JP2009198568A - 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198568A
JP2009198568A JP2008037352A JP2008037352A JP2009198568A JP 2009198568 A JP2009198568 A JP 2009198568A JP 2008037352 A JP2008037352 A JP 2008037352A JP 2008037352 A JP2008037352 A JP 2008037352A JP 2009198568 A JP2009198568 A JP 2009198568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
roller
fixing roller
liquid developer
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008037352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009198568A5 (ja
Inventor
Kenjiro Yoshioka
研二郎 吉岡
Katsuto Gomi
克仁 五味
Yoshiyuki Nagai
芳之 永井
Takeshi Ikuma
健 井熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008037352A priority Critical patent/JP2009198568A/ja
Publication of JP2009198568A publication Critical patent/JP2009198568A/ja
Publication of JP2009198568A5 publication Critical patent/JP2009198568A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Liquid Developers In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】転写材上の液体現像剤像を定着強度ムラ、光沢ムラの発生を防止して定着する定着装置とそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着装置において、転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、前記第1の定着ローラにより定着された転写材を熱定着する第2の定着ローラと、を有し、前記第1の定着ローラ、前記第2の定着ローラのそれぞれの液体現像剤に対する接触角θ1、θ2としたとき、θ1<θ2の関係を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、転写材に転写された液体現像剤像を加熱定着する定着装置とそれを用いた画像形成装置に関する。
転写材上に転写された液体現像剤像を熱定着するための定着装置として、転写材搬送方向の上流側から下流側方向に順に、溶媒析出手段としてのプレ加熱部、キャリア除去手段としてのキャリア除去部、加熱定着手段としての加熱定着部を配した定着装置が提案されている。
特開2003−167456号公報
しかしながら、従来技術の定着装置においては、プレ加熱手段の表層がフッ素コート系、PVFEコートなどの表面エネルギーの低い材料で形成されているため、ムラ状にキャリアが噴出し、キャリア浸透量にムラを生じ、加熱定着部を通過後に定着強度ムラ、または、光沢ムラが発生する場合がある。
また、従来技術の定着装置においては、加熱定着部の表層がフッ化シリコーンゴム、RTVシリコーンゴム、ポリ4フッ化エチレン等の表面エネルギーの低い材料で形成されているため、加熱定着手段の表層とトナー層の間、または、トナー層中のキャリア存在量にムラが生じ、キャリア多量部分は高熱伝導率で定着強度が高く高光沢となり、キャリア少量部分は含有空気のため低熱伝導率で定着強度が低く低光沢というように、定着強度ムラ、光沢ムラが発生する場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、転写材上の液体現像剤像を定着強度ムラ、光沢ムラの発生を防止して定着する定着装置とそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本第1発明は、定着装置において、転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、前記第1の定着ローラにより定着された転写材を熱定着する第2の定着ローラと、を有し、前記第1の定着ローラ、前記第2の定着ローラのそれぞれの液体現像剤に対する接触角θ1、θ2としたとき、θ1<θ2の関係を有することを特徴とする。第1の定着ローラの接触角が低いため、ニップ出口に液溜まりが形成されるが、部分的液溜まりは軸方向に広がり均一な液溜まりとなる。続く、第2の定着ローラの接触角が高いために、ムラ状キャリア再噴出が抑制され、噴出キャリア均一化トナー層に伝達される熱量が均一化するために、定着強度ムラや光沢ムラの発生を低減することができる。
本第2発明は、本第1発明の定着装置において、前記第1の定着ローラの表層材を、窒素、酸素、ベンゼン、硫黄原子の内の少なくとも1つを含むゴムまたは樹脂としたものである。窒素原子、酸素原子、ベンゼン環、硫黄原子はいずれも炭化水素と安定な有機化合物を形成しやすい原子であり、それらが、表層材中に含まれると、炭化水素を含むキャリアが濡れやすくなる。すなわち、接触角が低くなる。
