JP2009204908A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置。 - Google Patents

定着装置及びそれを備えた画像形成装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】転写材上の液体現像剤像を定着強度ムラ、光沢ムラの発生を防止して定着する定着装置とそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定着装置において、転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、前記第1の定着ローラにより定着された前記転写材に当接する当接ローラと、前記当接ローラに平面部が当接する板状部材と、前記当接ローラを通過した転写材を熱定着する第2の定着ローラと、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、転写材に転写された液体現像剤像を加熱定着する定着装置とそれを備えた画像形成装置に関する。
転写材上に転写された液体現像剤像を熱定着するための定着装置として、転写材搬送方向の上流側から下流側方向に順に、溶媒析出手段としてのプレ加熱部、キャリア除去手段としてのキャリア除去部、加熱定着手段としての加熱定着部を配した定着装置が提案されている。
特開2003−167456号公報
従来技術において、プレ加熱により表層に析出するキャリアは均一な膜を形成しておらず粒状に析出する。粒状に析出したキャリアをキャリア除去部で除去しようとすると、キャリアが析出していない部分ではキャリア除去装置にトナー固形分が付着する可能性がある。また、粒状にキャリアが析出した状態でキャリア除去を行うとトナー像表層が均一にならず、加熱定着部を通過後に定着強度ムラ、または、光沢ムラが発生する場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、転写材上の液体現像剤像を定着強度ムラ、光沢ムラの発生を防止して定着する定着装置とそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の定着装置は、上記課題を解決するために、転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、前記第1の定着ローラにより定着された前記転写材に当接する当接ローラと、前記当接ローラに平面部が当接する板状部材と、前記当接ローラを通過した転写材を熱定着する第2の定着ローラと、を有することを特徴とする。第1の定着ローラで加熱された液体現像剤像表層には粒状のキャリアが析出する。析出した粒状のキャリアは当接ローラで回収され、当接ローラ上の回収された粒状のキャリアは、当接ローラに平面部が当接する板状部材により均一な膜状態とされ再度液体現像剤像に接触する。これにより、粒状にキャリアが析出した液体現像剤像のうちキャリアが析出していない部分のトナー固形分が当接ローラおよび第2の定着ローラに付着するのを防止できる。さらに、均一なキャリアを再度液体現像剤像に接触させることで、第2の定着ローラに進入する前の液体現像剤像表層のキャリア膜を均一にすることができ、定着強度ムラ、光沢ムラの発生を低減することができる。
また、本発明の定着装置は、前記当接ローラを鉛直方向下方で前記転写材に当接させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向上方に向けて前記当接ローラに当接させるものである。当接ローラと板状部材との当接部にはキャリアの液溜まりが形成され、この液溜まりのキャリアが、板状部材と当接ローラの接点を通過することで、当接ローラ上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
また、本発明の定着装置は、前記当接ローラを前記転写材の鉛直方向上方で前記転写材に当接させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させるものである。当接ローラと板状部材との当接部にはキャリアの液溜まりが形成され、この液溜まりのキャリアが、板状部材と当接ローラの接点を通過することで、当接ローラ上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
また、本発明の定着装置は、前記転写材を鉛直方向と平行に下方から上方に搬送させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させものである。当接ローラと板状部材との当接部にはキャリアの液溜まりが形成され、この液溜まりのキャリアが、板状部材と当接ローラの接点を通過することで、当接ローラ上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
