JP2009197623A - 遠心送風機 - Google Patents

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若菜 野上
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Abstract

【課題】換気送風機器などに使用される遠心送風機で、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機を提供することを目的とする。
【解決手段】外郭3内に、回転軸4を中心に回動可能に羽根車5を連結した電動機6と、羽根車6の周囲を囲み一面にベルマウス状の吸込み口7を有するケーシング10と、吸込み口7と同心円で吸込み口7より同等以下の直径の開口部18を有するベルマウス状のオリフィス19とを備え、オリフィス19により形成される共鳴空間20に有孔部材22を備え、共鳴空間20内にあなあき板吸音構造を形成することにより、吸込み口7から放出される騒音を共鳴空間20内で共鳴消音すると同時に、あなあき板吸音構造により共鳴消音することで、共鳴消音できる周波数帯域の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機1を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、換気送風機器等に使用される遠心送風機に関するものである。
従来、この種の遠心送風機は、天井埋込型換気扇などに用いられ、ベルマウス状の吸込み口を有する吸込ケーシングとは別のオリフィスを外郭の一面の開口に備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その遠心送風機について図17を参照しながら説明する。
図18に示すように一面を開口した外郭101と、この外郭101内の天面102に羽根車103を固着した電動機104と、羽根車103の周囲を取り囲むケーシング105と、吸込み口106を有する吸込ケーシング107とを備える遠心送風機は、吸込ケーシング107と所定の間隙hを隔て吸込み口106より同等あるいは小さな吸込孔108を有するオリフィス109を吸込ケーシング107の下端110とオリフィス109の端部111とを間隙寸法iを隔てて設けて共鳴空間112を構成している。また、このオリフィス109の一面にグリル113と、外郭101の一側面に設けた吐出口114とを備えている。
上記構成において、羽根車103が回転すると、吸込空気はグリル113からオリフィス109の吸込孔108を通り、吸込ケーシング107の吸込み口106より羽根車103に入り羽根車103により昇圧され、ケーシング105の内部を通り吐出口114より吐出される。このとき羽根車103で昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング105を通るときに発生する渦による乱流騒音や、ケーシング105内で発生した騒音の音波が吸込み口106から放射され、その一部は間隙寸法iの入口部115から共鳴空間112に入射する。入射した騒音の音波のうち、共鳴空間112の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波は、共鳴空間112内で気柱共鳴がおきたり、入口部115と共鳴空間112がヘルムホルツ共鳴器の働きをしたりするなどして共鳴消音され、同時に吸音構造の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波は吸音構造がヘルムホルツ共鳴器の働きをすることで共鳴消音される。
特許第3279834号公報
このような従来の遠心送風機では、共鳴消音効果により概ね1kHz以下の比較的低周波の騒音を消音できるが、乱流起因の騒音など概ね1kHz以上の比較的高周波の騒音の消音効果が低く、風量が多い場合など高周波の騒音が主体的な場合に騒音の低減量が小さいという課題があり、高周波域の消音効果を高め、低周波から高周波までの広い周波数範囲で騒音を低減することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、消音できる共鳴周波数帯の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減する遠心送風機を提供することを目的としている。
本発明の遠心送風機は上記目的を達成するために、開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、外郭の開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスを備え、外郭とケーシングおよびオリフィスで囲まれる共鳴空間に有孔部材を設け、共鳴空間内にあなあき板吸音構造を持つことを特徴とする遠心送風機としたものである。この手段により、消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、平板状の有孔部材により共鳴空間を、ケーシング側に共鳴空間とオリフィス側にあなあき板吸音構造とに仕切ることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み口から放出される騒音を共鳴空間とあなあき板吸音構造にて同時に共鳴消音することにより、消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、環状の有孔部材により共鳴空間を、回転軸中心側に共鳴空間と回転軸外周側にあなあき板吸音構造とに仕切ることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減でき、有孔部材がオリフィスの支持部材を兼ねる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