本第3発明は、本第1または第2発明の定着装置において、前記第2の定着ローラの表層材を、フッ素樹脂、フッ素ゴム、シリコーンゴムの内のいずれかとしたものである。フッ素原子は、化学結合している相手から電子を奪って、自身は非常に安定で不活性な原子として存在している。したがって、キャリアをはじく。すなわち、接触角が高くなる。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかの定着装置において、前記液体現像剤は、固形分トナー粒子を鉱物油からなるキャリアに分散させたものである。鉱物油は炭化水素が主成分で分子内分極が弱い。したがって、シリコーンゴムに対して、鉱物油の方が、シリコーンオイルよりもはじかれやすく、接触角が高い。よって、鉱物油をシリコーンゴムでも定着強度ムラ、光沢ムラのより小さい第2の定着ローラの表層材として用いることができる。
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれかの定着装置において、前記第1の定着ローラにブレードをトレール方向に当接させたものである。第1の定着ローラに付着しているキャリア層を均一化し、第1の定着ローラ付着キャリア層が未定着トナー層に含まれるキャリア層と合体した時のキャリア層厚がより均一化することができる。
本第6発明は、本第1〜第4発明のいずれかの定着装置において、前記第1の定着ローラの前記液体現像剤に対する接触角より高い接触角を持つローラを前記第1の定着ローラに当接させたものである。第1の定着ローラに当接するローラの接触角が高いので、ニップ出口部により大きな液溜まりが形成され軸方向均一化がしやすくなる。
本第7発明は、画像形成装置において、回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を中間転写ベルトに転写する一次転写装置と、前記中間転写ベルト上の液体現像剤像を転写材に転写する二次転写装置と、転写材上の液体現像剤像を定着する定着装置と、を少なくとも備え、前記定着装置として、本第1〜第6発明のいずれかの転写装置を搭載し、かつ、前記中間転写ベルトにキャリア回収機構を配したことを特徴とする。中間転写ベルトのキャリア回収機構により、中間転写ベルト上のトナー層含有キャリア量を低減することができ、その後、二次転写、定着でのムラ状キャリアの噴出を低減でき、定着強度ムラ、光沢ムラの発生を抑制できる。
本第8発明は、本第7発明の画像形成装置において、前記キャリア回収機構の表層材の前記液体現像剤に対する接触角をθ3としたとき、θ3<θ2の関係を有するものである。定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラの発生をより低減できる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体200Y,200M,200C,200Kを備えている。ここで、各感光体200Y,200M,200C,200Kにおいて、200Yはイエローの感光体、200Mはマゼンタの感光体、2C00はシアンの感光体、200Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,M,C,Kを添えて各色の部材を表す。各感光体200Y,200M,200C,200Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。画像形成ステーションの構成は同様であるので、以下、イエロー画像形成ステーションについて説明する。
感光体200Yは、作動時に図1に矢印aで示すように時計回りに回転するようにされている。感光体200Yの周囲には、それぞれ、それらの回転方向上流側から順に、帯電部材300Y、露光装置400Y、現像装置180Y、感光体スクイーズ装置360Y、一次転写装置390Y、除電装置800Yが配されている。
また、画像形成装置は、中間転写媒体である無端状の中間転写ベルト100を備えている。この中間転写ベルト100は図示しないモータの駆動力が伝達される駆動ローラ162および従動ローラ492に張架されて図1において矢印bに示される反時計回りに回転可能に設けられている。また、駆動ローラ162と従動ローラ492は互いに各感光体200(Y,M,C,K)のタンデム配置方向に沿って離間して配設されている。更に、中間転写ベルト100は従動ローラ492に所定のテンションが付与されて、たるみが除去されるようになっている。
一次転写装置390Yより中間転写ベルト100の回転方向下流側の一次転写装置390Yの近傍には、中間転写ベルトスクイーズ装置110Yが配設されている。更に、中間転写ベルト100のベルト駆動ローラ162側には二次転写装置160が設けられ、また中間転写ベルト100の従動ローラ492側には中間転写ベルトクリーニング装置490が設けられている。
なお、図示しないが、この例の画像形成装置は、二次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、二次転写装置160より用紙搬送方向上流側に例えば紙等の用紙を収納する用紙収納装置と、この用紙収納装置からの用紙を二次転写装置160へ搬送供給するレジストローラ対とを備えている。また、この画像形成装置は、二次転写装置160より用紙搬送方向下流側に定着装置500および排紙トレイを備えている。
帯電部材300Yは、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、帯電部材300Yは、感光体200Yを帯電するようになっている。また、露光装置400Yは、それぞれ、帯電された感光体200Y上に、例えばレーザ走査光学系等からレーザ光を照射することによって静電潜像を形成するようになっている。
現像装置180Yは、現像剤供給部と、現像ローラ184Yと、トナー帯電用コロナ帯電器186Yを備えている。
現像剤供給部は、トナー粒子および不揮発性液体キャリアからなる液体現像剤を収納する現像剤容器と、攪拌ローラ182Yと、アニロクスローラ183Yと、現像剤規制ブレード185Yとを備えている。
現像剤容器内に収納される液体現像剤において、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。液体キャリアとして、高粘性高濃度の液体現像剤の場合は、例えば、シリコーンオイル、鉱物油など、トナーの帯電を逃がさない絶縁油であればどのようなものを使用しても良い。
