JP5135966B2 - 遠心送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、換気送風機器等に使用される遠心送風機に関するものである。
従来、この種の遠心送風機は、遠心送風機などに用いられ、ベルマウス状の吸込み口を有する吸込ケーシングとは別のオリフィスを外郭の一面の開口に備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その遠心送風機について図17を参照しながら説明する。
図に示すように一面を開口した外郭101と、この外郭101内の天面102に羽根車103を固着した電動機104と、羽根車103の周囲を取り囲むケーシング105と、吸込み口106を有する吸込ケーシング107とを備える遠心送風機は、吸込ケーシング107と所定の間隙hを隔て吸込み口106より同等あるいは小さな吸込孔108を有するオリフィス109を吸込ケーシング107の下端110とオリフィス109の端部111とを間隙寸法iを隔てて設けて共鳴空間112を構成している。また、このオリフィス109の一面にグリル113と、外郭101の一側面に設けた吐出口114とを備えている。
上記構成において、羽根車103が回転すると、吸込空気はグリル113からオリフィス109の吸込孔108を通り、吸込ケーシング107の吸込み口106より羽根車103に入り羽根車103により昇圧され、ケーシング105の内部を通り吐出口114より吐出される。このとき羽根車103で昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング105を通るときに発生する渦による乱流騒音や、ケーシング105内で発生した騒音の音波が吸込み口106から放射され、その一部は間隙寸法iの入口部115から共鳴空間112に入射する。入射した騒音の音波のうち、共鳴空間112の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波は、共鳴空間112内で気柱共鳴がおきたり、入口部115と共鳴空間112がヘルムホルツ共鳴器の働きをしたりするなどして共鳴消音される。
特許第3279834号公報
共鳴空間112で共鳴消音される騒音の周波数は共鳴空間112の容積や形状によって特定されるが、このような従来の遠心送風機では、より低周波の騒音を消音するためには共鳴空間112の容積を大きくする必要があり、外郭101の大きさが大きくなってしまうという課題があり、外郭101の大きさを変更せずに、より低周波の騒音を消音できるようにすることが要求されている。
また、共鳴空間112の容積を容易に変更できないため、遠心送風機の設置の状態によって騒音の主要な周波数が変わった場合や、複数の突出した周波数の騒音がある場合に、共鳴消音による騒音低減の効果が少なくなってしまうという課題があり、共鳴消音できる周波数を調整できるようにすることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、外郭101の大きさを変更せずに、より低周波の騒音を消音でき、共鳴消音できる周波数を調整できる遠心送風機を提供することを目的としている。
本発明の遠心送風機は上記目的を達成するために、開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、外郭の開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスとを備え、オリフィスにより形成される共鳴空間により吸込み口から放出される騒音を共鳴消音する遠心送風機で、オリフィスの端部とケーシングとの間の入口部から共鳴空間に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くなるようにし、共鳴空間に壁体を設けて前記共鳴空間に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くし、共鳴空間に設ける壁体が、吸込み口と同心円で一端がケーシングと接する円筒管状である遠心送風機としたものである。
この手段により、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。また、騒音の音波が壁体を回り込んで伝播し、騒音の音波の一部が反射するまでの経路を長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。また、吸込み口から放射された騒音の音波が壁体を回り込む経路が一度のU曲がりのみとなり、騒音の音波が反射する経路の最奥部までスムーズに騒音の音波を伝播させることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD>Di+2iの関係となる遠心送風機としたものである。
この手段により、入口部と壁体の距離を十分離すことができ、共鳴空間に入射しようとする騒音の音波の一部が壁体により入口部近傍で反射し共鳴空間内部に入射する騒音の音波の量が低減することを抑制することができるため、共鳴消音される音波の量を減少させることなく、より低周波の騒音を消音することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD<Di+2iの関係となる遠心送風機としたものである。
