JP2009198484A - 撮像素子検査用照明光学系 - Google Patents

撮像素子検査用照明光学系 Download PDF

Info

Publication number
JP2009198484A
JP2009198484A JP2008237375A JP2008237375A JP2009198484A JP 2009198484 A JP2009198484 A JP 2009198484A JP 2008237375 A JP2008237375 A JP 2008237375A JP 2008237375 A JP2008237375 A JP 2008237375A JP 2009198484 A JP2009198484 A JP 2009198484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser lens
distance
illumination
lens group
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008237375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5261095B2 (ja
Inventor
Yuka Ito
由佳 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008237375A priority Critical patent/JP5261095B2/ja
Publication of JP2009198484A publication Critical patent/JP2009198484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5261095B2 publication Critical patent/JP5261095B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】検査用照明装置を取り付けるための取付孔を考慮して、最適な照明領域を得られるようにした撮像素子検査用照明光学系を提供する。
【解決手段】撮像素子検査装置20において、検査用照明装置26に用いられる撮像素子検査用照明光学系が、光源41から射出された照明光を撮像素子の被検査面49に対して略垂直になるように照射するコンデンサレンズ1を有し、被検査面49において照明が必要な領域49aに照明光が照射されるようなコンデンサレンズ1を、このコンデンサレンズ1の一部がサーキットテスタ24に形成された取付孔25の大きさに合わせて除去されることを考慮して決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮像素子検査用照明光学系に関する。
CCDやCMOSなどの撮像素子の検査に用いられる撮像素子検査装置は、ウェハステージ上に載置された撮像素子にプローバを接続して電力を供給し、検査用照明装置により検査条件の光を撮像素子に照射した状態で、この撮像素子から出力される信号をプローバを介してサーキットテスタで受信して解析することにより良否を判定するように構成されている。この従来の撮像素子検査装置はプローバ上部に検査用照明装置を配置し、サーキットテスタを別置きにする構成をとっており、このように上方から照明する照明補助装置としては、特許文献1に開示されている。しかし、撮像素子の微細化及び検査の高速化により撮像素子から出力される電気信号の高い応答性が重要になり、撮像素子とサーキットテスタとの距離を短くする(実際には、プローバとサーキットテスタとの間に接続されているケーブルの長さを短くする)必要が生じてきた。このような要求に対して、プローバの上方にサーキットテスタを配置し、このサーキットテスタの中央部に下方に向かって開口する取付孔を設け、この取付孔に検査用照明装置を取り付けることにより、撮像素子とサーキットテスタとの距離を短くして、高い周波信号での検査を可能とした撮像素子検査装置が開発されている。
また、撮像素子が微細化することにより画面サイズが小さくなっているため、1枚のウェハから取れる撮像素子の枚数が飛躍的に増加している。そこで、検査時間を短縮するために、上述の撮像素子検査装置に追加の光学素子を挿入し、ウェハ上の複数の撮像素子に同時に光を照射して検査を並列して行う多チップ同時検査を行っている。このような検査においては、ウェハステージに対して撮像素子を対角方向に一列に並べることにより、プローバから撮像素子への配線スペースを確保するように構成されている。このとき、撮像素子が並ぶ方向に照明領域を大きくすると一度に検査できる個数が増え、更に検査時間を短縮化することができる。
実開平5−71732号公報
