態にし、スイッチSW1を直流電源54a側にオンにすれば流すことができる。)
すると、磁気抵抗効果素子14に流れるスピン偏極交流電流によって、上述のように磁化自由層5の磁化方向5Mは歳差運動を行う。この状態で磁化自由層5にはさらにスピン偏極直流電流による作用と、磁界21Mによる作用とが働くため、磁化自由層5の磁化方向5Mは容易に反転し、X軸の負方向を向くことになる。そのため、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させるために必要な磁界21Mの強度は、磁気抵抗効果素子14に直流電流が重畳した交流電流を流さなかった場合と比較して、低減させることができる。その結果、本実施形態に係る磁気デバイス30においては、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させるために電流経路層21に流す電流強度を低減させることができる。また、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させるために必要な直流電流の強度も低減させることができる。即ち、磁気抵抗効果素子14に直流電流のみを流して磁化方向5Mを反転させるために必要な電流強度をIcとすると、磁化方向5Mを反転させる際に上述のように磁化自由層5の磁化方向5Mを歳差運動させ、さらに磁界21Mを印加しているため、直流電流の強度はIcよりも低くすることが可能となる。
続いて、磁化自由層5の磁化方向5Mを再び反転させるには、上述のように磁化方向5Mを時間t〜tの間に反転させた場合と比較して、電源回路50から磁気抵抗効果素子14に供給する直流電流と、電流制御回路58によって電流経路層21に供給する直流電流の極性をそれぞれ逆にすればよい。具体的には、図5(B)に示すように時間t〜tの間に、電源回路50によって磁気抵抗効果素子14に直流電流が重畳した交流電流をZ軸の正方向に流すと共に、電流制御回路58によって電流経路層21に対してY軸の負方向に直流電流を流し、磁界21Mを磁化自由層5に印加する。(このような直流電流が重畳した交流電流は、図4において書き込み電流制御バッファ51を通電状態にし、スイッチSW1を直流電源54b側にオンにすれば流すことができる。)すると、時間t〜tの間に磁化方向5Mを反転させた場合と同様の原理により、磁化方向5Mは再び反転し、X軸の正方向を向くことになる。なお、交流電流に重畳される直流電流とは、直流パルス電流や矩形波電流などであってもよい。
また、磁化自由層5の磁化方向5Mと上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMとの相対的な角度に対応して情報が記録されていると見れば(例えばこれらの角度が平行な場合と反平行な場合に、それぞれ「0」及び「1」の情報が記録されていると見れば)、上述のように磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させることによって、磁気デバイス30に情報を書き込むことができる。
そして、図5(B)に示すように、時間t〜tの間に磁気抵抗効果素子14に磁化反転しきい値Icよりも小さな直流電流を流した場合、磁化方向5Mは反転しない。このような電流は、図4においてバッファ51を非通電状態にし、スイッチSW1をオフにし、読み出し電流制御バッファ53を通電状態にしてスイッチSW2をオンにすれば流すことができる。この場合、直流電流を流している際に磁気抵抗効果素子14の積層方向の抵抗値を測定すれば、磁化自由層5の磁化方向5Mと上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMとの相対的な角度を判定することができる。また、磁化自由層5の磁化方向5Mと上部強磁性層3Cの磁化の向き3CMとの相対的な角度に対応して情報が記録されていると見れば(例えばこれらの角度が平行な場合と反平行な場合に、それぞれ「0」及び「1」の情報が記録されていると見れば)、上述のようにこれらの相対的な角度を判定することによって磁気デバイス30に記録された情報を読み出すことができる。
また、交流電源52が供給する交流電流は、磁化自由層5の磁化方向5Mの歳差運動の固有振動数fに対応する周波数成分を含んでいることが好ましい。これにより、上述の磁化自由層5の磁化方向5Mの歳差運動を非常に大きくすることができる。その結果、磁化方向5Mを反転させることがより容易となり、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させるために必要な磁界21Mの強度がより低減された磁気デバイス30となる。