、有孔部材が複数の丸孔を備えることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、あなあき板吸音構造の吸音特性に与える騒音入射角度の影響が最も少ない丸孔および外郭とオリフィスと有孔部材により囲まれる背後空気層により効率よく共鳴消音ができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、有孔部材が複数のスリットを備えることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、有孔部材の製造が簡易になる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、外郭とオリフィスおよび有孔部材により囲まれる背後空気層の厚さ、有孔部材の孔の大きさおよび孔の間隔が一定であることを特徴とする遠心送風機としたものである。
この手段により、あなあき板吸音構造の吸音特性が有孔部材上の位置によらず均一になり、特定の周波数帯域の騒音を特に低減できる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、背後空気層の厚さ、有孔部材の孔の大きさおよび孔の間隔のうち少なくとも一つが不均一であることを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、あなあき板吸音構造の吸音特性が有孔部材上の位置により不均一となるため消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、有孔部材の孔の大きさが騒音の入射面から透過面へ段階的に大径になること特徴とする遠心送風機である。
この手段により、騒音を効率的に背後空気層へと透過させ、また径の大小による吸音特性の違いを同時に与えることで広い周波数帯域の騒音を低減できる作用を有する遠心送風機が得られる。
また他の手段は、有孔部材の各孔に、孔形状に対応して背後空気層側へと突き出す筒を設けることを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、特に低い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、背後空気層内が複数に仕切られていることを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、入射騒音の入射角度によらず効率よく騒音を低減でき、また有孔部材の支持が容易となる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、背後空気層の厚みを保持する保持部材をもつことを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、背後空気層の厚みの保持が容易な遠心送風機が得られる。
また他の手段は、背後空気層内に吸音材料を付加することを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、吸音材料の吸音特性が付加され更に広い周波数帯域の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、オリフィスと有孔部材に開閉部分をもつことを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、設置後のメンテナンスが容易になる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、複数の有孔部材を、間隔をあけて設けることを特徴とする遠心送風機である。
この手段により、吸音特性の異なるあなあき板吸音構造の二重構造になるため、共鳴消音できる共鳴周波数帯域の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
本発明によれば、共鳴消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、外郭の開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスを備え、外郭とケーシングおよびオリフィスで囲まれる共鳴空間に有孔部材を設け、共鳴空間内にあなあき板吸音構造を持つことを特徴とする遠心送風機としたものであり、共鳴空間とあなあき板吸音構造とで異なる周波数帯域の騒音の低減ができるため、消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できるという効果を有する。
また、平板状の有孔部材により共鳴空間を、ケーシング側に共鳴空間とオリフィス側にあなあき板吸音構造とに仕切ることを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み口から放出される騒音を共鳴空間とあなあき板吸音構造とで同時に異なる周波数帯域に対して共鳴消音ができるため、消音できる共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減できるという効果を有する。
また、環状の有孔部材により共鳴空間を、回転軸中心側に共鳴空間と回転軸外周側にあなあき板吸音構造とに仕切ることを特徴とする遠心送風機としたものであり、吸込み口から放出される騒音を共鳴空間とあなあき板吸音構造とで同時に異なる周波数帯域に対して共鳴消音できるため、共鳴周波数帯の選択性が広がり、より広い周波数帯域の騒音を低減でき、有孔部材がオリフィスの支持部材を兼ねるという効果を有する。
また、有孔部材が複数の丸孔を備えることを特徴とする遠心送風機としたものであり、あなあき板吸音構造の吸音特性に与える騒音入射角度の影響が最も少ない丸孔および外郭とオリフィスと有孔部材により囲まれる背後空気層により効率よく共鳴消音ができるという効果を有する。