しかしながら、照明領域を大きくしようとすると、検査用照明装置内に設けられた撮像素子検査用光学系のコンデンサレンズを光が通過するときの領域が広くなり、このコンデンサレンズの径を大きくする必要が生じる。ところが、サーキットテスタには基板の形状が規格化された電気回路が格納されており、且つ、高速応答、低ノイズ化するために、この検査用照明装置を配置するための取付孔を広げることは難しい。よって、検査用照明装置をサーキットテスタ内に組み込む構成では、この検査用照明装置内のコンデンサレンズ径を取付孔以上に大きくすることはできないという課題があり、加えて、多チップ同時検査のために追加光学素子を挿入する空間(ワーキングディスタンス)を確保すると、光束の太さ分だけ更に大きなコンデンサレンズが必要となり、照明領域を広げることがより困難となる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、検査用照明装置を取り付けるための取付孔を考慮して、最適な照明領域を得られるようにした撮像素子検査用照明光学系を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る撮像素子検査用照明光学系は、被検物体(例えば、実施形態におけるウェハ22)である撮像素子に照明光を照射して得られる出力信号から、当該撮像素子の良否を判定する撮像素子検査装置に用いられるものであり、光源から照射された照明光を撮像素子の被検査面(例えば、実施形態における撮像素子面49)に対して略垂直になるように照射するコンデンサレンズを有する。そして、被検査面における照明領域の長手方向又は短手方向の長さ(長手方向と短手方向の長さが等しい場合を含む)がLであるときに、この照明領域に照射される照明光がコンデンサレンズを通過するときの通過領域の幅のうち最も長い部分の距離をbとし、コンデンサレンズの半径をRとし、Lとして選択した、長手方向又は短手方向と同じ方向であって、コンデンサレンズが取り付けられる空間を形成する取付孔が当該コンデンサレンズと干渉する位置までのこのコンデンサレンズを含む光学系の光軸からの距離をd′(例えば、実施形態の第一の実施例におけるd/2)とし、コンデンサレンズの開口数をNAとし、ワーキングディスタンスをWDとし、取付孔には、以下に示す条件を満たすように、半径Rの円形のコンデンサレンズから当該コンデンサレンズの中心から距離Yだけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を除去したコンデンサレンズが配置される。
WD×NA+L/2 < Y < d′
但し、b/2 < R
このような撮像素子検査用照明光学系は、コンデンサレンズが、光源側から順に、正の屈折力を有する前レンズ群と、正の屈折力を有する後レンズ群とから構成されることが好ましい。
このとき、被検面における光軸と交わる点から照明領域の最も外側までの距離をpとし、後レンズ群の主平面までの距離をe0とし、開口数をNAとして、後レンズ群の有効径の最大値φ0を定義し、さらに、被検査面から光軸に沿った距離であって、取付孔の端までの距離をhとし、後レンズ群に入射する光と干渉する取付孔までの光軸からの距離をψとし、後レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
Figure 2009198484
の条件を満足するように構成されることが好ましい。
さらに、被検査面から後レンズ群の主平面までの距離をe0とし、後レンズ群と前レンズ群との主平面距離をe1とし、前レンズ群の主平面から瞳までの距離をe2とし、後レンズ群の焦点距離をf1とし、前レンズ群の焦点距離をf2とし、コンデンサレンズの焦点距離をfとしたとき、次式
Figure 2009198484
の条件を満足するように構成されることが好ましい。
本発明に係る撮像素子検査用照明光学系を以上のように構成すると、照明領域を照らすのに必要な光がコンデンサレンズのどこを通るかを計算し、光の通らない部分を除去することで、直径が取付孔の大きさ以下のレンズによる照明領域よりも大きな領域を照明することが可能になる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて検査用照明装置が搭載された撮像素子検査装置の構成について説明する。この撮像素子検査装置20は、その上面に撮像素子が形成されたウェハ22が載置されるウェハステージ21と、このウェハステージ21の上方に設けられるプローバ23と、さらにこのプローバ23の上方に設けられ、ケーブル27によりプローバ23と電気的に接続されたサーキットテスタ24と、サーキットテスタ24の下面から上方に向かって設けられた取付孔25に取り付けられた検査用照明装置26とから構成される。プローバ23には、下方に延びるプローブ針23aが設けられており、このプローブ針23aをウェハ22に形成された撮像素子の電極に接触させることにより、この撮像素子に電力を供給するとともに、この撮像素子から出力される信号をケーブル27を介してサーキットテスタ24に伝送するように構成されている。