また、本発明の定着装置は、前記転写材を鉛直方向と平行に上方から下方に搬送させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させるものである。当接ローラと板状部材との当接部にはキャリアの液溜まりが形成され、この液溜まりのキャリアが、板状部材と当接ローラの接点を通過することで、当接ローラ上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
また、本発明の定着装置は、前記当接ローラ上の前記板状部材の当接位置の回転方向上流において、前記当接ローラ上のキャリアを回収するキャリア回収部材を配したものである。当接ローラと板状部材との当接部に発生するキャリアの液溜まりが過多になると、板状部材が当接ローラに当接する圧力が軸方向で均一にならず、板状部材の下流側のキャリア膜状態が均一にならないことがある。板状部材の当接部の上流側にキャリア回収部材を設けることにより、板状部材と当接ローラとの当接部に発生する液溜まりの量が過多になるのを防止できる。
また、本発明の画像形成装置は、回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上の液体現像剤像を中間転写ベルトに転写する一次転写装置と、前記中間転写ベルト上の液体現像剤像を転写材に転写する二次転写装置と、前記転写材上に形成された液体現像剤像を溶融させる第1定着装置及び第2定着装置と、前記第1及び第2定着装置の間に配した当接ローラと、前記当接ローラに平面部が当接する板状部材と、を備えたことを特徴とする。中間転写ベルト上の液体現像剤像に潜在的に存在するキャリアのムラが、定着後に定着強度ムラ、光沢ムラとして発生するのを低減した画像形成装置を提供することができる。
また、本発明の画像形成装置は、前記中間転写ベルト上にキャリア回収機構を配したものである。中間転写ベルト上の液体現像剤像に潜在的に存在するキャリアのムラを除去および均一化することができ、定着後の定着強度ムラ、光沢ムラの発生をより低減することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的にかつ部分的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置は、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体200Y,200M,200C,200Kを備えている。ここで、各感光体200Y,200M,200C,200Kにおいて、200Yはイエローの感光体、200Mはマゼンタの感光体、2C00はシアンの感光体、200Kはブラックの感光体を表す。また、他の部材についても同じように、部材の符号にそれぞれ各色のY,M,C,Kを添えて各色の部材を表す。各感光体200Y,200M,200C,200Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。画像形成ステーションの構成は同様であるので、以下、イエロー画像形成ステーションについて説明する。
感光体200Yは、作動時に図1に矢印aで示すように時計回りに回転するようにされている。感光体200Yの周囲には、それぞれ、それらの回転方向上流側から順に、帯電部材300Y、露光装置400Y、現像装置180Y、感光体スクイーズ装置360Y、一次転写装置390Y、除電装置800Yが配されている。
また、画像形成装置は、中間転写媒体である無端状の中間転写ベルト100を備えている。この中間転写ベルト100は図示しないモータの駆動力が伝達される駆動ローラ162および従動ローラ492に張架されて図1において矢印bに示される反時計回りに回転可能に設けられている。また、駆動ローラ162と従動ローラ492は互いに各感光体200(Y,M,C,K)のタンデム配置方向に沿って離間して配設されている。更に、中間転写ベルト100は従動ローラ492に所定のテンションが付与されて、たるみが除去されるようになっている。中間転写ベルト100は、屈曲耐久性に優れるとともにベルトテンションによる伸びが少なく、弾性層を被覆する被覆工程で加熱工程があっても耐熱特性に優れるポリイミド樹脂等からなる基材層(例、厚さ100μm)、ウレタンゴム(硬度JIS−A30°)等からなり、基材層の表面を被覆する弾性層、フッ素樹脂からなるコート層(例、厚さ10μm)の3層からなり、ベルト幅は324mm、ベルトの体積抵抗値は約log10Ωcm(全層の抵抗値)である。
