JP2009200202A - チップ供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップの破損を防止し、ウェハシートの交換に際して生産性の低下を招くことのないチップ供給装置を提供する。
【解決手段】複数のチップに個片化された半導体ウェハが貼り付けられたウェハシートを保持するチップ供給パレット3を装着し、ウェハシートから剥離したチップを基板6に供給するチップ供給装置であって、チップ供給パレット3が、ウェハシートに張力を付与した状態で保持する第1の部材と、第1部材と相対的に回転変位可能な第2の部材で構成され、第2の部材を所定位置に固定するパレット固定部23と、ウェハシートに貼り付けられたチップの向きを確認するチップ確認手段と、第1の部材に回転駆動力を付与するパレット回転駆動力付与手段を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハを個片化したチップの供給装置に関するものである。
チップ供給装置は、伸縮性のウェハシートに貼り付けられたチップをウェハシートの下側から突き上げるとともに上側からノズルで吸着することでウェハシートからチップを剥離し、基板等の供給対象物に供給する動作を行う装置である。ウェハシートに貼り付けられたチップは半導体ウェハをダイシングによって個片化したものであり、隣り合うチップ同士の間隔が狭く、一つのチップのみを剥離することが困難であるため、チップ供給装置ではウェハシートに張力を付与することでチップ同士の間隔を拡げることが行われている(特許文献1および2参照)。
特開平2−231740号公報 特開平5−29440号公報
一旦張力が付与されたウェハシートは、張力の付与を中断しても伸びが残留し、ウェハシートの外周を保持するウェハリングの内側で弛んだ状態となってしまう。従来、チップを使い切ったウェハシートの交換時には、ウェハシートに張力を付与するテンションリングを備えたチップ供給装置からウェハシートを離脱し、代わりに新たなウェハシートを装着しているが、チップが残留した状態のウェハシートを交換する場合には、ウェハシートの弛みよって隣り合うチップ同士が接触し、脆弱なエッジやコーナー部が破損してしまう可能性がある。また、これとは別の問題として、基板に多種多様な部品を実装するマルチチップボンダのような装置では高頻度でウェハシートの交換が行われるため、交換の度にウェハシートをチップ供給装置に装脱着する時間を要し、生産性が低下することになる。
そこで本発明は、チップの破損を防止し、ウェハシートの交換に際して生産性の低下を招くことのないチップ供給装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のチップ供給装置は、複数のチップに個片化された半導体ウェハが貼り付けられたウェハシートを保持するチップ供給パレットを装着し、ウェハシートから剥離したチップを供給対象物に供給するチップ供給装置であって、前記チップ供給パレットが、前記ウェハシートに張力を付与した状態で保持する第1の部材と、前記第1部材と相対的に回転変位可能な第2の部材で構成され、前記第2の部材を所定位置に固定するパレット固定手段と、前記ウェハシートに貼り付けられたチップの向きを確認するチップ確認手段と、前記第1の部材に回転駆動力を付与するパレット回転駆動力付与手段を備えた。
請求項2に記載のチップ供給装置は請求項1に記載のチップ供給装置であって、前記第1の部材と前記第2の部材の相対的な回転変位を規制する規制手段と、 前記チップ供給パレットの装着時に前記規制を解除する規制解除手段を備えた。
請求項3に記載のチップ供給装置は請求項1または2に記載のチップ供給装置であって、前記パレット回転駆動力付与手段が、前記第2の部材に備えられた従動ギヤと歯合する主動ギヤを備え、チップ供給パレット装着時に前記主動ギヤと前記従動ギヤが歯合する。
