JP2009200107A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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    • H01L21/76229Concurrent filling of a plurality of trenches having a different trench shape or dimension, e.g. rectangular and V-shaped trenches, wide and narrow trenches, shallow and deep trenches

Abstract


【課題】P型ウエル注入層とN型ウエル注入層の不純物の熱拡散が抑制され、PN分離幅が狭く形成された半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板1上にP型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aとウエル分離領域20とが備えられた半導体装置101であって、前記P型ウエル領域6aと前記N型ウエル領域7aに素子分離溝4aが設けられ、区画された活性領域4bが形成され、前記P型ウエル領域6aにP型ウエル注入層6が形成され、前記N型ウエル領域7aにN型ウエル注入層7が形成され、前記ウエル分離領域20にウエル分離溝4cが設けられ、前記ウエル分離溝4cの溝底面22cの下に不純物拡散抑制層8が形成され、前記P型ウエル注入層6および前記N型ウエル注入層7が、前記素子分離溝4aよりも深く、前記ウエル分離溝4cよりも浅くされている半導体装置101により、上記課題を解決できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関するものである。
近年、半導体装置は更なる高密度化が求められてきている。高密度化のために、チップ面積を縮小したり、セル占有率を向上させる技術が検討されている。そのような技術の一つとして、P型ウエル領域とN型ウエル領域の分離幅を短く形成する技術がある。
特許文献1〜4には、分離幅を短くするウエル分離領域形成法が開示されており、たとえば、図18〜22に示すような方法がある。
まず、シリコン基板1表面にシリコン酸化膜2を形成し、さらに、シリコン酸化膜2上にシリコン窒化膜3を形成する。次に、図18に示すように、通常のフォトリソグラフィ・プロセスとドライエッチング・プロセスを用いてシリコン窒化膜3のパターンニングを行い、複数の離間されたシリコン窒化膜3からなるP型ウエル領域6aおよびN型ウエル領域7aと、窒化膜が除去されたウエル分離領域20とを形成する。
次に、シリコン窒化膜3をマスクとしてシリコン酸化膜2およびシリコン基板1をドライエッチングして素子分離溝4aを形成する。複数の素子分離溝4aを設けることにより垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成される。活性領域4bには、トランジスタなどが形成される。
次に、図19に示すように、全面に素子分離酸化膜4を形成する。この結果、素子分離溝4aは素子分離絶縁膜4で埋設され、活性領域4bは絶縁分離される。
次に、ドライエッチングにより素子分離絶縁膜4をエッチバックした後、図20に示すように、ウエル分離領域20の底部で露出されたシリコン基板1を連続的にドライエッチングして、ウエル分離領域20の底部のシリコン基板1をさらに掘り下げ、深溝4cを形成する。
次に、全面に、かつ、ウエル分離領域20の溝が埋まるようにシリコン酸化膜を形成した後、図21に示すように、CMPにより表面を平坦化して、ウエル分離領域20に埋設されたウエル分離酸化膜5を形成する。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスを用いて、P型ウエル注入層用のフォトレジストマスクを形成し、イオン注入法を用いてP型ウエル領域6aにボロンを注入してP型ウエル注入層6を形成する。前記P型ウエル注入層用のフォトレジストマスクを取り除いた後、同様に、N型ウエル注入層用のフォトレジストマスクを形成し、イオン注入法を用いてN型ウエル領域7aにリンを注入してN型ウエル注入層7を形成する。
この後、注入不純物を活性化するための熱処理を行ない、図22(a)に示すように、P型ウエル領域6aおよびN型ウエル領域7aを形成する。
しかし、上記のウエル分離領域形成法では、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7に注入された不純物を活性化するための熱処理によって、注入された不純物が熱拡散し、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の下底部が、ウエル分離酸化膜5の下方に広がり、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の広がった端が互いに接近して、元のウエル分離幅Lよりも短くされたウエル分離幅Lとされて、ウエル分離特性を悪化させる。極端な場合、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の広がった端が互いに接触して、接合耐圧を低下させるとともに、ラッチアップなどの問題が生じさせ、デバイスとしての正常な機能を発揮させることができなくなった。
従来、これらの不都合を回避するために、ウエル分離領域20の幅Lを十分大きくした間隔で設計しており、半導体装置の高集積化を図る上で大きな障害となっていた。
特開2007−227920号公報 特開2001−144276号公報 特開2006−237208号公報 特開平09−102586号公報