この手段により、ヘルムホルツ共鳴器ののど部面積に相当する、円筒管状の壁体とオリフィスとで囲まれる入口部領域の面積を小さくでき、また空洞部容積に相当する、共鳴空間のうち円筒管状の壁体より奥の容積を大きくすることができるため、ヘルムホルツ共鳴器の働きにより、より低周波の騒音を消音することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、円筒管状の壁体の内径Dが周方向に一様でない遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み口から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音でき、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができ、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、円筒管状の壁体の高さが周方向に一様でない遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み口から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができ、またヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体の上端とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の軸方向の奥行き長さが異なる部分ができるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音でき、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができ、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間への入口部の間隙寸法iが周方向に一様でない遠心送風機としたものである。
この手段により、ヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体の上端とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の軸方向の奥行き長さが周方向に異なるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波をヘルムホルツ共鳴器の働きにより共鳴消音することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが調整可能な遠心送風機としたものである。
この手段により、遠心送風機の設置状態等により吸込み口から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体の内径Dを変更することによって消音する周波数を調整することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の高さが調整可能な遠心送風機としたものである。
この手段により、遠心送風機の運転状態等により吸込み口から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体の高さを変更することによって消音する周波数を調整することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、ケーシングの吸込み口と同心円で一端がケーシングに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体と、ケーシングの吸込み口と同心円で一端がオリフィスに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体が、径方向に交互に配置された遠心送風機としたものである。
この手段により、騒音の音波が壁体を交互に回り込んで伝播するラビリンス構造にでき、騒音の音波の一部が反射するまでの経路をより長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体がケーシングと一体で成型される遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み口と同心円の円筒管状の壁体とケーシングとを一つの部品とすることができるため、部品数を削減し、製造コストを低減し、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、共鳴空間を複数に分割する隔壁を設けた遠心送風機としたものである。
この手段により、吸込み口から放射された騒音の音波が複数の容積の共鳴空間内で共鳴消音されるため、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、複数の共鳴空間それぞれに異なる形状の壁体を設け、それぞれの共鳴空間で騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くした遠心送風機としたものである。
この手段により、複数の容積の共鳴空間内でそれぞれ騒音の音波が伝播する経路の一部を長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、複数の共鳴空間それぞれの入口部の間隙寸法iが異なる遠心送風機としたものである。