次に、図2を用いて上述の検査用照明装置26に用いられる撮像素子検査用照明光学系(以下、「照明光学系」と呼ぶ)の構成について説明する。検査用照明装置26において、ハロゲンランプやキセノンランプなどの光源41から放出された光は、コレクタレンズ42を介して照明光学系に導かれる。この照明光学系では照明光が所定の分光分布になるようにフィルタ43aを透過させる。さらに、検査条件に応じて必要な分光分布を作り出すフィルタ43b(例えば赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)など)が出し入れできるようになっている。さらに光量を調整するためのNDフィルタ(Neutral Density Filter)44a,44bを介して所定の光量に調整される。一般のカメラで用いる撮像素子は白昼の数十万luxから夜間の数luxまでの広い光量の条件で用いられるため、光量の設定精度が非常に重要となるが、フィルタの光学濃度のばらつきの影響を受けないように、大きく光量設定をする切り換え式のNDフィルタ44aと円盤にその回転方向に段階的または濃度勾配のある調整用のNDフィルタ44bを回転させて光量の微調整を行えるようにしている。
分光特性と光量を規定された照明光束は、インプットレンズ45により照度均一化光学系に導かれる。ここでは、ロッドレンズ46を使った照度均一化光学系の例を示している。斜めに入射した照明光はロッドレンズ46の側面で反射し、ロッドレンズ46の出射端に導かれ、光源から広がる光束が出射端で重ね合わされ、ロッドレンズ46の出射端で光量が均一化される。開口絞り48がコンデンサレンズ1の前側焦点位置にあるので、ロッドレンズ46からの光はリレーレンズ47とコンデンサレンズ1を介して撮像素子面49上の任意の点を照明する光束の主光線がこの撮像素子面49に対してほぼ垂直であるよう(テレセントリック)に照射する。つまり、撮像素子面49を照明する光束の主光線が交わる場所は撮像素子面49から無限遠の位置にあるということになる。
なお、図3に示すように、照度均一化光学系には上述のロッドレンズ46の代わりにフライアイレンズ410を用いてもよい。インプットレンズ45からの光束は3枚のリレーレンズ47a,47b,47cによりフライアイレンズ410に導かれる。リレーレンズを3つ用いるのは1つだけ用いるときよりも光束が広がるのを抑えることができ、リレーレンズ径がサーキットテスタ24に形成された取付孔25より大きくなるのを防ぐ為である。フライアイレンズ410は10×10個の単レンズで構成され、単レンズの入射面と撮像素子面49は共役になっている。各単レンズで分割された光束は撮像素子面49で重ね合わされ光量を均一化する。開口絞り48はコンデンサレンズ1の前側焦点距離にあり、フライアイレンズ410からの光は撮像素子面49に対してテレセントリックに照射される。なお、この図3において、図2と同一の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
このような検査用照明装置26を取り付けるためにサーキットテスタ24に形成された取付孔25は、このサーキットテスタ24を上下に貫通して形成されているため、上述の照度均一化光学系が配置されている部分が取り付けられる上部空間25aの径を小さくして内部に格納される回路装置等のスペースを確保し、撮像素子面49に照明光を照射するためのコンデンサレンズ1が配置される下部空間25bの径を、上部空間25aより大きくして、撮像素子面49に対する照明光の照射領域を確保するように構成されている。検査用照明装置26もこの取付孔25に形状に合わせて形成されている。
なお、多チップ同時検査ではコンデンサレンズ1と撮像素子面49の間に追加光学素子を挿入する。追加光学素子は図4に示すように、拡散板51と絞り52が密着した構造で、絞り52から撮像素子面49までの距離を検査する瞳距離に合うよう挿入する。また、検査条件である絞り値Fは、上述の絞り52から撮像素子面49までの距離をこの絞り52の直径で割った値に等しくなる。
それでは、上述のような形状の取付孔25において、多チップ同時検査のための追加光学素子を挿入する空間(ワーキングディスタンス)を確保し、且つ、撮像素子面49に対する照明領域を大きくするための、コンデンサレンズ1の条件について検討する。
上述のように、取付孔25の下部は、上部空間25aと、この上部空間25aより径の大きい下部空間25bから構成されている。ここで、コンデンサレンズ1の焦点距離をfとし、このコンデンサレンズ1が取り付けられる下部空間25bは、撮像素子面49から光軸に沿ってhの位置で上部空間25aに連通して狭くなるように形成されているとしたとき、f>hの関係が成り立つものとする。また、コンデンサレンズ1の有効径をφとし、光軸からコンデンサレンズ1に対する障害物(例えば、下部空間25bを形成する取付孔25の壁部)までの距離をψとすると、φ>ψの関係が成り立つものとする。