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、P型ウエル注入層とN型ウエル注入層の不純物の熱拡散が抑制され、PN分離幅が狭くされた半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、基板上に、P型ウエル領域と、N型ウエル領域と、前記P型ウエル領域と前記N型ウエル領域を分離するウエル分離領域とが備えられた半導体装置であって、前記P型ウエル領域および前記N型ウエル領域にはそれぞれ、素子分離酸化膜が埋設された素子分離溝が設けられるとともに、前記素子分離溝によって区画された活性領域が形成され、前記P型ウエル領域の活性領域にP型のドーパント元素が注入されてP型ウエル注入層が形成され、前記N型ウエル領域の活性領域にN型のドーパント元素が注入されてN型ウエル注入層が形成され、前記ウエル分離領域には、ウエル分離酸化膜が埋設されたウエル分離溝が設けられ、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素が注入されて不純物拡散抑制層が形成され、前記P型ウエル注入層および前記N型ウエル注入層が、前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされていることを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記不純物拡散抑制用の元素が、炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素であることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程と、前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程と、前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程と、前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程と、P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程と、前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程と、前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程と、前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程と、P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記ウエル分離溝をマイクロローディング効果により形成することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記ウエル分離溝をフォトリソグラフィック・プロセスにより形成することを特徴とする。
本発明によれば、P型ウエル注入層とN型ウエル注入層の不純物の熱拡散が抑制され、PN分離幅が狭くされた半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
本発明を実施形態である半導体装置および半導体装置の製造方法について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではない。
(実施形態1)
図5は、本発明の実施形態である半導体装置の一例を示す断面模式図である。
本発明の実施形態である半導体装置101は、シリコン基板1上に、P型ウエル領域6aと、N型ウエル領域7aと、ウエル分離領域20とが備えられて概略構成されている。ウエル分離領域20は、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aを分離する構成とされている。
P型ウエル領域6aには、複数の素子分離溝4aが設けられて垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成されている。同様に、N型ウエル領域7aにも、複数の素子分離溝4aが設けられて垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成されている。これらの素子分離溝4aには、素子分離酸化膜4が埋設されている。
一方、ウエル分離領域20には、ウエル分離酸化膜5が埋設されたウエル分離溝4cが設けられている。
P型ウエル領域6aの活性領域4bにP型ウエル注入層6が形成されている。P型ウエル注入層6は、P型の元素が注入されて形成された層である。同様に、N型ウエル領域7aの活性領域4bにN型ウエル注入層7が形成されている。N型ウエル注入層7は、N型の元素が注入されて形成された層である。
一方、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制層8が形成されている。不純物拡散抑制層8は、不純物拡散抑制用の元素が注入されて形成された層である。
図5に示すように、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の表面2a側からの深さd67は、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くされ、かつ、ウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅くされていることが好ましい。
このような構造とすることにより、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の不純物が熱拡散して、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の下底部が、ウエル分離酸化膜5の下方に広がり、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の広がった端が互いに接近することを抑制することができる。
不純物拡散抑制層8に注入される不純物拡散抑制用の元素は、炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素であることが好ましい。
炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素は、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7に注入された不純物の拡散を阻害することができるので、ウエル分離溝4cの溝底面の下に、これらの元素を注入した不純物拡散抑制層8を形成することによって、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の不純物の熱拡散を阻害することができ、PN分離特性を向上させることができる。
不純物拡散抑制層8に注入される不純物拡散抑制用の元素の濃度が、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7に注入するドーパント元素の濃度と同程度であることが好ましい。
不純物拡散抑制用の元素の濃度をP型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7に注入するドーパント元素の濃度と同程度とすることによって、不純物拡散抑制層8の不純物拡散抑制効果を高めることができる。
本発明の実施形態である半導体装置101は、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の深さd67が、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くされ、かつ、ウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅くされている構成なので、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の不純物の熱拡散により、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の下底部が、ウエル分離酸化膜5の下方に広がり、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の広がった端が互いに接近することを抑制することができる。
本発明の実施形態である半導体装置101は、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制層8が形成される構成なので、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の不純物の熱拡散により、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の下底部がウエル分離酸化膜5の下方に広がり、P型ウエル注入層6およびN型ウエル注入層7の広がった端が互いに接近することを抑制することができる。
本発明の実施形態である半導体装置101は、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制層8が形成される構成なので、PN分離特性を悪化させること無く、ウエル分離領域20のウエル分離幅W4cを狭めることができる。
本発明の実施形態である半導体装置101は、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制層8が形成される構成なので、ウエル分離領域20のウエル分離幅W4cが狭められても、ラッチアップなどの回路誤動作がない半導体装置とすることができる。結果として、トランジスタ集積率を高くすることができ、半導体装置をより安価に作成することが可能となる。
本発明の実施形態である半導体装置101は、不純物拡散抑制層8に炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素を注入する構成なので、炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素が、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7に注入されたドーパント元素の拡散を阻害することができ、PN分離特性を向上させることができる。
(製造方法)
次に、本発明の実施形態である半導体装置の製造方法の一例について、図1〜図6を用いて説明する。
本発明の実施形態である半導体装置101の製造方法は、基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程(酸化膜・窒化膜形成工程)と、前記窒化膜、前記酸化膜および前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程(素子分離溝および素子分離酸化膜形成工程)と、前記窒化膜、前記酸化膜および前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程(ウエル分離溝および不純物拡散抑制層形成工程)と、前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程(ウエル分離酸化膜形成工程)と、P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程(P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層形成工程)と、を有する。
(酸化膜・窒化膜形成工程)
まず、シリコン基板1の一面1aに、熱酸化法により、厚さ10nmのシリコン酸化膜2を形成する。
次に、前記シリコン酸化膜2上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、厚さ80nmのシリコン窒化膜3を形成する。
(素子分離溝および素子分離酸化膜形成工程)
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、所定のフォトレジストパターンを形成した後、そのフォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜3をドライエッチングする。