攪拌ローラ182Yは、現像剤容器内の液体現像剤を均一に攪拌しアニロクスローラ183Yに供給するローラである。アニロクスローラ183Yは、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約170μm、溝深さが約30μmに設定される。もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。アニロクスローラ183Yは、現像ローラ184Yと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、アニロクスローラ183Yは、現像ローラ184Yと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ183Yの回転方向は、限定されず任意である。
現像剤規制ブレード185Yは、それぞれ、アニロクスローラ183Yの表面に当接して設けられている。現像剤規制ブレード185Yは、アニロクスローラ183Yの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、現像剤規制ブレード185Yは、アニロクスローラ183Yの溝部以外の表面に付着する液体現像剤をゴム部で掻き落として除去する。したがって、アニロクスローラ183Yは、溝部内に付着する液体現像剤のみを現像ローラ184Yに供給するようになっている。
現像ローラ184Yは、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。現像ローラ184Yは感光体200Yに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに回転するようにされている。
トナー帯電用コロナ帯電器186Yは、電圧を印加されて、固形分トナー粒子のプラス帯電促進、及び現像ローラ184Y上に固形分トナー粒子を押し付ける機能を有する。
感光体スクイーズ装置360Yは、感光体200Yと現像ローラ184Yとの当接部(ニップ部)より感光体200Yの回転方向下流側に設置されている。そして、感光体スクイーズ装置360Yは、感光体200Y上の液体キャリアを除去するようになっている。
一次転写装置390Yは、中間転写ベルト100を感光体200Yに当接させる一次転写用のバックアップローラを備えている。バックアップローラは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、感光体200Y上のイエローナー像(液体現像剤像)を中間転写ベルト100に一次転写する。
除電装置800Yは、矢印方向に光照射を行い、感光体200Yの残留電荷を除去する。
中間転写ベルトスクイーズ装置110Yは、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに、中間転写ベルト100を介してバックアップローラ111Yが当接した構成であり、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに固形分トナーと同極性のバイアスを印加し、固形分トナーを中間転写ベルト100に押し付ける仕組みになっている。中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに付着したキャリアを不図示のブレードで掻き取り、キャリア分は回収し、不図示の装置でトナー貯留槽181Yに戻す。
Y、M、C、K色毎に順次一次転写を実施し、中間転写ベルト100上にフルカラーの液体現像剤像を形成する。
図示しない給紙カセットから用紙が給紙され、矢印c方向へ二次転写装置160に突入し、フルカラーの液体現像剤像が中間転写ベルト100から用紙に転写される。
二次転写後の中間転写ベルト100をクリーニングするために、従動ローラ492側に中間転写ベルトクリーニング装置490が配置される。中間転写ベルトクリーニングローラ491が中間転写ベルト100を介して従動ローラ492に当接する。中間転写ベルトクリーニングローラ491には、バイアスが印加され、中間転写ベルト100上の残留トナーを静電吸着により除去する。
矢印d方向に排出された用紙上のフルカラーの液体現像剤像は定着装置500を通過して、矢印f方向に定着、排出される。
図2は、実施例1〜4に用いた定着装置500の概略を示す図である。定着装置500は、液体現像剤像1が転写された転写材2の搬送方向の上流側に配された第1定着ローラ501と、第1加圧ローラ511から構成される第1の定着手段と、その下流側に配された第2定着ローラ521と第2加圧ローラ531から構成される第2定着手段を有する。
第1定着ローラ501(直径60mm、有効長さ330mm)は、第1定着ローラ芯金504(アルミ、2mm厚)に第1定着ローラ弾性層503(シリコーンゴム、2mm厚)、第1定着ローラ表層502(材質は図5参照、300um厚)が被覆され、第1定着ローラ芯金504内に第1定着ローラ加熱源505(ハロゲンランプ、700W)が配される。
第1加圧ローラ511(直径60mm、有効長さ330mm)は、第1加圧ローラ芯金514(アルミ、2mm厚)に第1加圧ローラ弾性層513(シリコーンゴム、2mm厚)、第1加圧ローラ表層512(PFA、30um厚)が被覆され、第1加圧ローラ芯金514内に第1加圧ローラ加熱源515(ハロゲンランプ、300W)が配される。
第2定着ローラ521(直径60mm、有効長さ330mm)は、第2定着ローラ芯金524(アルミ、2mm厚)に第2定着ローラ弾性層523(シリコーンゴム、2mm厚)、第2定着ローラ表層522(材質は図5参照、30〜300um厚)が被覆され、第2定着ローラ芯金524内に第2定着ローラ加熱源525(ハロゲンランプ、700W)が配される。
第2加圧ローラ531(直径60mm、有効長さ330mm)は、第2加圧ローラ芯金534(アルミ、2mm厚)に第2加圧ローラ弾性層513(シリコーンゴム、2mm厚)、第2加圧ローラ表層532(PFA、30um厚)が被覆され、第2加圧ローラ芯金534内に第2加圧ローラ加熱源535(ハロゲンランプ、300W)が配される。