なお、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させる場合、電源回路50(図1参照)によって磁気抵抗効果素子14に流す電流は図6に示すような電流であってもよい。例えば図3に示すようにX軸の正方向を向いた磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させる場合、電源回路50によって磁気抵抗効果素子14に交流電流を流しておき、時間t〜tの間に電流制御回路58によって電流経路層21に対してY軸の正方向に直流電流を流し、磁界21Mを磁化自由層5に印加する。このような方法であっても、磁気抵抗効果素子14に流れるスピン偏極交流電流によって、上述のように磁化自由層5の磁化方向5Mは歳差運動を行う。そしてこの状態で磁化自由層5には磁界21Mが印加されるため、磁気抵抗効果素子14に交流電流を流さない場合と比較して、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させるために必要な磁界21Mの強度を低減させることができる。なお、この場合、電源回路50において、直流電源54a及び直流電源54bは不要となる(図4参照)。
次に、本実施形態に係る磁気デバイス30の製造方法について図7〜図12を用いて簡単に説明する。図7〜12の(A)は磁気デバイス30の中間体の平面図である。また、図7〜11の(B)及び図12の(B)(C)は、各図の平面図(A)における所定の線に沿った磁気デバイス30の中間体の端面図である。
まず、図7に示すように、シリコン基板10上に所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる下部電極層12を形成し、全面に磁気抵抗効果素子14を形成し、将来、磁気抵抗効果素子14を残す部分にパターニングされたレジストマスク15を形成する。ここで、下部電極層12及び磁気抵抗効果素子14は、例えばスパッタリング装置を用いて成膜することができる。
続いて、図8に示すように、磁気抵抗効果素子14のうちレジストマスク15によってマスクされていない部分を、イオンミリング等によって除去する。これにより、磁気抵抗効果素子14のパターンが形成される。
次に、図9に示すように、磁気抵抗効果素子14の側面と、下部電極層12とシリコン基板10の露出表面に、SiO等の非磁性絶縁層16を形成する。ここで、非磁性絶縁層16は、例えばSi(OCを用いたCVD装置によって成膜することができる。さらに保護層22xを全面に成膜した後、磁気抵抗効果素子14が露出するまでCMP等によって表面をラッピングすることにより、凹部に保護層22xを埋め、全面を平坦にする。
続いて、図10に示すように、所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる上部電極層20を、磁気抵抗効果素子14と電気的に接触するように形成する。さらに保護層22yを形成した後に、表面をCMP等によってラッピングして平坦化する。なお、保護層22xと保護層22yとで保護層22a(図2参照)となる。
そして、図11に示すように、保護層22a上に所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる電流経路層21を形成した後に、保護層22bを形成し、表面をCMP等によってラッピングして平坦化する。
そして、図12に示すように、保護層22aの表面に、将来上部電極層用パッド28、下部電極層用パッド24、及び電流経路層用パッド23を形成する領域以外をレジストでマスクし、マスクされていない領域の保護層22a及び保護層22bを、例えばC等を用いた反応性イオンエッチング装置等によって除去して上部電極層20(図1参照)及び下部電極層12に達するスルーホールを形成し、スパッタ装置等によってAu等の導電性材料を成膜して一対の上部電極層用パッド28、下部電極層用パッド24、及び電流経路層用パッド23を形成する。
その後、磁化固定層3の上部強磁性層3C及び下部強磁性層3Aの磁化方向を固定するための磁場中アニール処理を行う。そして、一方の上部電極層用パッド28と一方の下部電極層用パッド24間に電源回路50を接続し(図1参照)、また、一対の電流経路層用パッド23間に電流制御回路58を接続し(図1参照)磁気デバイス30が完成する。