図1に示すように、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内に、一定のピッチ間隔Pで離間されてなるシリコン窒化膜3が形成されるとともに、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aの間には、幅W20のウエル分離領域20が形成される。たとえば、ピッチ間隔Pは100nmとし、幅W20は300nmとする。
次に、シリコン窒化膜3をマスクとして、シリコン酸化膜2およびシリコン基板1をドライエッチングして、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内に深さd4aの素子分離溝4aを形成するとともに、ウエル分離領域20内にウエル分離幅W4c、深さd4aの開口部22を形成する。P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内でエッチングされない部分は、垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bとして残される。
たとえば、素子分離溝4aおよび開口部22の深さd4aは100nmとする。
次に、図2に示すように、表面側全面を覆うとともに、素子分離溝4aを埋めるように、素子分離酸化膜4を形成する。
素子分離酸化膜4の膜厚は、ピッチ間隔Pの1/2の厚さよりは厚く、ウエル分離領域20の幅W20の1/2の厚さよりは薄くなるように形成することが好ましい。たとえば、ピッチ間隔Pを100nmとし、ウエル分離領域20の幅W20を300nmとした場合には、素子分離酸化膜4の膜厚は、50nmより厚く150nmより薄くすることが好ましい。たとえば、素子分離酸化膜4の膜厚は70nmとする。
このようにすることにより、素子分離溝4aを素子分離酸化膜4によって完全に埋めることができるとともに、ウエル分離領域20を素子分離酸化膜4によって完全に埋めないようにすることができる。その結果、次のウエル分離溝形成工程において、除去する素子分離酸化膜4の量を少なくすることができ、ウエル分離溝を効率よく形成することができる。
(ウエル分離溝および不純物拡散抑制層形成工程)
次に、シリコン窒化膜3の一面3a上およびウエル分離領域20のシリコン基板1の一面1a’上に形成された素子分離酸化膜4をドライエッチング法によりエッチバックして除去する。
さらに、マイクロローディング効果を用いて、ウエル分離領域20内で露出されたシリコン基板1の一面1a’をドライエッチング法により100nmの深さだけエッチングする。ウエル分離溝4cが深さd4cで形成される。
マイクロローディング効果を用いて、ウエル分離領域20にウエル分離溝4cを形成することが好ましい。マイクロローディング効果を用いることにより、マスクを用いずにすみ、製造工程を簡略化して、製造効率を向上させることができるためである。
マイクロローディング効果とは、ウエハのチップパターンの粗密によりエッチング速度が異なる現象であり、密のチップパターンの場所ではエッチング速度が遅くなり、粗のチップパターンの場所ではエッチング速度が速くなる現象である。
本発明においては、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aには、垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成されて密のチップパターンの場所とされ、ウエル分離領域20は粗のチップパターンの場所とされる構成なので、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cに埋設されたシリコン酸化膜4をエッチングする速度が、素子分離溝4aに埋設されたシリコン酸化膜4をエッチングする速度よりも速くなる。そのため、ウエル分離領域20により深いウエル分離溝4cを効率的に、かつ、容易に形成することができる。
次に、図3に示すように、イオン注入法を用いて、ウエル分離溝4cの溝底面22cの下に不純物拡散抑制層8を形成する。
不純物拡散抑制層8のイオン注入条件は、たとえば、注入する元素として炭素を用い、20keVのエネルギーで1E15/cmで注入させる条件などを挙げることができる。
不純物拡散抑制用の元素は、炭素に限るものではなく、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれか1種を用いることができ、また、2種以上を混在させて用いることもできる。
(ウエル分離酸化膜形成工程)
次に、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)法を用いて、表面側全面を覆うとともに、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cを埋めるように、厚さ300nmのシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5を形成する。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、表面側のウエル分離酸化膜5をシリコン窒化膜3の表面3aが露出するまで削り取る。
図4に示すように、表面側が平坦化され、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cにシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5が埋設される。
(P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層形成工程)