第1定着ローラ501に第1定着ローラ当接ローラ541が当接する。第1定着ローラ当接ローラ541は、第1定着ローラ当接ローラシャフト543(ステンレス)に第1定着ローラ当接ローラ表層542(材質は図5参照、2mm厚)を被覆した。
矢印gは、転写材搬送方向で用紙搬送速度を200mm/sec、画像形成速度をA450ppmとした。矢印H1は、第1定着ローラ501の回転方向、矢印H2は、第1加圧ローラ511の回転方向、矢印H3は、第2定着ローラ521の回転方向、矢印H4は、第2加圧ローラ531の回転方向、矢印kは、第1定着ローラ当接ローラ541の回転方向を示す。
第1定着ローラ501と第1加圧ローラ511との圧接荷重を60kgとし、第2定着ローラ521と第2加圧ローラ531との圧接荷重を60kgとした。第1定着ローラ501、第1加圧ローラ511、第2定着ローラ521、第2加圧ローラ531の温度は不図示の温度センサにより検知され、それに基づいて、第1定着ローラ加熱源505、第1加圧ローラ加熱源515、第2定着ローラ加熱源525、第2加圧ローラ加熱源535がON/OFF制御される。各々の制御目標温度は、第1定着ローラ501が100℃、第1加圧ローラ511が80℃、第2定着ローラ521が160℃、第2加圧ローラ531
が100℃とした。
図3は、実施例5に用いた定着装置500の概略を示す図である。図2に示される定着装置が、第1定着ローラ501に第1定着ローラ当接ローラ541が当接したのに対して、図3に示される定着装置では、第1定着ローラ501にブレード545をトレール方向に当接させた点以外の構成は同じなので、図2に示される定着装置と異なる構成のみを説明する。
ブレード545(ウレタンゴム、3mm厚、有効長さ325mm、圧接荷重4kg)は、ブレード支持部材544に支持される。ブレード支点546から作用点へのベクトルであるブレード当接方向ベクトル547と、ブレード作用点の接触位置を始点とし、第1定着ローラ回転方向に伸ばした接線ベクトルである第1定着ローラ回転方向ベクトル548のなす角度が鋭角(通称トレール)になるようにブレード545を第1定着ローラ501
に当接する。図中、549は、第1定着ローラ501の回転軸中心からブレード作用点への法線、550は、第1定着ローラ501の回転軸中心である。
図5、図6は、キャリアの材質、第1、第2定着ローラの表層材の材質、第1定着ローラへの当接部材の有無、中間転写ベルト上スクイーズの有無を変えた実施例1〜17と比較1〜5の定着強度ムラ、光沢ムラの発生を測定したものである。
画像形成装置としては、図1に示される画像形成装置を用い、評価画像として、キャリア噴出による定着強度ムラ、光沢ムラは、トナー層に含まれるキャリア量が多く、かつ、キャリア浸透量の少ない紙が最も起きやすいので、3色べた画像をパールコート紙(三菱製紙製)にプリントしたものを用いた。
定着強度ムラ、光沢ムラの測定方法としては、一般の光沢計は計測範囲が広く光沢ムラが平均化されてしまう。そこでOD値測定器を用いる。(グレタークマクベス社製、スペクトロアイは直径4.5mmの円内が計測範囲)
光沢計もOD値測定器も照射光に対する特定方向の反射強度を測定している。定着強度
ムラ、光沢ムラが存在すると照射光が散乱され、反射光のばらつきが生じる。したがって、OD値にもばらつきが生じる。
(1)サンプルの異なるn箇所のOD値:C1、C2、・・・Cnを測定する。
(2)OD値の平均値Ca=ΣCn/nを求める。
(3)OD値の平均値からのずれの自乗平均Vc=Σ(Cn−Ca)^2/nを求める。
(4)光沢ムラの指標=SN比と呼称、単位db
η=10×log(Ca^2/Vc)
定着強度ムラ、光沢ムラの目視判断(定着強度ムラはメディングテープ貼り付けてはがしたときにムラ状にトナーが取れる事で判断)とηはほぼ相関がとれ、ムラがひどいときはηが小さくなる。測定精度を上げるため、nは10以上を推奨する。
図7は、固体と液体の接触角について説明する図であり、図8は、キャリアの種類と固体の種類に応じた接触角を示す。接触角の測定は、協和界面化学株式会社のドロップマスター500を用いた。滴下液体は液体現像剤であり、0.5ul、1秒後のデータを採用した。
なお、図5では材質の一例を示したが、その他、選択可能な材質を、図9、図10に示す。
図4は、各実施例、比較例の作用、効果を説明するための定着装置の概要である。以下の(1)〜(5)の作用、効果は実施例1〜17共通である。
以下の(1)〜(5)の作用、効果は実施例1〜17共通である。
(1)第1定着ローラ501と第1加圧ローラ511からなる第1定着手段を通過した未定着画像はムラ状キャリア噴出が発生する。
(2)第1定着ローラ501の接触角が低いため、ニップ出口に液溜まりができる。
(3)第1定着ローラ501の接触角が低いため、部分的液溜まりは軸方向に広がり、均一な液溜まり5となる。
(4)噴出キャリア均一化によりトナー層6に含まれるキャリア層厚が均一化される。
(5)第2定着ローラ521の接触角が高いため、ムラ状キャリア再噴出が抑制され、その結果、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラが低減する。
比較例1,2の場合、前記(1)〜(4)までは、各実施例と同じであるが、第2定着ローラ521の接触角が第1定着ローラ501と同様に低いため、ムラ状キャリア再噴出が発生し、その結果、第2定着ローラ521から噴出キャリア均一化トナー層6に伝達される熱量が不均一となり、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラが発生した。
比較例3〜5の場合、第1定着ローラ501の接触角が高いため、ニップ出口に液溜まりができず、部分的液溜まりの軸方向均一化が起きない。また、第2定着ローラ521の接触角が第1定着ローラ501と同様に高いため、ムラ状キャリア再噴出は抑制されるが、すでにトナー層に含まれるキャリア層厚は不均一であるため、第2定着ローラ521からトナー層に伝達される熱量は不均一となり、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラが発生する。