コンデンサレンズ1から射出した照明光をテレセントリックにするためには、コンデンサレンズ1の後側主点から撮像素子面49までの距離とコンデンサレンズ1の焦点距離fとを一致させる必要がある。コンデンサレンズ1が1群で構成されている場合、このコンデンサレンズ1の後側主点はコンデンサレンズ1の近傍にあり、f>hのとき、コンデンサレンズ1は狭い部分(上部空間25a)に配置することになるがレンズ径が大きくなるため、配置できない。そこで、コンデンサレンズ1を2群構成にすることを考える(図2等に示すように、光源側に配置された前レンズ群1aと撮像素子面側に配置された後レンズ1bとから構成されているとする)。照明光を狭い空間(上部空間25a)から広げ、テレセントリックにするという理由から撮像素子面49側の後レンズ群1bは正のパワーを持つ必要がある。また、もう一方の前レンズ群1aについても、ワーキングディスタンスを必要以上に大きくしないようにするという理由から、正のパワーを持つ必要がある。よってコンデンサレンズ1は正正の2群構成となる。特に後レンズ群1bは、光源側の面を凹面にして光線を広げ、広い領域を照らすことができるようにしている。尚、これはサーキットテスタ24に形成された取付孔25が広がる部分(下部空間25bと上部空間25aとの境界部分)に相当する。
このような構成のコンデンサレンズ1において、図5に示すように、撮像素子面49上での照明エリアの最大範囲の半径をpとし、撮像素子面49からコンデンサレンズ1の後レンズ群1bの主平面までの距離をe0とし、さらに、照明光の開口数NAを、このコンデンサレンズ1を射出した光束の最大錐角の半角θで近似する(NA=sinθ≒θ)と、撮像素子面49上の照明範囲における光軸と交わる点から最も外側までの距離pの位置で照明光束をけらずに照明するには、照明光束分が後レンズ群1bを通過できる必要があるので、この後レンズ群1bの有効径φは次の条件式(1)を満たす。そして、この式(1)における下限値をφ0とし、後レンズ群1bの焦点距離をf1とすると、撮像素子面49からhの位置にある障害物に光束がけられないためには、光軸から障害物までの距離ψは次の条件式(2)を満たす。
Figure 2009198484
そして、この条件式(2)より、後レンズ群1bの焦点距離f1は次の条件式(3)を満たす。
Figure 2009198484
以上より、後レンズ群1bは、正のパワーを持つことから、この後レンズ群1bの焦点距離f1は、次の条件式(4)を満たすように構成される。
Figure 2009198484
次に、上述の条件式(4)を満たすような後レンズ群1bに対して、コンデンサレンズ1におけるレンズ間距離と、前レンズ群1aの焦点距離f2を求める。図6に示すように、コンデンサレンズ1の全系の焦点距離をfとし、後及び前レンズ群1b,1aの焦点距離をそれぞれf1,f2として、照射面(撮像素子面49)から後レンズ群1bの主平面までの距離をe0とし、後レンズ群1bと前レンズ群1aとの主平面距離をe1とし、前レンズ群1aの主平面から瞳までの距離をe2として、光線の像高と傾きを伝播させる行列を考えて近軸解を求める。次に示す式(5)は、光が空間を伝播するのを示す行列とレンズによって屈折することを示す行列を順番に積をとっていくことでコンデンサレンズ1全体を示す行列を表す。テレセントリックであることから右辺を合成焦点距離だけで表すことができる。
Figure 2009198484
この行列式(5)から、次の式(6)が求まる。
Figure 2009198484
そして、この式(6)を解くことにより、前レンズ群1aの焦点距離f2およびレンズ間の距離e1,e2が次式(7)に示す関係として導き出される。
Figure 2009198484
ここで、コンデンサレンズ1の全系の焦点距離fは、図2のようにロッドレンズ46を使用する構成の場合、ロッドレンズ46の出射端の面積、リレーレンズ47の焦点距離、被検査面における照明領域の面積との関係、即ち、「リレーレンズ47の焦点距離×(照明領域の面積/ロッドレンズ46の出射端の面積)1/2」から決まり、図3のように、フライアイレンズ410を用いる構成の場合、フライアイレンズ410の入射面を構成する単位面の面積、フライアイレンズ410の焦点距離、被検査面における照明領域の面積との関係、即ち、「フライアイレンズ410の焦点距離×(照明領域の面積/フライアイレンズ410の入射面を構成する単位面の面積)1/2」から決まる。また、照射面(撮像素子面49)から後レンズ群1bの主平面までの距離e0はワーキングディスタンスから決まっている。よって、後レンズ群1bの焦点距離f1を上述の条件式(1)で決めた範囲内で動かし、前レンズ群1aの焦点距離f2とレンズ間の距離e1,e2とを決めればよい。後レンズ群1bの焦点距離f1の値によってはf2<0となるものもあるのが、コンデンサレンズ1は正正の2群構成であるのでf2>0となるようなものを選ぶ必要がある。