この手段により、複数の共鳴空間でそれぞれヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の長さを設定することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音をヘルムホルツ共鳴器の働きにより消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、ケーシングの側壁と外郭で囲まれる外周空間を共鳴空間として利用するようにした遠心送風機としたものである。
この手段により、共鳴空間の容積を大きくでき、また入口部から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
また他の手段は、ケーシングの電動機側外壁と外郭との間の背後空間を共鳴空間として利用するようにした遠心送風機としたものである。
この手段により、共鳴空間の容積を大きくでき、また入口部から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。
本発明によれば、外郭の大きさを変更せずに、より低周波の騒音を消音でき、共鳴消音できる周波数を調整できる遠心送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、外郭の開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスとを備え、オリフィスにより形成される共鳴空間により吸込み口から放出される騒音を共鳴消音する遠心送風機で、オリフィスの端部とケーシングとの間の入口部から共鳴空間に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くなるようにした遠心送風機としたものであり、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。また、共鳴空間に壁体を設けて騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くした遠心送風機としたものであり、騒音の音波が壁体を回り込んで伝播し、騒音の音波の一部が反射するまでの経路を長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。また、共鳴空間に設ける壁体が、吸込み口と同心円で一端がケーシングと接する円筒管状である遠心送風機としたものであり、吸込み口から放射された騒音の音波が壁体を回り込む経路が一度のU曲がりのみとなり、騒音の音波が反射する経路の最奥部までスムーズに騒音の音波を伝播させることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD>Di+2iの関係となる遠心送風機としたものであり、入口部と壁体の距離を十分離すことができ、共鳴空間に入射しようとする騒音の音波の一部が壁体により入口部近傍で反射し共鳴空間内部に入射する騒音の音波の量が低減することを抑制することができるため、共鳴消音される音波の量を減少させることなく、より低周波の騒音を消音することができるという作用を有する。
また、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD<Di+2iの関係となる遠心送風機としたものであり、ヘルムホルツ共鳴器ののど部面積に相当する、円筒管状の壁体とオリフィスとで囲まれる入口部領域の面積を小さくでき、また空洞部容積に相当する、共鳴空間のうち円筒管状の壁体より奥の容積を大きくすることができるため、ヘルムホルツ共鳴器の働きにより、より低周波の騒音を消音することができるという作用を有する。
また、円筒管状の壁体の内径Dが周方向に一様でない遠心送風機としたものであり、吸込み口から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音でき、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができ、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、円筒管状の壁体の高さが周方向に一様でない遠心送風機としたものであり、吸込み口から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができ、またヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体の上端とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の軸方向の奥行き長さが異なる部分ができるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音でき、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができ、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、共鳴空間への入口部の間隙寸法iが周方向に一様でない遠心送風機としたものであり、ヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体の上端とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の軸方向の奥行き長さが周方向に異なるため、共鳴空間内で複数の周波数の騒音の音波をヘルムホルツ共鳴器の働きにより共鳴消音することができるという作用を有する。