本発明のチップ供給装置によれば、ウェハシートに張力を付与した状態を維持したまま移送することができるので、ウェハシートに貼着されたチップ同士の衝突を防止することができ、またウェハシートの装脱着の必要がないため、搭載作業の待ち時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態のチップ供給装置の平面図、図2は本発明の実施の形態のチップ供給装置の側面図、図3は本発明の実施の形態のウェハシートおよびリングフレームの平面図、図4は本発明の実施の形態のチップ供給パレットの平面図、図5は本発明の実施の形態のチップ供給パレットの側面図、図6は本発明の実施の形態のチップ供給パレットの正面図、図7は本発明の実施の形態のチップ供給パレットの背面図、図8は本発明の実施の形態の第2の部材の平面図、図9は本発明の実施の形態のマガジンの内部構造図、図10は本発明の実施の形態の第1の部材の平面図、図11、図12はチップ供給パレットにリングフレームを装着する方法を示す説明図、図13は図12の断面線13の断面図、図14は図12の断面線14の断面図、図15は図12の断面線15の断面図、図16、図17、図18はパレット固定部でチップ供給パレットを固定する方法を示す説明図、図19(a)は図17の断面線19aの断面図、図19(b)は図17の断面線19bの断面図、図20は本発明の実施の形態のチップ供給装置におけるチップの向き補正に関する制御構成図、図21乃至図25は本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図、図26は多面取基板の斜視図である。
チップ供給装置の構成について図1および図2を参照して説明する。マガジン1は、上下に区画された複数の収納室2を備え、それぞれの収納室2にチップ供給パレット(以下パレットと略称する)3を1つずつ収納するパレット収納部である。マガジン1は側面の一方が開口しており、そこからパレット3を出し入れすることができる。昇降装置4はマガジン1を上下に移動させることでマガジン1に収納された全てのパレット3を所定のパレット交換高さに位置決めする。
チップボンダ5は、基板6にチップを搭載するチップ移載装置とチップ移載装置へチップを供給するチップ供給装置で構成されている。チップボンダ5のうちチップ供給装置はマガジン1の開口した側面と対向する位置に配置されている。基板6は第1テーブル7によって水平移動可能に支持されている。パレット3は、それぞれ直交するY方向とX方向に移動可能な第2テーブル8と第3テーブル9に水平移動可能に支持されている。第2テーブル8は基台10に固定されたレール11に摺動自在に装着されているスライダ12と裏面側が固定されている。基台10にはレール11の延伸方向が送り方向となる送りねじ13がモータ14とともに配設されており、この送りねじ13と螺着されたナット15が第2テーブル8の裏面側に固定されている。この構成により第2テーブル8は、モータ14の正転および逆転駆動によって第1テーブル7に近接および離反する方向(Y方向)に水平移動する。
第3テーブル9は第2テーブル8の表面側に固定されたレール16に摺動自在に装着されているスライダ17と裏面側が固定されている。第2テーブル8にはレール16の延伸方向が送り方向となる送りねじ18がモータ19とともに配設されており、この送りねじ18と螺着されたナット20が第3テーブル9の裏面側に固定されている。この構成により第3テーブル9は、モータ19の正転および逆転駆動によってマガジン1の開口した側面に近接および離反する方向(X方向)に水平移動する。
第3テーブル9のマガジン1側に設けられたパレット旋回機構は、第3テーブル9に固定された回転アクチュエータ21とこれに水平旋回可能に軸支されたパレット保持部22
で構成されている。パレット保持部22は、パレット3の縁部に形成された被保持部を電磁的もしくは機械的に保持可能である。パレット保持部22は被支持部を保持した状態で水平旋回してパレット3の向きを変更する。
第3テーブル9の中央に形成された開口9aを挟んでパレット旋回機構と対向する側に配置されたパレット固定機構は、第3テーブル9に固定された直動アクチュエータとパレット固定部23で構成されている。パレット固定部23は、パレット3の被支持部と対向する縁部に形成された被固定部を押圧し、パレット3を第3テーブル9上の所定位置に固定する。
移載ヘッド25はパレット3から供給されるチップを基板6に搭載するチップ移載装置である。移載ヘッド25は、第3テーブル9上に固定されたパレット3からピックアップ位置P1にてチップをピックアップし、搭載位置P2にて基板6にチップを搭載する。このピックアップ位置P1と搭載位置P2は固定されているので、パレット3からチップをピックアップするときには2つのモータ14、19の駆動制御によってパレット3を水平移動させて任意のチップをピックアップ位置P1に位置決めする。同様に第1テーブル7の水平位置制御によって基板6の任意のチップ搭載箇所を搭載位置P2に位置決めする。移載ヘッド25には上下移動可能なノズル26が装着されており、このノズル26がチップをピックアップするとともに基板6に搭載する。