一次転写装置390Yより中間転写ベルト100の回転方向下流側の一次転写装置390Yの近傍には、中間転写ベルトスクイーズ装置110Yが配設されている。更に、中間転写ベルト100のベルト駆動ローラ162側には二次転写装置160が設けられ、また中間転写ベルト100の従動ローラ492側には中間転写ベルトクリーニング装置490が設けられている。
なお、図示しないが、この例の画像形成装置は、二次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、二次転写装置160より用紙搬送方向上流側に例えば紙等の用紙を収納する用紙収納装置と、この用紙収納装置からの用紙を二次転写装置160へ搬送供給するレジストローラ対とを備えている。また、この画像形成装置は、二次転写装置160より用紙搬送方向下流側に定着装置500および排紙トレイを備えている。
帯電部材300Yは、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスがそれぞれ印加される。そして、帯電部材300Yは、感光体200Yを帯電するようになっている。また、露光装置400Yは、それぞれ、帯電された感光体200Y上に、例えばレーザ走査光学系等からレーザ光を照射することによって静電潜像を形成するようになっている。
現像装置180Yは、現像剤供給部と、現像ローラ184Yと、トナー帯電用コロナ帯電器186Yを備えている。
現像剤供給部は、トナー粒子および不揮発性液体キャリアからなる液体現像剤を収納する現像剤容器と、攪拌ローラ182Yと、アニロクスローラ183Yと、現像剤規制ブレード185Yとを備えている。
現像剤容器内に収納される液体現像剤において、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。液体キャリアとして、高粘性高濃度の液体現像剤の場合は、例えば、シリコーンオイル、鉱物油など、トナーの帯電を逃がさない絶縁油であればどのようなものを使用しても良い。
攪拌ローラ182Yは、現像剤容器内の液体現像剤を均一に攪拌しアニロクスローラ183Yに供給するローラである。アニロクスローラ183Yは、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約170μm、溝深さが約30μmに設定される。もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。アニロクスローラ183Yは、現像ローラ184Yと同じ方向で図1において矢印で示す反時計まわりに回転するようにされている。なお、アニロクスローラ183Yは、現像ローラ184Yと連れ回りで回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ183Yの回転方向は、限定されず任意である。
現像剤規制ブレード185Yは、それぞれ、アニロクスローラ183Yの表面に当接して設けられている。現像剤規制ブレード185Yは、アニロクスローラ183Yの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、現像剤規制ブレード185Yは、アニロクスローラ183Yの溝部以外の表面に付着する液体現像剤をゴム部で掻き落として除去する。したがって、アニロクスローラ183Yは、溝部内に付着する液体現像剤のみを現像ローラ184Yに供給するようになっている。
現像ローラ184Yは、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。現像ローラ184Yは感光体200Yに当接され、かつ図1において矢印で示すように反時計まわりに回転するようにされている。
トナー帯電用コロナ帯電器186Yは、電圧を印加されて、固形分トナー粒子のプラス帯電促進、及び現像ローラ184Y上に固形分トナー粒子を押し付ける機能を有する。
感光体スクイーズ装置360Yは、感光体200Yと現像ローラ184Yとの当接部(ニップ部)より感光体200Yの回転方向下流側に設置されている。そして、感光体スクイーズ装置360Yは、感光体200Y上の液体キャリアを除去するようになっている。
一次転写装置390Yは、中間転写ベルト100を感光体200Yに当接させる一次転写用のバックアップローラを備えている。バックアップローラは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、感光体200Y上のイエローナー像(液体現像剤像)を中間転写ベルト100に一次転写する。
除電装置800Yは、矢印方向に光照射を行い、感光体200Yの残留電荷を除去する。