また、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが調整可能な遠心送風機としたものであり、遠心送風機の設置状態等により吸込み口から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体の内径Dを変更することによって消音する周波数を調整することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の高さが調整可能な遠心送風機としたものであり、遠心送風機の運転状態等により吸込み口から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体の高さを変更することによって消音する周波数を調整することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、ケーシングの吸込み口と同心円で一端がケーシングに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体と、ケーシングの吸込み口と同心円で一端がオリフィスに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体が、径方向に交互に配置された遠心送風機としたものであり、騒音の音波が壁体を交互に回り込んで伝播するラビリンス構造にでき、騒音の音波の一部が反射するまでの経路をより長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体がケーシングと一体で成型される遠心送風機としたものであり、吸込み口と同心円の円筒管状の壁体とケーシングとを一つの部品とすることができるため、部品数を削減し、製造コストを低減し、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、共鳴空間を複数に分割する隔壁を設けた遠心送風機としたものであり、吸込み口から放射された騒音の音波が複数の容積の共鳴空間内で共鳴消音されるため、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数の低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、複数の共鳴空間それぞれに異なる形状の壁体を設け、それぞれの共鳴空間で騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くした遠心送風機としたものであり、複数の容積の共鳴空間内でそれぞれ騒音の音波が伝播する経路の一部を長くすることができ、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また複数の共鳴空間それぞれの入口部の間隙寸法iが異なる遠心送風機としたものであり、複数の共鳴空間でそれぞれヘルムホルツ共鳴器ののど部長さに相当する、円筒管状の壁体とオリフィスの端部とで囲まれる入口部領域の長さを設定することができ、共鳴空間の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音をヘルムホルツ共鳴器の働きにより消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、ケーシングの側壁と外郭で囲まれる外周空間を共鳴空間として利用するようにした遠心送風機としたものであり、共鳴空間の容積を大きくでき、また入口部から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
また、ケーシングの電動機側外壁と外郭との間の背後空間を共鳴空間として利用するようにした遠心送風機としたものであり、共鳴空間の容積を大きくでき、また入口部から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、天井埋込型換気扇として用いられる遠心送風機1は、内寸が265mm角、高さ195mmで下面に本体開口2を備えた外郭3内に、回転軸4を中心に回動可能に直径180mmの多翼型の羽根車5を連結した電動機6と、羽根車5の周囲を囲み、下面にベルマウス状で吸込み口の内径Diが150mmの吸込み口7と側壁8に吐出口9を有するケーシング10を備えている。ケーシング10の側壁8は吐出口9に向かって徐々に風路が拡大するスクロール形状であり、ケーシング10の吐出口9は外郭3の一側面に設けられた吐出開口11を介して、吐出アダプタ12と連通している。ケーシング10と外郭3との間の一部には、電動機6と外部電源とを電気的に接続するための接続コネクタや端子などの電気部品を収納する電装部13が配置されている。外郭3の下面の外周にはフランジ部14があり、フランジ部14に備えた穴16を通して、ねじ等で天井材15に外郭3が固定され、天井に配され屋外に連通するダクト17が、吐出アダプタ12を介して吐出口9に接合されている。