カメラ27はピックアップ位置P1の鉛直線上に配置されている。カメラ27は鉛直下方を撮像視野としており、パレット3にあるチップを撮像する。チップ突き上げ機構28はピックアップ位置P1の鉛直線上でエジェクタ29からピン(図示せず)を上方に突出させ、パレット3にあるチップをノズル26に向けて下方から突き上げる。チップ突き上げ機構28は第2テーブル8の開口8a内に配置されている。また第3テーブル9の中央にもエジェクタ29から突出したピンが通過するための開口9aが設けられている。
パレットの構成について図3乃至図10を参照して説明する。図3はウェハシートを内側に保持したリングフレームを示す。ウェハシート30は粘着性を有する表面に複数のチップ31に個片化された半導体ウェハが貼り付けられている。ウェハシート30はチップ31が貼り付けられた箇所を取り囲む位置でリングフレーム32に保持されている。リングフレーム32は内側に円形の開口を有する剛体であり、柔軟性や伸縮性を有するウェハシート30をその内側に撓まない程度に保持している。
図4乃至図7はそれぞれパレット(ウェハシート未装着)の平面図、側面図、正面図、背面図を示す。パレット3は第1の部材33と第2の部材34を上下に重ね、第2の部材34に対し第1の部材33を回転変位可能に構成されている。このうち第2の部材のみを図8に示す。第2の部材34は主部材35を基礎にいくつかの部品を装着して構成されている。主部材35は中央が円形に開口された板状部材である。主部材35の前部には第3テーブル9に配設されたパレット保持部22によって直接固定される被保持部36が装着されている。また後部にはパレット固定部23によって直接固定される被固定部37と、第2の部材34に対する第1の部材33の相対的な回転変位を規制するロック機構38が設けられている。さらに両側部にはパレット3をマガジン1に出し入れする際のガイドの役割を果たすスライド部39が形成されている。図9に示すようにマガジン1内は上下に複数の収納室2に区画されており、パレット3はマガジン1の内壁に形成された突起40にスライド部39を載置した状態で各収納室2に1つずつ収納される。主部材35の上部には開口箇所を取り囲む位置に3つのローラ41が装着されている。これらのローラ41は開口中心O1から等距離にそれぞれ同間隔で配置された軸42を中心に回転可能である。
図10は第1の部材のみを示す。第1の部材33は主部材50を基礎にいくつかの部品を装着して構成されている。主部材50は中央が円形に開口された板状部材である。主部材50の上部にはリングフレーム32の内径より小さい外径を有する中空のテンションリング51が所定の高さに装着されている。テンションリング51の開口中心O2は主部材50の開口中心O3と同一鉛直線上にある。テンションリング51の外周側にはさらに大径の環状部材52が装着されている。この環状部材52の外周面には第2の部材34に装着された3つのローラ41の外周と嵌合する溝53が形成されている。図4乃至図7に示すように、第1の部材33は溝53に嵌合した3つのローラ41のみによって第2の部材34上に支持され、同一円直線上に位置する中心O1、O2、O3を回転中心として第2の部材34に対して回転変位可能である。
さらに主部材50の上部には環状部材52を取り囲む位置に4つの固定部材54が装着されている。これらの固定部材54は開口中心O3から等距離にそれぞれ同間隔で配置された軸55を中心に回転変位することで、リングフレーム32をパレット3に固定する固定姿勢と、リングフレーム32をパレット3に着脱するためにリングフレーム32と干渉しない退避姿勢とに姿勢変更可能である。
各固定部材54には指などを掛けるレバー56が装着されており、パレット3にリングフレーム32を着脱する者(オペレータ)はこのレバー56を使用して固定部材54の姿勢を変更する。主部材50の後部中央には従動ギヤ57が形成された部材58が従動ギヤ57を後方に突出した状態で装着されている。この部材58には従動ギヤ57よりさらに後方に突出するドグ59が装着されている。
パレット3にリングフレーム32を装着する方法について図11乃至図14を参照して説明する。オペレータは全ての固定部材54が退避姿勢となっていることを確認し、リングフレーム32の円形の内周縁と円形のテンションリング51とが同心円の位置関係となるようにウェハシート30をテンションリング51の上端に載置し(図11)、レバー56を動かして固定部材54の姿勢を退避姿勢から固定姿勢へと変更する(図12)。この一連の作業により、リングフレーム32は4つの固定部材54で固定され、パレット3に装着される。