次に、シリコン酸化膜のウエットエッチングを行って、素子分離酸化膜4およびウエル分離酸化膜5の表面側をシリコン窒化膜3の厚さだけエッチング除去した後、シリコン窒化膜のウエットエッチングを行って、シリコン窒化膜3を取り除いて、シリコン酸化膜2の一面2aを露出させる。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、N型ウエル領域7aおよびウエル分離領域20を覆うフォトレジストマスクを形成した後、P型ウエル領域6aにボロンをイオン注入して、P型ウエル注入層6を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においては、P型ウエル注入層6の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、P型ウエル領域6aおよびウエル分離領域20を覆うフォトレジストマスクを形成した後、N型ウエル領域7aにリンをイオン注入して、N型ウエル注入層7を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においても同様に、N型ウエル注入層7の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
なお、前記イオン注入の工程において、ボロンとリンの注入順序を逆にして、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の形成工程を逆にしても良い。
なお、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7の形成方法としては、前記の方法だけでなく、たとえば、P型のイオンを基板全面に注入した後、N型ウエル注入層7としたい領域にのみ濃いN型のイオンを注入する方法や、N型のイオンを基板全面に注入した後、P型ウエル注入層6としたい領域にのみ濃いP型のイオンを注入する方法などを挙げることができる。いずれの方法を用いても、P型ウエル注入層6とN型ウエル注入層7を容易に形成することができ、半導体装置の製造を効率よく行うことができる。
以上のようにして、P型ウエル注入層6、N型ウエル注入層7および不純物拡散抑制層8を形成することができ、図5に示す半導体装置101を形成することができる。
本発明の実施形態である半導体装置101の製造方法は、ウエル分離溝4cを深く形成し、そのウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層8を形成する構成なので、不純物拡散抑制用の元素をウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下のみに注入させることができ、トランジスタとなるP型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aに不純物拡散抑制用の元素を注入させないようにすることができる。そのため、トランジスタとなるP型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aに不純物拡散抑制用の元素を注入させることがなく、半導体装置の特性の劣化、たとえば、不純物拡散抑制用の元素の注入により生じるトランジスタのIoffリーク電流の増加などを抑制することができる。
本発明の実施形態である半導体装置101の製造方法は、マイクロローディング効果を用いて、ウエル分離領域20にウエル分離溝4cを形成する構成なので、ウエル分離領域20により深いウエル分離溝4cを効率的に、かつ、容易に形成することができ、半導体装置の製造工程を効率化することができる。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態である半導体装置の別の一例を示す断面模式図である。
本発明の実施形態である半導体装置102は、ウエル分離領域20のウエル分離幅W4cが、実施形態1のウエル分離幅W4cよりも狭くされたことの除いては実施形態1と同様の構成とされている。なお、実施形態1の部材と同一の部材については同一の符号を付して示している。
ウエル分離領域20には、ウエル分離幅W4c、深さd4cで形成されたウエル分離溝4cが設けられている。また、ウエル分離溝4cには、シリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5が埋設されている。さらに、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制用の元素が注入されて不純物拡散抑制層8が形成されている。
P型ウエル領域6aには、複数の素子分離溝4aが設けられて垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成されている。同様に、N型ウエル領域7aにも、複数の素子分離溝4aが設けられて垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bが形成されている。これらの素子分離溝4aには、素子分離酸化膜10が埋設されている。
本発明の実施形態である半導体装置102は、溝底面22cの下に不純物拡散抑制層8が形成されたウエル分離溝4cが設けられ、そのウエル分離幅W4cが短くされている構成なので、PN分離特性を悪化させること無く、トランジスタ集積率を高くすることができる。また、半導体装置102のラッチアップなどの回路誤動作をなくし、信頼性を高めることができる。さらにまた、半導体装置102をより安価に作成することが可能となる。
(製造方法)
次に、本発明の実施形態である半導体装置102の製造方法の一例について、図6〜図11を用いて説明する。
本発明の実施形態である半導体装置102の製造方法は、ウエル分離溝をフォトリソグラフィック・プロセスにより形成することを除いては、実施形態1と同様のプロセスとされている。
(酸化膜・窒化膜形成工程)
まず、シリコン基板1の一面1aに、熱酸化法により、厚さ10nmのシリコン酸化膜2を形成する。
次に、前記シリコン酸化膜2上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、厚さ80nmのシリコン窒化膜3を積層する。
(素子分離溝および素子分離酸化膜形成工程)