検査用照明装置26が取り付けられる取付孔25の下部開口部25c(下部空間25bの下端部)は、図7に示すように略矩形状(長方形)に形成されている。そこで、このような形状の下部開口部25cに対して、回転対称に形成されたコンデンサレンズ1を配置したときに、照明領域を大きくする方法について説明する。
まず、照明領域49aが、図8に示すようにL×Lの矩形領域である場合を考える。このとき、図9に示すように撮像素子面49からコンデンサレンズ1までのワーキングディスタンスをWD、照明光の開口数をNA=sinθとすると、L×Lの照明領域49aに入射する照明光は、コンデンサレンズ1においては、図10に示すようにL×Lの正方形より周辺がWD×NAだけ広がった領域(斜線部で示す通過領域50)を通過する光である。このとき、この通過領域50の一辺の長さa及び対角線の長さbは、次式(8)で表される。
Figure 2009198484
照明領域49aを照明するためには、上述の通過領域50がコンデンサレンズ1内に含まれている必要があり、このコンデンサレンズ1の直径は通過領域50の対角線bより大きくなければならないので、コンデンサレンズ1の半径をRとすると、次の条件式(9)を満足する必要がある。
R > b/2 (9)
図11に示すようにサーキットテスタ24の下面中央部に設けられた下部開口部25cの大きさが幅w、奥行きd(d≦w)の矩形状である場合を考える。コンデンサレンズ1の中心から奥行き方向の下部開口部25cの一辺までの距離はそれぞれd1,d2(但し、d=d1+d2)、コンデンサレンズ1の中心から幅方向の下部開口部25cの一辺までの距離はそれぞれw1,w2(但し、w=w1+w2)である。また、下部開口部25cの奥行きdは光の通る領域(通過領域50)の一辺の長さaより長く、最長部分(対角線)bより短い(a<d<b)とする。ここで、コンデンサレンズ1の中心Oと長方形の下部開口部25cの中心(対角線の交点O′)が一致するとき、円形(回転対称)のレンズを考えると、コンデンサレンズ1がこの下部開口部25cに入るためには半径をR1としてR1≦d1=d2=d/2である。このとき、下部開口部25cとコンデンサレンズ1との関係は次式(10)の関係となり、上述の条件式(9)を満たすことができない。つまり、L×Lの大きさを有する照明領域49aを照明するのに必要な光線の通る領域を確保するレンズにはならず、図12に示すような正方形の隅が欠けた照明領域49a′となってしまう。
R1 ≦ d/2 < b/2 (10)
(実施例1)
ここで第一の実施例として、図7に示すようにコンデンサレンズ1の半径をR2として次式(11)を満たすコンデンサレンズを考える。
b/2 < R2 ≦ w1=w2=w/2 (11)
この条件式を満たすコンデンサレンズ1を用いると、上述の条件式(9)を満たすことができるので、L×Lの大きさを有する照明領域49aを得るのに必要な光線の通る通過領域50を確保することができる。しかし、d<bという条件より、d/2<b/2<R2となり、コンデンサレンズ1の直径は下部開口部25cの奥行きdより大きくなってしまう。そこで、サーキットテスタ24の下面に対してコンデンサレンズ1が干渉する部分(図7に示す点線部)を切削し、検査用照明装置26をサーキットテスタ24内に組み込むことを可能にする。このとき、下部開口部25cの奥行き方向に対して、コンデンサレンズ1の中心からYだけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分(光軸を挟んで両端の2箇所の部分)を切削するとして、Yは次の条件式(12)、つまり、条件式(13)の条件を満たす必要がある。コンデンサレンズ1をこのように構成することで、図8に示すL×Lの領域49aを照明することができる。
a/2 < Y < d1=d2 (12)
WD×NA+L/2 < Y < d1=d2 (13)
(実施例2)
第二の実施例として、図13に示すように、光軸Oと長方形の下部開口部25cの中心(対角線の交点O′)が一致しない場合を考える。第一の実施例と同様に、サーキットテスタ24の下面中央部に設けられた下部開口部25cの大きさが幅w、奥行きd(d≦w、a<d<b)であるとする。長方形の下部開口部25cの中心O′がコンデンサレンズ1の中心Oから下部開口部25cの幅方向にx、奥行き方向にyだけずれている場合、コンデンサレンズ1の中心から下部開口部25cの奥行き方向にY1だけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を切削する必要があり、Y1は下部開口部25cの中心O′とコンデンサレンズ1の中心(光軸O)が一致している時よりyだけ少ない位置で切削することになり、次の条件式(14)を満たす必要がある。一方、上記部分とは光軸を挟んで反対側も、下部開口部25cの奥行き方向にY2だけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を切削する必要があり、このY2は、下部開口部25cの中心O′とコンデンサレンズ1の中心(光軸O)が一致している時よりyだけ多い位置で切削することになり、次の条件式(15)を満たす必要がある。この場合、xの大きさには影響されない。