図3に示される実施例5の場合、第1定着ローラ501にブレード545をトレールに当接させることで、第1定着ローラ501に付着しているキャリア層厚を均一化し、第1定着ローラ付着キャリア層が未定着トナー層に含まれるキャリア層と合体したときのキャリア層厚がより均一化され、ムラ状キャリア噴出によるムラが低減し、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラが低減する。なお、図3に示すように液溜まり4ができるようにブレードを当接することにより、第1定着ローラ501の接触角が低いので液溜まり4が軸方向に均一化し、より、第1定着ローラ付着キャリア層厚均一化ができる。
図2に示される実施例1〜4の場合、第1定着ローラ当接ローラ541の接触角が第1定着ローラ501より高いので、第1定着ローラ501側に大きな液溜まり3が形成できるので、液溜まり3の軸方向均一化がしやすく、より、第1定着ローラ付着キャリア層厚均一化ができる。
実施例1,2の場合、中間転写ベルト100にキャリア回収機構である中間転写ベルトスクイーズ装置を配置している。中間転写ベルトスクイーズ装置を配置することにより、中間転写ベルト100上のトナー層含有キャリア量を低減することができる。その結果、二次転写、定着でのムラ状キャリアの噴出を低減でき、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラの発生を抑制できる。
中間転写ベルトスクイーズローラの接触角を第2定着ローラの接触角より低くすることで、転写後の未定着トナー層に含まれるキャリア量を第2定着ローラ521でムラ状キャリア噴出が発生するキャリア量未満にできるため、定着後トナー層の定着強度ムラ、光沢ムラの発生をより抑制できる。
実施例6〜11の場合、キャリアとして鉱物油を用い、実施例12〜17の場合、キャリアとしてシリコーンオイルを用いている。シリコーンオイルは、分子内に−O−Si−Oの構造を持ち、電気的にやや分極している。シリコーンゴム内にも−O−Si−Oの構造が存在する。一方、鉱物油は炭化水素が主成分で分子内分極は弱く、シリコーンゴムに対して鉱物油の方がシリコーンオイルよりはじかれやすく、接触角が高い。よって、鉱物油だと、シリコーンゴムでも定着強度ムラ、光沢ムラのより小さい第2定着ローラ521の表層材として使用することができる。
本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
符号の説明
10:画像形成装置、200(Y、M、C、K):感光体、400(Y、M、C、K):露光装置、300(Y、M、C、K):帯電部材、180(Y、M、C、K):現像装置、100:中間転写ベルト、160:二次転写装置、500:定着装置

Claims (8)

  1. 転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、前記第1の定着ローラにより定着された転写材を熱定着する第2の定着ローラと、を有し、前記第1の定着ローラ、前記第2の定着ローラのそれぞれの液体現像剤に対する接触角θ1、θ2としたとき、θ1<θ2の関係を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1の定着ローラの表層材を、窒素、酸素、ベンゼン、硫黄原子の内の少なくとも1つを含むゴムまたは樹脂とした請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2の定着ローラの表層材を、フッ素樹脂、フッ素ゴム、シリコーンゴムの内のいずれかとした請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記液体現像剤は、固形分トナー粒子を鉱物油からなるキャリアに分散させたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記第1の定着ローラにブレードをトレール方向に当接させた請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置。
  6. 前記第1の定着ローラの前記液体現像剤に対する接触角より大きな接触角を持つローラを前記第1の定着ローラに当接させた請求項1〜4のいずれか1つに記載の定着装置。
  7. 回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を中間転写ベルトに転写する一次転写装置と、前記中間転写ベルト上の液体現像剤像を転写材に転写する二次転写装置と、転写材上の液体現像剤像を定着する定着装置と、を少なくとも備え、前記定着装置として、前記請求項1〜6のいずれか1つに記載の転写装置を搭載し、かつ、前記中間転写ベルトにキャリア回収機構を配したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記キャリア回収機構の表層材の前記液体現像剤に対する接触角をθ3としたとき、θ3<θ2の関係を有する請求項7に記載の画像形成装置。
JP2008037352A 2008-02-19 2008-02-19 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 Withdrawn JP2009198568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037352A JP2009198568A (ja) 2008-02-19 2008-02-19 定着装置及びそれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037352A JP2009198568A (ja) 2008-02-19 2008-02-19 定着装置及びそれを用いた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009198568A true JP2009198568A (ja) 2009-09-03
JP2009198568A5 JP2009198568A5 (ja) 2011-03-10

Family