また、ケーシング10の吸込み口7と同心円で吸込み口7と同等以下の内径である148mmのベルマウス状の開口部18を備えるオリフィス19が、ケーシング10の吸込み口7から所定の間隙h(60mm)を隔てて外郭3の本体開口2を塞ぐように配置されており、ケーシング10とオリフィス19との間に共鳴空間20を形成している。なおオリフィス19の端部21はケーシング10の下面と間隙寸法i(20mm)を隔てた位置となっている。またケーシング10の吸込み口7と同心円の円筒管状の壁体22がケーシング10の下面に一体に備えられており、円筒管状の壁体22は、厚さ2mm、高さ28mmであり、壁体の内径Dは216mmで、ケーシング10の吸込み口の内径Di(150mm)とオリフィス19の端部21とケーシングとの間の間隙寸法i(20mm)との間でD>Di+2iの関係となっている。
上記構成において、電動機6により羽根車5が回転すると、吸込空気は本体開口2からオリフィス19の開口部18を通り、ケーシング10のベルマウス状の吸込み口7より滑らかに羽根車5に入り、羽根車5により昇圧され、スクロール形状のケーシング10の内部を通り、動圧が効率よく静圧変換されて吐出アダプタ12よりダクト17に吐出され、屋外に排出される。なお、オリフィス19の開口部18の直径はケーシング10の吸込み口の内径Diより同等以下であるが、十分に広い面積をもち、また吸込空気を滑らかに導入するベルマウス形状をしているため、圧力損失の原因となって遠心送風機1の空力性能を低下させることはない。
また同時に、羽根車5で昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング10の内部を通るときに発生する渦による乱流騒音や、ケーシング10内で共鳴により増幅された騒音の音波が、吸込み口7から下方に放射されるが、ケーシング10の吸込み口7から放射された騒音の音波の一部はオリフィス19の端部21とケーシング10との間で構成される入口部23から共鳴空間20に入射する。ケーシング10の吸込み口7と共鳴空間20は入口部23を介して連通している。このとき、オリフィス19の開口部18はケーシング10の吸込み口7と同心で、オリフィス19の開口部18の直径はケーシング10の吸込み口の内径Diより同等以下であるため、ケーシング10の吸込み口7から放射された騒音の音波の一部はオリフィス19の端部21とケーシング10との間で構成される入口部23から共鳴空間20へ入射しやすい構成となっている。
入口部23から共鳴空間20に入射した騒音の音波のうち、共鳴空間20の容積や形状によって特定される周波数の騒音の音波の一部は、共鳴空間20内で気柱共鳴が起きたり、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24と、共鳴空間20のうち円筒管状の壁体22より奥の容積部25がヘルムホルツ共鳴器の働きをしたりするなどして、共鳴消音される。
なお、気柱共鳴で消音される騒音の周波数は、入口部23から入射した音波が反射する構造物(ここではケーシング10や外郭3)までの経路の長さに依存するため、経路の長さが長いほど周波数は下がる。
またなおヘルムホルツ共鳴器の働きで消音する周波数Fは、図2と次式(1)で表わされる。式(1)のcは音速、Sはのど部面積、Lはのど部長さ、Vは空洞部容積である。
F =c/2π×√(S/(L×V)) ・・・ 式(1)
この実施の形態1の構成の遠心送風機1の場合、図1の円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24が、図2ののど部26に相当し、同じく共鳴空間20のうち円筒管状の壁体22より奥の容積部25が、空洞部27に相当する。
このとき、共鳴空間20に円筒管状の壁体22があることにより騒音の音波が壁体22を回り込んで伝播し、共鳴空間20に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くすることができるため、共鳴消音する騒音の周波数を低くすることができ、また入口部23から入射した音波が反射する構造物(ここではケーシング10や外郭3)のうち、入口部23からの音波の経路が一番長くなる最奥部までの経路をより長くすることができるため、より低周波数の騒音を共鳴消音することができる。
共鳴空間20に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部が長くなるようにしたということは、この例のように壁体22を設けることにより音波の一部が壁体22を回り込むため、壁体22を設けない場合と比較して音波が反射するまでの経路の一部を長くなるようにするということなどであり、例えば、音波の一部を回り込ませればよく、その一例としては、音波の一部を回り込ませる手段としての構造物を共鳴空間20内に備えることなどがある。
また壁体22はケーシング10の吸込み口7と同心円の円筒管状であり、一端がケーシング10の下面と接する形状であるため、吸込み口7から放射された騒音の音波が入口部23から共鳴空間20に入射した後、壁体22を回り込む経路が一度のU曲がりのみとなるため、騒音の音波が反射する経路の最奥部までスムーズに騒音の音波を伝播させることができ、共鳴空間20の入口部23から入射した騒音の音波の一部が共鳴空間20の最奥部で反射するまでの経路を長くすることとなり、共鳴空間の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる遠心送風機が得られる。ここで、最奥部とは、共鳴空間20の入口部23からみて、共鳴空間20の最奥、すなわち、もっとも遠い位置をいう。