a/2 < Y1 < d/2−y = d1 (14)
a/2 < Y2 < d/2+y = d2 (15)
(実施例3)
第三の実施例として、図14のように、下部開口部25cの幅方向もコンデンサレンズ1と干渉する場合を考える。この場合、コンデンサレンズ1の中心から下部開口部25cの幅方向にX1だけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を切削する必要があり、幅方向のX1はこの下部開口部25cの中心O′と光軸Oが一致している時よりxだけ多い位置で切削することになり、次の条件式(16)を満たす必要がある。一方、上記部分とは光軸を挟んで反対側も、下部開口部25cの幅方向にX2だけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を切削する必要があり、このX2は、下部開口部25cの中心O′とコンデンサレンズ1の中心(光軸O)が一致している時よりxだけ少ない位置で切削することになり、次の条件式(17)を満たす必要がある。
a/2 < X1 < w/2+x = w1 (16)
a/2 < X2 < w/2−x = w2 (17)
なお、奥行き方向のY1、Y2についても第二の実施例と同様に次の条件式(18),(19)を満たす必要がある。
a/2 < Y1 < d/2−y = d1 (18)
a/2 < Y2 < d/2+y = d2 (19)
以上のように、照明領域49aを照らすのに必要な光がコンデンサレンズ1のどこを通るかを計算し(通過領域50を計算し)、光の通らない部分を切削することで、直径がサーキットテスタ24に形成された取付孔25の下部開口部25cの大きさ以下のレンズによる照明領域(例えば、図12に示す照明領域49a′)よりも大きな領域を照明することが可能になる。
撮像素子検査装置の構成を示す説明図である。 検査用照明装置において、照度均一化光学系にロッドレンズを用いたときの構成を示す説明図である。 検査用照明装置において、照度均一化光学系にフライアイレンズを用いたときの構成を示す説明図である。 上記撮像素子検査装置に用いる追加光学素子を説明するための説明図である。 コンデンサレンズを構成する後レンズ群の焦点距離を説明するための説明図である。 撮像素子面、後レンズ群、前レンズ群及び瞳の間隔を説明するための説明図である。 取付孔の下部開口部とコンデンサレンズとの関係を説明するための説明図である。 照明領域を示す説明図である。 コンデンサレンズの径と照明領域の大きさの関係を示す説明図である。 コンデンサレンズに通る光の通過領域を示す概念図である。 取付孔の下部開口部内に回転対称のコンデンサレンズをそのまま配置したときを説明するための説明図である。 上記の場合の照明領域を示す説明図である。 取付孔の中心とコンデンサレンズの中心とが一致しない場合を示す説明図である。 取付孔の4辺でコンデンサレンズと干渉する場合を示す説明図である。
符号の説明
1 コンデンサレンズ 1a 前レンズ群 1b 後レンズ群
20 撮像素子検査装置 22 ウェハ(被検物体) 26 検査用照明装置
41 光源 49 撮像素子面(被検査面) 49a 照明領域 50 通過領域

Claims (4)

  1. 被検物体である撮像素子に照明光を照射して得られる出力信号から、当該撮像素子の良否を判定する撮像素子検査装置に用いられる撮像素子検査用照明光学系であって、
    光源から照射された前記照明光を前記撮像素子の被検査面に対して略垂直になるように照射するコンデンサレンズを有し、
    前記被検査面における照明領域の長手方向又は短手方向の長さ(長手方向と短手方向の長さが等しい場合も含む)がLであるときに、
    前記照明領域に照射される前記照明光が前記コンデンサレンズを通過するときの通過領域の幅のうち最も長い部分の距離をbとし、前記コンデンサレンズの半径をRとし、
    前記Lとして選択した、長手方向又は短手方向と同じ方向であって、前記コンデンサレンズが取り付けられる空間を形成する取付孔が当該コンデンサレンズと干渉する位置までの前記コンデンサレンズを含む光学系の光軸からの距離をd′とし、前記コンデンサレンズの開口数をNAとし、ワーキングディスタンスをWDとし、
    前記取付孔には、以下に示す条件を満たすように、
    前記半径Rの円形のコンデンサレンズから当該コンデンサレンズの中心から距離Yだけ離れた弦と劣弧で囲まれた弓弦部分を除去したコンデンサレンズが配置されたことを特徴とする撮像素子検査用照明光学系。
    WD×NA+L/2 < Y < d′
    但し、b/2 < R
  2. 前記コンデンサレンズが、前記光源側から順に、
    正の屈折力を有する前レンズ群と、
    正の屈折力を有する後レンズ群とから構成される請求項1に記載の撮像素子検査用照明光学系。