なお、本実施形態の変形例として、図13のような態様も可能である。即ち、磁気デバイス30において、磁化固定層3及び磁化自由層5の双方は、非磁性層4の一方の端面に接続するように設けられていてもよい。このような態様にすることにより、磁気デバイス30の設計の自由度が向上する。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る磁気デバイスについて説明する。図14は本実施形態に係る磁気デバイス30aの斜視図であり、図15は図14のXV−XV線に沿った磁気デバイス30の端面図であり、図16は、図15の磁気抵抗効果素子14a付近の拡大端面図である。
本実施形態に係る磁気デバイス30aは、第一実施形態に係る磁気デバイス30と比較して、主に非磁性層4が半導体層である点、及び磁気抵抗効果素子14aの側面に一対の電極層18が設けられている点において異なる。
一対の電極層18は、磁化固定層3と磁化自由層5間のチャネルが非磁性層4内に形成されるように非磁性層4に対して電圧を印加可能であるように設けられている。即ち、一対の電極層18は非磁性層4(図16参照)の側面4Lと隣接しているが、非磁性絶縁層16aによって非磁性層4と電気的に絶縁されている。一対の電極層18と非磁性層4との離間距離、即ち非磁性絶縁層16aの幅16awは、例えば1〜10nmとすることができる。また、非磁性層4の厚さ4tは、非磁性層4内に形成されるチャネル長を十分に短くする観点から、好ましくは1〜30nm、さらに好ましくは1〜20nmである。磁気抵抗効果素子14aの厚さ14tの範囲は、特に制限されないが、例えば20〜100nmとすることができる。
この磁気デバイス30aは、スピントランジスタとして機能する。即ち、磁化固定層3及び磁化自由層5の一方がソース電極、他方がドレイン電極、一対の電極層18がゲート電極となる。そして、この磁気デバイス30aは、磁化自由層5の磁化方向5Mと磁化固定層3の磁化の向き3CMとの相対的な角度に依存して、ソース電極とドレイン電極間の電流−電圧特性を変化させることができる。磁化自由層5の磁化方向5Mと磁化固定層3の磁化の向き3CMとの相対的な角度は、磁化自由層5の磁化方向5Mを反転させることにより、変化させることができる。この磁化自由層5の磁化方向5Mの反転は、第一実施形態における場合と同様に、電源回路50によって磁気抵抗効果素子14aに直流電流が重畳した交流電流を流すと共に、電流制御回路58によって電流経路層21に対して直流電流を流し、磁界21Mを磁化自由層5に印加することにより行われる。(電源回路50によって磁気抵抗効果素子14aに供給する電流は、直流電流が重畳していない交流電流であってもよい。)そのため、本実施形態に係る磁気デバイス30aは、従来よりも磁化反転のための磁界21Mの強度が低減されたスピントランジスタとなる。
なお、本実施形態において、電極層18は1対である必要はなく、1層のみであっても、3層以上あってもよい。また、電極層18の形状は、電極層XY平面において非磁性層4を取り囲む形状であってもよい。
なお、本実施形態の変形例として、図17のような態様も可能である。即ち、磁気デバイス30aにおいて、磁化固定層3、磁化自由層5、及び電極層18のそれぞれは、半導体層からなる非磁性層4の一方の端面に接続するように設けられていてもよい。
次に、本実施形態に係る磁気デバイス30aの製造方法について図18〜図23を用いて簡単に説明する。図18〜図23の(A)はスピントランジスタ30aの中間体の平面図である。また、図18〜図22の(B)及び図23の(B)(C)及び(D)は、それぞれ各図の平面図(A)における所定の線に沿ったスピントランジスタ30aの中間体の端面図である。
まず、図18に示すように、第一実施形態の場合と同様に、シリコン基板10上に所定形状にパターニングされた下部電極層12と、磁気抵抗効果素子14aと、パターニングされたレジストマスク15を形成する。
続いて、図19に示すように、磁気抵抗効果素子14aのうちレジストマスク15によってマスクされていない部分を、イオンミリング等によって除去する。これにより、磁気抵抗効果素子14のパターンが形成される。
次に、図20に示すように、磁気抵抗効果素子14の側面と、下部電極層12とシリコン基板10の露出表面に、SiO等からなる非磁性絶縁層16aを形成した後、この非磁性絶縁層16aを介して磁気抵抗効果素子14の横方向に隣接するようにパターニングされたCu等の導電性材料からなる一対の電極層18を形成する。