また、吸込み口の内径Diと入口部23の間隙寸法iとの間でD>Di+2iの関係となっているため、入口部23と壁体22の距離を十分離すことができ、共鳴空間20に入射しようとする騒音の音波の一部が壁体22により入口部23近傍で反射し共鳴空間20内部に入射する騒音の音波の量が減少することを抑制し、共鳴消音される音波の量が減少することを抑制することができる。
以上のように、共鳴空間20の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができるため、外郭3を大きくせずに所望の周波数の騒音を低減することができる。
また、壁体22とケーシング10とを一つの部品とすることができるため、部品数を削減し、製造コストを低減することができる。
なお、図3と図4に共鳴空間20での消音を実験的に確認したときの実験対象物28の概要とグラフを示す。この実験は効率化のために遠心送風機1に相当する実験対象物28のサイズを遠心送風機1の1/4にし、また単純化のためにケーシング10を円筒管状にしたものであり、ケーシング10とオリフィス19の距離hは遠心送風機1においての60mmに相当し、入口部23の間隙寸法iは20mmに相当し、円筒管状の壁体22の内径Dは216mmに相当し、高さは28mmに相当する。
ケーシング10の吸込み口7に相当する円管30から放射された音波が受音側円管31に伝わる量を測定し、共鳴空間20で共鳴消音される量、すなわち透過損失TLを測定した。
図4のグラフの横軸は音波の周波数Fで、縦軸は騒音の低減効果である透過損失TLである。図4のグラフ中の点線は壁体がない場合の周波数ごとの透過損失32を示し、実線は壁体がある場合の周波数ごとの透過損失33を示しており、壁体22がある場合の方が透過損失TLが最大となる周波数Fが小さくなっていることが確認された。
なお、円筒管状の壁体22は、共鳴空間20に入射した騒音の音波の経路の一部を長くすることができ、かつ回転軸4を通る断面上でU字状に経路を曲げられる形状であればよいため、多角管形状や楕円管形状でも良く、またケーシング10の吸込み口7と中心がずれていても同様の効果を得ることができる。
なお、この構成ではオリフィス19により形成される共鳴空間20はオリフィス19とケーシング10と外郭3で囲まれて形成されているが、オリフィス19と遠心送風機1が搭載される製品の他の構造物、例えばフィルターやヒーター、電気部品や電気部品のケース等によって囲まれる共鳴空間20であってもよく、共鳴空間20内で気柱共鳴が起きたり、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24と、共鳴空間20のうち円筒管状の壁体22より奥の容積部25がヘルムホルツ共鳴器の働きをしたりするなどして、共鳴消音される構造であれば同様の効果を得ることができる。
またなお、遠心送風機1は、天井ではなく壁に横向きに取り付けても同様の効果を得る。
(実施の形態2)
図5に示すように、共鳴空間20に設ける吸込み口7と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが160mmで、吸込み口7の内径Di(150mm)と入口部23の間隙寸法i(20mm)との間でD<Di+2iの関係となる構成となっている。
この構成により、ヘルムホルツ共鳴器ののど部面積Sに相当する、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24の面積を小さくでき、また空洞部容積Vに相当する、共鳴空間20のうち円筒管状の壁体22より奥の容積を大きくすることができるため、ヘルムホルツ共鳴器の働きにより、より低周波の騒音を消音することができる。
参考の形態
図6に示すように、共鳴空間20に設ける吸込み口7と同心円の円筒管状の壁体22が20mmの厚みで、壁体の端面34と5mmのクリアランスで面するようにオリフィス19の端部21が配置されており、壁体の端面34とオリフィス19の端部21に挟まれる領域が入口部領域24を構成している。
この構成により、ヘルムホルツ共鳴器ののど部長さLに相当する、円筒管状の壁体の端面34とオリフィス19の端部21とで囲まれる入口部領域24の径方向奥行き長さLrを長くすることができるため、ヘルムホルツ共鳴器の働きにより、より低周波の騒音を消音することができる。
なお、オリフィス19の端部21と壁体の端面34が径方向に長くなればよく、端面のみが厚くなっている構成でも同様の効果を得る。
(実施の形態
図7に示すように、円筒管状の壁体の内径Dが一部が216mm、一部が160mmで、周方向に一様でない構成となっている。
この構成により、円筒管状の壁体の内径Dが部分的に異なることにより、吸込み口7から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができるため、共鳴空間20内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音できる。
(実施の形態
図8に示すように、円筒管状の壁体22の高さが一部は28mm、一部が40mmで、周方向に一様でない構成となっている。