  3. 前記被検面における光軸と交わる点から照明領域の最も外側までの距離をpとし、前記後レンズ群の主平面までの距離をe0とし、開口数をNAとして、前記後レンズ群の有効径の最大値φ0を定義し、
    さらに、前記被検査面から光軸に沿った距離であって、前記取付孔の端までの距離をhとし、前記後レンズ群に入射する光と干渉する前記取付孔までの光軸からの距離をψとし、前記後レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    Figure 2009198484
    の条件を満足するように構成された請求項2に記載の撮像素子検査用照明光学系。
  4. 前記被検査面から前記後レンズ群の主平面までの距離をe0とし、前記後レンズ群と前記前レンズ群との主平面距離をe1とし、前記前レンズ群の主平面から瞳までの距離をe2とし、前記後レンズ群の焦点距離をf1とし、前記前レンズ群の焦点距離をf2とし、前記コンデンサレンズの焦点距離をfとしたとき、次式
    Figure 2009198484
    の条件を満足するように構成された請求項2または3に記載の撮像素子検査用照明光学系。
JP2008237375A 2008-01-23 2008-09-17 撮像素子検査用照明光学系 Active JP5261095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008237375A JP5261095B2 (ja) 2008-01-23 2008-09-17 撮像素子検査用照明光学系

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008012176 2008-01-23
JP2008012176 2008-01-23
JP2008237375A JP5261095B2 (ja) 2008-01-23 2008-09-17 撮像素子検査用照明光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009198484A true JP2009198484A (ja) 2009-09-03
JP5261095B2 JP5261095B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=41142103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008237375A Active JP5261095B2 (ja) 2008-01-23 2008-09-17 撮像素子検査用照明光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5261095B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015111222A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 照明装置、光学検査装置及び光学顕微鏡
CN110470384A (zh) * 2019-06-25 2019-11-19 盐城华昱光电技术有限公司 一种线性光源的发光检测系统及检测方法
JP7128403B1 (ja) 2021-04-15 2022-08-31 株式会社インターアクション 瞳モジュール及び検査装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0571732U (ja) * 1992-01-10 1993-09-28 株式会社ニコン 照明補助装置
JPH10170400A (ja) * 1996-12-06 1998-06-26 Asahi Optical Co Ltd 光学部材検査装置及び光学部材検査方法
JP2003156406A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Nikon Corp 固体撮像素子照明光学系及び固体撮像素子照明装置
JP2004061154A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Nikon Corp 固体撮像素子照明装置及び固体撮像素子の検査方法
JP2007311515A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Aitos Kk 撮像素子の検査装置、光学検査ユニット装置並びに光学検査ユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0571732U (ja) * 1992-01-10 1993-09-28 株式会社ニコン 照明補助装置
JPH10170400A (ja) * 1996-12-06 1998-06-26 Asahi Optical Co Ltd 光学部材検査装置及び光学部材検査方法