中間転写ベルトスクイーズ装置110Yは、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに、中間転写ベルト100を介してバックアップローラ111Yが当接した構成であり、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに固形分トナーと同極性のバイアスを印加し、固形分トナーを中間転写ベルト100に押し付ける仕組みになっている。中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに付着したキャリアを不図示のブレードで掻き取り、キャリア分は回収し、不図示の装置でトナー貯留槽181Yに戻す。
Y、M、C、K色毎に順次一次転写を実施し、中間転写ベルト100上にフルカラーの液体現像剤像を形成する。
図示しない給紙カセットから用紙が給紙され、矢印c方向へ二次転写装置160に突入し、フルカラーの液体現像剤像が中間転写ベルト100から用紙に転写される。
二次転写後の中間転写ベルト100をクリーニングするために、従動ローラ492側に中間転写ベルトクリーニング装置490が配置される。中間転写ベルトクリーニングローラ491が中間転写ベルト100を介して従動ローラ492に当接する。中間転写ベルトクリーニングローラ491には、バイアスが印加され、中間転写ベルト100上の残留トナーを静電吸着により除去する。
矢印d方向に排出された用紙上のフルカラーの液体現像剤像は定着装置500を通過して、矢印f方向に定着、排出される。
図2は、本発明の定着装置500の一実施形態を示す図である。定着装置500は、液体現像剤像1が転写された転写材2の搬送方向の上流側に配された第1定着ローラ501と、第1加圧ローラ511から構成される第1の定着手段と、その下流側に配された第2定着ローラ521と第2加圧ローラ531から構成される第2定着手段を有する。
第1定着手段と第2定着手段の間に、第1定着ローラ501で定着された液体現像剤像と接触する当接ローラ541と、当接ローラ541の対向ローラ551が配置される。当接ローラ541に板状部材542の平面部が当接する。
第1定着ローラ501(外径Φ15〜70mm、全長300〜350mm)は、第1定着ローラ芯金504(金属製、0.5〜2mm厚)に第1定着ローラ弾性層503(シリコーンゴムやフッ素ゴム、0.5〜2mm厚)、第1定着ローラ表層502(PFA、30〜50um厚)が被覆され、第1定着ローラ芯金504内に第1定着ローラ加熱源505(ハロゲンランプ)が配される。
第1加圧ローラ511(外径Φ15〜70mm、全長300〜350mm)は、第1加圧ローラ芯金514(金属製、0.5〜3mm厚)に第1加圧ローラ弾性層513(シリコーンゴムやフッ素ゴム、1〜7mm厚)、第1加圧ローラ表層512(PFA、30〜50um厚)が被覆され、第1加圧ローラ芯金514内に第1加圧ローラ加熱源515(ハロゲンランプ)が配される。第1定着ローラ加熱源505と第1加圧ローラ加熱源515は、ローラ表面が均一な温度になるように加熱制御される。第1定着ローラ501と第1加圧ローラ511がなすニップ部の幅は約7〜12mm
である。
第2定着ローラ521(外径Φ15〜70mm、全長300〜350mm)は、第2定着ローラ芯金524(金属製、0.5〜2mm厚)に第2定着ローラ弾性層523(シリコーンゴムやフッ素ゴム、0.5〜2mm厚)、第2定着ローラ表層522(PFA、30〜50um厚)が被覆され、第2定着ローラ芯金524内に第2定着ローラ加熱源525(ハロゲンランプ)が配される。
第2加圧ローラ531(外径Φ15〜70mm、全長300〜350mm)は、第2加圧ローラ芯金534(アルミ、0.5〜3mm厚)に第2加圧ローラ弾性層513(シリコーンゴムやフッ素ゴム、1〜7mm厚)、第2加圧ローラ表層532(PFA、30〜50um厚)が被覆され、第2加圧ローラ芯金534内に第2加圧ローラ加熱源535(ハロゲンランプ)が配される。第2定着ローラ加熱源525と第2加圧ローラ加熱源535は、ローラ表面が均一な温度になるように加熱制御される。
当接ローラ541(外径Φ10〜35mm、全長300〜350mm)は、中実もしくは0.5〜2mm程度のパイプの外周にシリコーンゴムやフッ素ゴムからなる弾性層が形成される。対向ローラ551(外径Φ10〜35mm、全長300〜350mm)は、中実もしくは0.5〜2mm程度のパイプの外周にシリコーンゴムやフッ素ゴムからなる弾性層が形成され、さらにその外周に離型層としてPFAを被覆しても良い。
当接ローラ541は転写材2上に析出したキャリアを回収する機能を持つため、その表層材質は、第1定着ローラ表層502、第2定着ローラ表層522の材質よりもキャリアに対する接触角が小さく撥油性が低いフッ素ゴムやシリコーンゴムが使用される、下記表1にキャリアと各種表層材料の接触角を示す。接触角が小さいほど撥油性が低い。
(表1)
┌───────┬────────┐
│ 表層材質 │ 接触角(度) │
├───────┼────────┤