この構成により、円筒管状の壁体22の高さが部分的に異なることにより、吸込み口7から放射された騒音の音波が反射するまでの経路の長さが異なる部分ができ、またヘルムホルツ共鳴器ののど部長さLに相当する、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24の軸方向奥行き長さLaが異なる部分ができるため、共鳴空間20内で複数の周波数の騒音の音波が共鳴消音できる。
(実施の形態
図9に示すように、共鳴空間20への入口部23の間隙寸法iが一部は20mm、一部が14mmで、周方向に一様でない遠心送風機としたものである。
この構成により、ヘルムホルツ共鳴器ののど部長さLに相当する、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24の軸方向奥行き長さLaが周方向に異なるため、共鳴空間20内で複数の周波数の騒音の音波をヘルムホルツ共鳴器の働きにより共鳴消音することができる。
(実施の形態
図10に示すように、ケーシング10の下面にねじ受け35を設け、ねじしろ36を備えた円筒管状の壁体22がねじ37で固定され、着脱できるようになっており、異なる内径Dの円筒管状の壁体22を取り付けることができる構成になっている。
この構成により、遠心送風機1の設置状態等により吸込み口7から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体22の内径Dを変更することによって消音する周波数を調整することができる。
(実施の形態
図11に示すように、共鳴空間20に設ける吸込み口7と同心円の円筒管状の壁体22は内側壁38と外側壁39で構成される二重管40になっており、外側壁39をスライドさせることによって壁体22の高さが調整可能な構成になっている。
この構成により、遠心送風機1の運転状態等により吸込み口7から放射される騒音の周波数が変わっても、円筒管状の壁体22の高さを変更することによって消音する周波数を調整することができる。
(実施の形態
図12に示すように、ケーシング10の吸込み口7と同心円で一端がケーシング10に接する円筒管状の壁体22で、壁体の内径Dが180mmと240mmの二つの壁体22と、ケーシング10の吸込み口7と同心円で一端がオリフィス19に接する壁体の内径Dが216mmの円筒管状の壁体22が、共鳴空間20内に配置された構成となっている。
この構成により、共鳴空間20の内部を騒音の音波が壁体22を交互に回り込んで伝播するラビリンス構造にすることができ、騒音の音波の一部が反射するまでの経路をより長くすることができ、共鳴空間20の容積を大きくすることなくより低周波の騒音を消音することができる。
(実施の形態
図13に示すように、共鳴空間20を異なる容積で二つに分割する隔壁41が回転軸4を通る平面上に設けられ、またそれぞれの共鳴空間20に異なった高さの一端がケーシング10に接する吸込み口7と同心円の円筒管状の壁体22が設けられた構成となっている。
この構成により、吸込み口7から放射された騒音の音波が異なった容積の共鳴空間20内で共鳴消音され、また分割された共鳴空間20でそれぞれ騒音の音波が伝播する経路の一部を長くすることができ、共鳴空間20の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音を消音することができる。
(実施の形態1
図14に示すように、隔壁41により二つに分割された共鳴空間20それぞれの入口部23の間隙寸法iが、一方が20mm、一方が14mmで、入口部23の間隙寸法iが異なった構成になっている。
この構成により、二つの共鳴空間20でそれぞれヘルムホルツ共鳴器ののど部長さLに相当する、円筒管状の壁体22とオリフィス19とで囲まれる入口部領域24の長さを設定することができ、共鳴空間20の容積を大きくすることなく複数のより低周波の騒音をヘルムホルツ共鳴器の働きにより消音することができる。
(実施の形態1
図15に示すように、ケーシング10の側壁8と外郭3で囲まれる外周空間42が、オリフィス19とケーシング10と外郭3に囲まれて構成される共鳴空間20と連通した構成となっている。
この構成により、外周空間42を共鳴空間20として利用することができるため、共鳴空間20の容積を大きくでき、また入口部23から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができる。
(実施の形態1
図16に示すように、外郭3内で電動機6の一部がケーシング10から突出した構成の遠心送風機1で、ケーシング10の電動機側外壁43と外郭3との間の背後空間44が、ケーシング10の側壁8と外郭3で囲まれる外周空間42と連通し、また外周空間42はオリフィス19とケーシング10と外郭3に囲まれて構成される共鳴空間20と連通した構成となっている。
この構成により、背後空間44と外周空間42を共鳴空間20として利用することができるため、共鳴空間20の容積を大きくでき、また入口部23から最奥部までの経路を長くすることができ、より低周波の騒音を消音することができる。
本発明は、外郭の大きさを変更せずに、より低周波の騒音を消音でき、共鳴消音できる周波数を調整できる遠心送風機を提供するものである。