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、所定のフォトレジストパターンを形成した後、そのフォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜3をドライエッチングする。
図6に示すように、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内に、一定のピッチ間隔Pで離間されてなるシリコン窒化膜3が形成されるとともに、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7aの間には、幅W20のウエル分離領域20が形成される。たとえば、ピッチ間隔Pは100nmとし、幅W20は300nmとする。
次に、図7に示すように、シリコン窒化膜3をマスクとして、シリコン酸化膜2およびシリコン基板1をドライエッチングして、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内に深さd4aの素子分離溝4aを形成するとともに、ウエル分離領域20内に幅W22、深さd4aの開口部23を形成する。P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内でエッチングされない部分は、垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bとして残される。
たとえば、素子分離溝4aおよび開口部23の深さd4aは100nmとする。
次に、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)法を用いて、表面側全面を覆うとともに、素子分離溝4aおよび開口部23を埋めるように、厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる素子分離酸化膜10を形成する。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、表面側の素子分離酸化膜10をシリコン窒化膜3の表面3aが露出するまで削り取る。
図8に示すように、表面側が平坦化され、素子分離溝4aおよびウエル分離領域20の開口部23にシリコン酸化膜からなる素子分離酸化膜10が埋設される。
(ウエル分離溝および不純物拡散抑制層形成工程)
次に、シリコン酸化膜のウエットエッチングを行って、素子分離酸化膜10の表面側をシリコン窒化膜3の厚さだけエッチング除去した後、シリコン窒化膜のウエットエッチングを行って、シリコン窒化膜3を取り除いて、シリコン酸化膜2の一面2aを露出させる。
次に、図9に示すように、CVD法により、シリコン酸化膜2の一面2a側に、厚さ80nmのシリコン窒化膜からなる保護窒化膜9を形成する。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、ウエル分離溝4c用のフォトレジストパターンを形成した後、そのフォトレジストパターンをマスクとして保護窒化膜9をドライエッチングする。続けて、素子分離酸化膜10をドライエッチングし、最後に、50nmの深さのシリコンドライエッチングを行う。
このようにして、たとえば、ウエル分離幅W4cが150nm、深さd30が240nmのウエル分離溝4cが形成される。
この後、イオン注入法を用い、実施形態1と同様のイオン注入条件で、ウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して、図10に示すように、不純物拡散抑制層8を形成する。
(ウエル分離酸化膜形成工程)
次に、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)法を用いて、表面側全面を覆うとともに、ウエル分離溝30を埋めるように、厚さ300nmのシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜10を形成する。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、表面側のウエル分離酸化膜10を保護窒化膜9の一面9aが露出するまで削り取る。
表面側が平坦化され、ウエル分離溝30にシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5が形成される。
(P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層形成工程)
次に、シリコン酸化膜のウエットエッチングを行って、ウエル分離酸化膜5の表面側を保護窒化膜9の厚さだけエッチング除去した後、シリコン窒化膜のウエットエッチングを行って、保護窒化膜9を取り除いて、シリコン酸化膜2の一面2aを露出させる。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、P型ウエル領域6a以外の部分を覆うフォトレジストマスクを形成した後、P型ウエル領域6aにボロンをイオン注入して、P型ウエル注入層6を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においては、P型ウエル注入層6の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、N型ウエル領域7a以外の部分を覆うフォトレジストマスクを形成した後、N型ウエル領域7aにリンをイオン注入して、N型ウエル注入層7を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においても同様に、N型ウエル注入層7の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
以上のようにして、P型ウエル注入層6、N型ウエル注入層7および不純物拡散抑制層8を形成することができ、図11に示す半導体装置102を形成することができる。
本発明の実施形態である半導体装置102の製造方法は、フォトリソグラフィック・プロセスでマスクを用いて、前記ウエル分離溝を形成する構成なので、ウエル分離溝4cのウエル分離幅W4cを狭くすることができ、半導体装置102の高密度化を図ることができる。