│ PFA │ 50 │
├───────┼────────┤
│ フッ素ゴム │ 25 │
├───────┼────────┤
│シリコーンゴム│ 29 │
└───────┴────────┘
当接ローラ541にその平面部が当接(腹当て)する板状部材542は、厚さ1〜3mmのフッ素ゴムやウレタンゴム等の弾性体もしくは厚さ0.1〜0.5mmのステンレスやリン青銅等の金属板である。板状部材542と当接ローラ541がなすニップ部は幅約0.4〜2mmである。板状部材542は、当接ローラ541の偏心に追従するために、支点543のみで支持される。
第1定着ローラ501と第1加圧ローラ511からなる第1定着手段を通過した液体現像剤像表層には粒状のキャリアが析出する。析出した粒状のキャリアは、当接ローラ541の表面に付着する。当接ローラ541の表面に付着した粒状のキャリアは、その平面部を当接ローラ541に当接させて板状部材542の当接部に液溜まり545を形成する。液溜まり545は、表面張力により軸方向に広がり均一な膜状態となり、再度液体現像剤像に接触させる。これにより、粒状にキャリアが析出した液体現像剤像のうちキャリアが析出していない部分のトナー固形分が当接ローラおよび第2の定着ローラに付着するのを防止できる。さらに、均一なキャリアを再度液体現像剤像に接触させることで、第2の定着ローラに進入する前の液体現像剤像表層のキャリア膜を均一にすることができ、定着強度ムラ、光沢ムラの発生を低減することができる。
図3に示される実施形態は、転写材2上の液体現像剤像1が転写材2より鉛直方向の下方に存在して搬送され、当接ローラ541が転写材2の下方に配置される場合である。この場合、板状部材542の先端部は、支点543よりも鉛直方向の上方に向いている。そのため、板状部材542と当接ローラ541との当接部にキャリアの液溜まり545が形成される。この液溜まり545のキャリアが、板状部材542と当接ローラ541の当接部を通過することで、当接ローラ541上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
図4に示される実施形態は、転写材2上の液体現像剤像1が転写材2より鉛直方向の上方に存在して搬送され、当接ローラ541が転写材2の上方に配置される場合である。この場合、板状部材542の先端部は、支点543よりも鉛直方向の下方に向いている。そのため、板状部材542と当接ローラ541との当接部にキャリアの液溜まり545が形成される。この液溜まり545のキャリアが、板状部材542と当接ローラ541の当接部を通過することで、当接ローラ541上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
図5に示される実施形態は、転写材2が鉛直方向と平行に下方から上方に搬送される場合である。この場合、板状部材542の先端部は、支点543よりも鉛直方向の下方に向いている。そのため、板状部材542と当接ローラ541との当接部にキャリアの液溜まり545が形成される。この液溜まり545のキャリアが、板状部材542と当接ローラ541の当接部を通過することで、当接ローラ541上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
図6に示される実施形態は、転写材2が鉛直方向と平行に上方から下方に搬送される場合である。この場合、板状部材542の先端部は、支点543よりも鉛直方向の下方に向いている。そのため、板状部材542と当接ローラ541との当接部にキャリアの液溜まり545が形成される。この液溜まり545のキャリアが、板状部材542と当接ローラ541の当接部を通過することで、当接ローラ541上に粒状に付着していたキャリアが均一な膜状態とすることができる。
図7に示される実施形態は、当接ローラ541上の板状部材542の当接位置の回転方向上流において、当接ローラ541上のキャリアを回収するキャリア回収部材544を配置したものである。当接ローラ541と板状部材542との当接部に発生するキャリアの液溜まり545が過多になると、板状部材542が当接ローラ541に当接する圧力が軸方向で均一にならず、板状部材542の下流側のキャリア膜状態が均一にならないことがある。板状部材542の当接部の上流側にキャリア回収部材544を設けることにより、板状部材542と当接ローラ541との当接部に発生する液溜まり545の量が過多になるのを防止できる。
キャリア回収部材544は、板状部材542と同様に、厚さ1〜3mmのフッ素ゴムやウレタンゴム等の弾性体もしくは厚さ0.1〜0.5mmのステンレスやリン青銅等の金属板で形成される。