また、有孔部材が複数のスリットを備えることを特徴とする遠心送風機としたものであり、有孔部材の製造工程が簡略化され、有孔部材の製造が簡易になるという効果を有する。
また、外郭とオリフィスおよび有孔部材により囲まれる背後空気層の厚さ、有孔部材の孔の大きさおよび孔の間隔が一定であることを特徴とする遠心送風機としたものであり、あなあき板吸音構造の吸音特性が有孔部材全体で均一になり、特定の周波数帯域の騒音を特に低減できるという効果を有する。
また、背後空気層の厚さ、有孔部材の孔の大きさおよび孔の間隔のうち少なくとも一つが不均一であることを特徴とする遠心送風機であり、あなあき板吸音構造の吸音特性が有孔部材上の位置により不均一となるため消音できる共鳴周波数帯の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減できるという効果を有する。
また、有孔部材の孔の大きさが騒音の入射面から透過面へ段階的に大径になること特徴とする遠心送風機であり、騒音を効率的に背後空気層へと透過させ、また径の大小による吸音特性の違いを同時に与えることで広い周波数帯域において消音効果をもつという効果を有する。
また、有孔部材の各孔に、孔形状に対応して背後空気層側へと突き出す筒を設けることを特徴とする遠心送風機であり、筒により有孔板の厚さを大きくせずに、ヘルムホルツ共鳴ののど部に相当する部分を長くできるため、共鳴周波数帯域が低くなり、特に低い周波数帯域の騒音を低減できるという効果を有する。
また、背後空気層内が複数に仕切られていることを特徴とする遠心送風機であり、騒音の入射角度によらず効率よく騒音を低減でき、また仕切り部材が有孔部材の支持部材を兼ねるため、有孔部材の支持が容易となるという効果を有する。
また、背後空気層の厚みを保持する保持部材をもつことを特徴とする遠心送風機であり、背後空気層の厚みの保持が容易となる効果を有する。
また、背後空気層内に吸音材料を付加することを特徴とする遠心送風機であり、吸音材料の吸音特性が付加され更に広い周波数帯域の騒音を低減することができるという効果を有する。
また、オリフィスと有孔部材に開閉部分をもつことを特徴とする遠心送風機であり、開閉部分より電装部の取り外しができるため、設置後のメンテナンスが容易になるという作用を有する。
また、複数の有孔部材を、間隔をあけて備えることを特徴とする遠心送風機であり、吸音特性の異なるあなあき板吸音構造の二重構造になるため、共鳴消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、浴室やトイレなどの空間を換気するために天井に取り付けられる天井埋込型換気扇として使用される遠心送風機1は、内寸が265mm角、高さ195mmで下面に本体開口2を備えた外郭3内に、回転軸4を中心に回動可能に直径180mmの多翼型の羽根車5を連結した電動機6と、羽根車5の周囲を囲み、下面にベルマウス状の吸込み口7と側壁8に吐出口9を有するケーシング10を備えている。ケーシング10の吐出口9は外郭3の一側面に設けられた吐出開口11を介して、吐出アダプタ12と連通している。ケーシング10と外郭3との間の一部には、電動機6と外部電源とを電気的に接続するための接続コネクタや端子などの電気部品を収納する電装部13が配置されている。外郭3の下面の外周にはフランジ部14があり、フランジ部14に備えた穴16を通して、ねじ等で天井材15に外郭3が固定され、天井に配され屋外に連通するダクト17が、吐出アダプタ12を介して吐出口9に接合されている。
また、ケーシング10の吸込み口7と同心円で吸込み口7と同等以下の内径でベルマウス状の開口部18を備えるオリフィス19が、ケーシング10の吸込み口7から所定の共鳴空間の間隙hiを隔てて外郭3の本体開口2を塞ぐように配置されており、ケーシング10とオリフィス19との間に共鳴空間20を形成している。なおオリフィス19の端部21はケーシング10の下面と所定の間隙を隔てた位置となっている。
また、図2に示すような板厚tが1mmで孔の径dが1.5mm、孔間隔Lが7mmでポリプロピレン製(ABSやポリカーボネイト、ステンレスやアルミ等も使用可)の有孔部材22がオリフィス19と平行して外郭3と開口部18の間を塞ぐように配置されており、有孔部材22の位置はオリフィス19から背後空気層の厚さha(10mm)だけ隔てた位置となっており、外郭3とオリフィス19と有孔部材22の間に背後空気層23を形成している。
上記構成において、電動機6により羽根車5が回転すると、吸込空気は本体開口2からオリフィス19の開口部18を通り、ケーシング10の吸込み口7より羽根車5に入り、羽根車5により昇圧され、ケーシング10の内部を通り、吐出アダプタ12よりダクト17に吐出され、屋外に排出される。
また同時に、羽根車5で昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング10の内部を通るときに発生する渦による乱流騒音や、ケーシング10内で共鳴により増幅された騒音の音波が、吸込み口7から下方に放射されるが、ケーシング10の吸込み口7から放射された騒音の音波の一部はオリフィス19の端部21とケーシング10との間で構成される入口部24から共鳴空間20に入射する。ケーシング10の吸込み口7と共鳴空間20は入口部24を介して連通している。このとき、オリフィス19の開口部18はケーシング10の吸込み口7と同心で、オリフィス19の開口部18の内径はケーシング10の吸込み口の内径より同等以下であるため、ケーシング10の吸込み口7から放射された騒音の音波の一部はオリフィス19の端部21とケーシング10との間で構成される入口部24から共鳴空間20へ入射しやすい構成となっている。