JP2003156406A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Nikon Corp 固体撮像素子照明光学系及び固体撮像素子照明装置
JP2004061154A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Nikon Corp 固体撮像素子照明装置及び固体撮像素子の検査方法
JP2007311515A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Aitos Kk 撮像素子の検査装置、光学検査ユニット装置並びに光学検査ユニット

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015111222A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 照明装置、光学検査装置及び光学顕微鏡
CN110470384A (zh) * 2019-06-25 2019-11-19 盐城华昱光电技术有限公司 一种线性光源的发光检测系统及检测方法
CN110470384B (zh) * 2019-06-25 2021-09-14 人民百业科技有限公司 一种线性光源的发光检测系统及检测方法
JP7128403B1 (ja) 2021-04-15 2022-08-31 株式会社インターアクション 瞳モジュール及び検査装置
JP2022164061A (ja) * 2021-04-15 2022-10-27 株式会社インターアクション 瞳モジュール及び検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5261095B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6404498B1 (en) Manufacturing method of semiconductor substrate and method and apparatus for inspecting defects of patterns on an object to be inspected
JP4546830B2 (ja) 暗フィールド検査システム
JP4260587B2 (ja) パターン欠陥検査装置
JP5303217B2 (ja) 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
EP3355049B1 (en) Inspection illumination device and inspection system
KR20130033401A (ko) 웨이퍼 검사 시스템 및 방법
JP2004264287A (ja) サンプリング不足の画像を再構築するためにディザリングを用いることによって基板表面内の欠陥を識別する方法および装置
KR20010015544A (ko) 면검사장치 및 방법
CN102007513A (zh) 用于检查物体的设备和方法
JP5261095B2 (ja) 撮像素子検査用照明光学系
KR100698567B1 (ko) 광원 장치
JP2008046011A (ja) 表面検査装置
JP5276833B2 (ja) 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP4958663B2 (ja) 照明用アダプタ、照明装置、及び撮像素子検査用照明装置
JP4521660B2 (ja) 照明補助装置及びこの照明補助装置を用いた検査装置
JP2003156446A (ja) 照明光学装置およびそれを備えた検査装置
JPH1172443A (ja) 自動マクロ検査装置
JP4591658B2 (ja) 撮像素子検査用照明装置、撮像素子検査装置、撮像素子の検査方法、及び撮像素子の製造方法
JP2005233863A (ja) 撮像素子検査用照明装置、撮像素子検査装置、撮像素子の検査方法、及び撮像素子の製造方法
JPH10221270A (ja) 異物検査装置
JP5252286B2 (ja) 表面検査方法、表面検査装置および検査方法
TW202203341A (zh) 藉由組合來自多個收集通道之資訊之設計至晶圓影像相關性
JP2004117365A (ja) 微小寸法測定装置
JPS60247142A (ja) 光電素子検査用照明装置
JP2005164346A (ja) 固体撮像素子照明装置及び固体撮像素子の検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130426

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5261095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250