そして、図21に示すように、SiO等からなる非磁性絶縁層16bを全面に成膜した後、CMP等によって表面全体を平坦化し、非磁性絶縁層16bのうち磁気抵抗効果素子14aの上に積層している部分にスルーホールを形成して磁気抵抗効果素子14aを露出させる。そしてさらに、所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる上部電極層20を、磁気抵抗効果素子14aと電気的に接続されるように例えばスパッタリング装置を用いて形成する。続いて、例えばSi(OCを用いたCVD装置によって全体にSiO等からなる保護層22aを形成した後に、表面をCMP等によってラッピングして平坦化する。
そして、図22に示すように、保護層22a上に所定形状にパターニングされたCu等の導電性材料からなる電流経路層21を形成した後に、保護層22bを形成し、表面をCMP等によってラッピングして平坦化する。
そして、図23に示すように、保護層22bの表面に、将来、上部電極層用パッド28、下部電極層用パッド24、電極層用パッド26、及び電流経路層用パッド23を形成する領域以外をレジストでマスクし、マスクされていない領域の保護層22を、例えばC等を用いた反応性イオンエッチング装置等によって除去して上部電極層20、下部電極層12、及び電極層18に達するスルーホールを形成し、スパッタ装置等によってAu等の導電性材料を成膜して一対の上部電極層用パッド28、下部電極層用パッド24、電極層用パッド26及び電流経路層用パッド23を形成する。
その後、磁化固定層3の上部強磁性層3C及び下部強磁性層3Aの磁化方向を固定するための磁場中アニール処理を行う。そして、一方の上部電極層用パッド28と一方の下部電極層用パッド24間に電源回路50を接続し(図13参照)、また、一対の電流経路層用パッド23間に電流制御回路58を接続し(図13参照)、磁気デバイス30aが完成する。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る磁気メモリについて説明する。図24は、本実施形態に係る磁気メモリ30bの回路構成図である。
磁気メモリ素子M00、M01、M02、M10、M11、M12、M20、M21、及びM22はマトリックス状に配置されており、それぞれ磁気抵抗効果素子14xと選択トランジスタ25とからなっている。ここで、磁気抵抗効果素子14xは、上述の第一実施形態における磁気デバイス30が備える磁気抵抗効果素子14(図1〜図3参照)に対応するものである。
そして、ロウ方向に並べられた各磁気メモリ素子の選択トランジスタ25のゲート電極には、共通のワード線が接続されている。具体的には、磁気メモリ素子M00、M10、及びM20の各選択トランジスタ25のゲート電極には、共通のワード線WLが接続されており、磁気メモリ素子M01、M11、及びM21の各選択トランジスタ25のゲート電極には、共通のワード線WLが接続されており、磁気メモリ素子M02、M12、及びM22の各選択トランジスタ25のゲート電極には、共通のワード線WLが接続されている。
また、カラム方向に並べられた各磁気メモリ素子の磁気抵抗効果素子14xには、共通の上部ビット線が接続されている。具体的には、磁気メモリ素子M00、M01、及びM02の各磁気抵抗効果素子14xには共通の上部ビット線BLu0が接続されており、磁気メモリ素子M10、M11、及びM12の各磁気抵抗効果素子14xには共通の上部ビット線BLu1が接続されており、磁気メモリ素子M20、M21、及びM22の各磁気抵抗効果素子14xには共通の上部ビット線BLu2が接続されている。また、各上部ビット線BLu0、BLu1、及びBLu2のそれぞれには、後述のコンパレータ38との間に、それぞれ読み出し用スイッチ380、381、及び382が接続されている。
また、カラム方向に並べられた各磁気メモリ素子の選択トランジスタ25のドレイン電極には、共通の下部ビット線が接続されている。具体的には、磁気メモリ素子M00、M01、及びM02の各選択トランジスタ25のソース電極には共通の下部ビット線BLd0が接続されており、磁気メモリ素子M10、M11、及びM12の各選択トランジスタ25のソース電極には共通の下部ビット線BLd1が接続されており、磁気メモリ素子M20、M21、及びM22の各選択トランジスタ25のソース電極には共通の下部ビット線BLd2が接続されている。
また、各上部ビット線及び各下部ビット線には、ビット電圧スイッチを介して電源回路が接続されている。具体的には、各上部ビット線BLu0及び下部ビット線BLd0には、電源回路50が、ビット電圧スイッチ510a及び520aを介して接続されており、各上部ビット線BLu0、BLu1、及びBLu2には、電源回路50が、それぞれビット電圧スイッチ510aと520a、511aと521a、及び512aと522aを介して接続されている。また、各下部ビット線BLd0、BLd1、及びBLd1には、電源回路50が、それぞれビット電圧スイッチ510bと520b、511bと521b、及び512bと522bを介して接続されている。