図12の断面線13の断面図を図13に示す。固定部材54がリングフレーム32に接触する箇所には傾斜面54aが設けられている。傾斜面54aは、固定部材54が退避姿勢から固定姿勢に姿勢変更するときにリングフレーム32に接触し、傾斜に沿ってこれを下方に押し下げる役割を担っている。固定部材54が固定姿勢に姿勢変更するとリングフレーム32はテンションリング51の上端より下方で固定され、ウェハシート30は下方から接触するテンションリング51の内側で引き延ばされた状態となる。ウェハシート30が引き延ばされることで上面に貼り付けられたチップ31同士の間隔が広がるので、任意のチップを容易にピックアップすることができるようになる。
図12の断面線14の断面図を図14に示す。第2の部材の主部材35に装着されたローラ41は、環状部材52の外周面に形成された溝と嵌合することで第1の部材を第2の部材の上方で回転変位可能に支持している。第1の部材には引き延ばされた状態のウェハシート30が装着されているので、ウェハシート30に貼り付けられているチップの向きを第2の部材に対して変更することが可能である。
第1の部材と第2の部材の相対的な回転変位を規制する規制手段について図15を参照して説明する。図15は図12の断面線15の断面図である。第2の部材の主部材35には外周面から内周面に貫通する孔35aが形成されている。孔35aには孔35aの全長より長い連結部材38aが挿通されており、連結部材38aの主部材35の外周面側には
作動部材38b、内周面側には従動部材38cがそれぞれ取り付けられている。従動部材38cは環状部材52の内周面と相対する高さまで上端が延ばされており、上端近傍に形成されたロック孔38dが環状部材52の内周面側に取り付けられたロックピン52aと係合可能である。作動部材38bと主部材35の間には圧縮ばね38eが介在されており、この圧縮ばね38eの弾性力によって従動部材38cは環状部材52の内周面側に接近する方向に付勢され、ロック孔38dがロックピン52aと係合した状態となっている(図15(a))。この状態においては第1の部材が第2の部材に対して回転しようとするとロックピン52aがロック孔38dの縁に接触して回転変位が規制される。
回転変位の規制を解除する場合には、作動部材38bを圧縮ばね38eの弾性力に抗して主部材35側に押し付けると、従動部材38cが環状部材52の内周面から離れる方向に移動し、ロックピン52aとロック孔38dの係合が解除され、第1の部材と第2の部材の相対的な回転変位が確保される。
チップ供給装置にパレットを固定する方法について図16乃至図19を参照して説明する。パレット固定部23は、裏面側に取り付けられたスライダ60を介して第3テーブル9の表面側に取り付けられたレール61にX方向に摺動自在に装着されている(図1参照)。パレット固定部23は、第3テーブル9に取り付けられた直動アクチュエータ62のロッド63の伸縮動作によってX方向に移動可能である。パレット固定部23の2つの固定部材64は圧縮ばね65によってパレット3側に付勢されている。固定部材64は、第2の部材に設けられた2つの被固定部37を上下からそれぞれ挟み込む形で係合し、パレット3の後方からこれを固定する。このとき被固定部37と反対側に設けられた被保持部36はパレット保持部22によって保持されており、パレット3はパレット保持部22によって前方から固定された状態となっている。パレット3を固定するときには固定部材64が被固定部37に接触した後もパレット固定部23の移動を続け、圧縮ばね65の弾性力を利用して固定部材64を被固定部37に押し付けた状態にする。
固定されたパレットの第1の部材に回転変位を付与する方法について図18を参照して説明する。パレット固定部23は、パレット固定時に第1の部材の従動ギヤ57と歯合する主動ギヤ66と、主動ギヤ66に回転を伝達する駆動ギヤ67と、駆動ギヤ67を回転させるモータ68を備えている。パレット固定部23のパレット3側には作動部材38bと対面する箇所に部材69が設けられており、パレット固定時には作動部材38bと当接してこれを押し込むことで第1の部材の第2の部材に対する回転変位の規制を解除する規制解除手段として機能する。これにより規制が解除されると、主動ギヤ66の回転駆動力を従動ギヤ57を介して第1の部材に伝達することができ、第1の部材の回転変位が可能になる(図10参照)。従動ギヤ57と歯合する主動ギヤ66と、主動ギヤ66に回転を伝達する駆動ギヤ67と、駆動ギヤ67を回転させるモータ68は、第1の部材に回転駆動力を付与するパレット回転駆動力付与手段を構成する。