ID=41142154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008037352A Withdrawn JP2009198568A (ja) 2008-02-19 2008-02-19 定着装置及びそれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009198568A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013101298A (ja) * 2011-10-18 2013-05-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078084A (ja) * 2003-08-30 2005-03-24 Samsung Electronics Co Ltd 電子写真装置用定着装置および定着方法
JP2005273054A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Nippon Zeon Co Ltd 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ
JP2007057900A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Seiko Epson Corp 定着装置
JP2007322491A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Seiko Epson Corp 画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078084A (ja) * 2003-08-30 2005-03-24 Samsung Electronics Co Ltd 電子写真装置用定着装置および定着方法
JP2005273054A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Nippon Zeon Co Ltd 導電性繊維、導電性ブラシ用起毛布、及び導電性ブラシ
JP2007057900A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Seiko Epson Corp 定着装置
JP2007322491A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Seiko Epson Corp 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013101298A (ja) * 2011-10-18 2013-05-23 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8301067B2 (en) Image heating apparatus
JP2009199055A (ja) 転写装置およびこれを備えた画像形成装置
JP4516593B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US7706732B2 (en) Image forming apparatus with increased transfer efficiency
JP4829638B2 (ja) 画像形成装置
JP2004021188A (ja) 画像形成装置
JP2009217238A (ja) 転写装置および画像形成装置
JP5948977B2 (ja) 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP4903837B2 (ja) 画像形成装置
JP4772589B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられる転写装置
JP2015152814A (ja) クリーニングウェブ圧接用ローラ、ウェブクリーニング装置、画像加熱装置および画像形成装置
JP2009198568A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2010164820A (ja) クリーニング装置、像担持体ユニット及び画像形成装置
JP5609558B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2009098475A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置及び画像形成方法
JP2007240739A (ja) 定着装置
JP2008090113A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009204909A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置。
JP2009204911A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2009198569A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2009204908A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置。
JP7484316B2 (ja) 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP2010014892A (ja) 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP3716558B2 (ja) 画像形成装置
JP2010160428A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121205

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130130