また、各磁気メモリ素子の磁気抵抗効果素子14xに隣接して、電流経路層2100、2101、2102、2110、2111、2112、2120、2121、及び2122が設けられている。これらの電流経路層2100、2101、2102、2110、2111、2112、2120、2121、及び2122には、それぞれ第一実施形態及び第二実施形態における電流制御回路58(図1及び図14参照)が接続されているが、図24においては図示を省略している。電流制御回路によってこれらの各電流経路層に電流を流すと、各電流経路層から発生する磁界21M(図3及び図16参照)が磁化自由層5に印加されるように、各電流経路層は設けられている。
本実施形態に係る磁気メモリ30bは、一つの磁気メモリ素子が1ビットに対応する磁気メモリとなる。磁気メモリ30bへの情報の書き込み方法及び読み出し方法について、磁気メモリ素子M00への書き込み方法及び読み込み方法を例に説明する。
磁気メモリ素子M00は、それが有する磁化自由層5の磁化方向5M(第一実施形態における図3参照)が磁化固定層3の磁化の向き3CMと平行の状態と反平行の状態の2状態を1ビットに対応させている。従って、情報の書き込みは磁化自由層5の磁化方向を反転させることで行う。
磁気メモリ素子M00の磁化自由層5を反転させる場合、ビット電圧スイッチ510aをオンにし、ビット電圧スイッチ520aをオフにし、ビット電圧スイッチ510bをオフにし、ビット電圧スイッチ520bをオンにする。さらにワード線WLに選択トランジスタ25をオンにするように電圧を印加する。そして、磁気メモリ素子M00に対して磁気抵抗効果素子14xから選択トランジスタ25に向かう方向に電源回路50から直流重畳交流電流を供給すると共に、電流経路層2100に電流を流し、磁気抵抗効果素子14x内の磁化自由層に対してその磁化方向を反転させたい方向に磁界を印加する。この際、電源回路50から供給される電流は、第一実施形態における場合と同様に、直流重畳交流電流であるため、磁気抵抗効果素子14xの磁化自由層の磁化方向を反転させる際に、電流経路層2100から発生させる磁界の強度を低減させることが可能となる。また、磁気抵抗効果素子14xの磁化自由層の磁化方向を反転させるために、電流経路層2100から発生する磁界だけでなく、電源回路50から磁気抵抗効果素子に供給する重畳交流電流も利用しているため、電流経路層2100から発生する磁界によって他の磁気メモリ素子の磁化自由層の磁化方向を反転させてしまう確率が低減されている。
また、上述のように反転させた磁気メモリ素子M00の磁化自由層5の磁化方向5Mを再び反転させるには、ワード線WLに選択トランジスタ25をオンにするように電圧を印加し、ビット電圧スイッチ510aをオフにし、ビット電圧スイッチ520aをオンにし、ビット電圧スイッチ510bをオンにし、ビット電圧スイッチ520bをオフにする。そして、磁気メモリ素子M00に対して選択トランジスタ25から磁気抵抗効果素子14xに向かう方向に電源回路50から直流重畳交流電流を供給すると共に、電流経路層2100に電流を流し、磁気抵抗効果素子14x内の磁化自由層に対してその磁化方向を反転させたい方向に磁界を印加する。このようにして磁気メモリ素子M00に情報を書き込むことができる。また、同様に他の磁気メモリ素子にも情報を書き込むことができる。なお、電源回路50によって各磁気抵抗効果素子14xに供給する電流は、直流電流が重畳していない交流電流であってもよい。
磁気メモリ素子M00へ記録された情報を読み出すには、ビット電圧スイッチ510aをオンにし、ビット電圧スイッチ520aをオフにし、読み出し用スイッチ380をオンにし、ビット電圧スイッチ510bをオフにし、ビット電圧スイッチ520bをオンにする。そして、電源回路50から磁気メモリ素子M00に対して、磁化反転しきい値よりも小さい直流電流を磁気抵抗効果素子14xから選択トランジスタ25に向かう方向に供給する。磁気メモリ素子M00の抵抗値は、磁化自由層5の磁化方向5M(第一実施形態における図3参照)が磁化固定層3の磁化の向き3CMと平行の状態と反平行の状態で異なるため、それらが平行の場合と反平行の場合とで上部ビット線BLuの電圧が異なることとなる。そのため、上部ビット線BLu0の電圧をコンパレータ38によって基準電圧Vrefよりも高いか低いかを測定することにより、磁気メモリ素子M00へ記録された情報の読み出しを行うことができる。即ち、電源回路50は、磁気抵抗効果素子14xに交流電流を供給する交流電流供給手段としての機能と共に、磁気抵抗効果素子14xに直流電流を供給して磁気メモリ素子M00に記録された情報を読み出すための読み出し電流供給手段としての機能を有している。同様に他の磁気メモリ素子へ記録された情報の読み出しも行うことができる。