図10において第1の部材33にはドグ59が設けられており、第1の部材33の回転変位に伴ってドグ59も移動する。パレット固定部23にはドグ59を検知する一対のドグセンサ70が備えられており、第1の部材の回転変位が所定の範囲内に収まるように監視している。
チップの向き補正を行う制御構成について図20を参照して説明する。チップを貼着したウェハシート30をパレット3に装着する作業は人手によって行われるため、パレット毎に装着位置や角度にばらつきが生じていることが多く、パレット自体は同じ所定の位置に固定されたとしてもチップの向きが異なるといった状況が発生している。そのため、ノズル26でチップをピックアップするときには、まずカメラ27でチップを撮像し、その画像データを画像認識部71に送り、チップの位置や向きを確認する。画像認識部71で
はチップ単体での画像に基づいてその向きや位置を確認するほか、複数のチップの間に形成されたラインの画像に基づいて個々のチップの位置や向きを確認することもできる。カメラ27とカメラ27によって撮像された画像に基づいてチップの向きを確認する画像認識部71はチップ確認手段を構成する。
制御部72は、画像認識部71で確認されたチップの位置や向きに基づいて適正な向きに補正するために必要な第1の部材の回転角を算出し、モータ68に指令を送る。ドグセンサ70は、ドグ59を検知したときには制御部72に検知信号を送り、これを受けた制御部72はモータ68に回転停止の指令を送る。これにより第1の部材のオーバーランを防止することができる。
チップボンダにパレットを装着する手順について図21乃至図26を参照して説明する。チップボンダ5に装着するパレット3は、被保持部36をチップボンダ5側に向けた姿勢でマガジン1に収納されている。パレット保持部22が旋回および第2テーブル8の水平移動(Y方向)によってマガジン1側に向くとともに被保持部36の正面に位置している状態を図23に示している。パレット3が所定のパレット交換高さに位置するようにマガジン1の高さが昇降装置4によって調整されている。チップボンダ5にはパレットが未装着なので、チップボンダ5の上方からは第3テーブル9の開口9aと第2テーブル8の開口8aを通してエジェクタ29が視認できる。
パレット保持部22が第3テーブル9の水平移動(X方向)によってマガジン1側に移動し、マガジン1に収納されたパレット3の被保持部36を保持した状態を図22に示している。パレット保持部22が被保持部36を保持したら、図23に示すように第3テーブル9を今度は逆方向に水平移動(X方向)させ、パレット3をマガジン1から取り出す。パレット3がマガジン1から完全に引き出されたら、図24に示すようにパレット保持部22を180度旋回させ、第3テーブル9の開口の真上に位置するようにパレット3の向きを変換する。そして図25に示すようにパレット固定部23を移動させ、パレット3を固定する。先に述べたようにパレット3が固定されることでロックが解除され、第1の部材の第2の部材に対する回転変位が可能になっているので、第1の部材に装着されたウェハシート30に貼着されているチップ31の向きを自在に変更することができる。
図25において、互いに直交する方向(XY方向)に水平移動する第2テーブル8と第3テーブル9によって、第3テーブル9上の複数のチップ31を順次ピックアップ位置P1に位置決めする。第3テーブル9は、第2テーブル8と協働してチップボンダ5のピックアップ位置P1に任意のチップを位置決めする機能だけでなく、先に述べたようにパレット3をマガジン1に出し入れする機能を備えている。ピックアップ位置P1に位置決めされたチップ31の向きの確認を行い、適正な向きに対してずれがあれば補正を行う。補正後のチップ31はノズル26によってウェハシート30からピックアップされ、移載ヘッド25によって搭載位置P2まで移されて基板6に搭載される。
図26に基板6の詳細図を示す。基板6は複数の小基板を一列に連続させた多面取基板である。基板6には小基板を区画する切断線6aが予め設けられており、後工程において容易に分割できるようになっている。各小基板にはそれぞれ4種のチップC1、C2、C3、C4が搭載されるようになっている。これら4種のチップは、最初にチップC1を全ての小基板に搭載し、次にC2、C3、C4の順番で全ての小基板に搭載する手順となっている。1つのウェハシート30には1種のチップのみが貼着されているので、基板6にチップを搭載する場合には4つのウェハシート30を用いる必要がある。チップボンダ5では、マガジン1にチップC1、C2、C3、C4を貼着したウェハシート30をそれぞれパレット3に装着して収納しておき、これら4つのパレット3を順に第3テーブル9の所定の位置に固定することで基板6にチップC1、C2、C3、C4を搭載していく。