本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す図((a)側断面図(b)下面部分断面図) ヘルムホルツ共鳴器の原理を示す図 本発明の実施の形態1の遠心送風機の消音効果を確認する実験の実験対象物を示す図((a)同側断面図、(b)同下面図) 本発明の実施の形態1の遠心送風機の消音効果を示す図 本発明の実施の形態2の遠心送風機を示す側断面図 本発明の参考の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態の遠心送風機を示す図((a)同側断面図、(b)同下面部分断面図) 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1の遠心送風機を示す側断面図 従来の遠心送風機を示す側断面図
符号の説明
1 遠心送風機
2 本体開口
3 外郭
4 回転軸
5 羽根車
6 電動機
Di 吸込み口の内径
7 吸込み口
8 側壁
9 吐出口
10 ケーシング
11 吐出開口
12 吐出アダプタ
13 電装部
14 フランジ部
15 天井材
16 穴
17 ダクト
18 開口部
19 オリフィス
h 間隙
20 共鳴空間
21 端部
i 間隙寸法
22 壁体
D 壁体の内径
23 入口部
24 入口部領域
25 容積部
26 のど部
27 空洞部
F 周波数
c 音速
S のど部面積
L のど部長さ
V 空洞部容積
28 実験対象物
30 円管
31 受音側円管
TL 透過損失
32 壁体がない場合の周波数ごとの透過損失
33 壁体がある場合の周波数ごとの透過損失
34 壁体の端面
Lr 径方向奥行き長さ
La 軸方向奥行き長さ
35 ねじ受け
36 ねじしろ
37 ねじ
38 内側壁
39 外側壁
40 二重管
41 隔壁
42 外周空間
43 電動機側外壁
44 背後空間

Claims (15)

  1. 開口を備えた外郭内に、回転軸を中心に回動可能に羽根車を連結した電動機と、前記羽根車の周囲を囲み吸込み口を有するケーシングと、前記外郭の前記開口と連通する開口部を有するベルマウス状のオリフィスとを備え、前記オリフィスにより形成される共鳴空間により前記吸込み口から放出される騒音を共鳴消音する遠心送風機で、前記オリフィスの端部と前記ケーシングとの間の入口部から前記共鳴空間に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部が長くなるようにし、
    共鳴空間に壁体を設けて前記共鳴空間に入射した騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くし、共鳴空間に設ける壁体が、吸込み口と同心円で一端がケーシングと接する円筒管状である遠心送風機。
  2. 共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、前記吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD>Di+2iの関係となる請求項1に記載の遠心送風機。
  3. 共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが、前記吸込み口の内径Diと入口部の間隙寸法iとの間でD<Di+2iの関係となる請求項1に記載の遠心送風機。
  4. 共鳴空間に設ける吸込口と同心円の円筒状の壁体の内径Dが周方向に一様でない請求項1〜3いずれかに記載の遠心送風機。
  5. 共鳴空間に設ける吸込口と同心円の円筒状の壁体の高さが周方向に一様でない請求項1〜4いずれかに記載の遠心送風機。
  6. 共鳴空間への入口部の間隙寸法iが周方向に一様でない請求項1〜5いずれかに記載の遠心送風機。
  7. 共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の内径Dが調整可能な請求項1〜6いずれかに記載の遠心送風機。
  8. 共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体の高さが調整可能な請求項1〜7いずれかに記載の遠心送風機。
  9. ケーシングの吸込み口と同心円で一端が前記ケーシングに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体と、前記ケーシングの前記吸込み口と同心円で一端がオリフィスに接する少なくとも一つの円筒管状の壁体が、径方向に交互に配置された請求項1〜8いずれかに記載の遠心送風機。
  10. 共鳴空間に設ける吸込み口と同心円の円筒管状の壁体がケーシングと一体で成型される請求項1〜9いずれかに記載の遠心送風機。
  11. 共鳴空間を複数に分割する隔壁を設けた請求項1〜10いずれかに記載の遠心送風機。
  12. 複数の共鳴空間それぞれに異なる形状の壁体を設け、それぞれの共鳴空間で騒音の音波が反射するまでの経路の一部を長くした請求項11に記載の遠心送風機。
  13. 複数の共鳴空間それぞれの入口部の間隙寸法iが異なる請求項11または12に記載の遠心送風機。
  14. ケーシングの側壁と外郭で囲まれる外周空間を共鳴空間として利用するようにした請求項1〜13いずれかに記載の遠心送風機。
  15. ケーシングの電動機側外壁と外郭との間の背後空間を共鳴空間として利用するようにした請求項14に記載の遠心送風機。
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