図25は第三実施形態に係る磁気メモリの変形例を示すものである。変形例に係る磁気メモリ30cは、上述の磁気メモリ30b(図24参照)と比較して、電源回路50の接続位置が異なる。具体的には、磁気メモリ30bでは電源回路50は上部ビット線BLu0及び下部ビット線BLd0に接続されているが、図25に示す磁気メモリ30cでは電源回路50は、ワード線WL、WL1、及びWLに接続されている。このような態様の磁気メモリ30cであっても、上述の磁気メモリ30bと同様に動作可能である。具体的には、磁気メモリ素子M00の磁化自由層5を反転させる場合、ビット電圧スイッチ510aをオンにし、ビット電圧スイッチ520aをオフにし、ビット電圧スイッチ510bをオフにし、ビット電圧スイッチ520bをオンにする。さらにビット線BLu0に選択トランジスタ25オンにするように電圧を印加する。そして、磁気メモリ素子M00に対して磁気抵抗効果素子14xから選択トランジスタ25に向かう方向に電源回路50から直流重畳交流電流を供給すると共に、電流経路層2100に電流を流し、磁気抵抗効果素子14x内の磁化自由層に対してその磁化方向を反転させたい方向に磁界を印加すればよい。
また、上述のように反転させた磁気メモリ素子M00の磁化自由層5の磁化方向5Mを再び反転させるには、ビット線BLu0に選択トランジスタ25をオンにするように電圧を印加し、ビット電圧スイッチ510aをオフにし、ビット電圧スイッチ520aをオンにし、ビット電圧スイッチ510bをオンにし、ビット電圧スイッチ520bをオフにする。そして、磁気メモリ素子M00に対して選択トランジスタ25から磁気抵抗効果素子14xに向かう方向に電源回路50から直流重畳交流電流を供給すると共に、電流経路層2100に電流を流し、磁気抵抗効果素子14x内の磁化自由層に対してその磁化方向を反転させたい方向に磁界を印加すればよい。このようにして磁気メモリ素子M00に情報を書き込むことができる。また、同様に他の磁気メモリ素子にも情報を書き込むことができる。
磁気メモリ素子M00へ記録された情報を読み出すには、ビット電圧スイッチ510aをオンにし、ビット電圧スイッチ520aをオフにし、読み出し用スイッチ380をオンにし、ビット電圧スイッチ510bをオフにし、ビット電圧スイッチ520bをオンにする。そして、電源回路50から磁気メモリ素子M00に対して、磁化反転しきい値よりも小さい直流電流を磁気抵抗効果素子14xから選択トランジスタ25に向かう方向に供給する。そして、ワード線WLの電圧をコンパレータ38によって基準電圧Vrefよりも高いか低いかを測定することにより、磁気メモリ素子M00へ記録された情報の読み出しを行うことができる。同様に他の磁気メモリ素子へ記録された情報の読み出しも行うことができる。
なお、本実施形態に係る磁気メモリ30b、30cは、それぞれ磁気メモリ素子を9個備えているが、この磁気メモリ素子数は特に制限されない。また、磁気メモリ素子数は単数であってもよい。
また、本実施形態において、磁気メモリ素子は、それぞれ別個の素子である磁気抵抗効果素子と選択トランジスタで構成されているが、磁気メモリ素子を上述の第二実施形態における磁気デバイス30aの磁気抵抗効果素子14a(図14〜図16参照)で置き換えることも可能である。この場合、別個の2つの素子(磁気抵抗効果素子と選択トランジスタ)からなる磁気メモリ素子を、1つの素子で置き換えることになるため、磁気メモリ素子の小型化が可能であり、磁気メモリの記録密度を向上させることが可能である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が可能である。
例えば、磁気抵抗効果素子14、14a、及び14xが有する磁化固定層3は、一層の強磁性層、即ち上部強磁性層3Cのみであってもよい(図3及び図16参照)。
また、磁気抵抗効果素子14、14a、及び14xは、磁化固定層3を反強磁性層2と交換結合させているが、反強磁性層2を設けずに、磁化固定層3を硬磁性の強磁性材料で形成してもよい(図3及び図16参照)。
また、電源回路50は、直流重畳交流電流と直流電流を磁気抵抗効果素子14、14a、及び14xに供給可能となっているが(図1、図4、図14、図24,及び図25参照)、直流重畳交流電流のみ供給可能であってもよい。