(製造方法)
次に、本発明の実施形態である半導体装置102の製造方法の別の一例について、図12〜図17を用いて説明する。
本発明の実施形態である半導体装置102の別の製造方法は、基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程(酸化膜・窒化膜形成工程)と、前記窒化膜、前記酸化膜および前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程(ウエル分離溝および不純物拡散抑制層形成工程)と、前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程(ウエル分離酸化膜形成工程)と、前記窒化膜、前記酸化膜および前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程(素子分離溝および素子分離酸化膜形成工程)と、P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程(P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層形成工程)と、を有する。
(酸化膜・窒化膜形成工程)
まず、シリコン基板1の表面1aに、熱酸化法により、厚さ10nmのシリコン酸化膜2を形成する。
次に、CVD法により、厚さ80nmのシリコン窒化膜3を積層する。
(ウエル分離溝および不純物拡散抑制層形成工程)
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、ウエル分離溝用のフォトレジストパターンを形成した後、そのフォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜3をドライエッチングする。
図12に示すように、シリコン窒化膜3にウエル分離溝4cが形成される。たとえば、ウエル分離溝4cのウエル分離幅W4cは150nmとする。
次に、シリコン窒化膜3をマスクとして、シリコン酸化膜のドライエッチングをして、シリコン酸化膜2を10nmドライエッチングし、さらに、シリコンのドライエッチングを100nmして、シリコン基板1に深さd4cのウエル分離溝4cを形成する。
次に、図13に示すように、イオン注入法を用い、実施形態1と同様のイオン注入条件で、ウエル分離溝4cの溝底面22cの下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して、不純物拡散抑制層8を形成する。
(ウエル分離酸化膜形成工程)
次に、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)法を用いて、表面側全面に、かつ、ウエル分離溝30を埋めるように、厚さ300nmのシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5を形成する。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、表面側のウエル分離酸化膜5をシリコン窒化膜3の一面3aが露出するまで削り取る。
図14に示すように、表面側が平坦化され、ウエル分離溝4cにシリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5が埋設される。
(素子分離溝および素子分離酸化膜形成工程)
次に、シリコン酸化膜のウエットエッチングを行い、シリコン酸化膜からなるウエル分離酸化膜5の表面側をシリコン窒化膜3の厚さだけエッチングした後、シリコン窒化膜のウエットエッチングを行い、シリコン窒化膜3を取り除いて、シリコン酸化膜2の表面2aを露出させる。
次に、図15に示すように、CVD法により、シリコン酸化膜2の表面2a側に、厚さ80nmのシリコン窒化膜からなる保護窒化膜9を形成する。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、活性領域4bおよびウエル分離溝4c用のフォトレジストパターンを形成した後、そのフォトレジストパターンをマスクとしてシリコン窒化膜からなる保護窒化膜9をドライエッチングする。
たとえば、ピッチ間隔Pが100nmの保護窒化膜9を形成する。また、ウエル分離領域20の幅W20は150nmとする。
次に、図16に示すように、保護窒化膜9をマスクとして、シリコン酸化膜2およびシリコン基板1をドライエッチングして、P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内に、深さd4aの素子分離溝4aを形成するとともに、ウエル分離領域20内に深さd4aの開口部45を形成する。P型ウエル領域6aとN型ウエル領域7a内でエッチングされない部分は、垂直断面形状が櫛状とされた活性領域4bとして残される。
たとえば、素子分離溝4aおよび開口部45の深さd4aは100nmとする。
次に、HDP(High Density Plasma:高密度プラズマ)法を用いて、表面側全面を覆うとともに、素子分離溝4aおよび開口部45を埋めるように、厚さ300nmのシリコン酸化膜からなる素子分離酸化膜10を形成する。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、表面側の素子分離酸化膜10を保護窒化膜9の表面9aが露出するまで削り取る。
表面側が平坦化され、素子分離溝4aおよび開口部45に素子分離酸化膜10が埋設される。
(P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層形成工程)