中間転写ベルト100に配置されるキャリア回収機構は、中間転写ベルト100の回転方向下流側の一次転写装置390Yの近傍に配置される中間転写ベルトスクイーズ装置110Yにより構成される。中間転写ベルトスクイーズ装置110Yは、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに、中間転写ベルト100を介してバックアップローラ111Yが当接した構成であり、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに固形分トナーと同極性のバイアスを印加し、固形分トナーを中間転写ベルト100に押し付ける仕組みになっている。中間転写ベルトスクイーズローラ112Yに付着したキャリアを不図示のブレードで掻き取り、キャリア分は回収する。
中間転写ベルトスクイーズローラ112Yは、外径Φ10mmの金属シャフトに肉厚2mmのウレタンゴム(硬度JIS−A30°)、PFA(20um厚)を被覆し、ローラ幅は307mmである。中間転写ベルトスクイーズローラ112Yの抵抗値は実抵抗値で約logΩcmで、中間転写ベルトスクイーズローラ112Yとバックアップローラ111Yの間に+150Vのバイアス電圧を印加して液体現像剤像中の固形分が除去されないようにする。
中間転写ベルト100にキャリア回収機構を配置することで、中間転写ベルト100上の液体現像剤像に潜在的に存在するキャリアのムラを除去および均一化することができ、定着後の定着強度ムラ、光沢ムラの発生をより低減することができる。
本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。 本発明の実施形態を示す図である。
符号の説明
10:画像形成装置、200(Y、M、C、K):感光体、400(Y、M、C、K):露光装置、300(Y、M、C、K):帯電部材、180(Y、M、C、K):現像装置、100:中間転写ベルト、160:二次転写装置、500:定着装置

Claims (8)

  1. 転写手段により液体現像剤像が転写された転写材を熱定着する第1の定着ローラと、
    前記第1の定着ローラにより定着された前記転写材に当接する当接ローラと、
    前記当接ローラに平面部が当接する板状部材と、
    前記当接ローラを通過した前記転写材を熱定着する第2の定着ローラと、
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記当接ローラを鉛直方向下方で前記転写材に当接させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向上方に向けて前記当接ローラに当接させる請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記当接ローラを前記転写材の鉛直方向上方で前記転写材に当接させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させる請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記転写材を鉛直方向と平行に下方から上方に搬送させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させる請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記転写材を鉛直方向と平行に上方から下方に搬送させるとともに、前記板状部材の先端を前記板状部材支点よりも鉛直方向下方に向けて前記当接ローラに当接させる請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記当接ローラ上の前記板状部材の当接位置の回転方向上流において、前記当接ローラ上のキャリアを回収するキャリア回収部材を配した請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 回転可能に設けられかつ静電潜像が形成される潜像担持体と、
    前記静電潜像を液体現像剤で現像して前記潜像担持体上に液体現像剤像を形成する現像装置と、
    前記潜像担持体上の液体現像剤像を中間転写ベルトに転写する一次転写装置と、
    前記中間転写ベルト上の液体現像剤像を転写材に転写する二次転写装置と、
    前記転写材上に形成された液体現像剤像を溶融させる第1定着装置及び第2定着装置と、
    前記第1及び第2定着装置の間に配した当接ローラと、
    前記当接ローラに平面部が当接する板状部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルト上にキャリア回収機構を配した請求項7に記載の画像形成装置。
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