第一実施形態に係る磁気デバイス30の斜視図である。 図1におけるII−II線に沿った磁気デバイス30の端面図である。 図2の磁気抵抗効果素子14付近の拡大端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の回路構成図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30において、磁化反転時及び磁化非反転時に磁気抵抗効果素子14に流す電流波形を示す図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30において、磁化反転時に磁気抵抗効果素子14に流す電流波形を示す図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態に係る磁気デバイス30の中間体の平面図及び端面図である。 第一実施形態の変形例を示す端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの斜視図である。 図14におけるXV−XV線に沿った磁気デバイス30aの端面図である。 図15の磁気抵抗効果素子14a付近の拡大端面図である。 第二実施形態の変形例を示す端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第二実施形態に係る磁気デバイス30aの中間体の平面図及び端面図である。 第三実施形態に係る磁気メモリ30bの回路構成図である。 第三実施形態の変形例の回路構成図である。
符号の説明
3・・・磁化固定層、4・・・非磁性層、5・・・磁化自由層、14・・・磁気抵抗効果素子、21・・・電流経路層(電流経路部)、21M・・・磁界(外部磁界)、30・・・磁気デバイス、50・・・電源回路(交流電流供給手段)、58・・・電流制御回路。

Claims (9)

  1. 磁化固定層、磁化自由層、及び前記磁化固定層と前記磁化自由層とを接続する非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁化固定層と前記磁化自由層との間に交流電流を供給する交流電流供給手段と、
    電流が供給されることにより磁界を発生し、当該磁界が前記磁化自由層に印加されるように設けられた電流経路部と、
    を備えることを特徴とする磁気デバイス。
  2. 前記交流電流は、前記磁化自由層の磁化方向の固有振動数に対応する周波数成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気デバイス。
  3. 前記交流電流供給手段は、前記磁化固定層と前記磁化自由層との間に供給する前記交流電流に直流電流を重畳させることが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気デバイス。
  4. 前記磁化固定層は前記非磁性層の一方の端面に接続され、前記磁化自由層は前記非磁性層の他方の端面に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  5. 前記磁化固定層及び前記磁化自由層の双方は、前記非磁性層の一方の端面に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  6. 前記非磁性層は、非磁性絶縁層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  7. 前記非磁性層は、半導体層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気デバイス。
  8. 前記磁化固定層及び前記磁化自由層間のチャネルが前記半導体層内に形成されるように前記半導体層に対して電圧を印加可能な電極層をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の磁気デバイス。
  9. 磁化固定層、磁化自由層、及び前記磁化固定層と前記磁化自由層とを接続する非磁性層を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁化固定層と前記磁化自由層との間に交流電流を供給する交流電流供給手段と、
    前記磁化固定層と前記磁化自由層との間に読み出し用の直流電流を供給する読み出し電流供給手段と、
    電流が供給されることにより磁界を発生し、当該磁界が前記磁化自由層に印加されるように設けられた電流経路部と、
    を備えることを特徴とする磁気メモリ。
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