なお、基板6はウェハシート30から剥離したチップが供給される供給対象物であるが、本発明のチップ供給装置における供給対象物はチップを部品として使用する基板に限らず、製品としてのチップを保管するケースなどでもよい。
チップボンダ5はウェハシート30の交換をパレット3に装着された状態のまま行うので、ウェハシート30には張力が付与された状態が維持され、交換時の衝撃や振動等によってウェハシート30に残存するチップ同士が衝突するようなことはない。また、ウェハシート30の交換は搭載作業を中断して行うことになるが、ウェハシート30は予めパレット3に装着されており、交換時に装脱着する時間を要しないため、搭載作業の待ち時間を短縮することができる。
また、パレット3の向きをマガジン1に収納する向きとチップボンダ5にセッティングする向きとに変換するパレット旋回機構を位置決め機構を構成する第3テーブル9に設け、これらの機構の協働によってパレット3の交換作業を行うことにより、従来の直動機構のみによる方法に比べ、チップボンダ全体の簡素化および小型化が可能である。またパレット3の旋回と水平移動を並行して行うことができるので、パレット交換に要する時間を短縮することができる。
本発明は、基板に多種多様なチップを連続して搭載するマルチチップボンディングの分野に特に有用である。
本発明の実施の形態のチップ供給装置の平面図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の側面図 本発明の実施の形態のウェハシートおよびリングフレームの平面図 本発明の実施の形態のチップ供給パレットの平面図 本発明の実施の形態のチップ供給パレットの側面図 本発明の実施の形態のチップ供給パレットの正面図 本発明の実施の形態のチップ供給パレットの背面図 本発明の実施の形態の第2の部材の平面図 本発明の実施の形態のマガジンの内部構造図 本発明の実施の形態の第1の部材の平面図 チップ供給パレットにリングフレームを装着する方法を示す説明図 チップ供給パレットにリングフレームを装着する方法を示す説明図 図12の断面線13の断面図 図12の断面線14の断面図 図12の断面線15の断面図 パレット固定部でチップ供給パレットを固定する方法を示す説明図 パレット固定部でチップ供給パレットを固定する方法を示す説明図 パレット固定部でチップ供給パレットを固定する方法を示す説明図 (a)図17の断面線19aの断面図(b)図17の断面線19bの断面図 本発明の実施の形態のチップ供給装置におけるチップの向き補正に関する制御構成図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図 本発明の実施の形態のチップ供給装置の動作説明図 多面取基板の斜視図
符号の説明
3 チップ供給パレット
5 チップボンダ
27 カメラ
30 ウェハシート
31 チップ
32 リングフレーム
33 第1の部材
34 第2の部材
36 被保持部
37 被固定部
38 ロック機構
38b 作動部材
38d ロック孔
51 テンションリング
52a ロックピン
54 固定部材
57 従動ギヤ
66 主動ギヤ
67 駆動ギヤ
68 モータ
71 画像認識部

Claims (3)

  1. 複数のチップに個片化された半導体ウェハが貼り付けられたウェハシートを保持するチップ供給パレットを装着し、ウェハシートから剥離したチップを供給対象物に供給するチップ供給装置であって、
    前記チップ供給パレットが、前記ウェハシートに張力を付与した状態で保持する第1の部材と、前記第1部材と相対的に回転変位可能な第2の部材で構成され、
    前記第2の部材を所定位置に固定するパレット固定手段と、前記ウェハシートに貼り付けられたチップの向きを確認するチップ確認手段と、前記第1の部材に回転駆動力を付与するパレット回転駆動力付与手段を備えたチップ供給装置。
  2. 前記第1の部材と前記第2の部材の相対的な回転変位を規制する規制手段と、
    前記チップ供給パレットの装着時に前記規制を解除する規制解除手段を備えた請求項1に記載のチップ供給装置。
  3. 前記パレット回転駆動力付与手段が、前記第2の部材に備えられた従動ギヤと歯合する主動ギヤを備え、チップ供給パレット装着時に前記主動ギヤと前記従動ギヤが歯合する請求項1または2に記載のチップ供給装置。
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