次に、シリコン酸化膜のウエットエッチングを行って、素子分離酸化膜10の表面側を保護窒化膜9の厚さだけエッチング除去した後、シリコン窒化膜のウエットエッチングを行って、保護窒化膜9を取り除いて、シリコン酸化膜2の一面2aを露出させる。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、N型ウエル領域7aおよびウエル分離領域20を覆うフォトレジストマスクを形成した後、P型ウエル領域6aにボロンをイオン注入して、P型ウエル注入層6を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においては、P型ウエル注入層6の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
次に、通常のフォトリソグラフィ・プロセスにより、P型ウエル領域6aおよびウエル分離領域20を覆うフォトレジストマスクを形成した後、N型ウエル領域7aにリンをイオン注入して、N型ウエル注入層7を形成する。その後、前記フォトレジストマスクを除去する。
なお、このイオン注入工程においても同様に、N型ウエル注入層7の深さd67が、ウエル分離領域20のウエル分離溝4cの深さd4cよりも浅く、素子分離溝4aの深さd4aよりも深くなるように、イオン注入を行う。
以上のようにして、P型ウエル注入層6、N型ウエル注入層7および不純物拡散抑制層8を形成することができ、図17に示す半導体装置102を形成することができる。
本発明の実施形態である半導体装置103の製造方法は、フォトリソグラフィック・プロセスでマスクを用いて、ウエル分離溝4cを形成する構成なので、ウエル分離溝4cのウエル分離幅W4cを狭くすることができ、半導体装置102の高密度化を図ることができる。
本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものであって、特に、トランジスタを分離する部分の構成にかかるものであり、この構成を用いることにより、トランジスタを容易に密に形成することができ、製造工程を簡略化し、半導体装置を高密度化することができるので、半導体装置を製造・利用する産業において利用可能性がある。
本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 本発明の半導体装置の一例を示す工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 従来の半導体装置の製造方法の一例を示す工程断面図である。 従来の半導体装置の一例を示す工程断面図である。
符号の説明
1…シリコン基板、1a、1a’…一面、2…シリコン酸化膜、2a…一面、3…シリコン窒化膜、3a…一面、4…素子分離酸化膜、4a…素子分離溝、4b…活性領域、4c…ウエル分離溝、5…ウエル分離酸化膜、6…P型ウエル注入層、6a…P型ウエル領域、7…N型ウエル注入層、7a…N型ウエル領域、8…不純物拡散抑制層、9…保護窒化膜、9a…一面、10…素子分離酸化膜、20…ウエル分離領域、22、23、45…開口部、22c…溝底面、101、102…半導体装置、d4a…深さ、d4c…深さ、d67…深さ、P…ピッチ幅、W4c…ウエル分離幅、W20…幅。

Claims (6)

  1. 基板上に、P型ウエル領域と、N型ウエル領域と、前記P型ウエル領域と前記N型ウエル領域を分離するウエル分離領域とが備えられた半導体装置であって、
    前記P型ウエル領域および前記N型ウエル領域にはそれぞれ、素子分離酸化膜が埋設された素子分離溝が設けられるとともに、前記素子分離溝によって区画された活性領域が形成され、前記P型ウエル領域の活性領域にP型のドーパント元素が注入されてP型ウエル注入層が形成され、前記N型ウエル領域の活性領域にN型のドーパント元素が注入されてN型ウエル注入層が形成され、
    前記ウエル分離領域には、ウエル分離酸化膜が埋設されたウエル分離溝が設けられ、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素が注入されて不純物拡散抑制層が形成され、
    前記P型ウエル注入層および前記N型ウエル注入層が、前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記不純物拡散抑制用の元素が、炭素、窒素、フッ素またはゲルマニウムのいずれかの1種または2種以上の元素であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程と、
    前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程と、
    前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程と、
    前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程と、
    P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 基板の一面に、酸化膜および窒化膜を順次形成する工程と、
    前記基板にウエル分離溝を設けた後、前記ウエル分離溝の溝底面の下に、不純物拡散抑制用の元素を注入して不純物拡散抑制層を形成する工程と、
    前記ウエル分離溝を埋めるように、ウエル分離酸化膜を形成する工程と、
    前記基板に素子分離溝を設けて活性領域を形成した後、前記素子分離溝を埋めるように素子分離酸化膜を形成する工程と、
    P型ウエル注入層およびN型ウエル注入層が前記素子分離溝よりも深くされ、かつ、前記ウエル分離溝よりも浅くされるように、前記活性領域にP型のドーパント元素またはN型のドーパント元素を注入してP型ウエル注入層およびN型ウエル注入層を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記ウエル分離溝をマイクロローディング効果により形成することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記ウエル分離溝をフォトリソグラフィック・プロセスにより形成することを特徴とする請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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