入口部24から共鳴空間20に入射した騒音の音波のうち、一部は共鳴空間20内で気柱共鳴などにより共鳴消音される。同時に有孔部材22と外郭3とオリフィス19および背後空気層23とで形成されるあなあき板吸音構造の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波の一部が共鳴消音されるため、広い周波数帯域の騒音を低減することができる。
なお、図3に示すように、あなあき板吸音構造はヘルムホルツ共鳴構造の一つであり、孔の部分がt×d^2の体積を持つ振動系の質量の作用をする一つののど部25、背後空気層23の1区画がL^2×haの体積を持つ振動系のバネの作用をする容積部26に相当し、ヘルムホルツ共鳴器の一単位となって並列構造が形成されたものであり、その振動系の共振周波数に相当する音を選択的に消音するものである。
なお、孔の径dがおおよそ1mm未満の微細孔の場合は、孔の側壁近傍の粘性境界層の振る舞いが支配的となり、その働きにより消音される。
図4に有孔部材22がある場合と、有孔部材22がない場合の遠心送風機1の騒音の周波数特性のグラフを示す。一部の周波数の音圧レベルが低減していることがわかる。本発明の実施の形態1の構成では、オーバーオールで0.5dBの騒音低減効果が確認できた。
なお、図5に示すように、オリフィス19に支持部材25を備えることで、有孔部材22の板厚を小さくしても有孔部材22の支持および背後空気層の厚さhaを保持することが容易になる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態2は、図6に示すように、有孔部材22の背後空気層23側に吸音材料28を付加する構成とする。
上記の構成により、背後空気層23内の吸音材料28に騒音が入射すると吸音材料の働きにより、さらに騒音を低減できるので、この吸音材料28の特性と共鳴空間20による共鳴消音およびあなあき板吸音構造による共鳴消音がそれぞれ異なる周波数帯域に作用することで、更に広い周波数帯域の騒音を低減できる。
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態3は、図7に示すように、有孔部材22を環状とし、オリフィス19に対して垂直となるように配置している。
上記の構成により、回転軸中心側の共鳴空間20と回転軸外周側の外郭3とケーシング10とオリフィス19と有孔板22と背後空気層23で形成されるあなあき板吸音構造とで同時に共鳴消音し、またオリフィス19の支持部材を兼ねることができ、オリフィスと一体部材とすることで、部材の製造や組み立てやメンテナンスが容易になる。
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図8に示すように、有孔部材22の孔の径dが異なる構成とする。
上記の構成により、のど部25の体積t×d^2が不均一となるため、振動系の共振周波数が不均一となり、あなあき板吸音構造の吸音特性が有孔部材22上の位置によって不均一とすることができるので、消音できる共鳴周波数帯の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減できる。
なお、図9〜11に示すように、有孔部材22の板厚t、孔の径d、孔間隔L、背後空気層の厚さhaのうち少なくとも一つを不均一にすることで、のど部25の体積t×d^2、容積部の体積L^2×haのうち少なくとも一方を不均一にすることができるため、振動系の共振周波数が不均一となり、同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態5は、図12に示すように、孔の断面形状を騒音の入射側から透過側へと段階的に大径になる構成とする。
上記の構成により、騒音を効率的に背後空気層へと透過させ、また径の大小による吸音特性の違いを同時に与え、更に広い周波数帯域において騒音を低減できる。
(実施の形態6)
実施の形態1乃至5と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態6は、図13に示すように、有孔部材22を二重に配置する構成とする。
上記の構成により、異なる周波数帯域を共鳴消音できるあなあき板吸音構造の二層構造となるため、共鳴周波数帯の選択性を広げ、更に広い周波数帯域の騒音を低減できる。
(実施の形態7)
実施の形態1乃至6と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態7は、図14に示すように、有孔部材22の孔形状に対応して背後空気層23へと突き出す筒29を備えている。
上記の構成により、筒により共鳴空間20の間隙および背後空気層の厚さhaを保ったまま有孔部材22の板厚tを大きくせずにヘルムホルツ共鳴ののど部25に相当する部分を長くできるので、振動する空気の体積が大きくなることで、共振周波数を小さくすることができ、あなあき板吸音構造の共鳴周波数帯域が低くなり、特に低い周波数帯域の騒音を低減できる。
(実施の形態8)
実施の形態1乃至7と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態8は、図15に示すように、背後空気層23内を有孔板22の各孔に対応させて複数に仕切る構造とする。
上記の構成により、入射騒音の入射角度によらず容積部の体積L^2×haを安定して保つことができるため、のど部25および容積部26からなるヘルムホルツ共鳴器の振動系が効率よく働くため効率よく騒音を低減でき、また有孔部材22の支持を容易にできる。
(実施の形態9)
実施の形態1乃至8と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態9は、図16に示すように、有孔部材22の孔をスリットとしている。
上記の構成により、加工する孔の数を減らし、金型も簡易に出来るので、有孔部材の製造工程を簡素化することで有孔部材22の製造を簡易にできる。
(実施の形態10)
実施の形態1乃至9と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態10は、図17に示すように、オリフィス19と有孔部材22にそれぞれ上下に開閉する開閉部分30を備える構成とする。
上記の構成により、オリフィス19および有孔板22がそれぞれ互い違いに下に開き、オリフィス遠心送風機1の設置後でも開閉部分30から電装部13の取り出しが可能となることで設置後のメンテナンスが容易になる。
本発明によれば、共鳴消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げ、より広い周波数帯域の騒音を低減できる遠心送風機を提供できる。
本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す図((a)側断面図、(b)下面部分断面図) 本発明の実施の形態1の有孔部材を示す図 本発明の実施の形態1のヘルムホルツ共鳴器ユニットを示す側断面図 本発明の実施の形態1の騒音低減効果を表す周波数特性のグラフ 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す図((a)側断面図、(b)下面部) 本発明の実施の形態2の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態3の遠心送風機を示す図((a)側断面図、(b)下面部) 本発明の実施の形態4の有孔部材を示す図 本発明の実施の形態4の有孔部材を示す図 本発明の実施の形態4の有孔部材の配置を示す側断面図 本発明の実施の形態4の有孔部材の配置を示す側断面図 本発明の実施の形態5の有孔部材を示す側断面図 本発明の実施の形態6の有孔部材の配置を示す側断面図((a)側断面図、(b)部分詳細図) 本発明の実施の形態7の有孔部材を示す側断面図 本発明の実施の形態8の有孔部材の配置を示す側断面図((a)側断面図、(b)部分詳細図) 本発明の実施の形態9の有孔部材を示す図 本発明の実施の形態10の開閉部を示す側断面図 従来の遠心送風機を示す側断面図
符号の説明
1 遠心送風機
2 本体開口
3 外郭
4 回転軸
5 羽根車
6 電動機
7 吸込み口
8 側壁
9 吐出口
10 ケーシング
11 吐出開口
12 吐出アダプタ
13 電装部
14 フランジ部
15 天井材
16 穴
17 ダクト
18 開口部
19 オリフィス
hi 共鳴空間の間隙
20 共鳴空間
21 端部
i 間隙寸法
22 有孔部材
ha 背後空気層の厚さ
23 背後空気層
24 入口部
25 のど部
26 容積部
27 保持部材
28 吸音材料
t 板厚
d 孔の径
L 孔間隔
29 筒
30 開閉部分

Claims (14)

  1. 開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、前記羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、前記外郭の前記開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスを備え、前記外郭と前記ケーシングおよび前記オリフィスで囲まれる共鳴空間に有孔部材を設け、前記共鳴空間内にあなあき板吸音構造を持つことを特徴とする遠心送風機。
  2. 平板状の有孔部材により共鳴空間を、ケーシング側とオリフィス側に仕切ることを特徴とする請求項1に記載の遠心送風機。
  3. 環状の有孔部材により共鳴空間を、回転軸中心側と回転軸外周側に仕切ることを特徴とする請求項1に記載の遠心送風機。
  4. 有孔部材が複数の丸孔を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の遠心送風機。
  5. 有孔部材が複数のスリットを備えることを特徴とする請求項1〜3いずかれに記載の遠心送風機。
  6. 外郭とオリフィスおよび有孔部材により囲まれる背後空気層の厚さ、前記有孔部材の孔の大きさおよび前記孔の間隔が一定であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の遠心送風機。
  7. 背後空気層の厚さ、有孔部材の孔の大きさおよび前記孔の間隔のうち少なくとも一つが不均一であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の遠心送風機。
  8. 有孔部材の孔の大きさが騒音の入射面から透過面へ段階的に大径になること特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の遠心送風機。
  9. 有孔部材の各孔に、前記孔の形状に対応して背後空気層側へと突き出す筒を設けることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の遠心送風機。
  10. 背後空気層内が複数に仕切られていることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の遠心送風機。
  11. 背後空気層の厚みを保持する保持部材をもつことを特徴とする請求項1、2または4〜9いずれかに記載の遠心送風機。
  12. 背後空気層に吸音材料を付加することを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載の遠心送風機。
  13. オリフィスと有孔部材に開閉部分をもつことを特徴とする請求項1〜12いずれかに記載の遠心送風機。
  14. 複数の有孔部材を、間隔をあけて設けることを特徴とする請求項1〜13いずれかに記載の遠心送風機。
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